東大出身の赤恥三愛誤~高井たかし衆議院議員



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 東大出身の赤恥三愛誤といえば、・福島みずほ参議院議員、・太田匡彦朝日新聞記者、そして今回取り上げる、高井たかし衆議院議員だと私は思います。このお三方は、「ドイツ殺処分ゼロ」、「ドイツのティアハイムは殺処分ゼロで、非営利で飼育放棄されたペットを終生飼育する」、「イギリスやドイツには生体販売ショップはない。犬猫の売買を禁じている」、などの大嘘プロパガンダ拡散の旗振り役です。今回は、高井たかし議員の抱腹絶倒な国会質問を紹介します。高井たかし議員は国会質問で、海外ではすでに後世の捏造であることが定説となっているガンジーの格言を繰り返し引用しています。


 まず、福島みずほ参議院議員と、太田匡彦朝日新聞記者の赤恥ぶりのおさらいです。


・福島みずほ議員

 私はこのような記事をかつて書いています。福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」。この記事では、福島みずほ氏のブログの内容を取り上げました。
 再び、福島みずほ氏のブログ記事から引用します。福島みずほのどきどき日記 犬・猫殺処分ゼロを目指して。2014年4月1日。


参議院の予算委員会で、犬・猫殺処分問題について質問をしました。
①*1、イギリスなどは、犬猫の売買を禁止していることから学ぶべきではないか。
②(自治体の愛護センターは海外を見習い)殺処分のための施設ではなく、里親を探すための施設に転換すべき。
③*2、イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか、実現しています。ドイツは殺処分ゼロ。


 4月1日(エイプリルフール)にアップした記事ということでもお笑いなのですが、上記の①③はどちらも正反対の大嘘です。詳細は、「続き」の私の過去記事のリンクをお読みください。
 とりあえず、「①イギリスなどは、犬猫の売買を禁止していることから学ぶべきではないか」の反証を挙げておきます。イギリスでは、法律でペットショップが販売して良い動物種として「犬猫」が筆頭にあげられています。イギリスの犬取得割合にしめるペットショップから購入+インターネット販売で購入(日本ではインターネットでのペット販売は禁止されています)は、日本の犬取得割合に占めるペットショップから購入する割合よりむしろ多いのです。


(動画)

 Dogs 4 Us Demo Jan 2012.wmv。2012年2月1日公開。Dogs4Usに対する抗議デモ。2012年1月。イギリスの、子犬猫の生体販売の安売りに特化した、巨大生体販売ペットショップ、Dogs4Us(店の名前)。この店舗では、わずか5週齡の子犬が展示販売され、さらに仕入れは劣悪な環境のパピー・ミルから行っていると、イギリスの動物愛護団体から批判されています。

There was faces in many of the pens, each had a plastic box for shelter and just and sprinkling of sawdust to soak up the urine.
No home checks are made, anyone with 500 Pound-800 Pound can simply buy one and take it away.
While inside puppies as young as 5 weeks were listless and looking ill .

多くの人に覗き込まれ、それぞれショーケース内には隠れるためのプラスティック製の箱があり、子犬の尿を吸収するためにはおがくずをふりかけるだけです。
飼い主の自宅のチェックは行われず、だれでも500ポンド〜800ポンドを持っている人は、簡単に子犬を買って持ち帰ることができます。
5週齡ほどの幼い子犬の中には、病気に見えるものもあります。







・太田匡彦朝日新聞記者

 この方が書いた記事に嘘に対しても、私は何度もこちらで取り上げています。具体例については*3、「続き」をご覧下さい。あまりにも面白いものは、次のようなものがあります。
 私は自身の記事、太田匡彦氏の記事、「猫ブームの危うい側面 犬の二の舞いを踏むな」はバカの証明、で太田匡彦氏の朝日新聞の記事、第13回 猫ブームの危うい側面 犬の二の舞いを踏むな、を取り上げています。このタイトルの「二の舞を踏む」は正しくありません。「二の舞を演じる」が正しいのです。内容も然ることながら、朝日新聞も記事タイトルで慣用句の誤用を見落としたということです。朝日新聞のインテリジェンスも劣化しているということでしょうか。

 さらに太田匡彦氏の噴飯ものの記事の一例はこちらです。朝日新聞社の雑誌、アエラの記事ですが、ドイツのティアハイム・ベルリンが「一匹たりとて殺処分しない」と何度も強調しています。ティアハム・ベルリンは、ドイツの最大手新聞社、Bild 紙の取材に対して最高経営責任者が、「わが施設では健康上問題のない動物(犬など)も殺処分しています」と公言しています。また、当のティアハイム・ベルリンは自らHPで「傷病動物、問題行動のある動物、緊急時やむを得ない場合は殺処分します」と明確に記述しています。
 以下に、太田匡彦氏のアエラの記事と、ティアハイム・ベルリンのHPの該当する記述の箇所の、スクリーンショットを挙げておきます。


(画像)

 ティアハイム・ベルリンのHP、FAQ「よくある質問」から。FAQ

(Q)Werden Tiere eingeschläfert?
(A)Wenn ein Tier gemäß der Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes nicht behebbare, konstante Verhaltensstörungen zeigt, so dass ein Weiterleben entweder nur mit schweren Leiden verbunden wäre oder eine akute Gefährdung der Umwelt vorhanden ist.

