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生体販売批判で猫保護団体の写真を盗用する愛誤の厚顔無恥






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Domestic/inländisch

 私はかつて、アメリカの公的シェルターの一酸化炭素による犬の殺処分のビデオをつぎはぎ編集して日本の殺処分とし、「日本の二酸化炭素による殺処分。こんな残酷なことをしている国は日本だけ」という内容のビデオを取り上げたことがあります。動物愛護(誤)活動家の瞞体質は救いがたく、このような無関係なビデオや画像を盗用した捏造ビデオ、画像が頻繁に見つかります。最近も「日本の生体販売に反対する」という趣旨の、日本の猫保護団体の劣悪飼育を告発するサイトと、アメリカのパピーミルに関するニュースサイトから画像を盗用したツィートがありました。


 まずサマリーで示した、問題のツィートの画像を示します。


(画像)

 https://twitter.com/gold_24karats/status/1232250437509599232からのスクリーンショット。元のツィートは削除されたようです。

ツイッター


 このツィートの投稿者は、ペットショップでの犬猫生体販売に反対する、保護犬猫活動家かつ保護犬猫販売を行う人物のようです。ネット上の情報では、ペット業界を攻撃する、動物愛護(誤)界ではかなり影響力がある人物とのことです。短い文面ですが、明らかに「ペット業界」への批判です。「繁殖場もショップもOKというもの」とあり、読み手は掲載されている写真は「繁殖場(ブリーダー)」と認識するはずです。
 また「現状の部屋よりも『退化』した基準を作ろうとしている業界と、絆されそうな環境省」という記述があります。これは、明らかにこれらの画像が、日本のペット業界のものという意味になります。
 この方は他にも、「ドイツでは殺処分がない」、「アメリカでは生体販売ペットショップがほとんどない。日本は異常(つまり「日本は生体販売ペットショップの数が多すぎる」という意味になります。真実は、アメリカ合衆国には人口比で日本の2.7倍の生体販売ペットショップが存在します)」というデマも拡散しています。影響力がある人物ならば、提供する情報にも責任を持つべきです。

 しかし左右の写真とも、日本のペット業界のものではありません。まず左の画像ですが、これは猫保護団体のあまりにひどい内部事情を告発する、猫保護団体関係者による告発サイトから盗用したものです。盗用された元のサイトはこちらです。東京キャットガーディアンについてお伝えしたい真実 2019年5月26日 なおこのサイトの管理人は、「記事の引用、画像の転載」を一切禁じています。それにもかかわらず無断盗用したということです。
 次に右の画像です。これは日本のペット業者ではなく、アメリカのミズーリ州の「パピーミル規制法案が否決された」というニュースを報道している、アメリカのマスメディの記事からの盗用です。記事はこちらです。Missouri State Senate Overturns Puppy Mill Law Favored By Voters 「ミズーリ州上院は有権者に支持されていたパピーミル法案を否決しました」 2011年3月10日

 ペットの生体販売に反対し、ペット生体販売業者の飼養数値基準改善を求める犬猫保護活動家が、お身内の猫保護団体の劣悪飼育の画像を盗用するとは呆れます。自分たち(犬猫保護団体)の劣悪飼養の写真を攻撃対処のペット業者のものとする、その厚顔無恥ぶりに驚きます。
 なお私は、動物取扱業者の数値基準の導入自体にはむしろ賛成の立場です。しかし仮に動物取扱業者の数値基準を法制化するのであれば、第一種動物取扱業者も第二種動物取扱業者も同じ数値基準で、業務停止などの行政処分の基準も等しくするのが前提だと思います。むしろ第二種動物取扱業者の監督が甘く、第一種動取扱業者よりも、いわゆる猫ボラ犬ボラの劣悪飼育の方がより深刻のような気がします。


(動画)

 Gas Chamber Euthanasia: What you might not know about your local animal shelter 「ガス室での安楽死:それはもしかしたら、あなたが地元のアニマルシェルターについて知らないものかもしれません」 2016年5月12日 から
 ノースカロライナ州の公的アニマルシェルターによるガス室での犬殺処分。この動画を盗用して、つぎはぎ編集して日本の殺処分とし、「日本ではこのような残酷な方法で犬猫を殺している。日本は動物愛護後進国だ」という内容の動画が拡散されています。




(画像)

 Megumi Takeda hat アニマルズジャパンs Video geteilt. 11. Februar um 13:01 · 、から。2018年2月11日。

 このアニマルズジャパンが製作したビデオのシーンですが、先のアメリカ合衆国ノースカロライナ州の、一酸化炭素による、殺処分のビデオのシーン(3:24~)が盗用されています。このビデオの内容からは、ノースカロライナ州の殺処分のシーンが日本の殺処分と見た人は受け取るでしょう。愛誤の捏造体質はあまりにもひどいです。その他にも、このような動画や画像を盗用した、愛誤が制作したものがいくつかあります。

ビデオ 盗用1 
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獣医師会はマスコミのデマを正すべき~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった






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Domestic/inländisch

 記事、
二酸化炭素死は安楽死である~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった
「注射は安楽死」という無知蒙昧~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった
なぜ犬猫安楽死薬が入手できなくなったのか~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった
の続きです。
 「二酸化炭素死は安楽死ではないから反対」という、犬猫愛護(誤)活動が数年来先鋭化していました。そのために多くの動物愛護センターは二酸化炭素殺処分の設備を廃棄したりして、「動物愛護の先進度」をアピールしていました。現に、二酸化炭素による殺処分を廃止したとする自治体が多数あります。しかし実はむしろ二酸化炭素による殺処分を廃止したことにより、より苦痛な殺処分方法が採用され、動物福祉の後退を招いています。それは安楽死に用いる麻酔薬、ペントバルビタールの入手が困難になり、代わりに筋弛緩剤の単独投与で殺処分を行う愛護センターが出てきているからです。筋弛緩剤の単独投与による致死処分は安楽死ではありません。苦痛を伴う死です。



 「二酸化炭素死は苦しい窒息死で虐待死である」という情報が日本で拡散され、定着しています。これまでの連載記事ですでに述べたことですが、「二酸化炭素死は適切な濃度であれば麻酔効果があり、推奨する安楽死方法である」と、「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)は記述しています。この「全米獣医師会安楽死ガイドライン」はアメリカ合衆国のみならず、多くの国で準拠されている権威があるものです。またアメリカ合衆国やカナダなどでは、二酸化炭素死による殺処分が合法で行われています。
 ここでの安楽死の定義を繰り返します。「安楽死とは麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)での殺処分」です。直接の死因が窒息死であっても人為的な心停止であっても、その前に意識喪失状態であるということです。ですから直接の死因が窒息死であったとしても、その前に意識喪失していれば安楽死です。窒息死自体が「非安楽死」ということではありません。

 しかし、なぜ日本で「二酸化炭素死は安楽死ではない。苦しい窒息死だ」という情報が定着しているのでしょうか。それは以前から獣医学とは無関係な、動物愛護(誤)ジャーナリストや、無知な芸能人崩れの動物愛護(誤)活動家らによる嘘プロパガンダが功を奏したからだと私は推測します。以下にいくつかの例を挙げます。


相次ぐ犬の大量遺棄事件――なぜ捨てられるのか? ペット流通の闇に迫る 太田匡彦×荻上チキ 2015年2月6日
 この記事は2015年ですが、すでに日本が供給を受けているEUは、犬猫の安楽死薬、ペントバルビタールの輸出を原則禁止(死刑用途は輸出禁止、動物用は極めて煩雑な承認手続きがいる)にしており、供給に支障が生じつつある時期でした。

日本で多く行われているのは、二酸化炭素ガスを狭いボックスの中に注入する方法です。
これを安楽死だと言う人もいますが、犬が意識を失うほどボックス内の二酸化炭素濃度が高まるまでは一定の時間がかかり、その間、犬たちには呼吸困難や頭痛、吐き気などの苦痛や恐怖を味わいます。



杉本彩さん「犬や猫の殺処分は、少なくとも麻酔薬による安楽死にしてほしい」  2014年7月26日
 こちらでは杉本彩氏の発言が取り上げられています。しかし氏は昨年の「殺処分ゼロ議員連」の勉強会で講師を務めており、「ガス室で犬猫の殺処分を行っているのは日本だけ。アメリカなどでは禁止されており、アメリカ、イギリスなどでは注射による殺処分だけである」という、デタラメを議員らに教えています。真実は、アメリカ、カナダでは二酸化炭素などによる殺処分が行われており、イギリスでは銃殺が合法です。これを真に受けた串田誠一議員が、恥ずべき国会質問を行っています。串田誠一議員は「注射による薬剤の投与による致死処分はすべて安楽死」という趣旨の発言を行ってもいます。すでに犬猫の安楽死薬のペントバルビタールの供給が日本ではストップしていますが、現在も「二酸化炭素の殺処分廃止」の圧力をかけています。

日本の犬や猫たちは毎年20万頭以上が保健所に収容されて、そのうちの17万頭が無残にも殺処分されています。
その殺処分の方法は、安楽死ではありません。
二酸化炭素ガスの注入による窒息死です。
殺されるペットたちは数分間、もがき苦しんで、本当に苦しんで亡くなっていきます。



 動物愛護(誤)ジャーナリストや動物愛護(誤)活動家らの、「二酸化炭素による殺処分は安楽死ではない」という嘘プロパガンダの拡散の目的は、殺処分を行っていいる行政に対する闇雲な嫌がらせ、テロと私は推測します。単に殺処分の執行を妨害するだけが目的です。そのために、動物の致死処分の正しい知識の普及がなされず、「二酸化炭素による殺処分は安楽死ではないので反対」、「注射による薬剤の投与はすべて安楽死」という、デマが定着しました。なお二酸化炭素による殺処分のビデオが公開されていますが(一部アメリカ合衆国の公的センターの一酸化炭素殺処分のものを盗用したものがあります)、犬猫がもがく、なくなどの行動は、すでに意識を失ったのちでの反射反応、もしくはガス注入前の恐怖心による行動です。
 一方、注射による薬剤による投与がすべて安楽死というわけではありません。死に至るまで、意識喪失がなければ安楽死ではありません。一部の公的機関(愛護センター)で行われている筋弛緩剤の単独投与では意識の喪失がなく、直接の死因は呼吸筋がマヒすることにより窒息死です。これは安楽死ではなく、大変恐ろしい苦痛を伴う死です。

