近隣の庭にいる飼い猫を射殺したハンターの処罰は600スイスフランの罰金(日本円で約6万8,000円)~スイス



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(Zusammenfassung)
Katze «Wuschel» im Garten erschossen: 600 Franken Busse für Jäger
Die Staatsanwaltschaft hat den Beschuldigten zu einer bedingten Geldstrafe von 20 Tagessätzen und einer Busse von 600 Franken verurteilt.
Weil Katzen mit Wildtieren verwechselt werden, fordern Tierschützer härtere Gesetze für Wildhüter.


 「欧米先進国に比べて日本では動物虐待の罪が軽すぎる」という情報が、野良猫殺害事件の度に拡散されてます。では実際はどうなのでしょうか。例えばドイツでは野良猫(無主物、ないし無主物とみなされる非占有犬猫も含む)の殺害に対する、刑事処罰の規定はありません。非占有の犬猫は狩猟法により通年狩猟対象です(ドイツ16州のうちノルトライン=ヴェストファーレン1州のみ野良猫の殺害を行政罰で処罰する規定があります)。狩猟法に則れば、無主物の野良犬猫の殺害は合法です。スイスも同様に、野良猫(無主物、ないし無主物とみなされる非占有猫)は、悪性外来種としてアライグマなどと同様に、通年狩猟駆除が推奨されています。さらに、飼い猫の殺害においても処罰はこれらの国では概して軽いです。スイスで、近隣の庭にいる飼い猫を射殺したハンターの処罰は、略式の600スイスフランの罰金刑でした。


 スイスで、近隣の庭にいる飼い猫を射殺したハンターの処罰は600スイスフランの罰金が科された、という事件がありました。日本円に換算すると、約6万8,000円です。スイスの物価が日本の約倍ということを考えれば、日本では、3万円台という感覚です。
 その事件を伝えるニュース、Katze «Wuschel» im Garten erschossen: 600 Franken Busse für Jäger 「庭で射殺された『ヴシェル』:ハンターの処罰は600スイスフランの罰金でした」(複数のビデオ有り)。2016年3月14日、から引用します。


Der Strafbefehl gegen den Jäger, der im Oktober eine Katze erschoss, liegt vor.
Die Nachricht hat im Oktober mehr als ein ganzes Dorf schockiert.
In Schupfart erschoss ein Jäger die Katze «Wuschel», als sie sich sonnte – im Garten des Einfamilienhauses der Besitzerfamilie.
Der Jäger hatte die rötliche Katze für einen im Quartier gesuchten Fuchs gehalten und abgedrückt.
Die Staatsanwaltschaft hat den Beschuldigten zu einer bedingten Geldstrafe von 20 Tagessätzen und einer Busse von 600 Franken verurteilt.
Dass er fahrlässig die Würde eines Tiers missachtet und ihm Schaden zugefügt hat (fahrlässige Tierquälerei).
Andererseits, dass er nicht berechtigt ein Haustier ausserhalb des Waldes abgeschossen hat (Widerhandlung gegen das Jagdgesetz).
Fiona Strebel, Mediensprecherin der Staatsanwaltschaft, betont allerdings: «Der Strafbefehl ist nicht rechtskräftig.

10月に猫を射殺したハンターに対する、略式命令が出されています。
そのニュースにより、10月に村全体は大きなショックを受けました。
シュプファルトでは、飼い主の家の庭で飼い猫、ヴシェルが日光浴していたのですが、ハンターが射殺したのです。
ハンターは赤っぽい茶トラの猫を、近くで探していたキツネと思い込んで、銃の引き金を引きました。
検察からは被告のハンターに対して、20日間の保護観察期間と、600スイスフランの略式命令の罰金を求めています。
ハンターは過失により、動物の価値を傷つけ、それを害しました(過失による動物の虐待行為)。
一方では、ハンターは、森林以外(住宅地)で、ペットを射殺することは許されませんでした(狩猟法違反)。
フィオナ・ストレーベル(Fiona Strebel)検察庁広報担当官は、「この略式命令は最終的に決定したものではありません」と強調しています(註 ハンターが控訴すればさらに軽くなる可能性がある)。



 スイスのこの事件では先に書いたとおり、住宅地の、飼い主の所有地の庭にいる飼い猫をハンターが射殺し、そのハンターの処罰が略式命令での罰金600スイスフランでした。この罰金額は、日本円に換算すると約6万8,000円です。しかしスイスの物価が日本の約倍ということを考えれば、日本では、3万円台という感覚です。日本人の感覚としてはいかにも軽いという気がします。仮に猫を撃たなかったとしても、住宅地で庭に銃弾を撃ち込まれるのは危険です。日本ではおそらく同様の事件では、自由刑(懲役、禁錮刑)が科されると思います。
 日本では、野良猫の殺害事件があるたびに、「日本は動物虐待の罪が欧米と比べて軽すぎる」という意見が噴出しますが、私が知る限り、ドイツ文化圏では動物虐待に対する処罰は日本と比べて概して軽いです。自己所有の飼い犬猫の殺害で、数百ユーロ(日本円で数万円)から1,000ユーロ台(数十万円)です。刑事訴追されないことも多いですし、無罪になることもかなりの頻度であります。他者が所有している動物の殺害ではそれよりはやや重く、例えば、リードにつないで散歩していた犬を射殺した事件では、ハンターは4,000ユーロ(約52万円)の罰金が科されました。

