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成長が著しいドイツの生体販売ペットショップ~ドイツはペットショップ大国である







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(Zusammenfassung)
Im Jahr 2020 gibt es in Deutschland insgesamt 4.370 Zoofachgeschäfte von Unternehmen und Einzelunternehmen.


 記事、ドイツには4,370の生体販売ペットショップがある。その数は人口比で日本の1.3倍(2020年)、の続きです。
 前回記事では、ドイツには2020年時点で4,370の生体販売ペットショップがあり、その数は人口比で日本の1.3倍であることを述べました。ドイツの生体販売ペットショップの数は増加傾向です。しかし店舗数の増加よりも売り上げの増加が著しいです。ドイツのペットショップの売上は16年間で、約4倍と激増しました。生体販売ペットショップは、ドイツ国内においては最も成長が著しい分野です。ペットの生体販売の規制が緩いこともあり世界最大の生体販売ペットショップの店舗や、世界3位の生体販売ペットショップチェーンもドイツにあり、ドイツはペットショップ大国と言えます。



 ドイツの生体販売ペットショップの数は前回記事で述べた通り4,370店舗あり、その数は人口比で日本の1.3倍です。日本が生体販売ペットショップの売上、店舗数とも減らしているのに対し、ドイツは長期的に高成長を続けています。店舗数は増加傾向ですが、それ以上に売り上げの増加が著しいです。それは店舗の資本集約が進み、店舗が巨大化していることが要因です。まず、ドイツの生体販売ペットショップの売上の統計を示します。


(画像)

 Nettoumsatz im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Deutschland in den Jahren 2003 bis 2019 「2003年から2019年にかけてのドイツにおけるペット生体の需要とペット生体販売も行う小売店(ペットショップ)の純売上高推移」 2021年

Die Statistik zeigt den Nettoumsatz im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Deutschland in den Jahren 2003 bis 2019.
Betrachtet wird der überwiegend stationäre Fachhandel, Internet- und Versandhändler sind nicht enthalten.
Im Jahr 2019setzten die Zoofachhändler in Deutschland netto rund 3,7 Milliarden Euro um.

本統計は2003年から2019年にかけてのドイツにおける、ペット生体の需要とペット生体販売も行う小売店の純売上高を示しています。
主にペットを専門に販売する固定型店舗で、インターネット販売、通信販売会社は含まれていません。
2019年、ドイツのペットショップ(生体販売専門店)の純売上高は約37億ユーロでした。


 2003年には、ドイツのペット生体販売ペットショップ専門店の総売上高は10億ユーロに達しませんでしたが、2019年には37億ユーロに達しました。16年間で約4倍にペット生体販売ペットショップの売上が激増したのです。これほどまでに成長した業種はドイツでは稀で、国内総生産(GDP)の成長をはるかに上回ります。
 ドイツの2003年から2017年にかけての国内総生産は1.5倍程度です(040 世界経済の長期推移からわかる事 小松製作所 2020年)。ドイツは先進国の中では、最も生体販売ペットショップという業種業態が成長した国の部類と言えます。

ドイツ ペットショップ 売上推移 1


 次に、個別のドイツ国内の生体販売ペットショップの大企業の売上推移を示します。特に2020年のコロナ禍以降はペットブームにより、ドイツの生体販売ペットショップチェーンは歴史的な売り上げ増を記録しました。以下は、ドイツ第1位(世界3位)の生体販売ペットショップチェーン、フレスナプフ社と、ドイツ第2位のズープラス社の売上推移を示します。


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 Zooplus verliert auch 2021 weiter Marktanteile an Fressnapf 「ドイツ第2位の生体販売ペットショップチェーンのズープラス社(Zooplus) は、2021年も市場シェアを ドイツ第1位のフレスナプフ社(Fressnapf) に奪われ続ける」 2021年8月17日

Nach Fressnapf hat heute auch Zooplus seine Halbjahresergebnisse vorgelegt.
So hat Fressnapf im ersten Halbjahr 21% zugelegt, Zooplus 16%.
Operativ steht Zooplus weiter bestens da und wird wohl nach 2020 auch dieses Jahr ein Rekordergebnis abliefern.

フレスナプフ社(Fressnapf)の後に、ズープラス社(Zooplus)も本日、中間決算の結果を発表しました。
フレスナプフ社(Fressnapf) は上半期に売り上げが21%成長し、ズープラス社(Zooplus)は16%成長しました。
経営面ではズープラス社(Zooplus)は依然として良好な状態にあり、2020年以降では、今年も記録的な好決算を出す可能性があります。


 日本円で換算すれば、3,000億円超の大企業が中間決算で21%も売り上げが増加するなどほぼあり得ないほどのことです。なお日本で最大の売り上げを誇るイオンペットは、年間の売上高は200億円程度です。いかにドイツの生体販売ペットショップチェーンが巨大で、市場規模が大きいかがご理解いただけると思います。ドイツは生体販売ペットショップ大国で、また成長が著しい分野です。

フレスナプフ ズープラス 決算


(動画)

 Fressnapf XXL

 ドイツ1位、世界3位の生体販売ペットショップ、フレスナプフ社の巨大店舗。ワニや巨大なニシキヘビも展示販売されています。ドイツは州によっては、日本では「特定動物」として飼養に厳しい制限が設けられている動物種でも、販売取得飼育が自由で規制もほぼありません。
 ドイツではペットショップの生体の展示販売に関する最小ケージサイズ等の数値の法規例がなく(犬に限り厳しい飼養の数値基準の全般規制があり、ペットショップでの展示でもそれが適用されます)、生体販売に関する規制が緩いことも生体販売ペットショップの市場規模が大きく、成長が著しい要因だと思います。日本で禁止されている、ペットの移動仮設店舗での販売も合法です。

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ドイツには4,370の生体販売ペットショップがある。その数は人口比で日本の1.3倍(2020年)







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(Zusammenfassung)
Im Jahr 2020 gibt es in Deutschland insgesamt 4.370 Zoofachgeschäfte von Unternehmen und Einzelunternehmen.


