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公的殺処分で犬を銃殺、殺処分数は人口比で日本の80倍超のニュージーランドの自治体







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(summary)
In Invercargill, New Zealand, an impounded dog being shot with a bolt gun and the officer knocking its head several times afterwards with their foot, sparked widespread controversy.


 ニュージーランドに、犬の殺処分を銃殺で行っている自治体があります。インバーカーギル市という自治体ですが、拳銃で犬を殺処分している様子が動画が漏洩し、市民団体による抗議を受けました。しかし市側は「危険な犬の保定の問題もあり、職員の安全確保のためには拳銃による犬の殺処分を廃止する予定はない」との方針です。その後も、同市での拳銃による犬の殺処分を廃止したというニュースはありません。なおインバーカーギル市の年間の犬の殺処分数は人口比で日本の17~83倍です。


 サマリーで示した、ニュージーランド、インバーカーギル市が公的なアニマルシェルターで犬を拳銃で殺処分していたことを伝えるニュースから引用します。なお収録されたビデオは残虐なシーンがありますので閲覧はご注意ください。


Why a council shooting dogs with bolt guns is 'acceptable' 「なぜ拳銃(ボルトガン)で犬を射殺する自治体が「許容できる」のですか?」 2017年9月21日

Invercargill City Council under fire for use of captive bolt gun.
Footage obtained by the Herald last week of an impounded dog being shot with a bolt gun and the officer knocking its head several times afterwards with their foot, sparked widespread controversy.
The council introduced the bolt method in April 2016, and has since euthanised 122 dogs in total.
However the bolt was not used on all of them.
The council plans to continue using the method.

(ニュージーランドの)インバーカーギル自治体は、キャプティヴボルトガン(家畜用と殺用拳銃)を後いているために攻撃を受けています。
先週ヘラルド(マスコミ)が入手した、収容された犬がボルトガン(拳銃)で撃たれ、職員がその後足で犬の頭を数回蹴った映像は広く論争を引き起こしました。
同自治体は2016年4月に拳銃による殺処分方法を導入して以来、合計122匹の犬を安楽死させました。
しかし拳銃は、それらのすべての犬に使用されたわけではありません。
自治体は、この方法を引き続き用いる予定です。



(画像)

 Why a council shooting dogs with bolt guns is 'acceptable' 「なぜ拳銃(ボルトガン)で犬を射殺する自治体が「許容できる」のですか?」 に収録されたビデオの一場面。市のアニマルシェルターの職員が犬の頭に拳銃を打ち込んで殺害した後に、足で犬の頭を蹴っているところ(閲覧注意)。
 なおアルミのパイプでできた器具は、犬を保定する拘束具です。このような器具で犬の頭を固定した後に、頭を拳銃で打ち抜いて殺処分します。

インバーカーギル 犬 殺処分


 収容した犬を拳銃により殺処分している、ニュージーランド、インバーカーギル市の回答は以下の通りです(インバーカーギル市による公文書)。インバーカーギル市が犬の殺処分を拳銃で行うようになったのは2016年4月からです。その理由は危険な犬の殺処分を獣医師が拒むことが理由です(インバーカーギル市は犬の殺処分を民間の獣医師に委託している)。
 海外では施術者の安全確保のために、むしろ犬の殺処分においては、注射による安楽死から施術者にとって安全な銃殺などの手法に移行している国があります。例えば愛誤議員の串田誠一氏などは「海外先進国では犬猫の殺処分は注射による安楽死を義務付けている。欧米では二酸化炭素による殺処分は禁止されている」というデマを国会で堂々と述べています。しかしイギリス(拳銃による犬猫の殺処分が今でも合法)、やドイツなどのEUの主要国では二酸化炭素による殺処分を禁止していません。アメリカ、カナダでは二酸化炭素が公的アニマルシェルターの法定の殺処分方法と定めている州が複数あります。またアメリカのいくつかの自治体では銃殺が法定の方法で、実際に行われています。


Further information regarding dog euthanasia 「犬の安楽死に関する詳細な情報」 2017年9月20日

Captive bolt guns were first used by Invercargill City Council in April 2016 following the approval of the method by elected Council members.
At that time, advice from the local SPCA branch was that the organisation considered it a humane means of euthanasia.
Background on decision to move to captive bolt:
There were stringent requirements the veterinarian had, including that they would not euthanise dangerous or diseased dogs.
As Council has already stated, many of the dogs which are euthanised are dangerous.
This meant that any dog which the veterinarian would not euthanise needed to be euthanised by Council staff using a firearm.
The decision to use captive bolt guns was made by elected members after it was deemed safer for staff, less stressful for the dogs, and more cost effective than the previous arrangement.