 ペントバルビタール以外の麻酔薬ではどうでしょうか。例えば獣医学分野で広く用いられるケタミン(ほぼ静脈注射)や、笑気ガスなどの吸入麻酔薬は、それだけでは死に至りません。意識喪失状態に陥らせてから、さらに死に至らしめる処置(例えば塩化カリなどによる心停止など)が複数必要となります。
 多忙を極める行政獣医師にとっては、殺処分の処置が煩雑になるのは現実的ではありません。ですから衆愚愛誤により二酸化炭素による殺処分で攻撃を受け、なおかつ安楽死薬のペントバルビタールの供給が途絶えれば、筋弛緩剤の単独使用を行うことは自然の成り行きです。衆愚愛護は、注射での薬剤投与であればすべて安楽死と思っているからです。特に筋弛緩剤での殺処分は、外見上動物ははまったく動けず、安楽死に見えますし。

 一部の獣医師は、動物の安楽死薬の供給がストップし、一部の公的センター(愛護センター)が筋弛緩剤の単独使用での殺処分を行っていることを重く受け止めています。リンクのサイトを運営しておられる川村幸治獣医師は、獣医師会に「日本でも獣医師会として動物の安楽死に対するガイドラインを作成すべき」と働きかけています。私はそれに全く賛同します。
 動物安楽死薬の供給がストップし、今後も続くことが予想され、一部の公的機関(愛護センター)が安楽死ではない筋弛緩剤を用いて殺処分しているという重大な事柄をマスメディアは1社も報道していません。また動物愛護(誤)活動家らも無知なのか、無理解なのかはわかりませんが、一切問題視していません。
 獣医師らは、無知蒙昧な衆愚愛護(誤)に対して正しい情報を伝え、啓蒙する責務があると私は思います。そしてマスコミや無学な動物愛護(誤)活動家らのデマを毅然とただすことです。正しく動物福祉を推進するためには、獣医師という専門職能こそが担わなければならないのです。マスコミや動物愛護(誤)活動家らは、無知蒙昧、無学な衆愚愛誤を扇動することには長けているでしょう。しかし彼らはむしろ動物福祉の後退を招いているのです。


(参考資料)

動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。
「FAQ:筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。」と「FAQ:動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴」に米国獣医学会の研究会報告を紹介する日本獣医師会のページを追記しました。
State Animal Euthanasia Laws Last updated September 2019 「全米獣医師会 アメリカ合衆国動物の安楽死に移管する州法一覧 2019年9月最終更新」 アメリカ合衆国における犬猫などの安楽死方法においては、全米獣医師会の「動物の安楽死ガイドライン」に準拠するとしている州が多いです。つまり「二酸化炭素による殺処分は合法であるが筋弛緩剤の単独投与は違法」ということです。


(動画)

 「処分された罪なき命」殺処分の現場から届いたリアルな現実 2015年11月13日公開
 「殺処分の方法は二酸化炭素を用いて数分間もがき苦しむ窒息死」と説明があります。このように動物愛護(誤)活動家らは、ビデオなども用いて、「二酸化炭素死は安楽死ではない」という嘘プロパガンダの拡散に必死です。動物の安楽死薬が入手不可能になった現在においては、犬猫の安楽死方法は二酸化炭素が現実的な選択肢です。




(動画)
 
 名もなきペットたち:「殺処分」ガス室の犬 2010年10月7日 NEWチバ
 「二酸化炭素委は安楽死ではなく殺処分」と何度も繰り返しています。正しい日本語を使え、知能が正常に満たないのか(笑い)。「安楽死」とは動物の殺害の方法の分類の一つ。対して「殺処分」とは、動物の殺害の目的による分類のうちの一つ。例えば動物の殺害の方法による分類では、「安楽死」、「安楽死ではない殺害」、「虐待死」などがあります。対して動物の目的による殺害の分類では「と殺(その動物を殺すことにより肉や工業原料などを得る)、「殺処分(不要となった動物の処分)」、「駆除(動物による害を排除するために殺害する)」などがあります。だから「食用の家畜の屠殺においても、事前に二酸化炭素で意識を喪失させるなどの安楽死を取り入れることが望ましい」というような使い方をします。
 一時期愛護誤の間で「二酸化炭素は安楽死ではなく殺処分である」というチンケな日本語が使われていました。そもそも用語の定義を理解していないのはバカの証明。この千葉テレビの嘘プロパガンダ報道も、無知蒙昧な愛誤の圧力による制作と思われます。




(動画)