(Q)動物(犬など)を安楽死させるのはどのような場合ですか?
(A)ドイツの動物保護連盟のティアハイムのガイドラインによれば、一定の行動障害を示す動物、深刻な傷病のいずれかが致死処分を行えるとされ、または緊急を要する危険性の回避のためであれば可能です。

ティアハイム・ベルリン 安楽死


(画像)

 問題の、太田匡彦氏による記事、AREA '09.9.7号『犬を殺さないドイツの常識』。「『私たちは一匹も殺さない』と動物保護施設の職員は言う。そこには気負いはない。それがドイツでは当たり前のことなのだ」。

アエラ (567x800)



・高井たかし衆議院議員

 前置きが長くなりました。本記事の本題です。まず、高井たかし衆議院議員という方とはこのような方です。高井 崇志(たかい たかし、1969年9月26日 - )は、日本の政治家。民進党所属の衆議院議員(2期)
 この方が行った、第189回国会 総務委員会 第18号(平成27年8月27日(木曜日))、での質問の噴飯ぶりはあまりにもひどいです。以下に引用します。


○高井委員 
動物のことかよと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は非常に重要だと。
小さな命一つ守れずに、大きな命、人の命は守れません。
マハトマ・ガンジーがこういう言葉を残しています。
国家の偉大さや道徳的水準は、その国で動物がどう扱われているかによって判断できる。
私も本当にそのとおりだと思うんです。
ところが、我が国では今、殺処分というのが行われています。
これが今、我が国では十三万匹、大分減ってきてはいるんですけれども、まだある。
ちなみに、ドイツは殺処分はゼロにしています。



 このガンジーの格言、「国家の偉大さや道徳的水準は、その国で動物がどう扱われているかによって判断できる」(英語 “The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated.”)ですが、高井たかし議員はよほど好きなのか、国会質問などで繰り返しています。例えば、第190回国会 予算委員会第六分科会 第1号 平成二十八年二月二十二日(月曜日)、においても質問で引用しています。
 しかしこのガンジーのものとされているこの格言は、海外では「後世の捏造である」が定説です。その理由は、ガンジーの著作や演説では、一切そのような記述や発言がないということです。この格言に関する、英語・独語などの「後世の捏造である。ガンジー自身によるものではない」という文献が多数あります。次回は、そのソースをいくつか挙げます。それにしても、信ぴょう性に疑いがあるガンジーの格言を得意になって、何度も国会で繰り返す高井たかし議員の滑稽ぶりは、見ているこちらのほうが赤面してしまいます。これほど得意になって繰り返すのならば、秘書にその格言の信ぴょう性でも調べさせたらどうかと、他人事ながら思います(失笑)。


Animal rights
ex) The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated.
Widely attributed to Mohandas Gandhi, but not found in his works.

Talk:Mahatma Gandhi

Fido’ll Love It, and So Will His Peeps: Community Meeting Planned for Dog Park in Bixby Park

Animals Matter to God


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殺処分を減らすための3つの方策



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(本記事は、8908ブログ記事中、16位を獲得しました)
 獣医師の方がFace Bookで、大変わかりやすい「余剰犬猫問題」の図表を公開しています。それによれば日本での余剰犬猫の供給源(水道の蛇口)は、「1」ペット産業」、「2一般飼い主」、「3、野外で繁殖」、の3つがあります。そして余剰犬猫問題の対策(出口)としては、「A、殺処分」、「B、保護施設等で飼育」、「C、家庭へ譲渡」の3つがあります。「A、殺処分」を減らすための方策は、「1、」、「2、」、「3、」を減らすことと、「B、」、「C、」を増やすこととなります。


(画像)

 まずサマリーで述べた、獣医師のFace Bookで示された図表を挙げます。Yoriyuki奥田 【余剰犬猫問題-モデル水槽】 。2017年5月20日。

 さらにこの図表では、次のような注釈があります。
*1、家庭への譲渡に向かないものがあります。(病気や問題行動)もあります。
*2、施設での飼育には限界があります。場合によっては破裂します。
*3、殺処分/安楽殺も出口の一つです。

余剰犬猫問題は、上の段の蛇口(入口/余剰犬猫の発生)と下の段の蛇口(出口/余剰犬猫の処遇)の2つの問題から成り立っています。
いわゆる『殺処分ゼロ』は、殺処分の蛇口を閉めて、保護施設等での飼育と、家庭へ譲渡の蛇口を開くことを指していると思われますが、家庭へ譲渡できない犬猫もいるため、必然的に保護施設等での飼育が増える結果となります。図の水風船=保護施設を支えているのはボランティアさんたちなので、現状でもいっぱいいっぱいまでゴムが伸びていますが、場合によっては破裂してしまう恐れもあります。
さて、これまでは、下の段の蛇口に対して取り組む活動が多かったと思います。その結果、多くの地域で殺処分ゼロが実現しました。
今、取り組むべき蛇口はどこでしょうか?


