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ポーランドで猫が鳥インフルエンザで大量死。ウイルスの型は同国で鶏で流行したものと近似していた=家畜の感染症リスクになる地域猫、TNRは即刻停止すべき






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(summary)
Dozens of cats have died from bird flu H5N1 in Poland.
The virus is genotypically similar to H5N1, which circulated in poultry in Poland.
WHO recognizes these facts.


 ポーランドで今年6月に十数匹の猫が鳥インフルエンザH5N1型に感染していたことが確認されました。WHO(世界保健機関)はこの事実を認め、各国に注意喚起を呼びかけました。なおポーランドで猫に感染した鳥インフルエンザH5N1ウイルスは、同国で家禽(ニワトリなど)で流行した鳥インフルエンザH5N1型に遺伝子型が近似していました。日本では野良猫のTNRの費用を自治体にねだる団体がありますが、鳥インフルエンザのリスクとなるTNR、さらには地域猫は即刻廃止すべきでしょう。飼猫は室内飼いを義務付け、ドイツの様に所有者不明の徘徊猫は捕獲して公的動物施設に収容、殺処分も行うのが正しいと思います。


 まず最初に、WHOによる「ポーランドでの鳥インフルエンザH5N1型の多数の猫が感染したことによる注意喚起」の文書から引用します。


Influenza A(H5N1) in cats – Poland 「猫の鳥インフルエンザH5N1型猫の複数感染ーポーランド」 2023年7月16日 WHO報告書

On 27 June 2023, the IHR National Focal Point of Poland notified WHO of unusual deaths in cats across the country.
As of 11 July 2023, a total of 47 samples have been tested from 46 cats and one caracal (Caracal caracal). Of these 47 samples, 29 (62%) were positive for influenza A(H5N1).
Positive samples were reported from 13 geographical areas within the country.
Also, the viruses are similar to influenza A(H5N1) clade 2.3.4.4b viruses which have been circulating in wild birds and which caused outbreaks in poultry recently in Poland.
Since the end of 2021, an unprecedented number of H5N1 outbreaks among poultry and wild birds has been reported worldwide.
Alongside wild bird and domestic poultry infections, there have been increased detections in non-avian species, including wild terrestrial (often scavenging) and marine mammals and occasionally in farmed or captive mammalian species, likely through contact with infected live or dead birds or their environments.
Since 2020, 12 human cases of avian influenza A(H5N1) clade 2.3.4.4b virus detections have been reported to WHO, four of which were severe cases and eight were mild or asymptomatic.
Human infection with influenza A(H5N1) viruses can cause severe disease and is fatal in some cases.

2023年6月27日にポーランドの政府機関は、ポーランド全土で猫の異常な死亡例が発生したことをWHOに報告しました。
2023年7月11日の時点で、46匹の猫と1匹のカラカル(Caracal caracal)(*)からの合計47の検体が検査され、これらの47の検体のうち、29 (62%) が鳥インフルエンザ (H5N1) の感染の陽性を示しました。
国内の13の地域から陽性の検体が報告されました。
またこのウイルスは野鳥の間で流行し、さらに最近ポーランドで家禽の間で大流行を引き起こした鳥インフルエンザ(H5N1)クレード2.3.4.4bウイルスに近似しています。
2021年末以来、家禽や野鳥の間で前例のない数のH5N1型感染症の流行が世界中で報告されています。
野鳥や家禽の感染に加えて、野生の陸上哺乳類(多くの場合は死んだ動物の肉類を食べる)や、海洋哺乳類を含む鳥類ではない種での鳥インフルエンザH5N1ウイルスの検出が増加しており、場合によっては感染した生きた鳥や死んだ鳥、またはそのような鳥が生息する環境にいることによって、または家畜の飼育や捕獲された哺乳類でも検出されることがあります。 。
2020年以来、ヒトでの鳥インフルエンザA(H5N1)クレード2.3.4.4bウイルス検出にる症例12例がWHOに報告されており、そのうち4例は重症例で、8例は軽症または無症状でした。
鳥インフルエンザ(H5N1) ウイルスによるヒトの感染は重篤な疾患を引き起こす可能性があり、場合によっては死に至る場合もあります。


(*)
カラカル


 WHOの文書では「猫の鳥インフルエンザH3N1の感染では、野鳥や家禽(ニワトリなど)の本感染症の流行に関連している可能性に言及しています。今のところ本感染症は猫から人への感染はないとされていますが、ウイルスの変異により状況は変わってもおかしくないとしています。そして厳重に、本感染症の猫の感染と、猫から人への感染の無について引き続き監視を行としています。
 ところで日本でも、2022年から2023年にかけて養鶏場のニワトリの鳥インフルエンザH5N1型が過去最悪で流行しました。非常に多くのニワトリが殺処分され、そのために莫大な公費が投じられました。それは動物福祉上も好ましくはなく、卵の供給不足による価格の高騰を招きました。

