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「イタリアでは殺処分を禁止している」というイタリア在住者の大嘘~飼犬猫の殺処分は制限がなく、無主物でも傷病、危険なものは殺処分できる






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 「イタリアでは殺処分を禁止している」。この文書を読めば、イタリアでは「いかなる場合でも殺処分できない」という意味になります。しかしとんでもない大嘘、デマです。真実はイタリアでは公営私営とも動物収容施設があり、法律では野良=所有者がない犬猫は「1、傷病があるもの」と、「2、危険なもの」は殺処分してよいと明記されています。なお飼犬猫=所有者がある犬猫は私有財産の処分権の見地から、飼主が獣医師に安楽死を依頼して殺処分を行うことはイタリアでは制限されていません。健康な犬猫であっても殺処分できます。


 サマリーで示した、「イタリアでは(いかなる場合でも)犬猫の殺処分が禁止されている」という内容のソーシャルメディアの投稿は、次のようなものがあります。


(画像)

 kumiko 2021年1月19日から。

イタリア 殺処分禁止 ツイッター


(画像)

 Megumi Takeda Face Book から。イタリア在住の高野という人物が「イタリアでは殺市分を禁止している」と日本のソーシャルメディアで拡散していました。「殺処分を禁止した」とすれば「いかなる場合でも殺処分はできない」という意味になりますね。
 「国会議員から知りたいと言われた」とのことですが、いつも失笑を買う、スーパーウルトラ愛誤議員の串田誠一氏でしょうか(笑)。この方の情報源はツイッターなどの出所不明な怪しげなものばかりという気がします。ご自身のツィートではツイッターの投稿をよく引用していますし、何しろ国会での発言等でも、海外の動物愛護に関することはほぼ全てでぶっ倒れそうな荒唐無稽なデマ大嘘なので(笑)。

イタリア 高野 殺処分禁止


 しかし結論から言えば、「イタリアでは殺処分禁止=いかなる場合でも犬猫の殺処分は禁止されている」は大嘘です。イタリアでは公営私営とも犬猫等の動物収容所があり、そこでの犬猫の殺処分ができると法律に明記されています。
 犬猫とも、「1、傷病があるもの」、「2、危険をおよぼす可能性があるもの」は、殺処分することが許可されています。その場合は獣医師による、安楽死でなければならないとしています。それれを裏付けるイタリアの法律から引用します。


Legge Regionale 30 dicembre 2009 , n. 33 Testo unico delle leggi regionali in materia di sanità (BURL n. 52, 3° suppl. ord. del 31 Dicembre 2009 ) 「地方自治体に関する法律 2009年12月30日 地方自治体の公衆衛生に関する法律の条文の全て」

Art. 113 (Eutanasia)  現行法 (イタリア語原文)
1. I cani, i gatti e gli altri animali di affezione ricoverati nelle strutture di cui agli articoli 112 e 114, possono essere soppressi solo se gravemente malati e incurabili, se affetti da gravi sofferenze o in caso di loro comprovata pericolosità.
2. La soppressione è effettuata ad opera di medici veterinari, con metodi eutanasici che non arrechino sofferenza all'animale, preceduti da idoneo trattamento anestetico.

Art. 113 (Euthanasia)(イタリア語を英語に自動翻訳)
1. Dogs, cats and other pets admitted to the structures referred to in articles 112 and 114, may be killed only if seriously ill and incurable, if suffering from serious suffering or in case of proven danger.
2. The killing is carried out by veterinarians, with euthanasia methods that do not cause suffering to the animal, preceded by suitable anesthetic treatment.

第113条(安楽死)
1 112 条および114 条で記述されている施設に収容(=公的及び私的な動物収容施設)された犬猫およびその他のペットは、重度又は治療が不可で深刻な苦痛に苦しんでいる場合、または危険が証明されている場合に限り殺してよい。
2. 殺処分は獣医師によって行われ、適切な麻酔処置が行われた動物に苦痛を与えない安楽死による方法で行われなければなりません。



 野良犬猫であれば、何かしらの傷病を持っているほうが普通です。それが「重度で治療不可で、動物に深刻な苦しみがあるかどうか」は多分に主観的です。さらに野犬であれば、人との社会化ができていないものが大半でしょう。ですから人を咬む危険性がほとんどの野良犬にあり、完全に安全なものはほぼないと言えます。野良猫においても、ほぼ全てで傷病があります。また人畜共通感染症に感染していて人に感染させる危険性が常にあります。
 つまりイタリアのこの法律の規定は、「殺処分を禁止した(=いかなる場合でも殺処分ができない)」とは言えません。日本でも動物愛護管理法で「みだりな(=正当な理由がない)愛護動物の殺害」を禁じています。それをもって「日本は法律で殺処分を禁止している」と言えますか

 なおこの規定は、施設に収容された野良(=無主物)の野良犬野良猫に関する規定です。飼主がある犬猫=所有者がある犬猫は、この法律の条文は適用されません。
 飼主のある犬猫に関しては殺害に関する法令上の規定はなく、私有財産の自由な処分権により、飼主が健康で危険性がない犬猫であっても、獣医師に安楽死を依頼して殺害することは合法であると解釈されています。それを裏付ける論文から引用します。


Euthanasia of companion animals: a legal and ethical analysis 「イタリアにおけるコンパニオンアニマルの安楽死:法的および倫理的分析」 2006年

Due to the legal classification of animals as property, the owner has the right of ownership over his animal so that he can sell it and kill it (ius vitae ac necis).
In this view a request for euthanasia is licit, whatever the animal's state of health may be.

