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「トルコは動物愛護で韓国、中国に劣る。日本はアメリカよりも動物愛護に先進的」という国際格付け







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(summary)
Turkey/Türkei


 記事、
トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国
続・トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国
続々・トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国
の続きです。
 連載記事では、現在トルコ政府が行っている野良犬の国内掃討事業(捕獲殺処分)が、欧米諸国から厳しく非難されていることを述べました。日本で流布されている「トルコは犬猫殺処分がゼロで、野良犬猫の捕獲が禁止されている」という情報とは正反対です。日本の「トルコは動物愛護に先進的な理想国」という情報は真逆の大嘘、デマです。さらに複数の「動物福祉の先進性」に関する国別の格付けがありますが、それらではいずれもトルコの評価は非常に低いのです。



 連載記事ですでに述べた通り、トルコの動物愛護に関すう現状は次の通りです。
1、トルコでは22年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて、エルドアン大統領は国内の野良犬の掃討を指示しました。トルコ政府はそれを受けて野良犬を徹底的に捕獲し、公的動物施設に収容し殺処分しています。また捕獲する以前に市中で公務員が野良犬を撲殺する事例も多く確認されています。
2、しかし日本では「トルコは犬猫の殺処分がゼロの国。殺処分は禁じられ、野良犬野良猫を捕獲して施設に収容することも禁じられている」という真逆の、驚くべき大噓が流布されています。
3、トルコでは犬猫は動物福祉法で、「感染症(狂犬病等)の感染拡大防止や撲滅を目的とする場合」、「その動物が人に危害を与えた、もしくはその危険性がある場合」、「傷病動物」であれば行政は動物を捕獲し、施設に収容しなければならない」としています。またトルコ警察法では、危険な犬猫は警察官に殺害の職務権限を与えています。

 連載記事では、ヨーロッパやアメリカの保護団体やマスコミのニュースソース等のいくつかを根拠として、トルコの野良犬の大量虐殺に対する欧米の非難の具体例を挙げました。
 さらに複数の国際的な動物保護団体が公表している「国別の動物福祉(動物愛護)の先進度」の格付け、ランキングでは、トルコは非常に評価が低いのです。例えばトルコの動物愛護の先進度は日本より劣るのをはじめ、日本が「動物愛護後進国」と非難の的にしている韓国や中国よりはるかに順位が低い評価の資料もあります。以下に具体例を挙げます。


Best Countries For Animal Welfare 「動物福祉に最も優れた国」 2018年

 この指数は、World Animal Protection という団体により」作成されています。主要な50ヶ国を動物福祉に関する法律と政策を評価し、7段階の格付け評価と、国別の順位をしています。
 問題のトルコは50ヶ国中36位でかなり順位が低く、動物福祉の格付けでも7段階中5番目のE評価と低いです。ちなみに日本は50ヶ国中23位で、格付けは7段階中4番目のD評価でトルコ良りはるかに良いです。なお韓国は26位でD評価、アメリカは31位でD評価、中国は33位でE評価と、いずれのトルコより順位が上です。


(画像)

 Best Countries For Animal Welfare 「動物福祉に最も優れた国」 2018年 より。

動物福祉ランキング


67 Best & Worst Countries For Animal Rights 「動物の権利に関して最高の国と最低の国67ヶ国」 2021年 アメリカ、サンフランシスコを本拠地とする、ペット保険の調査会社、The Swifttest による資料です。

 この資料では、67の主要な国の動物への権利の配慮の格付けトランキングを行っています。それによればトルコは67ヶ国中44位と、かなり順位が下です。なお日本は67ヶ国中35位です。アメリカ合衆国は40位、オーストラリアは42位と、日本より順位が下です。


 先にあげた資料の通り、トルコは「動物愛護」の進展度において格付けトランキングを行っている団体によれば、かなり評価が低いのです。いずれも平均よりかなり低いです。日本と比較しても、かなり評価は低いです。
 しかしトルコを「動物愛護の先進国で素晴らしい。日本はトルコには及ばす、日本は動物愛護先進国にはなりえない」と、日本をトルコと比べてさげすんでいる方がいます。連載で最初の記事で取り上げた、石井万寿美獣医師が寄稿した記事です。以下に再度引用します。


10万匹以上の野良犬がいて、捕獲と殺処分が違法である国の映画『ストレイ 犬が見た世界』とは? 石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師 2022/3/29

トルコは、野良犬の捕獲と殺処分が違法である珍しい国です。
10万匹以上の野良犬がトルコでは暮らしています。(*)
日本では、野良犬の殺処分が行われています。
日本では、犬に狂犬病予防法がありそこには「予防員は、第四条に規定する登録を受けず、若しくは鑑札を着けず、又は第五条に規定する予防注射を受けず、若しくは注射済票を着けていない犬があると認めたときは、これを抑留しなければならない」と定められています。
この法律によって日本では、野良犬と呼ばれる飼い主のいない犬たちは捕獲されるのです。
トルコは野良犬にも狂犬病ワクチンを打って、街で暮らす動物とみなされています。
日本は、決して動物愛護先進国になっていない。


(*)
Street dog In total, it is estimated that more than 10 millions of stray dogs live in Turkey 「合計で1,000万頭以上の野良犬がトルコに住んでいると推定されています」。この資料のみならず、トルコの野良犬の生息数が1,000万頭との資料は多数あります。100倍もの誤りを見逃すとは、ライターも編集部担当者も、知能が底辺らしい(笑)。