 私はドイツの生体販売ペットショップ数について「動物保護法11条の生体販売の認可を受けたペットショップは4,100店舗ある」としてきました。しかしその数値は若干古く、近年はドイツの生体販売ペットショップの数が増加しています。2020年の公表されているもので最も新しい統計では、ドイツには生体販売を行うペットショップの数は4,370店舗あります。この数は、日本の生体販売ペットショップの数の人口比で1.3倍です。今後は「ドイツの生体ペットショップ数」は、この数値を用います。


 私が今まで引用してきた、ドイツおける生体販売ペットショップ(動物保護法11条に基づき、生体販売の認可を受けたペットショップ)の数が4,100との出典はこちらです。以下に引用します。


Zoofachgeschäft 「(ドイツにおける)ペットショップ」

Nach § 11 des deutschen Tierschutzgesetzes ist für den Handel mit Heimtieren eine spezielle Genehmigung erforderlich.
In Deutschland gibt es über 4100 Fachhändler.

ドイツ連保動物保護法11条によると、ペットの商業取引には特別な許可が必要です。
ドイツには(その認可を受けた)4,100以上のペット生体販売の専門小売店があります。



 しかし最近公表された最も新しい統計では、2020年時点でのドイツにおける生体販売ペットショップの数は、法人と個人事業主を合わせて4,370店舗あります。以下に、その資料から引用します。


Anzahl der Unternehmen im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Deutschland in den Jahren 2010 bis 2020 2022年

Die Statistik zeigt die Entwicklung der Anzahl der Unternehmen im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Deutschland in den Jahren 2010 bis 2020 auf.
Im deutschen Tier- und Zoofachhandel gab es zum 31. Dezember 2020 insgesamt 2.825 Unternehmen.

この統計は2010年から2020年にかけての、ドイツでの動物用品およびペット動物の生体を販売する法人小売業の推移を示しています。
2020年12月31日の時点で、ドイツのペットおよびペット関連販売を行う合計2,825社の法人がありました。



Entwicklung der Anzahl der Verkaufsstellen im Zoofachhandel in Deutschland in den Jahren 2011 bis 2021 「2011年から2021年にかけてのドイツにおけるペット販売の個人事業主の小売販売店数の推移」 2022年

Die Statistik bildet die Entwicklung der Anzahl der Verkaufsstellen im Zoofachhandel in Deutschland in den Jahren 2011 bis 2021 ab.
Zum 01. Januar 2020 gab es in Deutschland insgesamt 1.545 Einzelhandelsgeschäfte, die zoologischen Bedarf wie Tierfutter, Zubehör und Tiere anbieten.

この統計は、2011年から2021年にかけての、ドイツにおけるペット生体販売の小売店数の推移を示しています。
2020年1月1日の時点では、ペットフードなどの動物が必要とするものや動物に関する付随品や生きた動物を売る個人事業主の小売店は、ドイツに1,545店舗ありました。



 つまり2020年には、ドイツには生体販売を行うペットショップ(小売店)は法人2,825社+個人事業主1,545店の、合計4,370店舗がありました。ちなみにこの数(4,370店舗)は、日本の生体販売ペットショップ数5,041店舗の、人口比で1.3倍です。


(画像)

 経済センサス‐基礎調査 調査の結果 をもとに作成した、日本の「ペット小売業・ペット用品小売業 事業所数と年間販売学の推移」のグラフ。
 ペットショップ数は2002年は5861件、2016年は5041件と約16%減少している。これほど店舗数売上とも減少している業種は日本では例外と言える。
 
日本 ペットショップ数 推移 総務省統計局


 しかし驚くべき真逆のデマを得意になって拡散している人物がいます。ペット法学会の渋谷寛弁護士です。以下にその記述がある文献から引用します。


ペットをめぐる法律実務 渋 谷 寛

イギリス(*)やドイツなどでは,ペットショップそのものの存在が極めて少ない
犬猫(*1)を販売する場合に関して,極めて厳しい規制を行っているからである。


(*)
イギリスの生体販売ペットショップの数は約3,000店舗で、人口比では日本の1.6倍です。この論文は2017年のものですが、イギリスでは当時は猫の販売週齢規制はなく、犬は8週齢以上であればペットショップで店頭販売できまし。この論文公表当時は、イギリスでは特段犬猫のペットショップ販売に関する厳しい規制があったとは言えません。

(*1)
ドイツは当時も現在も、猫の販売においては週齢規制はありません(日本は現在8週齢以上)。また猫に関しては、ペットショップでの展示販売での最小ケージサイズ等を規制する法令は一切ありません(日本では最小ケージサイズ等の法令の数値基準がある)。したがって「猫を販売する場合に関して極めて厳しい規制を(ドイツが)行っている」は真逆の真っ赤な嘘です。根拠となる法令を提示して戴きたいものです。


