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「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘(まとめ)~追記 オランダの動物に関する現行法






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Netherlands/Niederlande

 記事、
オランダは人口比で日本の44倍の犬を殺処分している~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
特定の犬種は強制的に殺処分するオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
狂犬病の疑いのある犬などを殺処分しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
日本の公的殺処分の約3倍(人口比)の猫を狩猟駆除しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
オランダのアニマルシェルターの殺処分率は日本よりはるかに高い~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
のまとめです。
 テレビ東京では、どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)で、「オランダでは殺処分ゼロ」と放送しました。しかしそれは大嘘です。オランダは犬の殺処分数が極めて多い国です。アニマルシェルターにおける殺処分率も、日本の公的殺処分率よりはるかに高いのです。また非占有の猫(野良猫など)は通年狩猟駆除が合法であり、その数は日本の公的殺処分数の人口比で3倍近くです。このような嘘情報を報じるメディアは無責任極まりないです。



(画像)

 これがサマリーで示した、問題のテレビ東京の番組です。どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)から。「オランダは殺処分ゼロ」という荒唐無稽な大嘘を連呼した番組。極めて悪質で有害な番組です。

どうぶつピース


 テレビ東京の番組、どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)ですが、「オランダでは殺処分ゼロ」と何度も連呼していました。私はテレビ東京にメールをして、オランダにおける原語の「オランダが殺処分ゼロ」であることを裏付ける資料を求めていますが、一切返事はありません。
 「オランダは殺処分ゼロ」に反する情報はオランダ語の資料のみならず、英語、ドイツ語でも多数見つかります。しかも政府機関や大学の資料など、信頼性が高い資料です。これらについて、私は連載記事で引用し、述べてきました。まとめると以下の通りです。


・オランダは大変犬の殺処分が多く、「問題行動がある」という理由だけで、年間5万頭が安楽死(殺処分)されているという推計がある。この数は人口比で、日本の公的殺処分数の44倍である。
・オランダには、禁止している犬種というだけで例外なく押収~強制的に殺処分する法律が2008年まであり、それにより相当数が殺処分された。2018年には、禁止犬種法(規則)が復活している(ただしかつての禁止犬種法と異なり、資格要件を定めて、それに合格した場合は飼育を認めている)。
・オランダには狂犬病法があり、狂犬病の疑いのある犬などを行政が押収し、強制的に殺処分する権限がある。近年も同法により犬が殺処分され、組織検査されたところ、狂犬病が発見された。
・オランダでは、非占有猫(野良猫など)の狩猟駆除が通年合法であり、日本の公的殺処分数の約3倍の猫を狩猟駆除している。
・オランダのアニマルシェルターの年間犬の収容数は日本より5倍近く多く、殺処分率も日本よりはるかに高い。



 オランダは、世界で初めて、人間の積極的安楽死を合法化した国です(安楽死をめぐる世界の動き 医療、医療業界動向、患者 2016.10.27)。人為的な致死に関しては、非常に合理的な考えを持つ国といえます。それが(たかが、といえば反発する人もいるかもしれませんが)動物に対して「殺処分ゼロ」であるわけがないのです。
 日本では、今まで例えばドイツ、イギリスなどで世論誘導を意図した嘘情報(例えば「殺処分ゼロ」、「ペットショップがない」、「犬はノーリード(は和製英語で通じません)で良い」などが流布されてきたのですが、私などが当該国の一次ソースによる反証を挙げて、それらが嘘であること示してきました。それらの情報が嘘であることが周知されてきつつある今、マスメディアは少数言語の国で、上記のような嘘情報を流布しています。少数言語の国であれば、嘘がばれないとでも思っているのか姑息です。マスメディアは、いい加減に嘘情報による愛誤世論誘導は止めるべきです。「ペンは剣より強し」と言います。言論を誤った使い方をすれば、それはテロ行為にすぎません。マスメディアの猛省を求めます。
 なお、オランダの動物に関する現行法をリンクしておきました。概要は、私はオランダ語が分かりませんので、ドイツ語もしくは英語に自動翻訳してから読んでいます。正確性をお求めの方は、オランダ語に精通した方に訳してもらってください。


Beleidsregel van de burgemeester van de gemeente Lingewaard houdende regels omtrent hinderlijke en gevaarlijke honden Beleidsregel hinderlijke en gevaarlijke honden gemeente Lingewaard

 迷惑な犬と危険な犬の、自治体における規制の作成に関する規則を定めた法令。この中では、危険な犬に対しては、地方自治体の首長が口輪の装着や、危険性の鑑定を飼い主の費用負担で行うこと、飼い主負担で訓練を行うこと、訓練後の鑑定などを行うことを命じることができるとしています。
 さらに危険犬種の場合は、咬傷事故を起こした場合などの行政による強制殺処分の適用がより厳格になります。自治体がその犬を押収し、強制的に殺処分することができるとしています。殺処分の費用と運送保管費用などは飼い主負担となります。

