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奄美群島での猫駆除は複数手段を組み合わせるべき~先進国オーストラリアを見習え







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(summary)
Australian feral cats slaughter.
Statistics from The Royal Melbourne Institute revealed individual shooters killed 83 percent of feral cats who were deliberately killed across the country.


 日本では現在奄美群島で、ノネコ野良猫から食害にあっている希少な在来生物を保護するために、ノネコ野良猫の捕獲を進めています。箱わなで無傷で捕らえ、飼い猫として譲渡することを原則としています。また捕獲を行っているのは環境省です。しかしそれは大変効率が悪いのです。外来生物保護のためのノネコ野良猫駆除は、海外先進国では複数の手段を組み合わせ、また民間人の協力を得ています。


 サマリーで述べた通り、現在奄美群島では環猫により食害を受けている希少な在来生物を保護するために、環境省が捕獲をしています。これは無傷で捕らえたのちに、飼い猫として譲渡するとしています。しかし在来生物保護という見地からすれば、「ライブトラップ」しか手段がないというのは、大変効率が悪いのです。海外先進国では、猫から在来生物保護のためには、複数の手段を組み合わせるのが常識です。また民間人ハンターの協力を得ています。それにより高い効果を挙げています。
 「猫駆除で箱わなしか用いない」ことによる問題も生じています。希少生物の誤捕獲です。猫捕獲のわな、絶滅危惧種が捕まり死ぬ 環境省見直しへ 2019年9月11日 から引用します。


環境省が奄美大島で実施している猫の捕獲事業で、希少動物のアマミノクロウサギやアマミトゲネズミなどが誤って捕獲され、死んだ事例があることが環境省への取材でわかった。
同省は「たいへん残念なこと」として、わなの方法などを見直す方針という。
8月23日には、アマミトゲネズミ1匹が、わなの中で死んでいるのが見つかった。
アマミノクロウサギとケナガネズミ、アマミトゲネズミは環境省のレッドリストで「絶滅危惧ⅠB類」(近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されている。
環境省希少種保全推進室の担当者は「希少動物が誤って捕獲されるリスクはなるべく排除されるべきだ」と話している。(太田匡彦)



 この件を受けて、猫愛誤家は「ほら見たことか。奄美の猫捕獲(駆除事業)を止めろ」と言う、曲解した意見も出ています。しかし野生化した猫が年間に殺す小動物の数が数百匹に及ぶことを思えば、箱わなでの誤捕獲と希少生物の死は残念ですが、捕獲(駆除)を進めた方がはるかに希少生物の保護に資することは明らかです。箱わなであっても、見回りの回数を増やせば誤捕獲による希少生物の死は防げます。
 また箱わなしか手段がないことも問題です。日本以外の先進国では、希少生物保護のための猫駆除においては、複数の手段を組み合わせています。主には、「わな、銃、毒餌、ウイルス感染」です。変わったところでは、オーストラリアでは猫殺害ロボットが実戦配備されています。これは猫の姿を認識し、猫が近づいてきたら毒を噴出するというものです。
 例えば「猫白血病ウイルス感染」は、すでに多くの国、地域で実践されています。オーストラリアでは、在来生物に無害な、ネコ科動物にしか効果がない毒餌を開発しました。また銃は、直接目視できます。

 また事業主体が環境省だけというのも効率が悪いでしょう。例えばオーストラリアでは連邦政府、州政府、自治体を挙げて猫駆除を行っています。しかし駆除された猫の総数に占める割合は、民間人ハンターが最も高く、学術研究では80%を超えるとされています。
 Australia is killing millions of feral cats with poisoned sausages 「オーストラリアは毒入りソーセージで数百万匹のノネコ野良猫を殺しています」 2019年4月26日 から引用します。


Australian officials are killing millions of feral cats by airdropping frozen sausages laced with poison across the Outback.
But in a bid to kill as many as possible, officials also trap and shoot the creatures.
Cats are said to be a major threat to at least 27 of Australia’s unique species.
They reportedly kill around 377million birds, and 649million reptiles each year in Australia.
And they are not native to the country.
With an aim to slaughter at least two million felines by 2020.
“Feral cats are a real menace and a very significant threat to the health of our ecosystem,” Australia’s former environment minister Josh Frydenberg said.
Although the poison-laced sausages have proven most effective at killing the felines, it’s the farmers and shooters that have killed more in total.
Statistics from The Royal Melbourne Institute revealed individual shooters killed 83 percent of feral cats who were deliberately killed across the country.

