fc2ブログ

環境省は悪質な嘘つきなのかそれとも底辺無知無能なのか?~同省のデマ文書で思い当たること㊲






Please send me your comments.  dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。  dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Wenn die Regierung in Deutschland einen Hund oder eine Katze auf gesetzlicher Grundlage einschläfert, ist unabhängig vom Grund nur das Urteil eines einzigen Tierarztes erforderlich, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.
Selbst wenn eine private Einrichtung einen Hund oder eine Katze einschläfert, kann dies im Ermessen eines einzelnen Tierarztes erfolgen, wenn der Grund eine Verletzung oder Krankheit ist, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.


 記事、
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝
ティアハイム運営指針では「安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の判断でできる」とされている~「ドイツでは動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料㉞
環境省が「ドイツでは行政殺処分では複数の獣医師の同意が必要」の根拠としている文書は単なる民間団体の提案要望書。更にこの文書でも「法令では1人の獣医師の判断でできる」と強調している㉟
ドイツの行政殺処分が一ティアハイムの内規に従わなければならないとする環境省資料の謎(笑)㊱
の続きです。
 環境省による、ドイツの犬猫等の殺処分に関する資料の記述、「ドイツでは犬猫等の殺処分では、複数の獣医師の同意が必要」が真っ赤な嘘であることを連載記事で述べました。行政が行う犬猫等の殺処分では理由を問わず獣医師単独の判断で行えます。行政が行う殺処分では根拠法が複数ありますが、いずれも「複数の獣医師の同意が必要」という規定は一切ありません。環境省が「ドイツの行政殺処分では数人の獣医新同意が必要」とし、さらに「TVBの承認が必要」としていますが真っ赤な嘘です。TVBとはティアハイム・ベルリンの運営団体です。行政が行う殺処分で、民間団体の一ティアハイムの承認を得なければならないと言うデマには驚きです。



 サマリーでのべた通り、先にドイツにおける犬猫等の殺処分の制度について、概要を以下に示します。

(公的殺処分)
・行政が法令に基づいて行政が運営する公的動物収容所で行う殺処分。
・公的動物収容所は、動物の飼主の任意による直接の引き取りは行わない。
・所有者不明犬猫等の行政が捕獲したもの(ドイツでは民法上所有者不明の犬猫等の家畜はすべて「遺失物」と解されるために、所有者不明犬猫等の収容は行政しかできない)、および行政が法令に基づいて押収・没収したものは行政が運営管理する公的動物収容所のみが収容できる。
・それらの動物の殺処分の決定は、行政のみに権限がある。
・理由の如何を問わず、殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意を要する。


(主な根拠法)
1、Tierschutzgesetz 「動物保護法(連邦法)」
2、各州の犬法 例:Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin (Hundegesetz - HundeG) Vom 7. Juli 2016  「ベルリン州における犬の保持と導くことに関する犬の法律 犬法」(ベルリン州 犬法 州法)
3、Gesetz zur Vorbeugung vor und Bekämpfung von Tierseuchen (Tiergesundheitsgesetz - TierGesG) 「動物の疾病の予防及び管理に関する法律 (動物衛生法 連邦法)
4、Verordnung zum Schutz gegen die Tollwut (Tollwut-Verordnung) 「狂犬病予防規則 (狂犬病規則) 連邦規則」




 上記のうち、
・行政または一般市民により捕獲保護された所有者不明犬猫は、一定期間内に飼主返還や、所有者がなく明らかに譲渡に適さないものは行政が殺処分を行う。残りはティアハイムに移譲される。殺処分決定は行政獣医師1人の同意でできる。
・咬傷犬、行動等により危険と判断された犬、法律で飼育等が禁止されている犬種の押収・没収されたものは、重大咬傷事故の場合は「行政は殺処分を命じなければならない」と法令で規定されている。禁止犬種、軽微な咬傷事故犬、行動等から意見と判断されて押収・没収された犬については犬の気質テストに合格すれば、飼主へ返還されることもある。まれに飼主から所有権をはく奪された犬は民間ティアハイムに移譲され、一般譲渡の対象となることもある
・狂犬病等の感染の有無の検査殺処分、感染症防止のための殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意が必要。



(民間の動物保護施設=ティアハイムにおける私的な殺処分)
・民間の動物保護施設=ティアハイムは、飼主の任意での引取りを有料で行っている。
・民間団体が私的な施設で行う殺処分。
・法令上は動物保護法16条a に基づき、正当な理由がなければならない(傷病もしくは問題行動と解されるが、条文には具体例は明記されてはいない)。

実際の運用は民間の自主規制により行われる。
・傷病を理由とする場合はいずれも獣医師1人の判断で行えるとされる。
・傷病以外の殺処分では、推奨事項として(=強制はしない。あくまでも可能であればそうすることが望ましい)「獣医師2人を含む委員会での決定が望ましい」としているが、民間の自主規制であるために、法令のような強制力はない。

(民間の自主規制)
5、Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes 「ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの運営指針」




 環境省は「ドイツでは行政が行う犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という資料を出しています。しかし連載記事で示した通り、「ドイツでは行政が行う犬猫等の殺処分では獣医師1人以上の判断を要する」が正しいのです。それは最も動物保護に関しては基本的な法律の、動物保護法(連邦法 Tierschutzgesetz)では、「行政が行う殺処分は獣医師人の判断でよい」と明記されています。その他の犬猫等の殺処分を規定」しているドイツの法令では、「複数の獣医師の同意が必要」としているのは1つもありません。
 さらに民間のティアハイムの自主規制ですら「傷病を理由とする殺処分は獣医師1人の判断で足りる」としています。それ以外の理由では「もし可能ならば獣医師2名を含む委員会でも決定が望ましい(あくまでも推奨事項)」としています。もちろん民間の自主規制ですから、法令のように強制力はありません。環境省のデマ資料を提示します。


(画像)

 最終更新: 2023年10月7日 環境省(動物虐待、殺処分)調査資料 情報公開 から「平 成 29 年度 ド イツ にお ける 動物 保 護の 取組 みに 係る 調 査業 務報 告書 」(特 定非 営利 活動 法 人ア ナイ ス)より 関 係箇 所を 抜粋 4~5ページから

 なおこの資料は、 平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス  環境省 「より関係個所を抜粋」とあります。

 「動物の安楽死は複数の獣医師の同意が必要」の根拠として、「アニマルシェルター規定」として、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V 「ドイツ動物保護獣医師協会による動物保護施設での安楽死に関するモデル規約(民間自主規制ですらなく、民間団体による単なる提案)」をあげています。しかしこの資料は、アニマルシェルター(ティアハイム)による規定ではありません。この資料でも、「動物の安楽死では法律上は1人の獣医師の判断でできる」と明確に記述していますが(笑)。
 「アニマルシェルター規定」といえるものは、ティアハイムの統括団体による、ドイツ動物保護連盟による「ティアハイム運営指針」(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes)です。こちらでも「ティアハイムが行う動物の安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の同意と判断で足りる」としています。こちらは民間の自主規制とはいえ、ドイツ動物保護連盟に加盟するティアハイムには効力が及びます。
 ところでこの環境省の資料では「行政による殺処分」が、一民間の「提案・要望書」の類に従う義務がある(笑)という内容の記述です。あり得ません。資料作成者は余程無知で知能が低い方なのでしょう(大笑)。

スクリーンショット 2024-03-20 204901
アナイス 環境省 ドイツ 殺処分 1
アナイス ドイツ 殺処分 2


 環境省が「ドイツでは犬猫等の殺処分を行うには数人の獣医師の同意を要する」という、とんでもないデマ資料を作成しています。その理由ですが、資料作成者がドイツ語の文献を正確に読んだのではなく、日本で流布されたデマ文書を元にしているからと思われます。
 ドイツでは犬猫の殺処分では数人の獣医師の同意を要する」では、デマ文書に思い当たることがあります。かつて日本の動物愛誤界の寵児だった、偽ドイツ獣医師の京子アルシャーという人物が活躍していました。「ベルリン州の獣医師で、ベルリン自由大学獣医学部卒。ティアハイム・ベルリンの経営にかかわってきた」と自称していた人物です。しかしベルリン州の獣医師名簿には彼女の氏名の記載がなく、ベルリン自由大学獣医学部卒、大学院在との情報は確認できませんでした。さらにティアハイム・ベルリンの理事会、外部委員には過去にさかのぼっても一切、氏名は確認できません。その怪人物が、日本で荒唐無稽な大嘘、デマ情報を拡散していた時期があります。その1つに、ドイツでは犬猫等の安楽死では複数に獣医師の所見が必要であり、違反すれば処罰を受ける」という、荒唐無稽な文書を公表していました。以下に引用します。


ドイツ 殺処分ゼロの理由 京子アルシャー 2010年4月13日

現在ドイツの動物保護法では動物の殺行為について以下のように明確に定められている。

§4(1)Ein Wirbeltier darf nur unter Betäubung oder sonst, soweit nach den gegebenen Umständen zumutbar, nur unter Vermeidung von Schmerzen getötet werden.

