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フランスは殺処分数の多さもさることながら地方の殺処分率も異常に高い~愛誤の不都合な数字







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France/Frankreich

 記事、フランスの年間犬殺処分数は20万頭で人口比で日本の156倍(2023年)~愛誤の不都合な数字w
の続きです。
 2024年1月1日からフランスでは、原則犬猫のペットショップでの店舗販売が禁じられました(しかし保護犬猫と、自家繁殖した犬猫を販売する場合は除外されます。さらに不特定多数が自由に入店しなければ法解釈上「店舗」とされないので、パリ市内では、現在も従前どおりの店舗で予約客だけを入店可として犬を専門に販売しているペットショップが複数あります。さほど実効性がある法律ではありません)。それを受けて日本の動物愛護(誤)家がフランスを絶賛しています。しかし彼らは不都合な数字は無視します。フランスの犬猫殺処分数は極めて多く、犬の殺処分数は年間20万頭で日本の人口比で156倍です。また公的動物収容所の猫殺処分率も地方では約9割とたいへん高いのです。



 前回記事では、フランスの犬猫殺処分数が大変多いことを取上げました。2023年の新聞記事では「フランスの犬殺処分数は20万、猫は15万」とあります。同時期の日本の犬の公的殺処分数と比較すれば、人口比でフランスは156倍も犬の殺処分数が多いことになります。
 さらにフランスは殺処分数の多さもさることながら、殺処分率が地方では異常なほど高いのです。例えば島しょ部の公的動物収容所では、猫の殺処分率は91%です(フランス農務省調査)。近年も犬の殺処分率が100%の公的動物収容所の例も報道されています。直近の日本の犬の殺処分率は10%台です。以下に、引用します。


NON aux euthanasies de convenance en France ! 「フランスの都合の良い犬猫の安楽死にはNO!」 2018年2月21日

The statistics published by the French Ministry of Agriculture for 2015 in 2016 as part of inspections of the animal pounds and shelters (OPAV opération protection animale vacances) are alarming.
In 2016 the Ministry again included the statistics of euthanasia of dogs and cats in the inspection reports.
In metropolitan France, 36% of cats were killed in pounds, and 11% in shelters, 7.3% of dogs were killed in pounds and 6% in shelters.
On the islands, nearly 91% of cats were killed in pounds, and 16% in shelters. More than 66% of the dogs were killed in the pounds and 10% in the shelters.

フランス農業省が2016年に公的動物収容所と民間動物保護施設(OPAV運用保護動物保護施設)の検査の一環として発表した2015年の統計は憂慮すべきものです。
2016年、同省は再び犬と猫の安楽死統計を検査報告書に記載しました。
フランスの大都市圏では猫の36%が公的動物収容所で殺処分され、11%が民間保護施設で殺処分されました。
犬の7.3%が公的動物収容所で殺処分され、6%が民間動物保護施設で殺処分されました。
島諸部では猫の91%近くが公的動物収容所で殺処分され、16%が民間動物保護施設で殺処分されました。
犬の66%以上が公的動物収容所で殺処分され、10%以上が民間動物保護施設で殺処分されました。



 フランスでは、犬猫の殺処分率は大都市部と地方(特に島しょ)では著しい格差があります。フランスの地方の犬猫殺処分率の高さは異常に高く、この問題は国会でもかつて取り上げられたことがあります。殺処分率は大都市部では日本とさほど変わりません。国際比較でも低い部類に入ります。
 日本の令和4年度(2022年)の公的犬猫殺処分統計によれば、日本の犬猫殺処分率は犬10.9%、猫31.2%です。フランスの大都市圏では、公的動物収容所では犬7.3%、猫36%ですので、むしろ日本より犬では殺処分率が低いのです。しかし地方、特に島嶼では公的動物収容所での犬の殺処分率は66%、猫は91%と非常に高くなっています。それはフランスでは、犬猫の殺処分の多くは地方都市で行われ、非常に偏りがあることを示しています。地方都市の殺処分の多さが、フランス全土での殺処分数を押し上げているのです。

 前回記事の、私が引用した2023年のフランスの新聞、マッチ紙の「フランスの犬の年間20万頭の数は過大だ」と反論をコメントで頂きました。そして以下のような資料の提示を受けました。まず以下に引用します。

300 unjustified euthanasias per day in French shelters and pounds 「フランスの民間動物保護施設と公的動物収容所では1日あたり300件の不当な安楽死が行われています」 2023年12月10日

We mentioned the figure of 300 unjustified euthanasias carried out by shelters and pounds in France.
This involves 300 euthanasias PER DAY, or 100,000 euthanasias per year.
More than 8,300 cats euthanized in pounds
More than 1,600 dogs euthanized in pounds
More than 1000 cats euthanized in shelters
More than 1,900 dogs euthanized in shelters
In percentages:
7% of dogs entering the pound euthanized
6% of shelter dogs euthanized
36% of cats entering the pound euthanized
10% of shelter cats euthanized
This survey was carried out among 82 pounds and 86 shelters in mainland France in 2016, while there are more than 700 pounds and 700 shelters.
No structure centralizes the total number of euthanasias carried out throughout France.
What we know, from a reliable source, is that in 2016, in only 11% of shelters and pounds in mainland France, more than 10,000 cats and more than 3,500 dogs were euthanized.
The total figure must therefore be at least 7 times higher.
This would give an estimate equal to 70,000 cats and 24,500 dogs euthanized each year in shelters and pounds in France, or more than 270 euthanasias per day.
These figures, most likely underestimated, for which there are no official statistics.

私たちは、フランスの民間動物保護施設や故意的動物収容で不当な安楽死が(一日当たり)300件行われているという数字について触れました。
これには1日あたり300件の安楽死、または年間100,000件の安楽死が含まれます。
公的動物収容所では8,300匹以上の猫が安楽死
公的動物収容所では1,600頭以上の犬が安楽死
民間動物保護施設では1,000匹以上の猫が安楽死
民間動物保護施設では1,900頭以上の犬が安楽死
パーセンテージで表すと:
公的動物収容所に入る犬の7%が安楽死
民間動物保護施設の保護犬の6%が安楽死
公的動物収容所に入った猫の36%が安楽死
民間動物保護施設の保護猫の10%が安楽死
この調査は2016年にフランス本土の82の公的動物収容所と86の民間動物保護施設を対象に実施されましたが、700以上の公的動物収容所と700以上の民間の動物保護施設があります。
フランス全土で行われた安楽死の総数を、一元管理する組織は存在しません。
信頼できる情報源から私たちが知っていることは、2016年にフランス本土の公的動物収容所と民間動物保護施設のわずか11%で1万匹以上の猫と3,500匹以上の犬が安楽死させられたということです。
したがって、合計値は少なくとも7倍大きくなければなりません。
これは、フランスの民間動物保護施設と公的動物収容所で毎年70,000匹の猫と24,500頭の犬が安楽死させられていると推定され、1日当たり270件以上の安楽死が行われている計算になります。
これらの数字は公式の統計がないため過小評価されている可能性が高いです。



 結論から言えば、この資料はフランスの都市部と地方との殺処分率の格差を考慮せずに、非常に乱暴な計算により推計を行っています。都市部で調査を行った11%の公的動物収容所の殺処分数と民間動物保護団体の殺処分数を元に、そもまま比例して100%の=フランス全土の公的動物収容所と民間動物保護施設の総数の殺処分数を求めています。しかも計算が間違っています。


2016年にフランス本土の公的動物収容所と民間動物保護施設のわずか11%で1万匹以上の猫と3,500匹以上の犬が安楽死させられたということです。
したがって、合計値は少なくとも7倍大きくなければなりません。



 ですが、11%(12%になるのだが?11%で計算しますが)の施設で1万3,500頭の犬猫が殺処分され、それから施設全体(100%)の殺処分数を求めれば、約12万3,000頭になります。なぜ「7倍」で約10万頭になるのかわかりません。(13,500÷11×89)+13,500=122,727 約12万3,000頭になります。
 さらに都市部と地方の殺処分率の格差を考慮すれば、犬の殺処分率は地方は都市の5.8倍 猫の殺処分率は地方は都市の2.3倍です。それらを考慮すれば、犬の都市部の11%の施設での殺処分数3,500頭から、89%の公的・民間施設の地方の殺処分数を殺処分率の差を考慮して求めれば、約16万4,200頭になります。それに都市部の施設の殺処分数を合計すれば、約16万7,700頭になります。
 猫の都市部の11%の施設での殺処分数10,000匹から、89%の地方の公的・民間施設の殺処分数を殺処分率の差を考慮して求めれば、約18万6,000匹になります。それに都市部の殺処分数を合計すれば約19万6,000匹になります。したがって2016年のフランス農務省の調査資料に基づいて求めた、フランスの公的・民間施設の合計の犬猫殺処分数は、約35万3,700頭になります。この数値は、私の前回記事でリンクしたフランス、マッチ紙の「犬猫の合計殺処分数は35万頭」に(犬猫の比率は異なりますが)ほぼ一致します。

 「フランス全土の犬猫殺処分数は約10万で、人口比で日本の約20倍」と、300 unjustified euthanasias per day in French shelters and pounds 「フランスの民間動物保護施設と公的動物収容所では1日あたり300件の不当な安楽死が行われています」 との記事を示して、私の前回記事のフランスの犬猫殺処分数を課題だと反論された方がいました。しかしこの記事は、「フランスでは都市と地方では著しく殺処分率に差がある」ことを考慮せずに、都市部の11%の施設の殺処分数・率をもとに、単純に比例してフランス全体の殺処分数を求めたことに最大の問題があります。又計算にも誤りがあります。さらにフランスのすべての公的・民間施設の規模が等しく、収容した犬猫数が同じという前提での計算ですが、ありえません。かなり乱暴な記事と言わざるを得ません。
 いずれにせよ、フランスでは犬猫の殺処分数は日本のように一元的に集計して、統計資料として公表されているわけではありません。また民間施設での殺処分数調査においては、寄付金集めの対策等のために、どこの国でも過少に申告する傾向があります。いずれにしても、フランスの犬猫殺処分数は、かなり多いというのは間違いないと思います。


(参考資料)

フランスの年間犬猫殺処分数は50万頭で人口比で日本の65倍。殺処分率も異常に高い。フランスをベタ褒めする坂上忍氏は殺処分がよほど好きらしい

 ですが、リンクした文献が古くなって一部リンク切れしたので残っているものを魚拓を取りました。

Die Situation der Tiere in Frankreich DAS STILLE LEIDEN UND TÖTEN DER TIERE 「フランスの動物の状況 物言わぬ動物の苦しみと殺害」(ドイツ語記事)

Im Land von Tierquälereien werden streunende Hunde und Katzen oftmals einfach eingefangen und getötet, in einigen Regionen sind sie sogar zum Abschuss durch Jäger freigegeben.
Besonders in den vielen ländlichen Regionen Frankreichs vermehren sich Hunde und Katzen unkontrolliert, da die Besitzer ihre Tiere nicht kastrieren lassen, und die Nachkommen zu Streunern werden.
Diese Tiere landen dann in Auffangstationen, den "fourrières".
Diese werden nach Ablauf der Frist eingeschläfert.
Informierte Kreise berichten von 500.000 getöteten Tieren im Jahr!

動物虐待の地フランスでは、野良犬や野良猫は単に捕らえられて殺されることが多く、一部の自治体では、ハンターが射殺することすら許可されています。
犬や猫は、特にフランスの多くの農村地域では飼い主が避妊去勢手術を行うことはなく、生まれた子犬子猫が野良になるために制御不能に繁殖します。
その後に、これらの動物は犬猫受け入れ施設「フォーリエール(犬猫の公的収容所)」にたどり着きます。
これらの犬猫は期限後に安楽死されます。
業界の情報に基づけば、フランスでは毎年50万頭の動物が殺害されています。



(動画)

 stop euthanasie 「安楽死をやめよ」。2012/04/04 に公開。フランス語による、フランスの犬猫殺処分に反対するビデオ。このビデオでも、「フランスにおける年間の犬猫殺処分数は50万頭」とされています(フランス語)。




(動画)

 Refuge animalier du Grand Prado La Réunion 2018年6月1日

 2018年5月末から6月初頭にかけて、レユニオン県の公的動物収容所の犬は全て殺処分(=100%の殺処分率)されました。民間のアニマルシェルターの収容力不足で犬を移せないためです。




(動画)

 80% des chiens récupérés par la fourrière de Sainte-Marie finissent euthanasiés 「フランス サントマリーの公的犬収容所では80%の犬が安楽死(殺処分)される」 2018年7月4日

 日本では犬の公的殺処分率が11%ということを考えれば、フランスの公的動物収容所の殺処分率が100%や80%というのは異常とも言える数字です。これはフランスでも地方の公的動物収容所のケースです。

Reportage à la fourrière de Sainte-Marie qui récupère une quinzaine de chiens errants par jour.
En 2017, ce sont pas moins de 1935 chiens qui sont entrés en fourrière. Parmi eux, 1667 ont fini par être euthanasiés

1日に約15匹の野良犬を収容するサントマリー動物収容所の報告。
2017年には1,935頭以上の犬が収容され、そのうちの1,667頭が安楽死(殺処分)させられました 。


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フランスの年間犬殺処分数は20万頭で人口比で日本の156倍(2023年)~愛誤の不都合な数字w







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France/Frankreich

 2024年1月1日からフランスでは、原則犬猫のペットショップでの店舗販売が禁じられました(しかし保護犬猫と、自家繁殖した犬猫を販売する場合は除外されます。さらに不特定多数が自由に入店しなければ法解釈上「店舗」とされないので、パリ市内では、現在も従前どおりの店舗で予約客だけを入店可として犬を専門に販売しているペットショップが複数あります。さほど実効性がある法律ではありません)。それを受けて日本の動物愛護(誤)家がフランスを絶賛しています。しかし彼らは不都合な数字は無視します。フランスの犬猫殺処分数は極めて多く、犬の殺処分数は年間20万頭で日本の人口比で156倍です。また公的動物収容所の猫殺処分率も地方では約9割とたいへん高いのです。


 フランスはサマリーで示した通り、犬猫の殺処分数が極めて多い国です。フランスの年間の犬猫の殺処分数は、2019年の資料では50万頭でした。それを私は記事にしています。2023年のマスコミの記事によれば、フランスの年間の犬猫殺処分数は犬20万頭、猫15万匹です。

(*)
フランスの年間犬猫殺処分数は50万頭で人口比で日本の65倍。殺処分率も異常に高い。フランスをベタ褒めする坂上忍氏は殺処分がよほど好きらしい

 激減したとはいえ、いかんせんもともとも数字が大きすぎます。2023年のフランスの新聞記事によれば、フランスの年間犬の殺処分数20万頭です。フランスの犬の殺殺処分数は、人口比で日本の犬の公的殺処分数の156倍です。以下に引用します。


Dans les archives de Match - La photo de la honte : été 1980, 140 chiens euthanasiés en deux jours 「マッチ紙の保存記録-1980年の本物の写真-1日で140頭の犬を安楽死させた」 2023年9月5日

(フランス語)
En juillet 1980, Paris Match publiait une photo choc pour sensibiliser au drame des abandons d'animaux à la veille de l'été: 140 cadavres de chiens disposés sur une route et dont la loi avait imposé l'euthanasie.
peut-être un circuit automobile.
Abandonner son chien, comme ça, parce qu’on part en vacances, c’est ignoble.
Pour la France entière, le chiffre des victimes est de 200 000 chiens et 150 000 chats par an.
Certains propriétaires d'animaux domestiques n'hésitent pas pour s'en débarrasser, à les attacher en bordure d'autoroute, à les catapulter hors de leurs voitures en marche ou même à les traîner attachés à leur véhicule jusqu'à ce que mort.
Mais la loi contraint la SPA à euthanasier par une piqûre.
au bout de quatre jours les animaux vagabonds provisoirement recueillis qui ne portent pas de tatouage d'identification, au bout de huit jours s'ils sont tatoués.
naguère, chiens et chats errants étaient gazés vingt-quatre heures après leur capture ou envoyés comme cobayes dans divers laboratoires.

(英語)
In July 1980, Paris Match published a shocking photo to raise awareness of the drama of animal abandonments on the eve of summer: 140 corpses of dogs placed on a road and whose euthanasia had been imposed by law.
maybe a racing circuit.
Abandoning your dog like that because you're going on vacation is despicable.
For the whole of France, the number of victims is 200,000 dogs and 150,000 cats per year.
Some pet owners do not hesitate to get rid of them, tying them up on the side of the highway, catapulting them out of their moving cars or even dragging them tied to their vehicle until they die. ' follows.
But the law forces the SPA to euthanize with an injection.
after four days temporarily collected vagrant animals which do not have an identification tattoo, after eight days if they are tattooed.
In the past, stray dogs and cats were gassed twenty-four hours after their capture or sent as guinea pigs to various laboratories.

1980年7月のことですが、パリのマッチ新聞は、夏のバカンスシーズン前の動物の悲劇的な遺棄への認識を高めるために、衝撃的な写真を掲載しました。
それは法律によって安楽死されられて、道路に放置された140頭の犬の死体でした。
たぶんレーシングサーキットです(註 おそらく一時の多数の殺処分なので処分が間に合わずに仮置きされたのだと思われます)。
旅行に行くからといって、そのように犬を捨てるのは卑怯です。
(現在も)フランス全土では、年間20万頭の犬と15万頭の猫が犠牲(飼主都合で安楽死される)になっています。
ペットの飼い主の中にはペット(犬)を高速道路の脇に縛り付けたり、走行中の車から投げ捨てたり、縛りあげて死ぬまで自動車て引きずったりなどして犬を殺処分することをためらわない人もいます。
しかし法律は、SPA(註 民間の動物保護団体)に注射による動物の安楽死を強制しています。
飼主の識別用の入れ墨のない徘徊動物は4日後に、入れ墨がある場合は8日後に一時的に収集されたのちに殺処分されます。
過去には野良犬や野良猫は捕獲されてから24時間後にガスで殺処分されたり、実験動物としてさまざまな研究所に送られたりもしていました。



(画像)

 Dans les archives de Match - La photo de la honte : été 1980, 140 chiens euthanasiés en deux jours 「マッチ紙の保存記録-1980年の本物の写真-1日で140頭の犬を安楽死させた」 から

フランス 殺処分 マッチ誌


 しかしフランスでは、このように、大変犬猫の殺処分数が多いことに触れている日本のマスコミは皆無です。フランスの犬猫の殺処分数が大変多い要因として、夏のバカンス前にペットを安易に捨てる国民性があります。
 フランスで犬猫等のペットが安易に捨てられる要因としては、以下が考えられます。フランスではネットによる犬猫販売の比率が非常に高く、2020年のフランス国会下院の資料によれば、フランスで購入される犬猫の8割がネット販売からです。それらの多くは東欧諸国のパピーミルで大量劣悪生産されたものです。多くの場合、それらの子犬は違法にフランスに持ち込まれ、価格が大変安いのです。子犬子猫の価格がそのような事情から安いこともあって、安易に買え捨てることができるのです。
 しかしこのような不都合な数字や事実に一切触れず、ごく一部だけをつまみ食いしてフランスを絶賛している本があります。大人も子どもも知らない不都合な数字 単行本(ソフトカバー) – 2024/3/9 です。ここでは次のように述べられています。


殺処分される犬猫の数は1万1906匹
フランスでは2024年から生体販売が禁止されました。
その他のヨーロッパ諸国やアメリカなどでは生体販売に関して厳しい規制を設けているため、ペットショップでカンタンに犬猫を飼うことができません。



 「生体販売」の定義が不明。先に述べた通りフランスではインターネットでの非対面での犬等のペット生体販売が合法です。またブリーダーの犬猫の直販(これもペットの生体販売になります)、ペットショップでの保護犬猫の展示販売(これも生体販売では)も許可されています。著者はフランスの2024年施行のペット販売に関する改正法を全く理解していません。
 その上で「日本の犬猫殺処分数は多い。それは欧米に比べてペットショップでカンタンに買えることが原因だ」という含みを持たせています。
 このようにフランスの異常なほどの殺処分の多さなどの「不都合な数字」を取上げず、都合の良い情報だけをチェリーピッキングしただけの本は、まだ批判精神や知識が十分ではない子供にとっては有害です。本のタイトルの「大人も子どもも知らない不都合な数字 」はブラックジョークでしょうか。著者の無知無学は滑稽です。次回記事では、フランスの犬猫殺処分数の多さもさることながら、殺処分率が異常に高いことを取り上げます。


(画像)

 大人も子どもも知らない不都合な数字 単行本(ソフトカバー) – 2024/3/9

不都合な数字 クセル

フランスのペットショップ生体販売規制の法改正について、正確に報道した日本の媒体は皆無







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France/Frankreich

 記事、
パリでは今でも子犬が店舗販売されている~フランスのペットショップの生体販売規制強化の法改正とは
有名無実なフランスの「ペットショップの犬猫販売禁止」改正法~現在もフランスのペットショップは犬猫を販売している
フランスの犬猫購入の8割がネット通販~ペットショップの犬猫販売規制はほぼ無意味された
の続きです。
 連載記事では、2024年1月1日からフランスで施行された、ペットショップの犬猫の店舗展示販売の原則禁止の改正法について解説しました。しかしこの改正法について正確に報じている情報媒体は、私が確認する限り1つもありません。ピンはNHKや朝日新聞の大メディアから、キリは末端の愛誤個人まで、抱腹絶倒で聞いた者が悶絶死しかねないものばかりです。余りにもひどい例を挙げます。



 連載記事では2024年1月1日からフランスでは、ペットショップに対する「原則ペットショップでは店舗での犬猫販売を禁じる」改正法が施行されました。しかし、
1、保護犬猫は、店舗での展示販売が許可されます。
2、自家繁殖させた犬猫を販売する者はペットショップのカテゴリーに法律上分類されませんので、店舗での展示販売が許可されます。
3、また法解釈上「店舗」とは、「不特定多数の人が自由に入場できる営利販売を目的とした施設」ですので、予約客のみを入場させる施設であれば犬猫も実際には店舗と同じ形状の施設で展示販売できます。

 そのために、日本では「ペットショップ」として産業分類される施設(ペット生体等を販売する店舗)では、現在も犬猫が販売されています。
 さらに追記すれば犬猫以外のペット生体の販売においては「公道に面したショーウインドウでの展示を禁じる」との改正が行われました。犬猫以外は、店舗内部のケージでの展示販売は引続き許可されます。根拠法と該当する条文は以下の通りです。


LOI n° 2021-1539 du 30 novembre 2021 「2021年11月30日 法律第 2021-1539 号」

15条
店舗での犬猫の販売を禁止する。しかし保護犬猫は許可する。



Arrêté du 3 avril 2014 fixant les règles sanitaires et de protection animale auxquelles doivent satisfaire les activités liées aux animaux de compagnie d'espèces domestiques relevant des articles L. 214-6-1, L. 214-6-2 et L. 214-6-3 du code rural et de la pêche maritime

1条
自家繁殖させた犬猫を販売する施設は販売施設(店舗)とはみなされません。したがって自家繁殖させた犬猫を施設で販売する者は法律上ブリーダーの分類となり、ブリーダーとしての規制を受けます(=外見上ペットショップと同じであっても、自家繁殖させた犬猫販売の場合は許可されます)。



LOI n° 2021-1539 du 30 novembre 2021 「2021年11月30日 法律第 2021-1539 号」

 連載記事では、本法の犬猫のペットショップの販売規制のみについて述べてきましたので、他のペットのペットショップでの販売に関する改正も原文を引用します。

(フランス語原文)
Article 16
« III.-La présentation en animaleries d'animaux visibles d'une voie ouverte à la circulation publique est interdite. »

(英語)
Section 16
“III.- The presentation in pet shops of animals visible from a road open to public traffic is prohibited. »

(日本語)
16条
III.-公道に見える状態で、動物のペットショップで展示することは禁止されています(註 つまり公道に面して見える状態のショーウインドウ等での展示ではない、店内の動物の生体展示販売は許可される)。



 以下に抱腹絶倒、悶絶死レベルのデマ報道の例を挙げます。


(画像)

 「フランスではペットショップでの全ての動物の展示を禁止した。ペットショップでの生体展示販売はすべての動物でできなくなる」という、驚くべきNHKの大デマ報道は、2022年2月20日の「地球まるわかり」という番組です。その画像です。
 犬猫の店内の展示販売はやめたものの、犬猫以外のペット生体の店内での展示販売を今も続けているフランスのペットショップは多数あります。例えばこのような店です。Animalerie

バカNHK 地球まるわかり

(画像)

 Dog Club, Animalerie à Paris 「ドッグクラブ パリのペットショップ」 2018年6月7日 から。

 フランスの2024年施行の改正法での「公道に面したショーウインドウでのペットの展示販売を禁止する」とは、このような状態を指します。フランスでは公道に面したショーウインドウでのペットの展示販売や、歩道にまで展示ケース持ち出して販売しているペットショップが少なからずありました。そのような販売方法を禁止するということです。フランスでは、犬猫以外の、店舗内の展示販売は引続き許可されます。

パリ ドッグクラブ 1


ペットとの共生に必要なのは「動物福祉」の視点。ペット業界は変革時代へ 日本財団ジャーナル 2023年12月14日

フランスでは、2024年より原則として動物のショーケース展示や、ペットショップでの犬・猫の販売が禁止となります。
同じくアメリカのニューヨーク州でも2024年12月よりペットショップでの犬・猫・ウサギの販売が禁止に。


 繰り返しますがフランスではペットショップでは、犬猫であっても保護犬猫は展示販売できます。また、日本で定義され、かつ日本人が認識しているペットショップ=ペットの生体を販売する小売店舗、では自家繁殖した犬猫は展示販売できます。また入店を予約制にするなどして不特定多数の人の自由な入場を制限すれば、事実上ペットショップでの犬猫展示販売ができます。犬猫以外のペットは、店内の展示ケースであれば展示販売できます。
 ニューヨーク州では、保護団体に有償のケース貸しをすることにより、犬猫のペットショップの保護犬猫の販売が許可されます。いずれも記述が無茶苦茶。なお本記事で取り上げられている、奥田順之氏による「ペット産業CSR白書-生体販売の社会的責任-」の海外情報は、ほぼデマです。


ペットショップで犬や猫の販売禁止 フランスで動物愛護法が成立 2021年11月19日 朝日新聞

フランスで18日、犬や猫の販売禁止や動物虐待の厳罰化などを盛り込んだ動物愛護法が成立した。
2024年以降はペットショップでの犬や猫の販売を禁じ、ブリーダーから購入するか保護団体からの譲渡などに限定する。


 この記事を書かれた記者さんは、即精神科を受診された方が良いでしょう。フランスは2022年のペットショップでの犬猫販売の制限がないころから、犬猫はネット通販での購入が8割を占めます。2024年1月1日以降も、ネット通販での犬猫販売は認可を受けた特定の動物取扱業者は販売が引き続きでき、制限がありながらもペットショップでの犬猫販売も許可されます。


(画像)

 さまよう繁殖引退犬 ペット業界の“異変”を追う 初回放送日: 2024年2月5日 から。

 わざわざ「ことしからすべての犬猫 ペットショップで犬・猫販売禁止」(笑)と、自ら墓穴を掘らなくてもいいのに、悲しいかな、それがNHKの痴脳。単に「ペットショップで犬・猫販売禁止」としておけば突っ込まれても「例外規定があります」と言い逃れできるのに(笑)。

NHK クローズアップ現代


(画像)

 Koji Kawamura から。これが問題のネットワーカーのウォール。スクリーンショットは24年1月31日取得。

 イギリスの法律では、「店頭展示販売の犬猫販売を禁じる、もしくは制限する」という法律の規定は一切ありません(大笑)。フランスでは2024年1月1日から、ペットショップでの犬猫店頭展示販売が原則禁止されましたが、自ら繁殖した犬猫を店舗で展示販売することは禁止されていませんし、店舗の展示販売でも事前に予約した客のみが入場できる施設(実際はペットショップなのだが)での犬猫の展示販売は許可されます。実際現在もそのような業者がパリ等で営業しています。また保護犬猫は一般のペットショップでの店舗での展示販売が許可されています。
 この方にはイギリスの法律の原文のリンクを送り、条文原文を引用しても頑として誤りを認めませんでした。そして執拗に私が間違っているとネット上でつるし上げました。疾患レベルの妄想のレベルに達しているのではないかと、陰ながら心配しています。妄想大会を開催して、この方は一体何を企んでいるのやら。デマの拡散は社会に有害です。

川村 愛誤


 このようにNHKや朝日新聞をはじめとする巨大メディアから、末端の動物愛誤ネットワーカーまで日本ではフランスの、2024年施行のペットショップの生体販売に関する規制強化の改正法について正確に報じている機関・人はありません。私は常に不思議に思っているのですが、なぜ外国の法律云々の話で、その法律の原文を調べないのでしょうか。それが完全に正確です。
 NHKも朝日新聞ですら、記事を書いた人は法律原文を確認した形跡はありません。おそらく現地のマスコミの報道をつまみ食いして、もしくは他の日本の報道の内容を元にしているとしか思えません。さらに自分たちの憶測を都合よく加えて、元の情報とはかけ離れた内容になっています。特に海外の動物愛護情報は、日本語の情報ではほぼ正確なものはありません。海外の動物愛護情報を調べたい方は、その国の原語の、法律ならば法律原文を読むことをお勧めします。

フランスの犬猫購入の8割がネット通販~ペットショップの犬猫販売規制はほぼ無意味







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France/Frankreich

 記事、
パリでは今でも子犬が店舗販売されている~フランスのペットショップの生体販売規制強化の法改正とは
有名無実なフランスの「ペットショップの犬猫販売禁止」改正法~現在もフランスのペットショップは犬猫を販売している
の続きです。
 連載記事では、2024年1月1日からフランスでは、ペットショップの犬猫の店舗展示販売の原則禁止の改正法が施行されたにもかかわらず、実効性に乏しいことを書きました。現在もフランスでは、ペットショップで現在も犬猫販売が合法的に行われています。さらにフランスではその法改正以前から犬猫の購入の8割がネット通販であり、ペットショップでの店舗展示の犬猫販売原則禁止はあまり意味はありません。



 2024年1月1日からフランスでは、ペットショップに対する「原則ペットショップでは店舗での店舗販売を禁じる」改正法が施行されました。しかしこれはザル法で、実効性が低いと言わざるを得ません。現在もフランスでは、複数のペットショップが犬猫の販売を継続しています。この法改正を機に、犬猫の販売を取りやめたペットショップがあることは否定しませんが。
 「ペットショップでの店舗での犬猫の展示販売を禁じる」は、例外規定があります。それは「保護犬猫であれば許可する」です。また「自ら繁殖した犬猫を販売する販売施設はペットショップとみなされない」という法律の定義があり、自家繁殖の犬猫であれば外形上は「店舗」であっても、展示販売できます。
 さらに法解釈では「店舗とは不特定多数の者が自由に入場できる、営利販売を目的とした施設」です。例えば事前に予約した客のみの入場を認める施設の場合は「店舗」ではないのです。そのためにフランスでは「ペットショップでの犬猫販売を原則禁止する」という改正法が施錠された後も、合法的に犬猫に販売を継続しているペットショップが複数存在します。

 したがってフランスの、「ペットショップでの犬猫販売を原則禁止する」との法改正は、極めて目の粗いザル法であり、実効性に低いのです。さらに元々フランスでは犬猫販売のシェアは圧倒的にネット通販が高いのです。「ペットショップでの犬猫販売を原則禁じる」という法改正がほぼ機能していないのと共に、ペットショップでの犬猫販売のシェアがきわめて低いことから、この改正法の影響力は日本で報じられているほど大きくはありません
 「フランスの犬猫購入のシェアは8割がネット通販からである」なのです。2割のうちペットショップ以外に、ブリーダーによる対面販売もあるでしょう。もともとペットショップによる犬猫販売のシェアは、フランスでは低いのです。2020年のフランス国会の下院議会での資料を以下に引用します。


Assemblée nationale 「フランス下院議会 法律案」 2020年9月20日

(フランス語 原語)
À ce jour, 80 % des ventes de chiens et de chats se font via des sites et plateformes de vente en ligne non spécialisés, faisant d’Internet la première animalerie française.
Il s’agit par la même occasion de lutter contre le trafic illégal d’animaux domestiques puisque les animaux importés en violation de notre réglementation en la matière sur le territoire national sont souvent vendus via ces plateformes de vente en ligne non spécialisées.
Pourtant, de telles ventes résultent souvent d’achats impulsifs, conduisant à de trop nombreux abandons et n’assurent pas des conditions d’élevages respectueuses de notre cadre législatif en vigueur en faveur du bien‑être animal.
en application desquelles tout individu désirant vendre un animal domestique par petite annonce doit se déclarer auprès de la chambre d’agriculture afin d’obtenir un numéro SIREN, exigé lors du dépôt d’annonce en ligne.
Pourtant et malgré l’existence de cette réglementation, le nombre d’annonces frauduleuses ne diminue pas.
En effet, afin de contourner les exigences légales, les vendeurs utilisent de faux numéros d’immatriculation SIREN.
Ainsi, beaucoup de faux professionnels publient de telles annonces sur tout type de site, et complexifient et entravent les contrôles.

(英語)
To date, 80% of sales of dogs and cats are made via non-specialized online sales sites and platforms, making the Internet the leading French pet store.
At the same time, it is a question of fighting against the illegal trafficking of pets since animals imported in violation of our regulations in this area on national territory are often sold via these non-specialized online sales platforms.
However, such sales often result from impulse purchases, leading to too many abandonments and do not ensure farming conditions that respect our current legislative framework in favor of animal welfare.
under which any individual wishing to sell a domestic animal by classified ad must declare himself to the Chamber of Agriculture in order to obtain a SIREN number, required when filing an online ad.
However, despite the existence of this regulation, the number of fraudulent advertisements does not decrease.
Indeed, in order to circumvent legal requirements, sellers use false SIREN registration numbers.
Thus, many fake professionals publish such ads on any type of site, and complicate and hinder controls.

(日本語)
今日に至るまでフランスでは犬と猫の販売の80%が、ペットの専門外のオンライン販売サイトやインターネット環境を通じて行われており、インターネットはいわばフランスの主要なペットショップになっています。
同時にこのことはペットの違法な売買との闘いの問題になっており、フランスの国内での規制に違反して輸入された動物が、これらのペットの専門外のオンライン販売の環境を媒介して販売されることが多いためです。
しかしそのようなオンライン販売はペットの衝動買いの原因となることが多く、あまりにも多くのペットの遺棄につながり、動物福祉を推進し、それを尊重するフランスの法律による畜産の制度を担保できません。
小さなオンライン広告でも飼育動物の販売を希望する個人は、オンライン広告を出す際には、必要な登録番号を取得するために、農業会議所に申告する必要があります。
しかしこの規制があるにも関わらず、不正広告は減りません。
実際には法的要件を回避するために、販売者は偽の登録番号を使用しています。
その為に多くの偽のペット専門業者がそのような偽広告をあらゆる種類のサイトに掲載し、管理を複雑にして規制を妨げています。



 フランスの犬猫のネット通販は、2024年から施行される改正法により、認可を受けた特定の動物取扱業者のみ行えるようになりました。それまでは一定規模未満の、零細犬猫の繁殖家が犬猫をネットで通信販売することがフランスでは認められていました。
 しかしEU域内ではEU加盟国であれば、外国の通販会社から自由に商品をネットで購入できます。ですからフランスの「犬猫販売は認可を得た特定の動物取扱業でのみに認める」という法改正は、あまり意味がありません。フランス国内の認可動物取扱業が出品する犬猫よりも、東欧などで生産された子犬の方がはるか安価だからです。それらの子犬は、ネットでの犬猫等のペットの通販に全く規制がないドイツや、オランダの通販サイトでも産地が偽装されて売られています。EU域内での子犬子猫の産地偽装とネット通販の問題に関しては、別の機会で取り上げます。


(画像)

 フランスの大手犬ネット通販サイト、paruvendu Chien chiot : annonces から。

フランス 犬 ネット販売 20220213


 さらにフランスの「ペットショップでの犬猫販売は原則禁止する。しかし保護犬猫は店舗での展示販売は許可する」という法改正は、保護団体への補助金支給額の減額の対する保護団体の救済策という面もあります。しかし安価な輸入子犬がネットで買えるので、ペットショップに保護犬猫の店舗での展示販売を認めても効果は限定的でしょう。
 保護犬猫の販売をペットショップに協力させる見返りに、補助金の減額の保護団体の不満のガス抜きという面もあるのです。この点については、日本で報道しているマスコミは一社もありません。フランスのこの法改正は実効性に乏しく、さらに妥協の産物でもあるのです。遠いアジアの島国が「動物福祉に前進した素晴らしい画期的な法改正」という評価とは、少し事情が異なるようです(笑)。


(動画)

 Privé de contrats aidés, ce refuge craint l'euthanasie pour ses animaux 「(フランスで)補助金契約が打ち切られたこの動物保護施設は、動物の安楽死を懸念しています」 2017年12月12日




(動画)

 URGENCE POUR LES REFUGES – Euthanasie massive de chiens et chats 「フランスの動物保護施設の緊急事態 – 犬と猫の集団殺処分」 2017年12月10日

Nous devons absolument trouver une solution à ce risque d’euthanasie massive d’animaux dans les refuges et avons besoin de votre implication.
Avec la fin des contrats aidés financés par le gouvernement français, les associations et refuges n’ont plus assez d’employés à temps partiel ou complet pour s’occuper de tous les animaux rescapés.
Les employés sont débordés et n’ont plus assez de ressources humaines pour alimenter, vacciner et prendre soin des animaux qu’ils ont recueillis.

We absolutely must find a solution to this risk of mass euthanasia of animals in shelters and need your involvement.
With the end of subsidized contracts financed by the French government, associations and shelters no longer have enough part-time or full-time employees to take care of all the rescued animals.
Employees are overwhelmed and no longer have enough human resources to feed, vaccinate and take care of the animals they have collected.

私たちは保護施設内の動物の大量安楽死というこのリスクに対する解決策を絶対に見つけなければならず、皆様の関与を必要としています。
フランス政府が資金提供する補助契約の終了により動物保護協会や保護施設には、保護されたすべての動物の世話をするのに十分なパートタイムまたはフルタイムの従業員がいなくなりました。
従業員は圧迫状態で収容した動物に餌を与え、ワクチン接種をし、世話をするのに十分な人的資源がありません。


有名無実なフランスの「ペットショップの犬猫販売禁止」改正法~現在もフランスのペットショップは犬猫を販売している







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France/Frankreich

 記事、パリでは今でも子犬が店舗販売されている~フランスのペットショップの生体販売規制強化の法改正とは の続きです。
 前回記事では、2024年1月1日からフランスでは、ペットショップの生体販売に関する規制が強化された改正法が施行されたことを書きました。ペットショップでは原則犬猫の店舗での展示販売が禁じられますが、例外規定により実効性は低いです。保護犬猫と自家繁殖した犬猫は除外されるからです。さらに「店舗」でなければペットショップは犬猫の販売が可能です。



 前回記事、パリでは今でも子犬が店舗販売されている~フランスのペットショップの生体販売規制強化の法改正とは で述べたことですが、2024年1月1日から施行されたフランスのペットショップに対する「原則ペットショップでは店舗での店舗販売を禁じる」改正法が施行されました。しかしこれはザル法で、実効性が低いと言わざるを得ません。現在もフランスでは、ペットショップが犬猫の販売を継続しています。この法改正を機に、犬猫の販売を取りやめたペットショップがあることは否定しませんが。
 「ペットショップでの店舗での犬猫の展示販売を禁じる」は、例外規定があります。それは「保護犬猫であれば許可する」です。また「自ら繁殖した犬猫を販売する販売施設はペットショップとみなされない」という法律の定義があり、自家繁殖の犬猫であれば外形上は「店舗」であっても、展示販売できます。

 かつてカリフォルニア州でも、「ペットショップでの犬猫の販売を禁じる」という法改正を行い、2019年に施行しました。これもフランスの法改正と同じく、「保護犬猫は除外する」との例外規定があります。また「自家繁殖した犬猫を販売する者はブリーダーのカテゴリーでありペットショップではない」という法律上の定義により、そのために、法律が施行後も外見上はペットショップそのものの店舗で、犬猫の販売が続けられました。
 その後は保護犬猫の販売価格の上限を定めるなどのさらなる規制強化の改正を行い、現在はペットショップでの偽装保護犬猫販売は減りつつあります。その点については、カリフォルニア州の動物保護団体が動画にまとめています。


(動画)

 A CAPS Investigation: California Pet Shops Selling Fake Rescue Dogs 「CAPS(動物保護団)の調査:カリフォルニア州のペットショップが偽の保護犬を販売している」 2019年3月19日




The law prohibits pet shops from selling puppies, kittens, or rabbits unless the animals come from shelters or rescues.
However, two fake rescues, Bark Adoptions and Pet Connect, have popped up, acting as passthroughs between puppy mills and pet shops.

カリフォルニアの法律では、動物がアニマルシェルターや保護団体から来たものでない限り、ペット ショップが子犬、子猫、ウサギを販売することを禁止しています。
しかし、Bark Adoptions と Pet Connect という2つの偽の保護団体が現れ、パピーミルとペット ショップの間の中間業者として機能しています。



 フランスの「ペットショップの店舗では原則犬猫の展示販売を禁止する」という法改正は、カリフォルニア州法と法律の設計はほぼ同じです。フランスのこの改正法は、さらにザル法と言えるカリフォルニア州法より抜け穴が大きいのです。
 それは「ペットショップでの犬猫の販売を禁止するのは店舗での展示販売」だけという点です。この店舗(フランス語:établissements 英語:establishments)の法解釈が、「不特定多数の人が自由にアクセスでき、営利を目的とした販売施設」です。つまり事前に予約をした、限られた人だけが入れる場所」であれば法解釈上「店舗」ではないのです。「展示ルーム」を事前予約制にして、一般の人の自由な入場を制限すれば、犬猫の展示販売が可能と言うことなのです。ですからいままで営業してきたペットショップの店舗をそのままの状態で、「ご来店は事前にご予約下さい」とすればよいだけす。これはカリフォルニア州法のザル法のザルの目よりもはるかに粗く、法律があってもないのと同じです。以下に実例を挙げます。


Les Animaux de Paris

 パリにある、総合的な品ぞろえのペットショップ。ホームページによれば「全てがフランス産の犬、猫、ウサギ、モルモットのさまざまなペットの種類を販売しています。私たちは、パリの当店で直接ペットを提供します。お客様はご来店なさって、直接ペットを見て選んでお持ち帰り下さい」とあります。その上で犬猫の販売に限り、次の条件「犬猫をご覧になりたい場合は事前にご予約下さい。一般の人が自由にアクセスできない別室でご覧いただけます」と示されています。

(フランス語原文)
Nos chiots et nos chatons sont dorénavant visibles sur simple demande.
N’hésitez pas à nous solliciter sur place afin que nous vous les présentions dans un espace dédié.

(英語)
Our puppies and kittens are now visible upon simple request.
Do not hesitate to contact us on site so that we can present them to you in a dedicated space.

簡単なお願いに応じて下されば、お客様は私たちの子犬と子猫をご覧いただけるようになりました。
犬猫の専用スペース(註 予約客しか入られない犬猫の専用展示ルーム)にて案内させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。



Les Chiots - Paris - Dog Club

(フランス語 原文)
LE DOG CLUB EST FIER DE VOUS PRÉSENTER SES NOUVEAUX ARRIVANTS. EN RAISON DE LA LOI N°221-1539, L'ACCÈS DU MAGASIN N'EST PLUS UN ESPACE LIBRE. NOUS INVITONS À NOUS CONTACTER AU 0143276856 AFIN DE POUVOIR FAIRE UNE RÉSERVATION

(英語)
THE DOG CLUB IS PROUD TO INTRODUCE ITS NEW ARRIVALS. DUE TO LAW N°221-1539, ACCESS TO THE STORE IS NO LONGER A FREE SPACE. WE INVITE TO CONTACT US AT 0143276856 IN ORDER TO MAKE A RESERVATION

ドッグクラブ(ペットショップ)は誇りを持って、新しい犬を紹介します。
法律第 221-1539号(フランスの「原則ペットショップの犬猫の店舗での展示販売を禁じる」との法律の規定)により、店舗への入場は自由ではなくなりました。
ご予約の際は、0143276856までご連絡ください(=事前予約をすれば、事実上店舗に入れる)。



(画像)

 Dog Club, votre animalerie et vente de chiots à Paris のホームページからのスクリーンショット。2024年2月20日アクセス
 
 これは完全に「店舗の展示販売」と言えるでしょう。しかし「不特定多数の人が自由にアクセスできない状態で、予約した客だけが入れる」のであれば、フランスの法律の解釈では「店舗」ではないということです。フランスの「ペットショップでの犬猫販売を原則禁じる」との法改正は、完全に有名無実といっても差し支えないと思います。
 当初のアメリカ、カリフォルニア州の「ペットショップでは犬猫ウサギの販売を原則禁じる」との法改正より、さらに目が粗いザル法と言えます。

dog club paris
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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