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「トルコは殺処分ゼロ」は真っ赤な嘘~危険な犬の公的殺処分がない国はおそらくない







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(summary)
Turkey/Türkei


記事、
保護犬による重大咬傷事故~「殺処分ゼロ」は正しいのか?
アメリカでは「保護犬の譲渡先での咬傷事故は保護団体に民事刑事とも法的責任がある」とされている~「殺処分ゼロ」は正しいのか?
ドイツは行政が危険な犬を強制的に殺処分する~危険な犬の殺処分を禁じている国はおそらく皆無
ドイツ「咬傷犬の行政による強制殺処分は正当」という行政裁判所の1審判決原文
ドイツ「咬傷犬の行政による強制殺処分は正当」という行政裁判所の2審判決原文
続・ドイツ「咬傷犬の行政による強制殺処分は正当」という行政裁判所の2審判決原文
の続きです。
 今回はトルコを取り上げます。トルコは日本では「殺処分ゼロ」と喧伝されていますが、「危険な犬等は殺処分しなければならない」と法律で明記されています。攻撃性がある危険な犬ですら、殺処分を禁止している国は皆無だと、私は断言します。



 連載記事では、「海外では保護犬が譲渡後に重大な咬傷を起こす例がある」、「アメリカでは近年殺処分ゼロの圧力が高まり、咬傷犬の経歴を隠して譲渡し再び咬傷事故が起きるケースが増えており、保護団体に賠償を命じた例もある」、「ドイツでは咬傷犬は行政により強制的に殺処分される」ことを述べました。連載記事の趣旨は、
1、日本では犬猫の殺処分ゼロの圧力が近年高まっているが、弊害が表面化しつつある。
2、背景にあるのは「動物愛護先進国の外国では殺処分を達成している国がある。日本はそれを見倣うべき」があるが嘘である。
3、攻撃性がある危険な犬の殺処分を禁止している国は皆無である。
です。
 今回はトルコの殺処分に関する法制度について述べます。トルコは日本では「殺処分ゼロの国」と喧伝されていますが、真っ赤な嘘です。「殺処分ゼロ」とは、「いかなる場合でも殺処分しない、できない。文字通り殺処分される数がゼロ」という意味になります。トルコは法律で、
・感染症の予防根絶が目的
・重度の傷病
・危険がある
 動物は殺処分してよい
と明確に記述されています。その根拠となる資料から引用します。


Turkey Presence of animal welfare legislation 「トルコ 動物福祉法」

Protecting companion animals
Stray animals
Article 6 of the Animal Protection Law (2004) approaches the issue of 'ownerless animals.' thus including stray dogs and cats.
It is prohibited to kill these animals except where permitted by the Animal Health Police Law.
They are required to be taken to animal shelters established or permitted by the local authorities.
However, the Government does not appear to have passed secondary implementing regulations as envisaged by the Animal Protection Law (2004), and media and NGO reports persist about serious welfare concerns associated in particular with stray dogs, such as dogs being poisoned.
Euthanasia is only allowed when animals have painful and distressing or incurable disease, for the prevention or eradication of a contagious disease or when their behaviour poses a threat to the lives and health of humans and animals and where their negative behaviour cannot be controlled.

愛玩動物の保護
野良動物
トルコ動物保護法 (2004年) 6条では、「所有者のない動物」の問題を取り上げており、 それには野良犬や野良猫も含まれます。
トルコ動物衛生警察法で認められている場合(危険な犬等の警察による殺害は合法)を除き、これらの動物を殺すことは(原則)禁止されています。
野良犬猫は、地方自治体によって設立または許可された動物保護施設に収容されなければならないとされています。
しかし政府は動物保護法 (2004年) で想定されているような二次的な実施規則を可決させていないようであり、メディアと NGOの報道によると犬が毒殺されるなど、特に野良犬に関しては重大な動物福祉上の懸念が根強く残っています。
野良犬猫の安楽死(殺処分)は、伝染病の予防または根絶のため、動物が痛みを伴う重度のまたは治療不可の疾患にかかっている場合、または動物の行動が人間と他の動物の生命と健康に脅威を与え、その有害な行動を抑制できない場合に限り許可されます。