 そのさなかにありながら野良猫のTNRを強行し、自治体に補助金をねだる団体があります。㈶どうぶつ基金という、TNRに特化した団体です。しかもその要望は同時期に最も被害が大きかった県の1つである福岡県に出されています。福岡県は、鳥インフルエンザの流行では、過去最悪(ニワトリの殺処分数等)を記録しました。
 福岡県はこの団体の要望を却下する妥当な判断を行いました。しかしこの団体は再度、福岡県にTNRに対する補助金を求めています。状況からしてこの団体の神経を疑ってしまいます。なおこの団体はドイツの動物愛護をほめそやしていましたが、ドイツでは鳥インフルエンザ等の流行地では猫は外を自由に出すことは禁止、やむを得ない場合はリードを付けるかクレートに入れることが義務付けられます。違反した飼い主は罰金3万ユーロ(468万円 1ユーロ=156円)以下に処せられます。徘徊している猫は行政が捕獲して殺処分もあります。以下にそれを報じる記事から引用します。


福岡県からのゼロ回答に対し「野良猫の避妊・去勢手術の実施に関する要望」を再提出 2023年4月25日

犬や猫の殺処分ゼロを目指す公益財団法人どうぶつ基金は、本年2月1日に提出した「野良猫の避妊・去勢手術の実施に関する要望」に対する福岡県の回答が現状を正しく認識しておらず、連名した福岡県内20市町、1万筆を超えた福岡県民の要望をまったく汲み取っていないゼロ回答であったことから、2月1日の提出後、さらに署名が集まり総数が4万筆に増えたChange.org(オンライン署名)による署名を添えて4月13日に要望書を再提出するとともに、4月19日に福岡県知事へ見解を問う公開質問状を提出しました。


(動画)
 
 Influenza A(H5N1) in cats – Poland new virus in poland Who 「猫に感染した鳥インフルエンザH5N1-ポーランドの新型ウイルス WHO」 2023年7月18日

 先に示したWHOによる文書とほぼ同じ内容です。

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ドイツの犬の大量販売を支えるポーランドなどの犬の大量殺処分






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(Zusammenfassung )
Missbräuchliche Zucht von Hunden auf polnischen Welpen Farmen.
Diese Welpen werden illegal in Länder wie Deutschland exportiert.


 記事、
日本は「スーパーウルトラ動物愛護後進国」なのか?
人口比で日本の200倍以上の犬を殺害しているマレーシアは愛玩動物の保護では世界最高の評価
人口比で日本の100倍以上の犬を殺害しているメキシコは愛玩動物の保護では世界最高の評価
動物保護で最高評価のマレーシアとメキシコはペットショップでの犬猫展示販売の環境が劣悪
ヨーロッパのパピーミルの拠点であるポーランドの愛玩動物の保護では最高評価
の続きです。
 「日本は最低の動物愛護後進国」や、「日本はスーパーウルトラ動物愛誤後進国」と公言している人がいます。例えば犬猫愛誤に特化した参議院議員の串田誠一や、芸能活動を止めて犬猫保護ビジネスを始めた坂上忍氏などです。犬猫等の愛玩動物に関しては国際的に最も引用されるWAP(World animal protection)の資料では、日本は中程度でフランス、イタリア、カナダなどと同じ評価です。日本で動物愛護先進国とされているアメリカ合衆国は、日本より2段階も評価が低いのです。対して最も評価が高い国にポーランドがありますが、同国はヨーロッパでの安価な子犬供給の一大拠点です。主にドイツにそのような子犬を合法非合法を問わず多数輸出しています。ドイツはほぼ国内で子犬生産がありません。ドイツは事実上周辺国の子犬大量生産に頼る犬の大量販売国家です。



 サマリーで示した、坂上忍氏の「日本はスーパーウルトラ動物愛護後進国」という発言はこちらです。


坂上忍、日本の動物愛護に「スーパーウルトラ後進国」 さかがみ家への批判に反論も 2022年4月20日

日本の動物保護への意識の低さにも言及。
政治家のマニュフェストにも動物愛護を掲げている人はいるが、優先順位はかなり低く<(日本は動物愛護に関して)スーパーウルトラ後進国、どうにもならないよ>と吐き捨てる場面もありました。



 上記の坂上忍氏の発言は、例えば犬猫愛誤の最右翼政治家、串田誠一氏の次のような発言などが根拠と思われます。


(動画)

 【税金は命を救うために】動物愛護一筋の串田誠一を国会へ【犬猫殺処分ゼロ】(この動画が公開されたのは2022年7月3日です)。

9:40~
罪のない犬や猫をガス室で殺し続けているんです。
そして世界最下位の国と評価されています。
23:45~
世界動物保護協会から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けました。





 串田誠一氏は、世界動物保護協会(WAP)から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けましたと発言している根拠はこちらです。しかし犬猫等の愛玩動物の動物保護の評価では日本はB~Gの6段階評価(A評価の国は皆無)の中ではD評価では、フランス、イタリア、カナダ、オセアニアと同じ評価で中程度です。アメリカ合衆国より2段階も評価が高いのです。犬猫だけに特化した愛誤活動に邁進する串田誠一氏の発言としてはまさに有権者をだます詐欺と言えます。
 最高評価のB(A評価の国は皆無)は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかありません。


(動画)