キャプティブボルトガン(家畜用と殺拳銃)が(犬の殺処分で)インバーカーギル自治体で最初に使用されたのは、2016年4月です。
当時の地元のSPCA支部(動物虐待防止協会)のアドバイスは、同団体がそれを安楽死であり、人道的な殺害手段と見なしていたというものでした.
キャプティブ ボルト ガン(家畜用と殺銃)への移行を決定した背景について。
獣医師には、危険な犬や病気の犬の安楽死を受託しないという厳しい要望がありました(註 同市では公的殺処分は行政の施設内で行政獣医師が行うのではなく、民間の開業獣医師に委託する。開業獣医師は危険な犬により怪我をすることや、自分の診療所に感染症を持ち込まれるのを嫌うためと思われる)。
自治体がすでに申し上げた通り、安楽死させられた犬の多くは危険です。
このことは獣医師が安楽死させない犬は、自治体の職員が銃を使用して犬を安楽死させなければならないことを意味していました。
キャプティブボルトガン(家畜と殺用拳銃)を用いるとの決定は、自治体職員がより安全で犬にとってストレスが少なく、以前の方法(註 安楽死薬による殺処分)よりも費用対効果が高いと見なされために、選出された委員らによって行われました。



 参考に数字を挙あげれば、人口77,100人のインバーカーギル自治体の公的犬の殺処分数は、日本の令和2年度の犬の殺処分数4,059頭と比較すれば、2015年の犬の殺処分数は207頭で人口比で日本の83倍。2017年は42頭で人口比で日本の17倍です。


Further information regarding dog euthanasia 「犬の安楽死に関する詳細な情報」 から

Invercargill City Council Impoundment Totals

2014 2015 2016 2017
Released 398 762 643 374
Rehomed 70 81 46 50
Euthanasia 155 207 102 42
Infringed 10 50
Released+Infringed 4
Total 623 1060 841 470

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オークランド(ニュージーランド)の犬の殺処分数は人口比で日本の45倍〜わんちゃんホンポのデマ記事







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(summary)
Auckland council ordered the death of 16,666 dogs over the last five years, figures obtained under an official information request revealed.


 記事、「アメリカは犬の飼育頭数はうち7割〜8割が大型犬」というわんちゃんホンポの大デマ記事
頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトがあります。最近も「愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング」という記事がありますが、書かれていることはほど全てが嘘です。記述について順次取上げていきます。今回はニュージーランドに関する記述「殺処分は一切行われない」は真逆の大嘘であることを述べます。ニュージーランドのオークランド市では。人口比で日本の45倍の犬を殺処分しています。



 頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトですが、最近の記事で海外に関する情報の記述のほぼ全てがデマという記事があります。その記事と、誤りの箇所を示します。なお私がわからない言語の国のことは調べていません。ですから私的がなくともその記述が正しいと言うことではありません。


愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング 2021年10月29日

アメリカは、生体販売の禁止などが進められている動物保護先進国としても知られる国です。
犬を飼いたいと思った人がまず訪れる場所は、ペットショップではなくアニマルシェルター(保護施設)。
犬の飼育頭数においては世界的に見ても多くうち7割〜8割が大型犬だといいます。

『ニュージーランド』♪
SPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animals)をはじめとする多くの保護団体が存在し、殺処分は一切行われない。

『オーストリア』
いずれも動物の陳列販売は禁止。
そして一番人気の犬種は雑種、アニマルシェルターでのお迎えが一般的。

『イギリス』!
ペットショップでの生体販売は禁止。

殺処分ゼロを実現した『オランダ』!
ペットショップなどでの陳列販売はされていない。

『デンマーク』!
屋外飼育や鎖に繋いでの飼育の禁止。
ペットショップなどでの生体販売の禁止。
動物が動物らしく生きるための権利を守る!