「殺処分」の真実。犬が最後に見る私たちの知らない光景とは  2019年7月31日
~ 
 この動画でも「二酸化炭素は窒息死で安楽死ではない」としています。また「注射による薬剤投与はすべて安楽死」と誤認させる表現です。2019年はすでに犬猫用安楽死薬のペントバルビタールの供給がストップしています。このような感情的な嘘プロパガンダ映像により愛誤の「二酸化炭素殺処分反対」の運動が先鋭化すれば、公的施設は筋弛緩剤に頼るのはやむを得ないと思います。繰り返しますが、筋弛緩剤の注射による殺処分は意識下での窒息死で大変苦痛を伴う死です。対して二酸化炭素は窒息死の前に意識が喪失(麻酔)されますので安楽死です。

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「注射は安楽死」という無知蒙昧~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった






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Domestic/inländisch

 記事、二酸化炭素死は安楽死である~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった、の続きです。
 「二酸化炭素死は安楽死ではないから反対」という、犬猫愛護(誤)活動が数年来先鋭化していました。そのために多くの動物愛護センターは二酸化炭素殺処分の設備を廃棄したりして、「動物愛護の先進度」をアピールしていました。現に、二酸化炭素による殺処分を廃止したとする自治体が多数あります。しかし実はむしろ二酸化炭素による殺処分を廃止したことにより、より苦痛な殺処分方法が採用され、動物福祉の後退を招いています。それは安楽死に用いる麻酔薬、ペントバルビタールの入手が困難になり、代わりに筋弛緩剤の単独投与で殺処分を行う愛護センターが出てきているからです。筋弛緩剤の単独投与による致死処分は安楽死ではありません。苦痛を伴う死です。



 前回記事では、日本で行われている公的殺処分のうち、・二酸化炭素死と、・ペントバルビタール(麻酔薬)の注射、がいずれも多くの国で準拠されている、「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)で推奨される安楽死方法であることを述べました。
 しかし日本では動物愛護(誤)活動家らが、「二酸化炭素による殺処分は安楽死ではない。苦痛を伴う窒息死だ。全廃して注射による安楽死に変更しろ」と、公的機関(愛護センター)に圧力をかけています。そのために多くの公的機関(愛護センター)は二酸化炭素による殺処分を廃止し、二酸化炭素の殺処分設備を廃棄したところもあります。

 残念ながら、動物愛護(誤)活動家らは無理蒙昧なために、「薬剤の注射であればすべて苦痛がない安楽死」としか理解していないようです。前回記事でも述べたことですが、安楽死の定義とは、「動物の苦痛を最小化、もしくは排除する手法で、人為的に動物の寿命を終わらせること」です。具体的には麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)で殺処分を行うことです。ですから注射での薬剤投与であっても麻酔効果がない殺処分方法であれば、それは安楽死ではなく虐待死です。
 例えば前回記事で取り上げた、ペントバルビタールという麻酔薬を注射で投与する方法は麻酔状態で死に至るために安楽死といえます。全米獣医師会も推奨する安楽死として認めています。現に多くの国でペントバルビタールは、犬猫などの動物の安楽死薬として広く用いられてきました。
 しかし、そのペントバルビタールが日本などで入手ができなくなっているのです。ペントバルビタールの生産国は主にドイツなどのEUに属する国です。ドイツが死刑が疑われる用途にペントバルビタールを不正輸出したことにより、EUは域外へのペントバルビタールの輸出をさらに厳格化しました。EUは死刑制度を全廃し、他国にも死刑の廃止を求めているからです。以来、日本ではペントバルビタールが入手できない状態が続いています。

 そのために、一部の公的施設(愛護センター)は、ペントバルビタールに代わり、筋弛緩剤の注射で犬猫を殺処分するようになりました。先にも述べたことですが、安楽死とは「麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)で殺処分を行うこと」です。筋弛緩剤の薬理効果は、「神経・細胞膜などに作用して、筋肉の動きを弱める医薬品」です。筋弛緩剤を投与されれば呼吸筋がマヒして呼吸ができなくなり、窒息死します。筋弛緩剤は意識を喪失させることはありません。脳細胞は筋肉ではないからです。
 筋弛緩剤による殺処分は意識下の窒息死で、大変苦痛な、残酷な殺処分方法です。現に、全米獣医師会安楽死ガイドラインにおいても「筋弛緩剤による殺処分は安楽死ではなく許容できない」と明記されています。「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)全米獣医師会の「動物の安楽死ガイドライン」から、該当する箇所を引用します。


UNACCEPTABLE AGENTS
Magnesium sulfate, potassium chloride, and neuromuscular blocking agents are unacceptable for use as euthanasia agents in conscious vertebrate animals.