(イタリアでは)動物は財物として法的に分類されているため、動物の所有者は自分の動物の所有権の自由な処分権があり、動物を売ったり殺したりすることができます (ius vitae ac necis 生殺与奪権)。
この法解釈では、イタリアでは動物の健康状態がどうであれ安楽死(殺処分)の要求は合法です。



 前述の、Megumi Takeda Face Book の「イタリアでは殺処分を禁止している」という偏向した、デマ大嘘の部類ですが、それを拡散していている」高野という人物から、私のFace Bookに投稿がありました。高野氏の「イタリアでは殺処分を禁止している=いかなる場合でも殺処分できない」というデマの拡散について審議を調べてほしいという、ソーシャルメディア上で人に頼まれました。私は論文、Euthanasia of companion animals: a legal and ethical analysis 「イタリアにおけるコンパニオンアニマルの安楽死:法的および倫理的分析」をその方に提示したのですが、高野氏から私のFace Bookに投稿がありました。それがそのスクリーンショットです。


(画像)

 Megumi Takeda Face Book から。

イタリア法 嘘つき


 そかし調べたところ、犬猫等のペットの殺処分の法令の規定は、先に引用したイタリアの法律、Legge Regionale 30 dicembre 2009 , n. 33 Testo unico delle leggi regionali in materia di sanità (BURL n. 52, 3° suppl. ord. del 31 Dicembre 2009 ) 「地方自治体に関する法律 2009年12月30日 地方自治体の公衆衛生に関する法律の条文の全て」以外ではありませんでした。また犬猫の殺処分移管する規定は、2009年以来、犬猫の殺処分に関する規定は今日まで改正はありません。この法律で殺処分の規定をしている適用の犬猫は、対象は野良(=無主物)で、動物収容所に収容されたものだけです。
 法律で禁止事項がなければ、それを罰することはできません。すなわち「野良ではない=無主物ではない、飼主がある犬猫の」殺処分においては、イタリアでは今日でも「獣医師に依頼して安楽死により行う」ことを条件に、健康な犬猫であっても制限はないと、引用した論文の通り解釈されます。

 なお私は高野氏に「特定の証明された場合の除いては、飼主のある動物もいない動物も不必要に殺害することは刑法で罰制られる犯罪です」の根拠となる法律の条文を示すよう求めましたが、回答はありません。「混乱を起こすような事を拡散するのは有害です」とは、高野氏ご自身そのものじゃないですか(大笑)。
 超上から目線でさらにデマを流し、赤恥をさらすのは(笑)。まさに愛誤の厚かましさ、図々しさの醜悪さを示した典型例です。そのままこの言葉を」高野氏にお返ししたい。今からでも根拠法を示していただきたいです。高野氏は私はFaceBookでブロックしておりません。
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イタリアの動物保護施設では日本の公的殺処分の28倍の犬をネグレクト死させている〜「日本は欧州に比べて殺処分数が多い野蛮な国」という殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧






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 記事、
「日本は欧州に比べて殺処分数が多い野蛮な国」という、殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
フランスの犬猫殺処分数は年間50万頭~牧原秀樹衆議院議員の無知蒙昧
フランスの犬の殺処分率は80%、日本は17%~フランスは殺処分数もさることながら殺処分率も著しく高い
スペインの犬猫殺処分数は年間30万頭~殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
猟犬の虐殺が横行しているスペイン~「日本は欧州より殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の無知蒙昧
日本の犬猫殺処分数はヨーロッパ諸国と比べて多いとは言えない~「日本は欧州と比べて殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の大嘘
1頭1500円で廃レースドッグを1万頭銃殺していた男は不起訴になった(イギリス)~欧州は動物に対して厳格という牧原秀樹議員の大嘘
引退軍用犬1,200頭殺処分していたイギリス陸軍~欧州は動物に対して厳格という牧原秀樹議員の大嘘
ベルギー、ブリュッセルの殺処分数は人口比で日本の約5倍~牧原秀樹議員の「日本は殺処分が多い野蛮な国」という大嘘
「日本は殺処分が多い野蛮な国」と発言した牧原秀樹議員の無知蒙昧無学
「動物に関しては欧州が厳格(殺処分の要件が日本より厳しい)」と発言した牧原秀樹議員の無知蒙昧無学
「殺処分ゼロ議員連」は超悪質な嘘プロパガンダ団体~愛誤議員は落とせ!
まとめ・「殺処分ゼロ議員連」は超悪質な嘘プロパガンダ団体~愛誤議員は落とせ!
の追記です。
 超党派の国会議員の任意団体、「殺処分ゼロ議員連」(犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 があります。この団体に所属する国会議員のデマによる国会答弁や、前・元議員による海外の動物愛護に関するデマ情報の拡散は目に余るものがあります。牧原秀樹衆議院議員は同団体の重鎮メンバーですが、「欧州は動物に対して厳格(前後の文章から日本は欧州に比べて著しく殺処分が多い)と理解できます)」が大嘘であることを述べます。イタリアは人口比で日本の28倍の犬を事実上殺処分しています。