オーストラリアの当局者は、オーストラリの内地全域で、毒入りの冷凍ソーセージを空中から投下することにより、数百万匹のノネコ野良猫を殺しています。
しかしできるだけ多くを殺すために、公務員もノネコ野良猫をわなにかけたり射殺したりします。
猫はオーストラリア固有種のうち、少なくとも27種に対して大きな脅威であると言われています。
猫は、オーストラリアで毎年、3億7700万羽の鳥と6億6900万匹の爬虫類を殺しています。
そして、猫はオーストラリアの在来種ではありません。
2020年までに、少なくとも200万匹の猫を殺害することを目的としています。
「ノネコ野良猫は本当に厄介であり、私たちの生態系の健全性に対して非常に重大な脅威です」とオーストラリアの元環境大臣ジョシュ・フリデンバーグ氏は言いました。
毒入りソーセージはネコ科動物を殺すのには最も効果的であることが証明されていますが、農家とハンターが合計でより多くのノネコ野良猫を殺しました。
ロイヤルメルボルン研究所の統計によると、オーストラリア全土で意図的に殺害されたノネコ野良猫の83%が、個人のハンターによるものと明らかにされています。
 


 上記の引用した記事にある、ロイヤルメルボルン研究所による、オーストラリアにおけるノネコ野良猫駆除の統計資料は、次回以降の記事で紹介します。それによれば、オーストラリアでのノネコ野良猫の年間駆除数は概ね100万匹以上です。またそのうちの80%以上が、民間の個人ハンターが担っています。
 日本の奄美群島の猫捕獲(駆除)事業は、環境省が単独で行っています。きわめて効率が悪いといえます。太田匡彦氏の記事にある通り、「見直し」は大変良いと思います。日本でも民間ハンターに協力を依頼する、オーストラリア政府に協力を依頼し、ネコ科動物のみに効果がある毒餌の提供を受ける、ウイルス感染も選択肢として考えるのも良いかもしれません。太田匡彦氏もたまには良い記事を書きますね。


(動画)

 Australia's plan to kill 2 million cats to combat 'extinction crisis' 「『在来種の絶滅危機』と闘うために200万匹の猫を殺すオーストラリアの計画」 2019年4月28日公開




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猫の放し飼い禁止の立法化が進むオーストラリア







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(summary)
Mandatory to keep a cat in an enclosure.
In Australia we are advancing legislation.


 日本では地域猫を環境省が推進しており、野良猫の温存を政府機関を挙げて行っているという国際的に稀有な国です。他の先進国では、野良猫)の被害は生活環境の悪化(糞が汚い、臭い、うるさい)にとどまらず、人畜共通感染症のリスクを高める、生態系への悪影響も深刻と考えられています。そして何よりも猫の放し飼いや野良猫の温存は、動物福祉に反します。例えばドイツ、オーストリア、スイス、オランダなどは、外猫は通年狩猟駆除が推奨されており、猫の放し飼いと野良猫の増殖の防止を図っています。オーストラリアでは外猫の狩猟駆除のみならず、放し飼い禁止の立法化が進んでいます。


 オーストラリア、西オーストラリア州では、猫の室内飼育を義務化する法案が審議されています。Cats could be banned from going outside under new Australian law 「新しい法律の下では、猫は室外に出ることを禁止される可能性があります」 2019年5月14日 から引用します。