(脊椎動物は麻酔下(*)においてのみあるいは状況により痛みを回避することでのみやむを得ず殺されることとする)


この法律に則り、犬や猫を殺すにはまず獣医学的所見という正当な理由が必要である。
現実的な例を挙げると、ティアハイムに収容された犬や猫を一人の獣医師が不治の病と診断のうえ安楽死を決定したとすると、安楽死させられた犬や猫の死体は大学の病理検査に送られ、そこで安楽死を決定した獣医師と同じ病理結果を得られなければ正統な理由なく動物を殺したということで起訴の対象となる。
それでも、やむを得ず動物を殺す際はかならず安楽死でなくてはならない。
現在ドイツの動物保護法から読み取ると安楽死とは「痛みと苦しみを伴わない死」のことであり、家畜の堵殺のみならず犬の場合も麻酔薬を用い痛みと苦しみを回避することでのみ殺すことが許される


(*)
 unter Betäubung を「麻酔下」と訳すのも誤り。Betäubung はかなり広い範囲の意味を持ち「意識がもうろうとした」、「失神、呆然とした」の意も含みます。この場合は「意識喪失下で」が正しい。


 何度も繰り返しますが、ドイツには「犬猫等の殺処分では複数の獣医師の同意が必要」という法令は一切ありません。そもそも犬の死因の8割以上が人為的な致死処置(老齢や傷病で手がかかるようになるとドイツの犬の飼主は獣医師に安楽死を依頼する率がきわめて高い)という国で、そこまで犬猫の殺処分で厳格な運用がされているわけがないのです。
 その他でも、京子アルシャー氏はとんでもないドイツの法律の誤訳文書をしています。「家畜の堵殺のみならず犬の場合も麻酔薬を用い痛みと苦しみを回避することでのみ殺すことが許される=ドイツでは家畜の食肉と殺でも麻酔薬による安楽死が義務付けられている」です。
 ドイツを含むEUでは、食肉流通ではおそらく世界で最も厳しい安全基準が設けられており、直接有害ではないホルモン剤や抗生剤であっても、食肉に残留してはならないとしています。ましてや動物の安楽死に用いられるペントバルビタールが食肉に含有されてそれを人が食べれば健康被害が生じますし、死亡する可能性も大です。麻酔薬で安楽死させられた家畜の肉を人の食用として流通させれば、ドイツでは重大な犯罪になります。このようなバカバカしい誤訳文書を長らくマスコミや大学教員まで引用していたのですから驚きです。その矛盾について、私は記事にしています。


偽ドイツ獣医師によるドイツでの犬の安楽死のデマ記事


 この歴史的「珍」誤訳文書は、書いた京子アルシャー氏が隠すのに必死ですが、悲しいかな、いまだに日本の愛誤が喜んで引用したり魚拓を大事にとっています(大笑)。環境省の問題の資料の作成者は、ドイツ語がほぼ分からないのは間違いがありません。
 参考にしたのはおそらく日本でかつて流布されていた、このようなとんでもない荒唐無稽なデマ文書と思われます。もしくは「訪独調査」でガイドをしたのは京子アルシャー氏かその関係者?でしょうか。あくでも私の推測です。間違っていたならばお詫びします。
 そのように環境省は、故意かどうかはわかりませんが、日本で流布されているドイツの動物愛護に関するデマを必死に擁護し、再拡散しているのです。環境省の問題の資料は、愛誤のデマ情報の偽アリバイ作りと言っても過言ではありません。環境省は狂信的な動物愛誤カルトなのか、真正の底辺無知無能なのかは定かではありませんが、結果として環境省は悪質なデマ拡散者となっています。しかも公費を潤沢に使ってです。まさに国賊です。解体して所管を他の省庁に任せた方が良いと、私は思います。


 蛇足ですが、問題の環境省の資料の珍誤訳や誤りを指摘しておきます。問題の環境省の資料ですが、さほど長くもないのに、よくままあ、これ程ボロボロの文書をかけたものと感心します。

動 物 保 護 法 第 2 条には 、各 動 物 に は 、個 々 に あ っ た 飼 育 状 況 を 与 え ら れ る 権 利 を 明 記さ れ て い る。

 Tierschutzgesetz Zweiter Abschnitt Tierhaltung Nichtamtliches Inhaltsverzeichnis 「第2章 動物の飼育」2条では、動物の飼育者の義務心得を述べたもので、Recht 「動物に主体となる権利」と解される記述は一切ありません。

・(ドイツでは家畜の飼養では)ガ イ ド ラ イ ン や 推 奨等は 義 務 を 負 わ な い も の が ほ と ん ど 。鶏 の 業 界 に は 直 接 、法に よ っ て 拘 束 さ れ て い る わ け で は な い。

 Gesetzlicher Mindeststandard in der Nutztierhaltung in Deutschland 「ドイツにおける家畜飼養における法定最低基準」 ドイツ連邦科学技術局による行政指導 
 ドイツ連邦共和国科学技術局による、家畜の法定最低飼養基準を定めた行政指導文書(ガイドライン)。豚、牛、鶏に限り、最小スペースの数値基準や、アンモニア濃度などの最低数値基準が細かく規定されています。「行政指導」ですが、動物保護法(Tierschutzgesetz)」に紐づけされ、動物保護法の順守のための基準となるもので、実質的には強制力を伴うものです。

動 物 保 護 法 に は 「 正 当 な 理 由 が な い 場 合 に 苦 痛 与 え て は い け な い 」、 虐 待 は し て は い け な い な ど の 大 枠 が 書 か れ て お り 、「 正 当 な 理 由 」 と し て は 、 治 癒 の 見 込 み の な い 病 気 に か か っ て い る こ と 、 人 間 に 危 害 を 与 え る 危 険 性 が あ る こ と 等 。( 動 物 保 護 法 第 1 条 )

 動物保護法(Tierschutzgesetz)での、「脊椎動物を殺すには正当な理由がなければならない」は17条の規定。なお「正当な理由」の具体例は、動物保護法では一切言及する条文は存在しません

テ ィ ア ハ イ ム で の 安 楽 死 の 統 計 は な い。

 個々のティアハイムでは年次報告書で公表しているところがかなりあります。36%の犬猫殺処分率を公表しているところもあります。2014年の大学の調査では、犬の殺処分率は26.2%でした。不定期にティアハイムの統括団体のドイツ動物保護連盟が統計を出しており、2023年の猫の殺処分率は20%(お身内の報告なので信ぴょう性は低いという評価も)あります。

・(ティアハイムでは)も ら い 手 の な い 犬 猫 を 預 か る 慈 恵 園 の よ う な 施 設 で は 、 亡 く な る ま で 生 涯 面 倒 を み る 。

 誤解が生じる記述で、ティアハイムでは、かなり高額な(1日当たり十数ユーロ~の料金)有料老犬老猫ホームを多くが営利事業として併設しています。日本では著しく「無料で終生飼育をする」という誤解が定着しています。

動 物 の 殺 処 分 に 関 す る 規 定 が あ り 、 脊 椎 動 物 は 、 無 意 識 ・ 無 感 覚 の 状 態 で の 効 果 的 な 鎮 痛( 驚 愕 )の も と で の み 、あ る い は 、与 え ら れ た 状 況 下 で 合 理 的 な 範 囲 で 、苦 痛 を 回 避 し て の み 殺 処 分 す る こ と が で き る 。

 「(驚愕)」は、Betäubung の誤訳。「麻酔が効いた」他、「呆然としている。唖然とした」、「意識がない、失神状態」といった広い意味があります。「驚愕」という誤訳はないでしょう(笑)。

温 血 動 物 は 、 血 液 の 採 取 が 始 ま る 前 に と 殺の目的で気絶させた場合に限り、と 殺するこ と が で き る 。( 切 迫 と 殺 , そ の 他 例 外 を 除 く ).

 動物保護法(Tierschutzgesetz) 4条a の、(1) Ein warmblütiges Tier darf nur geschlachtet werden, wenn es vor Beginn des Blutentzugs zum Zweck des Schlachtens betäubt worden ist. 「1項 温血動物は、食用屠殺を目的とした場合、放血を始める前に意識を喪失させられた場合にのみ屠殺することができる」を指していると思われます。Blutentzugs は、と殺時におけるいわゆる「血抜き」のこと。「切迫と殺」の意味も不明。


(参考記事)

犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料①
続・犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料②
「ベルリンでは1歳未満の犬の販売を禁止した」という誤訳~環境省のデタラメ資料③
ドイツの犬リード義務は厳しく、違反者の犬は射殺されてもやむを得ない~環境省のデタラメ資料④
犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑤
続・犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑥
ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑦  
続・ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑧
ベルリン州の犬の咬傷事故は日本の5.5倍~環境省のデタラメ資料⑨
ドイツの犬の咬傷事故の多さは深刻~環境省のデタラメ資料⑩
悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑪
続・悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑫
「動物保護に反する立法は無効」というドイツ基本法(憲法)の悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑬
「ドイツは基本法(憲法)で実験動物の保護が規定された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑭
「ドイツは基本法(憲法)でペット動物の所有物という観点から解放された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑮
「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑯
続・「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑰
「ドイツでのティアハイムでの安楽死の統計はない」という環境省のデタラメ資料⑱~殺処分率36%のティアハイムが統計を公表していますが(笑い)
「経済的理由」で収容猫すべてを殺処分したティアハイムの行為は合法~環境省のデタラメ資料⑲
わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資⑳
続・わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資料㉑
アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ資料㉒
続・アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ訳㉓
「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉔
続・「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉕
ティアハイム・ベルリンはコロナ対策の補助金を受給した〜「ティアハイム・ベルリンは一切公的資金を受けていない」という環境省の発狂㉖
「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉗
続・「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉘
ドイツの行政組織は強い権限を持ち司法手続きを経ずに動物の飼主の私有地の強制捜査、動物の没収、強制殺処分までできる㉙
飼主の留守中に犬を持ち去り無断で犬を安楽死させることが合法なドイツの行政組織㉚
飼主の庭から老犬を無断で没収し安楽死させたドイツの行政は合法。飼主は動物虐待で有罪になった㉛
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝
ティアハイム運営指針では「安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の判断でできる」とされている~「ドイツでは動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料㉞
環境省が「ドイツでは行政殺処分では複数の獣医師の同意が必要」の根拠としている文書は単なる民間団体の提案要望書。更にこの文書でも「法令では1人の獣医師の判断でできる」と強調している㉟
ドイツの行政殺処分が一ティアハイムの内規に従わなければならないとする環境省資料の謎(笑)㊱
スポンサーサイト



ドイツの行政殺処分が一ティアハイムの内規に従わなければならないとする環境省資料の謎(笑)㊱






Please send me your comments.  dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。  dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Wenn die Regierung in Deutschland einen Hund oder eine Katze auf gesetzlicher Grundlage einschläfert, ist unabhängig vom Grund nur das Urteil eines einzigen Tierarztes erforderlich, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.
Selbst wenn eine private Einrichtung einen Hund oder eine Katze einschläfert, kann dies im Ermessen eines einzelnen Tierarztes erfolgen, wenn der Grund eine Verletzung oder Krankheit ist, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.