 つまりトルコにおいては、野良犬猫の殺処分は、
1、トルコ動物衛生警察法で定める場合
2、伝染病の予防根絶を目的とする場合
3、苦痛を伴う重度のもしくは治療不可の疾患にかかっている場合
4、人と他の動物に対して危険性がある場合
 は許可されています。
日本の殺処分の法的根拠も「狂犬病の予防」です。そして「みだりな殺傷」は禁止されています。つまりトルコと同じです。

 日本では今までいくつかの国で「殺処分がゼロ」と情報が流布されてきました。しかし私が確認したところ、それらは全て嘘でした。日本で「殺処分がゼロの国」とされている国においても全ての国で、「重度の傷病で苦痛を除去するため」と、「危険で人や他の動物への安全上の理由」は、調べたすべての国で殺処分が許可されています。今まで記事にした「殺処分ゼロ」と日本で喧伝された国では、今回取り上げたトルコ以外にも、ドイツ、ギリシャ、オランダがありますが、全て行政が行う犬猫の殺処分があります。

愛誤の嘘プロパガンダの生成・拡散・定着のメカニズム~朝日新聞の大嘘「ギリシャは殺処分ゼロ」ー1
オランダは人口比で日本の89倍の犬を殺処分、殺処分率も極めて高い〜「オランダは殺処分ゼロ」というわんちゃんホンポのデマ記事

 海外のデマ情報、「動物愛護先進国では殺処分がゼロである」により、日本での殺処分ゼロの圧力は、特に危険性が高い犬を無理してでも一般譲渡することの危険性につながります。幸い今のところ日本では、保護犬が譲渡先で死亡などの重大な咬傷事故を起こした事件はないようですが、その危険性を考慮しなければならないと思います。
 すでに海外では保護犬が譲渡先で死亡事故を含む、重大咬傷事故が発生しています。アメリカでは、咬傷事故を起こした犬の経歴を伏せて譲渡した保護団体への損害賠償を命じる判決があります。


(動画)

 殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 2022年3月16日

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち。
舞台となるトルコは過去への反省から、殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている国のひとつ。


 トルコではイスタンブールなどの限られた大都市では一部の野良犬は去勢後に元居た場所にリリースされているのは事実ですが、「トルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法」とは驚愕するような大嘘です。なぜこれほどひどい嘘プロパガンダ映画を製作しなければならなかったのか疑問です。元の映画で「野良犬の捕獲が違法」と述べられているのでしょうか。トルコでは原則法律で「野良犬猫は捕獲して動物収容所に収容しなければならない」とされています。




(動画)

 A dog massacre is happening in Turkey! 「トルコで犬の虐殺がおきています!」 2022年1月

Turkish President Erdogan declared war on stray animals.
He announced that all stray dogs should be rounded up by whatever means and taken to the country’s municipal shelters, absolute hell holes, where they literally die terrible deaths.

トルコのエルドアン大統領は、野良動物に対して宣戦布告を行いました。
彼はすべての野良犬を何らかの方法で捕獲して集め、完全に地獄の穴と言える犬たちが文字通り酷い死に方をする、国の公営動物収容所に収容するべきだと発表しました。


 先の動画の「トルコでは野良犬の捕獲が法律で禁止されている」は、まったく真逆の大嘘です。映画の公開後にトルコのエルドアン大統領は、「野良犬は捕獲して公的動物収容所に収容する」と公言しています。

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トルコの野犬大量虐殺に抗議するイギリスのトルコ旅行ボイコット運動~トルコ殺処分ゼロは大嘘







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Turkey/Türkei


 記事、「トルコは殺処分ゼロ」はデマ~トルコの野犬大虐殺、の続きです。
 日本では「トルコでは殺処分ゼロ(犬猫のことと解釈しますが)」という情報が流布されています。しかしそれは「嘘」、「デマ」と言って差し支えないと断言します。トルコでは2021年に改正された動物保護法が施行されました。その法律では「野良犬はできるだけ生存の機会を与え、手当たり次第に(random)捕獲して殺害してはならない」とあります。random ですが、「(はっきりした目的・計画のない)手当たり次第の」といった意味であり、日本語では動物愛護管理法で用いられている「みだりな」に相当します。実際にはトルコでは、女児が2頭の犬に殺害された事件を受けて、エルドワン大統領は野良犬の捕獲と殺害の徹底を命じました。イギリスではトルコの野良犬虐殺に抗議して、トルコへの旅行をボイコットする運動が起きています。



