追記・アイスランドは野良猫に対する方針を駆除殺処分からTNR合法へ転換するのか?

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(summary)
The so-called "TNR Legalization Bill" was submitted to the Icelandic Parliament..
記事、アイスランドは野良猫に対する方針を駆除殺処分からTNR合法へ転換するのか?、の続きです。
世界で最も緯度が高い首都を持ち、国土の一部は北極圏に属する国、極寒のアイスランド。このような国でも野良猫の増殖による生態系への悪影響は深刻です。アイスランドは希少な固有種や海鳥の重要な繁殖地でもあり、国土の野良猫ノネコの駆除事業を国家が繰り返し行ってきました。しかし根絶に至っていません。これほどまでにイエネコの環境対応力は優れているのです。しかし環境省の審議会は驚愕する嘘報告をしています。「(イギリス、ドイツ)では、日本と比べて屋外の生活環境が厳しい(高緯度なので寒い)等もあり、野良犬や野良猫がほとんど存在しない」です。
前回記事では、世界中で最も首都が高緯度で、国土の一部が北極圏に属するアイスランドでは野良猫ノネコの増殖が生態系に悪影響を与え、国自治体が繰り返し野良猫ノネコの駆除事業を行ってきたことを述べました。しかしそれでも野良猫ノネコは根絶に至っていません。アイスランドでも近年猫愛護(誤)団体が台頭し、現在違法である猫のTNRを合法化する法案が国会に提出されるまでに至りました。既に違法にアイスランドでもTNRが行われています。
これらの事実は、アイスランドでもイエネコは自然環境で自然繁殖し増殖を続けるほど、環境順応力が高いことを示しています。しかし驚くべき妄言を環境省の審議会は公表しています。それは「ドイツイギリスでは日本と異なり高緯度で寒いために生活環境が厳しく、野良猫はほとんど存在しない」です。これらが全くのデマであることは、私は何度もイギリス、ドイツの学術調査等のソースを提示して証明しています。両国とも、とくにイギリスは人口密度や気象条件が似ている他の西ヨーロッパ諸国と比べてもきわめて野良猫の数が多いのです。
バ環狂症(環境省)の審議会における、この卒倒しそうな妄言は、こちらにあります。動物愛護管理をめぐる 主な課題への対応について(論点整理) 平成 30 年 12 月 中央環境審議会動物愛護部会 (環境省)(4ページ) 以下に引用します。
動物の保護・譲渡活動は、海外(イギリス、ドイツ)では、民間団体が寄付金等の自己資金を用いて実施している。
これらの国(イギリス、ドイツ)では、日本と比べて屋外の生活環境が厳しい(高緯度なので寒い)ことや、野良犬や野良猫が有害鳥獣として駆除されること等もあり、野良犬や野良猫がほとんど存在せず、シェルターに収容される動物の多くは飼い主が所有放棄したものが多いという。
一方、日本の場合は、北関東や西日本を中心に野良犬の収容が多く、全国的に野良猫の数も多いことから、保護収容した個体のうち人間との社会化ができておらず、馴化が困難で飼養に適さないものも多い。
「高緯度で寒いために野良猫がほとんど存在しない(荒唐無稽なデマですが)イギリス、ドイツ」と、「国自治体が繰り返し野良猫ノネコの根絶事業で殺処分駆除を行ってきたがいまだに根絶に至っておらず、現在も生態系に悪影響を及ぼしているアイスランド」の緯度を比べてみました。アイスランドは、イギリス、ドイツと比べれば、格段に緯度が高いことがわかります。
・アイスランド 北緯63度24分~66度33分
・イギリス(本島) 北緯49度~54度
・ドイツ(本土) 北緯47度16分~55度03分
そもそも人の生活圏で、野良猫ノネコがほとんど存在しないところはないのではないかと私は思います。モスクワにも多数の野良猫が生息しており、また野良犬も多く、モスクワ市では毎日140匹の野良猫が野良犬に殺害されているという記事もあります(Истребление бродячими собаками кошек.)(笑い)。モスクワには野良猫保護団体もあります。
