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スペインも猫の狩猟が合法。生物多様性法の改正法案ではより猫の殺害駆除が強化されTNR猫や飼猫も犠牲になると懸念されている






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Spain/Spanien

 スペインは一定の条件下では所有者不明猫の狩猟駆除が合法です。そのために飼猫が誤って射殺されています。さらにスペイン国会では、世界自然遺産であるカナリア諸島での猫の駆除の強化を定めた「生物多様性法」の法案が審議されています。カナリア諸島では、猫による固有種の捕食ありますが深刻です。この法案について、動物愛護系の上院議員は「この新しい法律は駆除する猫からTNR管理されている猫を除外する規定がない。市町村で行われているTNR猫の一群を殺害駆除し、根絶することを目的としている」と懸念を示しています。


 サマリーで示した、スペイン国会で審議されている新しい「生物多様性法」に関して、一部の上院議員が「飼猫が駆除されるし、TNR猫をこの法律では殺害駆除して根絶しようとしている」と懸念を表明しているニュースソースから引用します。


Feral cat hunting to be included in new Canary Islands Biodiversity Law, Spanish Senator complains 「スペイン領カナリア諸島の新しい生物多様性法に野良猫の狩猟が含まれるとして、スペイン上院議員が不満を表明している」 2019年3月16日

Spanish Senator Carles Mulet, a member of the Parliamentary Association in Defense of Animal Rights (APDDA), has denounced to the Central Government a draft of the new Canary Islands Biodiversity Law because he maintains that it includes cats as a species that can be legally hunted.
Feral cat hunting, by hunters with guns, during hunting season has historically been allowed if there is no way to identify the animal has an owner.
Consequently many cats in the wild are shot, and many report domestic cats being killed due to misidentification.
In a statement sent this Tuesday, the Compromis parliamentanan also warns that the new regulation, that is intended in its current form to be approved, will require municipalities to eradicate urban feline colonies as well as other modifications that could be harmful to many animals.
In a question that he formulated in writing to the Government, Mullet echoed the complaints of animal protection associations in the Canary Islands, which point out that the new law aims to regulate all cats without visible identication- those that have owners and those who have a chip- if they are in hunting grounds can be hunted.
Likewise, the associations have wamed that the future law wants municipalities to avoid and eradicate feral cat colonies,
while the Trap Neuter Return (TNR) method does not appear in the text at all despite being the scientific method of choice and the most effective according the animal defenders for the control of feline populations.
The senator has also asked the Government if in the draft Animal Welfare Law that is being prepared, measures will be included that can guarantee the ethical management of urban feline colonies following the TNR model throughout the Spanish territory.

スペインの、アニマルライツを擁護する国会協会 (APDDA) のメンバーであるスペイン上院議員のカルレス・ミュレー氏は、スペイン連邦政府に対して、新しい「カナリア諸島生物多様性法」の草案を非難しました。
スペインでは銃を所持したハンターによる野良猫の狩猟は、猫に飼主がいるかどうかを特定する方法がない場合は、狩猟期間内では歴史的に許可されてきました。
そのために多くの野良猫が射殺され、さらに飼猫が誤認されたために殺されているという報告が数多く寄せられています。
今週火曜日に送られた議会の仲裁案の声明の中で、新しい法律の規制について以下のように警告しています。
現在の法案の内容のままで可決を目指していこの計画は、市町村に都市にある猫のTNRの猫の一群を根絶することと、多くの動物に害を及ぼす可能性のあるその他のついての変更を要求します。
上院議員のミュレー氏が政府に対して書面で作成した質問の中では、カナリア諸島の動物保護協会が(この法案に対して)不満を繰り返していることと、新しい法律は目に見える識別がなければすべての猫が法の規制の対象をすることを目的としていると指摘しています-飼い主がいて、マイクロチップをしている猫であっても-狩猟区域にいる場合は狩猟が可能となるのです。
同じくカナリア諸島動物保護協会は、将来この法律が地方自治体にTNR管理による野良猫の一群を無効とし、根絶することを望んでいるとも警告しました。
Trap Neuter Return(TNR)による手法は科学的に選ばれた方法であり、猫の個体数を制御するためには動物の擁護者によると最も効果的であるにもかかわらず、新しい法律の草案の文書にはまったく記述がありません。
ミュレー上院議員はさらに準備中の動物福祉法の草案に、スペイン全土でのTNRモデルに従って、都市部の猫のTNR管理された一群の倫理的管理を保証できる措置が含まれるかどうかを政府に尋ねました。



 上記の記事では、以下のことが書かれています。
1、スペインでは飼主がいおるかどうか特定できない猫は一定条件下では狩猟が合法である。
2、そのために飼猫も狩猟の犠牲になっている。
3、2019年に国会で審議されている生物多様性法の草案ではより猫の狩猟駆除が強化され、政府はTNR猫や飼猫の一掃を図っている。

 引用した記事は、英文をそのまま訳しただけです。スペインの猫の狩猟ですが、法律「自然遺産と生物多様性法 2007」により、下位の州自治体が野良猫の狩猟に関する立法を行うよう求める「委任立法」です。立法が行われたのは、カスティーリャ・ラ・マンチャやエストレマドゥーラなどの複数の自治体があります。
 また中央政府の所管庁は、必要に応じて銃による駆除も許可できるとしています。この特定のケースでは、国立公園等で野良猫の捕獲駆除が行われています。

Gatos asilvestrados: ¿pueden cazarse?

