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なぜ私はこのブログを続けているのか






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Domestic/inländisch

 なぜ私はこのブログを続けているのでしょうか。結論から言えば、「日本で流布されている、特に海外の動物愛護に関する正確な情報を提供し、誤った、または意図的に流布されているデマ情報を正すこと」です。つまり客観的な事実を伝えることそのものが目的です。さらに「客観的事実を伝えることの意義は何か」と問われれば、それは民主制度の根幹であるからです。


 最近ソーシャルメディアで、「あなたがブログをしている目的は一体何なのか」という質問を受けました。今回記事では、それにお答えしようと思います。結論を端的に回答すれば、私が本ブログを続けている目的は、「客観的事実を伝えること。特に海外の動物愛護に関する情報では誤りや意図的なデマがあまりにも多いので、それを正し、正確な情報を伝えること」です。
 さらに、「客観的事実jを伝えることの何の意味があるのか」という問いですが、正確な情報は、民主制度の根幹をなすものだからです。民主主義、すなわち「個々人がバイアスを受けず、自律的に行った意思決定の集合体は最も優れている」という仮定の下に、現時点においては民主制度は最も優れた社会の統治システムとされています。日本はその民主制度を採用している国です。

 しかし民主制度が正しい結論を導くためには、いくつかの前提条件があります。重要なことがらの1つに、有権者の意思決定の判断の根拠となる情報が正しいということがあります。誤った情報、さらには世論を誤誘導させる意図的なデマにより有権者が意思決定した立法や政策は、正常に機能するのでしょうか。
 例えば私が繰り返し誤りを指摘しているデ、海外の動物愛護に関するあからさまなデマ情報があります。「ドイツでは殺処分ゼロである」、「海外先進国では生体販売ペットショップがない」などです。このようなデマ情報を信じた有権者による投票行動は、現実を無視した無理な「殺処分ゼロ」や、「ペットショップの廃止」に向けた立法や政策につながります。現にその弊害が日本では表面化しつつあります。
 
 例えば一部の動物愛護センターや動物保護団体では、「殺処分ゼロ」にこだわるあまり、過密飼育、ネグレクト飼育に陥り、逆に動物福祉に反する結果をまねていています。過密ネグレクト飼育により、シェルター内での衰弱死や共食いも起きるなどの凄惨なケースもあります。また所有者不明犬猫の事実上の保健所の引き取り拒否により野犬が増え、市民が危険にさらされている例もあります。さらに「殺処分ゼロ」を進めれば、狂犬病予防法に基づく犬の収容と検査殺処分も行えなくなり、国民を危険にさらすことになります。
 「ペットショップ廃止」では、それを無理に実現しようとすれば、多くの雇用を失うことになります。さらには、「生体販売ペットショップ」という業態を法律で禁じることは、独占禁止法などに抵触する懸念があります。それは法治国家として適切なのでしょうか。自由主義経済を採用する国としての、日本の国際的な信用を棄損させるのではないかという疑問が残ります。

 民主制度の下では、常に意図的に世論をニセ情報で誘導しようとする勢力があります。自らの主義主張の実現や、利権が絡むこともあるでしょう。それらの勢力は巧みにマスコミを利用してフェイクニュースを流し、さらに現代ではソーシャルメディアなどでの世論誘導も水面下で活発に行われています。残念ながら、一見耳障りの良いポピュリズムに烏合したニセ情報は大衆に支持されがちなのです。そのように、実は民主制度は危険にさらされ脆弱なのです。
 ある方が「先進国ではペットショップがないという嘘情報のどこが悪いのだ。ペットショップをなくすことは正義である。正義の実現のために嘘で世論を誘導するのは正しいことではないか」といいました。この方は民主主義を理解していません。先にも述べましたが、民主制度とは「個々人がバイアスを受けず、自律的に行った意思決定の集合体は最も優れている(=正しい)とする社会の統治システム」です。民主制度を採用している日本から、この方は出ていくべきでしょう。
 繰り返しますが、民主制度を正しく機能させるためには、有権者の意思決定の根拠となる情報は、正しく伝えなければならないのです。そのためには、ニセ情報に気が付いた誰かが、それを公に示し、正す必要があります。民主制度は、常に誰かがメンテナンスをしなければならないのです。それは民主制度を採用している社会の一員としての責務であると私は考えます。とはいえ、大義名分はともかく、私は自分がやりたいから好きでブログを続けているということなんですがね。


(画像)

 あきれたNHKの、白痴な赤恥大嘘番組、「地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリン~ 2012年11月1日放映、のHPから。これほど酷い大嘘、偏向番組を垂れながして、外交問題にならないか私は心配しています。私はこの番組でも誤りを数十回NHKに問いただしました。以下に引用します。
 NHKの回答は事実上、「この番組はデマである」ことを認めています。しかしその後もNHKは繰り返しデマ番組を制作し、放映し続けています。