殺処分を減らす 方策


 この図表は、日本(世界共通の問題だと思いますが)の殺処分問題を過不足なく、端的にわかりやすく表現した、大変優れたものと感心しました。この図表に沿って、私が今まで記事にしてきたことを振り返ってみたいと思います。まず最初は、「A、殺処分」の原因となる「水道の蛇口」、つまり余剰犬猫の供給源についてです。
 保健所の収容犬猫の内訳の分析だけでも、上段の「水道の蛇口」=供給源を、かなり正確に推測することができるでしょう。日本においては、余剰犬猫の収容は、保健所(いわゆる「動物愛護センター」)に集約されているからです。

 まず、余剰猫の供給についてです。私は東京都の猫の殺処分の統計の内訳を調べました。それによれば、「東京都の平成24年度の、動物愛護センターでの収容動物内訳のうち、収容された犬猫のうち、猫が4分の3である」、「猫は、『拾得者からの引取り』(つまり野良猫)が、猫の総数のうち7割近くを占めます」、「『拾得者からの引き取り』(野良猫)のうち、子猫が占める割合は約99%である(子猫の定義とは「離乳前のもの」)」。ということがわかりました。
 以上より私は、「日本における余剰猫の主な発生源は、野良猫の自然繁殖(不妊去勢をせずに猫を放し飼いする不適正飼育の飼い主の猫が野良猫と自然交配して屋外で出産するものも含む)存在である」と結論づけました。つまり余剰猫の発生源は「2一般飼い主」、「3、野外で繁殖」が殆どを占めるということです。朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「ペットショップで買われた犬猫は、飽きられば捨てられ、自治体が公費で殺処分する」の偏向記述

 次に余剰犬の犬の発生源です。東京都の統計によれば「収容された犬猫のうち、猫が4分の3」であり、犬は全体の4分の1に過ぎません、犬は猫よりも余剰が少ないのです。さらに、保健所に収容された犬の犬種内訳を分析したところ、次のようなことがわかりました(「アエラ」の2008年の記事。以下の画像)。
 犬種別の、2007年に政令指定都市保健所に持ち込まれた犬の犬種別内訳は、犬の総数が12,141頭であるのに対し、雑種が7,885頭。純血種が4256頭です。2007年に保健所に持ち込まれた犬の割合は、純血種が35.0%、雑種が65%です。一方、2007年の犬飼育においては、純血種の割合は71.2%、雑種が28.8%です一般社団法人 日本ペットフード協会 平成19年(2007年)犬猫飼育率全国調査)。飼育数に対して、持ち込まれた犬は雑種がより多いのです。雑種犬の保健所届け出割合は、純血種犬の4倍以上です。つまり余剰犬の発生源は、「2一般飼い主」、「3、野外で繁殖」が殆どを占めます。雑種犬は「1ペット産業」が供給源とはなりえないからです。さらに純血種の方が譲渡率は高いと思われますので、殺処分率はさらに低くなると思います。
 以上より、私は、「余剰犬猫では、猫が占める割合が高い」。「余剰猫の発生源は飼い主の不適正飼育と野良猫の自然繁殖である」。さらに、「日本の余剰犬の主な発生源は、主に雑種犬の飼育者の不適正飼育による飼育放棄や無計画繁殖」と結論づけました。


(画像)

 「アエラ」2008年の記事。「朝日新聞が独自に政令指定都市に対して調査した、犬種別 政令指定都市保健所に持ち込まれた犬の犬種別内訳」。それによれば、保健所に届けられた犬の総数が12,141頭。雑種が7,885頭。純血種が4256頭です。

殺処分 犬種別


 繰り返しますが、日本の余剰ペットの発生源の主なるものは、まとめると次のようになります。
1、余剰犬猫では、猫が4分の3であり、猫がほとんどである。
2、余剰猫の発生源のほとんどは、野良猫の自然繁殖(不適正飼育者の放し飼い猫と野良猫が交配して生まれる子猫も含む)。
3、余剰犬の発生源は、主に雑種犬の飼い主の飼育放棄や無計画繁殖などの不適正飼育である。

 つまり余剰犬猫を減らすためには、次の方策が、よりプライオリティが高いということになります。
1、余剰犬よりも、余剰猫の発生防止に力点を置くべき。
2、猫は、特に屋外での自然繁殖(不適正飼育者の未去勢放し飼い猫と野良猫との自然繁殖防止も含む)の防止が重要。
3、犬は主に雑種犬の飼い主の適正飼育化と飼育放棄の防止、もしくは雑種犬の発生防止(去勢の実施や放し飼い、遁走の防止)、がより重要である。 

 私はしばしば、TOKYOZEROキャンペーン(東京での犬猫殺処分ゼロを目指す任意団体)や、朝日新聞の太田匡彦記者の、「日本の殺処分ゼロのための方策についての主張」について批判してきました。なぜならば、彼らは、本記事冒頭で取り上げた、余剰犬猫の発生源では、「1、ペット産業」しか取り上げていないからです。
 私が種々の統計を見る限り、余剰犬猫の発生源は、「1、ペット産業」の比率はむしろ低いと言わざるを得ません。むしろ、「2、一般飼い主」、「3、野外で繁殖」の方が、より比率が高いとしか判断できないからです。しかし彼らは、ただひたすら「ペット産業」を余剰犬猫発生の元凶と攻撃し、すべての原因であると論じています。もちろん、私も「1、ペット産業」もある程度は余剰犬猫の発生源となってることは否定しません。しかし彼ら(TOKYOZEROや太田匡彦氏)の論調では、まず「ペット産業の攻撃ありき」としか思えないです。彼らの目的が「殺処分ゼロ」ではなく、それにこじつけて何か利権でも絡んでいるのではないかと疑うのは自然です。なお、冒頭で示した図表はたいへんよくできていますので、今後も引用したいと思っています。