 引用した記事にある、新しい「カナリア諸島生物多様性法」は、「TNR猫も飼猫も狩猟駆除による一掃」が可能となる内容でそのまま可決されたのか、もし可決されたのならばその内容について、後ほど調べて記事にします。なかなかスペインの事柄は英語などの文献が乏しいので。
 いずれにしても希少生物が野良猫による捕食圧を受けている島嶼では、即効性がないTNRを行って、猫の殺処分ポリシーを実施している国は私は日本以外では知りません。ドイツの世界自然遺産のボルクム島や、イギリスのケイマン諸島ではTNRは禁止です。ドイツの場合は動物愛護団体がTNRを提案したものの、ニーダーザクセン州政府等が即時却下しました。もちろん北中南米や、オーストラリア(は国土全体でTNRが違法です)でも、特に生態系が侵入種に対して脆弱な島嶼では、猫の管理は殺処分による駆除が一択です。TNRに特化した日本の愛誤団体は「日本ではTNRは都市部で行われているが、海外では自然環境下で主に行われている」とデマ情報を拡散しています。日本での島嶼でのTNRを強行することが目的と思われますが、極めて悪質です。
 

(動画)

 The Canary Islands | ᴴᴰ [ Nature ] | BUZZEX Documentary 「カナリア諸島 ドキュメンタリー」 2022年9月4日

 カナリア諸島はスペインの世界自然遺産です。このドキュメンタリー番組では、本島には非常に多くの固有種が生息しているとのべられています。島は独自の進化を遂げた固有種が多いのです。さらに元々天敵が存在しなかった種にとっては、侵入種には大変脆弱です。そのために特に島嶼においては、国際的に侵入種の駆除は厳格に行われています。
 この動画においても、33:00~から野良猫について述べられています。猫はこの自然環境に非常に適応した侵入種であるとしています。

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猟犬の虐殺が横行しているスペイン~「日本は欧州より殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の無知蒙昧






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Spain/Spanien

 記事、
「日本は欧州に比べて殺処分数が多い野蛮な国」という、殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
フランスの犬猫殺処分数は年間50万頭~牧原秀樹衆議院議員の無知蒙昧
フランスの犬の殺処分率は80%、日本は17%~フランスは殺処分数もさることながら殺処分率も著しく高い
スペインの犬猫殺処分数は年間30万頭~殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
の続きです。
 超党派の国会議員の任意団体、「殺処分ゼロ議員連」(犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 があります。この団体に所属する国会議員のデマによる国会答弁や、前・元議員による海外の動物愛護に関するデマ情報の拡散は目に余るものがあります。また昨年は、動物取扱業者に対する数値基準を法制化する環境省の方針に応じて「要望書」を作成しましたが、「出典とした法令にはそのような規定はない」、「そのような法令、行政指導等が存在しない」、「誤訳」などの満載で、見るに堪えない内容です。まさに動物愛護に関する嘘プロパガンダ拡散団体で、日本の動物福祉の後退に大いに貢献しました。殺処分ゼロ議員連の創立当時から重要なメンバーである牧原秀樹衆議院議員も驚くべきデマ情報を拡散しています。今回はスペインの猟犬の虐待的扱いについて書きます。



 牧原秀樹議員は、新年あいさつ - サンフロント 21懇話会 2015年1月25日(静岡新聞社が開催した懇談会と思われる)で、「日本は欧州諸国と比べて犬猫殺処分数が多く、欧州各国から野蛮な国と非難されている」という趣旨の発言を行っています。以下に引用します。


牧原:動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません。(19ページ)


 牧原秀樹議員の、「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら『なんて野蛮な国だ』と思うに違いありません」との発言ですが、「日本はヨーロッパ諸国に比べて著しく犬猫の殺処分数が多い」という意味になります。
 主語が「欧州」などと大きくなるのは大概嘘つきか、無知のどちらかですが、牧原秀樹議員のこの発言も例外ではありません。牧原秀樹議員がこの発言を行ったのは2015年(平成27年)ですが、同時期ではフランスの年間の犬猫殺処分数は50万頭、スペインでは30万頭であることを連載記事では書きました。平成27年度の日本の犬猫殺処分数は約8万3,000頭です。
 スペインの推計値では、「年間の犬の殺処分数は20万頭」、「年間の犬の殺処分数は10万頭、猫は20万匹」です。この殺処分数は犬は人口比で日本の17倍~34倍、また犬猫の合計の殺処分数では人口比で10倍になります。
 フランスでの年間50万頭の犬猫殺処分数は、同時期(2015年)の日本の殺処分8万3,000頭の人口比で約10倍です。フランス、スペインとも著しく犬猫の殺処分数は日本より多いのです。

 さらに殺処分数の数のみならず、犬猫の扱いにおいてもヨーロッパの国が日本に比べて野蛮ではないとは言えません。フランスでは2010年ごろにリゾート地の島で、犬猫を活餌にしてレジャーでサメを釣る釣り人がいることが問題になりました。この件についてはドイツなどでもフランス政府に対する抗議署名運動が起こされ、在アメリカフランス大使館が対処を行う旨の声明を出しました。
 スペインにおいても、猟犬が残酷に殺されていることが古くから国際的に問題視されています。スペインではグレイハウンド種の犬が量で用いられますが、ハンターは猟期が終われば私的に「殺処分」します。その数は年間5万頭に及ぶとされています。
 問題となっているのは殺害数の多さもさることながら、殺害方法が残酷だということです。特に「首つり状態で殺害する」のは、スペインの文化とも揶揄されています。それを裏付ける、牧原秀樹議員の発言があった当時の2015年の記事から引用します。


Tens Of Thousands Of Dogs Are Being Tortured For A Gruesome 'Tradition' 「スペインでは何万頭もの犬が伝統で拷問を受けている」 2015年4月22日(英文記事)

There is a very cruel custom amongst some Spanish hunters, or "galgueros," that destroys more than 50,000 galgos every year.
The galgos are greyhounds used for hunting, but most are used for only one season and then discarded.
In reality, the practice is simply an exercise in sadism that involves burning the dogs with acid, dragging them behind cars, sacrificing them to fighting dogs, skinning them alive or burying them alive.
The most famous torture is called the "piano dance;" this involves hanging the dog by the neck with the feet just touching the ground as it struggles to breathe and slowly is strangled to death by its movements.
Because the galgos are regarded under Spanish law as working dogs, they are excluded from the laws relating to pets.
They are considered to be goods, no different than agricultural machines that can be disposed of or used in whatever manner their owner decides.
Good dogs, the ones who have not shamed their owner by being poor hunting dogs, are "rewarded" by being sent to perreras.
These are municipal facilities where the dogs can be euthanized.
That makes it a part of Spanish culture.