この度は、貴重なご指摘、ご意見、誠にありがとうございました。
番組ホームページの記述について、ご質問に回答させていただきます。
① 殺処分について
ドイツでは、連邦の動物保護法第17条(注1)において、「正当な理由なしに動物を殺す事は禁じられている」と定められています(「正当な理由」とは、苦痛をともなう病気や、人間に対して危険な状態などで、獣医が安楽死の必要ありと判断した場合です)。
そのため番組では、ドイツでは「日本のように飼い主の都合などによる殺処分が行われていない」という意味で「殺処分ゼロ」という表現を使いました。
「正当な理由」があれば殺処分が行われることは私どもも了解しており、番組ホームページでも「重い病気で回復の見込みがなく、生活が苦痛を伴う状態だと獣医が判断した場合などは安楽死させることもある」と記載しています。
ドイツ連邦の動物保護法では、脊椎動物(犬を含む)を、正当な理由無しに殺す事は、禁止している(動物保護法17条)。
以下の者には、3年までの自由刑もしくは罰金刑が科せられる。
1. 正当な理由なしに脊椎動物を殺した者
2. a) 粗悪・乱暴から多大な痛み又は苦しみを、もしくは
b) 長期に続くもしくは繰り返される多大な痛み又は苦しみを脊椎動物に与えた者

② ペットショップでの動物の売買について
ペットショップでの動物の販売は違法ではありませんが、動物保護法により特別な許可が必要となり、厳しい基準をクリアした店舗のみ販売することができることから、「ペットショップで犬や猫は売っていない」と記しました。
以上、ご回答申し上げます。改めまして、貴重なご意見、ありがとうございました。
今後の番組作りの参考にさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。



 上記のNHKの回答に関してです。ドイツでは一般の飼い主が獣医師に安楽死を依頼することは広く行われています。またNHKの報道の、「(殺処分)ゼロ」ということは「例外もないから『ゼロ』なんでしょう、ふつうに日本語を解釈すれば。「正当な理由がある殺処分」を含めない「殺処分ゼロ」ならば、日本も殺処分ゼロです。日本の動物愛護管理法44条1項では、みだりに愛護動物を殺傷してはならない」との規定があります。「44条 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処する(当時)」。日本でも、正当な理由が無い(みだりな)愛護動物の殺傷を禁じています。ドイツの、動物保護法(Tierschutzgeset)で、正当な理由が無い動物の殺傷を禁じているから「殺処分ゼロ」というのならば、日本でも「殺処分ゼロ」になります。

 ドイツ動物保護法(Tierschutzgesetz

(1) Ein Wirbeltier darf nur unter wirksamer Schmerzausschaltung (Betäubung) in einem Zustand der Wahrnehmungs- und Empfindungslosigkeit oder sonst, soweit nach den gegebenen Umständen zumutbar, nur unter Vermeidung von Schmerzen getötet werden.
4条
(1)脊椎動物は、知覚不能及び無感覚、またはその他の疼痛除去(効果的な意識喪失下)で、(それが不可能の場合の)特定の状況下では合理的な範囲で疼痛管理を行った場合に限り殺すことができる。
(註 「脊椎動物は意識を喪失させるか、状況に応じて苦痛回避を行えば殺すことができる」の意)

16a
(1) Die zuständige Behörde trifft die zur Beseitigung festgestellter Verstöße und die zur Verhütung künftiger Verstöße notwendigen Anordnungen.
2 Die Behörde kann das Tier auf Kosten des Halters unter Vermeidung von Schmerzen töten lassen, wenn die Veräußerung des Tieres aus rechtlichen oder tatsächlichen Gründen nicht möglich ist oder das Tier nach dem Urteil des beamteten Tierarztes nur unter nicht behebbaren erheblichen Schmerzen, Leiden oder Schäden weiterleben kann.                    
16条
1項 所管官庁は以下の違反を是正し、将来の違反を防止するために必要な措置を講じなければならない。
2号 行政当局は、動物の売却が法的に、または事実上の理由で不可能である場合、または行政獣医師が動物の痛み、苦しむこと、または傷病の回復が見込めない状態でしかその動物が生存できないと判断した場合は、飼い主の費用で動物を殺害して動物の苦痛を回避させることができる。
(註 この条文はアニマルホーダーなどの不適正飼育者から動物を押収して強制的に殺処分することを想定しています。日本では飼い主の意思に反して強制的に殺処分する規定は動物愛護管理法他では定めていません) 


 ②ですが、ドイツでは人口比で日本の1.3倍程度の生体販売ペットショップが存在し、日本より多いのです。また犬以外は、ドイツのペットの生体販売においては、日本と比べて特段厳しいとは思いません。例えば猫は日本では8週齢未満の販売は禁止されていますが、ドイツでは販売の週齢規制すらありません。


 このようなあからさまなデマ番組を制作放映するするNHKは、国民の義務である視聴料で存続させる意義はないです。というよりマスコミとしても存続意義がないのでは。巨大マスメディアであるNHKをはじめ、さらには民間シンクタンクが県から受注した調査報告、環境省が公費で行ったドイツの動物愛護に関する調査報告書ですら、嘘デマ誤り満載の情報を垂れ流しています。まさに日本は民主制度の危機です。