許容できない薬剤 
硫酸マグネシウム、塩化カリウム、および神経筋遮断薬(neuromuscular blocking agents 筋弛緩剤)は意識下の脊椎動物での安楽死剤としての使用は許容できません」。(40ページ)



 つまり動物愛護(誤)活動家らの、「二酸化炭素による殺処分は残酷で安楽死ではないから廃止し、注射による安楽死に変更せよ」という、公的機関(愛護センター)への圧力は、むしろ殺処分における」より苦痛な手法の採用となり、結果として動物福祉の著しい後退、虐待的な殺処分の実施につながったということです。
 まさに無知とは恐ろしい。さらに今でも「二酸化炭素による殺処分を廃止しろ」と、テロまがいの活動を繰り広げている愛誤すらあります。残念なことに末端の愛誤のみならず、政治家などの影響力のある方々も同様です。まさに無知蒙昧な愛護(誤)活動家らが動物福祉の後退をまねている、狂った日本といえます。


(画像)

 衆議院インターネット中継 開会日 : 2019年2月27日 (水) 会議名 : 予算委員会第六分科会 串田誠一(日本維新の会) より

 この中で串田誠一議員は次のように質問しています。「二酸化炭素によるガス室での犬猫殺処分を行っているのは日本だけである。欧米は、犬猫の殺処分は、すべて注射による安楽死である。日本も、二酸化炭素による殺処分を法律で禁止すべきである」。
 串田誠一議員の本国会質問を通して聴いたところ、串田誠一議員は「注射による薬剤投与の殺処分はすべて安楽死」という認識のようです。この方は弁護士で文系ですが、国会質問を行うのであれば、動物の安楽死の手法ぐらいは事前に調べるべきでしょう。なお串田誠一議員は「殺処分ゼロ議員連での勉強会で学んだ」とも発言していますが、講師は杉本彩氏です。杉本彩氏は「日本以外の先進国ではペットショップがない」などという卒倒しそうな発言を繰り返している無学な方です。

串田誠一


(画像)

 Gas Chamber Euthanasia: What you might not know about your local animal shelter 「ガス室での安楽死:それはもしかしたら、あなたが地元のアニマルシェルターについて知らないものかもしれません」 2016年5月12日 から
 この図表を見る限り、states that do not use gas chambers and have legislation banning the use 「殺処分ガス室を使用せず、使用を禁止する法律がある州」は22州なのですが。記事本文では25州とあります(?)。またガス室による殺処分が行われてる州は10州なのですが。それと未確認州ですが、ガス室による殺処分が行われている可能性は否定できません。
 アメリカでは約半数の州で、ガス室(二酸化炭素もしくは一酸化炭素)による、犬猫の殺処分が合法で行われています。後ほど取り上げますが、アメリカの州法では多くの州で現在もガス室での殺処分が合法です。しかし筋弛緩剤の注射による殺処分は違法で1州も認められていません。

アメリカ ガス室


(参考資料)

動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。
「FAQ:筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。」と「FAQ:動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴」に米国獣医学会の研究会報告を紹介する日本獣医師会のページを追記しました。

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二酸化炭素死は安楽死である~二酸化炭素の殺処分反対は反動物福祉となった






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 「二酸化炭素死は安楽死ではないから反対」という、犬猫愛護(誤)活動が数年来先鋭化していました。そのために多くの動物愛護センターは二酸化炭素殺処分の設備を廃棄したりして、「動物愛護の先進度」をアピールしていました。現に、二酸化炭素による殺処分を廃止したとする自治体が多数あります。しかし実はむしろ二酸化炭素による殺処分を廃止したことにより、より苦痛な殺処分方法が採用され、動物福祉の後退を招いています。それは安楽死に用いる麻酔薬、ペントバルビタールの入手が困難になり、代わりに筋弛緩剤の単独投与で殺処分を行う愛護センターが出てきているからです。筋弛緩剤の単独投与による致死処分は安楽死ではありません。苦痛を伴う死です。


 まず最初に、犬猫などの安楽死方法についてですが、その定義をのべます。これは世界的に権威がある全米獣医師会(AVMA)の、「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版(「以下、全米獣医師会安楽死ガイドライン」と記述する)」AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)を以下に引用します。なおこのガイドラインは日本の環境省も過去に何度か引用しており、多くの国で参考にされています。
 ここでの安楽死の定義とは「動物の苦痛を最小化、もしくは排除する手法で、人為的に動物の寿命を終わらせること」です。具体的には麻酔下(痛みが遮断されている、もしくは意識喪失状態)で殺処分を行うことです。


What Is Euthanasia?
The term is usually used to describe ending the life of an individual animal in a way that minimizes or eliminates pain and distress.

安楽死とは?
この用語は通常、痛みや苦しみを最小化し、または排除する方法で個々の動物の寿命を終割らせることを表現するために用いられます。(6ページ)



 そのうえで、「全米獣医師会安楽死ガイドライン」では、推奨する具体的な安楽死方法を列挙しています。さらに狂できない安楽死方法も具体的に列挙しています。
 日本で公的に行われている犬猫殺処分の手法ですが、上記の「全米獣医師会安楽死ガイドライン」で、推奨する安楽死の手法として列挙されているもののうち、おそらく2つだけです。1つは二酸化炭素の吸入であり、もう1つはペントバルビタール(麻酔薬)の注射です。「全米医師会 動物の安楽死におけるガイドライン 2020年版」(AVMA Guidelines for the Euthanasia of Animals: 2020 Edition*)の記述から、それぞれの説明を引用します。


1、二酸化炭素の吸入

 「全米獣医師会安楽死ガイドライン」では、二酸化炭素の吸入は、濃度管理が適切であれば速やかに深い麻酔効果を誘発するとして、推奨する安楽死の手法としています。

CARBON DIOXIDE
Inhalation of CO2 causes respiratory acidosis and produces a reversible anesthetic state by rapidly decreasing intracellular pH.
Both basal and evoked neural activity are depressed soon after inhalation of 100%.
Concentrations of 30% and higher cause deep anesthesia and death with prolonged exposure.