 さらに、ドイツ、オーストリア、スイスでは、犬猫(スイスは猫のみ)は人の占有下になければ、動物保護法(Tierschutzgesetz)ではなく、狩猟法(Jagdgesetz)が適用され、通年狩猟対象となります。ドイツ連邦法では、人の占有下にない、野良猫などの殺害そのものを処罰する規定はありません。ドイツの全ての州の内、ノルトライン=ヴェストファーレン州のみが州狩猟法で猫の殺害を禁じていますが、最高で行政罰の過料5,000ユーロ(日本円で約65万円)が課されます。
 したがって、野良猫の殺害事件のたびに繰り返される、「日本は動物虐待に対する処罰が軽すぎる」を根拠とする、犯人に対する厳罰署名はまさに正反対であり、署名発起人の無知をさらけ出したものと言えます。それに同調する賛同者やコメント投稿者しかり。広く世論に呼びかけを行うのであれば、根拠とする情報は正確であること、その責任があると私は思います。


(画像)

 Katze «Wuschel» im Garten erschossen: 600 Franken Busse für Jäger 「庭で射殺された『ヴシェル』:ハンターの処罰は600スイスフランの罰金でした」のビデオかのスクリーンショット。射殺された猫の死体。その他にも、猫の飼い主の家の窓に散弾が当たって割れている様子が写っています。

Jäger in Kritik: Weil Katzen mit Wildtieren verwechselt werden, fordern Tierschützer härtere Gesetze für Wildhüter.

批判にさらされているハンター:猫は野生動物と混同されているので、動物保護活動家は、野生動物を狩猟するハンターに対する厳しい法律を求めています。



スイス 猫 射殺


(画像)

 「ドイツでは野良猫の殺害が懲役10年以上になる」という、抱腹絶倒な情報を拡散しているツイッター。ドイツでは、野良猫(無主物)の殺害が「懲役10年以上になる」どころか、野良猫(無主物)の殺害そのものを刑事処罰する法的根拠がありません。唯一、ノルトライン=ヴェストファーレン州のみが非占有猫(野良猫)の殺害を州狩猟法で禁じていますが、罰則は最高で5,000ユーロ(日本円で約65万円)の行政罰(過料)です。

Bundesjagdgesetz 「ドイツ連邦狩猟法」

ドイツでは、仮にその猫が飼い猫だと認定されたとしても、保護動物の殺害の最高刑は懲役3年までです。
したがって「懲役10年以上」はありえませんし、判例も皆無です。
刑事罰は法定刑が上限だということはどこの国でも普遍的な法理であり、一般常識だと思っていましたが、このツイッターには大変驚きました。

Strafe

Straffestsetzung und Strafmaß
Das Strafmaß(Deutschland: Strafzumessung, Österreich: Strafbemessung) .
Die im Einzelfall schuldangemessene Strafe stellt die absolute Höchstgrenze dar.
Eine Nichtbeachtung der gesetzlichen Vorschriften bei der Strafzumessung kann Revisionsgrund sein.
判決と刑
犯罪と処罰(ドイツおよびオーストリア)。
判決においての処罰可能な刑の上限は、法定刑(=法律で定められた刑)が絶対的な限度です。
刑の判決において、法定が法の要件に違反した場合(=法定刑を超える場合)は、控訴することが可能です。


Bundesjagdgesetz 「ドイツ連邦狩猟法」

23条で、犬猫(非占有)の通年の狩猟駆除を推奨しています。
犬猫の殺害そのものに対する刑事罰は規定されていません。
狩猟免許無資格での犬猫の狩猟(殺害)は、最高で行政罰(過料)5,000ユーロ(日本円で約65万円)。

 猫吐爵さん、分かりましたか。お友達のドイツ人弁護士に、このリンクを教えてあげてくださいね。それにしても根拠のないガセネタ情報を鬼の首を取ったように拡散する愛誤な人たちもどうかと思います。それこそが、日本の動物愛護が世界で最も遅れている証拠でしょう。

猫伯爵

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スイスの世論の72%が猫の狩猟駆除に賛成している



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(Zusammenfassung)
Warum Schweizer Jäger zuhauf Katzen schiessen, aber nicht darüber sprechen
Findest Du es richtig, dass Jäger verwilderte Katzen abschiessen?
Ja    72%
Nein   28%


 スイスでは、野良猫は「生態系に悪影響を与える悪性外来種」とされており、アライグマなどと同じ扱いで、通年狩猟駆除が推奨されています。人口842万人のスイスでの年間の猫狩猟駆除数は、10万匹と推定されています。対して平成28年度の、人口1億2,560万人の日本の猫の公的殺処分数は、45,574匹です。人口比ではスイスは、日本の約33倍もの猫を狩猟駆除で殺処分しています。スイスの世論は、72%が猫の狩猟駆除に賛成しています。


 まず、スイスの猫の狩猟駆除が推奨されている根拠法とその条文を挙げます。日本では、アライグマは特定外来種として、通年駆除が推奨されています。スイスでは、野良猫はアライグマと同じ扱いです。
 Bundesgesetz über die Jagd und den Schutz wildlebender Säugetiere und Vögel 「野生の哺乳類および鳥類の狩猟および保護に関するスイス連邦法」。


Art. 5 Jagdbare Arten und Schonzeiten
3 Während des ganzen Jahres können gejagt werden:
a.Marderhund, Waschbär und verwilderte Hauskatze;

第5条 狩猟の対象となる種と猟期
1年を通して狩猟して良いもの
a.タヌキ、アライグマ、野良猫



 人口842万人のスイスでは、年間10万匹の野良猫が狩猟駆除されています。対して人口1億2,560万人の日本の猫殺処分数は、平成28年度では45,574匹です(環境省 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(動物愛護管理行政事務提要より作成) 平成28年度)。つまり人口比では、スイスは日本の公的な猫殺処分の33倍もの猫を狩猟駆除しています。スイスで、猫の狩猟駆除に対する世論調査をスイスの大手メディアが行いましたが、72%が「猫の狩猟駆除に賛成」という結果でした。
 まず、「スイスでは1年間の猫の狩猟駆除数は10万匹である」と報じるニュースソースです。なお、「スイスの年間猫狩猟数は10万」とする資料は多数あります。Bauern sollen keine Katzen töten dürfen 「農家は猫を殺すことは許されません」。2017年9月21日。