 渋谷寛弁護士はこの論文以外でも、海外の動物愛護に関する記述や発言は私が知る限り全てが真逆のとんでもない、荒唐無稽の大嘘だけでした。この方は特にドイツが大好きで狂ったように「ドイツが~、ドイツが~」と二言目には言いますが、ドイツの法令原文や政府文書等の、原文の出典をただの一度も挙げたことはありません。そして奇妙奇天烈なデマ情報を拡散しています。何らかの精神疾患があるのではないかと、私は疑っています。
 今回はドイツのペットショップ数を取り上げ、増加傾向にあることと、その数は人口比で日本の1.3倍であることを述べました。ドイツのペットショップ数の数は増加傾向ですが、店舗数以上に売り上げと従業員数の増加がきわめて著しいです。最近16年間で、ドイツ国内の生体販売ペットショップの売上総額は4倍も増加しています。店舗数の増加はそれほど増えてはいないものの、1店舗当たりの巨大化が進んでいることが要因です。次回記事では、ドイツの生体販売ペットショップの著しい成長と、特に2020年のコロナ禍以降の売上の激増について取り上げたいと思います。


(動画)

 Mega-Markt der Tiere (1): Nachschub für die Aquaristik | SPIEGEL TV 「超巨大な生体販売店(1):アクアリウム・ホビー用品 | シュピーゲルテレビ ドキュメント」 5カ月前

 世界最大のドイツの生体販売ペットショップ。タイトルに「アクアリウム・ホビー用品」とありますが、犬猫の生体販売の様子も写っています。概ね番組では、この店と経営者には好意的です。

ヨーロッパのパピーミルの拠点であるポーランドの愛玩動物の保護では最高評価






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(Zusammenfassung )
Missbräuchliche Zucht von Hunden auf polnischen Welpen Farmen.
Diese Welpen werden illegal in Länder wie Deutschland exportiert.


 記事、
日本は「スーパーウルトラ動物愛護後進国」なのか?
人口比で日本の200倍以上の犬を殺害しているマレーシアは愛玩動物の保護では世界最高の評価
人口比で日本の100倍以上の犬を殺害しているメキシコは愛玩動物の保護では世界最高の評価
動物保護で最高評価のマレーシアとメキシコはペットショップでの犬猫展示販売の環境が劣悪
の続きです。
 「日本は最低の動物愛護後進国」や、「日本はスーパーウルトラ動物愛誤後進国」と公言している人がいます。例えば犬猫愛誤に特化した参議院議員の串田誠一や、芸能活動を止めて犬猫保護ビジネスを始めた坂上忍氏などです。犬猫等の愛玩動物に関しては国際的に最も引用されるWAP(World animal protection)の資料では、日本は中程度でフランス、イタリア、カナダなどと同じ評価です。日本で動物愛護先進国とされているアメリカ合衆国は、日本より2段階も評価が低いのです。対して最も評価が高い国にポーランドがありますが、同国はヨーロッパでの安価な子犬供給の一大拠点です。動物保護法制に遅れ、コストを削減した大量に虐待生産された子犬を西ヨーロッパ先進国に違法合法含めて大量に輸出しています。



 サマリーで示した、坂上忍氏の「日本はスーパーウルトラ動物愛護後進国」という発言はこちらです。


坂上忍、日本の動物愛護に「スーパーウルトラ後進国」 さかがみ家への批判に反論も 2022年4月20日

日本の動物保護への意識の低さにも言及。
政治家のマニュフェストにも動物愛護を掲げている人はいるが、優先順位はかなり低く<(日本は動物愛護に関して)スーパーウルトラ後進国、どうにもならないよ>と吐き捨てる場面もありました。



 上記の坂上忍氏の発言は、例えば犬猫愛誤の最右翼政治家、串田誠一氏の次のような発言などが根拠と思われます。


(動画)

 【税金は命を救うために】動物愛護一筋の串田誠一を国会へ【犬猫殺処分ゼロ】(この動画が公開されたのは2022年7月3日です)。

9:40~
罪のない犬や猫をガス室で殺し続けているんです。
そして世界最下位の国と評価されています。
23:45~
世界動物保護協会から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けました。





 串田誠一氏は、世界動物保護協会(WAP)から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けましたと発言している根拠はこちらです。しかし犬猫等の愛玩動物の動物保護の評価では日本はB~Gの6段階評価(A評価の国は皆無)の中ではD評価では、フランス、イタリア、カナダ、オセアニアと同じ評価で中程度です。アメリカ合衆国より2段階も評価が高いのです。犬猫だけに特化した愛誤活動に邁進する串田誠一氏の発言としてはまさに有権者をだます詐欺と言えます。
 最高評価のB(A評価の国は皆無)は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかありません。


(動画)