 連載の最初で述べた通り、「トルコ動物保護法 2004年」では、「野良犬猫は、地方自治体によって設立または許可された動物保護施設に収容されなければならない」とされています。トルコは狂犬病多発地域で、最近11年間の狂犬病による死者は5万9,000名も亡くなっています。2021年の1年間だけで、狂犬病の暴露後治療を受けた人が25万人もいる国です。
 そのような国で、政府が狂犬病の疑いがある犬猫を捕獲し、公的施設に収容しないわけがありません。狂犬病の確定診断は脳組織の生検が必須です。つまり狂犬病の確定診断のためには、その動物の殺処分が必須となります。人が狂犬病ワクチン接種の証明がない犬や、野良犬等にかまれた場合は暴露後治療が必要か否かのために、早急にその犬等を殺処分して狂犬病が陽性がどうかを診断する必要があります。また野良犬の群れの中で狂犬病陽性犬が発見された場合は、狂犬病の蔓延を防止するためにそれらの犬を捕獲して施設に隔離する必要があります。これほど狂犬病が多い国で「野良犬野良猫の殺処分がゼロで、捕獲が禁止されている」訳がありません

 石井万寿美氏は素人ではありません。獣医師です。獣医師でありながら、狂犬病が多発しているトルコが「野良犬野良猫の捕獲が禁止で殺処分がゼロ」などという、荒唐無稽なデマを本気で信じているとすれば問題です。
 本気で信じているとすればその発言は滑稽で醜悪という以上に、獣医師としての職業倫理に反します。「狂犬病多発国で野良犬野良猫の捕獲が禁止され、殺処分ゼロ」が素晴らしく、それが「動物愛護先進国」で、「日本はそのような国に比較して動物愛護で劣る」とは、公衆衛生テロリストに等しいです。石井万寿美獣医師は知能と精神状態が正常に満たないのでしょうか。まだそれならば救いようがあります。狂信的な愛誤テロリストで、日本でも野良犬の捕獲を禁止して人身事故や、狂犬病が再移入した場合でもそうあるべきというのであれば、まさに反国家テロリストです。なお石井万寿美氏の記事は、本記事以外でもデマ嘘偏向がきわめて多いです。機会があれば指摘します。
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続々・トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国







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Turkey/Türkei


 記事、
トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国
続・トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国
の続きです。
 現在トルコ政府は、一昨年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて市中の野良犬の掃討を実施しています。野良犬は市中で公務員に殺害され、捕獲された野良犬は公的収容所に送られて残酷に殺されているとヨーロッパ諸国は非難しています。前回はイギリスやドイツではトルコ政府による野良犬の大量虐殺は「世界最大の野犬大量虐殺の1つ」と抗議し反対の署名活動が行われ、トルコ旅行のボイコット運動が起きていることを述べました。今回はフランス等のマスコミの記事を取り上げます。トルコの公的施設での野良犬虐殺や、トルコ政府や野良犬を大量虐殺して死体を埋立地に遺棄している証拠が暴露されています。



 サマリーで述べた通り、
1、トルコでは22年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて、エルドワン大統領は国内の野良犬の掃討を指示しました。トルコ政府はそれを受けて野良犬を徹底的に捕獲し、公的動物施設に収容し殺処分しています。また捕獲する以前に市中で公務員が野良犬を撲殺する事例も多く確認されています。
2、しかし日本では「トルコは犬猫の殺処分がゼロの国。殺処分は禁じられ、野良犬野良猫を捕獲して施設に収容することも禁じられている」という真逆の、驚くべき大噓が流布されています。
3、トルコでは犬猫は動物福祉法で、「感染症(狂犬病等)の感染拡大防止や撲滅を目的とする場合」、「その動物が人に危害を与えた、もしくはその危険性がある場合」、「傷病動物」であれば行政は動物を捕獲し、施設に収容しなければならない」としています。またトルコ警察法では、危険な犬猫は警察官に殺害の職務権限を与えています。

 前回記事、続・トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国 では、イギリスとドイツのマスコミの記事を取り上げました。両国では「トルコでは野良犬の掃討が政府により行われ、市中で捕獲された野良犬は公的施設に収容され、そこで撲殺、毒殺、射殺などで残虐な殺され方をしている。世界最大の犬の大量虐殺だ」と非難しています。また両国は犬の大量虐殺を行っているトルコへの旅行のボイコットを呼びかけています。
 今回はフランスのマスコミが暴露した「トルコ政府が野良犬を大量に虐殺し、犬の死体を埋立地に遺棄している」ニュースソースを取り上げます。

 前回記事、トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国 で、「2」と「3」について説明しました。今回は「1」について、ヨーロッパの保護団体やマスコミのニュースソース等のいくつかを根拠としてあげます。
 繰り返しますがエルドアン大統領の方針を受けて、トルコ政府は近年の相次ぐ犬による死亡咬傷事故の発生を受けて、国内の野良犬の掃討を実施中です。市中の野良犬を捕獲し、公的施設に収容して撲殺などで殺処分しています。また市中でその場で公務員が野良犬を撲殺等で不適切な殺害方法で殺処分を行っているとのヨーロッパ諸国からの非難があります。


**WARNING - GRAPHIC** In Turkey, dogs are being lined up and beat to death with shovels at animal shelters. 「**警告 - 残酷映像に注意** トルコではアニマルシェルター(動物保護施設)で犬が並べられてでシャベルで殴り殺されています」 2022年11月26日 これはヨーロッパのソースではありません。アメリカ、カリフォルニア州の動物保護団体(The Animal Hope & Wellness Foundation)による証拠ビデオです。

This is not a "shelter”, this is a death camp”.
Activists claim that this is going on all over Turkey (the video footage takes place in the Konya province, at the Konya State Shelter).
Animals are collected from the streets by order of the state and are systematically killed by executive order.
They kill the dogs by tying them with a rope and hitting them on the head with a shovel.
Dogs are also killed by poisoning and shootings.
According to the government, this is a "cheaper method of euthanasia".
People and organizations in Turkey want their voices heard but are being blocked by police and even arrested.
Activists tell us many of their friends were arrested and no dogs could be rescued as the public are blocked from entering the shelter.