Den beiden Volontärinnen der Tierschutzorganisation Network for Animal Protection (Netap) blutete das Herz bei dem Anblick.
Auf einem Bauernhof im Kanton Schwyz fanden sie am Wochenende ein totes Büsi mit blutverschmiertem Kopf.
Der Bauer hat es entweder mit dem Hammer erschlagen oder gegen die Wand geknallt.
Dass Bauern lieber den Jäger holen, anstatt zu kastrieren.
Laut Schätzungen von Netap werden in der Schweiz jährlich rund 100'000 Katzen getötet, weil sie unerwünscht sind.

動物保護団体ネットワーク(Netap)の2人のボランティアは、心臓が凍るような思いをしました。
シュヴィーツ州の農場で、週末に彼らは、頭部が血まみれになって死んだ猫を見つけたからです。
農民が、猫をハンマーで殴ったり、壁にぶつけたりしたのです。
農家は猫を去勢するよりも、むしろハンターになる(狩猟駆除する)ことを好みます。
動物保護団体ネットワーク(Netap)の推定によると、毎年スイスでは約10万匹の猫が殺されています。



 次は、スイスの世論(インターネットによる調査。農家に限っていません)の72%が、猫の狩猟に賛成であるというニュースソースです。
 Warum Schweizer Jäger zuhauf Katzen schiessen, aber nicht darüber sprechen 「なぜスイスのハンターは多くの猫を射殺するのですか?しかしそれについて語られることはありません」。2017年5月5日。


Weil die herrenlosen Tiere sich stark vermehren und das ökologische Gleichgewicht stören, schiessen die Jäger sie ab.
Das Jagdgesetz des Bundes erlaubt ganzjährig den Abschuss verwilderter Hauskatzen im Wald.
Oberstes Ziel des Gesetzes ist der Schutz der Artenvielfalt und der Lebensräume einheimischer Wildtiere.
Ob es sich dabei um verwilderte Katzen oder Hauskatzen auf Ausflügen handelt, lasse sich aber nicht feststellen.
Die Katze sei eines der häufigsten Raubtiere in der Schweiz.

野良猫は増殖し、生態系のバランスを乱すので、ハンターは猫たちを撃ち殺します。
スイス連邦狩猟法は、1年を通じて森林にいる野良猫の射殺を許可しています。
この法律の究極の目的は、生物多様性と在来生物の生息地の保護です。
野良猫と外に出ている飼い猫かを区別することはできません。
猫はスイスで最も一般的な(在来生物に対する)捕食動物の一つです。



(画像)

 Warum Schweizer Jäger zuhauf Katzen schiessen, aber nicht darüber sprechen 「なぜスイスのハンターは多くの猫を射殺するのですか?しかしそれについて語られることはありません」。2017年5月5日、から。
 Findest Du es richtig, dass Jäger verwilderte Katzen abschiessen? 「ハンターが野良猫を殺害するのは正しいと思いますか?」の設問に対し、72%が「はい」と答えています。

スイス 猫 狩猟


(動画)

 日本のペット生体販売&殺処分に世界がドン引き・・・2016/12/25 に公開。「朝日放送 ペットの王国 わんだランド」。
 この「スイス特集」では、狂ったように「スイスは殺処分ゼロ」を繰り返していました。スイスでは、厳格な禁止犬種法があり、禁止犬種や咬傷犬などを、行政が押収して強制的に殺処分する制度があります。スイスにおける犬の公的殺処分数は相当数あります。また、ティアハイムにおいても、犬猫とも殺処分を行っています(統計が公表されています)。本番組は、急遽放送中止になりましたが、欺瞞と偏向に満ちたこの内容では当然だと思います。






 





まとめ・懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」~「犬税未納で犬を強制殺処分するスイス」



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(Zusammenfassung)
Brutale MethodeSchweizer Dorf will bei Steuerflucht Hunde töten
Bern hat ein neues Hundegesetz


 ABC朝日放送は、昨年12月に「スイス特集」として、スイスの動物愛護に関する番組を放送しました。
・第一回 世界一のペット先進国スイスへ! スイス流マル秘しつけ
・第二回 スイスが殺処分ゼロを実現できた理由 ティアハイム
・第三回 スイスで大人気のペットグッズ&秋田犬がスイスに!?
です。私は「懲りない赤恥大嘘番組『ワンだランド』」の連載記事で、これらの放送内容のほぼ全てが嘘、偽り、偏向であることを書きました。今回はそのまとめです。



 ABC朝日放送が昨年12月に放送した、「スイス特集」として、スイスの動物愛護に関すす番組を放送しました。
・第一回 世界一のペット先進国スイスへ! スイス流マル秘しつけ
・第二回 スイスが殺処分ゼロを実現できた理由 ティアハイム
・第三回 スイスで大人気のペットグッズ&秋田犬がスイスに!?