一部のスペインのハンター、つまり「ガルゲロ(ガルゴス、つまりグレイハウンドを猟犬として用いるハンター)」の間には、毎年5万頭を超えるガルゴ(グレイハウンド)を殺害する非常に残酷な慣習があります。
ガルゴ(グレイハウンド)は狩猟に用いられるグレイハウンドですが、ほとんどは1シーズンだけ用いられたのちは廃棄されます。
実際にはその慣習は単なるサディズムであり、犬を強酸の薬品で炎症を起こさせ、車の後ろで引きずり、闘犬のために犠牲にし(註 いわゆる咬ませ犬)、生きたまま皮を剥き、生きたまま埋めることを含みます。
最も有名な拷問は「ピアノダンス」と呼ばれ、これは犬が後ろ足だけが地面に触れる状態で首つり状態にし、犬が呼吸困難になり、その動きによってゆっくりと首を絞められて殺されることを含みます。
ガルゴ(グレイハウンド)はスペインの法律では使役犬と見なされているため、ペットに関する法律から除外されています。
それらは商品と見なされているため、飼主が決めた方法で廃棄または使用できる農業機械と同じ扱いです。
能力の低い狩猟犬ではなく飼い主に恥をかかせていない良い犬は、ペレラ(公的な犬猫収容所)に送られることによって「報われる」のです。
そこは、これらは犬を安楽死させることができる地方自治体の施設です。
それはスペイン文化の一部を形成しています。



 スペインでの猟犬(グレイハウンド)の扱いの残酷さは、古くから多くの国で批判されてきました。ドイツやスイスの動物保護団体も取り上げています。そして今日までも、それは改善されているとは言えません。猟犬(グレイハウンド)を残酷な方法で殺害したという事件が、スペインでは非常に多く最近も報道されています(Spain hanging dog Animal cruelty 「スペイン 首吊り 犬 動物虐待(1年以内)」の検索結果」。その中から例をいくつかあげます。


MAN ARRESTED IN SPAIN’S MIJAS FOR HANGING HIS DOG FROM A PERGOLA AS PUNISHMENT AFTER IT ‘DESTROYED PLANTS’ 「『植栽を壊したという罰』で犬をパーゴラから吊るし、逮捕された男」 2021年3月9日(英文記事)

A MAN has been arrested by the Guardia Civil in Costa del Sol’s Mijas for an alleged crime of animal abuse.
An investigation was launched by the Guardia Civil’s Seprona animal welfare protection branch after a video was posted on social media showing a dog.

コスタ・デル・ソルのミハスで、動物虐待の罪で男性がガーディア市当局に逮捕されました。
(首つりにされた)犬を映したビデオがソーシャルメディアに投稿された後に、ガーディア市当局の動物福祉保護部門によって調査が開始されました。



Malaga Hunters Who Hanged A Dog To Face Trial 「起訴に直面している犬を首吊りにしたハンター」 2021年3月12日(英文記事)

Two men who were arrested after hanging a podenco dog from an olive tree before throwing it off a cliff because “it was no longer useful for hunting” have been slapped with legal actions

「狩猟で役に立たなくなった」という理由で、オリーブの木にポデンコ種の犬を吊り下げて殺害した後に崖から投げ捨てた2人の男は逮捕され、法的措置を受けました。



 牧原秀樹議員の、「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません」との発言は、「日本は欧州の国々に比べて犬猫の殺処分が多いから野蛮といわれる」という意味でしょう。しかし殺処分数は、ヨーロッパの国は日本より少ないとは言えません。フランス、スペイン以外でも、日本より多い、もしくは同程度の殺処分を行っている国はあります。また公的統計がないだけで、表に現れていないだけの国もあります。おそらくウクライナやブルガリア、ルーマニアなどの旧ソ連邦構成国や東独の国々は、殺処分統計推計すらありませんが、フランスやスペインよりもさらに多くの犬猫を殺処分していると考えられます。
 また今回取り上げたスペインンの猟犬虐待のように、殺処分の数もさることながら、犬猫の虐待的扱いが深刻な国は西ヨーロッパでもスペイン以外にもあります。牧原秀樹議員のこの発言は、まったく無知蒙昧無学か、もし意図的な嘘であるのならば、もはや国会議員としてはふさわしくない人物でしょう。


(動画)

 Galgo horror in Spain- Welcome to the 21st century 「スペインでのガルゴ(グレイハウンド)ホラー-21世紀にようこそ」 2013年2月27日公開。
 スペインにおける、ガルゴ(グレイハウンド、猟犬)の扱いの残酷さを伝えるビデオ。残酷な映像あり、視聴注意。

Warning, this video contains shocking pictures!
I hope you find the courage to watch this movie.
This is the suffering where the galgos daily suffer!
STOP ... abuse, mistreat, maiming and killing of galgos in Spain.
Look at this movie and share as much as possible ... the world needs to know that this still happened.
Assaulting and killing of galgos need to stop!!