 牧原秀樹議員は、新年あいさつ - サンフロント 21懇話会 2015年1月25日(静岡新聞社が開催した懇談会と思われる)で、「日本は欧州諸国と比べて犬猫殺処分数が多く、欧州各国から野蛮な国と非難されている」という趣旨の発言を行っています。以下に引用します。


牧原:動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません。(19ページ)


 牧原秀樹議員の、「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら『なんて野蛮な国だ』と思うに違いありません」との発言ですが、「日本はヨーロッパ諸国に比べて著しく犬猫の殺処分数が多い」という意味になります。
 主語が「欧州」などと大きくなるのは大概嘘つきか、無知のどちらかですが、牧原秀樹議員のこの発言も例外ではありません。牧原秀樹議員がこの発言を行ったのは2015年(平成27年)ですが、同時期ではフランスの年間の犬猫殺処分数は50万頭、スペインでは30万頭であることを連載記事では書きました。平成27年度の日本の犬猫殺処分数は約8万3,000頭です。 
 スペインの推計値では、「年間の犬の殺処分数は20万頭」、「年間の犬の殺処分数は10万頭、猫は20万匹」です。この殺処分数は犬は人口比で日本の17倍~34倍、また犬猫の合計の殺処分数では人口比で10倍になります。
 フランスでの年間50万頭の犬猫殺処分数は、同時期(2015年)の日本の殺処分8万3,000頭の人口比で約10倍です。フランス、スペインとも著しく犬猫の殺処分数は日本より多いのです。またベルギーでは首都ブリュッセルの統計しかありませんが、殺処分数は人口比で日本の4.8倍も多いのです。
 またそれ以外の西ヨーロッパの国でも、民間保護団体が行う犬猫の殺処分数が過少に公開されていて、さらに私的に行う犬の殺処分が合法で数値は非公開というイギリスもあります。殺処分の実数は、イギリスは日本よりはるかに多いと判断せざるを得ません。

 今回はイタリアの公的アニマルシェルターの犬について述べます。結論から先の述べれば、イタリアでは全土での公的シェルターによる事実上の殺処分(州の認可を受け運営費が支給される、民間資本で運営が民間のアニマルシェルター)だけで年間約8万頭があります。この数値は、直近の日本の公的な犬の殺処分数の約28倍です。
 以下に、それを裏付ける資料から引用します。この資料は、2016年にまとめられたスイスの大手犬専門誌によるレポートです(ドイツ語)。


Hundehölle Apulien: das System «canile» Schweizer Hundemagazin 「犬の地獄の動物保護施設:イタリアの犬保護専用施設のシステム スイス フントマガジン」

Jedes Jahr werden in Europa etwa eine Million Strassenhunde vergiftet, überfahren, erschossen, gehängt und zu Tode geprügelt.
oder sie verhungern auf der Strasse oder leiden in Tierheimen, die diesen Namen nicht verdienen.
Das italienische Tierschutzgesetz verbietet das Quälen, Aussetzen und Töten von Tieren.
Aber, in Apulien hat die Tierquälerei System.
In Italien 7,5 Millionen Tierbesitzer, 1,2 Millionen Streuner und 650 000 Hunde in rund 1000 Tierheimen.
Alleine in Apulien, gebe es 80 000 Streuner und fast so viele Tiere in weit über hundert Heimen.
Jedes Jahr werden 50 000 Welpen auf der Strasse geboren und 130 000 Hunde ausgesetzt.
Um die 40 000 Strassenhunde stürben jedes Jahr an Hunger, Unfällen, Krankheiten oder von Menschenhand.
Der italienische Staat unterstützt die Canile pro Hund und Tag mit durchschnittlich vier Euro.
Überhaupt fehlt es an medizinischer Versorgung.
Angefangen hat die längst mafiös organisierte Tierquälerei 1991 mit einer Änderung des italienischen Tierschutzgesetzes.
Seither verbietet der Paragraf 281/91 die Tötung Hunde und subventioniert stattdessen deren «Internierung» in Tierheimen.
Die Folgen: 1990 gab es in Apulien rund 20 000 streunende Hunde und nur wenige Tierheime.
Heute sind beinahe 80 000 Hunde in über einhundert Canile «endgelagert».
Alleine in Apulien hat sich also seit Eintreten des neuen Gesetzes vor 20 Jahren die Zahl der herrenlosen Hunde von 20 000 auf beinahe 160 000 verachtfacht!
Ein Canile mit 1000 Hunden wird monatlich mit rund 150 000 Euro subventioniert.
Maximum 10 000 davon werden für die Hunde ausgegeben.
Der Mammutteil wandert in die Taschen der Canile-Besitzer, Bürgermeister, Tierärzte und anderer korrupter Insider.