 上記の3回にわたる番組、「スイス特集」の内容の要約は次のとおりです。これらは、ほぼ全てが嘘、偽り、偏向です。
1、スイスでは犬は原則ノーリード(これは和製英語で通じません)で、大型犬が自由奔放に大自然を走り回れる。日本はリード義務なので羨ましい。
2、スイスは殺処分ゼロを実現している。
3、不要になったペットを、殺処分を行わないティアハイムという動物保護施設が引き取るからである。
4、スイスでは生体販売ショップがないので、犬などを買うには、ティアハイムか国内の優良ブリーダーでしか買うことができない。
5、スイスの犬ブリーダーは、きわめて難しい国家資格が必要。誰でもブリーダーができる日本に比べて格段に厳しい。

 真実は次のとおりです。
1、スイスでは、極めて厳しい犬のリード義務が有り、連邦法で5,000スイスフラン(57万円)の罰金が科される。州法でさらに厳しい規定を設けている州もある。ノーリード(これは和製英語で通じません)の犬が徘徊していれば、行政機関に射殺されることもある。
2、スイスには禁止犬種や咬傷犬などを強制的に殺処分する法律が有る。また徘徊猫は狩猟法で通年狩猟駆除して良く、年間10万匹が狩猟駆除されている(その数は日本の猫の公的殺処分の23倍)。それらをすべて併せれば、スイスは人口比で日本の数十倍もの犬猫を殺処分している。
3、ティアハイムの引受数はごくわずか(年間の犬譲渡数は全スイスのティアハイムで約2000頭)」。しかも殺処分を行っている。
4、スイスでは普通に生体販売ペットショップが存在し、ペットのショーケース売をしている。またスイスでの犬の購入は、東欧諸国の劣悪パピーミルが生産した激安子犬をインターネットなどの非対面通販で買うことが約半数である。
5、スイスのブリーダーは、州の認可が必要。ただし年犬3回、猫5回までの繁殖ならば認可すらいらない。


 上記の、問題のABC朝日放送の番組、「ペットの王国 ワンだランド」スイス特集の内容が全て嘘、誤り、偏向であることは、私は次の記事で全て根拠(証拠)を挙げています。
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」スイス編~スイスは犬にリードをしなくていい?真実は、スイスには極めて厳しいリード義務の法律がある
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」スイス編~懲役刑もあるスイスの犬リード義務を定めた州法
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスは殺処分ゼロ」の大嘘~スイスでは禁止犬種を押収して強制的に殺処分する法律があります
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスは殺処分ゼロ」の大嘘~スイスでは通関に不備があれば、犬などを殺処分します
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスは殺処分ゼロ」の大嘘~殺処分を行っているスイスのティアハイム
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスは殺処分ゼロ」の大嘘~その他にも、スイスには多くの「殺処分制度」があります
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」~「スイスでは犬はティアハイムかブリーダーからしか買えない」という狂った報道
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」~東欧諸国のパピーミル生産の激安子犬をインターネットで買うスイス人たち
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスのブリーダーは国家資格がいる」の大嘘
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」~日本の10倍以上咬傷事故が発生しているスイスは犬のしつけが素晴らしいのか?

 ABC朝日放送の「ペットの王国 ワンだランド」スイス特集第1回~第3回は、真実とは正反対の、ほぼ全てが嘘、誤り、偏向でこり固めた恥ずべき番組です。私が一連の記事で取り上げた事項以外でも、細かい点を述べればさらに嘘、誤り、偏向があります。まさに狂人の妄想レベルの羅列です。
 しかし、少し考えればおかしいと気づくような本番組の内容ですが、全く無定見に信じる人が存在します。そのような方々がブログ記事で絶賛して、さらに荒唐無稽な嘘情報を日本に定着させます。非常に残念なことですが、そのような「嘘情報」を拠り所にしているのが、日本の「動物愛護」の後進性です。海外の動物愛護を参考にするのならば、まず前提としてその情報が正しいことが絶対条件だと私は思うのですが。

 たとえば以下に上げるブログです。スイスにおける犬税について書かれています。本番組の、スイスの犬税についての説明も、かなりの誤りがあります。スイスの犬税は地方税で、一般財源となります。目的税ではありません。ですから、「犬糞ポスト」など犬関連の施設のみに用いられるわけではありません。道路財源など幅広い使途に用いられます。
 それとスイスで犬税を払わなかった場合の罰則ですが、行政が犬を押収して殺処分することが行われていました。ごく近年に、「犬税未納者の犬を押収して強制的に殺処分する」罰則が、一部の州で州法改正により廃止されたばかりです。スイスの犬税を絶賛し、賛成している人たちは、日本の畜犬登録が7割前後であることをご存知なのでしょうか。まず日本で畜犬登録を促すために違反者に20万円の罰金を科すことの運用を厳格にする事が先です。さらにスイスに倣って、日本でも畜犬登録をしていない犬を行政が押収して強制的に殺処分する制度を導入してはいかがでしょうか。私は特段反対いたしません。いざそれを日本で実施すれば、このような嘘、誤り、偏向に満ちた、「ペットの王国 ワンだランド」のような番組を支持する人はがどのような態度をとるのか見ものです。以下は、「スイスが犬税未納者の犬を押収して殺処分する制度」に関するニュースソースの一部です。


Brutale MethodeSchweizer Dorf will bei Steuerflucht Hunde töten 「犬税の脱税で犬を殺す、スイスの村の残酷な方法」。2011年1月11日。ドイツ、最大手新聞の一角、Welt紙の記事。

So etwas Hässliches wie Todesstrafe für Hunde passt da überhaupt nicht rein.
So steht es im kantonalen Gesetz, das seit 1904 existiert.
Vor 35 Jahren wurde ein Hund getötet, weil ein Bürger keine Steuern zahlte.
Damals rückte ein Polizist an, zog seine Pistole und erschoss das Tier.