 まずサマリーで示した「トルコでは(犬猫)殺処分ゼロである」という、ソースから引用します。なお「殺処分ゼロ」とは「いかなる場合でも殺してはならず、殺される数はゼロである」という意味になります。


殺処分ゼロの国トルコ「犬をケアするコミュニティのほうが人間的」気鋭監督が語る理由 2022年3月16日 ammamm web

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で、人間と自然に共存生活を送っている野良犬たち。
舞台となるトルコは、20世紀初頭に行った大規模な野犬駆除に対する反省から、殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている国のひとつ。



 上記の記事では「トルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている国の一つ」とありますが、この記述だと「いかなる場合でもトルコは(犬猫の)殺処分や野良犬の捕獲が違法」という意味になります。しかし現在トルコではエルドワン大統領の指示のもとに、各自治体体が野良犬の捕獲を行い、公的動物収容所に収容の上殺害したり、その場で殺害しています。
 トルコでは昨年末に2頭の犬に女児が殺害された痛ましい事件が起きました。それを受けてエルドワン大統領は徹底した野良犬の掃討駆除を指示しました。そのトルコの野犬虐殺に抗議してイギリスでは、トルコへの旅行ボイコット運動が起きています。それを報じるニュースソースから引用します。


Campaigners call for Turkey holidays boycott over 'dog genocides' 「キャンペーン参加者は、「犬の大量虐殺」をめぐってトルコの休日の旅行をボイコットするよう呼びかけています」 2022年1月30日

Horrifying images and footage have emerged, showing street dogs being rounded up in Turkey to be killed or left to starve to death in filthy cages.
Thousands of street dogs are being rounded up in Turkey to be killed or left to starve to death, in what animal welfare ­campaigners have dubbed one of the world’s largest “dog genocides”.
Grim images and footage have emerged showing strays being ­inhumanely caught and ­transported to remote shelters where it is understood they are left to starve in filthy cages.
In other horrific cases, some are left to die after being hit by shovels and metal poles.
Campaigners are now calling for people in Britain to boycott breaks to Turkey.
In many cases, animals die of hunger and diseases in tiny and filthy cages, while at other times, municipality employees kill them as soon as they collect them from the streets.
President Erdogan could pay a very heavy economic price, as thousands of people in Britain and across Europe choose to no longer holiday in Turkey until the round-ups and killing stops.

恐ろしい写真とビデオが公開され、それはトルコでは不潔な檻の中で殺されるか、飢えて死ぬためにトルコで駆り集められている野良犬を示しています。
数千頭の野良犬が殺されるか、飢えて死ぬためにトルコでは駆り集められており、動物福祉活動家はそれを世界最大の「犬の虐殺」の1つと呼んでいます。
野良犬が非人道的に捕らえられて僻地のアニマルシェルターに運ばれ、汚い檻の中で飢えていることがわかる厳しい状況の写真とビデオが出てきました。
他の恐ろしいケースでは、シャベルや金属製の棒で殴られて死んだままになっている犬もあります。
キャンペーン参加者は現在、イギリスの人々にトルコへの休暇での旅行をボイコットするよう呼びかけています。
多くの場合は犬は狭くて汚い檻の中で飢えと病気で死にますが、他の場合は自治体の職員が路上で犬を駆り集めるとすぐに犬を殺します。
エルドアン大統領は、イギリスとヨーロッパ全土の何千人もの人々がトルコでの犬の駆り集めと殺害を止めるまでトルコでの休暇の旅行をしないことを選択するので、非常に重い経済的代償を払う可能性があります。