Cats could be banned from going outdoors during certain hours under laws to tackle the number of strays in Western Australia.
Government officials in Perth are reviewing cat and dog legislation after a rise in complaints about stray animals.
Proposed changes to the Cat Act 2011 could see felines forced to stay indoors permanently or given curfews that limit them from going outdoors between sunrise and sunset.
Roz Robinson, who runs Cat Haven, she also called for the mandatory neutering age to be reduced from six to three months.
The law review could also see harsher penalties handed out for owners of noisy or dangerous dogs.
Since 2013, punishment for dog owners whose pets attack people or other animals was increased to a maximum A$10,000 April.
The Independent reported how the Australian government was allegedly airdropping poisonous sausage.
The cats are said to die within 15 minutes of eating the sausages made with kangaroo meat, chicken fat, herbs, spices and the poison, 1080, according to The New York Times.
According to reports, it is just one of the tactics used by the government as part of its plan cull 2 million feral cats by 2020 to protect native species.

オーストラリア、西オーストラリア州では、多くの野良猫の数に対処するために、猫は法律の下では特定の時間に屋外に出ることを禁止される可能性があります。
パース市(西オーストラリア州の州都)の政府高官は、野良動物に関する苦情の高まりを受けて、猫と犬の法律を見直しています。
「猫の法律 2011」の改正案では、猫は永遠に屋内で飼育されることを強制されたり、もしくは日の出と日没の間に屋外に出ることを制限する門限が与えられる可能性があります。
キャット・ヘイブン(註 猫保護団体)を経営しているロズ・ロビンソン氏は、去勢が必要な月齢を、6ヶ月から3ヶ月に短縮することも求めました。
法律の見直しでは、うるさい犬や危険な犬の飼い主に、厳しい罰則が科せられることも盛り込まれています。
2013年4月以降、人や他の動物を攻撃するペット犬の飼い主に対する罰金は、最大10,000オーストラリアドル(註 約71万円。1オーストラリドル=71円)に引き上げられました。
インディペンデント(註 マスメディア名)は、オーストラリア政府が何百万匹もの野生の猫を殺すために、毒入りソーセージを空中から投下した方法を報じました。
ニューヨーク・タイムズ誌によると、猫はカンガルーの肉、鶏の脂肪、ハーブ、スパイス、毒で作られたソーセージを食べてから15分以内に死ぬとされています。
報道によればそれは、2020年までに在来種を保護するために、200万匹の野良猫を駆除する計画の一環として政府が採用する戦略の1つにすぎません。



 「猫を完全に室内外することを義務付ける」、「猫の不妊去勢を義務透ける」。これらは、オーストラリアのいくつかの自治体ですでに立法化していることです。例を挙げます。
 Brisbane City Council  ブリスベン(註 クイーンズランド州州都) 自治体HP」2019年4月30日 から引用します。


Keeping a cat
As a cat owner, you have to make sure your cat doesn't become a neighbourhood nuisance.
provide an enclosure appropriate to prevent your cat going over.
Cat permit
In Brisbane, If you want to keep more than three cats, you will need to apply for a permit.

猫を飼うこと
猫の飼い主として、あなたはあなたの猫が近所の迷惑にならないように注意しなければなりません。
猫が脱走するのを防ぐために、適切な囲いの中に保つこと。
猫の飼育許可
ブリスベンでは3匹以上の猫を飼いたい場合は、許可を申請する必要があります。



 猫の問題は、飼い主が責任もって室内飼い、もしく脱走できない状態のケージでの飼育をすることで防げます。それでも脱走したことによる野生化や計画外の繁殖を防止するために、不妊去勢を必ずすることです。それを完全に守り、それでも発生した、さらには野生化して自然繁殖したノネコ野良猫の駆除を進めることにより、猫の人社会への被害も、生態系への悪影響もいずれは解決します。
 要するに、飼い主と飼い猫を完全にリンクして、飼い主の責任を明確化することです。例えば地域猫活動やTNRマネジメント活動は、それとは真逆の政策です。猫問題の解決とは、まさに逆の方向です。


(動画)

 オーストラリアのキャット・エンクロージャー(囲い、檻)の例。このように猫を飼育することが猫にとっても、人社会によっても、在来の野生動物にとっても最善なのです。地域猫活動やTNRマネジメントはその真逆(まぎゃく)の方法です。







野良猫ノネコの積極的駆除により、激減させることに成功したオーストラリア







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(summary)
Australia's total feral cat population fluctuates between 2.1 million when times are lean, up to 6.3 million when widespread rain results in plenty of available prey.
The new estimate is actually lower than previous studies, which claimed Australia was home to upwards of 20 million feral cats.