犬の死刑のような見苦しいものはスイスには似合いません。
犬の殺害の州の法律は、1904年以来存在するものです。
市民が犬税を収めていなかったので、35年前に犬が殺されました。
当時、警察官が彼のピストルで犬を射殺したのです。



Bern hat ein neues Hundegesetz 「スイス、ベルン州の新しい犬の法律」。2012年3月27日。2012年の州法改正により、犬税脱税の処罰としての犬殺処分が撤廃された。

Hunde nicht mehr töten.
Das bernische Hundegesetz behandelt neu auch die Hundetaxe, die bisher anderweitig geregelt war.
Nicht mehr im Gesetz enthalten ist übrigens die Androhung, dass Hunde getötet werden können, wenn ihre Halter für sie keine Taxe entrichten.

(脱税では)犬を殺さなくなりました。
スイス、ベルン州犬法は現在、以前の犬税とは異なる方法で対応しています。
犬の飼い主が犬税を払っていない場合に、犬が殺される可能性があるという恐ろしい方法は、(法律の改正により)もはや法律には含まれていません。



 番組、「ペットの王国 ワンだランド」~スイス特集、を受けて、スイスの犬税を絶賛しているブログの例。スイスにおける犬税は地方税の一般財源で、目的税ではありません。ですから使途は犬に関するものに限りません。広く道路財源などにも用いられます。
 この「犬税に大賛成」の方は、スイスが犬税未納の飼い主の犬を、行政が強制的に殺処分する権限を定めているのをご存知でしょうか?

ペットの王国ワンだランド12/11 スイスすごい

これは私も大賛成です。ペット税。
ペット税はあってよいと思います。
スイスみたいに、ウンチ処理ポストの設置もいいですねぇ。

ペット税


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懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」~日本の10倍以上咬傷事故が発生しているスイスは犬のしつけが素晴らしいのか?



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(Zusammenfassung)
JAHR 2009: GESAMTBILD DER VORJAHRE BESTÄTIGT
Zwischen dem 1. Januar und dem 31. Dezember 2009 gingen 5090 Meldungen bei den Kantonen ein, wo von 5011 in die weiteren Auswertungen einbezogen werden konnten.
Davon wurden 2843 Mel-dungen über Bissverletzungen beim Menschen erstattet.
Die Anzahl Meldungen ist gegenüber dem Vorjahr um 10 % gestiegen.


 ABC朝日放送「ペットの王国 ワンだランド」。この番組の海外のペット情報は、事情を知る者にとっては、見るに耐えられないほどの嘘と誤情報、著しい偏向に満ちた問題番組です。昨年12月には、「スイス特集」が3回連続で放映されました。12月11日放送の、第1回「世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」では、「動物愛護先進国スイスの犬のしつけは素晴らしく、日本は足元にも及ばない」と報じられていました。私は犬のしつけの目的は第一に、「人に迷惑を及ぼさないこと。特に噛み付きを徹底的に防止すること」だと思います。では、スイスの咬傷事故発生率は日本と比べてどうなのでしょうか。スイスでは日本の10倍以上、犬の咬傷事故が発生しています。


 私は犬のしつけの目的は第一に、「他人に迷惑をかけないこと。特に咬傷事故を防ぐこと」であり、それができていなければ、その他のことがいくら良くても、「しつけ」の意味がないとさえ考えます。
 「ペットの王国 ワンだランド」スイス特集第1回では、「スイスの犬のしつけの素晴らしさ」が強調されていました。「さすがは動物愛護先進国で、犬のしつけの素晴らしさは日本ははるかに及ばない」と報じていました。

 では、スイスの犬の咬傷事故発生数はどうでしょうか。結論から言えば、スイスの対人咬傷事故の発生数は人口比で日本の10倍を超えます。人以外の動物に対する咬傷事故では、さらに増えます。犬の人身咬傷事故が日本の10倍以上発生している国の「犬のしつけが素晴らしい」、そして「日本の犬のしつけは遅れていてスイスにはるかに及ばない」とは私は理解できません。「ペットの王国 ワンだランド」の番組制作者は、この事実を把握していながら番組を制作しているのでしょうか。とすれば、本番組は著しく偏向していると言わざるを得ません。
 それでは、「スイスの犬の対人咬傷事故の発生数は、人口比で日本の10倍以上である」ことを裏付ける統計資料を以下に示します。これはスイス獣医局に届出があったもののみの数値です。


(画像)

 JAHR 2009: GESAMTBILD DER VORJAHRE BESTÄTIGT 「2009年 前年に確認された犬咬傷事故の全体」、に掲載されているグラフ。Abb. 1: Anzahl Meldungen über Vorfälle mit Hunden in den Jahren 2007, 2008 und 2009 「図1:2007年、2008年および2009年の犬による咬傷事故の報告数」。bisse bei menschen 「対人咬傷事故」では、2009年は2843件発生しています。

スイス 咬傷事故統計


 対して日本では、対人咬傷事故数は、平成23年度は4,149件、平成24年度は4,198件、平成25年度は4、443件です(平成22年度以前の統計値は対人対動物の咬傷事故が合算して集計されているために、同時期の統計値の比較ができませんでした。従って平成23年度以降の数値を用います)。3.動物による事故 (1)犬による咬傷事故件数(全国計:昭和49年度~平成25年度)
 日本の人口はスイスの16倍ですので、スイスの2009年の対人咬傷事故件数2,843件を16倍すれば、45,488件になります。つまり犬の咬傷事故発生率は、単位人口当たりではスイスは、日本の10倍以上になります。スイスに比べて日本は小型犬の比率が多いと推測されることや、日本人は事故を表沙汰にしたがらないという国民性などの特殊要因はあるとは思われますが、それを差し引いても、スイスは日本より犬の咬傷事故は多いと思われます。