21 hoog risico honden bestempeld als bijt-gevaarlijke honden

 ハイリスクとされる「危険犬種」21品種。秋田犬、アラーノ、アメリカン・ブルドッグ、アメリカン・ピットブルテリア、アメリカン・スタッフォードシャーテリア、アナトリアン・シェパード、バンドッグ、ボーア・ブール、ブルマスティフ、ブルテリア、Bully Kuta(ブーリー・カタ)
Cane Corso(カルネ・コルソ)、ドーゴ・アルゼンチーノ、ドーゴ・カナリオ、フィラ・ブラジレイロ、ロットワイラー、スタッフォードシャー・ブルテリア、(コーカシアン)オフチャルカ、(サウス・ロシアン)オフチャルカ、ピットブル、ブリーズ(bullies )と変種、土佐犬

Besluit houders van dieren

 オランダの動物の飼育等に定めた包括的な動物法。適用範囲を「飼育されている動物」としています。動物の殺処分に関する規定は3条です。その動物の傷病による苦痛を除去するための安楽死や、その動物による危険性の排除や問題行動のある動物の致死処分は、むしろ行わなければならないとしています。

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「オランダは全国一律で去勢にかかる費用は無料」と言う大嘘~民間団体の限定的な活動しかありません






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Netherlands/Niederlande

 記事、「オランダには野良犬がいない」という大嘘~オランダは日本より野良犬の捕獲数が多く(人口比)殺処分率も高い、の続きです。
 前回記事では、「オランダには野良犬がいない」としている、サイトを取り上げました。この記事では、その根拠となる出典、オランダの信頼できる一次ソースを一切示していません。オランダの資料では、むしろそれに反するものが多く見つかります。オランダでは捕獲されてアニマルシェルターに収容される野良犬の数は日本より多く、人口比では8倍近くもあります。それは、オランダには日本より多くの野良犬が存在するということではないでしょうか。また、「オランダでは政府がペットの去勢運動にたくさんの資金を投下し、全国一律で去勢にかかる費用は無料」との記述がありますが、それを裏付けるオランダの資料は見つかりませんでした。



 問題のサイトはこちらです。ついに野良犬ゼロを達成した国があります · 2018年5月30日 これにはもちろん、根拠となる、オランダの信頼できる文献、学術論文や公的な統計資料などの出典は示されていません。
 なお、「オランダには野良犬はいない」ですが、補足しておきます。オランダには「オランダには野良犬がほぼいない」としている資料はいくつかあります。しかし、ついに野良犬ゼロを達成した国があります · 2018年5月30日、で述べている、「ペットの飼い主に対する法規制と罰則強化とほぼすべてのペットの不妊去勢により野良犬の発生自体がない」とはありません。「法規制と罰則強化」(例えばオランダは例外なく禁止犬種は押収して殺処分するという、大変厳しい禁止犬種法がありました)とともに、「専業の動物管理官を配置することにより、市中を徘徊する犬は、速やかに捕獲し、アニマルシェルターに収容するため、常在する野良犬はいない」としています。つまり「飼い主が捨てるなどして野良犬は相当数発生するが、捕獲収容して殺処分などを速やかに行うので、結果として市中には常在する野良犬がほぼいない」ということです。オランダは、野良犬のアニマルシェルターへの収容数と殺処分率は大変高いのです(この点については前回記事で述べました)。以下の資料に、それを裏付ける記述があります。

 オランダのユトレヒト大学獣医学部による、オランダのアニマルシェルターと、野良犬の健康状態などに関する学術調査から、再び引用します。
 Medical differences between stray and owner surrendered dogs in Dutch animal shelters J.M. Janse, Veterinary Medicine student, Utrecht University, January 2014 「オランダの動物保護施設における野良犬と飼い主が飼育放棄した犬の獣医学的差異 J.M. Janse ユトレヒト大学獣医学部学生 2014年1月」(英語)


A stray dog is a dog unaccompanied by a responsible person in a public area.
This might include dogs who are lost or dogs who are abandoned by their owners.
In the Netherlands there is no permanent stray dog population like in other countries.
The majority of Dutch stray dogs does not live as stray for a long time.
Most of them are taken in by a shelter within a few days.