ここは「動物保護施設」ではなく、「死の収容所」です。
動物保護活動家は、これがトルコ全土で起こっている
と主張しています (ビデオ映像はトルコ、コンヤ州のコンヤ州立アニマルシェルターで行われていることです)。
動物(犬)は州の命令によって道路上からかき集められ、行政命令によって殺されます。
アニマルシェルターの職員らは、犬をロープで縛り、シャベルで頭を殴って殺します。
犬は毒殺や銃撃でも殺されて
います。
トルコ政府によると、これは「安楽死であり安価な殺害方法」とのことです。
トルコの人々や動物保護組織は自分たちの声を届けたいと思っていますが、警察によって妨害され、逮捕されることさえあります。
動物保護活動家たちは友人の多くが逮捕され、一般の人がアニマルシェルターに入るのを遮断されているために、犬を救うことができなかったと語っています。



(画像)

 **WARNING - GRAPHIC** In Turkey, dogs are being lined up and beat to death with shovels at animal shelters. 「**警告 - 残酷映像に注意** トルコではアニマルシェルター(動物保護施設)で犬が並べられてでシャベルで殴り殺されています」 2022年11月26日 から。トルコ、コンヤ州の公的動物収容所内での、犬を撲殺による殺処分のシーン。ビデオはリンクのURLから見てください(閲覧注意)。

トルコ 犬 撲殺


Turkish authorities kill stray dogs and dump the bodies into landfills 「トルコ政府当局は野良犬を殺し、死体を埋立地に投棄しています」 2022年12月26日

Graphic photos and videos showing the bodies of stray dogs killed by the Turkish authorities and dumped into public landfills have been circulating online since November 24, 2022. Animal rights organisations have reported that city officials are responsible for this cruelty.
The mistreatment of stray dogs in Turkey, but it is sadly common in this country estimated to have a population of stray dogs that numbers more than 10 million.
Footage posted on November 24 shows a man beating a dog with a shovel in an animal shelter in the town of Konya, located in central Turkey.
It’s not an isolated incident.
Dogs are killed like that all the time, both by citizens and city governments.
They are beaten to death and poisoned, often in terrible conditions.
Videos posted online by an animal rights organisation show the bodies of stray dogs dumped into city landfills.
The bodies were likely gathered and dumped there by city officials.
Stray dogs are most often killed by people in rural zones, who are conservative and not used to pets.
They consider stray dogs to be unclean and feel very uncomfortable with strays living in the streets.

2022年11月24日以降に、トルコ政府当局によって殺されて公共の埋め立て地に投棄された野良犬の死体を写した写真や動画がオンライン上で拡散されています。
トルコでの野良犬の虐待、それは悲しいことに1,000万頭以上の野良犬がいると推定されるこの国では普通にあることです。
11月24日に投稿されたビデオは、トルコ中部に位置するコンヤ州の町のアニマルシェルターで、男がシャベルで犬を殴っている様子を映しています。
それは例外的な事件ではありません。
犬は市民と市政府の両方によって、常にそのように殺されています。
犬たちはしばしばひどい状態で殴られて死に、毒殺されます。
動物権利活動団体がオンラインに投稿した動画には、市の埋め立て地に捨てられた野良犬の死体が映っています。
死体は市当局によって集められ、そこに投棄された可能性が高いです。
野良犬は保守的でペットに慣れていない農村部の人々によって、最も頻繁に殺されます。
彼らは野良犬を不浄なものとみなしており、野良犬が路上で暮らすことに非常に不快感を感じています。



Save the innocent street dogs of turkey 「トルコの罪のない犬を救ってください」 現在トルコの野良犬虐殺の反対署名を集めているサイトから。発起人はイギリス人

Turkish President Erdogan has ordered all innocent street dogs to be captured and thrown into government shelters where they will be locked and starved to death!
Let’s raise our voice for the street dogs and tell Erdogan that we are refusing to ever holiday in Turkey again if the massacre doesn’t STOP NOW‼️‼️

トルコのエルドアン大統領は罪のない野良犬をすべて捕獲し、政府のアニマルシェルターに放り込んで閉じ込めて、餓死させるように命じました。
トルコの野良犬のために声を上げて、今すぐ野良犬の虐殺が終わらない限り、トルコでの休暇の旅行拒否し、二度とトルコに旅行しないことをエルドアン大統領に伝えましょう‼️‼️



 前回記事に続いて、トルコの野良犬の大量虐殺に関するヨーロッパ諸国とアメリカによる非難を具体的に取り上げましたが、そのほかにも多数あります。トルコ国内でも、英語だけでも政府による野良犬虐殺を非難している資料は多数ありました。「トルコは殺所分ゼロの動物愛護先進国」と、ほめそやしている日本とはずいぶん異なります。
 ところで、「動物福祉の進展度」の格付けを行っている動物保護団体があります。それらの資料では、トルコの動物福祉は非常に低い評価になっています。ある主力な団体の格付けによれば、トルコは日本はもちろんのこと、日本が「動物愛護後進国」と非難している韓国や中国よりはるかに評価が低いのです。格付け団体によれば、世界でも低い部類ににトルコは格付けされています。それは次回記事で取り上げます。