 SNSでは、「日本では獣医師や動物看護師の咬傷被害は届けない慣例がある」という意見がありました。また、「日本の場合は保健所に届けた統計のみである」という反論もありました。「だから実数は統計よりも多い」という意見です。
 しかしスイスの統計値を分析すれば、10歳以下の子供の被害者の比率が約70%と高く、獣医医療者の被害者が多いとは統計上伺えません。またスイスの犬の咬傷事故においても、獣医局に被害の届け出があったもののみの集計です。ですから犬咬傷事故の、スイスの州獣医師会の統計資料と、日本の環境省の統計資料は、近い条件だと私は思います。

 昨年2016年も、スイスではこのような犬による咬傷事故がありました。Fünf VerletzteBullmastiff beisst Kinder auf Aargauer Pausenplatz 「アールガウラー・パーゼンプラッツ ブルマスティフは激しく噛んで5人が負傷しました」。2016年9月19日。


Ein freilaufender Hund beisst Personen beim Schulhaus «Roggenhausen».
Nach bisherigen Ermittlungen hatte sich der Hund unbemerkt vom Wohnort seiner Halterin entfernt.
Kinder sollen den Hund dann angetroffen und auf den Pausenplatz geführt haben.
Dort biss er dann zu.
Drei Kinder im Alter zwischen drei und zehn Jahren und
zwei Erwachsene im Alter von 33 und 66 Jahrenwurden verletzt und medizinisch behandelt.

徘徊犬が校舎で人をかみました(ローゲンハウゼン)。
調査によれば、その犬は飼い主の住まいから逃げ出していました。
犬は校舎に侵入し、そして子供たちが犬に遭遇したに違いありません。
そこで犬は噛み付きました。
3歳から10歳までの子供3人と、33と66歳の2人の大人は負傷し、医学的な治療を受けました。



 先に述べた通り、私は「犬のしつけが良く出来ている」とは、第一に「犬が他人の迷惑にならないようにすること。ましてや咬傷事故を起こさないこと」と考えます。他にどんなに素晴らしい美点があったとしても、「人を噛む犬。ましてや重症を負わせる犬」はしつけが良いとは言えないと断言します。
 「ペットの王国 ワンだランド スイス特集~第1回 世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」では、「ペット先進国スイスの犬のしつけは素晴らしい。日本ははるかに及ばない」と、スイスの犬のしつけを絶賛していましたが、私は理解できません。この番組の制作関係者は、「犬はリードのつけずに自由気ままに人の迷惑など顧みず、人をかんで重症事故を起こそうが死亡事故を起こそうが、犬を自由奔放にさせるのが最上である」という狂った価値観をお持ちなのでしょう。同番組では、「スイスでは犬はリードなしで良い」という大嘘をたれながしていましたし。まさに狂った犬至上主義、犬を介した反社会テロリストとしか理解できません。


(参考資料)

 「スイスの犬のしつけが素晴らしい」と絶賛しているブログ。「ノーリード(という英語は和製英語で通じませんが)で犬を自由にさせる」は、しつけとは真逆(まぎゃく)ではないですか。それで日本の十倍以上の対人咬傷事故が発生しているスイスの犬のしつけが素晴らしいとは、犬という器物を用いた反社会テロを支持しているのでしょうか。
 真実は、スイスはおそらく犬のリード義務が世界で最も厳しい国の一つです。連邦法で公共の場で犬にリードをしなければ、罰金5,000スイスフラン(57万円。1スイスフラン=114円)が科せられます(日本のように、一部の公園では「ドッグラン」があり、そこではリードは免除されています)。自称愛犬家の方で、「ドイツ(も日本の10倍以上の咬傷事故発生率ですし、全州でリード義務が定められています)やスイスは犬はノーリード。しつけが素晴しい」という方が多いですが、私は理解できません。それにより咬傷事故が起きても、犬を自由にさせるのが「素晴らしい。しつけができている」のでしょうか。

ワンだランド☆スイスって素晴らしい!

ちゃんと我が子に躾するみたいにしっかリしつけして、しかも、基本リード無しでオッケー!
出来るだけ動物は自由にさせること。
だって家族だからね。


スイスがペットの殺処分ゼロな理由〜ペットの王国 ワンだランド〜

飼い犬たちが高い意識でしつけられ、散歩も公園ではノーリードにして良い等、動物にとってとても自由な生活が出来るようになっていました。


(動画)

 問題の番組、ABC朝日放送「ワンだランド」スイス編第一回放送。2016年12月12日公開。「世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」。大自然の中、自由奔放に走り回る大型犬と一家の暮らしとは…?思わずこちらが顔を覆って赤面していまう内容です。
 「スイスでは犬はリードを外して自由に散歩できる」。まさに狂気の嘘番組。自然林で犬にリードをせずに放した場合、スイス、アールガウ州では「罰金2万スイスフラン(最高日本円で228万円、飼い主は懲役1年まで科されます)」です。またスイス全土では、犬は権限のある行政当局に射殺されます。




(動画)

 Richtig an der Leine gehen. 「法律に従って犬にリードをつけて散歩させます」。2011年3月31日に公開。スイス、ピュリナ社の、犬の飼い主に対する「犬のリード義務の」啓発ビデオ。
 スイスではおそらく世界で最も厳しいリード義務が法律で定められていますが、守らない飼い主が多いのです。それが理由で咬傷事故が多く発生すると思われます。




(参考資料)

 Vor 10 Jahren wurde Süleyman (†6) von Hunden zerfleischt – Beissattacken nehmen trotz Massnahmen zu«Ich bin wütend und traurig»。2015年8月30日。6歳の少年、スレイマン君が、放し飼いの3頭のピットブルに攻撃されて死亡した事件を受けて、スイスのメディアはインターネット上で世論調査を行いました。
 結果は、「犬の飼い主に対して、犬の管理のためのより厳しい罰則規定が必要だと思いますか」の問いでは、賛成が83.8%、反対が16.2%でした(2017年3月17日現在)。

懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスのブリーダーは国家資格がいる」の大嘘



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(Zusammenfassung)
STS-REPORT
Gemäss der ANIS-Hundedatenbank leben in der Schweiz derzeit 540 000 Hunde in 12 % der Haus-halte und jeder zweite Hund kommt aus dem Ausland.
Seit 2011 gibt es jährlich etwa 50 000 Hunde-Neuregistrierungen, wobei mittlerweile nur mehr knapp die Hälfte aus der Schweiz stammt.
Von den knapp 25 000 aus der Schweiz stammenden Hunden kommen ca. 2000 aus Tierheimen.