野良犬とは、公共の場所で責任者が同伴していない犬です。
これには行方不明の犬や、飼い主が捨てた犬などがあります。
オランダでは他の国々のように、野良犬が常在していません。
オランダの野良犬の大多数は、長い間野良犬としては生きていけません。
野良犬のほとんどは、数日以内にアニマルシェルターに収容されるからです。



 次に、ついに野良犬ゼロを達成した国があります · 2018年5月30日の、「政府がペットの去勢運動にたくさんの資金を投下したのも効果的でした。なんたって、全国一律で去勢にかかる費用は無料となった」です。この記述を裏付けるオランダの資料は確認できておりません。むしろそれに反する記述がある資料が、多数あります。
 まず、オランダで犬猫の不妊去勢手術を行っている、民間のボランティア団体による資料から引用します。Actie tegen zwerfdierenleed en overvolle asiels: gratis honden en katten castreren 「野外にいる動物(野良犬と野良猫)や過密なアニマルシェルターに対するアクション:犬と猫の無料去勢」 2011年11月10日


(原語 オランダ語)
Dierenrechtenorganisatie Vier Voeters en Dierendokters Hilversum slaan de handen ineen in de strijd tegen zwerfdierenleed en overvolle asiels.
Mensen kunnen op 24, 26 en 28 november gratis een zwerfdier langsbrengen om te laten castreren.
In een poging het probleem op te lossen en te verbergen voor toeristen worden zwerfdieren door lokale autoriteiten vaak bruut afgeschoten, doodgeslagen of vergiftigd.
Het probleem wordt hiermee niet opgelost.
De aanpak van het VIER VOETERS project Stray Animal Care is de enige effectieve lange-termijn methode gebleken om dit probleem op te lossen.
Met de bescherming van dieren in gedachte, wordt gewerkt aan een gebiedsbrede geboortebeperking.
In ruil daarvoor moeten de lokale autoriteiten beloven geen zwerfhonden meer te doden.
Wees er snel bij, want er is beperkte capaciteit!

(ドイツ語に自動翻訳)
Die Tierschutzorganisation Vier Voeters und Dierendokters Hilversum kämpfen gemeinsam gegen streunende Tiere und überfülltes Asyl.
Am 24., 26. und 28. November können Menschen ein streunendes Tier zur Kastration kostenlos mitbringen.
In einem Versuch, das Problem zu lösen und vor Touristen zu verbergen, werden streunende Tiere von den örtlichen Behörden oft brutal erschossen, geschlagen oder vergiftet.
Dies löst das Problem nicht.
Der Ansatz des FOUR PAWS-Projekts Stray Animal Care hat sich als die einzig wirksame langfristige Methode zur Lösung dieses Problems erwiesen.
Im Hinblick auf den Tierschutz arbeiten wir an einer flächendeckenden Geburtenkontrolle.
Im Gegenzug müssen die lokalen Behörden versprechen, streunende Hunde nicht mehr zu töten.
Seien Sie schnell, denn die Kapazität ist begrenzt!

(ドイツ語に自動翻訳された文書を管理人が日本語訳)
動物保護団体である、Vier VoetersとDierendokters Hilversum は、野良の動物や過密なアニマルシェルターとの闘いに力を合わせています。
一般の方は、11月24日、26日、28日に動物を連れてくれば、無料で去勢することができます。
野良動物問題を解決し、それを観光客から隠そうとする試みにおいては、野外の動物(野良犬猫など)はしばしば地方自治体によって残酷に射殺されたり、殴打され、または毒殺されたりしています。
これでは、問題は解決しません。
FOUR PAWSプロジェクトのStray Animal Care(野良動物のケア)の取り組みは、この問題(野良犬猫問題)を解決する、長期的には唯一の効果的な方法であることが証明されています。
動物の保護を念頭に置いて、私たちは地域全体の避妊に取り組んでいます。
その見返りに、地方自治体はこれ以上野良犬を殺さないことを約束しなければなりません。
去勢件数には限りがあるので、早く申し込んでください!



 そしてこの文書には、一般の寄付を募る記述があります。この文書の記述を読む限り、動物保護団体にはオランダ政府や地方自治体から去勢に対する費用の潤沢な助成を受けているとはうかがえません。これらの団体が、政府から公的助成を受けているとの記述は一切ありません。地方自治体は、野良犬猫は、「射殺、撲殺、毒殺」、さらには市民の電話通報を受けて動物管理官が野良犬を捕獲、そしてアニマルシェルターに収容する(多くは殺処分される)ことにより、野良動物の数の抑制をするのが方針のようです。
 また、以下のオランダ、アムステルダム市による野良犬に関する資料によれば、「オランダ政府が犬猫の不妊去勢に公費を助成し、全国一律に犬猫の勢を無料で行う」との記述は一切ありません。公費助成の記述そのものがありません。去勢の重要性には触れてはいますが。
 THIS EPISODE How Holland became free of Stray dogs BY DOGRESEARCH Isabelle Sternheim MARCH 2012 AMSTERDAM • THE NETHERLANDS 「短信 オランダがどのように野良犬無くしたのか ドッグリサーチ Isabelle Sternheim (イザベル・スターンハイム) 2012年3月アムステルダム•オランダ」(英語)