イエネコ(Felis silvestris catus)の原種はリビアヤマネコ(Felis silvestris lybica)とされています。しかし本種は独立種ではなく、ヨーロッパヤマネコ(Felis silvestris)の亜種とする学説も有力です。となれば、イエネコの原種はヨーロッパヤマネコとも言えます。いずれにしてもイエネコが家畜化され、品種改良の過程で、ヨーロッパヤマネコと交配した可能性は否定できません(ネコ)。
ヨーロッパヤマネコの生息地はスコットランド北端やヨーロッパアルプスの亜高山帯に及びます。ですからイエネコが寒冷地での生息に順応することは不思議ではありません。無知無学なバ環狂症と外部委員らはこの事実を知らず、「イエネコの原種はリビアヤマネコで、イエネコも熱帯亜熱帯の砂漠地帯が原産なので寒さに弱い」という先入観から調べもせずに、単なる思い込み、憶測で発言したものと思われます。呆れたものです。
(バ環狂症の職員も含めたバカの証明リスト)
新美 育文 中央環境審議会動物愛護部会長
松本 吉郎 委員 浅野 明子 臨時委員
打越 綾子 臨時委員 太田 光明 臨時委員
金谷 和明 臨時委員 木村 芳之 臨時委員
田畑 直樹 臨時委員 西村 亮平 臨時委員
藤井 立哉 臨時委員 山口 千津子 臨時委員
山﨑 恵子 臨時委員
このバ環狂症の審議会の外部委員の西村亨平氏ですが、2019年に彼が主催する「ペットサミット」で、バカ丸出しの講演会を行っています。内容は「イギリスでは20世紀初頭に野良猫は消滅した(つまりゼロ)。18世紀ごろにはイギリスでは、犬にクマ(クマ科の動物全般を意味する)をかみ殺させる娯楽が流行った」です(『野良猫のいる社会といない社会 その⽐較と移⾏過程:⼩野塚知⼆先⽣』 )。
イギリスは現在、気候や人口密度などが近い他の西ヨーロッパ諸国に比較すれば野良猫ノネコの数は突出して多い国であることは、私は何度も記事にしています。またイギリスでは少なくとも10世紀より前に生息していたクマ科動物のヨーロッパヒグマが絶滅しています。18世紀にはすでにイギリスではクマ科の動物は生息していませんでした。真実は、イギリスでは18~19世紀ごろにアナグマを犬に殺させるショーが流行っていました。アナグマはイタチ科アナグマ属に属する動物の総称です。獣医師でありながら、これほど基本的な動物に関する知識がないとは、日本人の知能の劣化は極めて深刻です。
生物の分類の「門、網、目、科、属、種」は高校生物で習っているはずです。またイギリスにはクマ科動物やオオカミが絶滅(イングランドでは15世紀以前。その他の地域では18世紀以前)していて大型肉食獣が存在しないことは、動物好きの高校生でも知っています。
(動画)
Mysla and her 8 feral kittens 「マイスラと8匹の野良子猫」 2015年11月28日
Mysla is one of the feral cats in the town of Hafnarfjordur in Iceland.
She has had quite a few litters the past years and this summer she had a big litter of 8 kittens.
When we discovered her litter she had made her den in a broken down car at an industrial side.
We began to feed her there and try to take good care of her every day.
マイスラは、アイスランドのハフナルフィヨルドの町にいる野良猫の1匹です。
マイスラはここ数年、何回も同腹児を産みましたが、この夏には8匹の子猫を産んでいました。
私たちがマイスラの同腹仔を発見したときには、マイスラは工場の敷地のある壊れた自動車の中に巣を作っていました。
私たちはそこでマイスラに餌を与え始め、毎日世話をするようにしました。
その後野良猫のマイスラはTNRされて、元居た場所にリリースされました。うわっ、最悪。アイスランドに対する評価が一気に下がったわ。それにしても「イギリスやドイツは高緯度で寒くて気象条件が厳しいために野良猫はほとんどない」というバ環狂症と外部委員のバカっぷりには呆れます。皆さんは小学校での社会科で使う世界地図を見て、各国の緯度と位置関係を確認しましょうね(笑い)。
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