 【ひろゆき&成田悠輔】坂上忍の「裏の顔」!「涙の別れ」多発の訳【バイキング裏話】 2022年7月17日

30:30~
坂上忍:フランスはペットショップがなくなるでしょ。(*)
カリフォルニア州でももう生体販売しない。




(*)
「フランスではペットショップでは全ての動物の展示が禁止される」というコタツ記事より酷いNHKのデマ報道

 フランスでは2024年から犬猫に限りペットショップでの販売が禁止されるが、保護犬猫は展示販売できる。

(*1)
カリフォルニア州は日本より人口比でペットショップが多く10年来増加している~坂上忍氏とひろゆき氏の狂気の対談

 アメリカ、カリフォルニア州では犬猫ウサギに限り、ペットショップでの販売が禁止されるが、保護団体由来のものは一定の条件下で販売できる。その他のペットに関しては展示販売できる。カリフォルニア州の生体販売ペットショップ数は人口比で日本より15%も多い。また犬などの生体を非対面でインターネットで販売することもでき、ブリーダーの直販もできる。


(画像)

 World anima lprotection の Welcome to the Animal Protection Index から。indicatorsから。Protecting companion animals 「愛玩動物の保護」

WAP 動物保護ランキング コンパニオンアニマル

WAP 動物保護ランキング コンパニオンアニマル 1


 串田誠一氏が頻繁に取り上げる、WAP(世界動物保護協会)の資料では、愛玩動物の保護での評価で最上位のAランクの国はありません。つまり日本はB~Gの6段階で3番目の中程度の評価なのです。この評価は、坂上忍氏が「生体販売ペットショップショップを禁止することになった(嘘)」(*)と、動物愛護先進国と絶賛するフランスと同じ評価です。また「カリフォルニア州では生体販売を禁止した動物愛護先進国(嘘)」(*1)とほめちぎっているアメリカ合衆国は、日本より2段階も低いF評価です。
 この資料によれば、愛玩動物の評価で最高のB評価(A評価の該当国はゼロ)を受けている国は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかないことはすでに述べた通りです。今回はポーランドを取り上げます。

 ポーランドはしばしばドイツやスイス等の西ヨーロッパ諸国から、特に犬などの愛玩動物の保護に遅れた国と非難されています。その理由は愛玩動物の保護に関する法制度が不備で劣悪な飼育環境で子犬の生産でき、西ヨーロッパ先進国へのきわめて安価な子犬の供給元となっているからです。ポーランドをはじめとする東欧諸国は、ヨーロッパのいわばアメリカで非難されているパピーミル(子犬工場)の拠点です。
 犬の飼育環境や繁殖条件などの基準の立法が送れたポーランドにおいては、矮小ケージに閉じ込めた雌犬を繰り返す繁殖させることができ、安いコストで子犬を生産することができます。そのため厳しい犬の飼育環境や繁殖条件が立法されているドイツ等は子犬生産ではコストがかかり、そのために子犬に販売価格が高くなります。その価格差を利用して、ポーランドをはじめとする東欧諸国は激安子犬の輸出攻勢を強めています。また合法的な輸出のみならず、正規の輸出手続きを経ない、狂犬病ワクチン接種や血統書、ペットパスポートの偽装など非合法な子犬の輸出がポーランドでは多いのです。それを裏付けるニュースソースから引用します。


Das skrupellose Geschäft mit Welpen

Das skrupellose Geschäft mit Welpen
In Polen hat sich der illegale Handel mit Hundewelpen zu einem lukrativen Geschäft entwickelt.
Die Tiere werden häufig unter quälenden Bedingungen aufgezogen und nach ganz Europa verkauft.
Zwischen 500 bis 2000 Euro verlangt ein Züchter normalerweise für Rassetiere - das geht hier viel billiger.
Polen als europäischer Umschlagplatz für illegal gezüchtete Hunde
Sie sollen zwischen 100 und 200 Euro kosten, aber Papiere, die zum Beispiel über den Gesundheitszustand informieren würden, gibt es dafür nicht.Das ganze Gelände ist privat, der Verkauf von Tieren grundsätzlich zulässig.
Die Tiere würden vielfach unter quälenden Bedingungen gehalten, aufgezogen und verkauft.

悪徳子犬ビジネス
ポーランドでは、子犬の違法取引が儲かるビジネスになっています。
これらの子犬たちはしばしば劣悪な環境で飼育繁殖され、ヨーロッパ中で販売されています。
(ドイツなどの西ヨーロッパ先進国の)ブリーダーは通常、血統書付きの動物に対しては500~2000ユーロを購入者に請求しますが、ポーランドではそれよりはるかに安いです。
違法な繁殖犬のヨーロッパの拠点としてのポーランド
(ポーランド産の子犬の)価格は100~200ユーロと言われていますが健康状態などを記載した証明書がなく繁殖場所の全貌が非公開ですが、それでも動物の売買は基本的に許可されています。
子犬はしばしば劣悪な環境で飼育され、生まされ販売されています。



 特にドイツでは犬などのペットのインターネットによる非対面販売の規制がありません。そのためにポーランド等で劣悪繁殖された子犬が違法に国内に持ち込まれ、主にインターネットで販売されます。ドイツでは、国内で生産される子犬の数は現在7万頭台でで、一方東欧などから合法日合法問わず輸入される犬は50万頭を超えています。(*2)すでにドイツでは、国内の犬生産は消滅しつつする産業と言って差し支えないです。それに関する記事から引用します。

(*2)
ドイツの年間犬輸入数は50万頭で、犬の販売シェアで最も多いのが輸入犬のインターネットなどによる販売


Welpenhandel: Das illegale Geschäft mit Welpen im Internet 「子犬の取引:インターネット上での子犬の違法取引」 2022年7月4日 PETA ドイツ