 オーストラリアでは、野良猫ノネコは在来生物を捕食する有害生物とされ、苛烈に殺害駆除されています。2015年には、オーストラリア連邦政府が「オーストラリアに生息する推計2000万匹の野良猫ノネコを2020年までに200万匹駆除する」計画を開始しています。連邦政府の方針を受けて、州政府や自治体も独自の野良猫ノネコ駆除事業を推進しています。猫駆除のためのハイテク機器も導入しています。民間人にも猫駆除を促しており、猫駆除に対して報奨金の支給を決定した自治体もあります。野良猫ノネコは、オーストラリアでは通年狩猟駆除が推奨されています。


 サマリーで示した通り、オーストラリアでは野良猫ノネコの駆除を苛烈に行っています。連邦政府のみならず、州政府や自治体も、独自の野良猫ノネコ駆除の公共事業を行っています。猫殺害ロボット(ハイテクで猫を認識することができ、近づいた猫に対して毒薬を噴出する)や、人が入りづらい地勢条件でも毒餌を散布するためにドローンを導入するなどの、ハイテク機器も積極的に導入しています。
 民間人に対しても、猫駆除が推奨されています。通年、野良猫ノネコは狩猟対象です。猫駆除1匹につき、10オーストラリアドルの報奨金を支払う自治体もあります。
 そのようなオーストラリアですが、2015年に連邦政府が野良猫ノネコの積極駆除の方針を示した当時は、野良猫ノネコの推定生息数は2,000万匹でした。しかしその後は、野良猫ノネコの推定生息数は210万~630万匹に激減しました。この事実は、野良猫ノネコを減らすためには、積極的な殺害殺処分が最も有効であることを示しています。以下に、関連する記事を引用します。



Australia's Feral Cat Problem 「オーストラリアの野良猫ノネコ問題」 2015年10月19日

These descendants of domestic cats brought in by European settlers have evolved into efficient predators, and they devour an estimated 75 million native animals every day.
They are responsible for a real animal genocide, having wiped out about 28 native Australian species.
Australia’s environment minister, Greg Hunt, announced the plan to eradicate a tenth of the estimated 20 million wild cats by 2020, calling them “a tsunami of violence and death.”
That’s one way of saying they are an ecological threat that Australia must confront.

ヨーロッパの入植者によって持ち込まれた飼い猫の子孫は、優秀な捕食者へと進化してきました。
そして猫たちは、毎日推定で7,500万個体の野生動物を捕食しています。
彼らに在来動物の大虐殺の責任があるのは真実で、オーストラリアの28の在来動物を全滅させました。
オーストラリアの環境大臣グレッグ・ハント氏は、2020年までに推定2,000万匹の野良猫ノネコの10分の1を駆除する計画を発表し、それを「暴力と死の津波」と呼んでいます。
それは、オーストラリアが直面しなければならない生態系の脅威であるということの表現の一つです。



Feral cats now cover 99.8% of Australia 「野良猫ノネコは現在オーストラリアの国土の99.8%をカバーしている」 2017年1月4日

"Australia's total feral cat population fluctuates between 2.1 million when times are lean, up to 6.3 million when widespread rain results in plenty of available prey," said one of the researchers, Sarah Legge, from the University of Queensland.
The new estimate is actually lower than previous studies, which claimed Australia was home to upwards of 20 million feral cats.
But even with that reduction, there’s still a major problem at hand.