警告 このビデオには衝撃的な写真が含まれています!
この動画を見る勇気を見つけていただければ幸いです。
これは、ガルゴ(グレイハウンド スペインに用いられる猟犬)が毎日受けている苦しみです!
やめてください、スペインでのガルゴのいじめ、虐待、傷害を負わすこと、殺害。
この動画を見たらできる限りシェアしてください。世界はこのようなことがまだ起こっていることを知る必要があります。
ガルゴへの暴力とと殺害はやめなければなりません!





(動画)

 SOS GALGOS in Spain (prt 2) 「SOS スペインのガルゴ(グレイハウンド)」 2008年8月4日公開 (視聴注意)

スペインの犬猫殺処分数は年間30万頭~殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧






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Spain/Spanien

 記事、
「日本は欧州に比べて殺処分数が多い野蛮な国」という、殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
フランスの犬猫殺処分数は年間50万頭~牧原秀樹衆議院議員の無知蒙昧
フランスの犬の殺処分率は80%、日本は17%~フランスは殺処分数もさることながら殺処分率も著しく高い
の続きです。
 超党派の国会議員の任意団体、「殺処分ゼロ議員連」(犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 があります。この団体に所属する国会議員のデマによる国会答弁や、前・元議員による海外の動物愛護に関するデマ情報の拡散は目に余るものがあります。また昨年は、動物取扱業者に対する数値基準を法制化する環境省の方針に応じて「要望書」を作成しましたが、「出典とした法令にはそのような規定はない」、「そのような法令、行政指導等が存在しない」、「誤訳」などの満載で、見るに堪えない内容です。まさに動物愛護に関する嘘プロパガンダ拡散団体で、日本の動物福祉の後退に大いに貢献しました。殺処分ゼロ議員連の創立当時から重要なメンバーである牧原秀樹衆議院議員も驚くべきデマ情報を拡散しています。今回はスペインの犬猫殺処分率の多さについて書きます。スペインでは年間30万頭の犬猫を殺処分していると推計されています。



 牧原秀樹議員は、新年あいさつ - サンフロント 21懇話会 2015年1月25日(静岡新聞社が開催した懇談会と思われる)で、「日本は欧州諸国と比べて犬猫殺処分数が多く、欧州各国から野蛮な国と非難されている」という趣旨の発言を行っています。以下に引用します。


牧原:動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません。(19ページ)


 牧原秀樹議員の、「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら『なんて野蛮な国だ』と思うに違いありません」との発言ですが、「日本はヨーロッパ諸国に比べて著しく犬猫の殺処分数が多い」という意味になります。
 主語が「欧州」などと大きくなるのは大概嘘つきか、無知のどちらかですが、牧原秀樹議員のこの発言も例外ではありません。牧原秀樹議員がこの発言を行ったのは2015年(平成27年)ですが、平成27年度の日本の犬猫殺処分数は約8万3,000頭です。
 同時期のスペインの推計値では、「年間の犬の殺処分数は20万頭」、「年間の犬の殺処分数は10万頭、猫は20万匹」とあります。この殺処分数は犬は人口比で日本の17倍~34倍、また犬猫の合計の殺処分数では人口比で10倍になります。


Tierschutznews Die dunkle Seite Spaniens 「動物保護ニュース:スペインのダークサイド」 2012年11月28日(ドイツ語記事 ドイツメディア)

Die Zahlen über die von ihren Besitzern verlassenen Tiere sprechen eine deutliche Sprache, 200 000 Tiere werden jährlich entsorgt, unter ihnen ca. 50 000 spanische Windhunde.
Diese, ihren Besitzern lästig gewordenen Tiere, landen entweder in einer der zahlreichen städtischen Auffanglagern, den sogenannten „perreras municipales“, die sich wie ein tödliches Netz über ganz Spanien ziehen.
Die städtischen Auffanglager, subventioniert von den Gemeinden, sind ein lukratives Geschäft, sie dienen denen, die ihre Hände nicht mit Blut beflecken wollen.
Selbst in gut geführten Auffangstationen werden Hunden und Katzen eingeschläfert, so viele Tiere können weder ermittelt noch am Leben gehalten werden.
Auffangstationen würden innerhalb kurzer Zeit aus allen Nähten platzen, alleine in den beiden Perreras in Málaga wurden im vergangenem Jahr 4500 Hunde euthanasiert, nicht nur kranke, sondern überwiegend junge und gesunde Tiere.
Dreck, Gestank, die Mindestanforderungen an Hygiene werden nicht eingehalten, kranke Tiere zusammen mit gesunden, Rüden mit Hündinnen, Tierärzte die nur zur Euthanasie die einrichtung betreten, schwerverletze Tiere denen keinerlei tierärztliche Hilfe gewährt wird, Öffnungszeiten die Adoptionen erschweren, Todeslager die von Besuchern gar nicht erst etreten werden dürfen.
Vor Jahren wurden in der inzwischen geschlossenen Perrera von Mataro die Hunde und Katzen noch lebend in den Verbrennungsofen geworfen und auch der Skandal um die Perrera von Puerto Real, hier wurden über viele Jahre die Tiere mit MIOFLEX getötet und starben einen langsamen grausamen Tod.