 そのほかにも、「政府がペットの去勢運動にたくさんの資金を投下したのも効果的でした。なんたって、全国一律で去勢にかかる費用は無料となった」、ですが、これは英語、オランダ語でも確認できる資料はありませんでした(Netherlands dog castration free Nederland hond castratie gratis)。
 民間のボランティア団体が、限定的に野良犬猫の無料の去勢手術を行っているところは日本でもいくつもあります。それらの民間団体に地方自治体がその費用の一部を公費で支出し、野良猫などのTNRを行うなどということは日本でも行われています。また、飼犬猫の去勢費用を助成している日本の自治体がいくつかあります。しかしそれをもって、「日本では政府がペットの去勢運動にたくさんの資金を投下し、全国一律で去勢にかかる費用は無料となった」などと書けば、その記述は完全に「嘘」です。
 なお、「オランダでは、獣医師による猫の去勢費用は100~200ユーロかかる。術式によってはそれ以上の費用が掛かる」と、ペット保険会社のサイトにあります(Sterilisatie kat, wat kost dat?)。「オランダ政府がペットの去勢運動にたくさんの資金を投下し、全国一律で去勢にかかる費用は無料になった」のであれば、このようなサイトの記述はないはずです。また去勢費用の公的助成についても、一切記述はありません。
 サイト、「動物王国」の問題の記事は、ライターが自分の理想としている動物愛護国を妄想し、単なる思い付きで、資料の裏付けも取らずに書いたものと思われます。しかしいったんこのような嘘情報でも公に公開されれば拡散され、真実と信じる人も出てきます。さらにそれが立法に対する、ゆがんだ圧力として利用されることもあります。まさに社会に有害です。情報を発信するものは、もっと責任を自覚するべきです。


(画像)

 「オランダには野良犬がいない」としているサイト。ついに野良犬ゼロを達成した国があります · 2018年5月30日 もちろん、「オランダに野良犬がいない」との根拠となる、オランダの原語の信頼できる文献、学術論文や公的な統計資料などの出典は示されていません。
 その他にも「抑留所とアニマルシェルターは異なる」との記述ですが、私が今回引用した、オランダ、ユトレヒト大学獣医学部の文献では、animal shelter としかありません。徘徊している野良犬が行政官が捕獲して収容するのも、animal shelter です。それと「純血種犬の購入に高額の税金を課す」というオランダ語での資料は見つかりませんでした。

オランダ 野良犬


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「オランダには野良犬がいない」という大嘘~オランダは日本より野良犬の捕獲数が多く(人口比)殺処分率も高い






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Netherlands/Niederlande

*この記事は、8,025ブログ中5位を獲得しました。
 「オランダには野良犬がいない」としている、日本のメディアの報道や、ブログ記事があります。しかしそれらの情報では、根拠となるオランダの信頼できる一次ソース(例えば公的統計や政府見解、大学の学術調査など)示しているものは一つもありません。オランダの信頼できる資料では、むしろそれに反するものが多く見つかります。オランダでは、捕獲されてアニマルシェルターに収容される野良犬の数は日本より多く、人口比では8倍近くもあります。それは、オランダには日本より多くの野良犬が存在するということではないでしょうか。


 日本では、複数のマスメディアが「オランダには野良犬がいない」と報道しています。またいくつかの個人ブログでもあります。しかしオランダの法律では、行政が野良犬を捕獲することを定めています。専業の公務員である動物管理官が野良犬を捕獲して、アニマルシェルターに収容てを委託し、アニマルシェルターが殺処分を行っています。オランダ国内で捕獲~アニマルシェルターに収容される野良犬の数は、人口比で日本より多いのです。また野良犬の殺処分率は半数を超え、日本の公的殺処分率よりはるかに高いのです。それらについては、オランダの名門大学、ユトレヒト大学獣医学部による、オランダのアニマルシェルターの学術調査報告書に記述されています。
 Medical differences between stray and owner surrendered dogs in Dutch animal shelters J.M. Janse, Veterinary Medicine student, Utrecht University, January 2014 「オランダの動物保護施設における野良犬と飼い主が飼育放棄した犬の獣医学的差異 J.M. Janse ユトレヒト大学獣医学部学生 2014年1月」(英語) から引用します。


In the Netherlands there are about 1,5 million dogs.
Around 25 000 dogs are taken in by animal shelters yearly.
These dogs are owner surrendered dogs, stray dogs and confiscated dogs.
A stray dog is a dog unaccompanied by a responsible person in a public area.
This might include dogs who are lost or dogs who are abandoned by their owners.
in 2011 48% of all dogs in a shelter were owner surrendered and 26% were stray dogs.
The remaining dogs in the shelter were confiscated for various reasons, or were born in the shelter or came from another shelter.
2,3% of all dogs was euthanized for medical reasons or their disorder caused death.
The odds of dying or being euthanized is a factor 6,28 higher for stray dogs compared with owner surrendered dogs.
Stray dogs in a poorer health condition.
The presumption of a higher prevalence of dogs with a disease among stray dogs compared with owner surrendered dogs is confirmed by this study.
4,2% of stray dogs and 0,4% of owner surrendered dogs died due to their disorder(s) or were euthanized.
Notaro et al found a euthanasia percentage of 26,5% in dogs brought in the shelter by citizens, a percentage of 54,3% in dogs brought in by animal control officers and a percentage of 31,6% in owner surrendered dogs.
However, dogs brought in by animal control officers include besides stray dogs also confiscated dogs.
Stray dogs brought in by citizens did not differ from owner surrendered dogs in percentage of euthanasia.