Der Welpenhandel im Internet boomt.
Da auf vielen dieser Plattformen Tiere völlig anonym angeboten werden können, floriert dort besonders der illegale Handel mit jungen Hunden und Katzen.
Der Handel mit Welpen ist illegal, wenn die angebotenen Tierbabys nicht legal in Deutschland eingeführt wurden und ihnen erforderliche Impfungen und Dokumente fehlen oder diese gefälscht sind.
Viele der im Internet angebotenen Welpen stammen von Vermehrerfarmen aus Osteuropa, in denen Muttertiere wie Gebärmaschinen gehalten werden.
Die Tierbabys werden oftmals viel zu früh von ihren Müttern getrennt und auf lange Transporte nach Deutschland und in andere europäische Länder geschickt.
Viele von ihnen sind schwer krank und sterben nach kurzer Zeit im neuen Zuhause.
Ein Großteil der importierten Welpen stammt aus osteuropäischen Ländern wie Rumänien, Tschechien, Bulgarien, Polen, Ungarn und der Slowakei.

(ドイツでは)子犬のオンライン取引は活況を呈しています。
これらのインターネット上での販売サイトの多くでは子犬を完全に匿名で販売できるため、特に幼い犬や猫の違法取引が盛んにおこなわれています。
販売されている子犬がドイツに合法的に輸入されておらず必要なワクチン接種や書類がない場合、またはそれらが偽造された場合は、子犬の取引は違法です。
(ドイツで)インターネットで提供される子犬の多くは、母犬が繁殖機械のように生まされている東ヨーロッパの繁殖農場から来ています。
犬の赤ちゃんは母親から引き離されるのが早すぎることが多く、ドイツや他のヨーロッパ諸国に長い時間をかけて輸送されます。
子犬たちの多くは重病で、新しい飼主の家で短期間のうちに死にます。
(ドイツに)輸入された子犬の大部分は、ルーマニア、チェコ共和国、ブルガリア、ポーランド、ハンガリー、スロバキアなどの東ヨーロッパ諸国から来ています。



 先に述べた理由から、ドイツはポーランド等の東欧を「動物保護(愛護)に遅れた国」としばしば批判しています。串田誠一氏が得意になって引用しまくるWAP(世界動物保護協会)の動物保護の国別評価では、ポーランドは最上位のB、ドイツはそれよりも低いCです。私はドイツの愛玩動物の保護が無条件に素晴らしいとは思いませんが、ポーランドよりははるかに優れていると思います。
 ポーランドの犬の繁殖の劣悪環境については次回記事でも述べます。東欧の犬ブリーダーは安易に繁殖犬を殺処分するとの情報もあります。またポーランドは動物虐待に対する処罰が軽く、犬の殺処分数も極めて多いと推測されています。


(動画)

 Wahnsinn! So grausamer ist die Welpen-Mafia! Der schlimme Hundehandel im Netz! | taff | ProSieben 「狂気! それが子犬販売ヤクザの残酷さです!ネットを悪用した犬商売! |」 2019年7月8日

 ポーランドをはじめとした東欧諸国での劣悪な生産と、その子犬をドイツをはじめとする西ヨーロッパ先進国に輸出する、子犬ヤクザの子犬販売犯罪ネットワークを取材したTVドキュメント。これらの子犬のワクチン接種証明書などは多くが偽装で、多くの子犬はすぐに死にます。アニマルライツ活動家のステファン・クリップスタイン氏が自らおとりになって、インターネットでの東欧産子犬の違法販売を追い詰めています。
 このような子犬の供給の一大拠点であるポーランドが、WAP(世界動物保護協会)の動物保護評価で最高評価を受けているのは何とも不可解です。

ペット生体販売が激減している日本、激増しているドイツ〜杉本彩氏らの狂った真逆のデマ







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(Zusammenfassung)
Mit rund 4,3 Milliarden Euro erreichten die Umsätze im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Deutschland im Jahr 2020 ihren bisherigen Höhepunkt, während die Umsätze in den letzten Jahren stetig stiegen.
Dagegen sind die Umsätze im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Japan deutlich zurückgegange.


 記事、
「ドイツでは犬の乗車チケットの自動販売機がある」という、懲りない杉本彩氏の妄想発言
「ドイツではカフェなどに犬を同行でき動物の権利が確立されている」という杉本彩らの無知無学
犬が宿泊できるホテル等の数は日本はドイツの6倍ある〜「ドイツでは犬がホテルを自由に出入り」という杉本彩氏の狂気の発言
ドイツでの犬の宿泊は犬可宿泊施設がドイツの6倍ある日本に比べて非常に困難〜杉本彩氏の妄想
ドイツのタクシー運転手はほとんどがアラブ人で盲導犬ですら乗車拒否が横行している
「犬の乗車はクレートに密閉するか、短時間であればハーネスとベルトで固定しなければならない」というドイツの道路交通法
ペットショップ数売上共激減している日本は先進国では例外〜「日本はペットショップが減らない」という杉本彩氏らの狂気
の続きです。
 動物愛誤活動家の杉本彩氏は頻繁にマスコミ等にしゃしゃり出て意見をしていますが、それらはほぼ真逆のデタラメで、特に海外情報では私が確認した限り正確なものは一つもありませんでした。前回は杉本彩氏らの「日本はペットショップが減らない」という発言が大嘘であることを述べました。杉本彩氏は過去に「ドイツは生体販売が激減した」という大デマを発言しています。ドイツは16年余りで生体販売ペットショップの売上が約4倍と激増しています。