「殺処分をなくすためにはペットショップの生体販売をなくせいば良い」という、太田匡彦氏の自爆論説~犬編



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(本記事は、8155ブログ記事中、5位を獲得しました)
 動物愛護(誤)ジャーナリスト太田匡彦氏ですが、朝日新聞などで繰り返し「ペットショップの生体販売が犬猫殺処分の原因である。したがって殺処分を減らす~ゼロ化のためにはペットショップの生体販売を廃止しなければならない」と述べています。しかし氏は、その主張に反する記事を過去に書いているのです。「保健所に届けられた犬は圧倒的に雑種が多い」という事実を調査して記事にしたものです。対して日本で飼育されている犬は7割以上が純血種、つまりペットショップなどの営利業者から購入された犬です。つまり、犬の殺処分の原因は、雑種犬の不適正飼い主が主な原因と言うことを太田匡彦氏自身が証明しているのです。


 太田匡彦氏は繰り返し、「ペットショップでの生体販売が、日本の犬猫殺処分の原因である。殺処分を減らす~ゼロ化のためにはペットショップの生体販売を廃止しなければならない」と主張しています。例えばこのような記事です。朝日新聞デジタルSippo Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか。2013年12月11日です。以下に引用します。


東京には、欧米先進国では極めてまれな(*1)(*2)(*3)、小売業として犬や猫の生体を販売する動物取扱業者が全国で最もたくさんある。
そして自治体としての東京都(八王子市、町田市を除く)は11年度、犬猫あわせて2184頭を殺処分した。
小さなショーケースに子犬や子猫がずらりと陳列され、消費者が群がって歓声をあげる。
そこで衝動買いされた犬や猫は飽きられれば捨てられ、自治体が税金を使って殺処分する。
売れ残ったり、繁殖が終わったりした犬や猫の命は、人知れず消えていく。
動物愛護後進国・日本。
五輪後に使い道に困るようなハコモノを新設するくらいなら、老朽化した東京都動物愛護相談センターを建て替えることもできるはず。
誰もが足を運びやすく、もちろん殺処分など行わない(*4)、ドイツの「ティアハイム」のような動物保護・譲渡施設に生まれ変わらせればいい。

*1、イギリスではペットショップとインターネットから犬を購入する割合は日本より多い。
*2、ドイツは生体販売をこなうペットショップは約4,100あり、日本より多い。
*3、世界最大の生体販売ペットショップはドイツ、デュイスブルクにあり、もちろん犬猫もショーケース販売している。
*4、太田匡彦氏が「殺処分ゼロ」と繰り返し報じている、ティアアイム・ベルリンのHPには殺処分を行っていると明示しています。
(*1、*2、*3、*4の出典については「続き」をご覧ください)。


 太田匡彦氏の「Sippo 朝日新聞デジタル」での論説では、「ペットショップで買われた犬猫は、衝動買いされて飽きられれば捨てられ、自治体が公費で殺処分する~」という記述があります。つまり氏は、「ペットショップが犬猫の殺処分の原因である」と述べています。さらに「犬猫の8週齡未満の販売禁止」などのペットショップの規制が殺処分を減らすなどとも、他の記事でも氏は同様のことを繰り返し述べています。「ペットショップの規制強化が殺処分減少に効果がある」も、殺処分の原因がペットショップの生体販売にあると言うことです。では、ペットショップが殺処分の原因なのでしょうか。
 私はかつて記事、朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「ペットショップで買われた犬猫は、飽きられば捨てられ、自治体が公費で殺処分する」の偏向記述、で、猫の殺処分について論じたことがあります。概要は次のとおりです。

・東京都の平成24年度の、動物愛護センターでの収容動物内訳のうち、収容された犬猫のうち、猫が4分の3である。
・猫は、「拾得者からの引取り」(つまり野良猫)が、猫の総数のうち7割近くを占めます。
・さらに、「拾得者からの引き取り」(野良猫)のうち、子猫が占める割合は約99%である(子猫の定義とは「離乳前のもの」)。
(*5、*6)
 東京都の収容犬猫では、猫が圧倒的にく、その多くが野良猫の子猫です。つまり殺処分の大きな原因は、野良猫の自然繁殖です。保健所に収容された犬猫のうち、大多数がペットショップにより販売されたものではありません。つまり、太田匡彦氏の、「殺処分の原因はペットショップの生体販売である。それらの犬猫を衝動買いする飼い主が飽きて捨てることが殺処分の原因であるから、殺処分をゼロにするためにはペットショップの生体販売をなくさなければならない」は誤りです。

 今回は、殺処分にしめる割合がの4分の1にしかならない、犬についても考察します。保健所に届けられた犬の内訳ですが、太田匡彦氏自身が調査し、「アエラ」の記事にしています。以下の画像が、「アエラ」の記事、「2007(平成19)年度(2007年4月から2008年3月)に政令指定都市など28の自治体の保健所に、不要犬として飼い主に持ち込まれた犬の内訳」。2008年、です。