 【ひろゆき&成田悠輔】坂上忍の「裏の顔」!「涙の別れ」多発の訳【バイキング裏話】 2022年7月17日

30:30~
坂上忍:フランスはペットショップがなくなるでしょ。(*)
カリフォルニア州でももう生体販売しない。




(*)
「フランスではペットショップでは全ての動物の展示が禁止される」というコタツ記事より酷いNHKのデマ報道

 フランスでは2024年から犬猫に限りペットショップでの販売が禁止されるが、保護犬猫は展示販売できる。

(*1)
カリフォルニア州は日本より人口比でペットショップが多く10年来増加している~坂上忍氏とひろゆき氏の狂気の対談

 アメリカ、カリフォルニア州では犬猫ウサギに限り、ペットショップでの販売が禁止されるが、保護団体由来のものは一定の条件下で販売できる。その他のペットに関しては展示販売できる。カリフォルニア州の生体販売ペットショップ数は人口比で日本より15%も多い。また犬などの生体を非対面でインターネットで販売することもでき、ブリーダーの直販もできる。


(画像)

 World anima lprotection の Welcome to the Animal Protection Index から。indicatorsから。Protecting companion animals 「愛玩動物の保護」

WAP 動物保護ランキング コンパニオンアニマル

WAP 動物保護ランキング コンパニオンアニマル 1


 串田誠一氏が頻繁に取り上げる、WAP(世界動物保護協会)の資料では、愛玩動物の保護での評価で最上位のAランクの国はありません。つまり日本はB~Gの6段階で3番目の中程度の評価なのです。この評価は、坂上忍氏が「生体販売ペットショップショップを禁止することになった(嘘)」(*)と、動物愛護先進国と絶賛するフランスと同じ評価です。また「カリフォルニア州では生体販売を禁止した動物愛護先進国(嘘)」(*1)とほめちぎっているアメリカ合衆国は、日本より2段階も低いF評価です。
 この資料によれば、愛玩動物の評価で最高のB評価(A評価の該当国はゼロ)を受けている国は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかないことはすでに述べた通りです。今回は引き続き、ポーランドを取り上げます。連載記事では、ドイツではほぼ国内では子犬生産がなく(年間7万頭台)、対してポーランドなどの東欧を主に外国から合法非合法問わず年間50万頭超を輸入していることを述べました。さらにティアハイムの譲渡数は6万頭です。(*2)ドイツは事実上、「犬の大量販売大量生産」な国なのです。今回は、ドイツの犬の大量販売を支える、ポーランドなどの子犬の大量生産に伴う犬の大量殺処分について述べます。

(*2)
「ドイツのティアハイムの譲渡率は90%以上」は大嘘。70%台で日本の犬の公的譲渡率と変わらない


Grausamer Alltag in polnischen Tierheimen 「ポーランドの動物保護施設での残酷な日常」 2011年9月2日

In einzelnen Einrichtungen überleben bis zu drei Viertel der Hunde nicht.
Selbst in Tierheimen sind obdachlose Hunde und Katzen nicht sicher.
Bei Stichproben fanden Tierschützer heraus, dass in einzelnen der teils staatlich, teils privat bewirtschafteten Einrichtungen bis zu drei Viertel der aufgefundenen Hunde nicht überleben – Todesursache nicht ermittelbar.
In einem besonders unappetitlichen Fall seien Hunde im Heim geschlachtet und zu Schmalz verarbeitet worden.
Soeben hat der Sejm, das polnische Parlament, ein neues Tierschutzgesetz mit einem deutlich erweiterten
Es gebe kaum Kontrollen.
Das Bewusstsein für die Schwere der Taten fehlt den meisten Strafverfolgern.

ポーランドの個々の動物施設では、最大4分の3の犬が生き残れません。
動物保護施設であっても、飼主がない犬や猫は安全ではありません。
動物保護活動家らが抜き打ち検査を行ったところ、ポーランドの動物保護の国営施設と民間施設の一部では、犬が最大で4分3が生存していないことがわかりました-死因は特定できませんでした(=殺害された可能性があり、殺害方法も適切だったかどうかは不明)。
特に不快な1つのケースでは犬が施設以内で屠殺され、ラードに加工されました(*3)。
ポーランド議会下院は、大幅に強化された新しい動物保護法を可決しました。
しかしそれによる、(動物虐待の)制御はほとんどありません。
ほとんどの検察官は、(動物に対する)犯罪の重大性を認識していません。

(*3)
 ポーランドでは犬の脂肪は食用又は薬効があると長く信じられており、現在は犬の食用と殺は禁じられているものの、いまだに犬の脂肪(を加工したラード)の需要があるとされる。


 ポーランドの動物保護施設は殺処分率、数等を公表しているところはないようです。しかし動物保護団体の抜き打ち調査では、4分の3の犬が殺処分されていると疑われています。日本の2021年度の犬の公的殺処分率が約15%であることを思えば、大変高いと言えます。次にあげる記事は、ポーランド等の東欧での動物保護施設での殺処分数が大変多いことが書かれています。


„Ich bin so entrüstet über die osteuropäischen Tötungsstationen!“ 「私は東ヨーロッパの殺害ステーション(=動物保護施設)に怒っている!」 2019年4月7日