二酸化炭素
CO2の吸入は呼吸性アシドーシス(血液の酸化作用)を引き起こし、細胞内のpHを急速に酸化させることで可逆的な麻酔状態を作り出します。
100%の二酸化炭素の吸入後では、基礎的な神経活動と誘発性の神経活動はともにすぐに低下します。
30%以上の濃度は、長時間の暴露で深い麻酔効果をもたらし、死に至ります。(28ページ)



2、ペントバルビタールの混合薬(主に静脈注射)

 犬猫等の殺処分方法で、より苦痛が少ない安楽死とされる方法の一つは、ペントバルビタールという麻酔薬の投与です。本薬は、麻酔作用を発揮する量と致死量との差が少ないために動物の安楽死に用いるのに適した薬剤です。以下の記述ですが、ペントバルビタールの単体使用と混合薬は薬理効果は安楽死においてさほどの差はないとしています。混合薬は法律上扱いが容易ということです。ですからペントバルビタールもその混合薬も、全米獣医師会は安楽死として推奨しています。
 獣医学の分野で広く用いられる麻酔薬には、ケタミンがあります。しかしケタミンは、単独では死に至らしめることが難しいのです。そのために安楽死で用いるには、麻酔後に複数の処置が必要になります。多忙を極める行政獣医師にとっては、単独で安楽死が行えることは重要です。そのためにペントバルビタールは多くに国で犬猫などの安楽死薬として多用されてきました。 

PENTOBARBITAL COMBINATIONS
Several euthanasia products combine a barbituric acid derivative (usually sodium pentobarbital) with local anesthetic agents, other CNS depressants (eg, phenytoin, ethanol), or agents that metabolize to pentobarbital.
The pharmacologic properties and recommended use of euthanasia products that combine sodium pentobarbital with agents such as lidocaine or phenytoin are interchangeable with those of pure barbituric acid derivatives.

ペントバルビタール混合薬
いくつかの安楽死薬の製品はバルビツール酸誘導体(通常はペントバルビタールナトリウム)と局所麻酔薬、他の中枢神経系抑制薬(例、フェニトイン、エタノール)、またはペントバルビタールを代謝する薬剤を混合させています。
ペントバルビタールナトリウムとリドカインまたはフェニトインなどの薬剤を組み合わせた安楽死薬の製品の薬理学的特性と推奨される使用法は、純粋なバルビツール酸誘導体(ペントバルビタール)のものと互換性があります。



 サマリー記述した通り日本では、犬猫愛護(誤)活動家らが「二酸化炭素による殺処分は残酷で安楽死ではない。注射による安楽死に変更しろ」とかねてから、日本の公的機関(愛護センター)を攻撃してきました。
 そのために公的機関(愛護センター)は、動物愛護(誤)活動家らにおもねるために、二酸化炭素による殺意処分を廃止し、設備を取り壊したところもあります。そして「当施設では二酸化炭素による殺意処分を廃止しました」、「当施設は注射による殺処分に変更しました」と、動物愛護の先進性(?)を、動物愛護(誤)活動家らに、盛んにアピールしています。
 
 しかし犬猫の安楽死に用いられるペントバルビタールがEUの輸出禁止により、日本ではすでに入手ができない状態に陥っているのです。そのためにいくつかの公的機関(愛護センター)は、注射による殺処分ですが、ペントバルビタール(麻酔薬ですから当然死に至る前に麻酔状態になります。つまり本薬を使用する殺処分は安楽死です)に代わり、筋弛緩剤を単独で用い、殺処分を行うようになった公的施設(動物愛護センター)があります。
 筋弛緩剤は、筋肉の動きを止める効果があります。しかし疼痛抑制や意識喪失効果はありません。本薬を投与された動物は呼吸筋が動かずに、大変苦しい窒息死で死に至る、大変残酷な殺処分の手法です。全米獣医師会安楽死ガイドラインにおいても、筋弛緩剤の単独投与は安楽死として認めておらず、「殺処分の手法としては許容できない」としています。しかし筋弛緩剤を投与すれば動物は全く動きませんので、見た目には安楽死に見えます。まさに動物愛護(誤)活動家らの無知蒙昧が招いた、動物福祉の後退、動物虐待といえます。次回記事では、日本でのペントバルビタールの入手が不可能になった経緯と、筋弛緩剤の単独使用による殺処分が安楽死ではない根拠を述べようと思います(続く)。