(スペインでは)飼い主によって捨てられた動物(犬)の数は明らかで、毎年20万頭の犬が殺処分されており、その中には約5万頭のスパニッシュグレイハウンド(註 猟犬)が含まれています。
飼い主にとって邪魔なこれらの犬は、殺処分を行うスペイン中に存在するネットワーク化された、いわゆる「市町村による犬収容所」と呼ばれる多くの都市の犬受け入れ施設にたどり着きます。
地方自治体から助成を受けている公営の犬収容所は儲かる事業であり、手を血で汚したくない人々(註 自費で獣医師に安楽死を依頼したくない犬の飼主)に奉仕しています。
よく運営されている保護施設でも、収容される犬や猫の数が多すぎるために、殺処分を回避する犬と猫を選別することができないために犬や猫は安楽死させられています。
犬の引き受け施設では、短期間の間に過剰収容で破綻し、マラガ市だけで2つの犬収容所で昨年は(註 2012年のニュースのため2011年のこと)4,500頭の病気ではない、ほとんどが若くて健康な犬が安楽死させられました。
汚れ、悪臭、最低限の衛生要件が満たされておらず、病気の動物と健康な動物、雌犬と雄犬を一緒に収用、安楽死のためだけに施設に入る獣医師、獣医師の治療が施されていない重傷を負った動物、営業時間は譲渡が困難(註 営業時間が短いなど)、訪問者が立ち入ることすら許されていない市の収容所です。
数年前、現在閉鎖されているマタロ市の収容所では犬と猫が生きたまま焼却炉に投げ込まれ、プエルトレアル市の収容所を取り巻くスキャンダルもあり、ここでは、動物は長年MIOFLEX(註 筋弛緩剤)(*1)で殺され、長く苦しむ残酷な死を遂げました。


(*1)
MIOFLEX とは筋弛緩剤の1種。筋弛緩剤の薬理効果は呼吸筋を含める全身の筋肉の動きを止め、呼吸ができなくなることによる窒息死です。筋弛緩剤の単独使用での動物の致死処分は、全米獣医師会(AVMA)により「苦痛が大きく安楽死ではない。行ってはならない致死方法」とされています。なおAVMAは、二酸化炭素死は安楽死としています。


DAS GROSSE GESCHÄFT MIT DEM AUSLANDSTIERSCHUTZ 「外国の動物保護におけるビッグビジネス」 2013年6月30日(ドイツ語 ドイツメディアの記事)

19. Dezember 2014
Vorsichtigen Schätzungen zufolge werden alleine in Spanien jährlich ca. 100.000 Hunde und 200.000 Katzen in den Perreras umgebracht.
Peter Kahr
Obmann Tiroler Tier Engel e.V.

2014年12月19日
控えめな推計でも、スペインだけで毎年約10万頭の犬と20万匹の猫が動物収容所で殺処分されています。
ピーター・カー
Tiroler Tier Engele.V. (ドイツの動物保護団体)の代表



 スペインにおいては、国全体の動物保護施設での殺処分統計はありません。多くが自治体が民間に運営を委託しているために、統一した基準での集計ができない、もしくは殺処分率と数が非公開としている施設が多いためと思われます。ドイツメディアの記事によれば、スペインの犬猫殺処分数は、2012年は犬が20万頭、2014年は犬10万頭、猫20匹(控えめな推計という注釈がある)としています。
 この数を、牧原秀樹議員が「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません」と発言した2015年と比較してみます。2015年(平成27年度)の犬猫の日本の殺処分数は合計で8万3,000頭、犬1万6,000頭、猫6万7,000頭です。スペインの人口は4,672万人ですので、日本の人口1億2,548万人はスペインの2.7倍です。
 つまりスペインは牧原秀樹議員のこの発言があったころには、犬の殺処分数は人口比で日本の17倍~34倍もの犬を殺処分していたことになります。また犬猫の合計の殺処分数では人口比で10倍になります。したがって牧原秀樹議員のこの発言は「誤り」、「嘘」、「悪質なデマ」と言わざるを得ません。またスペインは、動物福祉に遅れ、ハンターが自分の犬を私的に残酷に殺害することが他のヨーロッパ諸国から非難されています。この点については次回以降の記事で取り上げます。


(動画) 

Schrecklich: DIE HUNDE-TÖTUNGSSTATION | SAT.1 Frühstücksfernsehen | TV 「ひどい:スペインの犬の殺処分施設」(ドイツTV番組) 2018年1月10日

Viele Hunde werden in Fuerteventura misshandelt und in Tötungsstationen eingeschläfert.

多くの犬がフェルテベントゥラ島(註 スペインのカナリー諸島の一つの島)で虐待され、殺処分施設で安楽死させられています。





(動画)

 Spanien - Tiere in Not | Interview mit Stefan Track - "Rocking Son" 「スペインでの動物たちの困窮 ステファン・トラック氏へのインタヴュー」 2013年3月10日 

野良犬の肉をペットフードと人用食品原料として輸出していたスペイン








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Spain/Spanien/España

 少し古い事件ですが、2013年に大変興味深い事件がスペインでありましたので取り上げます。スペインの食肉加工業者が野良犬を原料にしてペットフードを生産し、一部は犬肉が人用の食品にも原料として用いられていたという事件です。野良犬を原料とする肉は、イギリスやオランダなどにも輸出され、人用の加工食品の原料にも用いられた可能性もあるとされています。


Stray dogs from Spain 'may have been used to make pet food and farm animal feed' 「スペインの野良犬の肉は、ペットフードや家畜の資料に用いられていたかもしれません」 2013年3月7日(イギリス デイリーメール社記事)

Stray and abandoned dogs taken from the streets of Spain may have ended up in pet food and farm animal feed, it has emerged.
The authorities in Spain have not ruled out the possibility that protein or fats from the carcasses may even have been used in some processed human food.
A criminal gang in Spain apparently took the bodies of dogs and other animals from animal sanctuaries, vets, zoos and farms, which should have been incinerated, and then processed them to create protein and fats that could be sold on.
According to laboratory tests performed in one of the processing plants based in the town of Aldeaseca de la Frontera, in Salamanca, fat samples destined for animal feed had DNA traces of both sheep and dog.
It is a horrifying possibility that dog and rat meat might have entered the human food chain.
It may only be a matter of time before dog, rat and perhaps even cat meat is found in British processed food or farmed animal feed.