 「ペットショップの数はなかなか減りません。日本の生体販売ビジネスには大企業が参入して、大きな利益をあげているから、壊しにくい」との杉本彩氏らのデマ発言ですが、以下に引用します。


二階堂ふみと杉本 彩、人と動物が幸せに共生する社会 2022年3月19日

二階堂ふみ(以下ふみ):日本ではペットショップで動物を買うことがまだ当たり前に行われているし、ペットショップの数はなかなか減りませんよね。
杉本彩(以下杉本):日本の生体販売ビジネスには大企業が参入して、大きな利益をあげているから、壊しにくいものになっているのも事実ですよね。

ふみ:海外では動物をモノのようにショーケースに入れて展示販売しているところをあまり見かけませんよね。犬と一緒にカフェに入ったり、動物と一緒にお店に入ったりする人が街のいたるところにいて、そもそも動物の権利が確立されている。ドイツでタクシーを拾ったらドライバーさんの犬がすでに後ろのシートに座っていて(笑)。
ドイツではホテルのなかでも犬が自由に出入りしているし、電車に乗るときは犬のチケットの自動販売機があるんですよね。
日本は誰でもなんの審査もなく動物を入手して飼育できるし、繁殖業や動物を販売する事業者も登録さえすればできる。



 結論から言えば、ペットショップの数はなかなか減りません。日本の生体販売ビジネスには大企業が参入して、大きな利益をあげているから、壊しにくい」との杉本彩氏らの発言ですが、真実とは真逆も真逆、正反対の大嘘です。今回は「(日本の)ペットショップの数はなかなか減りません」は大嘘であることを述べます。
 前回記事では、日本の生体販売ペットショップが20年間で店舗数は14%減少し、売上は49%と激減していることを述べました。これほど店舗数売上とも減少している業種は、日本国内でも稀です。国際比較でも、これほど生体販売ペットショップの店舗数売りげとも激減している国は確認できていません。

 杉本彩氏はかつて動物愛護先進国のドイツでは、国がペットショップへの規制を強めて厳しいルールを設けたことでビジネスが成り立たなくなり、生体展示販売が激減した」という真逆も真逆の大デマをベラベラとしゃべりまくり、私は何度もご本人とその発言を掲載したメディアに抗議しています。
 「日本に『は』」の副助詞「は」ですが、「他と区別する」、「強調する」意味があります(助詞とは)。つまり杉本彩氏らの発言は、「日本は他の国と異なりペットショップが減らない(区別)」、「日本は著しくペットショプが減らない(強調)」と述べています。前回記事でも述べましたが、例えばドイツは16年間程度の期間で生体販売展示販売ペットショップの売上が約4倍と激増しています。これほどまでに生体展示販売ペットショップの売上が激増している国は、先進国では他に例を見ません。杉本彩氏は、過去に私が送った資料を当然見ていながら、意図的にデマ嘘を拡散してると思われます。問題の過去の杉本彩氏の発言を引用します。


杉本彩さん「ペットの生体展示販売という、野蛮なビジネスモデルをなくしたい」 2019年11月24日 

「生体展示販売によるペットビジネスがここまで巨大化している国は日本くらいのもの。街のあちこちにペットショップが存在し、動物たちがショーケースに陳列されて販売されている。日本では当たり前の光景ですが、動物愛護先進国の人たちの目には、“信じられない野蛮な行為”に映っているでしょう」
また、悪質なペット業者が絶えない要因には、開業のハードルの低さも挙げられると杉本さんは言う(*)。  
動物愛護先進国のドイツでは、国がペットショップへの規制を強めて厳しいルールを設けたことでビジネスが成り立たなくなり、生体展示販売が激減したという。


(*)例えばドイツと日本(第一種)の動物取扱業の開業であるが、明らかにドイツのほうが資格審査では寛容であると思われる。この点については別の記事で詳述する。


 繰返しますが、ドイツでの生体展示販売を行うペットショップの売上は17年間で約4倍以上と激増しています。同時期のドイツのGDP成長率が約1.5倍ということを鑑みれば、ドイツ国内では生体展示販売ペットショップという業種は例外的に高成長をしています。また国際的にも、ドイツほど生体展示販売ペットショップの成長が著しい国は例を見ません。それを裏付ける最新の統計資料から引用します。


(画像)

 Nettoumsatz im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Deutschland in den Jahren 2003 bis 2020「2003年から2020年にかけての生きたペットとペット用品を販売する小売業の売上高推移」 2022年3月14日(有料サイトなので一部マスキングされています)

Mit rund 4,3 Milliarden Euro erreichten die Umsätze im Einzelhandel mit zoologischem Bedarf und lebenden Tieren in Deutschland im Jahr 2020 ihren bisherigen Höhepunkt.
Während die Umsätze in den letzten Jahren stetig stiegen.