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生体販売批判で猫保護団体の写真を盗用する愛誤の厚顔無恥






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 私はかつて、アメリカの公的シェルターの一酸化炭素による犬の殺処分のビデオをつぎはぎ編集して日本の殺処分とし、「日本の二酸化炭素による殺処分。こんな残酷なことをしている国は日本だけ」という内容のビデオを取り上げたことがあります。動物愛護(誤)活動家の瞞体質は救いがたく、このような無関係なビデオや画像を盗用した捏造ビデオ、画像が頻繁に見つかります。最近も「日本の生体販売に反対する」という趣旨の、日本の猫保護団体の劣悪飼育を告発するサイトと、アメリカのパピーミルに関するニュースサイトから画像を盗用したツィートがありました。


 まずサマリーで示した、問題のツィートの画像を示します。


(画像)

 https://twitter.com/gold_24karats/status/1232250437509599232からのスクリーンショット。元のツィートは削除されたようです。

ツイッター


 このツィートの投稿者は、ペットショップでの犬猫生体販売に反対する、保護犬猫活動家かつ保護犬猫販売を行う人物のようです。ネット上の情報では、ペット業界を攻撃する、動物愛護(誤)界ではかなり影響力がある人物とのことです。短い文面ですが、明らかに「ペット業界」への批判です。「繁殖場もショップもOKというもの」とあり、読み手は掲載されている写真は「繁殖場(ブリーダー)」と認識するはずです。
 また「現状の部屋よりも『退化』した基準を作ろうとしている業界と、絆されそうな環境省」という記述があります。これは、明らかにこれらの画像が、日本のペット業界のものという意味になります。
 この方は他にも、「ドイツでは殺処分がない」、「アメリカでは生体販売ペットショップがほとんどない。日本は異常(つまり「日本は生体販売ペットショップの数が多すぎる」という意味になります。真実は、アメリカ合衆国には人口比で日本の2.7倍の生体販売ペットショップが存在します)」というデマも拡散しています。影響力がある人物ならば、提供する情報にも責任を持つべきです。

 しかし左右の写真とも、日本のペット業界のものではありません。まず左の画像ですが、これは猫保護団体のあまりにひどい内部事情を告発する、猫保護団体関係者による告発サイトから盗用したものです。盗用された元のサイトはこちらです。東京キャットガーディアンについてお伝えしたい真実 2019年5月26日 なおこのサイトの管理人は、「記事の引用、画像の転載」を一切禁じています。それにもかかわらず無断盗用したということです。
 次に右の画像です。これは日本のペット業者ではなく、アメリカのミズーリ州の「パピーミル規制法案が否決された」というニュースを報道している、アメリカのマスメディの記事からの盗用です。記事はこちらです。Missouri State Senate Overturns Puppy Mill Law Favored By Voters 「ミズーリ州上院は有権者に支持されていたパピーミル法案を否決しました」 2011年3月10日

 ペットの生体販売に反対し、ペット生体販売業者の飼養数値基準改善を求める犬猫保護活動家が、お身内の猫保護団体の劣悪飼育の画像を盗用するとは呆れます。自分たち(犬猫保護団体)の劣悪飼養の写真を攻撃対処のペット業者のものとする、その厚顔無恥ぶりに驚きます。
 なお私は、動物取扱業者の数値基準の導入自体にはむしろ賛成の立場です。しかし仮に動物取扱業者の数値基準を法制化するのであれば、第一種動物取扱業者も第二種動物取扱業者も同じ数値基準で、業務停止などの行政処分の基準も等しくするのが前提だと思います。むしろ第二種動物取扱業者の監督が甘く、第一種動取扱業者よりも、いわゆる猫ボラ犬ボラの劣悪飼育の方がより深刻のような気がします。


(動画)

 Gas Chamber Euthanasia: What you might not know about your local animal shelter 「ガス室での安楽死:それはもしかしたら、あなたが地元のアニマルシェルターについて知らないものかもしれません」 2016年5月12日 から
 ノースカロライナ州の公的アニマルシェルターによるガス室での犬殺処分。この動画を盗用して、つぎはぎ編集して日本の殺処分とし、「日本ではこのような残酷な方法で犬猫を殺している。日本は動物愛護後進国だ」という内容の動画が拡散されています。




(画像)

 Megumi Takeda hat アニマルズジャパンs Video geteilt. 11. Februar um 13:01 · 、から。2018年2月11日。

 このアニマルズジャパンが製作したビデオのシーンですが、先のアメリカ合衆国ノースカロライナ州の、一酸化炭素による、殺処分のビデオのシーン(3:24~)が盗用されています。このビデオの内容からは、ノースカロライナ州の殺処分のシーンが日本の殺処分と見た人は受け取るでしょう。愛誤の捏造体質はあまりにもひどいです。その他にも、このような動画や画像を盗用した、愛誤が制作したものがいくつかあります。