「オーストラリアの野良猫ノネコの総生息数は、210万匹から、広範囲に雨が降って獲物が得られることが可能になる時期の、最大630万匹の間で変動している」、とクイーンズランド大学の研究者の一人、サラ・レッグ氏は言いました。
新しい野良猫ノネコの推計値は実際に、オーストラリアが2000万匹以上の野良猫ノネコが生息していると主張していた以前の研究よりも少ないです。
しかし、それだけ野良猫ノネコを減らしても、まだ問題は大きいです。



 このオーストラリアの事例は、日本においても大いに参考とすべき点があるでしょう。奄美群島では、野良猫ノネコが在来の希少生物(アマミノクロウサギ、ケナガネズミなど)を食害しており、種の保全上、野良猫ノネコの駆除を環境省が進めています。しかし、それに反対している、TNR団体があります(プレスリリース 奄美行政にTNRノラ猫捕獲を要請 不妊手術費用は全額どうぶつ基金が負担 2018年1月8日)。 さすがに、「駆除(殺処分)よりTNRのほうが野良猫ノネコの削減効果が高い」という、詭弁を言う愛誤な方は今では少なくなりましたが。
 海外では、野良猫ノネコにより食害を受けている希少在来生物が生息する地域では、野良猫ノネコ駆除一択です。オーストラリアに限らず、アメリカ合衆国、ニュージーランドなどにおいても、野良猫ノネコにより食害を受けている在来希少生物の生息地では殺害駆除が一択です。毒餌、トラップ、射殺、ウイルス感染などで、根絶に成功した例はいくつもあります。日本政府は、愛誤の圧力に屈せず、毅然と科学的見地により生態系保全を図るべきです。


(動画)

 Australia's plan to kill 2 million cats to combat 'extinction crisis' 「在来生物の絶滅危機」と闘うために、200万匹の猫を殺すオーストラリアの計画」 2019/04/28 に公開

Australia's federal government is once again in the spotlight for a years-old plan to cull 2 million feral cats by 2020, this time after details emerged about the reported use of poison-laced sausages to reduce the island's wild cat population.

島嶼の野良猫ノネコの生息数を減らすために、毒入りソーセージの使用が報道され、その詳細が明るみとなった今回においては、オーストラリアの連邦政府の2020年までに200万匹の野生の猫を淘汰するという長年の計画が再び注目を集めています





(動画)

 Australia Plans Massive Culling Of 2 Million Feral Cats 「オーストラリアの200万匹の野良猫ノネコの大量駆除計画」 2019/04/26 に公開

The government has said that by 2020, two million free-roaming cats- a third of the estimated 6 million feral cats in the country, will be culled in an effort to preserve native species.

オーストラリア連邦政府は、2020年までに、国内で推定されている600万匹の野良猫ノネコのうち、3分の1にあたる200万匹の自由に徘徊する猫は、在来種を保護するために駆除されるだろうと述べています。


オーストラリアの「猫戦争」~猫の影響は爬虫類でも甚大







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Australia's "cat war"


 オーストラリアではノネコ野良猫は、在来生物にとってきわめて有害な外来生物とされています。猫が絶滅に関与したオーストラリアの在来生物は63種にも上ります。鳥類小型哺乳類の被害は深刻ですが、2018年には、オーストラリアの在来爬虫類も、ノネコ野良猫により捕食圧を受けており、猫による爬虫類への悪影響も問題視されてきました。オーストラリア政府は、「オーストラリア全土においてノネコ野良猫は根絶が望ましい」としています。


 悪性外来種であるノネコ野良猫により、在来生物が被害を受けているオーストラリアは、連邦政府が「ノネコ野良猫は根絶が望ましい」と表明しています。現在、オーストラリア政府は「5か年ノネコ野良猫200万匹駆除計画」を実施しています。オーストラリアの一部の州政府は、猫殺害ロボットの実戦配備に対して助成しています。これはハイテク技術により、近づいた動物のうち猫だけに反応し、毒薬を噴射するというものです。その他、在来生物には無害な猫だけを殺害する毒餌を開発し、ドローンにより散布するなどを行っている州もあります。
 オーストラリアは連邦政府のみならず州政府や、自治体も独自のノネコ野良猫の根絶のための施策を実行しています。ノネコ野良猫の殺害に対して、報奨金を支払う自治体もあります。また民間人ハンターも、積極的にノネコ野良猫の狩猟駆除を行っています。