ドイツのペット用品と生きているペットの小売業売上高は約43億ユーロで、2020年に過去最高に達しました。
ドイツの生体展示販売ペットショップは、近年は着実に売上を伸ばしています。


 なおドイツの生体展示販売ペットショップの店舗数ですが、17年間ではやや増加していますが、最近5年間では微減です。それはドイツでは1店舗あたりの巨大化が進み、大企業の大型店が個人事業主のペットショップに置き換わってるからです。
 ドイツの生体展示販売ペットショップの売上は2003年には10億ユーロに達しませんでしたが、2020年には43億ユーロとなりました。同期間のドイツのGDPの伸びは約1.5倍で、生体展示販売ペットショップの売上はドイツでは例外的に激増しています。

ドイツ ペットショップ 売上推移 1


 対して日本の生体展示販売ペットショップは、繰り返しますが店舗数、売上とも激減しています。特に売上は2002年から2016年にかけてわずか14年間で49%も激減しています。同期間の日本のGDPは7%近く成長していますので、生体展示販売ペットショップは日本国内に限っても例外的に衰退している業種と言えます。


(画像)

 経済センサス‐基礎調査 調査の結果 をもとに作成した、日本の「ペット小売業・ペット用品小売業 事業所数と年間販売学の推移」のグラフ。
 ペットショップ数は2002年は5861件、2016年は5041件と約16%減少している。これほど店舗数売上とも減少している業種は日本でも例外と言える。
 
日本 ペットショップ数 推移 総務省統計局


 生体展示販売ペットショップという業種は、日本は国際比較でも最も衰退が著しい業種で、ドイツは逆に最も高成長しているのです。 つまり杉本彩氏らの発言「ペットショップの数は日本ではなかなか減りません」は、真逆も真逆、真実とは正反対の卒倒しそうな大嘘デマです。私が過去に杉本彩氏には資料を提示してデマ発言に抗議し、その発言を掲載したマスコミにもしています。それにも関わらず、繰り返し繰返し荒唐無稽なデマを公に発言し続ける杉本彩氏は、何らかの精神疾患があるとしか私には思えません。この様な狂人の妄想レベルの戯言を記事にするマスメディアも同類でしょう。
 「日本の生体販売ビジネスには大企業が参入して、大きな利益をあげているから、壊しにくい」、「生体展示販売によるペットビジネスがここまで巨大化している国は日本くらいのもの」も全く真実に反します。日本はアメリカやドイツに比べて、生体展示販売ペットショップの巨大化が極めて遅れた国です。例えば生体展示販売ペットショップ企業の規模ですが、上位はアメリカ、ドイツが占めています。世界最大の生体展示販売ペットショップチェーンのペッツマートの売り上げは日本最大のイオンペットの22倍以上、世界3位のドイツのフレスナプフ社は6倍以上(ドイツ国内の売上に限る。ヨーロッパの複数国で店舗がある)です。対GDPにおいても、日本はこれらの国に比べて生体展示販売ペットショップの寄与が低いのです。これらの点については次回以降の記事で述べます。

ドイツには日本の1.3倍の生体販売ペットショップがある〜「ドイツのペットショップにはペットがない」というNHKの発狂番組







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(Zusammenfassung)
NHK, ein öffentlich-rechtlicher Sender in Japan, ist ein beschämendes Massenmedium in der Welt.
Alle NHK-Berichte zum deutschen Tierschutz sind falsch.


 記事、
「フランスではペットショップでは全ての動物の展示が禁止される」というコタツ記事より酷いNHKのデマ報道
NHKの海外動物愛護のデマ番組の狂気の軌跡〜旅のチカラ(2012年 2019年)
続・NHKの海外動物愛護のデマ番組の狂気の軌跡〜旅のチカラ(2012年 2019年)
診断や治療も行わず譲渡できない猫を殺処分しているドイツのティアハイム
「NHK 地球イチバン ペットが幸せな街〜ベルリン」は狂った捏造番組
「ベルリンは殺処分ゼロ」というNHKの狂気のデマ〜「NHK 地球イチバン ペットが幸せな街〜ベルリン」
「ベルリンでは街でも犬は首輪やリードがいらない」と言うNHKの狂気のデマ〜「NHK 地球イチバン ペットが幸せな街〜ベルリン」
ドイツでは警察官がノーリードの犬を射殺することが合法〜NHKの「ベルリンでは犬はノーリードでも良い」という発狂番組
・・日本の5倍以上犬の咬傷事故がある「ベルリンでは犬の躾がいいからノーリードが許可されている」というNHKの真逆の狂った番組
ベルリン州では公共交通機関内ではすべての犬に口輪が必要で座席に上げるのは禁止〜NHKの狂ったデマ番組
の続きです。
 NHKは過去に多くの海外の動物愛護に関する番組を制作しニュースで報じていますが、私が確認した限り全てが荒唐無稽なありえないデマです。今回は2012年放送の「地球でイチバン ペットが幸せな街〜ドイツ・ベルリン〜」を取り上げます。この番組ではベルリン州では犬はリードも首輪もいらないと報じていますが、真実は両方が義務付けられており、リード義務違反者は1万ユーロ(約130万円)、首輪と飼主明示義務違反は5万ユーロ(650万円)までの罰金が科されます。



 NHKが2012年11月29日に放映した、「地球でイチバン ペットが幸せな街〜ドイツ・ベルリン〜」(以下、「本番組」と記述する)との番組ですが、こちらに動画が保存されています。地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリン 2020年8月18日公開
 サマリーで示したとおり、この番組の内容はほぼ全てがデマ捏造偏向です。まさに狂気とも言える番組です。内容を要約すれば、「1、ベルリン州(に限らずドイツでは)殺処分ゼロである」、「2、ベルリン州(に限らずドイツでは)ペットショップではペットの生体を販売していない」、「3、ベルリンでは犬はノーリード(これは和製英語で通じない)でよく、首輪すらいらない」です。これらはすべて真実と真逆です。