ビデオ 盗用1 

獣医師会はマスコミのデマを正すべき~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった






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 記事、
二酸化炭素死は安楽死である~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった
「注射は安楽死」という無知蒙昧~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった
なぜ犬猫安楽死薬が入手できなくなったのか~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった
の続きです。
 「二酸化炭素死は安楽死ではないから反対」という、犬猫愛護(誤)活動が数年来先鋭化していました。そのために多くの動物愛護センターは二酸化炭素殺処分の設備を廃棄したりして、「動物愛護の先進度」をアピールしていました。現に、二酸化炭素による殺処分を廃止したとする自治体が多数あります。しかし実はむしろ二酸化炭素による殺処分を廃止したことにより、より苦痛な殺処分方法が採用され、動物福祉の後退を招いています。それは安楽死に用いる麻酔薬、ペントバルビタールの入手が困難になり、代わりに筋弛緩剤の単独投与で殺処分を行う愛護センターが出てきているからです。筋弛緩剤の単独投与による致死処分は安楽死ではありません。苦痛を伴う死です。



 「二酸化炭素死は苦しい窒息死で虐待死である」という情報が日本で拡散され、定着しています。これまでの連載記事ですでに述べたことですが、「二酸化炭素死は適切な濃度であれば麻酔効果があり、推奨する安楽死方法である」と、「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)は記述しています。この「全米獣医師会安楽死ガイドライン」はアメリカ合衆国のみならず、多くの国で準拠されている権威があるものです。またアメリカ合衆国やカナダなどでは、二酸化炭素死による殺処分が合法で行われています。
 ここでの安楽死の定義を繰り返します。「安楽死とは麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)での殺処分」です。直接の死因が窒息死であっても人為的な心停止であっても、その前に意識喪失状態であるということです。ですから直接の死因が窒息死であったとしても、その前に意識喪失していれば安楽死です。窒息死自体が「非安楽死」ということではありません。

 しかし、なぜ日本で「二酸化炭素死は安楽死ではない。苦しい窒息死だ」という情報が定着しているのでしょうか。それは以前から獣医学とは無関係な、動物愛護(誤)ジャーナリストや、無知な芸能人崩れの動物愛護(誤)活動家らによる嘘プロパガンダが功を奏したからだと私は推測します。以下にいくつかの例を挙げます。


相次ぐ犬の大量遺棄事件――なぜ捨てられるのか? ペット流通の闇に迫る 太田匡彦×荻上チキ 2015年2月6日
 この記事は2015年ですが、すでに日本が供給を受けているEUは、犬猫の安楽死薬、ペントバルビタールの輸出を原則禁止(死刑用途は輸出禁止、動物用は極めて煩雑な承認手続きがいる)にしており、供給に支障が生じつつある時期でした。

日本で多く行われているのは、二酸化炭素ガスを狭いボックスの中に注入する方法です。
これを安楽死だと言う人もいますが、犬が意識を失うほどボックス内の二酸化炭素濃度が高まるまでは一定の時間がかかり、その間、犬たちには呼吸困難や頭痛、吐き気などの苦痛や恐怖を味わいます。



杉本彩さん「犬や猫の殺処分は、少なくとも麻酔薬による安楽死にしてほしい」  2014年7月26日
 こちらでは杉本彩氏の発言が取り上げられています。しかし氏は昨年の「殺処分ゼロ議員連」の勉強会で講師を務めており、「ガス室で犬猫の殺処分を行っているのは日本だけ。アメリカなどでは禁止されており、アメリカ、イギリスなどでは注射による殺処分だけである」という、デタラメを議員らに教えています。真実は、アメリカ、カナダでは二酸化炭素などによる殺処分が行われており、イギリスでは銃殺が合法です。これを真に受けた串田誠一議員が、恥ずべき国会質問を行っています。串田誠一議員は「注射による薬剤の投与による致死処分はすべて安楽死」という趣旨の発言を行ってもいます。すでに犬猫の安楽死薬のペントバルビタールの供給が日本ではストップしていますが、現在も「二酸化炭素の殺処分廃止」の圧力をかけています。

日本の犬や猫たちは毎年20万頭以上が保健所に収容されて、そのうちの17万頭が無残にも殺処分されています。
その殺処分の方法は、安楽死ではありません。
二酸化炭素ガスの注入による窒息死です。
殺されるペットたちは数分間、もがき苦しんで、本当に苦しんで亡くなっていきます。



 動物愛護(誤)ジャーナリストや動物愛護(誤)活動家らの、「二酸化炭素による殺処分は安楽死ではない」という嘘プロパガンダの拡散の目的は、殺処分を行っていいる行政に対する闇雲な嫌がらせ、テロと私は推測します。単に殺処分の執行を妨害するだけが目的です。そのために、動物の致死処分の正しい知識の普及がなされず、「二酸化炭素による殺処分は安楽死ではないので反対」、「注射による薬剤の投与はすべて安楽死」という、デマが定着しました。なお二酸化炭素による殺処分のビデオが公開されていますが(一部アメリカ合衆国の公的センターの一酸化炭素殺処分のものを盗用したものがあります)、犬猫がもがく、なくなどの行動は、すでに意識を失ったのちでの反射反応、もしくはガス注入前の恐怖心による行動です。
 一方、注射による薬剤による投与がすべて安楽死というわけではありません。死に至るまで、意識喪失がなければ安楽死ではありません。一部の公的機関(愛護センター)で行われている筋弛緩剤の単独投与では意識の喪失がなく、直接の死因は呼吸筋がマヒすることにより窒息死です。これは安楽死ではなく、大変恐ろしい苦痛を伴う死です。