(画像)

 「朝日新聞が独自に政令指定都市に対して調査した、犬種別 政令指定都市保健所に持ち込まれた犬の犬種別内訳」。それによれば、保健所に届けられた犬の総数が12,141頭。雑種が7,885頭。純血種が4256頭です。以下が、持ち込まれた純血種犬の犬種内訳です。これは政令指定都市の調査ですので、おそらく日本全国より純血種の割合が多いと思われます(それ以前に朝日新聞の調査は正確性に疑問があります。自治体職員が正確に犬種を把握できるのか、判定が微妙など)
 2007年に保健所に持ち込まれた犬のうち、純血種が35.0%、雑種が65%です。一方、2007年の犬飼育においては、純血種の割合は71.2%、雑種が28.8%です。つまり、飼育数に対して、持ち込まれた犬は雑種がより多いのです。雑種犬の保健所届け出割合は、純血種犬の4倍以上です。さらに純血種の方が譲渡率は高いと思われますので、殺処分率はさらに低くなると思います。

雑種 7,885
(以下、純血種の犬種内訳)
1位 柴犬 701
2位 ダックスフント 481
3位 シーズー 380
4位 ラブラドールレトリバー 203
5位 ゴールデンレトリバー 175
6位 ビーグル 170
7位 マルチーズ 152
8位 土佐犬 145
9位 チワワ 142
10位 ヨークシャーテリア 135
11位 コーギー 130
12位 秋田犬 121
13位 プードル 109
ポメラニアン99、ハスキー67、パピヨン66、紀州犬63、シェルティ59、イングリッシュセッター56、シュナ53、Gシェパ52、パグ52、Aコッカー37、キャバリエ36、甲斐犬35、ポインター34、ミニピン31、グレートピレニーズ30(以下略)。

殺処分 犬種別


 保健所に収容された犬の犬種内訳は、雑種が65%、純血種が35%ですが、これは収容時点の割合です。保健所は、収容した犬を一般譲渡していますが、人気のあるのは小型の純血種犬です。実際に殺処分された割合では、さらに雑種犬が増えていると思われます。おそらくそれを勘案すれば、雑種犬と純血種犬が殺処分される割合は70%対30%程度ではないかと推測します。
 雑種犬はペットショップでは販売されることはまずありません。ペットショップで展示販売されている犬は、ほぼ全てが純血種犬です。先の東京都の数値を再び用いますが、殺処分される犬猫の比率は犬25%、猫75%です。さらに、純血種犬(多くはペットショップから入手したもの。しかしすべての純血種犬がペットショップから入手したものとは限りません。ブリーダーから直接購入した場合もあるでしょうし、知人から貰い受けたケースもあるでしょう)の殺処分に占める割合は、25%×30%=7.5%です。ペットショップで販売した犬が殺処分に占める割合は、最大でも7%台なのです。

 つまり、犬においても、太田匡彦氏が主張する「殺処分の原因はペットショップの生体販売である。それらの犬猫を衝動買いする飼い主が飽きて捨てることが殺処分の原因であるから、殺処分をゼロにするためにはペットショップの生体販売をなくさなければならない」は、完全に誤りなのです。犬においても殺処分の内訳は、ほとんどが「ペットショップ由来の犬」以外の犬です。
 統計から導かれる、「殺処分を減らすため、さらにはゼロに近づける」方策は、プライオリティが高い事柄は、犬においては雑種犬の飼育者の適正飼育の啓蒙です。雑種犬はペットショップで販売されたものではありません。多くの場合は「知人からもらった」、「保健所から貰い受けた」といったケースでしょう。雑種犬は無料である場合が多いので、安易に飼い始めて飼育放棄も抵抗がないということが考えられるからです。さらに、犬においても不妊去勢の徹底が重要でしょう。「保健所に収容された犬種では雑種犬の比率が際立って高い」ことは、雑種犬が望まない繁殖をしてしまったことが考えられます。またペットショップから購入した純血種犬においても不妊去勢をしない、発情期に遁走するなどして望まない繁殖をすることがあります。その場合は生まれた子犬は雑種になります。不妊去勢の徹底と飼い主の適正飼育は、ペットショップで販売された犬に対しても、殺処分減少のための有効策です。
 統計からは、犬に関しても「ペットショップをなくすこと」、「ペットショップの規制強化(例えば8週齡未満販売禁止の厳格化)」は、殺処分を減らす、ゼロ化には、ほぼ効果がないか、効果があったとしても極めて限定的としか考えられません。


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ソフトバンクのCMの犬のように喋らないから保険所に引き取ってもらう~「保健所に北海道犬がたくさん」という都市伝説を検証する



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 かつて大手通信会社ソフトバンクが、「日本語をしゃべるという想定で白い北海道犬」をCMに起用しました。そのCMの好感度は高かったのですが、「ソフトバンクのCMで北海道犬が流行し、そのために処分目的で保健所に連れてこられる北海道犬が多くなった」、という情報が広まりました。北海道犬の処分の理由は「CMのように人の言葉を喋らないから」などです。その情報の真偽について検証します。