„Diese furchtbaren, grausamen Menschen, die herrenlose Hunde einschläfern. Das ist unmenschlich, herzlos und grausam.“
Die Abnehmer sind meist Deutsche, die sich einen günstigen Rassehund wünschen.
Deshalb werden in Polen, Tschechien, Ungarn und Rumänien Hündchen wie am Fließband produziert.
Sogenannte „Wühltischwelpen“ sind oft krank, unverkäuflich und landen dann auf der Straße.
Und dann im Tierheim.
Irgendwann ist das Tierheim voll, es muss Platz für neue Hunde geschaffen werden.
Mit einem Nervengift, dass die Organe lähmt.
Eine Narkose wäre zu teuer.
Das Tier bleibt bei vollem Bewusstsein.
So wie 100.000 weitere Hunde pro Jahr.
So ist es aber nicht nur in Ungarn.
In vielen Ländern gibt es keine wirkungsvollen Tierschutzgesetze und es mangelt an Geld.
So ist die Beseitigung von Straßenhunden in vielen osteuropäischen Ländern üblich.

「野良犬を殺す残酷な人々。 これは非人道的で、冷酷で残酷です」。
(東ヨーロッパで生産される子犬の)購入者のほとんどは、安価な血統書付きの犬を求めているドイツ人です。
そのためにポーランド、チェコ共和国、ハンガリー、ルーマニアでは、子犬は工場の製造ラインのように生産されています。
いわゆる「製造ラインに乗せられた子犬」は頻繁に病気になり、販売できず、路上に捨てられます。
そしてそれらの犬は動物保護施設にたどり着きます。
最終的に動物保護施設は満杯になるので、新しい犬のためにスペースを作らなければなりません。
臓器を麻痺させる神経毒で犬は殺されます。
麻酔は高すぎるからでしょう。
死ぬまで犬は完全に意識を保っています。
(ハンガリーの動物保護施設では)そのように、年間100,000頭以上の犬が殺されます。
しかし、これはハンガリーだけの話ではありません。
東ヨーロッパの多くの東ヨーロッパの国では有効な動物保護法がなく、資金も不足しています。
そのため多くの東ヨーロッパ諸国では​​、野良犬は処分されることが一般的です。



 例えば人口966万人のハンガリーでは、年間100,000万頭の犬を殺処分しているとされています。この数は、2021年度の日本の公的犬の殺処分数の、人口比で318倍です。極めて多い数です。さらにポーランドやハンガリーで犬を劣悪な環境でコスト至上主義の大量生産をするのは、ほぼドイツ人向けの需要とされています。工場のような子犬の生産では、不良品=病気になった、などの子犬は路上に捨てられます。それらの子犬が動物保護施設にたどり着き、多数が殺されているということです。
 国内ではほぼ子犬生産がないドイツは、旺盛な犬の需要を周辺の東欧諸国の大量生産に頼っています。その東欧諸国での子犬大量生産が、動物保護施設での大量殺処分の主な原因になっています。ドイツでは自国内で行わないだけで、事実上犬は周辺諸国のコスト至上主義の大量生産に頼っており、それが大量販売されています。またそのシステムによる殺処分が大量に発生しています。

 ドイツは密輸されるきわめて安価な、東欧産の子犬の大量輸入に苦慮しています。そのためにポーランドなどの東欧諸国に動物保護のための法制度の整備を求めています。しかしこれらの国では未だに動物保護の認識が低く、ポーランドでは現在も動物虐待に対する処罰が軽いのです。例えば虐待死でも、最高で懲役2年以下です。また司法当局も動物犯罪の取締りには熱心ではありません。
 このようなポーランドですが、愛誤政治家の串田誠一氏が得意になって引用しているWAP(世界動物保護協会)の資料によれば、世界最高評価のBです(A評価の国は皆無)。私はWAP(世界動物保護協会)の評価には疑問を抱きます。またこのような資料を好んで引用する串田誠一氏の知能も疑っています。


(動画)

 Illegaler Welpenhandel in Polen │YouZoo 「ポーランドでの違法な子犬販売」 2013年10月18日

 子犬はポーランドの高速道路SAの露店市などで、最低価格で販売されています。200ユーロで血統書もワクチン接種証明書もついています。しかしそれらはほぼ偽物です。それ未満の100ユーロ未満で売られることもあります。しかし子犬は劣悪な環境で生産されたために病弱で、すでに病気にかかっていることが多く、購入後すぐに死んだり、獣医師にかかる費用が高額になることが多いです。
 これらの露店市はドイツの動物保護活動家が抗議し、妨害活動を行ってきたので減少しています。代わりにインターネットで広告し、路上で受け渡しをするなどという方法が増えています。

ドイツの犬の大量販売を支えるポーランドの劣悪な子犬の大量生産






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(Zusammenfassung )
Missbräuchliche Zucht von Hunden auf polnischen Welpen Farmen.
Diese Welpen werden illegal in Länder wie Deutschland exportiert.