 ペントバルビタール以外の麻酔薬ではどうでしょうか。例えば獣医学分野で広く用いられるケタミン(ほぼ静脈注射)や、笑気ガスなどの吸入麻酔薬は、それだけでは死に至りません。意識喪失状態に陥らせてから、さらに死に至らしめる処置(例えば塩化カリなどによる心停止など)が複数必要となります。
 多忙を極める行政獣医師にとっては、殺処分の処置が煩雑になるのは現実的ではありません。ですから衆愚愛誤により二酸化炭素による殺処分で攻撃を受け、なおかつ安楽死薬のペントバルビタールの供給が途絶えれば、筋弛緩剤の単独使用を行うことは自然の成り行きです。衆愚愛護は、注射での薬剤投与であればすべて安楽死と思っているからです。特に筋弛緩剤での殺処分は、外見上動物ははまったく動けず、安楽死に見えますし。

 一部の獣医師は、動物の安楽死薬の供給がストップし、一部の公的センター(愛護センター)が筋弛緩剤の単独使用での殺処分を行っていることを重く受け止めています。リンクのサイトを運営しておられる川村幸治獣医師は、獣医師会に「日本でも獣医師会として動物の安楽死に対するガイドラインを作成すべき」と働きかけています。私はそれに全く賛同します。
 動物安楽死薬の供給がストップし、今後も続くことが予想され、一部の公的機関(愛護センター)が安楽死ではない筋弛緩剤を用いて殺処分しているという重大な事柄をマスメディアは1社も報道していません。また動物愛護(誤)活動家らも無知なのか、無理解なのかはわかりませんが、一切問題視していません。
 獣医師らは、無知蒙昧な衆愚愛護(誤)に対して正しい情報を伝え、啓蒙する責務があると私は思います。そしてマスコミや無学な動物愛護(誤)活動家らのデマを毅然とただすことです。正しく動物福祉を推進するためには、獣医師という専門職能こそが担わなければならないのです。マスコミや動物愛護(誤)活動家らは、無知蒙昧、無学な衆愚愛誤を扇動することには長けているでしょう。しかし彼らはむしろ動物福祉の後退を招いているのです。


(参考資料)

動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。
「FAQ:筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。」と「FAQ:動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴」に米国獣医学会の研究会報告を紹介する日本獣医師会のページを追記しました。
State Animal Euthanasia Laws Last updated September 2019 「全米獣医師会 アメリカ合衆国動物の安楽死に移管する州法一覧 2019年9月最終更新」 アメリカ合衆国における犬猫などの安楽死方法においては、全米獣医師会の「動物の安楽死ガイドライン」に準拠するとしている州が多いです。つまり「二酸化炭素による殺処分は合法であるが筋弛緩剤の単独投与は違法」ということです。


(動画)

 「処分された罪なき命」殺処分の現場から届いたリアルな現実 2015年11月13日公開
 「殺処分の方法は二酸化炭素を用いて数分間もがき苦しむ窒息死」と説明があります。このように動物愛護(誤)活動家らは、ビデオなども用いて、「二酸化炭素死は安楽死ではない」という嘘プロパガンダの拡散に必死です。動物の安楽死薬が入手不可能になった現在においては、犬猫の安楽死方法は二酸化炭素が現実的な選択肢です。




(動画)
 
 名もなきペットたち:「殺処分」ガス室の犬 2010年10月7日 NEWチバ
 「二酸化炭素委は安楽死ではなく殺処分」と何度も繰り返しています。正しい日本語を使え、知能が正常に満たないのか(笑い)。「安楽死」とは動物の殺害の方法の分類の一つ。対して「殺処分」とは、動物の殺害の目的による分類のうちの一つ。例えば動物の殺害の方法による分類では、「安楽死」、「安楽死ではない殺害」、「虐待死」などがあります。対して動物の目的による殺害の分類では「と殺(その動物を殺すことにより肉や工業原料などを得る)、「殺処分(不要となった動物の処分)」、「駆除(動物による害を排除するために殺害する)」などがあります。だから「食用の家畜の屠殺においても、事前に二酸化炭素で意識を喪失させるなどの安楽死を取り入れることが望ましい」というような使い方をします。
 一時期愛護誤の間で「二酸化炭素は安楽死ではなく殺処分である」というチンケな日本語が使われていました。そもそも用語の定義を理解していないのはバカの証明。この千葉テレビの嘘プロパガンダ報道も、無知蒙昧な愛誤の圧力による制作と思われます。




(動画)

「殺処分」の真実。犬が最後に見る私たちの知らない光景とは  2019年7月31日
~ 
 この動画でも「二酸化炭素は窒息死で安楽死ではない」としています。また「注射による薬剤投与はすべて安楽死」と誤認させる表現です。2019年はすでに犬猫用安楽死薬のペントバルビタールの供給がストップしています。このような感情的な嘘プロパガンダ映像により愛誤の「二酸化炭素殺処分反対」の運動が先鋭化すれば、公的施設は筋弛緩剤に頼るのはやむを得ないと思います。繰り返しますが、筋弛緩剤の注射による殺処分は意識下での窒息死で大変苦痛を伴う死です。対して二酸化炭素は窒息死の前に意識が喪失(麻酔)されますので安楽死です。