(動画)

 Gas Chamber Euthanasia: What you might not know about your local animal shelter 「ガス室での安楽死:それはもしかしたら、あなたが地元のアニマルシェルターについて知らないものかもしれません」 2016年5月12日 から
 ノースカロライナ州の公的アニマルシェルターによるガス室での犬殺処分。この動画を盗用して、つぎはぎ編集して日本の殺処分とし、「日本ではこのような残酷な方法で犬猫を殺している。日本は動物愛護後進国だ」という内容の動画が一時期拡散されていました。




(画像)

 Megumi Takeda hat アニマルズジャパンs Video geteilt. 11. Februar um 13:01 · 、から。2018年2月11日。

 このアニマルズジャパンが製作したビデオのシーンですが、先のアメリカ合衆国ノースカロライナ州の、一酸化炭素による、殺処分のビデオのシーン(3:24~)が盗用されています。

ビデオ 盗用1


(参考資料)

動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。
「FAQ:筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。」と「FAQ:動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴」に米国獣医学会の研究会報告を紹介する日本獣医師会のページを追記しました。

「野良猫の多い国は子供が少ない」と言う東大教授のトンデモ理論(笑)






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Domestic/inländisch

 「野良猫が多い国は子どもが少ない、独居高齢者がいない(みんな施設へ)、核家族である」というという、トンデモ理論を公表している方がいます。東京大学教授の、小野塚知二氏(経済学)です。しかし何ら出典を示していません。多くの統計や推計値と確認したところ、全く小野塚知二教授の理論を裏付ける結果とはなりませんでした。

 
 サマリーで示した小野塚知二教授の、「野良猫が多い国は子供が少ない、独居高齢者がいなくて核家族である(つまり相対的に「野良猫のない国は子供が多い。独居高齢者が少なくて核家族化が進んでいない)」という理論ですが、結論から言えば荒唐無稽、まさにデタラメもいいところです、何ら根拠はありません。この理論ですが、いくつかのソースがあります。以下に引用します。


野良猫のいる社会といない社会 | 広報誌「淡青」37号より(東京大学) 2018年12月4日 

世界は、野良猫のいる社会といない社会とに二分できる。
具体的には、現在のイギリスやドイツはほぼ野良猫がいない。
イタリア、クロアチア、ギリシア、エジプトなど地中海沿岸諸国と、アジアのほとんどの国々は野良猫がいる。

「動物愛護先進国」のイギリスやドイツでは20世紀中葉から、約半世紀で野良猫は消滅した。


山口大学の「山大ニャンコ大作戦勉強会」講演会 2019年10月7日

山口大学の「山大ニャンコ大作戦勉強会」
東京大学の小野塚先生の話は、大変面白い視点からの話でした。
ノラ猫のいる社会といない社会で、きれいに世界は二分できるとのこと。
イギリス、ドイツ、スイス、オーストリアは居ない国で、日本、韓国、トルコ、ギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガル、クロアチアは居ない国
なのです。
特にノラ猫がいない国は、独居高齢者がいない(みんな施設へ)、核家族、子供が多い等の社会性格がみられる。



(画像)

 山口大学の「山大ニャンコ大作戦勉強会」のポスター

小野塚知二


(画像)

 Face Book 山口大学の「山大ニャンコ大作戦勉強会」講演会 2019年10月7日

黒澤泰


 小野塚知二教授の、「野良猫が多い国は子供が少ない、独居高齢者がいなくて核家族である(つまり相対的に「野良猫のない国は子供が多い。独居高齢者が少なくて核家族化が進んでいない」と言うことになります)」という理論ですが、それを導くためには次の1、2、3正確な統計資料が必要です。そのうえで、統計処理を行い、「各国の野良猫の人口当たりの数」と、「各国の人口に占める子供の比率」、「各国の人口に占める独居老人比率」、「各国の平均世帯人員」と相関性があるかどうかを調べる必要があります。
1、各国の子供(15歳未満)人口の比率
2、各国の全人口に占める独居老人比率と1世帯当たりの平均人員
3、各国の野良猫の数を求め、さらに人口比を求める(1万人当たりの野良猫数など)



 まず「1、」ですが、「野良猫のない国」のグループと、「野良猫が多い国」のグループの15歳未満の子供の割合を示します(出典 世界各国の子供・成人・高齢者比率をグラフ化してみる(2017年)(最新))。
 子供が少ないはずの、「野良猫が多い国」であるトルコは子供の人口比率は25.7%で、両グループを通じても突出して子供の数が多いことが分かります。対して子供が多いはずである、「野良猫がない国」であるドイツは、子供の人口比率が12.9%で、両グループを通じても極めて低いことが分かります。一見して「野良猫の数」と、「子供の数」は、相関性がないことが分かります。

・野良猫がない国(つまり小野塚教授によれば「子供が多い国」と言うことです)の、15歳未満人口の比率
イギリス      17.8%
ドイツ        12.9%
オーストリア    14.2%