オランダには、約150万頭の犬がいます。
年間約25 000頭の犬が、アニマルシェルターに連れて行かれます。
これらの犬は飼い主に所有権を放棄させたか、野良犬および行政により押収された犬です。
野良犬とは、公共の場所で責任ある者が同伴していない犬です。
これには、行方不明の犬や飼い主に捨てられた犬などがあります。
2011年のアニマルシェルターに収容された全犬の48%が、飼い主に所有権放棄させたものであり、26%が野良犬でした。
アニマルシェルターのほかの犬は、様々な理由で行政から押収されたか、アニマルシェルターで生まれたか、別のアニマルシェルターから来たものです。
オランダでは、オランダ国内の全犬(150万頭)のうち、年間2.3%(3万4,500頭)が医学的な理由で安楽死させられたか、または医学的な理由による障害が死亡の原因となりました。
死亡または安楽死させる確率は、飼い主に所有権放棄させた犬と比較して、野良犬の方が6,28倍高くなります。
より健康状態が悪い野良犬
飼い主が所有権放棄させられた犬と比較すれば、野良犬は有病率がより高いという推定は、この研究によって確認されています。
(オランダの全犬のうち)野良犬の4.2%と飼い主に所有権放棄させた犬の0.4%が、傷病により死亡したか、または安楽死させられました。
Notaroらによれば、一般市民がアニマルシェルターに持ち込んだ犬の安楽死の割合は26.5%、動物管理官が持ち込んだ犬の割合は54,3%、飼い主に所有権放棄させた犬の割合は31.6%でした。
しかし、動物管理官によって持ち込まれた犬には、野良犬以外に行政により押収された犬も含まれます。
一般市民によって持ち込まれた野良犬は、安楽死の割合においては、飼い主に所有権放棄させた犬と違いはありませんでした。



 上記の学術調査はタイトルが、Medical differences between stray and owner surrendered dogs in Dutch animal shelters 「オランダの動物保護施設における野良犬と飼い主が飼育放棄した犬の獣医学的差異」とあり、野良犬の健康状態の調査です。それはすなわち、オランダには相当数の野良犬が存在することが前提の調査です。stray dogs は、「野良犬」もしくは「迷い犬」としか訳せません。また元飼い主が「犬の健康状態が悪いために捨てた」ことも、野良犬の健康状態が悪い一因としても挙げられています。飼い主に捨てられた犬、それは野良犬です。
 引用した学術調査では、アニマルシェルターに収容された犬のうち、野良犬の割合は26%としています。オランダで1年間にアニマルシェルターに収容される犬の総数は25,000頭ですので、野良犬の数は、6,500頭です。実はこの数は、日本の公的機関(「動物愛護センター」などという名称)が引き取った野良犬(所有者不明犬)の絶対数、6,218頭より多いのです(犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(動物愛護管理行政事務提要より作成) 平成30年12月28日 (平成29年度) )。日本はオランダの人口の7.4倍ですので、人口比では、オランダは日本の7.7倍も野良犬のアニマルシェルターの収容数が多いのです。つまりオランダは日本より野良犬の数が多いと考えられます。

 「オランダには野良犬がいない」のみならず、「オランダには野良猫がいない」としているマスメディアの報道があります。この点については、私は記事、日本の公的殺処分の約3倍(人口比)の猫を狩猟駆除しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘、で、オランダ、ワーゲニンゲン大学の論説を引用しています。この論説によれば、オランダの野良猫の推定数は、人口比で日本の~3.2倍です。
 「オランダには野良犬がいない」、「オランダには野良猫がいない」としているマスメディア記事で、オランダの信頼できる出典を示しているものは一つもありません。マスメディアは、その情報の出典を示す責任があると私は思います。

 オランダ 野良犬がいないオランダ 野良猫 いない、で検索すれば、かなりの数の「オランダには野良犬がいない」、「オランダには野良猫がいない」という情報がヒットします。
 単なる思い付き、個人の妄想の過ぎないものを、「事実」として流布するのは有害です。情報の発信者には、責任を自覚していただきたい。


(画像)