 記事、
日本は「スーパーウルトラ動物愛護後進国」なのか?
人口比で日本の200倍以上の犬を殺害しているマレーシアは愛玩動物の保護では世界最高の評価
人口比で日本の100倍以上の犬を殺害しているメキシコは愛玩動物の保護では世界最高の評価
動物保護で最高評価のマレーシアとメキシコはペットショップでの犬猫展示販売の環境が劣悪
ヨーロッパのパピーミルの拠点であるポーランドの愛玩動物の保護では最高評価
の続きです。
 「日本は最低の動物愛護後進国」や、「日本はスーパーウルトラ動物愛誤後進国」と公言している人がいます。例えば犬猫愛誤に特化した参議院議員の串田誠一や、芸能活動を止めて犬猫保護ビジネスを始めた坂上忍氏などです。犬猫等の愛玩動物に関しては国際的に最も引用されるWAP(World animal protection)の資料では、日本は中程度でフランス、イタリア、カナダなどと同じ評価です。日本で動物愛護先進国とされているアメリカ合衆国は、日本より2段階も評価が低いのです。対して最も評価が高い国にポーランドがありますが、同国はヨーロッパでの安価な子犬供給の一大拠点です。主にドイツにそのような子犬を合法非合法を問わず多数輸出しています。ドイツはほぼ国内で子犬生産がありません。ドイツは事実上周辺国の子犬大量生産に頼る犬の大量販売国家です。



 サマリーで示した、坂上忍氏の「日本はスーパーウルトラ動物愛護後進国」という発言はこちらです。


坂上忍、日本の動物愛護に「スーパーウルトラ後進国」 さかがみ家への批判に反論も 2022年4月20日

日本の動物保護への意識の低さにも言及。
政治家のマニュフェストにも動物愛護を掲げている人はいるが、優先順位はかなり低く<(日本は動物愛護に関して)スーパーウルトラ後進国、どうにもならないよ>と吐き捨てる場面もありました。



 上記の坂上忍氏の発言は、例えば犬猫愛誤の最右翼政治家、串田誠一氏の次のような発言などが根拠と思われます。


(動画)

 【税金は命を救うために】動物愛護一筋の串田誠一を国会へ【犬猫殺処分ゼロ】(この動画が公開されたのは2022年7月3日です)。

9:40~
罪のない犬や猫をガス室で殺し続けているんです。
そして世界最下位の国と評価されています。
23:45~
世界動物保護協会から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けました。





 串田誠一氏は、世界動物保護協会(WAP)から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けましたと発言している根拠はこちらです。しかし犬猫等の愛玩動物の動物保護の評価では日本はB~Gの6段階評価(A評価の国は皆無)の中ではD評価では、フランス、イタリア、カナダ、オセアニアと同じ評価で中程度です。アメリカ合衆国より2段階も評価が高いのです。犬猫だけに特化した愛誤活動に邁進する串田誠一氏の発言としてはまさに有権者をだます詐欺と言えます。
 最高評価のB(A評価の国は皆無)は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかありません。


(動画)

 【ひろゆき&成田悠輔】坂上忍の「裏の顔」!「涙の別れ」多発の訳【バイキング裏話】 2022年7月17日

30:30~
坂上忍:フランスはペットショップがなくなるでしょ。(*)
カリフォルニア州でももう生体販売しない。




(*)
「フランスではペットショップでは全ての動物の展示が禁止される」というコタツ記事より酷いNHKのデマ報道

 フランスでは2024年から犬猫に限りペットショップでの販売が禁止されるが、保護犬猫は展示販売できる。

(*1)
カリフォルニア州は日本より人口比でペットショップが多く10年来増加している~坂上忍氏とひろゆき氏の狂気の対談

 アメリカ、カリフォルニア州では犬猫ウサギに限り、ペットショップでの販売が禁止されるが、保護団体由来のものは一定の条件下で販売できる。その他のペットに関しては展示販売できる。カリフォルニア州の生体販売ペットショップ数は人口比で日本より15%も多い。また犬などの生体を非対面でインターネットで販売することもでき、ブリーダーの直販もできる。


(画像)

 World anima lprotection の Welcome to the Animal Protection Index から。indicatorsから。Protecting companion animals 「愛玩動物の保護」

WAP 動物保護ランキング コンパニオンアニマル

WAP 動物保護ランキング コンパニオンアニマル 1


 串田誠一氏が頻繁に取り上げる、WAP(世界動物保護協会)の資料では、愛玩動物の保護での評価で最上位のAランクの国はありません。つまり日本はB~Gの6段階で3番目の中程度の評価なのです。この評価は、坂上忍氏が「生体販売ペットショップショップを禁止することになった(嘘)」(*)と、動物愛護先進国と絶賛するフランスと同じ評価です。また「カリフォルニア州では生体販売を禁止した動物愛護先進国(嘘)」(*1)とほめちぎっているアメリカ合衆国は、日本より2段階も低いF評価です。
 この資料によれば、愛玩動物の評価で最高のB評価(A評価の該当国はゼロ)を受けている国は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかないことはすでに述べた通りです。今回は前回記事に続き、ポーランドを取り上げます。前回記事では、ドイツではほぼ国内では子犬生産がなく(年間7万頭台)、対してポーランドなどの東欧を主に外国から合法非合法問わず年間50万頭超を輸入してることを述べました。そういう意味では、ドイツは「犬の大量販売大量生産」な国なのです。今回は、ポーランドの子犬の劣悪で虐待的な、子犬の大量生産について具体的に述べます。


Welpenhandel: Das illegale Geschäft mit Welpen im Internet 「子犬の取引:インターネット上での子犬の違法取引」 2022年7月4日 PETA ドイツ