ヨーロッパでは毎年約100万頭の野良犬が毒殺され、虐待死させられ、射殺され、首吊りで殺害され、撲殺されて死んでいます。
または野良犬たちは路上で餓死したり、名ばかりのティアハイム(動物保護施設)で苦しんだりします。
イタリアの動物保護法では動物の虐待、遺棄、殺害を禁じています。
しかしプーリア(イタリアの動物保護施設)では、組織的にが行われています。
イタリアでは、約1,000の動物保護施設で、750万匹のペットの飼い主、120万匹の野良犬、65万匹の犬がいます。
プーリア(イタリアの動物保護施設)だけでも100をはるかに超える施設で、80,000頭の野良犬とほぼ同じ数の犬が収容されています。
イタリアでは毎年5万頭の子犬が路上で生まれ、13万頭の犬が捨てられています。
毎年約40,000頭の野良犬が飢餓、事故、病気、または人間の手によって死んでいます。
イタリアの州は犬収容所を支援しており、犬1匹頭1日あたり平均4ユーロの補助金を支給しています。
一般に、犬専用保護施設では医療は十分ではありません。
長い間ヤクザが組織的に行ってきたとされる動物虐待は、1991年にイタリアの動物保護法の改正から始まりました。
1991年のイタリアの動物保護法の改正以来、同法の281/91条では犬の殺害を禁止し、代わりに動物保護施設で犬の「収容」に対して公的な助成を行うようになりました。
その結果:1990年には動物保護施設(プーリア)には約20,000匹の野良犬がいましたが、動物保護施設の数はわずかしかありませんでした。
今日、ほぼ80,000匹の犬が100以上の犬専用保護施設で「ネグレクト死により処分(endgelagert)」(*)されています。
動物保護施設だけでも20年前に新法が施行されて以来、野良犬の数は2万頭から16万頭近くに8倍に増えました!
1000頭の犬を飼っている犬保護専用施設は、月額約150,000ユーロの補助金を受けています。
これらのうち最大でも10,000ユーロだけが犬のために支出されます。
補助金の大部分は、犬保護専用施設の所有者、市長、獣医、その他の腐敗した内部関係者のポケットに入れられます。

(*)endgelagert ですが、「取り除いて処分する。除去する」と言った意味です。イタリアでは傷病動物以外の動物保護施設での殺処分は1991年に禁止されましたので、前後の文脈からネグレクトによる自然死を意図的に行い、緩慢な「殺処分」を事実上行っていると解釈しました。


 引用したし資料にある通り、イタリアでは1991年に動物保護施設での傷病以外での犬猫の殺処分を禁止しました。そのうえで民間の動物保護施設の設立を促し、政府が補助金を支給して収容した野良犬の飼育を進めています。補助金は収容した犬の数に応じて支給されます。
 それは何をもたらしたかと言えば、マフィアが資金源として犬保護施設の運営に乗り出しました。犬の数に応じて固定費が補助金として支給されるために、犬に対する支出を極限まで減らし、浮いたカネを自分のポケットに入れたり(マフィアの資金源)、協力関係にある市長や獣医師にわたるということです。

 引用した資料によれば、「犬1,000頭を収容する犬専用保護施設では15万ユーロの補助金が支給される。しかし実際に犬に支給されるのは1万ユーロである」です。現在の1ユーロのレートは約130円です。1,000頭の犬の月額の飼育費が130万円ということは、犬1頭あたり1月当たり1,300円しかつかわれていないということです。1日に換算すれば43円です。ほとんど餌にも事欠く状態でしょう。そのような状態で犬は栄養失調で死に、共食いなども起きるのです。そのようにして死んでいく犬が、イタリアの動物保護施設では年間8万頭もあるとうことです。年間8万頭の犬のネグレクト死は、イタリアの人口は日本の約倍ですので、人口比では日本の公的殺処分数の約28倍です(犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況)。
 牧原秀樹議員の「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら『なんて野蛮な国だ』と思うに違いありません」との発言は根拠がない、無責任なデマと断言します。


(動画)

 Catania, animali maltrattati nel canile 2017年5月16日 イタリアの犬保護専用施設。かなり粗末で、犬の飼育にも費用をかけていないということが動画からもわかる。


茨城知事候補者、鶴田真子美氏の「イタリアでは殺処分ゼロを実現した」との大嘘~病的虚言癖者は知事の資質があるのだろうか?