『カナダ』!
一部の地域ではペットショップでの生体販売は禁止。



 今回はニュージーランドについて書きます。ワンちゃんポンポの問題の記事では、「(ニュージーランドでは)SPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animals)をはじめとする多くの保護団体が存在し、殺処分は一切行われない」とありますが、結論から言えばとんでもない大嘘です。ニュージーランド全土の犬の殺処分数の統計はありませんが、首都オークランド(ニュージーランドではほとんどがオークランドに人口が集中している)の犬の殺処分数は人口比で約日本の45倍です。
 これはオークランド市内の全アニマルシェルターの統計で、一単位で正確な数値です。それを裏付ける資料から引用します。なおこれは2018年の資料ですが、オークランド市のアニマルシェルターの統計は数年ごとに公表されています。現在この資料が最新です。


Animal welfare group says too many dogs are being euthanised 「ニュージーランドの動物福祉団体は、あまりにも多くの犬が安楽死させられていると言っています」 2018年2月22日

An animal welfare advocacy group says Auckland Council is making money out of killing dogs.
Paw Justice co-founder Craig Dunn said the number of animal shelter dogs euthanised each year was alarming.
The council ordered the death of 16,666 dogs over the last five years, figures obtained under an official information request revealed.

動物福祉擁護団体は、オークランド自治体が犬を殺すことでお金を稼いでいると言います。
パウ・ジャスティス(PawJustice 動物福祉団体)の共同創設者であるクレイグ・ダーン(CraigDunn)氏は、毎年安楽死させられる保護動物の犬の数は憂慮すべきだ述べました。
自治体は過去5年間で16,666頭の犬の殺害を命じ、情報公開請求の下で得られた数字が明らかになりました。



 上記の数字から、オークランド市の1年間の犬の殺処分数は3333頭です。オークランド市の人口は1,650,644人で、日本はその76倍です。日本の年間の犬の殺処分数は5,635頭です(犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況)。
 つまりニュージーランドの犬の殺処分数と日本の犬の殺処分数の人口比は、3,333✕76:5,635=45:1となります。ニュージーランドのオークランド市の犬の殺処分数は、人口比で日本の45倍と大変多いのです。

 それをわんちゃんホンポの問題の記事では「(ニュージーランドでは)SPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animals)をはじめとする多くの保護団体が存在し、殺処分は一切行われない=殺処分ゼロ」、とやってしまうのですから悪質極まりないです。
 この問題の記事を書いたライターは他の国の記述も同様ですが、出典を調べていないようです。このような荒唐無稽なデマ記事を出してしまうメディアも問題ですし、ライターのモラルも疑います。


(動画)

 THIS PET STORE WAS AMAZING! (Auckland Vlog #5) 「このペットショップは素晴らしい」(オークランド) 2020年11月25日

 日本では「ニュージーランドではペットショップがない」というデマが流されていますが、オークランドには複数の生体展示販売のペットショップがあり、子犬子猫も売られています。


ニュージーランドの自治体の「猫飼育禁止」条例案






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(Summary)
New Zealand village plans cat ban to protect wildlife


 日本には、ノネコ野良猫の食害により、在来の希少生物の絶滅が危惧されている地域がいくつかあります。ここでも何度か取り上げた奄美大島と徳之島は、ノネコ野良猫の食害により、アマミノクロウサギが絶滅の危機に瀕しています。奄美群島でも、やっとノネコ野良猫の駆除事業が軌道に乗りつつあります。対して海外に目を向ければ、例えばオーストラリアでは「猫(ノネコ野良猫のみならず、飼い猫の飼育も完全禁止)ゼロ政策」を実行している自治体がいくつかあります。ニュージーランドでも、「猫(ノネコ野良猫のみならず、飼い猫も完全禁止)」ゼロ条例の制定の動きがあります。


 「2050年までに自治体内の猫(ノネコ野良猫のみならず飼い猫も)をゼロにする」条例案が審議されている、ニュージーランドの自治体があります。この条例案を伝えるニュースから引用します。
 New Zealand village plans cat ban to protect wildlife 「ニュージーランドのある村は、野生生物を保護するために飼い猫の禁止を計画しています」 2018年9月27日


One village in New Zealand is considering a proposal to eventually ban all domestic cats there.
Omaui is a small village.
There is an area of about 240 hectares of native forest behind it, which is teeming with wildlife, including some endangered bird species.
Under the proposal, domestic cats will be required to be microchipped and spayed or neutered, and residents will not be able to replace their pets with new ones when they pass away.
Those who don’t follow the rules will receive warnings, and then the cat will be removed at the expense of the owner.
The plan is to trap feral cats in the area and euthanise them humanely, but if they discover the cat is microchipped and belongs to a resident, it will be given back to them.