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「注射は安楽死」という無知蒙昧~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった






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 記事、二酸化炭素死は安楽死である~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった、の続きです。
 「二酸化炭素死は安楽死ではないから反対」という、犬猫愛護(誤)活動が数年来先鋭化していました。そのために多くの動物愛護センターは二酸化炭素殺処分の設備を廃棄したりして、「動物愛護の先進度」をアピールしていました。現に、二酸化炭素による殺処分を廃止したとする自治体が多数あります。しかし実はむしろ二酸化炭素による殺処分を廃止したことにより、より苦痛な殺処分方法が採用され、動物福祉の後退を招いています。それは安楽死に用いる麻酔薬、ペントバルビタールの入手が困難になり、代わりに筋弛緩剤の単独投与で殺処分を行う愛護センターが出てきているからです。筋弛緩剤の単独投与による致死処分は安楽死ではありません。苦痛を伴う死です。



 前回記事では、日本で行われている公的殺処分のうち、・二酸化炭素死と、・ペントバルビタール(麻酔薬)の注射、がいずれも多くの国で準拠されている、「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)で推奨される安楽死方法であることを述べました。
 しかし日本では動物愛護(誤)活動家らが、「二酸化炭素による殺処分は安楽死ではない。苦痛を伴う窒息死だ。全廃して注射による安楽死に変更しろ」と、公的機関(愛護センター)に圧力をかけています。そのために多くの公的機関(愛護センター)は二酸化炭素による殺処分を廃止し、二酸化炭素の殺処分設備を廃棄したところもあります。

 残念ながら、動物愛護(誤)活動家らは無理蒙昧なために、「薬剤の注射であればすべて苦痛がない安楽死」としか理解していないようです。前回記事でも述べたことですが、安楽死の定義とは、「動物の苦痛を最小化、もしくは排除する手法で、人為的に動物の寿命を終わらせること」です。具体的には麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)で殺処分を行うことです。ですから注射での薬剤投与であっても麻酔効果がない殺処分方法であれば、それは安楽死ではなく虐待死です。
 例えば前回記事で取り上げた、ペントバルビタールという麻酔薬を注射で投与する方法は麻酔状態で死に至るために安楽死といえます。全米獣医師会も推奨する安楽死として認めています。現に多くの国でペントバルビタールは、犬猫などの動物の安楽死薬として広く用いられてきました。
 しかし、そのペントバルビタールが日本などで入手ができなくなっているのです。ペントバルビタールの生産国は主にドイツなどのEUに属する国です。ドイツが死刑が疑われる用途にペントバルビタールを不正輸出したことにより、EUは域外へのペントバルビタールの輸出をさらに厳格化しました。EUは死刑制度を全廃し、他国にも死刑の廃止を求めているからです。以来、日本ではペントバルビタールが入手できない状態が続いています。

 そのために、一部の公的施設(愛護センター)は、ペントバルビタールに代わり、筋弛緩剤の注射で犬猫を殺処分するようになりました。先にも述べたことですが、安楽死とは「麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)で殺処分を行うこと」です。筋弛緩剤の薬理効果は、「神経・細胞膜などに作用して、筋肉の動きを弱める医薬品」です。筋弛緩剤を投与されれば呼吸筋がマヒして呼吸ができなくなり、窒息死します。筋弛緩剤は意識を喪失させることはありません。脳細胞は筋肉ではないからです。
 筋弛緩剤による殺処分は意識下の窒息死で、大変苦痛な、残酷な殺処分方法です。現に、全米獣医師会安楽死ガイドラインにおいても「筋弛緩剤による殺処分は安楽死ではなく許容できない」と明記されています。「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)全米獣医師会の「動物の安楽死ガイドライン」から、該当する箇所を引用します。


UNACCEPTABLE AGENTS
Magnesium sulfate, potassium chloride, and neuromuscular blocking agents are unacceptable for use as euthanasia agents in conscious vertebrate animals.

許容できない薬剤 
硫酸マグネシウム、塩化カリウム、および神経筋遮断薬(neuromuscular blocking agents 筋弛緩剤)は意識下の脊椎動物での安楽死剤としての使用は許容できません」。(40ページ)



 つまり動物愛護(誤)活動家らの、「二酸化炭素による殺処分は残酷で安楽死ではないから廃止し、注射による安楽死に変更せよ」という、公的機関(愛護センター)への圧力は、むしろ殺処分における」より苦痛な手法の採用となり、結果として動物福祉の著しい後退、虐待的な殺処分の実施につながったということです。
 まさに無知とは恐ろしい。さらに今でも「二酸化炭素による殺処分を廃止しろ」と、テロまがいの活動を繰り広げている愛誤すらあります。残念なことに末端の愛誤のみならず、政治家などの影響力のある方々も同様です。まさに無知蒙昧な愛護(誤)活動家らが動物福祉の後退をまねている、狂った日本といえます。


(画像)