 前回記事で書いた通り、トルコは2021年に動物保護法を改正しました。その中で「野良犬もできる限り生存の機会を与え、手当たりしだいに(=random 日本の動物愛護管理法での「みだり」に相当するワードと解釈します)殺してはならない」としています。そのために、一部の都市部では「野良犬の不妊去勢手術を行い、狂犬病ワクチンを打って個体識別のタグをつけた後に」リリースする事業が開始されたのは事実です。
 しかしその法律が施行して1年を経ないうちに女児が2頭の犬にかみ殺されるという(その犬は飼主があった犬でしたが)、痛ましい事件が発生しました。エルドワン大統領は方針転換を示し、野良犬を捕獲して殺害することを指示しました。野良犬(猫も)を、自由に徘徊する状態で国民に危害を与えずに、殺処分せずに管理することは不可能であるということを示す実例と思います。

 そもそもトルコは狂犬病清浄国ではありません。当然狂犬病に対する防疫措置もあります。狂犬病が疑われる犬等の捕獲と検査殺処分や、検疫不備の犬などの強制殺処分(ドイツ等にももちろんあります)が当然あるはずです。
 「殺処分ゼロ」は、「いかなる場合でも(犬猫は)殺してはならない。人為的に致死処分される犬猫は1頭もない」という意味になります。少なくともその情報を得た人はそのように理解します。海外の動物愛護に関する報道で、マスコミが「殺処分ゼロ」を用いるのは無責任です。視聴者、読者も「ゼロ」という表現が使われている場合は、まず疑ってかかるのが正解でしょう。


(動画)

 A dog massacre is happening in Turkey! 「トルコでは犬の大量虐殺が起きています!」 

On Christmas Eve, Turkish President Erdogan declared war on stray animals.
Because of an attack by two dogs, not strays but with an owner, on a young girl, he announced that all stray dogs should be rounded up by whatever means and taken to the country’s municipal shelters, absolute hell holes, where they literally die terrible deaths.

クリスマスイブにトルコのエルドアン大統領は、野良動物(犬)に対する宣戦布告を行いました。
野良犬ではなく飼い主がある2頭の犬による女児への攻撃があったために、エルドアン大統領はすべての野良犬を何らかの手段で駆り集めて、犬たちが文字通りひどい死を遂げる、絶望的地獄の穴である国の公営アニマルシェルターに収容すべきだと発表しました。





(動画)

 殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 2022年3月16日

 先に挙げた動画の内容とはかけ離れています。そもそもトルコは2021年の法改正後も「殺処分ゼロ=いかなる場合でも(犬猫は)殺してはならない。殺さない」ではありません。2021年のトルコの動物保護法では、英文記事を読む限り「野犬もできる限り生存の機会を与え(絶対殺してはならないという意味はない)、手当たりしだいに(=random 日本の動物愛護管理法での「みだり」に相当するワードと解釈します)殺してはならない」としています。つまり正当な理由があれば、野犬等は殺害してもよいということです。
 日本での海外動物愛護に関する情報は、日本語訳では動物愛誤家にとって都合よく歪曲曲解されます。関係者は、そのための意図的な誤訳も厭わないです。したがって元の情報とはかけ離れた内容に換骨奪胎されています。


 

「トルコは殺処分ゼロ」はデマ~トルコの野犬大虐殺







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Turkey/Türkei


 日本では「トルコでは殺処分ゼロ(犬猫のことと解釈しますが)」という情報が流布されています。しかしそれは誇張しすぎで「嘘」、「デマ」情報と言って差し支えないと断言します。トルコでは2021年に改正された動物保護法が施行されました。その法律では「野良犬はできるだけ生存の機会を与え、手当たり次第に(random)捕獲して殺害してはならない」とあります。random ですが、「(はっきりした目的・計画のない)手当たり次第の」といった意味であり、日本語では動物愛護管理法で用いられている「みだりな」に相当します。実際にはトルコでは、女児が2頭の犬に殺害された事件を受けて、エルドワン大統領は野犬の捕獲と殺害の徹底を命じ、それが実行されています。


 まずサマリーで示した「トルコでは(犬猫)殺処分ゼロである」という、ソースから引用します。なお「殺処分ゼロ」とは「いかなる場合でも殺してはならず、殺される数はゼロである」という意味になります。


