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引退軍用犬1,200頭殺処分していたイギリス陸軍~欧州は動物に対して厳格という牧原秀樹議員の大嘘






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(summary)
Unwanted many dogs were destroyed in England.


 記事、
「日本は欧州に比べて殺処分数が多い野蛮な国」という、殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
フランスの犬猫殺処分数は年間50万頭~牧原秀樹衆議院議員の無知蒙昧
フランスの犬の殺処分率は80%、日本は17%~フランスは殺処分数もさることながら殺処分率も著しく高い
スペインの犬猫殺処分数は年間30万頭~殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
猟犬の虐殺が横行しているスペイン~「日本は欧州より殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の無知蒙昧
日本の犬猫殺処分数はヨーロッパ諸国と比べて多いとは言えない~「日本は欧州と比べて殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の大嘘
1頭1500円で廃レースドッグを1万頭銃殺していた男は不起訴になった(イギリス)~欧州は動物に対して厳格という牧原秀樹議員の大嘘
の続きです。
 超党派の国会議員の任意団体、「殺処分ゼロ議員連」(犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 があります。この団体に所属する国会議員のデマによる国会答弁や、前・元議員による海外の動物愛護に関するデマ情報の拡散は目に余るものがあります。また昨年は、動物取扱業者に対する数値基準を法制化する環境省の方針に応じて「要望書」を作成しましたが、「出典とした法令にはそのような規定はない」、「そのような法令、行政指導等が存在しない」、「誤訳」などの満載で、見るに堪えない内容です。まさに動物愛護に関する嘘プロパガンダ拡散団体で、日本の動物福祉の後退に大いに貢献しました。殺処分ゼロ議員連の創立当時から重要なメンバーである牧原秀樹衆議院議員も驚くべきデマ情報を拡散しています。今回は牧原秀樹議員の「欧州は動物に対して厳格」という発言が大嘘である根拠として、イギリスの軍隊が引退軍用犬の多くを殺処分していることを述べます。



 牧原秀樹議員は、新年あいさつ - サンフロント 21懇話会 2015年1月25日(静岡新聞社が開催した懇談会と思われる)で、「日本は欧州諸国と比べて犬猫殺処分数が多く、欧州各国から野蛮な国と非難されている」という趣旨の発言を行っています。以下に引用します。


牧原:動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません。(19ページ)


 牧原秀樹議員の、「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら『なんて野蛮な国だ』と思うに違いありません」との発言ですが、「日本はヨーロッパ諸国に比べて著しく犬猫の殺処分数が多い」という意味になります。
 主語が「欧州」などと大きくなるのは大概嘘つきか、無知のどちらかですが、牧原秀樹議員のこの発言も例外ではありません。牧原秀樹議員がこの発言を行ったのは2015年(平成27年)ですが、同時期ではフランスの年間の犬猫殺処分数は50万頭、スペインでは30万頭であることを連載記事では書きました。平成27年度の日本の犬猫殺処分数は約8万3,000頭です。
 スペインの推計値では、「年間の犬の殺処分数は20万頭」、「年間の犬の殺処分数は10万頭、猫は20万匹」です。この殺処分数は犬は人口比で日本の17倍~34倍、また犬猫の合計の殺処分数では人口比で10倍になります。
 フランスでの年間50万頭の犬猫殺処分数は、同時期(2015年)の日本の殺処分8万3,000頭の人口比で約10倍です。フランス、スペインとも著しく犬猫の殺処分数は日本より多いのです。またそれ以外の西ヨーロッパの国でも、民間保護団体が行う犬猫の殺処分数が過少に公開されていて、さらに私的に行う犬の殺処分が合法で数値は非公開というイギリスもあります。殺処分の実数は、イギリスは日本よりはるかに多いと判断せざるを得ません。

 さらに牧は秀樹議員の「動物に関しては特に欧州が厳格」との発言は流れから、「欧州では犬猫の殺処分に関する要件が厳しく行うことが難しい」という意味になります。しかしそれは大嘘です。西ヨーロッパの多く国、例えばイギリス(2020年まで)、フランス、スイスでは、犬猫等の殺処分に理由は必要とされていません。単に「苦痛を長引かせない殺害方法であれば、理由の如何に問わず合法」なのです。