・野良猫が多い国(つまり小野塚教授によれば子共が少ない国」ということです)の、15歳未満人口の比率
日本        12.6%
韓国        14.0%
トルコ       25.7%
ギリシャ      14.6%
イタリア      13.7%
スペイン     14.9%  


 さらに小野塚教授は、決定的な誤りを犯しています。「野良猫の数が多い国」、「野良猫がない国」の分類です。比較しようにも、日本には野良猫数の信頼できる推計値の資料がありません。
 唯一比較的信頼できる推計値としては、かつて日本ペットフード工業会が2008年まで、日本の野良猫の推計値を公表していました。それによると、2008年の日本の野良猫の数は約280万匹です。この統計資料は2008年に、過去にさかのぼって削除されています。私は過去この数字を何度か引用しています。日本の公的殺処分の約3倍(人口比)の猫を狩猟駆除しているオランダ~「オランダは殺処分ゼロ」の大嘘、などです。

 やむを得ずこの日本ペットフード工業会の、「日本の野良猫の推計値280万匹」と用いることとします。この数値に従えば、「日本の野良猫の数は1万人あたり222匹」となります。(*1)
 以下に、小野塚教授が「野良猫のない国」としているドイツ、スイス、イギリスの、人口1万人あたりの野良猫数を求めることとします。これらの数値によれば、小野塚教授が言う、「ドイツ、スイス、イギリスは野良猫がない国、対して日本は野良猫が多い国」という前提自体崩れることとなります。小野塚教授は「野良猫の多い国日本」としていますが、ドイツ、スイス、イギリスに人口比で比べれば、いずれも野良猫が少ないのです。特にイギリスは突出して野良猫が多い国です。


ドイツ

 ドイツには250万匹の野良猫が生息しているとされています。複数の資料と学術調査があります。それによれば、「ドイツの人口1万人当たりの野良猫の数」は301匹になります。この数は、日本の1.4倍になります(Deutscher Jagdverband befürwortet Steuer für Katzen 2017年1月23日)。

・スイス

 スイスは約30万匹の野良猫がいるとされています。人口1万人当たりの野良猫の数は、356万匹です。この数は日本の1.6倍です(«Über 100'000 tote Kätzchen pro Jahr» – nun fordert Petition Kastrationspflicht 2017年8月2日)。

・イギリス

 イギリスでは900万匹の野良猫がいるとされ、人口1万人あたり1500匹の野良猫がいます。この数は、日本の6.8倍と言う、とんでもない多さです(Stray Cats Abandoned or feral cats)。


 小野塚知二教授の、東京大学の論説、野良猫のいる社会といない社会 | 広報誌「淡青」37号よりと、山口大学における講演会、山口大学の「山大ニャンコ大作戦勉強会」講演会のいずれもが、「野良猫が多い国は子どもが少ない、独居高齢者がいない(みんな施設へ)、核家族である」というという、理論を導くための前提となる、1、各国の子供(15歳未満)人口の比率 2、各国の全人口に占める独居老人比率と1世帯当たりの平均人員 3、各国の野良猫の数を求め、さらに人口比を求める(1万人当たりの野良猫数など)、の統計資料等の出典を示していません。
 小野塚知二教授は御専門が経済学とのことですが、理論を導くための統計を全く用いないのでしょうか。全く思い込みだけのデタラメを東京大学の広報誌に論説を書き、講演会を行うとは。東京大学の痴性がこの程度だったとは驚きです、日本の知力の劣化がこれほどまで低下しているとは。またこのような噴飯理論で疑問すら感じない、衆愚読者や聴衆にも大変不安を感じます、小野塚教授は認知症を発症しているのでしょうか。それとも日本の動物愛護(誤)家が無知無学無能であることに乗じて、調べもせずに彼らが喜ぶ事を書いたり言えば金にでもなると見下しているのでしょうか。山口大学の知能の劣化も相当ひどいようですし。日本の動物愛護にとっても由々しき問題です。


(参考資料)

猫をとりまく諸問題を多面的に考える 環境省動物愛護管理室 長田 啓

 私は本記事で、「日本の野良猫の数」を、かつて日本ペットフード工業会(一般社団法人ペットフード協会)が2008年まで推計値を出していて、2008年の280万匹を「日本野良猫数」としました。しかし平成30年に、一般社団法人ペットフード協会が「世帯数あたりの給餌をしている外猫(飼い猫ではない)の数」を公表しています。それに基づいて環境省が「日本の野良猫の数は820万匹と言う推計値を出しています。今後は私も、「日本野良猫数は820万匹」との推計値を用います。ただしこの数値は、「外猫に餌をやっている世帯数×給餌されている猫」に基づいています。つまり複数の給餌者から給餌されている猫が重複されている数値です。さらに給餌を受けていない「ノネコ」は除外されます。あくまでも参考値です。
 それにしても2008年の日本の野良猫の推計値が280万匹で、10年で3倍近くにまで増えるのは異常です。この期間は、環境省が地域猫を推進し、殺処分ゼロ運動が活発化した時期と重なります。

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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,227ブログ中6位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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