(動画)

 殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 2022年3月16日公開

 トルコのイスタンブールのごく限られた地区だけで行われている犬TNRを焦点にあて、「トルコでは犬猫殺処分ゼロで野良犬野良猫を行政が捕獲することすら違法とされている」という、荒唐無なデマドキュメンタリー映画。私はこの映画を見ていませんが、日本語の予告ビデオの内容とおりであるならば、まれに見る悪質な嘘プロパガンダ映画です。
 トルコ政府はエルドアン大統領の方針により相次ぐ犬による人身死亡咬傷事故を受けて、野良犬(猫も含めて)を捕獲して公的動物施設に収容し、殺処分、掃討政策を実行中です。イスタンブールで限定的に行われていた犬のTNRは中断しています。耳にタグをつけた犬も捕獲され、殺処分もされています。
 先に引用した、石井万寿美獣医師の「トルコは、野良犬の捕獲と殺処分が違法」ですが、この映画が根拠と思われますが、この世に公衆衛生上、行政が犬などを捕獲殺処分をしない国が1つでもあるのでしょうか。素人ではない獣医師がこの様な発言をするとは、もはや精神状態が正常とは思えません。

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち。
舞台となるトルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている(まさに狂ったデマ映画)国のひとつ。


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続・トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国







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Turkey/Türkei


 記事、トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国、の続きです。
 現在トルコ政府は、一昨年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて市中の野良犬の掃討政策を実施しています。野良犬は市中で公務員に殺害され、捕獲された野良犬は公的収容所に送られて残酷に殺されているとヨーロッパ諸国は非難しています。イギリスやドイツではトルコ政府による野良犬の大量虐殺は「世界最大の野犬大量虐殺の1つ」と抗議し反対の署名活動が行われ、トルコ旅行のボイコット運動が起きています。今回は具体的にヨーロッパで起きている「トルコ政府による野良犬大量虐殺」の非難と、ヨーロッパの動物保護団体によるトルコの公的施設での野良犬虐殺の暴露を取り上げます。



 サマリーで述べた通り、
1、トルコでは22年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて、エルドワン大統領は国内の野良犬の掃討を指示しました。トルコ政府はそれを受けて野良犬を徹底的に捕獲し、公的動物施設に収容し殺処分しています。また捕獲する以前に市中で公務員が野良犬を撲殺する事例も多く確認されています。
2、しかし日本では「トルコは犬猫の殺処分がゼロの国。殺処分は禁じられ、野良犬野良猫を捕獲して施設に収容することも禁じられている」という真逆の、驚くべき大噓が流布されています。
3、トルコでは犬猫は動物福祉法で、「感染症(狂犬病等)の感染拡大防止や撲滅を目的とする場合」、「その動物が人に危害を与えた、もしくはその危険性がある場合」、「傷病動物」であれば行政は動物を捕獲し、施設に収容しなければならない」としています。またトルコ警察法では、危険な犬猫は警察官に殺害の職務権限を与えています。

 前回記事、トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国 で、「2」と「3」について説明しましたので、今回は「1」について、ヨーロッパの保護団体やマスコミのニュースソース等のいくつかを根拠としてあげます。
 繰り返しますがエルドアン大統領の方針を受けて、トルコ政府は近年の相次ぐ犬による死亡咬傷事故の発生を受けて、国内の野良犬の掃討を実施中です。市中の野良犬を捕獲し、公的施設に収容して撲殺などで殺処分しています。また市中でその場で公務員が野良犬を撲殺等で不適切な殺害方法で殺処分を行っているとのヨーロッパ諸国からの非難があります。


Campaigners call for Turkey holidays boycott over 'dog genocides' 「活動家らはトルコでの「犬の虐殺」を理由にトルコの休日の旅行ボイコットを呼びかけています」 2022年年1月30日 イギリス ミラー紙

Horrifying images and footage have emerged, showing street dogs being rounded up in Turkey to be killed or left to starve to death in filthy cages.
Animal welfare ­campaigners have dubbed one of the world’s largest “dog genocides”.
Grim images and footage have emerged showing strays being ­inhumanely caught and ­transported to remote shelters where it is understood they are left to starve in filthy cages.
In other horrific cases, some are left to die after being hit by shovels and metal poles.
Campaigners are now calling for people in Britain to boycott breaks to Turkey.
President Erdogan who demanded city officials round up often beloved stray dogs.

トルコで野良犬が殺されるか、不潔な檻の中で餓死するために放置されていることを示す恐ろしい画像や映像が表面化しました。
動物保護活動家は、それを世界最大の「犬の虐殺」の1つと呼んでいます。
野良犬が非人道的に捕獲されて都市から離れたシェルターに運ばれ、不潔な檻の中で餓死させられていることを示す悲惨な画像や映像が表面化しました。
他の恐ろしいケースでは、シャベルや金属製の棒で殴られた後に死ぬまで放置される野良犬もいます。
動物保護活動家は現在、イギリスの人々に、トルコへの休暇の旅行をボイコットするよう呼びかけています。
エルドアン大統領は、市の職員に野良犬を一斉に捕獲するよう要求しました。



(画像)