殺処分ゼロの国トルコ「犬をケアするコミュニティのほうが人間的」気鋭監督が語る理由 2022年3月16日 ammamm web

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で、人間と自然に共存生活を送っている野良犬たち。
舞台となるトルコは、20世紀初頭に行った大規模な野犬駆除に対する反省から、殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている国のひとつ。



 上記の記事では「トルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている国の一つ」とありますが、この記述だと「いかなる場合でもトルコは(犬猫の)殺処分や野良犬の捕獲が違法」という意味になります。しかし現在トルコではエルドワン大統領の指示のもとに、各自治体体が野良犬の捕獲を行い、公的動物収容所に収容の上殺害したり、その場で殺害しています。
 トルコでは昨年末に2頭の犬に女児が殺害された痛ましい事件が起きました。それを受けてエルドワン大統領は徹底した野良犬の掃討駆除を指示しました。それを報じる記事から引用します。


Protest to demand protection of stray dogs in Turkey 「トルコで野良犬の保護を求める抗議活動」 2022年1月10日

Hundreds of animal rights activists and dog and cat lovers protested on Sunday in Istanbul to urge the Turkish government to stop killing and abusing stray animals.
After a young girl was attacked by dogs, the president tweeted on December 25 “to remove stray animals from the streets and move them to clean and safe environments.
The municipalities seek ways to get rid of dogs as they see them as a burden to them.
They do not hesitate to kill dogs, throw them in the forest, or imprison them in shelters.
The Turkish Animal Protection Law that make it illegal to randomly collect and kill stray animals.
The president’s statement has taken the hate to a whole new level, prompting a “dog massacre.
Turkish authorities have tried to annihilate stray dogs since 1909, leading to mass killings of Istanbul’s street dogs for the last century.

何百人ものアニマルライツ活動家と犬と猫の愛護家が日曜日にイスタンブールで抗議し、トルコ政府に野良動物の殺害と虐待をやめるよう求めました。
女児が犬に襲われた後大統領は12月25日に、「清潔で安全な街に変えるために野良動物を駆除する」とツイートしました。
市町村は犬(の事故は)自分たちの責任と見なしているため、犬を除去する方法を模索しています。
市町村の職員は犬を殺したり、森に遺棄したり、アニマルシェルターに閉じ込めたりすることを躊躇しません。
野良動物を手当たり次第に(random)(*)に捕獲収集して殺すことはトルコの動物保護法では違法です。
大統領の声明は、(野良犬に対する)憎悪をまったく新しいレベルに引き上げて、「犬の虐殺」を促しました。
トルコ当局は前世紀にイスタンブールの野犬を大量殺戮した1909年以来、野良犬を全滅させようとしています。


(*)
randomとは意味・読み方・使い方

 「意味・対訳 (はっきりした目的・計画のない)手当たり次第の、でたらめの、行き当たりばったりの」とあります。日本の動物愛護管理法での「みだりな」に相当すると考えられます。つまりこの英文記事は「トルコでは正当な理由があれば野良犬の捕獲殺害は合法」と解釈できます。そうでなければ大統領が野良犬の掃討駆除~殺害を指示することができません。


(画像)

 dominic dyer @domdyer70 による投稿から。トルコでの街中での犬射殺の様子です。見た感じでは犬を射殺しているのは公務員では。

Street dogs are being demonised targeted and killed in Turkey.
トルコでは野良犬が標的になり殺されている。


トルコ 行政 犬 殺害


 なお現在トルコでは、イスタンブールや首都アンカラなどで野犬の掃討駆除が行われており、捕獲の上アニマルシェルターに収容するのみならず、その場で撲殺するなども行われています。それは複数のイギリスなどの海外メディアが報じています。イギリスではトルコの野良犬大量虐殺に抗議して、現在トルコへの旅行のボイコットを呼びかける運動が行われています。
 「トルコは殺処分ゼロの国」とマスコミが報じ、能天気に絶賛しているのは日本だけではないかと思われます。日本では海外の動物愛護に関する情報が正確に報道されたことはほぼ皆無です。次回は「トルコの野良犬大量虐殺に抗議してイギリスで起きた、トルコへの旅行ボイコット運動」について取り上げます。