Das lukrative Geschäft wird oft von unterschiedlichen Menschen in den Bereichen Zucht, Transport, Handel und Verkauf betrieben – diese kriminellen Strukturen erschweren besonders die Suche nach den beteiligten Personen.
Teilweise sind auch Tierärzt:innen in die Machenschaften involviert, die den jungen Tieren gefälschte Dokumente ausstellen und Impfungen bescheinigen, welche die Welpen nie erhalten haben, um Kosten zu sparen.
Muttertiere auf Zuchtfarmen erfüllen nur einen einzigen Zweck: Sie sollen möglichst viele Welpen „produzieren“.
Viele verbringen ihr kurzes Leben in kleinen Zwingern und Käfigen, ohne jemals das Sonnenlicht zu sehen oder in Sozialkontakt mit Artgenossen zu kommen.
Sind sie zu schwach oder nicht mehr „produktiv“ genug, werden sie ausgesetzt oder getötet.
Ein Großteil der Welpen wird den Müttern viel zu früh entrissen – oftmals schon mit zwei bis vier Wochen.
Da die wichtige Sozialisierung durch die Mutter nicht stattfindet, leiden viele Welpen an schweren Verhaltensstörungen.
Ein weiteres Problem der „Welpenfabriken“ sind Inzuchten und Qualzuchten nach spezifischen Merkmalen.
Auch lebensbedrohliche genetische Defekte wie Blindheit, Taubheit, Herzfehler, Hautprobleme oder Epilepsie gehören dazu.
Aufgrund der schlechten hygienischen Bedingungen und den unwissenden profitorientierten Züchter:innen sowie der geschwächten und ungeimpften Muttertiere sind auch viele Welpen schwer krank.
Meist werden sie in den Zuchtanlagen weder geimpft noch entwurmt.
Impfausweise und Gesundheitszeugnisse werden aus Gründen der Kostenersparnis häufig gefälscht.
Sie oft bereits schwer krank sind.
Viele Welpen überleben nicht lange.

高い利益を得られる(子犬の違法販売)ビジネスは、繁殖、輸送、輸出、販売の各分野で多くの人によって運営されていることが多く、これらの組織的な犯罪の構造により、特に関係者を摘発することが難しくなっています。
しばしば獣医師も犯罪に関与させられ費用を節約するために、幼い子犬の偽の書類を発行し、子犬が受けていないワクチン接種を証明します。
子犬繁殖農場(ヨーロッパのパピーミル)の母犬の目的は1つだけで、できるだけ多くの子犬を「生産」することです。
母犬の多くは小さな犬小屋やケージで短い人生を過ごし、太陽の光を浴びたり、同種の他の犬と交流したりすることはありません.
母犬が虚弱だったり「生産的」でなくなったりすると、捨てられるか殺されます。
子犬の大半は母親から引き離されるのがあまりにも早く、多くの場合は2~4週間です。
母犬による重要な社会化が行われないため、多くの子犬は深刻な問題行動に苦しんでいます。
「パピーミル」のもう一つの問題は、犬の近親交配による(遺伝性の)特性がもたらす苦痛です。
これには失明、難聴、心臓の欠陥、皮膚の問題、てんかんなどの命を脅かす遺伝的な疾患も含まれます。
劣悪な衛生状態と無知な利益志向のブリーダー、ワクチン接種を受けていない虚弱な母犬により、多くの子犬も深刻な病気にかかっています。
子犬たちは通常、繁殖施設ではワクチン接種も駆虫もされていません。
予防接種証明書や健康診断書は、お金を節約するために偽造されることがよくあります。
多くの場合、子犬たちはすでに重病にかかっています。
これらの子犬は、多くは長生きしません。



 繰り返しますが、ドイツでは現在はほぼ国内では子犬生産は行われていません。大変厳しい犬保護のための法制度により、子犬生産をしてもコスト高で利益が出ないからです。そのために動物保護法制が遅れた主に東欧諸国で、コスト至上主義で劣悪に大量生産された子犬が大量にドイツに合法非合法問わず輸入され、大量販売されているのです。ドイツは自国内では行わないものの、事実上は極めて犬の大量生産大量販売を周辺国に頼っているのです。
 それは日本の比ではありません。日本は国際的にも厳しい第一種動物取扱業としての規制を受けています。またヨーロッパと異なり外国との国境は海を隔てて通関手続きが厳しく、周辺国から違法に安価な犬が密輸されることはありません。ドイツは犬の飼育数1,000万頭を超え、人口比で日本の倍程度です。下線文ドイツは事実上、日本よりはるかに「犬の大量生産大量販売」を行っている国なのです。
 「【ひろゆき&成田悠輔】坂上忍の「裏の顔」!「涙の別れ」多発の訳【バイキング裏話】 2022年7月17日」の動画では、ひろゆき氏が「(ドイツでは)ブリーダーのとこ行ってちゃんと訓練受けてドイツの場合だと犬飼うために勉強しなきゃいけないそうですね」と発言していますが、妄想も甚だしい。繰り返しますが、ドイツでは国内の犬ブリーダーから犬を買うことは例外です。またブリーダーが子犬購入予定者に訓練を行うことはほぼないと思います。