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Italy/Italien

 動物愛誤(とあえて書きます)活動家、鶴田真子美氏が、茨城県知事選挙への立候補を表明しています。氏は、動物愛誤活動家で、犬や猫の保護活動を行っているNPO法人「動物愛護を考える県民ネットワーク」(CAPIN)理事長です。氏は、過去に多くの驚愕すべき、海外の動物愛護に関する大嘘を繰り返し垂れながしています。例えば「イタリアでは愛護動物の殺処分ゼロを実現した」などです。しかし真実は、イタリアでは行政が野犬を捕獲することを法律で義務付けており、捕獲された野犬の殺処分は相当数あります。スイスのメディアは、「イタリアの動物虐待は恥ずべきであり、また南部のプーリア地方だけでも、年間8万頭の犬を劣悪飼育で衰弱死させ、事実上殺処分している」と批判しています。


 まず、鶴田真子美氏の、茨城知事選挙へ立候補する意向出ることを報じるニュースソースから引用します。NPO法人理事長・鶴田氏が立候補表明。2017年6月27日。産経ニュース。


任期満了に伴う知事選(8月10日告示、27日投開票)で、犬や猫の保護活動を行っているNPO法人「動物愛護を考える県民ネットワーク」(CAPIN)理事長の鶴田真子美氏(52)が26日、つくば市内で記者会見を開き、「市民の立場で、お母さんの立場で立候補する」と述べ、無所属で立候補することを明らかにした。
鶴田氏は会見で「NPOでの活動はそのまま知事としての活動にも役立つ」と強調。
CAPINを中心に活動していくという。
東京外国語大大学院博士前期課程修了後、イタリア留学などを経て17年前からつくば市在住。



 鶴田真子美氏の、「イタリアでは愛護動物の殺処分ゼロを実現した」という発言はこちらです。小さくても大きい目の前の命 捨て猫や被災地のペット救出に取り組む 鶴田真子美さん。2012年1月23日。


イタリア語教員の鶴田真子美さん(つくば市、47歳)は、殺処分ゼロを実現したイタリアの動物愛護活動に刺激されて捨て猫の保護活動を開始。
しかし、その限界に悩んでいたころ、イタリアの取り組みを知って道筋が見えた。
世界に先駆けて愛護動物の殺処分禁止を実現したイタリアでは、望まない繁殖を防ぐため野良猫を見つけたら住民が捕獲(Trap)して避妊・去勢手術(Neuter)し、元の場所に戻す(Return)「TNR」が義務付けられ成果を挙げていた。
手術は税金で賄われます。
日本では殺処分に税金が投じられていますが、そのことさえ知らない人が多い。
2008年に仲間たちと「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)を発足。
活動はTNRや保護・譲渡を柱とし、捕獲した猫は極力里親を探す。
やむなく元の場所に戻す場合は、地域猫として給餌や給水、掃除、健康管理など会員が毎日交代で世話し、将来的に数を減らし殺処分をゼロに近づけることを目指している。



 以上のように、鶴田真子美氏は、「イタリアでは愛護動物の殺処分ゼロを実現した」と繰り返し述べています。しかし「愛護動物」の定義を、ご本人はどのように認識しているのでしょうかね?日本の動物愛護管理法では、愛護動物を次のように規定しています。動物の愛護及び管理に関する法律 。


第四十四条  
4  前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一  牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二  前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの



 鶴田真子美氏は、「イタリアでは牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」は、人に占有されていないものも、「人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの」の殺処分のゼロを実現したとおっしゃっているのでしょうか。まさに荒唐無稽です。NHKも「スイスでは生き物の売買を禁じている」とTV番組で堂々を放映しましたが、このような情報を真に受ける日本人の知能が心配です。
 さらに犬猫に限っても、イタリアでは行政が野犬を捕獲し、殺処分することが行われています。スイスのメディアは、「イタリアの動物虐待は恥ずべきことである。野犬を捕獲し劣悪な条件で収容し、年間8万頭以上殺処分する」としています。ナポリ市でも、毎年5,000頭の野犬を行政が捕獲し、殺処分を行っていました。ナポリ市は人口が98万人ですので、人口比では日本の4倍以上の犬を殺処分してたことになります。
 スイスのサイトによる獣医師のレポート、Tierschutz in Italien Die Situation in Italien Dorothea Friz 「イタリアの動物保護 イタリアの状況 ドロテア・フリッツ博士による報告」(ドイツ語)、から引用します。


Zu dieser Zeit haben die italienischen Behörden (vergeblich) versucht, das Straßenhundeproblem durch Einfangen und Töten in den Griff zu bekommen.
Nur in Neapel Zentrum wurden pro Jahr im Schnitt 5000 Hunde eingefangen und nach 3 Tagen getötet.
Straßentiere in Italien.
Das Gesetz verpflichtet außerdem den Staat zu einer allgemeinen Populationskontrolle.
Straßenhunde müssen demnach eingefangen und in einem Tierheim untergebracht werden.
Das Einschläfern der Hunde oder Katzen ist nur bei schweren unheilbaren Krankheiten oder außerordentlicher Gefährlichkeit des Tieres erlaubt.