「トルコは殺処分はしない」と言うデタラメ記事







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Turkey/Türkei


 「トルコでは殺処分は絶対しないという、メディアの記事があります(産経新聞)。かつては、殺処分ゼロ議員連のメンバーでもある、前参議院議員、安井美沙子氏も、「トルコでは犬猫の殺処分はしない」と取れるブログ記事を書いています。しかしトルコはヨーロッパの国々やアメリカ合衆国では、しばしば「犬猫虐待国家」と名指しされています。またヨーロッパのメディアや、愛護団体の記事を読む限り、自治体が公的に犬猫を多数殺処分している報道がされています。


 「トルコでは殺処分は絶対しない」と報じている、問題の記事から引用します。ネコと「共生」目指すトルコ 町ぐるみで保護、救急車を用意 2019年4月30日


(トルコ、イスタンブールの)センターは市の各地区にあり、ベシクタシュでは獣医師や動物看護師ら約30人が所属。
全員公務員だ。専用の電話回線で市民の通報に対応し、救急車4台も使い、けがや病気のネコなどの保護や手術に当たっている。
「日本で行われている殺処分は絶対しない」という。



 次に、前参議院議員であり、殺処分ゼロ議員連のメンバーでもある、安井美沙子氏のブログ記事から引用します。この記事では、明確な記述は避けているものの、「トルコでは殺処分しない」、もしくは「日本と比べて著しく殺処分数が少なく動物にやさしい」と取れる内容です。犬猫殺処分ゼロを目指して  2014年9月26日


トルコ・イスタンブールを訪問した時には、野良犬・野良猫が街なかで幸せそうにしているのが印象的だった。
日本ではこういう情景はあってはならないとされている。
野良犬は「危険」だから駆除され、野良猫は増えてはいけないからむやみに餌をやってはいけないのだ。
しかし、なぜこれがトルコでは良くて日本では問題となるのか。トルコ人に聞くと、「小動物を慈しむ」というイスラムの教えの影響が大きいという。
日本では全国の動物保護施設に引き取られる犬・猫約21万頭のうち77.3%が殺処分されている。


註)なお、その他にも問題記述があります。例えば「イギリスでは1割強が殺処分されているというデータ」ですが、これは公的殺処分の犬だけのデータです。イギリスは、公的シェルターは1週間収容しますが、その後は民間シェルターに移譲します。民間シェルターでの殺処分数・率は、公的統計に反映されません。民間シェルターで、約半数の犬猫が主に拳銃で殺処分されていたという報道もあります。その他にも、本記事では、誤り、偏向が多数あります。


 次に、トルコが犬猫の多くを殺害してること、その中には自治体が公的に行っている殺処分もあることを裏付ける、ドイツのメディアなどの記事を引用します。


Türkei – Hunde und Katzen leiden für den Tourismus 「トルコ - 犬と猫が観光客に苦しめられている」 


Jährlich werden in der Türkei Tausende heimatloser Tiere vor Beginn der Touristensaison getötet.
Tausende Tiere verhungern oder sterben an den Folgen von Krankheiten, Unfallverletzungen oder menschlicher Gewalteinwirkung.
Übersteigt die Anzahl der Hunde und Katzen in der Saison ein gewisses Maß, werden sie sofort getötet.

毎年観光シーズンが始まる前には、何千もの野良犬猫がトルコで殺されています。
何千もの野良犬猫が、病気、偶発的な怪我、または人間から暴力を受けた結果、いずれにしても餓死などで死にます。
犬や猫の数が観光シーズン中に特定のレベルを超えた場合、それらはすぐに殺されます。



Türkentum: Türken vergewaltigen sogar Hunde 「トルコ人は犬でさえレイプする」 2010年11月9日 ビデオあり(なおこの記事は、ドイツ人のトルコ人に対する差別意識が若干あるかもしれません)

Diesmal die Behandlung von Katzen und Hunde durch Türken: Türkische Gemeinden und Städte führen groß angelegte Tötungsaktionen durch.
Auf einer Müllhalde bei Ankara (Mamak) wurden zahlreiche tote Hunde entdeckt.
Einigen Tieren hatte man die Beine zusammengebunden, sie misshandelt oder vergewaltigt, bevor man sie, teils bei vollem Bewusstsein, in Gruben schmiss und sie zuschüttete.
Welpen steckte man in Säcke und schoss wahllos darauf.