 「ソフトバンクのCMのしゃべる犬」とはこちらです。白戸家 。「白戸家(ホワイトけ)は、ソフトバンクのCMに登場する架空の家族である。孫正義社長の要望によりCMに犬を使うことになるが、お父さんが犬になった」。
 「ソフトバンクのCMでしゃべる北海道犬が登場した。そのために北海道犬が流行し、衝動買いする人が増えた。北海道犬の流行により保健所に処分目的で持ち込まれる北海道犬が多くなった。保健所に持ち込む飼い主の理由は、『ソフトバンクのCMの犬のように人間の言葉を喋らないから』というものである」。これは日本ではかなり流布されている情報です。インターネット上でその情報が流布されているものをいくつが例示します。


子「この白犬、日本語しゃべらない」親「じゃあ、保健所で処分してもらってくるね」2015年10月20日(個人ブログ。BBS)。

保健所に処分目的で連れてこられる犬種で最近多いのがソフトバンクCMでおなじみの真っ白な北海道犬なんだって。
それ聞くと「ブームだしね」と思うんだけど連れてくる理由がすごい。
飼ってみたら日本語しゃべらなかったからって子どもが言うから連れてきちゃうんだってさ!
2010/10/19
CMが印象的過ぎるのも罪というか、安易にメディア使って動物ブームが起こすと、回り回って不幸なペットがたくさん生まれるって負のスパイラルがあるのかも。
2010/10/19
実際に保健所への電話窓口業務をやっている人から聞いた話ですが……。
2010/10/19
子どもが「しゃべらないんだったらいらない」って言うのは百歩譲ってわかるとしても、親は多分それが馬鹿な理由だってことはわかっていても、飼うのが面倒だからそのまま保健所にってことなんだろうな……とは思う。
2010/10/19
聞いた場所は環境省のペット問題審議会(*1)。
2010/10/20
チワワの捨て犬が増えた時期もありましたね。
2010/10/19
まだCMの影響ってあるんだな、保健所に北海道犬がたくさんってひどい。
2010/10/19
流行の犬種ほど保健所率高いとかえぐいな。
2010/10/19

*1、該当する、環境省の審議会は一切ありません。
 

 その他にも「ソフトバンクのCMで白い北海道犬が流行し、保健所に処分目的で持ち込まれる北海道犬が多くなった」という情報は、次のようなものがあります。つまり情報の公開日時からすると、「ソフトバンクのCMで北海道犬が流行し、保健所に処分目的で持ち込まれた数が多くなった」のは、2010年から2011年にかけてということになりそうです。
「白い犬」日本語しゃべらないから保健所で処分。2010年10月22日。(NAVERまとめ)
北海道犬。2011年7月6日。(個人ブログ)

 では、北海道犬とはどのような犬種なのでしょうか。北海道犬は国の天然記念物に指定されています。「全体として登録数が少なく、国内では子犬から老犬まで含めて7000頭程度しか存在しないのではないかと推計されています。毎年の新規出産登録数も600頭程度とされていることから、希少種と言ってよいほどの頭数となっています。北海道犬は赤、黒、白、狼灰、黒褐色、胡麻、虎などがあります北海道犬)」。
 つまり、「ソフトバンクのCMで流行する」ほど、急激に生産数が増やせるほど北海道犬の頭数は日本に存在しないのです。子供に「しゃべる犬を買って~」とせがまれて、たやすくペットショップなどで衝動買いできる犬種ではないということです。

 「ソフトバンクのCMで北海道犬が処分目的で多数が保健所に持ち込まれた」時期は、インターネットの情報からすれば先に述べた通り、2010年から2011年にかけてです。2010年と2011年の、日本における犬の飼育数犬種別内訳と推計数、殺処分数は次のとおりです。

・2011年(平成22年)の犬の飼育数犬種別内訳はこちらです。平成22年 全国犬猫飼育実態調査 一般社団法人ペットフード協会。これによれば、最も飼育割合が高い犬種は雑種で20.7%です。純血種は27位まで数値が上がっていますが、27位のペキニーズが0.2%です。北海道犬は統計に現れていません。
・2011年(平成23年)の犬の飼育数犬種別内訳はこちらです。平成23年 全国犬猫飼育実態調査 一般社団法人ペットフード協会。これによれば、最も飼育割合が高い犬種は雑種で18.9%です。純血種は26位まで数値が上がっていますが、ジャックラッセルテリアが0.3%で、27位のボストンテリアが0.0%です。北海道犬は統計に現れていません。
・2010年(平成22年)の全国の犬の引取り数は、85,166頭、2011年(平成23年)の全国の犬の引取り数は、77,805頭です。