 そのような状況にあるオーストラリアですが、2018年には「ノネコ野良猫は鳥類や小型哺乳類のみならず、在来の爬虫類にも被害を及ぼしている」という学術研究が行われ、論文はが発表されました。オーストラリアは、まさに現在「猫戦争」の状態です。オーストラリアの特異で貴重な生態系を守るためには、猫戦争はやむを得ないのでしょう。
 ネコの影響は爬虫類でも甚大、全体を減らす可能性 2018年8月22日 ナショナル・ジオグラフィックス日本版記事 から引用します。


新たな研究によると、爬虫類全体が、侵略的外来種であるネコの存在によって減少している可能性があるという。
学術誌「Biological Conservation」に、オーストラリアで行われた実験において、爬虫類もまたネコの捕食活動によって集団レベルで減っていることがわかったという論文が掲載された。
たとえ密度が比較的低い場合でも、野生のネコが小型爬虫類の集団にかなりの捕食圧を与えている。
2016年の学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」には、ネコは2種の爬虫類を含む、少なくとも63種の生物の絶滅に関与しているとする研究が発表された。
南オーストラリア州当局は、野ネコ根絶のために、ネコを見つけて毒を噴射するロボットなどの対策に資金を提供している。



(動画)

 Shooting Cats: Australia's War on Feral Cats 「猫を射殺する:オーストラリアのノネコ野良猫との戦争」 2018/11/26 に公開
 まさに、オーストラリアの「猫戦争」の状態の真実を伝えるビデオです。オーストラリアの農村部の男性がノネコ猫野良猫に対して宣戦布告をして猫を過激に殺害し、その皮を帽子や小物に加工している様子が映っています。彼は猫を「悪魔」といい、憎んでいます。

But for residents of the country’s rural fringes, they’re a diabolical pest and scourge on wildlife.
Found in 99 percent of Australia, they’re estimated to kill more than two million native animals a day.
That devastation has seen Kangaroo Island local Barry Green declare a personal war against cats; trapping and skinning them, before turning them into hats and fridge magnets.

オーストラリアの農村周辺に住む人々にとっては、ノネコ野良猫は野生動物を襲う悪魔のような害獣です。
ノネコ野良猫はオーストラリアの国土の99パーセントで発見され、1日に200万個体以上の在来動物を殺すと推定されています。
ノネコ野良猫による自然の荒廃は、カンガルー島の地元のバリー・グリーン氏が、猫に対する個人的な戦争を宣言するのを見ることとなりました。
バリー・グリーン氏は、猫を捕らえて皮をはぎ、帽子や冷蔵庫のマグネットに変えてしまいます。





(動画)

 Trapping big Cats! Trapping ep1 「わなにかかった大きな猫! わな猟 エピソード1」 2017/12/02 に公開 
 Feral Cats kill native animals so trap em 「野良猫は在来生物を殺すからわなでとらえる」。オーストラリアのにおける、ノネコ野良猫駆除の動画は、多く公開されています。




(動画)

 Bowhunting Cats 「弓でノネコ狩り」 2018/11/18 に公開
 

動物虐待の法定刑が7年以下の国の考察~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか(オーストラリア編)






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(summary)
What are the penalties for animal cruelty offences?