スペインの路上から連れ去られた野良犬や、捨てられた犬がペットフードや家畜の飼料になってしまったのかもしれません。
スペイン当局は、犬の死体由来のたんぱく質や脂肪が人用の加工食品にも使用されている可能性があることを否定していません。
スペインの犯罪組織はおそらく犬や他の動物の焼却処分しなければならない死体を動物保護施設、獣医、動物園、農場から運びだし、それらから販売できるたんぱく質や脂肪を製造していました。
サラマンカのアルデアセカ・デ・ラ・フロンテラの町にある処理プラントの1つで行われた実験室での試験によると、動物飼料用の脂肪サンプルには羊と犬の両方のDNAの痕跡がありました。
犬やネズミの肉が人間の食物連鎖に入ったのは恐ろしい可能性です。
犬、ネズミ、そしておそらく猫の肉でさえ、イギリスの加工食品や家畜の飼料に含まれるようになるのは時間の問題かもしれません。



Dog meat from Spain may have been used to make Dutch meatballs 「オランダ製のミートボールを作るためにスペイン産の犬肉が使用されたかもしれません」 2013年4月5日

DOG meat is thought to have been found in meatballs in Holland, having come from Spain, say Dutch authorities.
Investigations began 18 months ago when the owner of an animal shelter in Pontevedra, in the north-western Spanish region of Galicia, reported dogs having gone missing.
The woman, Olga Costa, claimed a firm which was paid by owners of deceased pets to dispose of the carcasses was shipping meat from the animals abroad.
A dog owner who went to the animal crematorium in question to bid her last farewell to her beloved pet, having not been there when he was put to sleep, said she saw workers de-boning dog carcasses.
According to Dutch newspaper De Telegraaf, a meat producer in Amsterdam, who died recently, is suspected of having smuggled dog meat into the country from Spain and used it to produce both pet and human food.

犬肉がオランダで販売されているミートボールで発見されたと考えらると、オランダ当局は話しています。
調査はスペイン北西部ガリシアにある、ポンテベドラの動物保護施設の所有者が、犬が行方不明になったと報告した18か月前に始まりました。
オルガ・コスタという女性は、死んだペットの死体処分の代金を支払った飼い主ですが、その会社がペットの肉を外国に出荷していると主張しました。
最愛のペットに最後の別れを告げるために、問題の会社の動物焼却の建物に行った犬の飼い主(オルガ・コスタさん)は、犬が安楽死されたときにはそこにはおらず、従業員が犬の死体から骨抜きしているのを見ました。
オランダの新聞、オランダテレグラフによれば、最近亡くなったアムステルダムの食肉生産者は、スペインからオランダ国内に犬の肉を密輸入した疑いがあり、ペットフードと人間の食品の両方を生産するためにそれを使用しました。



 戦時中のドサクサの80年前のことではなく、2013年の事件であることに驚きです。「ヨーロッパは先進国」という、固定観念が揺らいでしまいます。しかし殺処分した野良犬の死体を再利用するのはエコロジーかもしれません。
 「欧米動物愛護先進国」と、馬鹿の一つ覚えにしか言わない動物愛護(誤)家は多いですけどね、例えば欧米出羽守の最右翼の杉本彩氏などはどう思われるか興味があるところです。


(動画)

 Sweet Spanish street dogs having fun 2018年4月28日公開 

 スペインの野良犬。ヨーロッパでは南欧や東欧では野良犬の数が大変多いという印象を私はもっています。フランスでも南部は多いかもしれません。野良猫はともかく、野良犬をほぼ根絶した、抑制に最も成功した部類の国に日本は含まれると思います。

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スペインのペットショップの数は人口比で日本の約3倍~やはり「愛誤」は嘘つきだった







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Spain/Spanien/España

 「私はEU諸外国で犬や猫がペットショップで販売されているのを見たことがありません。欧州ではペットショップで買うよりもペットショップを通じてブリーダーを紹介してもらう」という内容のコメントをいただきました。この方は、「EU諸国ではペットショップがほぼない。特に犬猫はほぼ販売がゼロであり、ブリーダーから買うのが一般的」と主張しています。しかしそれは大嘘です。この方はおそらくスペインに住んでいたと思われますが、スペインは人口比で生体販売ペットショップの数が日本の2.7倍あります。犬の入手もペットショップからがかなり多いです。「愛誤」は嘘つきです。


 私はオーストリア人で日本在住の動物愛護(誤)活動家、マルコ・ブルーノ氏の、「(EU諸国にはペットショップが)存在しますが、生体の販売は一切ない。ペットが欲しい場合には、希望犬種などの情報を事前に調査し、ペットショップから専門のブリーダーを紹介して貰います」という、マスコミに対する発言が嘘であると批判した記事を書いたことがあります。EUの多くの国では人口比で日本より多くのペットショップがあり、犬猫も店頭展示販売されています。信頼できる統計資料によれば、イギリスでは人口比で日本の1.6倍、ドイツでは1.2倍の生体販売ペットショップがあります。また私が調べた限り、EUで「犬猫のブリーダーの取次を専門にしていて生体展示販売を行っていないペットショップ」は確認できていません。
 「EUには生体販売ペットショップはありません」~動物愛護(誤)活動家、マルコ・ブルーノ氏の驚愕大嘘 2016年5月7日 から再びマルコ・ブルーノ氏の、マスコミでの発言を引用します。


Q EU諸国にはペットショップはないのですか?
A 存在しますが、無責任や衝動買いをする人を無くす為、生体の販売は一切無く、グッズやフードの販売に限られています。
どうしてもペットが欲しい場合には、希望犬種などの情報を事前に調査し、ペットショップから専門のブリーダーを紹介して貰います。
そしてどんなに遠方であっても、飼主自らがブリーダーの所に出向き、飼主として適当であると判断された場合にのみ、販売が許可されます。