 衆議院インターネット中継 開会日 : 2019年2月27日 (水) 会議名 : 予算委員会第六分科会 串田誠一(日本維新の会) より

 この中で串田誠一議員は次のように質問しています。「二酸化炭素によるガス室での犬猫殺処分を行っているのは日本だけである。欧米は、犬猫の殺処分は、すべて注射による安楽死である。日本も、二酸化炭素による殺処分を法律で禁止すべきである」。
 串田誠一議員の本国会質問を通して聴いたところ、串田誠一議員は「注射による薬剤投与の殺処分はすべて安楽死」という認識のようです。この方は弁護士で文系ですが、国会質問を行うのであれば、動物の安楽死の手法ぐらいは事前に調べるべきでしょう。なお串田誠一議員は「殺処分ゼロ議員連での勉強会で学んだ」とも発言していますが、講師は杉本彩氏です。杉本彩氏は「日本以外の先進国ではペットショップがない」などという卒倒しそうな発言を繰り返している無学な方です。

串田誠一


(画像)

 Gas Chamber Euthanasia: What you might not know about your local animal shelter 「ガス室での安楽死:それはもしかしたら、あなたが地元のアニマルシェルターについて知らないものかもしれません」 2016年5月12日 から
 この図表を見る限り、states that do not use gas chambers and have legislation banning the use 「殺処分ガス室を使用せず、使用を禁止する法律がある州」は22州なのですが。記事本文では25州とあります(?)。またガス室による殺処分が行われてる州は10州なのですが。それと未確認州ですが、ガス室による殺処分が行われている可能性は否定できません。
 アメリカでは約半数の州で、ガス室(二酸化炭素もしくは一酸化炭素)による、犬猫の殺処分が合法で行われています。後ほど取り上げますが、アメリカの州法では多くの州で現在もガス室での殺処分が合法です。しかし筋弛緩剤の注射による殺処分は違法で1州も認められていません。

アメリカ ガス室


(参考資料)

動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。
「FAQ:筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。」と「FAQ:動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴」に米国獣医学会の研究会報告を紹介する日本獣医師会のページを追記しました。

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二酸化炭素死は安楽死である~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった






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Domestic/inländisch

 「二酸化炭素死は安楽死ではないから反対」という、犬猫愛護(誤)活動が数年来先鋭化していました。そのために多くの動物愛護センターは二酸化炭素殺処分の設備を廃棄したりして、「動物愛護の先進度」をアピールしていました。現に、二酸化炭素による殺処分を廃止したとする自治体が多数あります。しかし実はむしろ二酸化炭素による殺処分を廃止したことにより、より苦痛な殺処分方法が採用され、動物福祉の後退を招いています。それは安楽死に用いる麻酔薬、ペントバルビタールの入手が困難になり、代わりに筋弛緩剤の単独投与で殺処分を行う愛護センターが出てきているからです。筋弛緩剤の単独投与による致死処分は安楽死ではありません。苦痛を伴う死です。


 まず最初に、犬猫などの安楽死方法についてですが、その定義をのべます。これは世界的に権威がある全米獣医師会(AVMA)の、「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)を以下に引用します。なおこのガイドラインは日本の環境省も過去に何度か引用しており、多くの国で参考にされています。
 ここでの安楽死の定義とは「動物の苦痛を最小化、もしくは排除する手法で、人為的に動物の寿命を終わらせること」です。具体的には麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)で殺処分を行うことです。


What Is Euthanasia?
The term is usually used to describe ending the life of an individual animal in a way that minimizes or eliminates pain and distress.

安楽死とは?
この用語は通常、痛みや苦しみを最小化し、または排除する方法で個々の動物の寿命を終割らせることを表現するために用いられます。(6ページ)



 そのうえで、「全米獣医師会安楽死ガイドライン」では、推奨する具体的な安楽死方法を列挙しています。さらに狂できない安楽死方法も具体的に列挙しています。
 日本で公的に行われている犬猫殺処分の手法ですが、上記の「全米獣医師会安楽死ガイドライン」で、推奨する安楽死の手法として列挙されているもののうち、おそらく2つだけです。1つは二酸化炭素の吸入であり、もう1つはペントバルビタール(麻酔薬)の注射です。「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版」(AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)の記述から、それぞれの説明を引用します。


1、二酸化炭素の吸入

 「全米獣医師会安楽死ガイドライン」では、二酸化炭素の吸入は、濃度管理が適切であれば速やかに深い麻酔効果を誘発するとして、推奨する安楽死の手法としています。

CARBON DIOXIDE
Inhalation of CO2 causes respiratory acidosis and produces a reversible anesthetic state by rapidly decreasing intracellular pH.
Both basal and evoked neural activity are depressed soon after inhalation of 100%.
Concentrations of 30% and higher cause deep anesthesia and death with prolonged exposure.

二酸化炭素
CO2の吸入は呼吸性アシドーシス(血液の酸化作用)を引き起こし、細胞内のpHを急速に酸化させることで可逆的な麻酔状態を作り出します。
100%の二酸化炭素の吸入後では、基礎的な神経活動と誘発性の神経活動はともにすぐに低下します。
30%以上の濃度は、長時間の暴露で深い麻酔効果をもたらし、死に至ります。(28ページ)



2、ペントバルビタールの混合薬(主に静脈注射)

 犬猫等の殺処分方法で、より苦痛が少ない安楽死とされる方法の一つは、ペントバルビタールという麻酔薬の投与です。本薬は、麻酔作用を発揮する量と致死量との差が少ないために動物の安楽死に用いるのに適した薬剤です。以下の記述ですが、ペントバルビタールの単体使用と混合薬は薬理効果は安楽死においてさほどの差はないとしています。混合薬は法律上扱いが容易ということです。ですからペントバルビタールもその混合薬も、全米獣医師会は安楽死として推奨しています。
 獣医学の分野で広く用いられる麻酔薬には、ケタミンがあります。しかしケタミンは、単独では死に至らしめることが難しいのです。そのために安楽死で用いるには、麻酔後に複数の処置が必要になります。多忙を極める行政獣医師にとっては、単独で安楽死が行えることは重要です。そのためにペントバルビタールは多くに国で犬猫などの安楽死薬として多用されてきました。 

PENTOBARBITAL COMBINATIONS
Several euthanasia products combine a barbituric acid derivative (usually sodium pentobarbital) with local anesthetic agents, other CNS depressants (eg, phenytoin, ethanol), or agents that metabolize to pentobarbital.
The pharmacologic properties and recommended use of euthanasia products that combine sodium pentobarbital with agents such as lidocaine or phenytoin are interchangeable with those of pure barbituric acid derivatives.

ペントバルビタール混合薬
いくつかの安楽死薬の製品はバルビツール酸誘導体(通常はペントバルビタールナトリウム)と局所麻酔薬、他の中枢神経系抑制薬(例、フェニトイン、エタノール)、またはペントバルビタールを代謝する薬剤を混合させています。
ペントバルビタールナトリウムとリドカインまたはフェニトインなどの薬剤を組み合わせた安楽死薬の製品の薬理学的特性と推奨される使用法は、純粋なバルビツール酸誘導体(ペントバルビタール)のものと互換性があります。



 サマリー記述した通り日本では、犬猫愛護(誤)活動家らが「二酸化炭素による殺処分は残酷で安楽死ではない。注射による安楽死に変更しろ」とかねてから、日本の公的機関(愛護センター)を攻撃してきました。
 そのために公的機関(愛護センター)は、動物愛護(誤)活動家らにおもねるために、二酸化炭素による殺意処分を廃止し、設備を取り壊したところもあります。そして「当施設では二酸化炭素による殺意処分を廃止しました」、「当施設は注射による殺処分に変更しました」と、動物愛護の先進性(?)を、動物愛護(誤)活動家らに、盛んにアピールしています。
 
 しかし犬猫の安楽死に用いられるペントバルビタールがEUの輸出禁止により、日本ではすでに入手ができない状態に陥っているのです。そのためにいくつかの公的機関(愛護センター)は、注射による殺処分ですが、ペントバルビタール(麻酔薬ですから当然死に至る前に麻酔状態になります。つまり本薬を使用する殺処分は安楽死です)に代わり、筋弛緩剤を単独で用い、殺処分を行うようになった公的施設(動物愛護センター)があります。
 筋弛緩剤は、筋肉の動きを止める効果があります。しかし疼痛抑制や意識喪失効果はありません。本薬を投与された動物は呼吸筋が動かずに、大変苦しい窒息死で死に至る、大変残酷な殺処分の手法です。全米獣医師会安楽死ガイドラインにおいても、筋弛緩剤の単独投与は安楽死として認めておらず、「殺処分の手法としては許容できない」としています。しかし筋弛緩剤を投与すれば動物は全く動きませんので、見た目には安楽死に見えます。まさに動物愛護(誤)活動家らの無知蒙昧が招いた、動物福祉の後退、動物虐待といえます。次回記事では、日本でのペントバルビタールの入手が不可能になった経緯と、筋弛緩剤の単独使用による殺処分が安楽死ではない根拠を述べようと思います(続く)。


(動画)

 Gas Chamber Euthanasia: What you might not know about your local animal shelter 「ガス室での安楽死:それはもしかしたら、あなたが地元のアニマルシェルターについて知らないものかもしれません」 2016年5月12日 から
 ノースカロライナ州の公的アニマルシェルターによるガス室での犬殺処分。この動画を盗用して、つぎはぎ編集して日本の殺処分とし、「日本ではこのような残酷な方法で犬猫を殺している。日本は動物愛護後進国だ」という内容の動画が一時期拡散されていました。




(画像)

 Megumi Takeda hat アニマルズジャパンs Video geteilt. 11. Februar um 13:01 · 、から。2018年2月11日。

 このアニマルズジャパンが製作したビデオのシーンですが、先のアメリカ合衆国ノースカロライナ州の、一酸化炭素による、殺処分のビデオのシーン(3:24~)が盗用されています。

ビデオ 盗用1


(参考資料)

動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。
「FAQ:筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。」と「FAQ:動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴」に米国獣医学会の研究会報告を紹介する日本獣医師会のページを追記しました。
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さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
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