 記事、
日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか~杉本彩氏の動物虐待の厳罰化主張に対する疑問
アメリカ、カリフォルニア州では私有地内に侵入する犬猫の毒餌による駆除は合法~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
アメリカ、カリフォルニア州では動物虐待の法定刑は懲役1年以下または2万ドル以下の罰金もしくはその併科~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
イギリスの動物虐待罪の法定刑は、357日以下の懲役または2万ポンド以下の罰金、もしくは併科~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
イギリスと日本の動物虐待に対する処罰の比較~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
動物福祉に先進的なオーストリアの動物虐待の法定刑は懲役2年以下~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
人の占有下にない犬猫は、狩猟駆除が推奨されているオーストリア~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
スイスで猫をハンマーで撲殺し写真を公開した男の処罰は罰金240スイスフラン(2万7,600円)~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
スイスの動物虐待罪に対する平均の処罰はわずか300スイスフランの罰金~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
犬猫の殺害に寛容なドイツ~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
続・犬猫の殺害に寛容なドイツ~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
ドイツの司法判断は犬猫の殺害に寛容~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
続・ドイツの司法判断は犬猫の殺害に寛容~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか
動物虐待の法定刑が5年以下の国の考察~日本は動物虐待に対する処罰が甘いのか(インド編)
の続きです。
 これらの記事では、杉本彩氏らが「日本は外国と比べて動物虐待に対する処罰が甘い。動物愛護管理法における動物虐待罪の法定刑の上限を懲役5年以下、罰金500万円以下に引き上げるべきである」と主張していることを書きました。海外では、動物虐待に対する懲役の上限が5年以上の国がいくつかあります。今回は、オーストラリアについてのべます。



 前回記事では、動物の正当な理由がない殺害や虐待に対しては、インドは刑法の法定刑が「懲役5年以下または罰金、もしくは併科」だということを述べました。動物の正当な理由がない殺害や虐待に対しては、インドは国際比較では際立って厳しい国と言えそうです。
 しかし無主物(野良)=経済的価値がない犬猫などは、法の適用とはなりません。インドでは、州が大量に野犬野良犬を殺処分しており、民間人も自衛団を結成して野犬野良犬を駆除しています。最高裁判所も、野良犬の殺害は合法であるとの判断を示しています。つまり杉本彩氏らの、日本の野良猫(無主物)の殺害で執行猶予が付いた判決を根拠に、「日本は動物虐待に対する処罰が甘すぎる」との主張は、インドを根拠とすれば失当です。

 今回記事では、オーストラリアの動物虐待に対する法律とその処罰について述べたいと思います。オーストラリアは複数の州で、動物虐待に対する法定刑での懲役の上限を5年以下ないし7年以下と定めています。特にクイーンズランド州は動物虐待に対する法定刑が刑法で定められ、法定刑は懲役7年以下です。
 しかしオーストラリア全土では、野良犬猫(さらには飼い犬猫であっても非占有で屋外を徘徊しているもの)は積極的に駆除すべきとされ、殺害は合法です。一部の州では野良犬の殺害に対して報奨金を支払っています(*1)(ヴィクトリア州など)。猫も、自治体によっては殺害に対して報奨金を支払います(*2)。
 また動物虐待に対するオーストラリアの有罪判決は法定刑に比較して寛容であり、ほぼ実刑はないとされています。さらに私が調べた限り、オーストラリアでの動物虐待罪での有罪判決は、すべてが牛、ヒツジなどの家畜に対するものです。したがって、杉本彩氏らの、日本の野良猫(無主物)の殺害で執行猶予が付いた判決を根拠に「日本の動物虐待に対する処罰は海外と比べて甘い」は、オーストラリアを根拠とすることはできません。

 まず、オーストラリの州別の動物虐待罪の法定刑ですが、次の通りです。What are the penalties for animal cruelty offences? 「動物虐待行為に対する処罰はどの程度ですか?(州別)」 オーストラリアRSPCA調べ 2018年最新版


・ニューサウスウェールズ州   懲役5年以下 罰金(自然人22,000$以下 法人110,000$以下)
・クイーンズランド州   懲役7年以下   罰金(自然人235,600$以下 法人1,178,000$以下)
・南オーストラリア州   懲役4年以下   罰金(自然人50,000ドル以下)
・西オーストラリア州   懲役5年以下   罰金(自然人50,000$以下 法人250,000以下)
(その他の州、首都特別地域、北部準州、タスマニア州、ヴィクトリア州、は、法定刑の懲役の上限は1年から2年の間)



(画像)

 What are the penalties for animal cruelty offences? 「動物虐待行為に対する処罰はどの程度ですか?(州別)」 オーストラリアRSPCA調べ 2018年最新版