 ABC朝日放送のTV番組、「ペットの王国 ワンだランド」が報じる海外動物愛護情報は、ほぼすべてが嘘、誤り、偏向です。昨年12月に「スイス特集」として3回放送されました。既に第1回放送の、「世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」で報じられた、「スイスでは犬はノーリード(これは和製英語で通じませんが)でも良い」が荒唐無稽の大嘘であることは書きました。第2回放送で報じられた「1、スイスは殺処分ゼロ」、「2、スイスのブリーダーは大変難しい国家資格がいる」、「3、スイスで犬を入手する人はティアハイムとブリーダーからしか買えない」なども全くの嘘、誤り、偏向です。今回は、2、に関して述べます。スイスのブリーダーは、国家資格は要りません。州の認可です。さらに一定規模(犬年3回、猫5回の繁殖)を超えなければ認可すら必要ありません。


 ABC朝日放送 「ペットの王国 ワンだランド」の、「スイス特集~第2回。ペットの王国 ワンだランド スイスが殺処分ゼロを実現できた秘密、ティアハイムへ」(2016年12月18日放送、及び「スイス特集~第3回。【海外の反応】日本のペット生体販売&殺処分に世界がドン引き・・・」(2016年12月25日放送)で述べられた、スイスのティアハイムに関する報道は次のとおりです。
1、スイスのティアハイムでは、「殺処分ゼロ」である。
2、飼い主が飼えなくなった動物をティアハイムが引き取っているために、スイスは「殺処分ゼロ」を実現できた。
3、スイスでは、犬などのペットを入手するのはティアハイムかブリーダー(本番組ではスイス国内の良質なブリーダーとしている)からしか買えない。
4、スイスのブリーダーは、大変難しい国家資格が必要である。

 「1、スイスのティアハイムでは、『殺処分ゼロ』である」ですが、*1、スイスのティアハイムは一定数の殺処分を行っていることを述べました。また*2、スイスは多くの殺処分制度が有り、殺処分の実数では、人口比で日本の数十倍になるとことも述べました。
 今回記事では、「4、スイスのブリーダーは、大変難しい国家資格が必要である」が、大嘘であることを述べます。真実は、スイスで犬猫のブリーダーを営むには、州の認可が必要です。さらに一定規模未満(年間の繁殖回数が犬3回、猫5回)であれば、認可もいりません。対して日本は、第1種動物取扱業としての届出が必要な規模は、犬猫問わず年2回もしくは2個体以上の取り扱いです。日本の犬猫ブリーダーの方が、はるかに法的規制が厳しいと言えるのです。

 スイスのブリーダーの開業に関して規定している法令は、スイス連邦動物保護規則・令(Tierschutzverordnung)です。同規則・令では、ブリーダーやペットショップの開業の認可基準を定めています。また、スイスでは、生体販売を行うペットショップは普通にあります。同規則・令より引用します。


5. Kapitel:5 Gewerbsmässiger Umgang mit Tieren
Eine kantonale Bewilligung benötigt, wer:
mehr als folgende Anzahl Tiere pro Jahr abgibt:
1.zwanzig Hunde oder drei Würfe Hundewelpen,
2.zwanzig Katzen oder fünf Würfe Katzenwelpen,
(schnipp)
a.Räume, Gehege und Einrichtungen der Art und Zahl der Tiere sowie dem Zweck des Betriebes entsprechen und die Tiere nicht entweichen können;
b.die personellen Anforderungen nach Artikel 102 erfüllt sind.

第5章 動物の商業販売の適正な取り扱い
ペット販売業を営む者は、誰もが州の認可を必要とする。
1年間あたり、動物の販売が次の数を超える場合。
1、20頭の犬または3同腹の子犬。
2、20匹の猫または5同腹の仔猫。
(以下略)
a ケージ、囲いと設備は、動物の種類と数に対応することを目的としたもので、動物が逃げることはできないようにすること。
b 人員配置の要件を、第102条に基づいて満たされていること。



 スイスにおいては、ペットショップやブリーダーの開業は、「州の認可(kantonale Bewilligung )」が必要です。「ペットの王国 ワンだランド」の報道である、「国家の資格(Nationale Qualifikations)とは明らかに異なります。さらに、規模により認可すら必要としません。ペットショップでは、犬猫を例に挙げれば、年間の販売数が犬猫とも20頭を超えなければ認可は必要ありません(その他の動物種においても、認可が必要となる年間販売数を細かく規定しています)。ブリーダーでは、年間の繁殖数を犬は3回、猫は5回を超えなければ認可は必要ありません。
 日本の動物愛護管理法においては、規模にかかわらず、ペットショップ、ブリーダーとも動物取扱業としての届出が必要です。ですからむしろ日本の方がペットショップやブリーダーの開業は厳しいと言えるのです。日本の場合は、家庭で趣味として行っているブリーダー(例えば1回の繁殖でも2個体を超えれば)でも、動物取扱業1種の届け出が必要です。