 記事、
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝
ティアハイム運営指針では「安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の判断でできる」とされている~「ドイツでは動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料㉞
環境省が「ドイツでは行政殺処分では複数の獣医師の同意が必要」の根拠としている文書は単なる民間団体の提案要望書。更にこの文書でも「法令では1人の獣医師の判断でできる」と強調している㉟
の続きです。
 環境省による、ドイツの犬猫等の殺処分に関する資料の記述、「ドイツでは犬猫等の殺処分では、複数の獣医師の同意が必要」が真っ赤な嘘であることを連載記事で述べました。行政が行う犬猫等の殺処分では理由を問わず獣医師単独の判断で行えます。行政が行う殺処分では根拠法が複数ありますが、いずれも「複数の獣医師の同意が必要」という規定は一切ありません。環境省が「ドイツの行政殺処分では数人の獣医新同意が必要」とし、さらに「TVBの承認が必要」としていますが真っ赤な嘘です。TVBとはティアハイム・ベルリンの運営団体です。行政が行う殺処分で、民間団体の一ティアハイムの承認を得なければならないと言うデマには驚きです。


 サマリーでのべた通り、先にドイツにおける犬猫等の殺処分の制度について、概要を以下に示します。

(公的殺処分)
・行政が法令に基づいて行政が運営する公的動物収容所で行う殺処分。
・公的動物収容所は、動物の飼主の任意による直接の引き取りは行わない。
・所有者不明犬猫等の行政が捕獲したもの(ドイツでは民法上所有者不明の犬猫等の家畜はすべて「遺失物」と解されるために、所有者不明犬猫等の収容は行政しかできない)、および行政が法令に基づいて押収・没収したものは行政が運営管理する公的動物収容所のみが収容できる。
・それらの動物の殺処分の決定は、行政のみに権限がある。
・理由の如何を問わず、殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意を要する。


(主な根拠法)
1、Tierschutzgesetz 「動物保護法(連邦法)」
2、各州の犬法 例:Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin (Hundegesetz - HundeG) Vom 7. Juli 2016  「ベルリン州における犬の保持と導くことに関する犬の法律 犬法」(ベルリン州 犬法 州法)
3、Gesetz zur Vorbeugung vor und Bekämpfung von Tierseuchen (Tiergesundheitsgesetz - TierGesG) 「動物の疾病の予防及び管理に関する法律 (動物衛生法 連邦法)
4、Verordnung zum Schutz gegen die Tollwut (Tollwut-Verordnung) 「狂犬病予防規則 (狂犬病規則) 連邦規則」




 上記のうち、
・行政または一般市民により捕獲保護された所有者不明犬猫は、一定期間内に飼主返還や、所有者がなく明らかに譲渡に適さないものは行政が殺処分を行う。残りはティアハイムに移譲される。殺処分決定は行政獣医師1人の同意でできる。
・咬傷犬、行動等により危険と判断された犬、法律で飼育等が禁止されている犬種の押収・没収されたものは、重大咬傷事故の場合は「行政は殺処分を命じなければならない」と法令で規定されている。禁止犬種、軽微な咬傷事故犬、行動等から意見と判断されて押収・没収された犬については犬の気質テストに合格すれば、飼主へ返還されることもある。まれに飼主から所有権をはく奪された犬は民間ティアハイムに移譲され、一般譲渡の対象となることもある
・狂犬病等の感染の有無の検査殺処分、感染症防止のための殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意が必要。



(民間の動物保護施設=ティアハイムにおける私的な殺処分)
・民間の動物保護施設=ティアハイムは、飼主の任意での引取りを有料で行っている。
・民間団体が私的な施設で行う殺処分。
・法令上は動物保護法16条a に基づき、正当な理由がなければならない(傷病もしくは問題行動と解されるが、条文には具体例は明記されてはいない)。

実際の運用は民間の自主規制により行われる。
・傷病を理由とする場合はいずれも獣医師1人の判断で行えるとされる。
・傷病以外の殺処分では、推奨事項として(=強制はしない。あくまでも可能であればそうすることが望ましい)「獣医師2人を含む委員会での決定が望ましい」としているが、民間の自主規制であるために、法令のような強制力はない。

(民間の自主規制)
5、Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes 「ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの運営指針」




 サマリーで示した通り、環境省は令和3年度に「ペット関連産業の健全育成に向けた実態調査業務報告書(資料編)」を作成しています。この資料ではドイツでは犬猫等の殺処分を行うには(行政であれ民間の施設であれ)数人の獣医師の同意が必要」としていますが、荒唐無稽な大嘘です。
 先の私が作成した一覧の通り、ドイツでは行政が行う公的殺処分では「犬猫等の殺処分決定は理由の如何を問わず獣医師は1人の判断で足りる」と、各法令の条文で明記されています。民間のティアハイムでの犬猫等の殺処分では、ドイツ動物保護連盟が「ティアハイム運営指針」を出しており、それによれば傷病を理由とする場合は獣医師1人の同意でよいとされています。それ以外の場合は「2人の獣医師を含む委員会の判断を行うことが望ましい(あくまでも推奨事項)」としています。環境省のデマ資料を提示します。


(画像)

 最終更新: 2023年10月7日 環境省(動物虐待、殺処分)調査資料 情報公開 から「平 成 29 年度 ド イツ にお ける 動物 保 護の 取組 みに 係る 調 査業 務報 告書 」(特 定非 営利 活動 法 人ア ナイ ス)より 関 係箇 所を 抜粋 4~5ページから

 なおこの資料は、 平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス  環境省 「より関係個所を抜粋」とあります。

 「動物の安楽死は複数の獣医師の同意が必要」の根拠として、「アニマルシェルター規定」として、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V 「ドイツ動物保護獣医師協会による動物保護施設での安楽死に関するモデル規約(民間自主規制ですらなく、民間団体による単なる提案)」をあげています。しかしこの資料は、アニマルシェルター(ティアハイム)による規定ではありません。この資料でも、「動物の安楽死では法律上は1人の獣医師の判断でできる」と明確に記述していますが(笑)。
 「アニマルシェルター規定」といえるものは、ティアハイムの統括団体による、ドイツ動物保護連盟による「ティアハイム運営指針」(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes)です。こちらでも「ティアハイムが行う動物の安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の同意と判断で足りる」としています。こちらは民間の自主規制とはいえ、ドイツ動物保護連盟に加盟するティアハイムには効力が及びます。
 ところでこの環境省の資料では「行政による殺処分」が、一民間の「提案・要望書」の類に従う義務がある(笑)という内容の記述です。あり得ません。資料作成者は余程無知で知能が低い方なのでしょう(大笑)。

スクリーンショット 2024-03-20 204901
アナイス 環境省 ドイツ 殺処分 1
アナイス ドイツ 殺処分 2


 連載記事では最も基本となる、「動物保護法(連邦法」)Tierschutzgesetz における犬猫等の殺処分について説明しました。同法16条aでは、「不適正飼育者の動物を行政が没収し、所有権をはく奪することができる。動物福祉上必要ならば、飼主の意思に反してでもその動物を安楽死(殺処分)することができる」という規定があります。
 その動物保護法16条aですが、行政の強制殺処分決定においては「獣医師1人」と、明確に条文の記述があります。その他でもドイツでは、「動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」と規定している法令はありません

 今回は環境省が「行政殺処分も含めて、ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」との根拠として提示している、「TVBの承認が必要」のデマについて述べます。結論から先に述べればTVBとは、Tierschutzverein für Berlin 「ベルリン動物保護協会」(Tierschutz in Berlin seit 1841)の略称です。この民間団体は、日本でもよく知られた、ティアハイム・ベルリンの運営団体です。
 一民間団体の承認を得なければ行政は殺処分を行えないとは、驚くべきデマです。例えていえば日本全国の動物愛護センター(日本の行政による公的動物収容施設)での殺処分の全てで、民間団体のピース・ウィンズ・ジャパン(ピースワンコ・ジャパンの運営団体)の承認を得なければならないということにあります。ありえないない話ですが、もしそれが正しいというのならば、その根拠法を示していただきたいです(笑)。

 ティアハイム・ベルリンでは、内規として「当施設に収容した動物の殺処分では全てで複数の獣医師の同意が必要」とはしています。しかしこれはあくまでも内規で、それに反しても法令による処罰はありませんし、他の民間ティアハイムには全く効力は及びません。ましてや行政による殺処分には、何の影響もありません
 ティアハイム・ベルリンはホームページで、当団体の殺処分についての規約を公表しています。それによれば「殺処分を行うには、理由を問わず複数の獣医師の同意が必要」としています。以下に引用します。


Tierschutz in Berlin seit 1841 「ベルリン動物保護協会 ティアハイムベルリン ホームページ」 

 service をクリック、さらに、Häufig gestellte Fragen 「よくある質問」をクリックすると、次の画面が現れます。さらに、Häufig gestellte Fragen 「よくある質問」。最後に、Werden Tiere eingeschläfert? 「ティアハイム・ベルリンは安楽死(殺処分)していますか?」をクリックすれば、以下の画面が現れます。


(画像)

FAQティアハイムベルリン 

Werden Tiere eingeschläfert?
・Ein Tier ist so sterbenskrank, dass es nicht mehr zu retten ist und von seinen Leiden erlöst werden muss.
Sämtliche Einschläferungen von Tieren bedürfen de Einwilligung [mehrerer Veterinäre (mehrerer=複数の Veterinäre=獣医師 男性名詞の複数形 単数形はVeterinär] (*)sowie der Zustimmung des TVB.
Jeder Fall wird in einem Euthanasiebuch dokumentiert.
Einschläferungen erfolgen grundsätzlich nach Ausschöpfung aller Behandlungsmöglichkeiten; medizinisch-technische Voraussetzungen stehen in bester Ausstattung zur Verfügung, die finanziellen Aufwendungen für den Komplex medizinische Versorgung steigen stetig.
・Ein Tier zeigt gemäß der Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes so starke, nicht behebbare und konstante Verhaltensstörungen, dass ein Weiterleben entweder nur mit schweren Leiden verbunden wäre oder eine akute Gefährdung der Umwelt vorhanden ist.
Über solche Ausnahmefälle entscheidet dann eine sachkundige Kommission.