 つまり、2010年、2011年とも、北海道犬の日本における飼育数は統計数字に現れないほど希少であることがわかります。「北海道犬の流行があった」ことは確認できません。「日本全国で推定7,000頭、一年の生産数が600頭」という推計値は信頼できるでしょう。仮に、新規で生産された犬600頭が全て処分目的で保健所に引き取られたとしても(ありえませんが)、2010年(平成22年)は、85,166/600頭で、わずか0,7%です。2011年(平成23年)は、77,855/600頭で、0.8%です。
 仮に、「その年に生産された北海道犬が全て保健所に届けられたとしても(ありえませんが。しかも白犬だけ)」、全体に占める割合は1%にはるかにみたないのです。つまり、「保健所に処分目的で連れてこられる犬種で最近多いのがソフトバンクCMでおなじみの真っ白な北海道犬」、「保健所に北海道犬がたくさんってひどい」、「流行の犬種(北海道犬)ほど保健所率高いとかえぐいな」はありえません。センセーショナルな情報を無定見に信じるのではなく、健全な批判精神もち、疑問に思ったことは客観的な統計などの資料を自分で調べてみることが大切です。


(動画)

 上戸彩SoftBank CM集その1。2011/07/05 に公開。これが問題の「ソフトバンクのしゃべる犬のCM」です。このCMにより、白い北海道犬が流行し、安易に買う(飼う)人が増え、「日本語を喋らない」という理由で多数が保健所に引き取られたという都市伝説が生まれました。 

 


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雑種犬は純血種犬より4倍以上も保健所に引き取られる率が高い~あまりにも痛い太田匡彦氏の自爆



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Domestic/Inländisch

 記事、特定の犬種が流行すれば殺処分が増えるという苦しい「捏造」~太田匡彦氏の噴飯講演、の続きです。前回記事は、動物愛護(誤)ジャーナリストである太田匡彦朝日新聞記者の、「特定の犬種が流行すれば犬の殺処分数が増える」との主張が捏造であることを書きました。特定の犬種の流行が犬の殺処分数の増加に寄与したという事実は、統計上確認できません。一方、太田匡彦氏は、かつて「保健所に届けられた犬の犬種内訳」を、アエラの記事に書いています。それによると、犬が保健所に届けられる比率は、雑種が純血種犬の4倍以上であることがわかりました。ということは「ある犬種(純血種)が流行すれば犬の殺処分増加の原因となる」を否定する内容です。まさに「自ら墓穴を掘る」です。


 前回記事、特定の犬種が流行すれば殺処分が増えるという苦しい「捏造」~太田匡彦氏の噴飯講演、の概要です。昨年3月26日に、東京弁護士会で開催されたシンポジウムで太田匡彦氏が講演を行いました。その概要は、次のとおりです。
1、アイフルのテレビCMでチワワが流行した(件のCMは平成14年から平成18年にかけて放映された)。
2、その結果、チワワを衝動買いする人が増え、チワワの飼育放棄するなどで犬の殺処分数が増加した。
3、太田匡彦氏がそれを裏付けるものとして提示したのは、北海道の殺処分数推移のグラフである。
 しかし前回記事で述べた通り、北海道の犬殺処分数は平成15年度のみ増えていますが、日本全国の犬の殺処分数は一貫して直線的に減っています。日本全国の犬殺処分数統計では、特定の犬種の流行が殺処分に影響を与えた事実は確認できません。

 太田匡彦氏は繰り返し「日本の犬の大量生産大量販売が犬の殺処分の元凶である。だから殺処分を減らすためには犬の大量生産大量消費をなくすこと。そのためにはペットショップをなくさなければならない」と主張しています。それを裏付けるために、上記のシンポジウムでの講演では、つまり「特定の犬種が流行すれば、衝動買いする飼い主が増え、従って飼育放棄される犬が増え殺処分される。まさに犬の大量生産大量販売が犬の殺処分の元凶出ることの証明だ。だから犬の営利生産、販売、その際たるペットショップをなくさなければならない」と主張しています。
 しかし一方で太田匡彦氏は、2008年に朝日新聞系の雑誌、アエラで、その主張に反する記事を書いています。「保健所に届けられた犬の犬種内訳」です。それによれば、保健所に届けられた犬種は雑種が圧倒的に多いのです。飼育数では、純血種が70%を超えるにもかかわらず。以下がその記事です。


(画像)

 アエラの記事。2008年。「2007(平成19)年度(2007年4月から2008年3月)に政令指定都市など28の自治体の保健所に、不要犬として飼い主に持ち込まれた犬の内訳」。この記事では次のように書かれています。
 「朝日新聞が独自に政令指定都市に対して調査した、犬種別 政令指定都市保健所に持ち込まれた犬の犬種別内訳」。それによれば、保健所に届けられた犬の総数が12,141頭。雑種が7,885頭。純血種が4256頭です。以下が、持ち込まれた純血種犬の犬種内訳です。これは政令指定都市の調査ですので、おそらく日本全国より純血種の割合が多いと思われます(それ以前に朝日新聞の調査は正確性に疑問があります。自治体職員が正確に犬種を把握できるのか、判定が微妙など)
 2007年に保健所に持ち込まれた犬のうち、純血種が35.0%、雑種が65%です。一方、2007年の犬飼育においては、純血種の割合は71.2%、雑種が28.8%です。つまり、飼育数に対して、持ち込まれた犬は雑種がより多いのです。また犬種は非常に多く、ある犬種が流行したとしても、それが犬の殺処分数全体を押し上げる程の数には成り得ないと思います。さらに純血種の方が譲渡率は高いと思われますので、殺処分率はさらに低くなると思います。
 前回記事、特定の犬種が流行すれば殺処分が増えるという苦しい「捏造」~太田匡彦氏の噴飯講演、では、太田匡彦氏の2016年における講演会、「チワワの流行でチワワを飼育放棄する人が増え、殺処分数が増加した」とあります。氏の論で言えば、チワワの流行は2006年頃まで続いたということになりますが、2007年のチワワの保健所収容数は随分と少ないですね?(第9位。わずか142頭。それが全頭殺処分されたとしても、全体の殺処分を増加させる数とはなりません)。さらに保険所に収容された犬は、「小型純血種犬」の人気が最も高く、真っ先に譲渡先が見つかります。ですから以下の「保健所に届けられた犬種内訳」のチワワの数142頭は、さらに殺処分では少なくなる可能性が高いのです。