 PETAの資料で引用した通り、ポーランドをはじめとする子犬生産の状況は、かなりひどいと言えます。ドイツは、ポーランドをはじめとする東欧の犬の劣悪な大量生産と、そのように生産された子犬のドイツへの密輸に苦慮しており、しばしばこれらの国に申し入れて警察の捜査も行っています。また大量に密輸される子犬は大きな社会問題という認識です。
 これらのことを鑑みれば、私はWAP(世界動物保護協会)による、各国別の動物保護の評価でポーランドが最上位のBで、ドイツがそれより劣るCなのは疑問に思います。串田誠一氏はこのWAP(世界動物保護協会)の資料を得意になって引用していますが。


(動画)

 Illegaler Welpenhandel - Wer verdient am Hundeboom? | WDR Doku 「違法な子犬販売 - 犬ブームで得をするのは誰か? | ドイツ公共放送TVドキュメンタリー」 2021年5月2日

 ヨーロッパの子犬の違法取引は、薬物、武器に続く高利益な犯罪取引です。ドイツではコロナ以降は犬ブームで、昨年より犬の新規登録が25%も増えました。ドイツでは誰でも匿名で、公然と犬をインターネットで販売することができます。
 この番組の中では「ドイツ国内の優良ブリーダーから子犬を買うのが最良」との意見があります。しかし取材を受けたドイツ国内のブリーダーは「儲けようとするのならば犬ブリーダーは止めるべき」と発言しています。ドイツは世界でもまれな、犬ブリーダーに課す厳しい基準がありますが、それを遵守すれば利益が出ないのです。そのためにドイツでは、犬ブリーダーはすでに壊滅しつつあります。日本ではドイツの犬の繁殖の法規制を絶賛し「ドイツでは犬の繁殖は厳しく法律で規制され犬の福祉が守られてている」と発言する方は、このようなドイツの状況に無知です。

ティアハイムの倒産が激増しているドイツ~ペットの供給過剰という構造問題(資料編)



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(Zusammenfassung)
Die Reportage - Welpen zum Schnäppchenpreis
NDR Fernsehdokumentation Polen


 前回記事、ティアハイムの倒産が激増しているドイツ~ペットの供給過剰という構造問題では、ドイツのティアハイムの倒産が相次いでいること、そしてその背景には、ペットの供給過剰があることを述べました。それを裏付ける、ドイツの放送局、NDRが製作した秀逸なTVドキュメンタリー番組があります。この番組では、ポーランドとドイツ間の国境間移動が自由になった2007年以降、ポーランド人がドイツ人向けに激安の子犬を生産販売して、群がるようにドイツ人が買っている様子を取材しています。


 まず問題のTVドキュメンタリー番組ですが、その録画と内容(ドイツ語)、それの日本語訳を付けました。 Die Reportage - Welpen zum Schnäppchenpreis (1/2) 「ルポルタージュ 子犬を激安価格にするためには(1/2)」。2014年4月14日公開。NDR(ドイツのTV局)制作。
 純血種の子犬をなぜ50ユーロ~という激安価格で売ることができるのか。その劣悪なポーランドの生産現場と、激安子犬を群がるように買い求めるドイツ人。そしてその問題点を取材した、秀逸なTVドキュメンタリーです。


(動画)



Angekettet und in Keller gesperrt. Gefüttert, mit verwestem Fleischresten und Innereien.
Vollge kotete Käfige, aneinandergereiht wie Legebatterien.
Bilder eines illegalen Hundezuchthofes in Polen.
Der Gestank hier drin ist unterträglich.
Rassehunde für wenig Geld.
Mindestens 1000 Euro zahlt man bei einem deutschen Züchter für einen Cocker-Spaniel.
Hier auf dem Welpenmarkt lediglich um die 90 Euro. Reinrassig soll der Hund angeblich auch sein.
Auch gefälschte Impfpässe werden uns vorgelegt.
Wir fahren nach Lipno in Nordpolen.
Dort soll ein alter Bauernhof zur Hunde-Zuchtstation umfunktioniert worden sein.
Die Polizei begleitet uns.
Die Zustände, unter denen die Tiere hier leben müssen, schockieren uns.
Hier ist alles voller Kot.
In den Wassertöpfen ist kaum noch Wasser drin.
Das wurde wahrscheinlich Tage nicht mehr erneuert.
Wir finden Pässe bereits verkaufter Hunde, Dokumente über angebliche Impfungen.
Sie sind unvollständig oder gefälscht.
Dieser Preis von 200, 300 Euro oder vielleicht ein bisschen mehr, der hat schon seinen Preis.
Dass diese Hunde viel billiger verkauft werden als von seriösen Züchtern.
Und jeder, der sich überlegt, einen Hund im Internet zu kaufen, sollte sich einfach mal ansehen, was dahinter steckt.