 「オランダには野良犬がいない」としているサイト。ついに野良犬ゼロを達成した国があります · 2018年5月30日 もちろん、「オランダに野良犬がいない」との根拠となる、オランダの原語の信頼できる文献、学術論文や公的な統計資料などの出典は示されていません。
 その他にも「抑留所とアニマルシェルターは異なる」との記述ですが、私が今回引用した、オランダ、ユトレヒト大学獣医学部の文献では、animal shelter としかありません。徘徊している野良犬が行政官が捕獲して収容するのも、animal shelter です。それと「純血種犬の購入に高額の税金を課す」というオランダ語での資料は見つかりませんでした。

オランダ 野良犬



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オランダのアニマルシェルターの殺処分率は日本よりはるかに高い~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘






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 記事、
オランダは人口比で日本の44倍の犬を殺処分している~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
特定の犬種は強制的に殺処分するオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
狂犬病の疑いのある犬などを殺処分しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
日本の公的殺処分の約3倍(人口比)の猫を狩猟駆除しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
の続きです。
 2014年に、オランダの名門大学ユトレヒト大学獣医学部は、オランダ国内のアニマル・シェルターの学術調査を行いました。それによれば、オランダのアニマルシェルターにおける犬の殺処分率は日本よりはるかに高いのです。しかしテレビ東京では、どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)で、「オランダでは殺処分ゼロ」と、全く事実に反する大嘘を放送しました。このような嘘情報を報じるメディアは無責任極まりないです。



 オランダの犬の殺処分数は絶対数でも日本よりはるかに多く、人口比では「行動が危険」という理由で殺処分された犬だけでも人口比で日本の40倍以上です。さらに「アニマルシェルターにおける犬全体の殺処分率は日本より高い」ですが、その記述がある学術調査書を引用します。これは、オランダの名門大学、ユトレヒト大学獣医学部学生が2014年に、オランダ国内のアニマルシェルターの広範囲な学術調査を行ったものです。
 Medical differences between stray and owner surrendered dogs in Dutch animal shelters J.M. Janse, Veterinary Medicine student, Utrecht University, January 2014 「オランダの動物保護施設における野良犬と飼い主が飼育放棄した犬の獣医学的差異 J.M. Janse ユトレヒト大学獣医学部学生 2014年1月」(英語)


In the Netherlands there are about 1,5 million dogs.
Around 25 000 dogs are taken in by animal shelters yearly.
These dogs are owner surrendered dogs, stray dogs and confiscated dogs.
A stray dog is a dog unaccompanied by a responsible person in a public area.
This might include dogs who are lost or dogs who are abandoned by their owners.
in 2011 48% of all dogs in a shelter were owner surrendered and 26% were stray dogs.
The remaining dogs in the shelter were confiscated for various reasons, or were born in the shelter or came from another shelter.
2,3% of all dogs was euthanized for medical reasons or their disorder caused death.
The odds of dying or being euthanized is a factor 6,28 higher for stray dogs compared with owner surrendered dogs.
4,2% of stray dogs and 0,4% of owner surrendered dogs died due to their disorder(s) or were euthanized.
Notaro et al found a euthanasia percentage of 26,5% in dogs brought in the shelter by citizens, a percentage of 54,3% in dogs brought in by animal control officers and a percentage of 31,6% in owner surrendered dogs.
However, dogs brought in by animal control officers include besides stray dogs also confiscated dogs.
Stray dogs brought in by citizens did not differ from owner surrendered dogs in percentage of euthanasia.

オランダには、約150万頭の犬がいます。
年間約25 000頭の犬が、アニマルシェルターに連れて行かれます。
これらの犬は飼い主に所有権放棄させたか、野良犬および行政に押収された犬です。
野良犬とは、公共の場所で責任ある者が同伴していない犬です。
これには、行方不明の犬や飼い主に所有権放棄させた犬などがあります。
2011年のアニマルシェルターに収容された全犬の48%が、飼い主に所有権放棄させたものであり、26%が野良犬でした。
アニマルシェルターのほかの犬は、様々な理由で行政から押収されたか、アニマルシェルターで生まれたか、別のアニマルシェルターから来たものです。
オランダでは、オランダ国内の全犬(150万頭)のうち、年間2.3%(3万4,500頭)が医学的な理由で安楽死させられたか、または医学的な理由による障害が死亡の原因となりました。
死亡または安楽死させる確率は、飼い主に所有権放棄させた犬と比較して、野良犬の方が6,28倍高くなります。
(オランダの全犬のうち)野良犬の4.2%と飼い主に所有権放棄させた犬の0.4%が、傷病により死亡したか、または安楽死させられました。
Notaroらによれば、一般市民がアニマルシェルターに持ち込んだ犬の安楽死の割合は26.5%、動物管理官が持ち込んだ犬の割合は54,3%、飼い主に所有権放棄させた犬の割合は31.6%でした。
しかし、動物管理官によって持ち込まれた犬には、野良犬以外に行政により押収された犬も含まれます。
一般市民によって持ち込まれた野良犬は、安楽死の割合においては、飼い主に所有権放棄させた犬と違いはありませんでした。