 スイスにおけるペット販売を規制する法規は、スイス連邦動物保護規則・令(Tierschutzverordnung)ですが、一定規模以上であれば州の認可が必要なことや人員配置や展示ケージの基準はあるものの、生体販売は一切禁じていません。さらに日本では対消費者には動物愛護管理法で全面的に禁じられている、インターネットなどによる犬猫などのペットの非対面通信販売も禁じていません。生体販売ペットショップの民間の自主規制も、おそらくないと思われます。
 それにもかかわらず「スイスには生体販売はない」という、「ペットの王国 ワンだランド」の報道はなんとも奇異に感じませんか。実際には、スイスにはいくらでもショーケース売をしている生体販売ペットショップが存在します。

 それと今までの記事でも述べてきたとおり、スイスの犬を例に上げれば、主な入手方法は、安い東欧産のパピーミルが生産した子犬をインターネットなどの通信販売で買うことです。「ペットの王国 ワンだランド」の、「スイスは極めて優良な国内ブリーダーしか犬の生産ができず、販売時も飼い(買い)主を見極めてから売る」。「スイスではそのようなブリーダーか、ティアハイムという保護施設からでしか犬を買うことができない(ティアハイムからの犬入手は統計上無視して良いぐらいの少数です。日本の保健所+保護施設からの入手割合はスイスの倍以上)」は、真実とは正反対の大嘘です。
 私はなぜこれほどひどい嘘を報道し、ことさら日本の動物愛護が遅れているプロパガンダの拡散に躍起になるのか、朝日放送の意図が理解できません。何か汚い利権が関係しているのではないかと勘ぐってしまいます。それとも絶望的に馬鹿なのか、取材費をケチってロクに裏付けも取らなかったのかと疑います。


(動画)

 ABC朝日放送「ワンだランド」スイス特集~第2回。ペットの王国 ワンだランド スイスが殺処分ゼロを実現できた秘密、ティアハイムへ 2016年12月18日
 スイスのティアハイムの犬猫の引受数は極めて少ないです。その規模からして、余剰ペットをもれなく吸収出来るとは思えません。またスイスのティアハイムは殺処分も行っていますし、犬の入手シェアに占めるティアハイムの譲渡は、統計上無視できるほどごくわずか(3%未満。日本の保健所+保護施設の譲渡の割合の半数にも満たない)です。まさに本番組は、狂った嘘番組。


(動画)

 ABC朝日放送「ワンだランド」スイス特集~第3回。【海外の反応】日本のペット生体販売&殺処分に世界がドン引き・・・。2016/12/25 に公開。
 スイスでは、日本では全面的に禁止されているインターネットなどによる犬などの生体販売が極めて盛んに行われて、それがメジャーな犬の販売方法です。ティアハイムからの購入は、統計上無視できるぐらいの少なさです。また、日本より、スイスの方が犬猫の殺処分に関しては厳格におこなっています。まさに本番組は狂気のヤラセ、見ている方が思わず目を覆いたくなります。




(動画)

 Die Reportage - Welpen zum Schnäppchenpreis. 「ルポタージュー激安価格の子犬」。2014年4月14日公開。これはドイツのTV局が製作した「ポーランドの劣悪パピーミルによる子犬生産とドイツへの密輸」についてのドキュメンタリー番組です。全く同様のことがスイスでも起きています。というか、スイスの方が深刻でしょう。ドイツは、東欧などのパピーミルから輸入された子犬が、全犬取得に占める割合は20%以上とされていますが、スイスは半数です。
 2014年まではスイスでは、スイス国内での東欧諸国から持ち込んだ激安子犬の行商(自家用車に子犬をダンボールなどに詰め込んで高速道路のサービスエリアなどで販売する)すら禁じていませんでした。スイス人が東欧諸国に出向いて行商販売の激安子犬を買うことは今でもよく行われています。それよりもインターネットで買うのがお手軽です。日本では。露天商がダンボールにすし詰めにした犬猫や、インターネットで犬猫を買うなど考えられません。




(画像)

 スイスの犬雑誌、Hundemagazin-Schweiz(フントマガジンースイス)の記事、Billigwelpen 「格安の子犬」から。東欧からスイスに輸入された格安の子犬がペットショップやインターネットで販売されていることが書かれています。
 スイスでは、犬猫などのペットショップでのショーケース売を禁じていませんし、行われています。犬猫のペットショップのショーケース売がスイスで少ないのは、スイスは極めて犬などのインターネットによる非対面販売が発達しており、その比率が高いからです。「スイスでは生体販売ペットショップがない」とは、まさに「ペットの王国 ワンだランド」の報道は狂気。

フントマガジン


(画像)

 スイスの犬インターネット販売のサイト、TtierInserate。スイスでは、日本と異なり、非対面のインターネットなどによる犬などの通信販売を禁じていません。極めて盛んに行われており、現在では既に東欧などの安い子犬のインターネット販売が、犬入手シェアの半数を占めています。
 今回は激安子犬は見つかりませんでしたが、時には200スイスフラン(2万円台~)の子犬の出品も見つかります。安い子犬は、多くは東欧産で、多くはスイス人の名義を借りて出品されています。

スイス 犬 インターネット販売


(動画)

 スイスの巨大生体販売ペットショップのプロモーションビデオ。「ペットの王国 ワンだランド」では、「スイスでは生体販売ペットショップはない」と堂々と報じていましたが、まさに狂気です。スイスでは生体販売ペットショップを禁じる法律はありませんし、普通に存在します。




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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数4332
・1日の最高純アクセス数1324
・カテゴリー(猫)別最高順位7267ブログ中15位
・カテゴリー(ペット)別最高順位41358ブログ中37位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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