ニュージーランドのある村では、最終的には、すべての飼い猫の飼育を禁止するという条例案を検討しています。
オマウイは小さな村です。
村の背後には約240ヘクタールの原生林があり、そこにはいくつかの絶滅危惧種の鳥を含む野生生物が生息しています。
この条例案の下では、飼い猫はマイクロチップ化され、去勢されるか未去勢のものは去勢されなければならず、居住者は現在飼っている猫が死んだときには、新たな猫を代わりに飼うことはできません。
規則に従わない人は警告を受け、飼い主の費用で猫は押収されます。
その計画では、その地域の野良猫をわなでとらえて人道的に安楽死させるとのことですが、もしその猫がマイクロチップで自治体の住人の飼い猫であることが分かれば、飼い主に返されます。



 奄美大島の5市町村は、2018年1月1日に「猫飼養条例」を改正し、罰則規定を設けました。それを伝えるニュースから引用します。きょう改正「猫飼養条例」施行 希少種保護へ罰則規定 奄美大島 2018年1月1日


奄美大島5市町村は1月1日、「飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例」で定めた義務の違反者に、5万円以下の過料を科す罰則規定を施行する。
罰則の対象となるのは▽飼い猫の登録▽マイクロチップの装着▽放し飼いの猫への不妊去勢手術―など10項目。
今年夏を見込む世界自然遺産登録を見据えて、猫の野生化を防ぎ、希少な野生動物の保護を図る。
世界自然遺産候補地の奄美大島と徳之島では、野生化した猫(ノネコ)が国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどの希少種を襲い、生態系を脅かす問題が遺産登録へ向けた喫緊の課題となっている。



 奄美群島のノネコ野良猫対策は、後手後手に回ったという感があります。ノネコ野良猫のTNR団体の圧力により、環境省のノネコ野良猫駆除が遅れました。やっとという感じもしますが、ノネコ野良猫の捕獲駆除を確実に進めていただきたいと思います。それと飼い猫対策で、放し飼い猫の不妊去勢義務と、違反者に対する罰金も好ましいと思います。しかし飼い猫は、完全に室内飼いをするのがより望ましいでしょう。
 オーストラリアの島嶼では、ノネコ野良猫を完全に党内から排除する、ゼロ化計画を実行中の自治体がいくつがあります。生態系保全を厳格に考えるのならば、完全に「猫ゼロ」が望ましいのです。その点では、奄美群島の条例の罰則化はまだオーストラリアには及びません。奄美大島や徳之島でTNRを行い、捕獲殺処分が遅れた愚策からの転換を歓迎します。次回以降の記事では、オーストラリアの事例を取り上げます。


(参考資料)

飼い猫の登録
奄美大島で猫を飼うために守らなければいけないこと (飼い猫条例で定められていること)


(動画)

 野生のネコが動物くわえる写真 アマミノクロウサギか 2017年1月31日21時35分 2017/03/28 に公開
 悪性の外来生物と在来生物との共存はあり得ません。外来生物はいずれの手段にしても、島外排除一択です。TNRを言う愚策からの転換は、もっと早ければよかったのですが。海外では、ノネコ野良猫から捕食被害を受けている希少な在来生物の生息地でTNRを行うことはありません。駆除一択です。




(動画)

 飼い猫が野生化し小動物を襲い生態系破壊 2017/03/18 に公開
 不妊去勢済みの猫であっても、室内飼育を義務付けることがよりのぞましいでしょう。不妊去勢済みであることは、猫による小動物の捕食の防止にはならないからです。

動物(ポッサム)の死体をもてあそぶニュージーランドの小学生






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(Summary)
Hello possums! New Zealand schoolchildren encouraged to dress up DEAD animals in bizarre competition
New Zealand school under fire over possum-throwing contest