 まとめると以下の通りになります。
1、オランダでは、傷病や障害のために安楽死またはそれが原因で死亡する犬は、年間3万4,500頭と推計されてる。
2、アニマルシェルターに収容される犬(飼い主持ち込み、野良犬の捕獲、行政による押収など)は、年間2万5,000頭である。
3、アニマルシェルターの犬の安楽死(殺処分)率は、一般市民が持ち込んだ割合は26.5%、動物管理官が持ち込んだ割合は54,3%、飼い主に所有権放棄させた犬の割合は31.6%である。


 対して、日本の公的殺処分の統計から引用します。犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(動物愛護管理行政事務提要より作成) 平成30年12月28日 (平成29年度)
2、公的機関が引き取った犬の年間数は、38,511頭である。
3、日本の公的殺処分率は、21.7%である。


 以上より、オランダと日本の、アニマルシェルター(日本の場合は公的な犬猫収容施設。「動物愛護センター」などの名称)による、犬の引き取りと殺処分率を比べてみます。
 犬の引き取り数ですが、日本はオランダの人口の約7.4倍です。つまり人口比では、オランダはアニマルシェルターの犬の収容数が日本より4.8倍も多いということになります。これは野良犬の捕獲、飼い主の持ち込み(日本と異なり行政による押収などもありますが)などが、オランダは日本よりはるかに多いということになります。オランダは、この数字から推測すれば、日本より野良犬が多いと考えられます。
 殺処分率においては、日本のほうがはるかに低いです。オランダはアニマルシェルターに収容された犬の全体の安楽死(殺処分率)率の数字は出されていませんが、収容犬の種類別ではいずれも日本の殺処分率より高いからです。

 したがって、テレビ東京の番組、どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)での報道、「オランダでは殺処分ゼロ」は、間違いなく「大嘘」ということになります。テレビ東京に対しては、「オランダは殺処分ゼロ」の根拠となる、オランダ語の資料を回答するように求めていますが、一切返事はありません。
 大手のマスメディアが、根拠のない大嘘情報を垂れ流すのは、実に有害です。またこのような嘘情報を嬉々として拡散する、愛誤家らの知能も絶望的と言わざるを得ません。


(画像)

 どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)から。「オランダは殺処分ゼロ」という荒唐無稽な大嘘を連呼した番組。極めて悪質で有害な番組です。

どうぶつピース


(動画)

 Dierenwinkel Uitweg vol met dode dieren 「死んだ動物でいっぱいのペットショップ」(オランダ語) 2013/06/06 に公開
 ペットショップの店主が行方不明になり、展示販売されていた動物約100匹が餓死したという、オランダ、ロッテルダムの事件。日本では、「オランダには生体販売ペットショップがない」という嘘情報も、多く拡散されています。例えばこのようなブログです。横浜ねこブログ 2014.09.01更新 ペットショップ(生体販売)のないオランダ 根拠のない思い付き、妄想を「事実」として拡散するのは有害です。オランダには生体販売を禁じる法律(私はオランダの法規を確認しています)はありませんし、もちろん犬猫も売っています。

日本の公的殺処分の約3倍(人口比)の猫を狩猟駆除しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘






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Netherlands/Niederlande

 記事、
オランダは人口比で日本の44倍の犬を殺処分している~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
特定の犬種は強制的に殺処分するオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
続・特定の犬種は強制的に殺処分するオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
狂犬病の疑いのある犬などを殺処分しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘
の続きです。
 オランダでは、非占有猫(野良猫、迷い猫、放し飼い猫)は通年狩猟駆除が推奨されています。一年を通じて狩猟駆除が合法なのは非占有猫のほか、悪性の来来種ネズミのマスクラット(いわば大型のドブネズミ)など、限られた種です。オランダの動物保護法では、「現に飼育されている動物」が適用範囲ですので、非占有猫(野良猫、もしくはそうみなされる非占有猫)は保護の対象ではありません。オランダでは狩猟駆除だけで、年間~13,500匹の野良猫を殺害しています。これは人口比で日本の猫の公的殺処分の約2.8倍です。しかしテレビ東京では、どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)で、「オランダでは殺処分ゼロ」と、全く事実と反する荒唐無稽な大嘘を放送しました。このような嘘情報を報じるメディアは無責任極まりないです。



 「オランダでは非占有猫の狩猟駆除が通年合法で、年間~13,500匹を殺処分している」としている、大学が公開した論説から引用します。オランダ、ワーゲニンゲン大学の論説 Dutch stray cats in focus 「オランダにおける野良猫の焦点」(英語) 2015年5月7日


Stray cats are becoming an increasing problem in The Netherlands.
The problem of stray cats is clearly present in The Netherlands and doesn't seem to reduce yet.
Stray cats are indirectly coming from house cats that partly, because of irresponsible pet ownership, end on the street.
The Royal Dutch Hunters organization estimates that nowadays yearly between 8,000 and 13,500 stray cats are being shot.
The actual number of stray cats that lives in the Netherlands will most likely be much higher.
A rough extrapolation of the scientific literature on this subjects results in a range of 135,590 to 1,207,331stray cats in the Netherlands.
The social support for killing stray cats is limited.