地下に鎖でつながれて閉じ込められる。
腐りかけた肉と内臓の餌が並びます。
養鶏場のバタリーケージのように並んだ狭いケージ。
それがポーランドの違法な犬の飼育場のイメージです。。
ここでの悪臭は耐え難いです。
ポーランド人は、わずかなお金を得るために犬を繁殖しているのです。
ドイツのブリーダーでは、コッカースパニエルの価格は少なくとも1000ユーロ(11万5000円。1ユーロ=115円)はします。
しかしポーランドでは、子犬の市場ではたったの約90ユーロ(=1万350円。TVの映像では、子犬が50ユーロで露天で売られていましたので、記事では「50ユーロ(=5750円~)で売られている」としました)なのです。
純血種の犬には間違いありません。
しかし提示されるワクチン証明書は偽物です。
私たち(TV取材クルー)はポーランド北部のリプノに行きました。
古い農場を改造した、犬繁殖場があります。
警察官が私たちに同行しました。
犬たちがこのような状況で生きていられるのは、私たちにとってはショックでした。
ここではすべてが糞でいっぱいです。
水のボウルの中には、ほとんど水が入っていません。
おそらく水は、毎日取り替えていないでしょう。
私たちは、疑わしい予防接種についての書類、犬販売用の許可証などの書類もまた見つけます。
それらは不完全か、または改ざんされています。
200から300ユーロ、この価格より多分高いでしょうが、このような値段で(犬がインターネットで主にドイツに)売られています。
評判の良いブリーダーから買う犬よりも、はるかに安く売られています。
そしてインターネットで犬を買おうと考えている誰もが(ドイツ人に対して)、その背景にあるものを考える時間を持つべきです。



 これが現在の、ドイツの犬販売の現状です。日本のメディアや動物愛護団体は「ドイツでは犬の繁殖や販売に関しては厳しい法律の規定があり、それゆえに犬が劣悪飼育・繁殖~劣悪な環境で販売されることはない。ドイツには優良なブリーダーが買主の適適性など見極めてから販売する」などとしています。また「ドイツでは犬の販売の規制が厳しく、ペットショップでの販売もないので、ドイツで犬を入手する場合はティアハイムという保護施設からがほとんどである」ともしています。
 しかしこのような(嘘)情報をたれながしているマスメディアや動物愛護団体はヨーロッパの事情に対して全く無知で口から出まかせを言っているか、それが「嘘」であるということを認識していながら「嘘」を付いているかのどちらかです。

 前回記事、ティアハイムの倒産が激増しているドイツ~ペットの供給過剰という構造問題、で述べた通り、ヨーロッパには、シェンゲン協定が存在します。これは協定締結国間においては、国境の移動を自由とするものです。またドイツとポーランドはEU加盟国ですので、原則ヒトモノカネの移動が自由です。
 例えて言えば、日本と韓国、ロシア、中国などが地続きで自由に国境間移動ができるということです。そしてそれらの国で自由に割安な商品を「円」で買うことが出来て通関手続きもなしに日本に持ち帰れるということです。日本で例えばペットショップでの犬の生体販売を仮に禁じたとしても、もしそのような状況であれば、韓国などが純血種の子犬を6000円くらいで売っていたら韓国などで犬を飼う人が増えるでしょう。厳しい条件を課すブリーダー(ドイツのブリーダーもいわゆるパピー・ミルが多数存在し、劣悪繁殖やインターネット販売をしていますが)で価格が20万円超の犬や、保健所からの譲渡や、条件が厳しい保護施設で例えば3万円などでは不人気の雑種の成犬を買う人は限られます。

 「東欧から激安の子犬の輸入が激増している。それがペット供給増大の原因であり、ティアハイムの経営を圧迫している」。それが現在のドイツの現状です。おもにポーランドなどの東欧から輸入された犬は、ドイツでは犬の入手先シェアの20%と推測されています。なお、スイスでは約半数との公的統計があります。
 対して、ドイツ国内での犬の入手シェアに占める、ティアハイムの割合は1割前後と推計されます(この点については根拠となる資料を元に、次回以降の記事で詳述します)。さらにドイツ国内における、東欧からの輸入犬の割合は高まると思われます。それがティアハイムの経営悪化の大きな要因です。


(画像)

 あなたに出会うまでの7つのお話しより。「ドイツでも、全ての飼い主に対して、犬を守るための飼養管理基準が適用されるため、日本のような大量生産・大量販売はビジネスとして成り立ちません。日本の生体販売は、きわめて特異的に発展しています。大量販売を前提とした大量生産、その間を取り持つペットオークション、そして売れ残りや繁殖能力が衰えた親を大量遺棄することで成り立っているビジネスなのです」。
 このTOKYOZEROキャンペーンは趣旨がよくわからない団体です。HPの記述を読む限り、運営者は余りにもひどい無知蒙昧か病的な虚言癖か、動物愛護以外の何か他に目的があるかのいずれかとしか考えられません。無定見な賛同者も、正直言って根拠のない妄想を信じるとは知能が満たないのではないかと、残念ながら私は思います。なおドイツはドイツ国内だけで年間30万頭以上の犬が営利生産されています。日本の約3倍の数です。東欧の輸入を加えれば40万頭です。アメリカは年200万頭の犬が営利生産され、4000ものパピー・ミルが存在するとされています。アメリカでもヨーロッパでも、犬などのペットオーションは盛んに行われています。日本は先進国の中では、犬の大量営利生産・販売に遅れた国です。

6TOKYOZERO パピーミル
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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