ティアハイム・ベルリンは動物を安楽死(殺処分)しますか
その動物が死に直面し治療不可能で、その苦しみから解放しなければならない場合は行っています。
すべての動物の安楽死は、数人の獣医師の同意とベルリン動物保護協会(註 TVBとはティアハイム・ベルリンを運営する民間団体)の同意を必要とします。
安楽死の各症例は、記録簿に記載されています。
基本的には、すべての治療法の選択肢が尽きた後に行っています。
医療上および技術上の要求は可能な限り最も高度な設備で行うことが可能でありますが、複雑な医療のための財政的負担は年々増加しています。
ドイツ動物保護連盟のティアハイム運営指針によれば、動物が強度の回復不可能なかつ恒常的な行動障害を示していて、それが継続的な生きるうえで動物に深刻な苦痛の原因となる場合、もしくは周辺環境に深刻な危険を及ぼす場合。
そのような例外的なケースの安楽死は、知見のある委員会によって決定されます。


(*)
Heißt es der, die oder das Veterinär? このようにドイツ語では名詞の性と、それに対応した定冠詞の変化が厳密です。主語が複数か単数かにより動詞もそれに応じて変化しますので、主語の数があいまいな文章は、正規のドイツ語文法ではありえません。


 確かに民間団体のティアハイム・ベルリンでは、公式には理由を問わず、収容動物の安楽死(殺処分)は、複数の獣医師の同意が必要とはしています。しかしこれはドイツにある500以上の民間ティアハイムの1施設の内規であり、ティアハイム・ベルリン内で行う殺処分のみが対象です。他の民間ティアハイムには何の効力も及びません。ましてや行政が行う殺処分には、全く影響がありません。
 問題の環境省の資料を作成した者は、ある程度はティアハイム・ベルリンの内規などの内容は一部は御存じとは思われます。しかしいかんせんドイツ語を理解していない様で、その資料の位置づけや、読み込みがされていません。能力が満たない者が断片的なに取り入れて、個人的な妄想で作文したのが、問題の環境省の資料です。このような噴飯資料の矛盾にすら気が付かない、疑問にすら思わずに公表して使ってしまう環境省の職員の痴脳も同程度です。このようなバ官狂症の職員が日本の動物愛護行政を担っているとは、日本の動物愛護は狂っています。恐怖すら感じます。


(参考記事)

犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料①
続・犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料②
「ベルリンでは1歳未満の犬の販売を禁止した」という誤訳~環境省のデタラメ資料③
ドイツの犬リード義務は厳しく、違反者の犬は射殺されてもやむを得ない~環境省のデタラメ資料④
犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑤
続・犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑥
ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑦  
続・ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑧
ベルリン州の犬の咬傷事故は日本の5.5倍~環境省のデタラメ資料⑨
ドイツの犬の咬傷事故の多さは深刻~環境省のデタラメ資料⑩
悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑪
続・悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑫
「動物保護に反する立法は無効」というドイツ基本法(憲法)の悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑬
「ドイツは基本法(憲法)で実験動物の保護が規定された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑭
「ドイツは基本法(憲法)でペット動物の所有物という観点から解放された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑮
「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑯
続・「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑰
「ドイツでのティアハイムでの安楽死の統計はない」という環境省のデタラメ資料⑱~殺処分率36%のティアハイムが統計を公表していますが(笑い)
「経済的理由」で収容猫すべてを殺処分したティアハイムの行為は合法~環境省のデタラメ資料⑲
わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資⑳
続・わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資料㉑
アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ資料㉒
続・アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ訳㉓
「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉔
続・「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉕
ティアハイム・ベルリンはコロナ対策の補助金を受給した〜「ティアハイム・ベルリンは一切公的資金を受けていない」という環境省の発狂㉖
「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉗
続・「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉘
ドイツの行政組織は強い権限を持ち司法手続きを経ずに動物の飼主の私有地の強制捜査、動物の没収、強制殺処分までできる㉙
飼主の留守中に犬を持ち去り無断で犬を安楽死させることが合法なドイツの行政組織㉚
飼主の庭から老犬を無断で没収し安楽死させたドイツの行政は合法。飼主は動物虐待で有罪になった㉛
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝
ティアハイム運営指針では「安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の判断でできる」とされている~「ドイツでは動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料㉞
環境省が「ドイツでは行政殺処分では複数の獣医師の同意が必要」の根拠としている文書は単なる民間団体の提案要望書。更にこの文書でも「法令では1人の獣医師の判断でできる」と強調している㉟

環境省が「ドイツでは行政殺処分では複数の獣医師の同意が必要」の根拠としている文書は単なる民間団体の提案要望書。更にこの文書でも「法令では1人の獣医師の判断でできる」と強調している㉟






Please send me your comments.  dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。  dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Wenn die Regierung in Deutschland einen Hund oder eine Katze auf gesetzlicher Grundlage einschläfert, ist unabhängig vom Grund nur das Urteil eines einzigen Tierarztes erforderlich, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.
Selbst wenn eine private Einrichtung einen Hund oder eine Katze einschläfert, kann dies im Ermessen eines einzelnen Tierarztes erfolgen, wenn der Grund eine Verletzung oder Krankheit ist, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.


 記事、
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝
ティアハイム運営指針では「安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の判断でできる」とされている~「ドイツでは動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料㉞
の続きです。
 環境省による、ドイツの犬猫等の殺処分に関する資料の記述、「ドイツでは犬猫等の殺処分では、複数の獣医師の同意が必要」が真っ赤な嘘であることを前回記事で述べました。行政が行う犬猫等の殺処分では理由を問わず獣医師単独の判断で行えます。行政が行う殺処分では根拠法が複数ありますが、いずれも「複数の獣医師の同意が必要」という規定は一切ありません。「獣医師1人」と明記されています。環境省が「ドイツの行政殺処分では数人の獣医新同意が必要」の根拠として挙げている資料「アニマルシェルター規定」は、単なるい獣医師団体の提案。要望書に過ぎず、民間ティアハイムには直接影響がありません。ましてや行政が行う殺処分に対しては全く効力が及びません。



 サマリーでのべた通り、先にドイツにおける犬猫等の殺処分の制度について、概要を以下に示します。


(公的殺処分)
・行政が法令に基づいて行政が運営する公的動物収容所で行う殺処分。
・公的動物収容所は、動物の飼主の任意による直接の引き取りは行わない。
・所有者不明犬猫等の行政が捕獲したもの(ドイツでは民法上所有者不明の犬猫等の家畜はすべて「遺失物」と解されるために、所有者不明犬猫等の収容は行政しかできない)、および行政が法令に基づいて押収・没収したものは行政が運営管理する公的動物収容所のみが収容できる。
・それらの動物の殺処分の決定は、行政のみに権限がある。
・理由の如何を問わず、殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意を要する。


(主な根拠法)
1、Tierschutzgesetz 「動物保護法(連邦法)」
2、各州の犬法 例:Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin (Hundegesetz - HundeG) Vom 7. Juli 2016  「ベルリン州における犬の保持と導くことに関する犬の法律 犬法」(ベルリン州 犬法 州法)
3、Gesetz zur Vorbeugung vor und Bekämpfung von Tierseuchen (Tiergesundheitsgesetz - TierGesG) 「動物の疾病の予防及び管理に関する法律 (動物衛生法 連邦法)
4、Verordnung zum Schutz gegen die Tollwut (Tollwut-Verordnung) 「狂犬病予防規則 (狂犬病規則) 連邦規則」




 上記のうち、
・行政または一般市民により捕獲保護された所有者不明犬猫は、一定期間内に飼主返還や、所有者がなく明らかに譲渡に適さないものは行政が殺処分を行う。残りはティアハイムに移譲される。殺処分決定は行政獣医師1人の同意でできる。
・咬傷犬、行動等により危険と判断された犬、法律で飼育等が禁止されている犬種の押収・没収されたものは、重大咬傷事故の場合は「行政は殺処分を命じなければならない」と法令で規定されている。禁止犬種、軽微な咬傷事故犬、行動等から意見と判断されて押収・没収された犬については犬の気質テストに合格すれば、飼主へ返還されることもある。まれに飼主から所有権をはく奪された犬は民間ティアハイムに移譲され、一般譲渡の対象となることもある
・狂犬病等の感染の有無の検査殺処分、感染症防止のための殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意が必要。



(民間の動物保護施設=ティアハイムにおける私的な殺処分)
・民間の動物保護施設=ティアハイムは、飼主の任意での引取りを有料で行っている。
・民間団体が私的な施設で行う殺処分。
・法令上は動物保護法16条a に基づき、正当な理由がなければならない(傷病もしくは問題行動と解されるが、条文には具体例は明記されてはいない)。

実際の運用は民間の自主規制により行われる。
・傷病を理由とする場合はいずれも獣医師1人の判断で行えるとされる。
・傷病以外の殺処分では、推奨事項として(=強制はしない。あくまでも可能であればそうすることが望ましい)「獣医師2人を含む委員会での決定が望ましい」としているが、民間の自主規制であるために、法令のような強制力はない。

(民間の自主規制)
5、Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes 「ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの運営指針」




 サマリーで示した通り、環境省は令和3年度に「ペット関連産業の健全育成に向けた実態調査業務報告書(資料編)」を作成しています。この資料ではドイツでは犬猫等の殺処分を行うには(行政であれ民間の施設であれ)数人の獣医師の同意が必要」としていますが、荒唐無稽な大嘘です。
 先の私が作成した一覧の通り、ドイツでは行政が行う公的殺処分では「犬猫等の殺処分決定は理由の如何を問わず獣医師は1人の判断で足りる」と、各法令の条文で明記されています。民間のティアハイムでの犬猫等の殺処分では、ドイツ動物保護連盟が「ティアハイム運営指針」を出しており、それによれば傷病を理由とする場合は獣医師1人の同意でよいとされています。それ以外の場合は「2人の獣医師を含む委員会の判断を行うことが望ましい(あくまでも推奨事項)」としています。環境省のデマ資料を提示します。


(画像)

 最終更新: 2023年10月7日 環境省(動物虐待、殺処分)調査資料 情報公開 から「平 成 29 年度 ド イツ にお ける 動物 保 護の 取組 みに 係る 調 査業 務報 告書 」(特 定非 営利 活動 法 人ア ナイ ス)より 関 係箇 所を 抜粋 4~5ページから

 なおこの資料は、 平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス  環境省 「より関係個所を抜粋」とあります。

 「動物の安楽死は複数の獣医師の同意が必要」の根拠として、「アニマルシェルター規定」として、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V 「ドイツ動物保護獣医師協会による動物保護施設での安楽死に関するモデル規約(民間自主規制ですらなく、民間団体による単なる提案)」をあげています。しかしこの資料は、アニマルシェルター(ティアハイム)による規定ではありません。この資料でも、「動物の安楽死では法律上は1人の獣医師の判断でできる」と明確に記述していますが(笑)。
 「アニマルシェルター規定」といえるものは、ティアハイムの統括団体による、ドイツ動物保護連盟による「ティアハイム運営指針」(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes)です。こちらでも「ティアハイムが行う動物の安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の同意と判断で足りる」としています。こちらは民間の自主規制とはいえ、ドイツ動物保護連盟に加盟するティアハイムには効力が及びます。
 ところでこの環境省の資料では「行政による殺処分」が、一民間の「提案・要望書」の類に従う義務がある(笑)という内容の記述です。あり得ません。資料作成者は余程無知で知能が低い方なのでしょう(大笑)。