その時点では、イタリア当局は、罠で捕獲し、殺処分することによって野良犬の問題を解決することを(むなしく)試みていました。
ナポリ中心部だけでも毎年平均で5,000頭の犬が捕獲され、3日後に殺処分されました。
イタリアの浮遊動物。
法律はまた、国家の(浮遊動物。野良猫犬の)個体数抑制を保つことが必要としています。
したがって(イタリアでは)野良犬は捕獲されて、アニマルシェルターに収容されなければなりません。
犬や猫の安楽死(殺処分)は深刻な病気か、もしくはその動物が異常で危険な場合は行えます(註 深刻な病気やその動物が危険という判断は、いくらでも拡大解釈できます)。



 さらに英語文献(US National Library of Medicine Nationalnstitutws of Healthに収録された論文)においても、イタリアではコンパニオンアニマル(主に犬猫などのペットと解釈できますが)の殺処分が合法であることが述べられています。
 Euthanasia of companion animals: a legal and ethical analysis. 「コンパニオンアニマルの安楽死:法的および倫理的分析」。2006年収録。


In Italy, the conditions under which euthanasia of small pets is justified are only partially regulated by law .
stray dogs may only be euthanised when they are seriously or incurably ill or proven to be dangerous.
On the other hand, due to the legal classification of animals as property, the owner has the right of ownership over his animal so that he can sell it and kill it .
In this view a request for euthanasia is licit, whatever the animal's state of health may be.


イタリアでは、小型ペットの安楽死が正当化される条件は、法律によって限定的に規制されています(註 日本でも「みだりな」殺害は禁止されています)。
野良犬は重傷を負ったり、病気であったり、危険であることが判明した場合にのみ、安楽死させることができます(註 このように要件はいくらでも拡大解釈できます)。
一方、私有資産としての動物の法的分類により、飼い主は自己の動物に対して所有権を持ち、売却したり殺すことができます。
この法的見解においては、動物の安楽死の要求は、その動物の健康状態がどのようなものであっても有効です。



 つまりイタリアにおいては、ペット(主に犬猫と解釈できますが)を飼い主が自己の意思で安楽死(殺処分)を行うには、その動物が私有財産であることから、私有財産の処分権により、健康状態にかかわらず合法ということです。日本の動物愛護管理法においては、犬猫に関しては、動物取扱業者には健康状態にかかわらず終生飼育が義務付けられています。また、一般飼い主に対しても、正当な理由がなければ、保健所は引取りを拒否できるとされています。
 イタリアと日本の犬猫の殺処分に関する法制度を比較すれば、イタリアの方が、はるかに犬猫の殺処分に関しては寛容とさえ言えるのです。つまり、茨城県知事選挙に出馬を表明した、鶴田真子美の、「イタリアでは愛護動物の殺処分ゼロを実現した」は、まさに狂気に近い大嘘です。さらに、鶴田真子美氏のイタリアの猫TNRに関する情報も、誤り、著しい偏向があります。それは後ほど記事にします。


(動画)

 Schande: Hundehölle in Apulien. Part 2 「スキャンダル:プーリア(イタリア南部)での犬のための地獄。Part2」(ドイツ語)。2012年3月23日公開。
 Internationale Kampagne gegen die organisierte Tierquälerei in Italien. 「イタリアの動物への組織的残虐行為に対する国際キャンペーン」。イタリア、プーリアでの動物虐待行為。イタリアでは100以上の動物収容施設で毎年8万頭以上の犬が収容されて、廃棄処分(endgelagert。劣悪飼育による衰弱死。つまり事実上の殺処分)されるとあります。このイタリアのプーリアの動物虐待については、折々記事にします。




(動画)

 Schande: Hundehölle in Apulien. Part 1 「スキャンダル:プーリア(イタリア南部)での犬のための地獄。Part1」(ドイツ語)。2012年3月23日公開。Internationale Kampagne gegen die organisierte Tierquälerei in Italien.「イタリアの動物への組織的残虐行為に対する国際キャンペーン」




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びっくり!世界の猫事情~イタリアでは「黒い」と言うだけで猫が年間6万匹も殺される


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(Zusammenfassung)
Schwarzen Katzen wird gemeinhin nachgesagt, dass sie Vorboten für Unheil sind.
In Italien trägt dieser Mythos seltsame Früchte:
Es fallen jedes Jahr 60 000 schwarze Katzen abergläubischen Italienern zum Opfer.