 上記のマルコ・ブルーノ氏の発言を擁護し、私の指摘が誤りであるというコメントがありました。記事、「EUには生体販売ペットショップはありません」~動物愛護(誤)活動家、マルコ・ブルーノ氏の驚愕大嘘 2016年5月7日 から、そのコメントを引用します。


EU諸国に数年住んでいて、確かに彼の一切という言葉を使った言いきりには語弊があるかもしれません。
私はEU諸外国で犬や猫がペットショップで販売されているのを見たことがありません。
彼(マルコ・ブルーノ氏)が言いたかったのは、日本のペットショップでの販売状況に比べて欧州では一般的にペットショップで買うよりもペットショップを通じてブリーダーを紹介してもらうのが主流ということでょう。
彼の言わんとしていることはおおよそ合っていると思います。
大嘘という書き方はどうかと思いました。



 この方の指摘は、結論から言えば誤りです。先の述べた通り、イギリスは生体販売ショップの数が人口比で1.6倍、ドイツは1.2倍以上あります。さらに「ブリーダーの取次を行うペットショップ」ですが、私はEU内では確認できていません。
 この方はアクセス記録(Google Spain から検索ワードでアクセスがあった)から、EUの在住経験はスペインと思われます。スペインは大変生体販売ペットショップの数が多い国で、人口比で日本の2.7倍あります。またスペインにおいては、ペットショップから犬猫を購入する比率は日本と比べて特段低いとは言えません。それを証明するスペインの調査統計資料が多数あります。そのいくつかを引用します。


1、スペインには生体販売ペットショップが約5,000店舗あります。なお日本では生体販売ペットショップの数は5,045店舗で、人口比ではスペインは日本の2.7倍のペットショップがあります都道府県別ペットショップ店舗数 出典 総務省経済センサス‐基礎調査)

Las 'start up' ganan mercado en el mundo de las mascotas 2019年8月19日記事


2、スペインにおける、犬と猫の入手経路に関する統計(なおスペイン語から英語に自動翻訳してから日本語訳をしています)。スペインでは犬猫共、「有償による入手」では、「ペットショップから」が最も多く、特に猫では「ブリーダーから」はわずか2%台です。

Análisis y caracterización del sector de los animales de compañía  2015年11月30日

METHODS OF ACQUISITION OF ANIMALS
According to a private study carried out for the sector, the main ways of acquiring dogs and cats would be: Acquisition of dogs:
The gift is one of the main forms of acquisition of dogs (53%).
He access through adoption also appears with weight (13.6%).
When the acquisition is through the purchase (31.4%), the store appears as main purchase option (13.2%).
However, the breeder also appears with strength (10%).
The last option is to buy from individuals (8.2%).
Acquisition of cats:
where the gift modality, as in the case of dogs, continues to be the protagonist (43.6%).
Subsequently, and in contrast to the acquisition of the dogs, 36% acquired the cat they found on the street.
The purchase of cats (11.2%) loses a lot of strength in relation to what happens with dogs (31.4%). However, in cats, the store (5.8%) is once again the main point of purchase for purchases compared to other channels such as the breeder (2.9%) and the individual (2.5%).

動物の入手方法
部門別に行われた民間調査での動物の取得では、犬と猫の主な入手方法は次のとおりです。
犬の入手:
人からもらうことは犬の主な入手方法方法の1つです(53%)。
養子縁組(保護犬)の入手も割合が(13.6%)と示されます。
入手が購入によるものである場合(31.4%)、ペットショップは購入の主な選択肢(13.2%)として示されます。
ただし、ブリーダーも重要な割合をしめ(10%)で表示されます。
最後の選択肢は個人から購入することです(8.2%)。
猫の入手:
犬の場合のように、人からもらったが主な入手経路です(43.6%)。
さらに犬の入手とは対照的に、36%は路上で見つけた猫を取得しました(拾った)。
猫の購入(11.2%)は、犬(31.4%)の場合に比べて多くはありません。
しかし猫では、ブリーダー(2.9%)や個人(2.5%)などの他の入手経路と比べれば、ペットショップ(5.8%)が他の購入と比較すれば主要な購入場所となります。


 スペインは、比較的犬猫の入手においては「人からもらった」との無償入手の比率が高く、いうなれば発展途上国型と言えると思います。有償での入手は犬は31.4%ですが、その中では「ペットショップ」の比率が最も高く13.2%であり、ブリーダーからの10%を上回ります。
 猫においても「人からもらった」との無償入手が多いです。有償入手は11.2%ですが、ペットショップからが最も多くを占め、ブリーダーからはわずか2.9%しかありません。


 つまり頂いたコメントの、「①私はEU諸外国で犬や猫がペットショップで販売されているのを見たことがありません。②欧州ではペットショップで買うよりもペットショップを通じてブリーダーを紹介してもらう」は①、②とも、根拠がない悪質なデマと判断せざるを得ません。なおコメントを頂いた方には、その根拠となる資料の提示を求めていますが回答はありません。
 次はペットショップから犬猫を入手する数の、日本スペインとの比較です。これは両国の人口と犬猫飼育数を考慮しました。スペインは日本と比較して著しく犬の飼育数が多いので、人口比だけで比較するのは実態をしめさないと思われるからです。犬の飼育数は、2017年はスペインでは620万頭です(Los perros en España, algunas cifras)。対して日本は880万頭です(2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査 結果 )。また日本の犬の入手における「ペットショップから」の比率は38.5%です(一般市民アンケート調査(平成 25 年度)  環境省)。
 タイムラグを無視すれば、スペインではペットショップで購入した犬は82万頭であり、日本は339万頭です。人口比では、ペットショップで購入した犬の数はスペインは221万頭であり、日本の65%です。極端にスペイン(EU諸国の1国である)が、日本と比べて「ペットショップから犬を購入する比率が低い」とは言えません。またスペインは「人からもらった」という、無償での犬の入手の比率が日本より極めて高く、いわば発展途上国型ペット市場です。その点も考慮すべきでしょう。