 私は、ニュージーランドで、外来生物の駆除を犬猫も含めて苛烈に行っていることをしばしばこちらで取り上げてきました。駆除対象の外来生物の一つに、オーストラリア原産のポッサム(有袋類。毛皮生産を目的として、人為的にニュージーランドに持ち込まれました)があります。ニュージーランドではポッサムの死体を利用して、小学校が「ドレスアップコンテスト」や、「死体投げ飛ばし大会」を開催していました。


 「ニュージーランドの小学校では、小学生がポッサムの死体をもてあそんでいる」という情報を読者様から頂きました。そのコメントはこちらです。安井美沙子元参議院議員の「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との狂気発言~ニュージーランドでは野猫・野良猫は害獣として積極的に駆除されている 2016年12月24日 なお、ポッサムについてはこちら(ポッサム)。


BB様
ニュージーランド人が勝手に連れてきて、増えすぎたポッサムもこの対象になって、簡単に殺されています。
道で見かけたら車でひくのが当たり前、ユータンしてまでそうする。
ニュージーランド小学校、「ポッサムの死がい」でファッションショー。
ポッサムは、原産地のオーストラリアでは保護されているものの、ニュージーランドでは害獣として扱われている。
ニュージーランドに19世紀に毛皮事業のために持ち込まれて以降増え続けたポッサムは、現在では約7000万匹が生息している。
2010年にも北島の別の小学校がポッサムの死がいを投げて距離を競う「ポッサム飛ばし大会」を実施し、非難された。
たくさんある在住者のニュージーランド宣伝ブログは、こういう問題をあまり書かないのでどうかと思います。


 上記の情報ですが、英文のニュースでは多数ヒットします。まず「ニュージーランドの小学校、『ポッサムの死がい』でファッションショー」を伝えるニュースソースから。
 Hello possums! New Zealand schoolchildren encouraged to dress up DEAD animals in bizarre competition 「こんにちはポッサム! ニュージーランドの小学生は死んだ動物をドレスアップするという奇妙な競争をさせられました」 2012年8月2日 から引用します。


Animal groups left horrified by the best-dressed dead possum contest
School brushes off criticism, claiming it was 'a lot of fun' which raised money for charity
Dressed in wedding gowns and bikinis - their eyes fixed, jaws stiffened and bodies frozen in time.
However, these furry corpses formed part of a display at a school in New Zealand which held a bizarre best-dressed dead possum competition as part of a fundraising day.
Children let their imaginations run wild when they dressed the dead animals in all their finery for the contest at Uruti School on New Zealand's North Island.

動物愛護団体は、ポッサムの死体でのドレスアップコンテストで、ぞっとしています。
小学校は、それはチャリティーの募金集めであり、とても楽しいことだと主張し、批判をかわしました。
ポッサムはウェディングドレスやビキニを着せられて - 目が付けられて、あごはかたまって、体は硬直していました。
ニュージーランドの小学校では、募金集めの日の一環として、奇妙なポッサムのドレスアップコンテストが開催されたもので、体毛の多いポッサムの死体が一部展示されていました。
子供たちは、ニュージーランドの北島のウルティ小学校でのコンテストのための、動物の死体をドレスアップするためのすべての細工で、野蛮な想像力を駆り立てました。


(画像)

 Hello possums! New Zealand schoolchildren encouraged to dress up DEAD animals in bizarre competition 「こんにちはポッサム! ニュージーランドの小学生は、死んだ動物をドレスアップするという奇妙な競争をさせられました」 2012年8月2日 から。

ポッサム


 次は、「ポッサム投げ飛ばし大会」に関する記事です。ポッサムの死体を投げて、その距離を競うというものです。反対する理由が、「それを容認すれば、子供たちは猫などのペットでも同じことをするようになるかもしれない」というのは、ポッサムだけならばしてもよいとも解釈でき、釈然としませんが。
 New Zealand school under fire over possum-throwing contest 「ニュージーランドの小学校がポッサム投げ飛ばしコンテストで非難を受けています」 2010年9月22日


The contest, in which students swung possum carcasses over their heads and hurled them across the playground, was unacceptable, the New Zealand Royal Society for the Protection of Animals said.
“While it’s technically not illegal, it’s morally wrong to throw a dead animal around.”
If students were taught that throwing around possums was acceptable, they could do the same to pets such as cats.