トルコ人による猫や犬の扱いについて:トルコの村町や市は、犬猫の大規模な殺害を行います。
アンカラ(ママック)近くのゴミ捨て場では、多数の死んだ犬が発見されました。
いくつかの犬は足が縛られていて、雌犬は虐待され、レイプされています。
穴に投げ込まれる前に、一部の犬は意識があるのですが、そのまま投げ入れられました。
子犬は袋に入れられて、無差別に銃で撃たれました。



(動画)

 Shame on Turkey: Dog Massacre 「トルコの恥 犬の大虐殺」 2010/10/14 に公開

Turkey does not respect life of animals.
Turkey shows to the world an image of the inhumanity It is not an advisable country.

トルコは動物の命を尊重しません。
トルコは世界に非人道的な印象を与えていますし、賢明な国ではありません。





(参考資料)

 「殺処分ゼロ議員連」メンバーの、安井美沙子前参議院議員ですが、私は氏の発言について記事にしています。それにしても「殺処分ゼロ議員連」のメンバーの発言は、あまりにも嘘が多く無責任です。かつては私はほかにも、高井たかし議員と福島みずほ議員の、国会における「ドイツは殺処分ゼロ」発言なども取り上げています。
 ドイツは狂犬病清浄国ではありませんし、先進国の大国です。そのような国が、国民を感染症から守る立法や制度がないわけがありません。両議員の知能は、もはや正常ではないでしょう。またドイツは日本と異なり、禁止犬種法がある国です。ドイツでは、狂犬病法や、禁止犬種法などによる禁止犬種や咬傷犬の押収強制殺処分が相当数あります。その他、現在連載中の串田誠一議員しかり。まさに「亡国議員連」。日本にとって、有害以外何者でもない。

安井美沙子元参議院議員の「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との狂気発言~カナダケベック州での犬猫殺処分数は人口比で日本の90倍以上
安井美沙子元参議院議員の「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との狂気発言~オーストラリアでのアニマルシェルターにおける犬猫殺処分数は人口比で日本の18倍
安井美沙子元参議院議員の「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との狂気発言~ニュージーランド、オークランドの犬殺処分数は人口比で日本の20倍
アメリカの年間犬猫殺処分数は370万頭~人口比で日本の約18倍
イギリスの犬の公的殺処分数は人口比では日本と同程度~民間の殺処分数を加えれば、その数倍~10倍の犬を殺処分している
東京都の6倍もの健康上問題のない、かつ咬傷事故を起こしていない犬を公的殺処分していたドイツ、ヘッセン州

「殺処分ゼロ」の大嘘はトルコにまで拡大?





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Animal protection of Turkey/Tierschutz in der Türkei
haustiersuche.at



 私がいただいたコメントに、「トルコが殺処分ゼロと喧伝している人がいる」と言うものがあります。何が何でも「○国は殺処分ゼロだ。だから日本は遅れている」と言えばいいものではないでしょう。共通して言えることは、「○国は殺処分ゼロである」と主張している人は、その根拠(その国の法律や統計、国の要人やマスメディアが『我が国は殺処分ゼロである』と発言したなど)を示している人は皆無だということです。「殺処分ゼロ」と、言い古されてきたドイツでもそうです。逆にドイツは、公的殺処分の根拠となる法律があり、殺処分数の統計もあります。


 私はかつて、「『トルコが殺処分ゼロ』という情報が日本で流布されている」と言う、読者様のコメントをいただきました。記事、「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログ 猫編ー1、から、昇汞様のコメントを引用します。「先進国かは微妙なトルコも殺処分せず、捕まえて避妊手術、収容所で一生を送るとか言われ始めた様ですよ」。
 私が探してみたところ、そのような記述をしているブログ(の管理人さんご本人のコメントレス)がありました。以下に引用します。トルコ 猫にとって住みやすい国。2014年3月2日。