(画像)

 NHK「地球イチバン ベルリン」の番組HP(現在は削除)から。この番組の要旨である「ベルリン(ドイツ)は殺処分ゼロ」、「ベルリン(ドイツは)ペット生体を売るペットショップがない」、「ベルリン(ドイツ)は犬はノーリードでよい」が述べられています。

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 この画像では「(ドイツでは)ペットはペットショップにいない(ペットショップではペット生体を店頭で販売していない)」とあります。しかしそれは大嘘です。すでに連載記事、NHKの海外動物愛護のデマ番組の狂気の軌跡〜旅のチカラ(2012年 2019年) で述べたとおり、ドイツには生体販売ペットショップは約4,300店舗あり、その数は人口比で日本の1.3倍です。
 世界最大の生体販売ペットショップ ZooZajac はドイツのデュイスブルクにあり、そこでももちろん犬猫も店頭展示販売しています。ドイツ大手の従業員規模1,000人レベルの生体販売ペットショップチェーン Kölle-Zoo は、会社の定款で犬猫も販売すると明記しています。


(動画)

 Arbeiten in der größten Zoohandlung der Welt: Nix mit faul rumhängen! | Galileo | ProSieben 「世界最大のペットショップで働く:だらだらと従業員がたむろしていることは一切ありません! | ガリレオ君| 7時間の勤務時間で」2021年5月6日(TVドキュメント)

 世界最大の生体販売ペットショップはドイツにあるZooZajacです。2008年に売り場面積8,000㎡で「世界最大の生体販売ペットショップ」とギネスレコードに認定されました。その後も業績は順調で規模を拡大し続け、現在は1万3,000㎡まで売り場面積を拡張しました。犬の販売面積も拡大しており、売上は順調です。




(動画)

 Matthias Pohl Kölle Zoo 「マティアス・ポールCEOによるコレ・ズー(ドイツ7大生体販売ペットショップ企業の一社)の決算事業報告」 2019年

 ドイツ7大生体販売ペットショップ企業の一角を占めるコレ・ズー社(Kölle Zoo Holding)の経営トップによる決算と事業報告です。同社は2019年の決算では従業員数850名、売上高は9,500万ユーロ(約123億5,000万円)でした。数千㎡レベルの巨大店舗を20店舗展開しています。最近数年の売上成長率は平均で2桁を超えます。現在の売上高は、日本で最大規模のイオンペットの100億円を上回ります。なおマティアス・ポールCEOは2020年に従業員数が1,000人になったと述べています。しかし同社はドイツでは売上は4位に過ぎません。同社は定款では犬猫の生体販売も行うとしています。
 日本では有名な生体販売ペットショップ、ZooZajacですが、ドイツ7大生体販売ペットショップ企業には入っていません。一店舗しかないからです。このことは、ドイツの生体販売ペットショップの層の厚さを示しています。




(参考資料)

Tierhandlungen – Geschäfte auf Kosten der Tiere 「 ペットショップ 動物を犠牲にする店」 2012年7月14日

Viele der Tiere stammen von Züchtern, aus Tierheimen, aus dem Ausland ─ oder aus einer der ca. 4,300 Zoohandlungen deutschlandweit.

ほとんどの動物は、ブリーダー、ティアハイム、外国から輸入したり、またはドイツ全土にある約4,300のペットショップの1つから購入することができます(註 同時期の総務省の調査では、生体販売を行うペットショップの数は5,043店舗です)。



 連載記事で述べてきた通り、NHKの番組、地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリン は、真実とは真逆も真逆、ほぼ正反対の大嘘デマ偏向をてんこ盛りをしたとんでもない番組です。連載記事で指摘した以外にも本番組の内容のほぼすべてが大嘘デマ、さらに誤りです。この番組の内容を真に受けたドイツに渡航する日本人がドイツで法令違反をして高額の罰金を科されたり、犬を没収されたり警察官に射殺されるおそれすらあります。その可能性を考えれば、極めて有害な番組です。
 また日本でも「動物愛護先進国では犬にリードや首輪をしないで良い。それを日本で見習おう」という犬の飼主が現れても不思議ではありません。となれば犬による咬傷事故が日本でも増加する可能性があります。また犬が車道に飛び出して交通事故の原因になる可能性もあります。NHKはそのような日本の社会の混乱を期待してデマを垂れ流す愉快犯なのでしょうか。またデマ情報の流布により犬の咬傷事故を誘発させ人を傷つけることを意図するテロリストなのでしょうか。反社会活動に等しいと思います。
 蛇足ですが、Tierschutz Hundeverordnung 「犬規則(省令) 連邦規則」を本番組では「犬保護条例」と連呼していました。ドイツ全域で適用される「条例」って何なのでしょうね?NHKの本番組の製作者は中学公民を履修しているのでしょうか。無知無学ぶりでもあまりにも恥ずかしくて、聞いているこちらが赤面してしまうぐらいです。
 本番組に関しては、私は過去にもNHKに誤りを指摘しています。しかしその後もNHKはとんでもない荒唐無稽な、バカげたデマ番組を繰返し制作しています。それはのちの記事で取り上げます。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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