スクリーンショット 2024-03-20 204901
アナイス 環境省 ドイツ 殺処分 1
アナイス ドイツ 殺処分 2


 連載記事では最も基本となる、「動物保護法(連邦法」)Tierschutzgesetz における犬猫等の殺処分について説明しました。同法16条aでは、「不適正飼育者の動物を行政が没収し、所有権をはく奪することができる。動物福祉上必要ならば、飼主の意思に反してでもその動物を安楽死(殺処分)することができる」という規定があります。
 その動物保護法16条aですが、行政の強制殺処分決定においては「獣医師1人」と、明確に条文の記述があります。その他でもドイツでは、「動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」と規定している法令はありません

 今回は環境省が「行政殺処分も含めて、ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」との根拠として提示している、「アニマルシェルター規定」としている、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V. 「ティアハイム規約のモデル(ひな形)規約 TVT 動物保護獣医師協会による」について取り上げます。結論から言えばこの文書は直接ティアハイムに関係する文書でもなく、ティアハイムの殺処分に対しては何の効力もありません。
 なぜならばティアハイムとは無関係な小規模な獣医師団体が提案した「ティアハイムにおける動物の安楽死のモデル規約(ひな形)」を示したものにすぎないからです。獣医師の団体が、ティアハイムに対して行った「提案・要望」の類です。ましてや行政が行う殺処分には全く効力を及ぼしません。前回記事で説明した通り、「アニマルシェルター規定」は、ティアハイムの統括団体が作成した、「ティアハイムの運営指針」(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes)です。こちらはティアハイムの統括団体である、ドイツ動物保護連盟が作成し、傘下のティアハイムにその順守を求めています。繰り返しますが、こちらも行政が行う殺処分に対しては、何の効力もありません。
 以下に、環境省が示した、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V. 「ティアハイム規約のモデル(ひな形)規約 TVT 動物保護獣医師協会による」も作成者、TVT「ドイツ動物保護獣医師協会」がどのような団体であるか、そのホームページから引用します。


TVT Über uns 「TVT ドイツ動物保護獣医師協会 私たちについて」

TVT - die Vereinigung der Tierärzte für unabhängigen, kompetenten, wirksamen und zielgerichteten Tierschutz
Mitglieder sind derzeit deutschlandweit rund 1.300 Tierärzte und etwa 40 Naturwissenschaftler verwandter Disziplinen, denen Tierschutz ein wichtiges Anliegen ist.
Sie praktizieren Tierschutz täglich in ihrem Beruf, arbeiten in Tierschutzkommissionen und Tierschutzbeiräten, informieren und beraten Kollegen, Veterinärbehörden und Tierschutzorganisationen, nehmen Einfluss auf die Gesetzgebung und leisten Öffentlichkeitsarbeit um die Öffentlichkeit und speziell Tierhalter über aktuelle Erkenntnisse zu informieren.
Zielgerichtet
Die TVT nimmt insbesondere durch ihre Veröffentlichungen, aber auch durch Mitarbeit an Gesetzesvorhaben sowie durch die parteienunabhängige Kommentierung politischer Entscheidungen gesellschaftlichen Einfluss.
Sie hält Kontakt mit den Medien, informiert und berät tierschutzfachlich Tierhalter und Behörden und steht auch bei konkreten Einzelfall-Problemen mit fachlichem Rat zur Verfügung.

TVTとは - 効果的かつ対象を絞った動物保護を目的とする独立した有能な獣医師による協会です。
現在ドイツ全土における会員は、動物保護が重要なと興味があるその関連分野の獣医師約1,300名と、科学者約40名が加入しています。
TVT会員は職業上毎日動物保護を実践し、動物保護委員会や動物保護諮問委員会で働き、同僚の獣医師、行政の獣医局、動物保護団体に情報提供を行い助言し、法律に影響を与え、一般の人々、特に動物の飼い主に現在の調査結果を知らせるための広報活動を行っています。
目標
TVTは特に出版物を通じて社会的影響力を及ぼすことを旨としていますが、立法への提案参加や政治的な決定に対して政治に中立な解説を通じても影響力を発揮します。
TVTはマスコミとの連携保ち、動物の飼主や行政当局に動物保護に関する情報や助言を提供し、特定の個別の問題について専門家の助言を提供することもできます。



 TVT「ドイツ動物保護獣医師協会」とは行政やティアハイムから独立した機関です。活動は特に動物保護に関する情報提供や助言を幅広く行うことと共に、政治的中立な立場から動物保護に関する立法への提案を行こと」を活動の旨としています。つまり環境省が「行政が行う殺処分は数人の獣医師の同意が必要」として根拠に挙げた、この「アニマルシェルター規定」とは、ティアハイム内における動物の殺処分に関して、「このような規約にすることを求める」という、「提言・要望書」の類です。
 タイトルが、Muster-Tierheimordnung 「Muster=モデル(ひな形)のティアハイム規約」ですので。アメリカでは動物保護団体が、自治体がTNR条例を立法する際の「モデル条例」を公表していますが、それと同じ類の文書です。あくまでも「モデル(ひな形)」を示したにすぎませんので、ティアハイムの運営においても、効力は全くありません。しかも「法律上は動物の安楽死は獣医師1人の判断でできる」と強調しています。その上で「ティアハイムの動物の安楽死はより厳格にして2人の獣医師の判断を要するようにしていただきたい」という提案・要望をしているのです。以下に、その個所を引用します。


Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V. 「ドイツ動物保護獣医師協会 モデル(ひな形)ティアハイム規約」

8. Euthanasien
Nach § 16a TSchG kann ein Tier auf Veranlassung der Behörde unter Vermeidung von Schmerzen getötet werden, wenn das Tier nach dem Urteil [des beamteten Tierarztes(行政獣医師の単数形)] nur unter nicht behebbaren erheblichen Schmerzen, Leiden oder Schäden weiterleben kann.
Euthanasien dürfen nur durch [einen Tierarzt(einen=1人の Tierarzt=獣医師の単数形)]
erfolgen, wenn einer der folgenden Gründe vorliegt:
• tierärztliche Indikation bei unheilbaren Krankheiten, die mit erheblichen Schmerzen und Leiden verbunden sind,
• Verhaltensstörungen, die mit schwerem Leiden für das Tier bzw. mit einer akuten Gefährdung der eigenen Gesundheit oder der des Menschen verbunden sind und erfolglos therapiert wurden.
Die Entscheidung zur Euthanasie sollte in jedem Fall nach Anhörung des betreuenden Tierpflegers von einer Gruppe folgender Zusammensetzung getroffen werden:
• Amtstierarzt/-ärztin
• betreuender Tierarzt/betreuende Tierärztin,
• Vertreter/Vertreterin des Trägervereins

8. 安楽死
ドイツ動物保護法16条a(Tierschutzgesetz TSchG §16a) によると、動物が酷い痛み、苦痛を抱えておりそれが回復不能で、傷病を負ったままでしか生きられないと行政獣医師(1人でよい)が判断した場合は、行政の指示により、苦痛を回避させる方法で動物を殺すことができます。
(法令では)動物の安楽死は以下のいずれかの理由が当てはまる場合にのみ、獣医師(1人でよい)によって実行されます。
• 重大な痛みや苦しみを伴う、治療不可の傷病に対する獣医学的な対処のため。
• 動物が自身に深刻な苦痛を与えたり、動物自身や人間の健康に深刻な脅威を与えたりするにもかかわらず、治療が不成功に終わった行動障害がある場合。
(しかしティアハイムが行う安楽死においては)いずれの場合においても動物の安楽死の決定は、以下に構成されたグループがその動物を担当する動物飼育者と相談の上、決定する必要があります。
・行政獣医師
・ティアハイムの監督獣医師、
・ティアハイムの管理者



 ティアハイムの統括団体であるドイツ動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbund e.V.)は、上記の提言・要望を一部受け入れて「傷病を理由とする安楽死は獣医師1人の判断でよいが、それ以外の場合は『もし可能であれば』2人の獣医師の同意を得ることが望ましい」との、ティアハイム運営指針(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes )を作成しています。「アニマルシェルター規約」は、こちらです。
 なぜ環境省の資料で、ティアハイムとは無関係の団体が作成した、ティアハイムの安楽死には何ら強制力が及ばない、「アニマルシェルター規約」として、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V. 「ドイツ動物保護獣医師協会 モデル(ひな形)ティアハイム規約」が、「ドイツの行政殺処分」の根拠としているのか理解できません。繰り返しますがこの資料は法令でも行政文書でもなく、さらにティアハイムとも直接の関係がない、ティアハイムの運営にも効力を及ぼさない、獣医師団体が作成した「提案・要望書」です。さにこの文書には「法令では殺処分は行政獣医師1人の判断でできる」と強調しているのです。問題の環境省の資料を作成した者は、ドイツ語が全くできないと思われます。そのために、資料の内容も全く理解していません。

 さらに環境省の資料では「行政殺処分~数人の獣医の同意とTVBの承認が必要」との記述があります。TVBとは、ティアハイムの1つのティアハイム・ベルリンの運営団体、Tierschutzverein für Berlin 「ベルリン動物保護協会」(Tierschutz in Berlin seit 1841)の略称です。
 行政が行う殺処分で、一動物保護団体~ドイツにはティアハイムを運営する動物保護協会は、ドイツ動物保護連盟の加盟数だけでも700以上あるのですが(笑)、の承認がいるとは一体どういうことでしょうか。あり得ません。環境省の問題の資料の作成者は全くドイツ語資料を読めておらず、理解していません。まさに環境省の問題の資料は狂人の妄想作文に等しいです。「ドイツでは行政殺処分では数人の獣医師の同意とTVB(ティアハイム・ベルリンの運営団体=ドイツの700以上ある動物保護団体の1つに過ぎない)の承認が必要」の支離滅裂な記述については、次回記事で取り上げます。


(参考記事)

犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料①
続・犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料②
「ベルリンでは1歳未満の犬の販売を禁止した」という誤訳~環境省のデタラメ資料③
ドイツの犬リード義務は厳しく、違反者の犬は射殺されてもやむを得ない~環境省のデタラメ資料④
犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑤
続・犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑥
ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑦  
続・ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑧
ベルリン州の犬の咬傷事故は日本の5.5倍~環境省のデタラメ資料⑨
ドイツの犬の咬傷事故の多さは深刻~環境省のデタラメ資料⑩
悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑪
続・悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑫
「動物保護に反する立法は無効」というドイツ基本法(憲法)の悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑬
「ドイツは基本法(憲法)で実験動物の保護が規定された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑭
「ドイツは基本法(憲法)でペット動物の所有物という観点から解放された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑮
「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑯
続・「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑰
「ドイツでのティアハイムでの安楽死の統計はない」という環境省のデタラメ資料⑱~殺処分率36%のティアハイムが統計を公表していますが(笑い)
「経済的理由」で収容猫すべてを殺処分したティアハイムの行為は合法~環境省のデタラメ資料⑲
わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資⑳
続・わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資料㉑
アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ資料㉒
続・アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ訳㉓
「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉔
続・「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉕
ティアハイム・ベルリンはコロナ対策の補助金を受給した〜「ティアハイム・ベルリンは一切公的資金を受けていない」という環境省の発狂㉖
「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉗
続・「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉘
ドイツの行政組織は強い権限を持ち司法手続きを経ずに動物の飼主の私有地の強制捜査、動物の没収、強制殺処分までできる㉙
飼主の留守中に犬を持ち去り無断で犬を安楽死させることが合法なドイツの行政組織㉚
飼主の庭から老犬を無断で没収し安楽死させたドイツの行政は合法。飼主は動物虐待で有罪になった㉛
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝
ティアハイム運営指針では「安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の判断でできる」とされている~「ドイツでは動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料㉞

ティアハイム運営指針では「安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の判断でできる」とされている~「ドイツでは動物の安楽死では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料㉞






Please send me your comments.  dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。  dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Wenn die Regierung in Deutschland einen Hund oder eine Katze auf gesetzlicher Grundlage einschläfert, ist unabhängig vom Grund nur das Urteil eines einzigen Tierarztes erforderlich, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.
Selbst wenn eine private Einrichtung einen Hund oder eine Katze einschläfert, kann dies im Ermessen eines einzelnen Tierarztes erfolgen, wenn der Grund eine Verletzung oder Krankheit ist, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.


 記事、
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝
の続きです。
 環境省による、ドイツの犬猫等の殺処分に関する資料の記述、「ドイツでは犬猫等の殺処分(安楽死)では、複数の獣医師の同意が必要」が真っ赤な嘘であることを前回記事で述べました。行政が行う犬猫等の殺処分では理由を問わず獣医師単独の判断で行えます。行政が行う殺処分では根拠法が複数数ありますが、いずれも「複数の獣医師の同意が必要」という規定は一切ありません。「獣医師1人」と明記されています。民間施設のティアハイムの民間の自主規制(ティアハイム運営指針等=法令に様な強制力がない)では、殺処分の理由が傷病である場合は獣医師1人の判断で行うことができます。傷病以外の殺処分では、獣医師2人を含む委員会の同意を得ることが望ましい(あくまでも推奨事項)としています。今回は「ティアハイム運営指針(民間の自主規制)」の犬猫等の殺処分について示します。



 サマリーでにおべた通り、先にドイツにおける犬猫等の殺処分の制度について、概要を以下に示します。


(公的殺処分)
・行政が法令に基づいて行政が運営する公的動物収容所で行う殺処分。
・公的動物収容所は、動物の飼主の任意による直接の引き取りは行わない。
・所有者不明犬猫等の行政が捕獲したもの(ドイツでは民法上所有者不明の犬猫等の家畜はすべて「遺失物」と解されるために、所有者不明犬猫等の収容は行政しかできない)、および行政が法令に基づいて押収・没収したものは行政が運営管理する公的動物収容所のみが収容できる。
・それらの動物の殺処分の決定は、行政のみに権限がある。
・理由の如何を問わず、殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意を要する。


(主な根拠法)
1、Tierschutzgesetz 「動物保護法(連邦法)」
2、各州の犬法 例:Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin (Hundegesetz - HundeG) Vom 7. Juli 2016  「ベルリン州における犬の保持と導くことに関する犬の法律 犬法」(ベルリン州 犬法 州法)
3、Gesetz zur Vorbeugung vor und Bekämpfung von Tierseuchen (Tiergesundheitsgesetz - TierGesG) 「動物の疾病の予防及び管理に関する法律 (動物衛生法 連邦法)
4、Verordnung zum Schutz gegen die Tollwut (Tollwut-Verordnung) 「狂犬病予防規則 (狂犬病規則) 連邦規則」




 上記のうち、
・行政または一般市民により捕獲保護された所有者不明犬猫は、一定期間内に飼主返還や、所有者がなく明らかに譲渡に適さないものは行政が殺処分を行う。残りはティアハイムに移譲される。殺処分決定は行政獣医師1人の同意でできる。
・咬傷犬、行動等により危険と判断された犬、法律で飼育等が禁止されている犬種の押収・没収されたものは、重大咬傷事故の場合は「行政は殺処分を命じなければならない」と法令で規定されている。禁止犬種、軽微な咬傷事故犬、行動等から意見と判断されて押収・没収された犬については犬の気質テストに合格すれば、飼主へ返還されることもある。まれに飼主から所有権をはく奪された犬は民間ティアハイムに移譲され、一般譲渡の対象となることもある
・狂犬病等の感染の有無の検査殺処分、感染症防止のための殺処分は行政獣医師1人以上の判同意が必要。



(民間の動物保護施設=ティアハイムにおける私的な殺処分)
・民間の動物保護施設=ティアハイムは、飼主の任意での引取りを有料で行っている。
・民間団体が私的な施設で行う殺処分。
・法令上は動物保護法16条a に基づき、正当な理由がなければならない(傷病もしくは問題行動と解されるが、条文には具体例は明記されてはいない)。

実際の運用は民間の自主規制により行われる。
・傷病を理由とする場合はいずれも獣医師1人の判断で行えるとされる。
・傷病以外の殺処分では、推奨事項として(=強制はしない。あくまでも可能であればそうすることが望ましい)「獣医師2人を含む委員会での決定が望ましい」としているが、民間の自主規制であるために、法令のような強制力はない。

(民間の自主規制)
5、 Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes 「ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの運営指針」




 サマリーで示した通り、環境省は令和3年度に「ペット関連産業の健全育成に向けた実態調査業務報告書(資料編)」という資料を作成しています。この資料ではドイツでは犬猫等の殺処分を行うには(行政であれ民間の施設であれ)数人の獣医師の同意が必要」としていますが、荒唐無稽な大嘘です。
 先の私が作成した一覧の通り、ドイツでは行政が行う公的殺処分では「犬猫等の殺処分決定は理由の如何を問わず獣医師は1人の判断で足りる」と、各法令の条文で明記されています。民間のティアハイムでの犬猫等の殺処分では、ドイツ動物保護連盟が「ティアハイム運営指針」を出しており、それによれば傷病を理由とする場合は獣医師1人の同意でよいとされています。それ以外の場合は「2人の獣医師を含む委員会の判断を行うことが望ましい(あくまでも推奨事項)」としています。そのデマ資料を提示します。


(画像)

 最終更新: 2023年10月7日 環境省(動物虐待、殺処分)調査資料 情報公開 から「平 成 29 年度 ド イツ にお ける 動物 保 護の 取組 みに 係る 調 査業 務報 告書 」(特 定非 営利 活動 法 人ア ナイ ス)より 関 係箇 所を 抜粋 4~5ページから

 なおこの資料は、 平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス  環境省 「より関係個所を抜粋」とあります。

 「動物の安楽死は複数の獣医師の同意が必要」として、動物保護施設規定として、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V 「ドイツ動物保護獣医師協会による動物保護施設での安楽死に関するモデル規約(民間自主規制ですらなく、民間団体による単なる提案)」を典拠としてしてあげています。しかしこの資料は、動物保護施設(ティアハイム)による規定ではありません。この資料でも、「動物の安楽死では法律上は1人の獣医師の判断でできる」と明確に記述していますが。
 「動物保護施設規定」は、ドイツ動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbund)による、「ティアハイム運営指針(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes )」です。こちらでも「ティアハイムが行う動物の安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の同意と判断で足りる」としています。原文の引用と訳文は、後ほど行います。
 ところでこの環境省の資料では「行政による殺処分」が、民間の自主規制に従う義務がある(笑)という内容の記述です(しかも提示した資料は実は「民間の自主規制」ですらなく、単なる獣医師団体による「提案」です)。あり得ません。資料作成者は余程無知で知能が低い方なのでしょう(大笑)。

スクリーンショット 2024-03-20 204901
アナイス 環境省 ドイツ 殺処分 1
アナイス ドイツ 殺処分 2


 順次、ドイツにおける殺処分規定の法令と民間自主規制を取り上げていきます。前回記事では最も基本となる、「動物保護法(連邦法」)Tierschutzgesetz における犬猫等の殺処分について説明しました。
 同法16条aでは、「不適正飼育者の動物を行政が没収し、所有権をはく奪することができる。動物福祉上必要ならば、飼主の意思に反してでもその動物を安楽死(殺処分)することができる」という規定があります。その動物保護法16条aですが、行政の強制殺処分決定においては「獣医師1人」と、明確に条文の記述があります。その他でもドイツでは、「動物の安楽死では数人の重視の同意が必要」と規定している法令はありません

 今回は民間の自主規制の「ティアハイムの運営指針」(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes)の、殺処分に関する記述を取り上げます。以下に「安楽死」に関する記述を引用します。
 なお環境省の資料では、「アニマルシェルター規定」として、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V. 「ドイツ動物保護獣医師協会による動物保護施設での安楽死に関するモデル規約」を提示していますが、誤りです。これはアニマルシェルター=ティアハイム(の統括団体)が作成したものですらなく、当然各ティアハイムに対する強制力はありません。これは獣医師団体がティアハイムに対して、収容動物の殺処分(安楽死)を行う場合の提案、要望を示したものです。その点については後ほど述べます。


Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes 「ドイツ動物保護連盟 ティアハイム運営指針」 8ページ から引用

Ⅷ. Einschläfern von Tieren
1. Grundsatz
Grundsätzlich darf im Tierheim kein Tier eingeschläfert werden.
Die Einschläferung (Euthanasie) unheilbar kranker Tiere, die nur unter Schmerzen, Leiden oder Schäden weiterleben könnten, ist ein selbstverständliches Gebot des Tierschutzes.
Die medizinische Indikation ist nur vom [Tierarzt] zu treffen und anschließend darf die schmerzlose Einschläferung auch nur von [diesem durchgeführt] werden.
2. Ausnahmen
In folgenden Ausnahmefällen ist, nach Ausschöpfung aller anderen Möglichkeiten, in Übereinstimmung mit den Bestimmungen des Tierschutzgesetzes die Einschläferung unumgänglich: Bei Tieren, die starke, nicht behebbare, konstante Verhaltensstörungen zeigen, und deren Weiterleben mit schweren Leiden verbunden wäre, oder bei Tieren, die infolge abnormer und nicht behebbarer Verhaltensstörungen eine akute Gefahr für sich oder ihre Umwelt darstellen.
Wenn alle verhaltenstherapeutischen Maßnahmen, diese Tiere an ein Leben mit Menschen oder unter Artgenossen zu gewöhnen, fehlgeschlagen sind und die Einschaltung von Sachkundigen nicht erfolgreich war, muss in diesen Ausnahmefällen die Entscheidung über die Einschläferung von einer Kommission getroffen werden.
Die Kommission muss möglichst aus einem Vorstandsmitglied, den verantwortlichen Sachkundigen (zum Beispiel dem Tierheimleiter und der Betreuungsperson) und zwei Tierärzten, von denen einer nach Möglichkeit Amtstierarzt sein sollte, bestehen.