生徒たちが頭上でポッサムの死体を振り回し、それを運動場で投げ飛ばす競争は受け入れられません、と、ニュージーランド王立動物保護協会(the New Zealand Royal Society for the Protection of Animals)は言いました。
「法解釈上は違法でははありませんが、死んだ動物を投げ捨てるのは道徳的には間違っています」。
もしポッサムを投げ捨てることが容認されると教えられれば、彼らは猫のようなペットに同じことをするかもしれません。



(動画)

 Outrage At Possum Throwing Contest! 「ポッサム投げコンテストでの怒り!」 2010/09/23 に公開




Possum Toss 7 2009/10/05 に公開




 ニュージーランドの、ポッサムの死体をもちいた「ドレスアップコンテスト」や、「投げ飛ばし大会」は、内外の批判を浴びて、今では行われていないようです。しかし私は、欧米などの白人国家の動物虐待やひどい動物の扱いなどが日本で報道されないのを疑問に思います。例えば、ドイツではローカルニュースも含めれば、毎週のように警察官が犬を射殺したという報道がされています。ドイツ、イギリスなどでは、ひどい猟奇的な動物虐待事件も頻繁に報道されています。しかし日本では報道されません。対して中韓などのアジア諸国の同様の事件は、ことさら誇張して報道しています。
 ニュージーランドでも「素晴らしい動物愛護先進国。日本は遅れている」と、在住者が必至に拡散しています。その理由が私にはわかりません。一例ですが、ニュージーランドに関しては、在住経験者がこのようなブログを書いています。ニュージーランドの動物留学の情報まとめ【獣医学の大学情報付き】 2017年12月14日

「ニュージーランドの動物保護施設は殺処分しない。譲渡率100%」という大嘘






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(Summary)
Advocacy Overdrive – BSL in New Zealand - The Godzone is a Canine Warzone.
New Zealand is also practicing dog breed discriminatory laws.
They have been in place for almost 10 years. Now due to recent media frenzy over dog bite incidents the attitude towards dogs of a certain type are becoming increasingly hostile.
For 2010 - 2011
Central 535 euthanized 76 adopted
Manukau 1754 euthanized 174 adopted
Franklin 147 euthanized 49 adopted
Papakura 258 euthanized 39 adopted
West 458 euthanized 196 adopted
North 186 euthanized 137 adopted


 「ニュージーランドのSPCAオークランド(民間団体の動物保護施設)は殺処分しない。譲渡率は100%である」とマスメディアに記事を寄稿している方がいます。しかしこれはまさに厚顔無恥な大嘘です。また一民間団体の動物保護施設に関する記述ですが、著しく「ニュージーランドが殺処分しない」と誤認させる内容です。ニュージーランド、オークランドの公的アニマルシェルターは詳細な公的統計を発表しています。それによれば*1、オークランドの公的アニマルシェルターの殺処分数は大変多く、人口比で日本の約20倍です。また、保護した犬の譲渡率は20%に及びません。さらに、民間団体のSPCAオークランドも健康上問題のない犬などの殺処分を行っています。
 
*1、オークランドはニュージーランドの人口の3分の1を占める大都市です。この統計でもって、ニュージーランド全体の数値を推測しても良いでしょう。


 私は、ニュージーランドの公的殺処分が大変多く、人口比で日本の公的殺処分の約20倍もの数の犬を公的殺処分していることを記事にしています(安井美沙子元参議院議員の「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との狂気発言~ニュージーランド、オークランド郡の犬殺処分数は人口比で日本の20倍。こちらの記事で引用した数値はオークランド郡の公的殺処分数ですが、オークランド郡はニュージーランドの人口の3分の1を占めており、ニュージーランド全土の殺処分割合として推計して良いと判断しました。
 しかし、一民間のアニマルシェルターである、SPCAオークランド(SPCA Auckland)を取り上げて、著しく「ニュージーランドでは殺処分を行っていない」と誤認させる記事があります。さらに、その記事で取り上げた、SPCAオークランドにおいても、犬の殺処分を行っているとの、ニュージーランドのマスメディアの記事がいくつも見つかりました。つまり、問題の記事に書かれていること~「ニュージーランドでは殺処分は行われている」という誤認を招く表現は問題ですが、それ以前に「SPCAオークランドは殺処分していない」は真っ赤な嘘です。