雑種 7,885
(以下、純血種の犬種内訳)
1位 柴犬 701
2位 ダックスフント 481
3位 シーズー 380
4位 ラブラドールレトリバー 203
5位 ゴールデンレトリバー 175
6位 ビーグル 170
7位 マルチーズ 152
8位 土佐犬 145
9位 チワワ 142
10位 ヨークシャーテリア 135
11位 コーギー 130
12位 秋田犬 121
13位 プードル 109
ポメラニアン99、ハスキー67、パピヨン66、紀州犬63、シェルティ59、イングリッシュセッター56、シュナ53、Gシェパ52、パグ52、Aコッカー37、キャバリエ36、甲斐犬35、ポインター34、ミニピン31、グレートピレニーズ30(以下略)。

殺処分 犬種別


 一方、このような資料があります。2007年の飼育されている犬の雑種と純血種の飼育割合の全国調査です(一般社団法人ペットフード協会調べ)。それによれば、2007年に日本全国で飼われている犬のうち、純血種犬は71.2%、雑種犬は28.8%です。
 対して先のアエラの記事によれば、2007年に保健所に持ち込まれた犬のうち、純血種が35.0%で、雑種が65%です。つまり保健所に収容される犬は、雑種犬の方がその確率が4倍以上も高いのです(捕獲された野犬もあるでしょうが、2007年当時は野犬の捕獲が極めて少なくなっていますので考慮に入れませんでした)。


(画像)

 一般社団法人ペットフード協会による調査。2007年当時の、犬の飼育における、純血種と雑種の割合。

 犬飼育割合


 さらにこのような資料もあります。日本全国の犬の飼育犬種別内訳です。太田匡彦氏が「チワワの流行が殺処分数の増加の原因である」とする2002年~2006年当時のものが欲しかったのですが、最も古いもので2010年のものしかありませんでした。2010年 犬 飼育・給餌実態 ①飼育実態の詳細(一般社団法人 ペットフード協会)。
 飼育犬種のうち、純血種の犬種は実に多くの品種が飼育されています。これだけ飼育犬種にバラつきがあれば、特定の犬種が流行したとしても、日本全体の殺処分数を増加させるには無理があります。それとややタイムラグがありますが、2007年に保健所に持ち込まれた犬種で最も多いのは柴犬です。ダックスフントは2007年当時から流行犬とされていますし、2010年には純血種犬の中では最も飼育数が多い犬種です。しかし飼育数が3位の柴犬が最も保健所に持ち込まれた数が多いのです。ですから、「特定の犬種の流行が殺処分を増加させる」は統計上ありえません。

 以上の統計資料からは、太田匡彦氏が繰り返している主張、「日本の犬の殺処分は、犬の大量生産大量販売が元凶である。犬の殺処分を減らしゼロにするためには、犬の大量生産大量販売、つまりその際たるペットショップをなくさなければならない」は、導くことはできません。さらに2016年3月26日に行った、「特定の犬種が流行すれば殺処分が増える。犬種の流行により衝動買いする飼い主が増え、飼育放棄をするからだ。特定の犬種の流行は犬の大量生産大量販売が殺処分の元凶であることの証明だ」もまさに噴飯ものの捏造です。過去に太田匡彦氏自身が、それに反する記事をアエラで書いています(笑)。

 太田匡彦氏は、このような自爆、「自ら墓穴を掘る」評論を繰り返しています。今年も朝日新聞系のメディア、sippoで、「空前の猫ブームで純血種猫をペットショップで買うという消費行動が増えた(実は統計上は否定されますが)」と書いています。また、ABC朝日放送の番組、「ペットの王国 ワンだランド」でも同様のことを述べています。太田匡彦氏は、「犬猫の殺処分の元凶は、日本の特異なペットの大量生産大量販売(真実は日本はむしろ犬猫の大量生産大量販売に遅れた国ですが)である。殺処分を減らすためには犬猫の大量生産大量販売を止めること、つまりペットショップをなくすことが最も重要であり効果がある」と主張しています。
 それならば、「今の日本は空前の猫ブーム」であり、「ペットショップから純血種の猫を買うという消費行動が増えた」のならば、なぜ猫の殺処分数が増えないのでしょうか。ここ数年来、猫の殺処分数は激減しています。太田匡彦氏が繰り返す「オウンゴール」は、私にとっては、見ていてあまりにも痛いです。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数4332
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・カテゴリー(猫)別最高順位7682ブログ中17位
・カテゴリー(ペット)別最高順位41358ブログ中37位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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