Ⅷ. 動物の安楽死
1、原則
原則としてティアハイムでは、動物を安楽死させることはできません。
痛み、苦痛を伴う傷病を抱えながら生き続けるしかない末期の病気の動物を安楽死させることは、動物保護上当然の要件です。
獣医学的な対応は獣医師(1人でよい。Tierarzt 獣医師 男性名詞単数形)のみが行なわなければならず、獣医師(1人でよい。diesem  指示代名詞 「あの者」 単数形の男性名詞もしくは中性名詞の指示代名詞)のみが無痛での安楽死を行うことができます。
2、例外
以下のような例外的な場合は、他のすべての選択肢を尽くした後に動物保護法の規定に従えば安楽死は避けられません。
重度で治癒不可能な恒常的な行動障害を示し、その動物が生き続ければ自身に深刻な苦しみを伴う場合、または異常でかつ矯正が不可能な行動障害の結果、動物自身または周辺環境に深刻な危険をもたらす動物。
これらの動物を人間や他の動物との生活に慣れさせるための行動療法がすべて失敗し、専門家の関与も成功しなかった場合のこのような例外的なケースでは、安楽死の決定は委員会によって下されなければなりません。
もし可能であれば、委員会はティアハイムの理事会メンバー、責任ある専門家(動物保護施設の管理者や飼育者など)、および獣医師2名で構成されることが望ましく、可能であればそのうちの獣医師1名は行政獣医師であるべきです。



(画像)

 Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes 「ドイツ動物保護連盟 ティアハイム運営指針」 8ページ から

ドイツ動物保護連盟 ティアハイム 運営指針 2024年3月


 つまりドイツでは、法令の様に強制力がない、単なる民間の自主規制においても「理由が傷病の場合の安楽死は獣医師1人決定し実行できる」としています。傷病以外では「獣医師とティアハイムの管理者や飼育責任者を含めた委員会の決定を要する」としています。
 獣医師については、「もし可能であるならば行政獣医師1人を含む獣医師2名を含むことが望ましい」としています。獣医師2名以上による殺処分(安楽死)の決定は、法的強制力がない民間の自主規制でもさらに「可能であればそれが望ましい」とする推奨事項にとどまり、さらに傷病を理由とする場合は除外されます。
 そのような民間の自主規制を、行政事務である公的殺処分で「殺処分は獣医師2名の同意が必要」と、義務規定とするとは、環境省の本資料を作成した人はよほど頭が悪いとしか思えません。中学の公民レベルからお勉強をし直した方が良いと思います。
 さらに「アニマルシェルター規定」として提示した文書は、アニマルシェルターとは直接関係のない、獣医師団体の提案・要望書の類を挙げているのがお笑いです(この文書は次回記事で取り上げます)。さらにさらにこの「獣医師団体の提案・要望書」においても、「殺処分は法律上は獣医師1人の判断で行える」と明記されているのです。漫才でもしているつもりですかね(笑)。このような荒唐無稽なお笑いな調査報告書の作成を委託する、バ官狂症の担当者のオツムも小学生並みでしょう。


(参考記事)

犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料①
続・犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料②
「ベルリンでは1歳未満の犬の販売を禁止した」という誤訳~環境省のデタラメ資料③
ドイツの犬リード義務は厳しく、違反者の犬は射殺されてもやむを得ない~環境省のデタラメ資料④
犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑤
続・犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑥
ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑦  
続・ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑧
ベルリン州の犬の咬傷事故は日本の5.5倍~環境省のデタラメ資料⑨
ドイツの犬の咬傷事故の多さは深刻~環境省のデタラメ資料⑩
悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑪
続・悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑫
「動物保護に反する立法は無効」というドイツ基本法(憲法)の悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑬
「ドイツは基本法(憲法)で実験動物の保護が規定された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑭
「ドイツは基本法(憲法)でペット動物の所有物という観点から解放された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑮
「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑯
続・「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑰
「ドイツでのティアハイムでの安楽死の統計はない」という環境省のデタラメ資料⑱~殺処分率36%のティアハイムが統計を公表していますが(笑い)
「経済的理由」で収容猫すべてを殺処分したティアハイムの行為は合法~環境省のデタラメ資料⑲
わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資⑳
続・わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資料㉑
アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ資料㉒
続・アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ訳㉓
「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉔
続・「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉕
ティアハイム・ベルリンはコロナ対策の補助金を受給した〜「ティアハイム・ベルリンは一切公的資金を受けていない」という環境省の発狂㉖
「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉗
続・「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉘
ドイツの行政組織は強い権限を持ち司法手続きを経ずに動物の飼主の私有地の強制捜査、動物の没収、強制殺処分までできる㉙
飼主の留守中に犬を持ち去り無断で犬を安楽死させることが合法なドイツの行政組織㉚
飼主の庭から老犬を無断で没収し安楽死させたドイツの行政は合法。飼主は動物虐待で有罪になった㉛
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝

続きを読む

ドイツにおける犬猫等殺処分制度の概要~「ドイツでは犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意が必要」という環境省の仰天大嘘㉝






Please send me your comments.  dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。  dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Wenn die Regierung in Deutschland einen Hund oder eine Katze auf gesetzlicher Grundlage einschläfert, ist unabhängig vom Grund nur das Urteil eines einzigen Tierarztes erforderlich, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.
Selbst wenn eine private Einrichtung einen Hund oder eine Katze einschläfert, kann dies im Ermessen eines einzelnen Tierarztes erfolgen, wenn der Grund eine Verletzung oder Krankheit ist, und die Zustimmung mehrerer Tierärzte ist nicht erforderlich.


 記事、「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜
の続きです。
 環境省による、ドイツの犬猫等の殺処分に関する資料の記述、「ドイツでは犬猫等の殺処分(安楽死)では、複数の獣医師の同意が必要」が真っ赤な嘘であることを前回記事で述べました。行政が行う犬猫等の殺処分では理由を問わず獣医師単独の判断で行えます。行政が行う殺処分では根拠法が複数数ありますが、いずれも「複数の獣医師の同意が必要」という規定は一切ありません。「獣医師1人」と明記されています。民間施設のティアハイムの民間の自主規制(ティアハイム運営指針等=法令に様な強制力がない)では、殺処分の理由が傷病である場合は獣医師1人の判断で行うことができます。傷病以外の殺処分では、獣医師2人を含む委員会の同意を得ることが望ましい(あくまでも推奨事項)としています。今回はドイツの犬猫等の殺処分の制度についての概要を示します。



 サマリーでにおべた通り、先にドイツにおける犬猫等の殺処分の制度について、概要を以下に示します。


(公的殺処分)
・行政が法令に基づいて行政が運営する公的動物収容所で行う殺処分。
・公的動物収容所は、動物の飼主の任意による直接の引き取りは行わない。
・所有者不明犬猫等の行政が捕獲したもの(ドイツでは民法上所有者不明の犬猫等の家畜はすべて「遺失物」と解されるために、所有者不明犬猫等の収容は行政しかできない)、および行政が法令に基づいて押収・没収したものは行政が運営管理する公的動物収容所のみが収容できる。
・それらの動物の殺処分の決定は、行政のみに権限がある。
・理由の如何を問わず、殺処分は行政獣医師1人以上の判断同意を要する。


(主な根拠法)
1、Tierschutzgesetz 「動物保護法(連邦法)」
2、各州の犬法 例:Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin (Hundegesetz - HundeG) Vom 7. Juli 2016  「ベルリン州における犬の保持と導くことに関する犬の法律 犬法」(ベルリン州 犬法 州法)
3、Gesetz zur Vorbeugung vor und Bekämpfung von Tierseuchen (Tiergesundheitsgesetz - TierGesG) 「動物の疾病の予防及び管理に関する法律 (動物衛生法 連邦法)
4、Verordnung zum Schutz gegen die Tollwut (Tollwut-Verordnung) 「狂犬病予防規則 (狂犬病規則) 連邦規則」




 上記のうち、
・行政または一般市民により捕獲保護された所有者不明犬猫は、一定期間内に飼主返還や、所有者がなく明らかに譲渡に適さないものは行政が殺処分を行う。残りはティアハイムに移譲される。殺処分決定は行政獣医師1人の同意でできる。
・咬傷犬、行動等により危険と判断された犬、法律で飼育等が禁止されている犬種の押収・没収されたものは、重大咬傷事故の場合は「行政は殺処分を命じなければならない」と法令で規定されている。禁止犬種、軽微な咬傷事故犬、行動等から危険と判断されて押収・没収された犬については犬の気質テストに合格すれば、飼主へ返還されることもある。まれに飼主から所有権をはく奪された犬は民間ティアハイムに移譲され、一般譲渡の対象となることもある
・狂犬病等の感染の有無の検査殺処分、感染症防止のための殺処分は行政獣医師1人以上の同意が必要。