 ヨーロッパ(北米でも同様の迷信があります)、黒猫は悪運をもたらすとされ、忌み嫌われています。イタリアでは猫が黒いというだけで、年間6万匹も殺されています。ブログ、小さくても大きい目の前の命の「殺処分ゼロを実現したイタリア」と言う記述も相当怪しいです。イタリアでは今でも猫食する地域があります。


 日本語版ウィキペディアから引用します。黒猫 wikipedia


欧米では、かつては不吉の象徴とする迷信があり、魔女狩り等によって黒猫が殺されることがあった。
たとえばベルギーでは、時計台から黒猫を投げ殺す行事を19世紀初頭まで行なっていたという(*この件については、私は過去記事で紹介しています)。
イタリアでは、黒猫というだけで年間6万匹もの猫が迷信を信じる市民によって殺害されている。
他の欧米諸国でも黒猫は不吉な動物とされる場合があり、黒猫をまたぐと不幸がおこる、十三日の金曜日に黒猫を見ると不幸がおこるという迷信が一部で語られている。



 上記、ウィキペディアの記述を裏付けるソースがあります。ドイツマスメディア、focus誌のインターネット版記事AberglaubeItaliener töten Tausende schwarze Katzen「迷信 イタリア人は黒猫を大量に殺す」から引用します。2007年8月18日。


Schwarzen Katzen wird gemeinhin nachgesagt, dass sie Vorboten für Unheil sind.
In Italien trägt dieser Mythos seltsame Früchte: Es fallen jedes Jahr 60 000 schwarze Katzen abergläubischen Italienern zum Opfer.
Die das Böse fürchteten, erschlagen oder in satanischen Riten grausam hingerichtet.
Insgesamt werden nach Angaben von „Aidaa“ mehr als 60 000 schwarze Katzen aus diesen Grund getötet Dieschwarzen Haustiger werden seit Jahrhunderten misshandelt und getötet,
Insgesamt leben nach Angaben des Gesundheitsministeriums in Rom fast neun Millionen Katzen in Italien, mehr als eine Million davon als Streuner auf der Straße.

黒猫は、一般に、悪運の前兆だと言われています。
イタリアでは、この言い伝えはおかしな結果をもたらします。
6万もの、イタリアの黒猫が迷信により、犠牲(殺される)になります。
黒猫は悪いことがもたらされると恐れられ、、悪魔の儀式で残酷な殺害が行われました。
愛護団体「AIDAA」が言うには、このような迷信が理由で毎年6万匹以上の黒猫が殺され、黒色の血統の猫は、何世紀にもわたり虐待され殺され続けてきました。
保険省によれば、イタリア、ローマでは、全体で900万の猫がおり、その内路上に住む野良猫や迷い猫は100万匹以上います。



 イタリアの人口は5,874万人ですので、一年間に殺される黒猫に限ってもその数は、1万人あたり10匹です。対して日本での猫公的殺処分数は、平成23年度で13万1,000匹です。人口1万人あたりの数は11匹です。黒猫の殺害だけでも、人口比では、日本の公的殺処分に匹敵する数です。
 イタリアでは、色が黒いというだけでも、市民が迷信により猫を虐殺しているんですね。黒猫を集中的に殺しても、それでも黒猫は滅びないというのは、黒色は優性遺伝するのでしょうか。それと猫の繁殖力の凄さの表れなのでしょうか。

 ドイツなどの周辺国でも、ティアハイムでは、黒猫は貰い手が少ないとのことです。ネット上では、フランス国内のリゾート地で、仔猫を活き餌にしてサメを釣る動画がアップされていました。その仔猫も、全て黒猫でした。save the animals that are food for sharksサメの餌にされる犬猫たちを救おう2013年7月26日。
 ドイツなどをはじめとする欧米諸国の多くでは、動物愛護に関する法律での殺行為は「人に飼育されているもの」のみが対象で、野生化した猫などのペットを狩猟対象としている国では、狩猟行為での殺害では、動物愛護の関する法律では対象外です。日本も同様です。
 仔猫がペットのヘビの生き餌にされることもあり、多数の動画がアップされています。倫理上では賛否があるでしょうが、ニワトリやマウスを蛇などの活き餌に用いることは日本でも行われます。動物園などで活き餌しか食べない蛇の飼育では、何らかの種の活き餌が必要ですが、猫犬だけがダメという合理的理由があるでしょうか。


(画像)

 ドイツの有名ワイン、「シュワルツカッツ(黒猫)」。もちろんドイツにも、黒猫が不吉という迷信があります。それをあえてブランド名にするのは、一種のジョークかもしれません。ラベルに描かれた黒猫で、可愛らしく描かれたものを見たことがありません。日本では、「ドイツでは、黒猫が乗った樽のワインの出来が一番出来が良いという伝説が名前の由来」と紹介されていますが、諸説があるようです。
 日本でも「鬼ころし」という名をつけられた日本酒が多くあります。「鬼ころし」とは、元々は強いだけで味が粗い酒という意味の、醸造家が使う蔑称です。鬼に酒を飲まして酔わせて鬼退治したという言い伝えに由来します。醸造家が「鬼ころし」という名を用いるのは、一種のジョークだと思います。

zzz.jpg


(おわび)