 問題の記事を引用します。ニュージーランドの動物保護団体、SPCA オークランド訪問 マーティンゆう 2009.06.08。以下に問題の記述を引用します。


SPCA という団体名をご存知だろうか?
1824年にイギリスで誕生した、世界で最も影響力のある動物愛護・福祉団体である。
ニュージーランド SPCA ニュージーランドの動物保護法の下で最大の実権を握る SPCA オークランドを訪れてきた。
ここで保護されている動物の総数は約300頭。
犬や猫をはじめとし、馬や羊、豚にウサギにハムスターや鳥まで様々な動物が新しい家族を求めて暮らしている。
譲渡率はほぼ100%。
年間14,000頭の動物たちが新しい家族とめぐりあい、引き取られていく。
ここでは殺処分は行われない。



 しょっぱなから誤った記述でコケましたね。「SPCAは1824年にギリスで誕生した動物愛護・福祉団体である」ですが、Society for the Prevention of Cruelty to Animals(SPCA)とは、動物福祉を目的とする団体の一般名称です。
 英語版wikipediaの記述では、A Society for the Prevention of Cruelty to Animals is a common name for non-profit animal welfare organizations around the world. SPCA organizations operate independently of each other.Policies regarding animal euthanasia, handling feral cats, and similar issues vary by organization. 「SPCA(動物の虐待防止協会)は、世界中の非営利団体の動物福祉団体の共通名です。SPCA組織は互いに独立して運営されています。動物の安楽死、野生の猫、野良猫の取り扱い、および同様の問題に関する方針は組織によって異なります」とあります。おそらくマーティン・ゆう氏は、オークランドSPCAを、英国王立動物虐待防止協会 The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals (RSPCA)と混同していると思われます。例えばASPCA(全米動物虐待防止協会)とRSPCAは全く別組織で方針もことなります。多くの国に、SPCAを名乗る独立した組織があります。
 このような基本的な知識もないライターの記事がメディアに掲載され、何ら指摘もされず放置されるということは、いかに日本の動物愛護のレベルが低いかを表していると思います。

 その他の記述にも突っ込みどころ満載です。「ここ(SPCAオークランド)では殺処分は行われない」ですが、殺処分をしていることを裏付ける記事があります。
 SPCA puts pit bull dogs up for adoption in major policy reversal on euthanasia 「SPCAオークランドは安楽死に対する大きな方針転換により、ピット・ブル犬を里親に譲渡します」。2015年12月6日。


The SPCA has reversed a long-standing policy to automatically put down pit bull dogs.
Homeless pups Blue and Riggs were listed for adoption at Auckland's SPCA, marking a policy change by the animal welfare group.
Until now dogs classified as menacing breeds that came into the SPCA were euthanised immediately.
Dogs deemed menacing breeds according to the Dog Control Act are the Brazilian Fila, Japanese Tosa, Dogo Argentino Presa Canario and the American Pit bull Terrier.
Riggs is making history as one of two pit bulls the SPCA is listing for adoption after changing a policy to kill pit bulls.

SPCAオークランドは、ピット・ブル犬を自動的に安楽死させるという、長年の方針を覆しました。
飼い主のない(ピット・ブル犬の)ブルーとリグは、SPCAオークランドで養子縁組され、SPCSによる方針変更が記録されました。
これまで、SPCAに入った危険とされる犬の品種に分類された犬は、すぐさま安楽死させられました。
犬管理法に基づき危険と見なされる犬は、ブラジリアン・フィラ、ジャパニーズ・土佐、ドゴ・アルゼンチーノ、プレサ・カナリオ、そしてアメリカン・ピット・ブルテリアです。
リグ(犬の名前)は、ピットブルたちを殺処分するという方針を変更した後に、SPCAが養子縁組をしたことを発表した2頭のピット・ブルのうちの1頭として歴史を作りました。



 この記事は、2015年21月6日です。それ以前は、法律で定められたいわゆる危険な犬(闘犬種)は、SPCAオークランドに収容されたならば、すぐさま「自動的に」殺処分されてきたのです。マーティン・ゆう氏の、「ここ(SPCAオークランド)では殺処分は行われない」と記述がある記事は2009年のものです。
 2015年に「初めてSPCAオークランドが2頭のピット・ブル犬を殺処分せずに譲渡した」ことが「歴史的」と報じられています。それ以前は、いかに例外なく特定の犬種がSPCAオークランドに収容された場合は、殺処分されたかがわかります。ですから「ここ(オークランドSPCA)では殺処分は行われない」との記述は嘘がバレバレです。しかも現在も、SPCAオークランドはいわゆるニュージーランドの「禁止犬種法」で定められた犬は殺処分が基本方針です。「例外的に」テストに合格した犬だけを譲渡対象にしているにすぎません。