(民間の動物保護施設=ティアハイムにおける私的な殺処分)
・民間の動物保護施設=ティアハイムは、飼主の任意での引取りを有料で行っている。
・民間団体が私的な施設で行う殺処分。
・法令上は動物保護法16条a に基づき、正当な理由がなければならない(傷病もしくは問題行動と解されるが、条文には具体例は明記されてはいない)。

実際の運用は民間の自主規制により行われる。
・傷病を理由とする場合はいずれも獣医師1人の判断で行えるとされる。
・傷病以外の殺処分では、推奨事項として(=強制はしない。あくまでも可能であればそうすることが望ましい)「獣医師2人を含む委員会での決定が望ましい」としているが、民間の自主規制であるために、法令のような強制力はない。

(民間の自主規制)
5、 Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes 「ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの運営指針」




 サマリーで示した通り、環境省は令和3年度に「ペット関連産業の健全育成に向けた実態調査業務報告書(資料編)」という資料を作成しています。この資料ではドイツでは犬猫等の殺処分を行うには(行政であれ民間の施設であれ)数人の獣医師の同意が必要」としていますが、荒唐無稽な大嘘です。
 先の私が作成した一覧の通り、ドイツでは行政が行う公的殺処分では「犬猫等の殺処分決定は理由の如何を問わず獣医師は1人の判断で足りる」と、各法令の条文で明記されています。民間のティアハイムでの犬猫等の殺処分では、ドイツ動物保護連盟が「ティアハイム運営指針」を出しており、それによれば傷病を理由とする場合は獣医師1人の同意でよいとされています。それ以外の場合は「2人の獣医師を含む委員会の判断を行うことが望ましい」としています。そのデマ資料を提示します。


(画像)

 最終更新: 2023年10月7日 環境省(動物虐待、殺処分)調査資料 情報公開 から「平 成 29 年度 ド イツ にお ける 動物 保 護の 取組 みに 係る 調 査業 務報 告書 」(特 定非 営利 活動 法 人ア ナイ ス)より 関 係箇 所を 抜粋 4~5ページから

 なおこの資料は、 平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス  環境省 「より関係個所を抜粋」とあります。

 また「動物の安楽死は複数の獣医師の同意が必要」として、動物保護施設規定として、Muster-Tierheimordnung TVT Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz e.V 「ドイツ動物保護獣医師協会による動物保護施設での安楽死に関するモデル規約(民間自主規制ですらなく、民間団体による単なる提案)」を典拠としてしてあげています。しかしこの資料は、動物保護施設の規定ではありません。この資料でも、「動物の安楽死では法律上は1人の獣医師の判断でできる」と明確に記述しています。
 動物保護施設規定は、ドイツ動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbund)による、「ティアハイム運営指針(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes )」です。こちらでも「ティアハイムが行う動物の安楽死は傷病が理由の場合は獣医師1人の同意と判断で足りる」としています。原文の引用と訳文は、後ほど行います。
 ところでこの資料では「行政による殺処分」が、民間の自主規制に従う義務がある(笑)という内容の記述です(しかも提示した資料は実は「民間の自主規制」ですらなく、単なる獣医師団体による「提案」です)。あり得ません。資料作成者は余程無知で知能が低い方なのでしょう(大笑)。

スクリーンショット 2024-03-20 204901
アナイス 環境省 ドイツ 殺処分 1
アナイス ドイツ 殺処分 2


 順次、ドイツにおける殺処分規定の法令と民間自主規制を取り上げていきますが、今回は最も基本となる、「動物保護法(連邦法」)Tierschutzgesetz から引用します。同法16条aでは、「不適正飼育者の動物を行政が没収し、所有権をはく奪することができる。動物福祉上必要ならば、飼主の意思に反してでもその動物を安楽死(殺処分)することができる」という規定があります。
 その動物保護法16条aですが、行政の強制殺処分決定においては「獣医師1人」と、明確に条文の記述があります。以下に引用します。


Tierschutzgesetz 「動物保護法(連邦法)」

§ 16a
(1) Die zuständige Behörde trifft die zur Beseitigung festgestellter Verstöße und die zur Verhütung künftiger Verstöße notwendigen Anordnungen. Sie kann insbesondere
1. im Einzelfall die zur Erfüllung der Anforderungen des § 2 erforderlichen Maßnahmen anordnen,
2. ein Tier, das nach dem Gutachten des beamteten Tierarztes mangels Erfüllung der Anforderungen des § 2 erheblich vernachlässigt ist oder schwerwiegende Verhaltensstörungen aufzeigt, dem Halter fortnehmen und so lange auf dessen Kosten anderweitig pfleglich unterbringen, bis eine den Anforderungen des § 2 entsprechende Haltung des Tieres durch den Halter sichergestellt ist; ist eine anderweitige Unterbringung des Tieres nicht möglich oder ist nach Fristsetzung durch die zuständige Behörde eine den Anforderungen des § 2 entsprechende Haltung durch den Halter nicht sicherzustellen, kann die Behörde das Tier veräußern; die Behörde kann das Tier auf Kosten des Halters unter Vermeidung von Schmerzen töten lassen, wenn die Veräußerung des Tieres aus rechtlichen oder tatsächlichen Gründen nicht möglich ist oder das Tier nach dem Urteil [des beamteten Tierarztes] nur unter nicht behebbaren erheblichen Schmerzen, Leiden oder Schäden weiterleben kann.

16条a
1項 管轄当局(獣医局)は特定された違反を排除し、将来の違反を防止するために必要な命令を発するものとします。 管轄当局(獣医局)には特に以下の権限が与えられます。
1号 個別の場合において、動物保護法2条の動物の飼育要件を満たすために必要な措置を命令すること。
2号 行政獣医師の報告により、動物保護法2条の動物の飼育要件を満たしていないために動物が著しくネグレクト状態にあるか、重大な行動障害を示している場合においては、飼主が動物を動物保護法2条の動物の飼育要件に従って確実に保管できるようになるまで飼主の費用負担でその動物を飼主から取り上げ、別の場所に保管する(註 多くは自治体が有する公的動物収容所)こと。
動物を別の場所に収容することができない場合か、または獣医局が期限を設定した後にも飼主が動物保護法2条の動物の飼育要件に従って動物を保管することが保証できない場合は、獣医局はその動物を第三者に販売することができます(註 獣医局は飼主から司法判断なしに動物の所有権をはく奪することができるとの意味)。
法律上または事実上の理由により動物の販売が不可能の場合、または「1人の行政獣医師」の判断で動物が重大な苦痛下でしか生き続けることができないと判断した場合か、その動物が治療不可能な傷病がある場合は獣医局は飼主の費用で苦痛を回避する方法でその動物を(飼主の意思に反してでも強制的に)殺処分することができます



 原文中にある、des beamteten Tierarztes ですが、「1人の行政獣医師の」です。まず、des ですが、これは男性名詞、もしくは中性名詞の単数形につく2格(属格)の定冠詞です。続いてTierarztes ですが、これは「獣医師」をあらわす男性名詞のTierarztの単数形の2格変化形です。
 もし「複数の行政獣医師の」という記述であれば、ドイツ語では獣医師(男性名詞)の複数形はTierärzte となります。2格変化ではTierärztes となりますので、der beamteten tierärztes となります。したがってドイツ動物保護法16条a の当該条文 des beamteten Tierarztes では「行政が没収した不適正飼育者の動物の殺処分は1人の獣医師の判断で行える」です。

 次回以降の記事でも、ドイツの法令による犬猫等の殺処分規定、および民間の自主規制によるティアハイムでの殺処分規定を取り上げていきます。ドイツでは動物保護法以外でも、「犬猫等の殺処分では数人の獣医師の同意を必要とする」という規定がある法令は1つも存在しません
 また民間の自主規制でも、ドイツではティアハイムでは「傷病は獣医師1人の判断で、それ以外の殺処分は推奨事項として「可能であれば2名の獣医師を含めた委員会の判断を行うことが望ましい」としています。いずれも「数人の獣医師の同意が義務」とはされていません。アナイスによる環境省の問題の資料を作成した者は、ドイツ語を全く理解していません。おそらく自動翻訳を使っていると思いますが、悲しいかな、自動翻訳は単数複数は訳文に反映されません。このような団体に調査を委託するなど、とんでもないことです。まさにバ官狂症(大笑)。


(参考記事)

犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料①
続・犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料②
「ベルリンでは1歳未満の犬の販売を禁止した」という誤訳~環境省のデタラメ資料③
ドイツの犬リード義務は厳しく、違反者の犬は射殺されてもやむを得ない~環境省のデタラメ資料④
犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑤
続・犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑥
ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑦  
続・ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑧
ベルリン州の犬の咬傷事故は日本の5.5倍~環境省のデタラメ資料⑨
ドイツの犬の咬傷事故の多さは深刻~環境省のデタラメ資料⑩
悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑪
続・悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑫
「動物保護に反する立法は無効」というドイツ基本法(憲法)の悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑬
「ドイツは基本法(憲法)で実験動物の保護が規定された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑭
「ドイツは基本法(憲法)でペット動物の所有物という観点から解放された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑮
「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑯
続・「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑰
「ドイツでのティアハイムでの安楽死の統計はない」という環境省のデタラメ資料⑱~殺処分率36%のティアハイムが統計を公表していますが(笑い)
「経済的理由」で収容猫すべてを殺処分したティアハイムの行為は合法~環境省のデタラメ資料⑲
わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資⑳
続・わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資料㉑
アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ資料㉒
続・アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ訳㉓
「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉔
続・「ドイツでは犬をつないだまま飼うことが禁止されている」という、環境省の発狂資料(笑) ㉕
ティアハイム・ベルリンはコロナ対策の補助金を受給した〜「ティアハイム・ベルリンは一切公的資金を受けていない」という環境省の発狂㉖
「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉗
続・「ドイツでは禁止犬種法施行以来それに基づいて殺処分された犬は5頭」という環境省の大嘘資料~8,000頭程度になる可能性がある㉘
ドイツの行政組織は強い権限を持ち司法手続きを経ずに動物の飼主の私有地の強制捜査、動物の没収、強制殺処分までできる㉙
飼主の留守中に犬を持ち去り無断で犬を安楽死させることが合法なドイツの行政組織㉚
飼主の庭から老犬を無断で没収し安楽死させたドイツの行政は合法。飼主は動物虐待で有罪になった㉛
「ドイツでは殺処分を行うには複数の獣医師の同意が必要」という環境省の大嘘資料(大笑)㉜

続きを読む

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR