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「例外なく野良猫はその場で殺さなければならない」オーストラリアの州







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(summary)
Queensland Biosecurity Act 2014
The feral cat must not be moved, fed, given away, sold, or released into the environment.


 日本でも在来生物に深刻な害を及ぼしている野良猫ですが、野良猫をアライグマ等と同じく「特定外来生物に指定すべき」という意見もあります。特定外来生物とは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に定められた種です。特定外来生物は、販売・頒布目的での飼養、不正な飼養、許可のない輸入や販売、野外へ放つなどの行為に対しては厳しい罰則規定があります。野良猫に対しては、日本の特定外来生物と同等かそれ以上に厳しい法規制があるオーストリアの州があります。ですから日本で野良猫を特定外来生物に指定するのは極論とは言えません。


 まず「特定外来生物」ついての規制です。特定外来生物とは、「日本在来の生物を捕食したり、これらと競合したりして、生態系を損ねたり、人の生命・身体、農林水産業に被害を与えたりする、あるいはそうするおそれのある外来生物」です。そのために法律により、「被害を防止するために、それらを『特定外来生物』等として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入等について規制を行うとともに、必要に応じて国や自治体が野外等の外来生物の防除を行うことを定め」ています。これらの項目に違反した場合、最高で個人の場合3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、法人の場合1億円以下の罰金が科されます。
 かつては特定外来生物は「生きたままの移動」すら禁止され、それに対しても厳しい罰則が科されていました。しかしその場で必ずしも殺処分できるとは限らず、その条文(6条)は削除されました。

特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律

 その特定外来生物に野良猫も指定すべきという意見があります。私はそれを極論とは思いません。例えば特定外来生物に指定されているアライグマは、もともとは愛玩目的で輸入されていました。それが野生化して特定外来生物に指定されるまで増え、被害をもたらしました。ですから猫が愛玩動物であることは、特定外来生物の指定を妨げる根拠にはなりません。
 また「猫はネズミ防除に役立っているから野良猫は温存すべき」も妄論です。猫によるネズミ駆除効果は限定的で、多くの学術研究で否定されています。かつてはフイリマングースは奄美群島等でハブの防除のために輸入され、放たれました。しかしフイリマングースのハブ駆除効果はほとんどなく、ハブ以外の希少なアマミノクロウサギなどの在来生物を捕食しその被害が深刻なために特定外来生物に指定されました。野良猫も奄美群島等で、在来の野生生物に深刻な被害を及ぼしています。ですから野良猫もフイリマングースと同様に、特定外来生物にすることに何ら問題はないはずです。

 特定外来生物であるアライグマは、大変厳しいとはいえ許可を受ければ飼育できます。野良猫を特定外来生物に指定したとしても、猫の飼育のハードルはアライグマ等より下げて認めればよいだけです。
 例えば猫の飼育に、「マイクロチップでの個体識別と登録、商業ブリーダーの所有猫以外は不妊去勢の義務と無資格の猫繁殖に対する厳罰、完全室内飼い義務と遁走猫の駆除の合法化と狩猟免許がない者でも野良猫の殺害駆除を認める」などの立法です。そのようにすれば問題はありません。

 このように日本で野良猫を特定外来生物に指定することは、論理的にも倫理的にも全くも問題はありません。現にオーストラリアのクィーンズランド州では、日本の現行の外来生物法以上に厳しく野良猫を規制しています。同州では、野良猫の生きたままの移動、給餌、飼育、譲渡、販売が刑事罰をもって禁止されています。日本では特定外来生物の「生きたままの移動の禁止」の条文は削除されましたし、給餌までは禁止していません。例えば奄美群島などで行われているTNRや、捕獲して飼猫として譲渡するなどの活動では、同じことをすればオーストラリア、クィーンズランド州では犯罪行為です。
 以下に、オーストラリア、クィーンランド州の政府文書等から引用します。なおオーストラリアの他の州でも、同様の法律の規定があります。オーストラリアの法律を鑑みれば、日本での外来生物の管理をすること、それに伴う駆除に「猫」だけ異常なまでに感情だけで反対するのは合理的な理由は一切ありません


Feral cat Felis catus オーストラリア、クィーンズランド州政府文書

Legal requirements
The feral cat is a category 3, 4 and 6 restricted invasive animal under the Biosecurity Act 2014.
This is a cat that is not owned.
The feral cat must not be moved, fed, given away, sold, or released into the environment.
The Act requires everyone to take all reasonable and practical measures to minimise the biosecurity risks associated with invasive animals under their control.

野良猫に対する法的な要件
野良猫は、バイオセキュリティ法 2914 に基づくカテゴリー 3、4、6 で規制される外来動物に指定されています。
野良猫とは人に飼われていない猫です。
野良猫を(生きたまま。つまりその場で殺さなければならない)移動させたり、餌を与えたり、譲渡したり、販売したり、自然環境に放したりしてはなりません。
この法はすべての人が外来動物を管理下に置き、その動物による生態系保護に対する危険性をを最小限に抑えるために、あらゆる合理的かつ実践的な措置を講じることを義務付けています。



Biosecurity Act 2014


(動画)

 Shooting More Feral Cats and a Fox 「さらに多くの野良猫とキツネを射殺する」 2022年12月3日

 この方はクィーンズランド州ではなく、ニューサウスウェールズ州から委託を受けて、有害な外来生物の野良猫等の駆除を行っています。一般からの寄付も募っています。




(動画)

 Shooting Native Wildlife Killers #Feral Cats 「在来野生動物の殺し屋の猫の射殺」 2022年10月1日 

 上記のオーストラリア、NSW州の男性の野良猫駆除活動のビデオ。

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捕食だけではなくトキソプラズマ感染でも野生動物を殺す猫~オーストラリアのアシカ







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(summary)
Toxoplasma gondii is an emerging pathogen in marine mammals, with substantial worldwide seroprevalence in pinniped (seal and sea lion), cetacean (dolphin and whale) and mustelid (sea otter) species, and documented mortalities in critically endangered populations.


 記事、
捕食だけではなくトキソプラズマ感染でも野生動物を殺す猫~ハワイモンクアザラシ
捕食だけではなくトキソプラズマ感染でも野生動物を殺す猫~カリフォルニア州のラッコ
の続きです。
 猫(ネコFelis silvestris catus)は国際自然保護連合(IUCN)においても、日本生体学会においても「侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。猫の直接的な影響により絶滅した脊椎動物は63種とされています。猫は捕食により、特に鳥類や小型哺乳類に脅威を与えているのは周知されています。それ以外にも、猫はトキソプラズマ感染症により大型の希少な海洋性哺乳類を殺しています。希少種のアザラシ、ラッコ、アシカ、イルカ等が猫が終宿主のトキソプラズマ感染によって死亡していることが明らかになっています。今回は希少種のオーストラリアアシカについて述べます。



 オーストラリアアシカとは、オーストラリアに生息する固有種のアシカであり、絶滅危惧種に指定されています。オーストラリア政府は保護に力を入れていますが、残念なことにオーストラリアでもネコ科動物が終宿主の取りきプラズマ感染症により、このオーストラリアアシカが死んでいます。トキソプラズマ感染症は、オーストラリアアシカの保全にも、難問を突き付けています。
 オーストラリアアシカのトキソプラズマ感染率に関して、アデレード大学の研究者らが昨年論文を公表しています。以下に引用します。


Toxoplasma gondii seroprevalence in the endangered Australian sea lion (Neophoca cinerea) 「絶滅危惧種のオーストラリアアシカ (Neophoca cinerea) におけるトキソプラズマ・ゴンディの血清感染率」 2022年9月5日

Toxoplasma gondii is a ubiquitous parasite increasingly detected in marine mammals and suspected to contribute to limited recovery of endangered populations.
This study reports on the exposure of the Australian sea lion (Neophoca cinerea) to this protozoon using archived adult and pup sera from three island colonies in South Australia.
Modified agglutination testing (MAT) detected a seroprevalence of 30.4% and high antibody titers in adult females (median age 9.5 y, range 5.5-14.5 y) at Dangerous Reef, a felid-free island.
Findings have implications for parasitic disease risk in wildlife inhabiting Australia’s islands and for the feral cat control program on Kangaroo Island.
Toxoplasma gondii is an emerging pathogen in marine mammals, with substantial worldwide seroprevalence in pinniped (seal and sea lion), cetacean (dolphin and whale) and mustelid (sea otter) species, and documented mortalities in critically endangered populations.
Understanding of the parasite’s potential to modulate marine mammal population size and geographical range comes from surveys of European and North American cetaceans and marine mustelids.
In the threatened southern sea otter (Enhydra lutris nereis), for instance, T. gondii-associated encephalitis was considered a primary or contributing cause of more than a quarter of deaths, predominantly in adults.
For the endangered Australian sea lion (Neophoca cinerea), toxoplasmosis is listed as a potential threat to the species’ recovery, based on observations in other marine mammals and documented disease susceptibility.
Consequently, disease-induced mortality outbreaks pose the greatest risk to the species’ resilience based on modelling of future population decline.
Domestic (Felis catus) and wild (including feral) felids are the only definitive hosts of T. gondii.
Across these species, the mammals and birds, parasite transmission is related either to foraging or to transplacental transmission from recently infected mother to offspring.
Transplacental transmission, placental inflammation and disseminated congenital fetal infection, resulting in early or late-term abortion or stillbirth have also been documented in multiple species.
The infection of marine mammals indicates contamination of coastal and marine environments with oocysts shed in cat feces, by terrestrial water run-off or from ocean sewage discharge.
For species frequenting coastal habitats, such as pinnipeds, infection could also result from direct contamination of haul out sites by cat feces.

トキソプラズマ・ゴンディは、海洋哺乳類で検出されることが増加している広く蔓延している寄生虫であり、それは絶滅の危機に瀕した海洋哺乳類の個体群の個体数回復の妨げになっていると疑われています。
この研究は南オーストラリア州の3つ島の一群から採取された成体および幼体の保存血清を使用して、オーストラリアのアシカ (Neophoca cinerea) のこの原虫(トキソプラズマ・ゴンディ)への曝露について報告しています。
修正凝集検査(MAT)によって、ネコ科動物のいない島であるデンジャラスリーフの雌の成獣のオーストラリアアシカ(年齢中央値9.5歳、範囲5.5~14.5歳)における、トキソプラズマの血清有病率は30.4%であり、高い抗体価が検出されました。
この調査結果は、オーストラリアの島々に生息する野生動物の寄生虫症のリスクと、カンガルー島の野良猫駆除プログラムに影響を与えるとしています(=さらに野良猫の駆除が強化されるべきという意味)。
トキソプラズマ・ゴンディは海洋哺乳類では新たな病原体であり、鰭脚類(ひれ足類。アザラシとアシカ)、鯨類(イルカとクジラ)、イタチ科(ラッコ)の種では、世界的にかなりの血清における感染の蔓延があり、絶滅の危機に瀕している種の個体群の死亡例が記録されています。
このトキソプラズマ・ゴンディは、海洋哺乳類の個体数と地理的範囲を変化させる可能性(=個体数を減少させ、生息域を縮小させる)があることは、ヨーロッパおよび北米のクジラ目と海洋性イタチ科の調査から得られています。
たとえば絶滅の危機に瀕しているミナミラッコ(Enhydra lutris nereis)では、トキソプラズマ・ゴンディの感染に関連した脳症が、主に成獣の死亡の4分の1以上であり、主な死亡の原因または寄与原因であると考えられています。
絶滅危惧種のオーストラリアアシカ (Neophoca cinerea) に関しては、他の海洋哺乳類での観察と病気に対する感受性の記録に基づいて、トキソプラズマ症がこの種の回復に対する潜在的な脅威として挙げられています。
その結果、将来のオーストラリアアシカの個体数減少のモデルに基づくと、トキソプラズマ感染症による死亡率は、種の個体数回復力にとって最大のリスクとなります。
イエネコ (いわゆる「猫」 Felis catus) および野生の猫 (ノネコを含む) ネコ科動物は、トキソプラズマ・ゴンディの唯一の最終宿主です。
哺乳類と鳥類の種全てで寄生虫の感染は感染した餌を食べることと、または感染したばかりの母親から仔への胎盤を経た感染のいずれかです。
トキソプラズマの胎盤経由感染、胎盤炎症、播種性先天性胎児感染症により、初期または後期の流産や死産が引き起こされることも複数の種で報告されています。
海洋哺乳類のトキソプラズマ感染は、陸の水の流入または海洋への下水の排出によって、猫の糞便中に排出されるオーシスト(トキソプラズマの卵状のもの)による沿岸および海洋環境の汚染を示します。
鰭脚類(ひれ足類 アシカやアザラシ等)などの、海岸の陸の生息地に頻繁に出入りする種の場合は、猫が糞便をした汚染場所から直接感染が生じる可能性もあります。



(動画)

 Meet Taronga's New Australian Sea Lion Pup! 「タロンガ動物園で生まれた新しいオーストラリアンアシカの仔をご紹介します!」 2020年9月24日公開

 We are seal-iously thrilled to announce the recent birth of an endangered Australian sea-lion pup who has just made her first splash in her new home at Taronga's Seal Bay! と、絶滅危惧種のオーストラリアアシカが新たに動物園で誕生して、喜ぶ関係者。本来ならば感染症のリスクにおびえずに、自然環境での個体数回復が望ましいです。トキソプラズマが在来生物を脅かしている現状からすれば、さらにオーストラリアの野良猫ノネコ駆除を厳格に進めなければなりません。なおオーストラリアでは、猫のTNRは全土で禁止です。

続・オーストラリアは2022年に国土の全てでTNRが違法となった






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(summary)
Australia has passed a law in 2022 that will require all cats to be kept indoors, in ACT.
Australia has now banned TNR control of cats nationwide.


 記事、オーストラリアは2022年に国土の全てでTNRが違法となった、の続きです。
 オーストラリアでは猫のTNRはすべての州と準州で禁止されています。今までは唯一、首都キャンベラ特別区(ACT)のごく限られた、狭い範囲の都市部でのみ例外的に認められていました。しかし新しいACTの「猫の室内飼い義務法」により、TNRは違法となりました。つまりこれでオーストラリアは全土でTNRが違法となる国になりました。この法律は2022年7月1日に施行されましたが、その前にTNR団体らがTNRに限り例外を認めるように求めていました。しかしTNRを免除する特例は認められませんでした。ただし法律施行前から飼育されていた猫は免除されます。ACTで行われているTNR活動も、法施行前の猫はTNR管理が認められますが、新規の猫をTNRすることは違法となります。



 サマリーで示した通り、オーストラリアでは全ての州準州で猫のTNRが禁止されていますが、2022年まで首都キャンベラ特別区(ACT)の都市部でのみで例外的に許可されていました。しかし首都キャンベラ特別区(ACT。以下、「ACT」と記述する)でも、飼い猫の室内飼いを義務付ける法律が2022年7月1日に施行しTNR猫の飼い猫と解釈され、法律施行後はTNRは違法となります。それのよりオーストラリアは全土でTNRが違法となりました。
 ACTでTNR活動をしていた団体は、ACT政府に「TNRに限り特例を認めて活動を継続できるようにしてほしい」との要望を行いました。しかしACT政府は予定通り、「飼猫の室内飼い義務法」を7月1日に施行することにしました。ただしこの法律の施行前から飼育していた猫は除外するとしました。つまりACTで行われているTNR活動は現在TNR管理されている猫は引き続きTNR団体が屋外で管理することを継続できますが、新規の猫でのTNRは認めないということです。妥当な判断だと私は思います。以下に、それを伝えるニュースソースから引用します。


All Canberra suburbs to contain new cats from July 1, 2022 「2022年7月1日から、キャンベラの近郊で新規で飼育するすべての猫は室内に閉じ込めること」 2022年5月28日

Currently, all cats in new Canberra suburbs have to be kept indoors or in cat runs at all times.
Under the ACT government's plan, announced today, all new cats obtained by owners after July 1, 2022 will have to be contained, regardless of which suburb they live in.
ACT Minister for Transport and City Services Chris Steel explained that "grandfathering arrangements" would apply for cats owned before July 1 2022, which means that already-owned cats do not need to be contained.
The maximum penalty for breaching the laws is $1,600.
Among these strategies is a compulsory requirement for new cat owners to register their cats.
From July 1 2022, new cat owners will have to pay a once-off fee when they first register their cat, and then update their details annually.

現在は、キャンベラ近郊では新しく取得した猫はすべて、常に屋内またはキャットラン(屋外のネットや柵で囲って猫が遁走できないようにした設備)内で飼育する義務があります。
7月1日以降に新しく飼主が取得したすべての猫は、住んでいる場所に関係なく屋内に収容しなければなりません。
ACT政府のクリス・スティール運輸・都市サービス局長官は、次のように説明しました。
2022年7月1日より前に飼われていた猫には、「祖父条項(grandfathering arrangements)」(*)が適用されます。
つまり、すでに飼われている猫を室内に閉じ込めて飼う義務はありません。
法律違反に対しては、最高で1,600ドルの罰金が科されます。
これらの戦略の中には、新しい猫の所有者が猫を登録するための義務要件があります。
2022年7月1日から新しい猫の所有者は、最初に猫を登録するときに1回限り猫の登録手数料を支払わなければならず、その後は毎年登録内容の詳細を更新する必要があります。


(*)
Grandfather clause 「祖父条項」
 旧法下で行われたことは旧法による規定が法改正後も引き続き適用されますが、新しい法律が段階的に将来のすべてのケースに適用されていくとする条項です。


(参考資料)

ACT Cat Plan 2021-31 「ACT(首都キャンベラ当別区)における猫計画 2021年-31年」 ACT政府公文書

 この文書では、ACT政府は2031年までに、以下を達成すると書かれています。TNRによる猫の管理については記述がありません。つまり「猫の室内飼い義務」での、TNRの免除の特例はありません。
1、飼猫の不妊去勢率を上げる。
2、飼猫の全てをマイクロチップによる登録を義務化する。
3、半所有、非所有猫の削減。
4、猫の収容施設(アニマルシェルター)を増やす。
5、猫の室内飼いと、屋外でのリードとハーネスの完全義務化。
6、野良猫の駆除を行い、野生動物を保護する。
7、農村地域でも猫の室内飼いを広める。
8、猫による人感染症リスクに関する人々への啓もう。



 オーストラリアの首都キャンベラ特別区での「猫の室内飼い義務化」の法律は、TNR活動団体がTNRに関する例外措置を設け、容認することを求めていましたが、それは却下されました。しかし新法の施行の2022年7月1日の本法施行以前に飼われていた猫は適用外とされましたので、TNR管理されている猫も同様の扱いとなります。つまりすでにTNR管理されている猫は今まで通りの屋外での認められますが、新規のTNRは許可しないということです。
 ACTは半所有、所有者のない猫は根絶し、野良猫は積極的に駆除する方針です。早晩ACTにおいてもTNR活動はなくなるでしょう。オーストラリアは全ての州準州でTNRが禁止されています。唯一許可されていたACTも違法となり、これでオーストラリアは全土でTNRが禁止された国となりました。


(動画)

 Trap, neuter and return program for Canberra's cats last of its kind in Australia | ABC News 「トラップ、中性化、リターン、それはオーストラリアではキャンベラで最後に残された手法です」 2022年1月21日

  オーストラリアでは、すべての州準州でTNRが禁止されています。このニュースが報じられて時点では、首都キャンベラ特別区のみの狭い範囲での都市部のみでTNRが例外的に許可されていました。しかしニュースでは首都キャンベラ特別区においても猫の室内飼い義務法が可決成立し、TNRも違法となると述べています。この動画の概要は次の通りです。

 猫は屋内では家族の一員ですが、屋外では多大な悪影響を野生動物に及ぼす可能性があります。オーストラリアでは他の全ての地域でTNRは禁止されていますが、まだ首都キャンベラ特別区では非合法ではありません。しかし専門家はTNRは猫を減らす効果はなく、またトキソプラズマ感染等による人に対する公衆衛生上の脅威となると述べています。
 キャンベラ首都特別区では2022年7月1日から新しい猫の室内飼い義務法が施行され、すべての猫は室内で飼うか、リードにつなぐことが義務付けられます。ACT政府は、この法律に基づく新しい猫管理計画で「TNRで猫が再び路上に戻されることを阻止する」と述べています(つまり新しい「猫室内飼い義務法」でのTNRでの屋外飼育を特例としては認めないとACT政府は公言したと言うことです)。

オーストラリアは2022年に国土の全てでTNRが違法となった






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(summary)
Australia has passed a law in 2022 that will require all cats to be kept indoors, in ACT.
Australia has now banned TNR control of cats nationwide.


 オーストラリアでは猫のTNRはすべての州と準州で禁止されています。今までは唯一、首都キャンベラ特別区(ACT)のごく限られた、狭い範囲の都市部でのみ例外的に認められていました。しかし新しいACTの「猫の室内飼い義務法」により、TNRは違法となりました。この法律は2022年7月1日に施行されましたが、その前にTNR団体らがTNRに限り例外を認めるように求めていました。しかし当局が例外を認めたという報道はなく、法律の修正もありません。したがってACTでもTNRは2022年7月1日から違法となりました。つまりオーストラリアは国土の全てでTNRを禁止した国となりました。


 サマリーで示した通り、オーストラリアキャンベラ首都特別区(ACT)では、2021年に「例外なく飼猫を登録し、室内飼いを義務付ける法律」が成立しました。2022年7月に施行されました。この法律によればTNR猫も飼猫とみなされ、マイクロチップの義務と放飼いが禁止されると解釈されます。したがって、この法律の施行以降は、TNRも禁止されることとなります。
 首都キャンベラ特別区(ACT)でTNR活動を行っていた団体は、「TNRに限り例外を認めること」を要求していました。しかしそれを認めたという報道も法律の修正もありません。つまりオーストラリアでは、2022年から国土の全てでTNRを禁止する国となりました。以下に、その件を報じるニュースソースから引用します。


ACT the only Australian jurisdiction where cat management program trap, neuter, return is legal 「ACT(オーストラリア首都キャンベラ特別区域)は猫の管理プログラムのトラップ、中性化、リターンが合法である唯一のオーストラリアの管轄区域です」 2022年3月28日

・TNR is banned in all other states and territories
・Ecologists say that while TNR sounds like a "nice" way of managing stray cats, it is ineffective and threatens native wildlife

Releasing stray cats into the wild is banned in most of Australia, but in the ACT a program called trap, neuter, return (TNR) is placing them back onto the streets.
In the ACT, those colonies exist in the industrial suburbs of are tended to by the Canberra Street Cat Alliance (CSCA), a volunteer organisation.
In every other state and territory, various laws, including biodiversity acts, make it illegal to release an invasive species — like a cat — back into the environment. But the ACT allows TNR.
Environmental experts say the practice is in stark contrast to the ACT's attempts to protect native species through its cat-containment laws, which will come into effect in July and require all new cats to be kept indoors or on a leash.
While the thought of TNR might sound nicer than other ways of managing stray cats, it does not help reduce cat populations.
Trap, neuter, return appears to be a nice way of managing cats without euthanising them, but most research that's been done around the world suggests that it's not very effective at all.
That aside from posing a threat to native wildlife, some cats also posed a threat to human wellbeing.
The RSPCA's ACT chief executive, Michelle Robertson, said there were legitimate concerns for the welfare of street cats, but it was "very difficult for RSPCA to endorse TNR as an effective strategy as part of cat management".
Environment Minister Rebecca Vassarotti said the government would consult with them in the coming months.
The Canberra Street Cat Alliance told the ABC that it would apply for an exemption to the new laws.

・TNRはオーストラリアの他のすべての州および準州で禁止されています
・生態学者はTNRは野良猫を管理する「良い」方法のように聞こえますが効果はなく、在来の野生生物の脅威になっているといっています

野良猫を野生下に放すことはオーストラリアのほとんどの地域で禁止されていますが、ACT(オーストラリア、キャンベラ首都当別区域)では、トラップ、中性化、リターン(TNR) と呼ばれるプログラムによって、野良猫を路上に戻しています。
ACTの工業地帯の都市近にあるこれらのTNR管理された猫の一群は、ボランティア組織であるCanberra Street Cat Alliance (CSCA)によって管理されています。
オーストラリアの他のすべての州や準州では、生物多様性保護法を含むさまざまな法律により、猫などの外来種を環境に放すことが違法になっています。
しかしACTでは、TNR を許可しています(2022年3月28日時点)。
環境の専門家は、この慣行は7月に発効する新しい、すべての猫を屋内のみで飼育するか、リードにつないでおくことを義務付ける「猫を閉じ込める法律」を通じて在来種を保護しようとするACTの試みには、完全に反すると言っています。
TNRの考え方は野良猫を管理する他の方法よりも良いように聞こえるかもしれませんが、猫の数を減らすのには役立ちません。
わなで捕獲し、中性化し、リターンすることは猫を安楽死させずに管理するための優れた方法のようですが、世界中で行われたほとんどの研究は、それがまったく効果がないことを示しています。
猫は在来の野生生物に脅威を与えるだけでなく、一部では人間の健康にも脅威をもたらしました。
ACTのRSPCAの最高責任者であるミシェル・ロバートソン氏は、野良猫の福祉には正当な懸念があるために、「RSPCAは効果的な戦略としての猫管理の一環としてTNRを支持することは非常に難しい」と述べました。
ACTの環境大臣のレベッカ・ヴァサロッティ氏は、政府は今後数ヶ月以内にTNR活動団体と協議すると述べました。
Canberra Street Cat Alliance(TNR活動団体)は、ABC(マスコミ TVニュース) に対して、新しい法律でのTNRの免除を申請すると語りました。



 ACT(オーストラリア首都キャンベラ特別区)での、「すべての猫を室内飼いか、リードでつないで飼うことを義務付ける法律」が成立し、2022年7月1日に施行されました。法律の解釈上TNR猫も飼猫とみなされるために、TNRは屋外飼育となり違法です。ACTでは、オーストラリアでは唯一のTNRが許可された自治体ですが、この新しい法律により、TNRが禁止されることとなりました。
 ACTのTNR活動団体は「TNRに限り、2022年3月に放飼いの例外を認める」ことをACT環境長官に申し入れをしました。しかしその後報道を確認したところ、法律の「TNRは例外として認める」との修正はありませんし、ACT当局からも「TNRは特例として認める」との発表はありません。したがってACTにおいてもTNRは禁止となり、オーストラリアでは国土の全てでTNRを禁じることとなりました。次回記事では、ACTの「すべての飼い猫を室内飼いするか、リードにつないで飼うことを義務付ける法律」に関して、法律原文も含めて述べたいと思います。


(動画)

 Australian state passes law forcing all new cats to be indoor-only 「オーストラリアの州は、新しいすべての猫を屋内のみで飼育することを強制する法律を可決しました」 2022年4月15日 ニュージーランドのマスコミによる報道

 

違法に行われたTNR猫は合法的に銃で殺害駆除された~オーストラリア、クィーンズランド州






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(summary)
In Australia, the Port of Newcastle ordered a cull of cats under the care of The Stray Cats Project, without consultation nor advertisement.


 オーストラリアでは、首都キャンベラの都市部のごく限られた地域を除き、全域でTNRが禁止されています。しかしオーストラリアでは、都市部やその近くで違法にTNRを行っている愛誤団体が絶えません。クィーンズランド州ハンター自治体の港湾はその一つです。港湾を所有する事業者は、正規の害獣駆除業者に依頼して、それらのTNRが行われていた猫を銃で殺害駆除しました。港湾事業者が正規の害獣駆除業者に依頼して銃により敷地内の猫を殺害駆除するのは、オーストラリアの法律では完全に合法です。


 オーストラリア、クィーンズランド州の港湾で違法にTNRが行われ、港湾を所有する事業者が正規の民間害獣駆除業者に依頼して、銃によるTNR猫の殺害駆除を依頼しました。その行為は全くオーストラリアでは合法です。それを伝えるニュースソースなどから引用します。


Port of Newcastle's Stockton breakwall cat cull sparks fury after animals maimed 「(オーストラリア)ニューキャッスル港のストックトンの防波堤で、猫が銃による駆除で障害を負ったことが動物が怒りを引き起こしました」 2020年12月20日

Animal rights activists are calling for a cruelty probe after some cats living on Newcastle's Stockton breakwall were blinded and maimed in a failed cull attempt.
The Port of Newcastle says it commissioned the cull to mitigate the growing risk the animals posed.
The Stray Cats Project took to social media on Friday after the discovery of trails of blood and injured cats along the breakwall.
The Stray Cats Project said it had spent several years catching, desexing, and microchipping the itinerant animals.
The port said it was was responsible for the breakwall and had engaged a fully-licenced and experienced external contractor to conduct the cull due to the increasing risks the cats were posing to the community and the environment.
Any further attempt to cull the cats has been postponed until January 17.

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州のニューキャッスルのストックトンの防波堤に住む何匹かの猫が殺害駆除の試みに失敗して失明し、障害を負った後に、アニマルライツ活動家らはその残酷な行為に対する調査を要求しています。
ニューキャッスル港は、動物(猫)がもたらす危険性が増加することを減らすために、猫の処分を(民間の害獣駆除業者に)委託したと述べています。
野良猫プロジェクト(違法にTNR活動を行っている団体)は金曜日に、防波堤に沿って血の跡と負傷した猫の痕跡が発見された後に、それをソーシャルメディアで取り上げました。
野良猫プロジェクトは徘徊する猫を捕獲し、不妊去勢し、マイクロチップを装着するのに数年間を費やしたと述べました。
ニューキャッスル港は防波堤に対する責任があり、猫が地域社会や環境に与える危険が高まっているために、認可された完全に合法で経験豊かな外部の害獣駆除請負業者に猫の処分を依頼しました。
猫を殺害駆除するための試みは、さらに1月17日まで延長されました。



Stockton Breakwall Cat Shootings 「(オーストラリア)ストックトン・ブレイクウォールにおける猫の銃撃」 

Just before Christmas of 2020, in the Port of Newcastle, New South Wales, Australia, a horrific and barbaric act of cruelty took place.
With no warning, the Port Authority hired a contract killer to stalk and shoot cats in the middle of the night.
The cats’ caregivers discovered a ghastly scene when they arrived the next morning.
What they found was a bloody massacre.
At least 12 of the cats are dead, maimed or missing.
The Port Authority had plans to kill even more cats before the volunteer caregivers brought public attention to the massacre.
With their own time and money, residents spayed and neutered (desexed), vaccinated, and microchipped each of the cats.

2020年のクリスマスの直前に、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州のニューキャッスル港で、恐ろしくて野蛮な残虐行為が行われました。
港湾局は何の事前の協議も告知もなしに、深夜に猫に接近して射殺する殺し屋を雇う契約をしました。
翌朝猫の世話人(違法なTNR活動団体)が港に着いたときに、彼らは怖ろしい光景を発見しました。
彼らが見つけたのは血まみれの猫の虐殺でした。
少なくとも12匹の猫が死に、障害を負った、または行方不明になっています。
港湾局はボランティアの猫の世話人(違法なTNR活動家)が猫の虐殺を世間の注目を集めるように働きかける前に、さらに多くの猫を殺す計画を立てていました。
居住者(違法にTNR活動を行っている団体)は、自分たちの時間とお金を使って、それぞれの猫に不妊去勢手術(中性化)、ワクチン接種、マイクロチップを装着していました。



 日本では私有地であっても狂信的な野良猫愛誤外報に餌やりをしても、土地所有者管理者が何の対策も立てられずに被害に泣き寝入りをしています。さらに野良猫愛誤は、被害者の土地所有者に「TNRのための不妊去勢費用を出せ」などと恫喝するケースすらあります。まさに狂った野良猫愛誤国家です。
 このままでは日本は愛誤により国力がそがれていく一方です。残念なことに狂信的な動物愛誤思想は、環境省をはじめとする省庁、政治家、マスコミまで侵食しています。海外の先進国を見倣い、立法、行政は毅然として愛誤活動家の妄言を拒絶し、環境保全や人権重視の政策に転換し、それらの更新制から脱却すべきだと私は思います。


(動画)

Coverage of the Stockton Breakwall cull on local NBN News 「地元のNBN ニュース。ストックトン・ブレイクウォールでの猫殺害駆除の報道」  2022年2月1日
2022/02/01

The Port of Newcastle ordered a cull of cats under the care of The Stray Cats Project, without consultation nor advertisement.
Many friendly and affectionate microchipped and neutered cats awaiting homes were killed in this shooting, which horrified the world.


ニューキャッスル港は協議も事前の告知もなく、野良猫プロジェクト(違法にTNR活動を行っている団体)が管理している猫の殺害駆除を命じました。
人に馴れて愛情深い、マイクロチップを装着して避妊去勢手術を施し、里親にもらわれることを待っていた多くの猫が、この銃撃で死んで世界を恐怖に陥れました。




(動画)

 Australian Cat Massacre 「オーストラリアの猫虐殺」2021年4月2日

In the dead of night on December 17, 2020, community cats living on the Stockton Breakwall in the city of Newcastle, New South Wales (NSW), Australia, became victims of what was called a cull.

2020年12月17日の深夜に、オーストラリアのニューサウスウェールズ州 (NSW) のニューキャッスル市にあるストックトンブレイクウォール(港湾)に住む地域の猫たちが、いわゆる害獣殺害駆除の犠牲になりました。


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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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よろしくお願いします。

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