オーストラリア 動物虐待 刑


 次に、オーストラリアでの刑事訴追された、動物虐待事件の一覧から引用します。Record of prosecutions 「動物虐待に対する刑事訴追記録(ヴィクトリア州)」 2018年8月28日
 以下に記載された事件のうち、実刑が言い渡された判決は一例もありません。2件の条件付き(執行猶予を付けて経過を見るなど)の執行猶予つき有罪判決は、1件が牛に対する虐待で懲役3カ月、もう1件がヒツジに対する虐待で懲役18カ月です。31件の事件は、「牛、ヒツジ、馬、家禽」に対する虐待行為で、すべてが家畜です。
 無主物の犬猫(野良犬猫)はもちろんのこと、非占有の(放し飼いの)飼い犬猫、さらに犬猫に対する有罪判決は一件もありません。杉本彩氏らは、日本の野良猫の殺害で執行猶予付き有罪になった判決を根拠に、「日本の動物虐待に対する処罰が外国と比べて軽すぎる。動物愛護管理法の動物虐待に対する法定刑を懲役5年以下、罰金500万円以下に引き上げるべきだ」と主張しています。彼女らの無知蒙昧ぶりにはあきれるばかりで、失笑を禁じえません。


Record of prosecutions
Over the last five and half years (2012-2018), the department prosecuted 71 cases, resulting in convictions or findings of guilt in respect of 557 charges.
2 terms of imprisonment and 15 individuals were banned from owning or managing livestock for two, seven or ten years.

動物虐待の刑事訴追記録
過去5年半(2012年~2018年)にわたって、ヴィクトリア州農業省は71件の動物虐待事件を起訴し、557件の告発について有罪判決または罪状認知を得ました。
2件の懲役判決(いずれも執行猶予付き)があり、15件の個人の2年、7年または10年間の家畜の所有または管理を禁じられました。



(動画)

 Cat Busters post photos of dead cats to Facebook warning pet owners to keep cats indoors - TomoNews 「オーストラリアのキャットバスターズ(猫駆除活動家たち)は死んだ猫の写真をFacebookに公開して、猫の飼い主に猫を屋内で飼うように警告しています - TomoNews」 2016/07/18 に公開 アメリカ TOMOニュース
 オーストラリアでは、在来生物保護のために、屋外猫を殺害するFBのグループがあります。当初はこのFaceBookは一般公開でした。しかしあまりに残酷な写真が多く掲載され、ヘビに意図的に猫を捕食させた?など批判されたこともあり、現在は限定公開のようです。もちろんオーストラリアでは、無主物(野良犬猫)の、さらには非占有の犬猫の殺害は処罰の対象ではなく、むしろ推奨されています。日本で野良猫を複数殺害した事件を持って(この事件の被告人は、オーストラリアでは処罰されない)「日本は海外と比べて動物虐待の処罰が甘すぎる」と必死にわめいている杉本彩さんの痛いこと痛いこと(笑い)。

CANBERRA, AUSTRALIA — A Facebook group in Australia, Cat Busters, is making its message clear to cat owners: keep your precious pets indoors or they may end up dead.
The group claims its cat killing practices are justified because feral cats disrupt biodiversity by killing native species.
For those who don’t heed their warnings, they’ve begun posting photos of their kills to show they’re not kidding around.
one of a sticker on the back of a van.
“SAVE AUSTRALIAN WILDLIFE: GO HOME AND SHOOT YOUR CAT.”

キャンベラ、オーストラリア - オーストラリアのFacebookグループ、キャットバスターズ(猫駆除活動家たち)は、猫の飼い主にメッセージを伝えています。
あなたの大切なペットを室内に閉じ込めるか、さもないと死んでしまうかもしれません。
同グループは、野良猫が在来生物を殺すことによって生物多様性を破壊するために、猫の殺害行為は正当化されていると主張しています。
彼らの警告に耳を傾けていない人たちのために、彼らは冗談を言っているのではないことを示すために、猫の殺害の写真をFBに投稿し始めました。
バンの後ろに貼られたステッカーの一つ。
「オーストラリア人は野生生物を保護すべき:家に帰れ、そしてあなたの猫を射殺せよ」。





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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,227ブログ中6位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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