 私の記事では、人によっては不快な画像動画も引用しているかもしれません。しかしそれらは先進国西ヨーロッパ諸国やアメリカのマスメディア、それらの国の大手動物愛護団体によるものです。
 これ以上、愛誤と言われる方には、日本での、海外(いわゆる「動物愛護先進国」と言われている)の動物愛護事情の嘘情報を垂れ流さないでいただきたいと申し上げます。日本の正しい動物愛護の推進のためには、まず正確な現状認識が必要です。私は必ず「根拠」を示しています。当該国の法律、規則、行政制度、統計、マスメディアの報道等です。では「○国で殺処分ゼロ」と主張する方は、そのようなソースを提示していますか(京子アルシャー獣医師はかろうじてTierschutzgesetz「ドイツ連邦動物保護法」の原文を提示しています。しかしその法律の対象が「人に飼育されているものに限る」事が述べられていません。また解釈も偏向があります。それは後ほど詳しく論じます)。
 動物愛護に興味を持たれた方は、まずその点を考えてください。例えば「ドイツは殺処分ゼロである」という情報ですがその情報の根拠がありますか。「ドイツは殺処分ゼロである」と主張している人は、どうぞこちらで反論してください。
 






続きを読む

猫食考~イタリアで「猫食い」とあだ名で呼ばれる人々





 ヨーロッパでは、第二次世界大戦頃まで、ドイツやイギリスを含めた多くの国では、猫が普通に食されていました。今でもスイスの農村部やイタリア北部の一部では一般的な食材で、日常食べられています。


 私はかつて、スイスの猫食文化を取り上げたことがあります。びっくり!世界の猫事情~猫肉はスイスでは普通の食材です(1) びっくり!世界の猫事情~猫肉はスイスでは普通の食材です(2)
 「びっくり!世界の猫事情~猫肉はスイスでは普通の食材です(2)」で、ドイツ版ウィキペディアを引用しました。以下に再び引用します。ドイツ版ウィキペディア「猫の肉」。Katzenfleisch


In Notzeiten wurde auch Katzenfleisch anstelle von Kaninchen- oder Hasenfleisch verwendet,daher werden Hauskatzen im deutschen Sprachraum auch Dachhasen,
in Großbritannien „Roof-Rabbits“ genannt.
Historisch wurden Katzen auch im Westen gegessen.
Bewohner von Norditalien, besonders in Vicenza, werden noch immer „mangiagatti“ („Katzenfresser“) genannt, ein Spottname der venezianischen Sprache.

猫の肉が必要とされた時代では、猫の肉はウサギ肉の代用として用いられました。
そのためドイツでは、猫はドイツ語で「屋根ウサギ(Dachhasen)」と言われ、英国でも「ルーフラビット(Roof-Rabbits)」と呼ばれます。
歴史的に、猫は西洋で食べられてきました。
特にイタリア北部のヴィチェンツァ地方の住民は、未だに「mangiagatti(ベネチアン語)」(猫食い)と言うあだ名で呼ばれています。



 なお、イギリスでのかつての猫食習慣は、イギリス版ウィキペディアに詳しいです。現在でも、イタリア北部には、猫を日常的に食べる地方があるようです。私は全くイタリア語はできませんので、イタリア在住の日本人ブログを引用します。


ほんの日常(北イタリアで)『イタリアでは猫を食べる』

『イタリアではねこを食べる』。
味はウサギに似てるけど、ウサギよりも柔らかくて美味なのだとか。
そんな話しをドイツ人の友人としていたら、「あら、ヴェネトに行ったとき、猫ポレンタを食べたわよ。あそこでは今でも食べてるのよ」とのこと。
聞いてみました。「猫、食べるの?」と。。。そしたらあっさりと「食べるよ。ヴェネトでは」とのお答え。


イタリアよもやま話 イタリアの猫肉を食べる習慣

ヴェネト州内でも、ヴェネツィア付近の都市を比べる際に今でもよく口にされる、次のような語呂合わせの言い伝えがあります。
Vicentini magnagatti,(ヴィチェンツァ人は 猫を食い)
不思議なことに、動物愛護協会の人って、人種差別の人が多いのです。
猫肉や犬肉、鯨肉を食べる中国・韓国・日本は野蛮な民族、という図が、この、ごく最近までのイタリアにあった風習の露見によって崩れ去り“高等”白人社会の誇りが奪われてしまう・・・
全くくだらない誇りをもってるもんです。



 欧米では、犬猫を食べる習慣があるアジアや中南米の国を非難するのに、自国の猫食(スイスなど一部の国では猫ほどではないにせよ、今でも犬肉が食べられています)をひた隠しにする根拠がわかりません。猫犬も、人が飼育する一動物種に過ぎないのでは?どうして猫犬を食べないことが、「高等」なのでしょうね?
 根底には「犬猫などの愛玩動物は人と同等。それを食べるアジアや中南米人は野蛮で白人より劣る」。そして犬猫を人と同列視することにより、アジアや中南米人を差別し、蔑視するというイデオロギー誘導が根底にあるのかもしれません。それは危険なことだと思います。同調する日本の動物権利擁護系の、過激派動物愛誤ははっきりいってバカです。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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