 Campaigners call for Turkey holidays boycott over 'dog genocides' 「活動家らはトルコでの「犬の虐殺」を理由にトルコの休日の旅行ボイコットを呼びかけています」 2022年1月30日 から。Bone-chilling footage and images allegedly showing 'dog genocide' has surfaced 「トルコでの「犬の大量虐殺」を示すとされる身も凍るような映像と画像が表面化しました」 。

トルコ 野良犬虐殺 ミラー


Erdogan lässt Straßenhunde einfangen: Tierschützer rufen Urlauber zum Türkei-Boykott auf 「エルドアン大統領は野良犬を捕獲しました:動物の保護活動家は旅行客にトルコ旅行のボイコットを呼びかけています」 2022年2月3日 ドイツメディア、RND(RedaktionsNetzwerk Deutschland )によるニュースソース

Stadtverwaltungen in der ganzen Türkei sammeln auf Weisung von Präsident Erdogan freilaufende Hunde ein.
Vielen Vierbeinern droht der Tod.
Tierschützer protestieren in den sozialen Netzwerken und rufen zu einem Boykott des Urlaubslandes Türkei auf.
Das türkische Ministerium für Umwelt, Urbanisierung und Klimawandel wies daraufhin die Gouverneure der 81 türkischen Provinzen an, freilaufende Hunde einzufangen und in Tierheime zu bringen.
Das mehrere Straßenhunde im Ladeschacht eines Müllwagens zeigt.
Andere Bilder zeigen, wie Streuner mit Schaufeln und Eisenstangen malträtiert werden.
Tiere würden „totgeschlagen, vergiftet, erschossen und auf die furchtbarste Weise entsorgt“
Dies könnte das größte Abschlachten von Hunden sein, das es jemals in einem entwickelten Land gegeben hat.

トルコ全土の地方自治体は、エルドアン大統領の命令により、自由に徘徊している犬を捕獲して収容しています。
多くの4本足の友人(註 犬のこと)が、死の脅威にさらされています。
動物保護活動家はソーシャル・ネットワークで抗議し、休暇での旅行の目的地としてトルコをボイコットするよう呼びかけています。
後にトルコの環境・都市化・気候変動省は、トルコの81の州の知事に、自由に徘徊している犬を捕獲して動物保護施設に収容するように指示しました。
ごみ収集車の積み込みの荷台に、数頭の野良犬が写っています。
他の写真では、シャベルや鉄の棒で虐待されている野良犬が示されています。
(トルコでは)動物(野良犬)は「撲殺され、毒殺され、射殺されて最も恐ろしい方法で殺処分されます」。
このことは先進国でこれまでに見られた最大の、犬の虐殺になる可能性があります。



 今回はイギリスとドイツの、トルコの野良犬の捕獲と大量虐殺に対する非難をとりあげました。イギリスとドイツ以外の、フランスなどでも、トルコに対する同様の非難と抗議があります。またトルコの行政機関が捕獲して公的動物収容所に収容した犬が、非適切な撲殺等で殺処分されている証拠となる暴露動画も、ヨーロッパでは広く拡散されています。次回は、実際にトルコの公的動物収容所で行われている野良犬の、撲殺による殺処分のマスコミも報じた証拠動画を取り上げます。
 それにしても日本の「トルコは殺処分ゼロで、野良犬猫の捕獲すら禁じられている素晴らしい動物愛護先進国」という報道は、ヨーロッパやアメリカでは見られません。なぜこれほどまで日本の海外の動物愛護に関する情報は、海外とかけ離れたデマばかりなのか常に私は疑問に思います。


(動画)

 殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 2022年3月16日公開

 トルコのイスタンブールのごく限られた地区だけで行われている犬TNRを焦点にあて、「トルコでは犬猫殺処分ゼロで野良犬野良猫を行政が捕獲することすら違法とされている」という、荒唐無なデマドキュメンタリー映画。私はこの映画を見ていませんが、日本語の予告ビデオの内容とおりであるならば、まれに見る悪質な嘘プロパガンダ映画です。
 トルコ政府はエルドアン大統領の方針により相次ぐ犬による人身死亡咬傷事故を受けて、野良犬(猫も含めて)を捕獲して公的動物施設に収容し、殺処分、掃討政策を実行中です。イスタンブールで限定的に行われていた犬のTNRは中断しています。耳にタグをつけた犬も捕獲され、殺処分もされています。
 先に引用した、石井万寿美獣医師の「トルコは、野良犬の捕獲と殺処分が違法」ですが、この映画が根拠と思われますが、この世に公衆衛生上、行政が犬などを捕獲殺処分をしない国が1つでもあるのでしょうか。素人ではない獣医師がこの様な発言をするとは、もはや精神状態が正常とは思えません。

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち。
舞台となるトルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている(まさに狂ったデマ映画)国のひとつ。


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Turkey/Türkei


 現在トルコ政府は、一昨年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて市中の野良犬の掃討政策を実施しています。野良犬は市中で公務員に殺害され、捕獲された野良犬は公的収容所に送られて残酷に殺されているとヨーロッパ諸国は非難しています。イギリスやドイツではトルコ政府による野良犬の大量虐殺は「世界最大の野犬大量虐殺の1つ」と抗議し反対の署名活動が行われ、トルコ旅行のボイコット運動が起きています。しかし日本では「トルコでは犬猫の殺処分がゼロで、野良犬猫を捕獲して公的施設に収容することも禁止されている」という、真逆の驚くべきデマが流布されています。


 サマリーで述べた通り、
1、トルコでは22年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて、エルドワン大統領は国内の野良犬の掃討を指示しました。トルコ政府はそれを受けて野良犬を徹底的に捕獲し、公的動物施設に収容し殺処分しています。また捕獲する以前に市中で公務員が野良犬を撲殺する事例も多く確認されています。
2、しかし日本では「トルコは犬猫の殺処分がゼロの国。殺処分は禁じられ、野良犬野良猫を捕獲して施設に収容することも禁じられている」という真逆の、驚くべき大噓が流布されています。
3、トルコでは犬猫は動物福祉法で、「感染症(狂犬病等)の感染拡大防止や撲滅を目的とする場合」、「その動物が人に危害を与えた、もしくはその危険性がある場合」、「傷病動物」であれば行政は動物を捕獲し、施設に収容しなければならない」としています。またトルコ警察法では、危険な犬猫は警察官に殺害の職務権限を与えています。前後しますが、1、2、3について、以下に述べます。


2、日本では「トルコは犬猫の殺処分がゼロの国。殺処分は禁じられ、野良犬野良猫を捕獲して施設に収容することも禁じられている」という真逆の、驚くべき大噓が流布されています。

 例えば「トルコ 殺処分ゼロ」で検索すれば、次のような情報がヒットします。

トルコ 殺処分ゼロ

 上記のうち、あまりにもひどい内容のものを具体的に例示します。

10万匹以上の野良犬がいて、捕獲と殺処分が違法である国の映画『ストレイ 犬が見た世界』とは? 石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師 2022/3/29

トルコは、野良犬の捕獲と殺処分が違法である珍しい国です。
日本では、野良犬の殺処分が行われています。
日本は、決して動物愛護先進国になっていない。



トルコの野良犬の目線で描かれた映画『ストレイ 犬が見た世界』 監督インタビュー Sippo 2022/03/15

トルコが犬の殺処分ゼロの国だと知っていましたか? 


3、トルコでは犬猫は動物福祉法で、「感染症(狂犬病等)の感染拡大防止や撲滅を目的とする場合」、「その動物が人に危害を与えた、もしくはその危険性がある場合」、「傷病動物」であれば行政は動物を捕獲し、施設に収容しなければならないとしています。またトルコ警察法では、危険な犬猫は警察官に殺害の職務権限を与えています。

トルコは法律で、
・感染症の予防根絶が目的
・重度の傷病
・危険がある
 動物は殺処分してよい
と明確に記述されています。その根拠となる資料から引用します。


Turkey Presence of animal welfare legislation 「トルコ 動物福祉法」

Protecting companion animals
Stray animals
Article 6 of the Animal Protection Law (2004) approaches the issue of 'ownerless animals.' thus including stray dogs and cats.
It is prohibited to kill these animals except where permitted by the Animal Health Police Law.
They are required to be taken to animal shelters established or permitted by the local authorities.
However, the Government does not appear to have passed secondary implementing regulations as envisaged by the Animal Protection Law (2004), and media and NGO reports persist about serious welfare concerns associated in particular with stray dogs, such as dogs being poisoned.
Euthanasia is only allowed when animals have painful and distressing or incurable disease, for the prevention or eradication of a contagious disease or when their behaviour poses a threat to the lives and health of humans and animals and where their negative behaviour cannot be controlled.

愛玩動物の保護
野良動物
トルコ動物保護法 (2004年) 6条では、「所有者のない動物」の問題を取り上げており、 それには野良犬や野良猫も含まれます。
トルコ動物衛生警察法で認められている場合(危険な犬等の警察による殺害は合法)を除き、これらの動物を殺すことは(原則)禁止されています。
野良犬猫は、地方自治体によって設立または許可された動物保護施設に収容されなければならないとされています。
しかし政府は動物保護法 (2004年) で想定されているような二次的な実施規則を可決させていないようであり、メディアと NGOの報道によると犬が毒殺されるなど、特に野良犬に関しては重大な動物福祉上の懸念が根強く残っています。
野良犬猫の安楽死(殺処分)は、伝染病の予防または根絶のため、動物が痛みを伴う重度のまたは治療不可の疾患にかかっている場合、または動物の行動が人間と他の動物の生命と健康に脅威を与え、その有害な行動を抑制できない場合に限り許可されます。


 つまりトルコにおいては、野良犬猫の殺処分は、
1、トルコ動物衛生警察法で定める場合
2、伝染病の予防根絶を目的とする場合
3、苦痛を伴う重度のもしくは治療不可の疾患にかかっている場合
4、人と他の動物に対して危険性がある場合
 は許可されています。
日本の殺処分の法的根拠も「狂犬病の予防」です。そして「みだりな殺傷」は禁止されています。つまりトルコと同じです。


1、トルコでは22年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて、エルドワン大統領は国内の野良犬の掃討を指示しました。トルコ政府はそれを受けて多数の野犬を捕獲し、公的動物施設に収容し殺処分しています。

 22年の女児が犬にかみ殺された事件を受けてトルコのエルドワン大統領は国内の野良犬の掃討を指示し、トルコ政府は野良犬(野良猫も含めて)を捕獲し、公的施設に収容して殺処分しています。また市中で公務員が野良犬を撲殺等で殺害するケースも国内外の動物保護活動家らが証拠写真やビデオを多数証拠に残しています。
 この2022年から始まった、トルコ政府による野良犬野良猫の掃討による大量殺処分は、ヨーロッパ諸国から「世界最大の野良犬の大量虐殺の1つ」と非難されています。イギリスやドイツでは、トルコ政府に対して野良犬野良猫の大量殺戮をやめるよう署名活動が多く行われています。またヨーロッパの国々は、トルコ政府による野良犬野良猫の大量殺戮に抗議して、トルコ旅行のボイコットを呼びかけています。これらのニュースソースは、次回以降の記事で具体的に例示します。

 それにしても政府機関が大量に野良犬野良猫を残酷に殺害しているトルコを「殺処分ゼロ」とは、日本で流布されているデマの荒唐無稽さにはあきれるしかないです。それ以前に、このようなデマを拡散するマスコミは有害極まりない。
 トルコは狂犬病発生数が多い国です。2021年の1年間だけでトルコ国内では25万人が狂犬病の暴露後治療を受け、11年間で59,000名の人が亡くなっています(*)。このような国で公衆衛生上野良犬を放置し、捕獲して隔離することや殺処分が法律で禁止されるわけがないでしょう。「トルコは殺処分ゼロ。野良犬野良猫を捕獲することすら禁止されている」という、聞いた者が悶絶死しかねない荒唐無稽なデマを報道するマスコミもさることながら、それを本気で信じてデマを拡散する愛誤の知能は絶望的です。

250,000 people received treatment for rabies last year 「昨年は250,000人の人が狂犬病暴露後ワクチン治療を受けた」 2022年11月15日


(動画)

 A dog massacre is happening in Turkey! 「トルコでは犬の大量虐殺が起きています!」 2022年1月5日

 トルコのエルドアン大統領の、野良犬猫掃討方針への変換に関する動画。トルコのエルドアン大統領は、犬による人身死亡事故が続いて発生したことにより、政府が野良犬猫を捕獲し、故意的動物収容所に収容し、殺害すべきだと公表しました。後には公務員が野良犬を街中で捕獲するのみならず、その場で撲殺するなどが多く確認され、証拠の写真やビデオが撮られています。

Turkish President Erdogan declared war on stray animals.
He announced that all stray dogs should be rounded up by whatever means and taken to the country’s municipal shelters, absolute hell holes, where they literally die terrible deaths.

トルコのエルドアン大統領は、野良動物に対して宣戦布告をしました。
大統領はすべての野良犬を何らかの方法で一斉に捕獲し、絶対に地獄の穴と言える国の公営動物収容所に野良犬を連れて行き、そこで文字通り恐ろしく死ぬべきだと公表しました。





(動画)

 殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 2022年3月16日公開

 トルコのイスタンブールのごく限られた地区だけで行われている犬TNRを焦点にあて、「トルコでは犬猫殺処分ゼロで野良犬野良猫を行政が捕獲することすら違法とされている」という、荒唐無なデマドキュメンタリー映画。私はこの映画を見ていませんが、日本語の予告ビデオの内容とおりであるならば、まれに見る悪質な嘘プロパガンダ映画です。
 トルコ政府はエルドアン大統領の方針により相次ぐ犬による人身死亡咬傷事故を受けて、野良犬(猫も含めて)を捕獲して公的動物施設に収容し、殺処分、掃討政策を実行中です。イスタンブールで限定的に行われていた犬のTNRは中断しています。耳にタグをつけた犬も捕獲され、殺処分もされています。
 先に引用した、石井万寿美獣医師の「トルコは、野良犬の捕獲と殺処分が違法」ですが、この映画が根拠と思われますが、この世に公衆衛生上、行政が犬などを捕獲殺処分をしない国が1つでもあるのでしょうか。素人ではない獣医師がこの様な発言をするとは、もはや精神状態が正常とは思えません。

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち。
舞台となるトルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている(まさに狂ったデマ映画)国のひとつ。


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「トルコは殺処分ゼロ」は真っ赤な嘘~危険な犬の公的殺処分がない国はおそらくない







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(summary)
Turkey/Türkei


記事、
保護犬による重大咬傷事故~「殺処分ゼロ」は正しいのか?
アメリカでは「保護犬の譲渡先での咬傷事故は保護団体に民事刑事とも法的責任がある」とされている~「殺処分ゼロ」は正しいのか?
ドイツは行政が危険な犬を強制的に殺処分する~危険な犬の殺処分を禁じている国はおそらく皆無
ドイツ「咬傷犬の行政による強制殺処分は正当」という行政裁判所の1審判決原文
ドイツ「咬傷犬の行政による強制殺処分は正当」という行政裁判所の2審判決原文
続・ドイツ「咬傷犬の行政による強制殺処分は正当」という行政裁判所の2審判決原文
の続きです。
 今回はトルコを取り上げます。トルコは日本では「殺処分ゼロ」と喧伝されていますが、「危険な犬等は殺処分しなければならない」と法律で明記されています。攻撃性がある危険な犬ですら、殺処分を禁止している国は皆無だと、私は断言します。



 連載記事では、「海外では保護犬が譲渡後に重大な咬傷を起こす例がある」、「アメリカでは近年殺処分ゼロの圧力が高まり、咬傷犬の経歴を隠して譲渡し再び咬傷事故が起きるケースが増えており、保護団体に賠償を命じた例もある」、「ドイツでは咬傷犬は行政により強制的に殺処分される」ことを述べました。連載記事の趣旨は、
1、日本では犬猫の殺処分ゼロの圧力が近年高まっているが、弊害が表面化しつつある。
2、背景にあるのは「動物愛護先進国の外国では殺処分を達成している国がある。日本はそれを見倣うべき」があるが嘘である。
3、攻撃性がある危険な犬の殺処分を禁止している国は皆無である。
です。
 今回はトルコの殺処分に関する法制度について述べます。トルコは日本では「殺処分ゼロの国」と喧伝されていますが、真っ赤な嘘です。「殺処分ゼロ」とは、「いかなる場合でも殺処分しない、できない。文字通り殺処分される数がゼロ」という意味になります。トルコは法律で、
・感染症の予防根絶が目的
・重度の傷病
・危険がある
 動物は殺処分してよい
と明確に記述されています。その根拠となる資料から引用します。


Turkey Presence of animal welfare legislation 「トルコ 動物福祉法」

Protecting companion animals
Stray animals
Article 6 of the Animal Protection Law (2004) approaches the issue of 'ownerless animals.' thus including stray dogs and cats.
It is prohibited to kill these animals except where permitted by the Animal Health Police Law.
They are required to be taken to animal shelters established or permitted by the local authorities.
However, the Government does not appear to have passed secondary implementing regulations as envisaged by the Animal Protection Law (2004), and media and NGO reports persist about serious welfare concerns associated in particular with stray dogs, such as dogs being poisoned.
Euthanasia is only allowed when animals have painful and distressing or incurable disease, for the prevention or eradication of a contagious disease or when their behaviour poses a threat to the lives and health of humans and animals and where their negative behaviour cannot be controlled.

愛玩動物の保護
野良動物
トルコ動物保護法 (2004年) 6条では、「所有者のない動物」の問題を取り上げており、 それには野良犬や野良猫も含まれます。
トルコ動物衛生警察法で認められている場合(危険な犬等の警察による殺害は合法)を除き、これらの動物を殺すことは(原則)禁止されています。
野良犬猫は、地方自治体によって設立または許可された動物保護施設に収容されなければならないとされています。
しかし政府は動物保護法 (2004年) で想定されているような二次的な実施規則を可決させていないようであり、メディアと NGOの報道によると犬が毒殺されるなど、特に野良犬に関しては重大な動物福祉上の懸念が根強く残っています。
野良犬猫の安楽死(殺処分)は、伝染病の予防または根絶のため、動物が痛みを伴う重度のまたは治療不可の疾患にかかっている場合、または動物の行動が人間と他の動物の生命と健康に脅威を与え、その有害な行動を抑制できない場合に限り許可されます。



 つまりトルコにおいては、野良犬猫の殺処分は、
1、トルコ動物衛生警察法で定める場合
2、伝染病の予防根絶を目的とする場合
3、苦痛を伴う重度のもしくは治療不可の疾患にかかっている場合
4、人と他の動物に対して危険性がある場合
 は許可されています。
日本の殺処分の法的根拠も「狂犬病の予防」です。そして「みだりな殺傷」は禁止されています。つまりトルコと同じです。

 日本では今までいくつかの国で「殺処分がゼロ」と情報が流布されてきました。しかし私が確認したところ、それらは全て嘘でした。日本で「殺処分がゼロの国」とされている国においても全ての国で、「重度の傷病で苦痛を除去するため」と、「危険で人や他の動物への安全上の理由」は、調べたすべての国で殺処分が許可されています。今まで記事にした「殺処分ゼロ」と日本で喧伝された国では、今回取り上げたトルコ以外にも、ドイツ、ギリシャ、オランダがありますが、全て行政が行う犬猫の殺処分があります。

愛誤の嘘プロパガンダの生成・拡散・定着のメカニズム~朝日新聞の大嘘「ギリシャは殺処分ゼロ」ー1
オランダは人口比で日本の89倍の犬を殺処分、殺処分率も極めて高い〜「オランダは殺処分ゼロ」というわんちゃんホンポのデマ記事

 海外のデマ情報、「動物愛護先進国では殺処分がゼロである」により、日本での殺処分ゼロの圧力は、特に危険性が高い犬を無理してでも一般譲渡することの危険性につながります。幸い今のところ日本では、保護犬が譲渡先で死亡などの重大な咬傷事故を起こした事件はないようですが、その危険性を考慮しなければならないと思います。
 すでに海外では保護犬が譲渡先で死亡事故を含む、重大咬傷事故が発生しています。アメリカでは、咬傷事故を起こした犬の経歴を伏せて譲渡した保護団体への損害賠償を命じる判決があります。


(動画)

 殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 2022年3月16日

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち。
舞台となるトルコは過去への反省から、殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている国のひとつ。


 トルコではイスタンブールなどの限られた大都市では一部の野良犬は去勢後に元居た場所にリリースされているのは事実ですが、「トルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法」とは驚愕するような大嘘です。なぜこれほどひどい嘘プロパガンダ映画を製作しなければならなかったのか疑問です。元の映画で「野良犬の捕獲が違法」と述べられているのでしょうか。トルコでは原則法律で「野良犬猫は捕獲して動物収容所に収容しなければならない」とされています。




(動画)

 A dog massacre is happening in Turkey! 「トルコで犬の虐殺がおきています!」 2022年1月

Turkish President Erdogan declared war on stray animals.
He announced that all stray dogs should be rounded up by whatever means and taken to the country’s municipal shelters, absolute hell holes, where they literally die terrible deaths.

トルコのエルドアン大統領は、野良動物に対して宣戦布告を行いました。
彼はすべての野良犬を何らかの方法で捕獲して集め、完全に地獄の穴と言える犬たちが文字通り酷い死に方をする、国の公営動物収容所に収容するべきだと発表しました。


 先の動画の「トルコでは野良犬の捕獲が法律で禁止されている」は、まったく真逆の大嘘です。映画の公開後にトルコのエルドアン大統領は、「野良犬は捕獲して公的動物収容所に収容する」と公言しています。

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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