 今回の記事で取り上げたコメントに対して、私は次のように回答しています。


> 確かに彼の一切という言葉を使った言いきりには語弊があるかもしれません。私はEU諸外国で犬や猫がペットショップで販売されているのを見たことがありません。しかしハムスターと魚はペットショップで一度見たことがあります。

せっかくコメントいただきましたが、個人のそのような経験は私は全く参考にしていません。
あなたが本当にEU域内に住んでおられたのか、又行動範囲も分かりませんので。

例えば私はNYに住んでいたことがありますが、私の行動範囲ではペットショップはみたことがありません。
また野良猫も見たことがありません。
住んでいたのはセントラルパークの南西方向でトランプタワーとダコタハウスの中間あたりの地域です。
繁華街から離れた場所です。
しかしそれをもって、私は「アメリカではペットショップなど一軒も見なかった。だからアメリカにはペットショップがほとんどない。野良猫を見なかったのでアメリカには野良猫はいない」などと言いません。

統計上は、アメリカは人口比で日本の3倍近くの数の生体販売ペットショップがあります。
特にNY州は規制が緩く、今でも24時間営業のペットショップがあります。
それらの店が集積しているのは、マンハッタンでも南東部のチャイナタウンやコリアンタウンです。
アメリカは野良猫の数は7000万頭~8000万頭という多さであり、州政府機関や大学などが推計値を出しています。
それは私が日本の帰国後に知ったことですが「ああ、そうなんだ」と思うだけです。
「アメリカにはペットショップはない、野良猫もいない。私は自分のNY在住経験から知っている、キィイイィー」とは言いません。

かつて「オランダには野良猫も野良犬もいない」というマスコミの記事があり、私は英語ドイツ語の大学の研究論文などを引用して「オランダでは野良猫の推計値があるがかなり多い(人口比で日本の数倍)」、「オランダでは野良猫の狩猟が合法だが、万単位の野良猫の狩猟統計がある。野良猫が存在しなければ野良猫の狩猟統計はあり得ない」という反論記事を書きました。
またオランダには、「野良猫の被害を防止する方法、野良猫の寄せ付けない方法」と言ったサイトが多数あります。
それを受けて愛誤たちが、「オランダ在住者がオランダでは野良猫を見たことがない」と言っていることを根拠にし、私の記事をデマと拡散し、私を嘘つき扱いしました。
大学の研究論文や政府文書を差し置いて、出所不明な、又その人が実際にオランダに住んでいたかどうかもわからない不確かな情報を優越させるのが愛誤の異常性(というかバカ)です。


> 彼が言いたかったのは、日本のペットショップでの販売状況に比べて欧州では一般的にペットショップで買うよりもペットショップを通じてブリーダーを紹介してもらうのが主流ということでょう。

私が調べたことろ、一部日本で喧伝されている「欧米のペットショップの犬猫販売はブリーダーの取次だけ」という情報は確認できませんんでした。
犬猫販売で「ブリーダーの取次予約」でだけを行っているペットショップは、英語、ドイツ語ではヨーロッパでは1件も確認できていません。
イギリスで大手の子犬安売りペットショップチェーンに、Dogs4usという店がありますが、その店にその店から子犬を買った飼い主と犬が写った写真を掲示するコーナーがあります。
それを「イギリスでは店頭で犬猫を販売しない。このようにブリーダーが写真を掲示していて、ペットショップは客にブリーダーの予約販売を取次するだけだ」という、嘘の説明をした日本のブログを見たことはあります。

ぜひ、「欧州では一般的にペットショップで買うよりもペットショップを通じてブリーダーを紹介してもらうのが主流」ならば、それを裏付ける資料、ペットショップのHPを提示してください。
提示できなければあなたが言っていることは「嘘」です。
たとえばドイツは店頭で犬猫が売られていることは少ないですが、ドイツではペットの非対面インターネット販売の規制が全くない国ですので、インターネットで買う比率が多いということはあります。


> 私も国全てのペットショップを確認しているわけでもなく、また滞在していない国のことはわかりませんが、

であれば、EU全体のことに関して意見しないでください。


>彼の言わんとしていることはおおよそ合っていると思います。事実、彼の活動で多くの命が救われている状況もあるので、語弊があると書くのはわかりますが、大嘘という書き方はどうかと思いました。

「一軒もないはあからさまな大嘘です。
あなたは私の他の記事を読んではないようですが、たとえばイギリスでは人口比で生体販売ペットショップの数は日本の1.6倍もあります。
ドイツは1.2倍あります。

一人の人間が実際に経験して確認できることはほんのわずかです。
国全体やEU全体について知るには、政府統計や大学の研究資料などです。

あいにくですが、繰り返しますが、「私は〇国在住者だから知っている」は全く参考にしていません。
信頼できる出典のひとつでも示してくれればまだその点についてだけは信用しますが。

私はかつて、ドイツのミュンヘンのイングリッシュガーデンという広大な公園についてブログ記事にしたことがあります。
この公園ですが、ドイツ在住者の方が10名以上ブログ記事にしており、ほぼすべてで「犬はリードがいらない」と書かれています。
真実は、この公園は全域が犬リード義務もしくは犬全面禁止です。
ミュンヘン市と公園の公式HPに記述されています。
真実、自称も含めて「私は〇国に住んでいたから知っている」は不愉快です。
知っているのならば、その国と主張の裏付けとなるソースを示されたい。



(動画)

 Perros a la venta, Madrid -España, tienda animales 「スペイン、マドリードでのペットショップでの犬の販売」 2016/03/05公開




(動画)

 NO COMPRES CACHORROS EN LAS TIENDAS DE ANIMALES 「ペットショップで子犬を買わないでください」 2012/03/03

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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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