野良猫は、オランダにおいてますます大きな問題になりつつあります。
野良猫の問題はオランダに明らかに存在しており、いまだに軽減されていないようです。
野良猫は、間接的には飼い猫が由来ですが、これは一部の無責任なペットの飼い方のせいで、野良猫は路上で死にます。
ロイヤル・ダッチ・ハンターズ(Royal Dutch Hunters)によると、オランダでは現在、年間に8,000匹から13,500匹の野良猫が射殺されていると推定されています。
オランダに住む野良猫の実際の数は、おそらくもっと多いでしょう。
この主題に関する科学文献の大まかなオランダの野良猫の推計値は、135,590匹から1,207,331匹の範囲になります。
野良猫を殺害するための、社会的支援は限界があります。



 この大学の論説にある、「オランダで1年間に狩猟駆除される猫の数は~13,500匹」ですが、この数は人口比で、平成29年度の日本の猫の公的殺処分数の約2.8倍です(犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(動物愛護管理行政事務提要より作成) 平成30年12月28日 日本の人口はオランダの約7.4倍)。これも殺処分の一種とすれば、テレビ東京の番組、どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)の、「オランダでは殺処分ゼロ」との報道は、真っ赤な嘘ということになります。
 しかもオランダの年間の猫の狩猟駆除数の引用は、狩猟者団体による推計値です。狩猟者団体はおおむね、犬猫狩猟駆除数は少なめの推計値を出します。ドイツを例にすれば、動物愛護団体は年間の犬猫のドイツにおける狩猟駆除数を例えばドイツPETAは46万5,000頭としています(猫だけで50万匹と推計している団体もある)が、狩猟者団体や州に届け出があった数値はそれよりもはるかに低いのです。

 猫の狩猟駆除(殺処分)からはなれますが、引用した論説では、オランダの野良の生息数を135,590匹から1,207,331匹としています。一方、現在日本では野良猫の数の推計値を公表しているところはありませんが、かつてペットフード工業会(現 一般社団法人 ペットフード協会)が野良猫の推計値を公表していました。それによれば、2008年の日本の野良猫の推計値は280万匹でした。現在は過去にさかのぼって、野良猫の推計値は削除されています。
 これらの数字をもとに人口比を求めれば、オランダの野良猫の数は人口比で日本より約~3.2倍も多いということになります。しかし「オランダには野良犬野良猫がいない」と報じたメディアがあります。日本ビジネスプレス社です。かつて私はこの記事と取り上げました。日本ビジネスプレス社の記事、オランダは「野良犬も野良猫もいない国 」って本当???(註 なおこの記事は日本ビジネスプレス社が誤りを認め、訂正記事を出しています。元記事は削除されたこともあり、私の記事ではリンクを削除してあります)、です。

 「いない」とはゼロですから。アイスランドは2015年に、国の野良猫駆除対策で「ほぼ根絶に成功した」としていますが、それでもゼロではないでしょう。世界中で「野良猫ゼロ」の国が一国でもあるのでしょうか。「日本の人口比で3倍もの野良猫がいる」オランダを、「野良猫がいない」と言い切ってしまうのには恐れ入ります。根拠も挙げずに、単なる思い付きで誤った、または嘘情報を報じるメディアはいい加減にしていただきたいです。
 なおオランダの野良犬ですが、他のオランダの大学(ユトレヒト大学)の、オランダのアニマルシェルターの学術調査に、オランダの野良犬についての記述がります。それによれば、行政は相当数の野良犬を捕獲しており、捕獲した野良犬の殺処分率は50パーセントを超えています。次回以降の記事で、ユトレヒト大学の、オランダのアニマルシェルターの学術研究書を取り上げます。オランダのアニマルシェルターの犬の殺処分率は、日本よりはるかに高いのです。


(画像)

 どうぶつピース!!希少な日本犬に人生を捧げたオランダ人&猫カフェの裏側SP(2019年2月8日放送)から。「オランダは殺処分ゼロ」という荒唐無稽な大嘘を連呼した番組。極めて悪質で有害な番組です。

どうぶつピース


(動画)

 Die Twee Verbaasde Meisjes en die Verdwaalde Kat - Deel 1「2人の驚いた女の子と野良猫」 2017/07/08 に公開(オランダ語)
 内容はよくわかりませんが、オランダには普通に野良猫がいるようです。

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,227ブログ中6位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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