 その他にも、SPCAオークランドが収容動物を殺処分していることを裏付ける資料があります(下記に提示)。また、「様々な動物が新しい家族を求めて暮らしている。譲渡率はほぼ100%」「年間14,000頭の動物たちが新しい家族とめぐりあい、引き取られていく」ですが、この数値は、SPCAオークランドの年次報告書にはありません。全くに事実無根で、ライターのマーティン・ゆうさんが勝手に捏造した数字であると思われます。それを裏付けられる資料を後に提示しておきました(SPCAオークランドHP)。
 ニュージーランドでは、公的殺処分のみの数でも、人口比で日本の20倍以上の犬を殺処分しています。民間シェルターの殺処分の数を加えれば、さらにその数が増えます。ニュージーランドの殺処分の多さについては、機会があれば以下の資料の分析記事を書きます。それにしても、人口比で数十倍もの犬を殺処分しているニュージーランドを「殺処分を行っていない」というライターには呆れるばかりです。


(資料)

Auckland SPCA softens line on pitbulls 「SPCAオークランドが、ピット・ブルの扱いを柔軟(例外なく殺処分するという従前の方針を)にした」。2015年12月7日。

The Auckland SPCA has put up its first pitbulls for adoption after reversing its euthanasia policy.
SPCAオークランドは、例外のない安楽死方針を取り消した後に、*1、初めてピットブルを養子縁組しました。


 *1、わずか2頭ですが、安楽死をしなかったことが「歴史的」なニュースになりました。なお、この犬たちは、危険性を判定するテストに合格しています。つまりテストに合格しなければ殺処分されるということです。現在もSPCAオークランドは、「禁止犬種法」で定められた犬種は、安全性のテストに合格しなければ殺処分の方針であり、また行っています。

Advocacy Overdrive – BSL in New Zealand - The Godzone is a Canine Warzone. 「政策の限界を超えたーニュージーランドの禁止犬種法ー神の領域と犬戦争」。2012年2月29日

ニュージーランドの禁止犬種法について。
同法による殺処分だけで、オークランドでは各地域で以下の数の犬が殺処分されました。
禁止犬種に関しては、オークランドでは再譲渡される割合は2割程度で、多くが殺処分されます。
この数値は、公的シェルターと民間シェルター(SPCAオークランドなど)の合計です。
Central 535 euthanized (535頭殺処分 譲渡76頭)
Manukau 1754 euthanized (1754頭殺処分 譲渡174頭))
Franklin 147 euthanized (147頭殺処分)
Papakura 258 euthanized(258等殺処分)
West 458 euthanized (458頭殺処分)
North 186 euthanized(186頭殺処分)



(動画)

 Pet Shops Auckland| Four Seasons Pets Ph 09 485 3003. petstoreauckland 2012/09/24 に公開。ニュージーランド、オークランドのペットショップ、フォー・シーズンズのプロモーション・ビデオ。この中では「私たちは、子犬、猫・・・などの小動物を販売します」と明記されています。日本では一部では「ニュージーランドには生体販売ペットショップはない」「ニュージーランドでは、犬猫はペットショップでは販売されていない」という情報が流布されていますが、真っ赤な嘘です。




(参考資料)

WISH New Zealand
事実関係を調べずに、このような事実無根の情報を拡散することは実に無責任だと思います。

動物を愛する国民らしく、動物愛護団体はSPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animals 動物虐待防止協会)を初め、48の独立団体が存在し、ペットショップでペットを買うよりも、愛護団体から引き取る人が多いです。
SPCAは190年前に元々イギリスで設立された団体(註 SPCAオークランドと、イギリスのRSPCAは独立した組織です)で、ニュージーランドでは130年前に設置され、殆ど寄付金で運営されています。
動物の里親への譲渡率はほぼ100%で、年間約15000匹の動物が引き取られていきます。
驚くことに殺処分は行われていないのです(註 一定数の殺処分が行われています)。


SPCA Auckland SPCAオークランドHP
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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よろしくお願いします。

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