トルコは猫や犬がいっぱいです。
殺処分が無い。
イスタン(ブール)では増え続ける野良犬に、困惑していますが、 だからといって、殺処分してまで自分たちの生活を守ろうとはしないのが トルコ人です。
(フィリピンの)セブ(島)では殺処分はないようで、シェルターがあるって言ってた(ドイツのマスメディアによれば、フィリピンで食用に屠殺される犬は年間約29万頭です)。



 一方で、オーストリアの動物愛護団体が、トルコの犬猫虐待と殺処分に抗議していいます。 haustiersuche.at 「ペットの保護・オーストリア(団体名)」から、トルコに対する動物虐待と殺処分に反対する抗議文を送る呼びかけの記事から引用します。


Knapp hundert Jahre, nachdem Istanbuler Straßenhunde auf , damit sie dort aushungern, scheint sich dieser Wahnsinn zu wiederholen.
In den Wäldern um Istanbul herum verhungern Hunde, ohne Nahrung, ohne Wasser.
Immer wieder töten sie überall Hunde und alle Tiere.
Diese Hunde werden nur getötet, weil sie "bösartig" sind.

ほぼ100年もの間、イスタンブール近郊では野良犬が餓死し続けており、それは狂気の繰り返しのように見えます。
イスタンブール周辺の森林では、食物なし、水なしで犬は飢えています。
何度も繰り返し、トルコ人たちはすべての犬と、すべての動物を殺してきました。
これらの犬たちは、「悪質」であるという理由だけで殺されるのです。



 先に引用したブログ記事、「トルコ 猫にとって住みやすい国」が書かれたのは、2014年3月2日です。私がドイツでの犬猫狩猟駆除や、ドイツの犬の強制殺処分について記事にした頃です。それらの記事が反響を呼び、「ドイツでの『殺処分ゼロ』」の信ぴょう性についてインターネット上で議論され始めました。
 いわゆる愛誤の常套句は、「動物愛護先進国○国では、殺処分ゼロである(しかし根拠を示さない)。殺処分を行っている日本は動物虐待、動物愛護後進国である」です。逆言えば、海外の架空の「動物愛護先進国(これも奇妙な日本語ですが)」を持ち出さなければ、ノーキル派の愛誤のよりどころがなくなってしまうということでしょう。

 私はドイツ、イギリスについて、当該国の最大手マスメディアの記事や法律の原文、国や自治体のHPを引用して、これらの国の「殺処分ゼロ」が嘘であることを伝えてきました。気のせいかもしれませんが、その頃から「オランダ、スイス、ギリシャなどは殺処分ゼロである」と喧伝する愛誤ブログの記事が目立つようになってきたと感じます。
 しかし、これらの国が殺処分ゼロという情報は大嘘です。小国や少数言語の国であれば、わざわざ確認する人もいないとタカをくくっているのかもしれません。

 私は、日本人の特殊性を感じます。海外でも動物愛護団体が、自国の動物愛護の状況を批判することは多々あります(ドイツでは繰り返し犬猫の狩猟駆除に対しての動物愛護団体による反対があります。イギリスでも、アニマルシェルターでの殺処分や、使役犬の殺処分で拳銃を用いることに対しての抗議があります)。
 しかしドイツ、イギリス、アメリカなどでは、「外国の○国は動物愛護に進んでいて、それと比べて我が国は・・・」との主張は見たことがありません。他国と比べて自国を貶めるのは、本当に日本だけです。それだけ日本の動物愛護(誤)活動家らの進める動物愛護が、確たる理念もないという証明なのではないでしょうか。


(画像)

 トルコでの、犬の公的殺処分の様子。haustiersuche.at から引用。

殺処分トルコ 犬 


フィリピンで、年間29数万頭の犬が食用として屠殺されているという、ドイツのマスメディアの記事です。Hundefleisch: Die verbotene Delikatesse「犬肉:禁断の珍味」。
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さんかくたまご

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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