 今回記事では前回記事の、イギリスの廃レースドッグの私的な殺処分に続いて、イギリスの軍隊での軍用犬の殺処分について取り上げます。イギリスの軍隊では多くの軍用犬を用いていますが(陸軍だけで400頭)、任務を終え、引退したのちは多くが殺処分されます。またその殺処分は従軍獣医師が行うために、イギリスの公的な、自治体の公的犬収容施設で行う公的殺処分の数字には含まれません。牧原秀樹議員の問題の発言があったのは2015年ですが、同時期のイギリスの犬の公的殺処分は7,000頭余りで、日本の公的な犬の殺処分数は人口比で1.2倍程度です。これまでの記事で取り上げた、イギリスでの民間保護団体が行う殺処分、引退レースドッグの私的な殺処分が合法的に年間1万頭が行われている数などと合わせれば、イギリスでは犬の殺処分の実数は日本よりはるかに多いのです。連載記事では取り上げていませんが、「禁止犬種法」に基づく禁止犬種の殺処分は警察が管轄であり、その数も含まれていません。
 したがって牧原秀樹議員の「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません」(「日本は欧州の国に比べて殺処分が著しく多く、さらに殺処分を基準が緩い」という意味になる)の問題発言は、完全に嘘です。 以下に、イギリスの軍隊が軍用犬のほとんどを、しかも安易に殺処分している実態を示すニュースソースを引用します。


Military has put down nearly 1,200 combat dogs since 2002 with many classed as too dangerous to rehome, figures show 「イギリス陸軍は2002年以来、その多くが危険であると分類されるために一般家庭に譲渡できないとして1,200頭近くの軍用犬を殺処分したと数字は示しています」 2021年2月14日

Countless dogs were deemed too 'old and worn out' or 'too dangerous' to rehome - while others were killed for 'failing to maintain standards' or for 'welfare reasons'.
The army put down almost 1,200 combat dogs since 2002, with many classed as 'too dangerous' to rehome.
The highly-trained animals can find injured men and track down terrorists - with some able to parachute into battlefield while strapped to their handlers.
But countless dogs are being put down 'at the end of their working lives', sparking calls for the British Army to do more to save them.
These incredibly brave dogs have saved the lives of a lot of soldiers.
Just under 400 military dogs are currently working in the British Army, according to figures released in 2018.
They operate with handlers on various operations, including detecting Improvised Explosive Devices (IEDs), looking for safe routes and buildings and drug-busting tasks.

数え切れないほどの多くの犬は、一般家庭に譲渡するには「使役により年齢を経ている」または「危険すぎる」と見なされます。
イギリス陸軍は2002年以降に約1,200頭の軍用犬を殺処分し、その多くは「危険すぎる」と分類されて一般家庭に譲渡できませんでした。
高度な訓練を受けた犬は負傷した兵士を見つけ、テロリストを追跡することができ、ハンドラーに結束されている状態で戦場にパラシュートで降下できる犬もいます。
しかし数え切れないほどの数の軍用犬が「犬たちの任期が終わることにより」殺処分されており、イギリス陸軍が犬たちを救うためにより多くのことをするように呼びかける声が火花を散らしています。
これらの信じられないほど勇敢な犬は、多くの兵士の命を救ってきました。
2018年に発表された数字によると、現在イギリス軍では400頭弱の軍用犬が働いています。
それらの軍用犬らは、爆発物(IED)の検出、安全なルートと建物の探索、薬物破壊の使命など、さまざまな任務でハンドラーと連携して活動しています。



Why was the MoD so quick to destroy dogs that guarded William? New figures reveal 288 animals were put down in the last 10 years 「なぜイギリス国防省はウィリアム王子を守っていたガードドッグを殺害するのがあまりにも早かったのでしょうか?新しい数字は、過去10年間にイギリス国防省で288頭の軍用犬が殺処分されたことを明らかにしています」 2013年9月19日

Prince left his role as a search and rescue pilot in North Wales last week.
Within days of his last shift, his two guard dogs were destroyed on Friday.
Outraged charities and activists say decision was 'euthanasia of convenience'.
A decision to destroy two RAF dogs that guarded Prince William just days after he quit the service has angered animal experts and upset staff on his former base.
Charities said the animals had been disposed of like a piece of worn-out military kit while one animal behaviour expert suggested the decision was ‘a euthanasia of convenience’.
A Ministry of Defence spokesman last night insisted that the decision to destroy the dogs was ‘entirely coincidental’ and that the animals could not be rehomed or redeployed because of medical and behavioural issues.

ウィリアム王子は先週、ノースウェールズで捜索救助パイロットとしての軍の任務から退役しました。
王子の最後の任務からわずか数日内の金曜日に、彼の2頭のガードドッグが殺処分されました。
憤慨した動物保護団体や動物保護活動家は、その決定は「利便性のための安楽死」だったと言います。
ウィリアム王子が退役した数日後にウイリアム王子を守っていた2頭のガードドッグを殺処分する決定は、動物の専門家を怒らせ、王子が所属していた以前の基地のスタッフを動揺させました。
動物保護団体は犬たちは使い古された軍装備のように処分されたと述べましたが、ある動物行動の専門家はその決定は、「単なる利便性のための安楽死」であると示唆しました。
昨夜の国防省の広報官は、犬を殺処分する決定は「その犬が王子のガードドッグであったことは完全に偶然」であり、それらの犬を医学的および行動上の問題のために一般家庭に譲渡することも軍隊で再配備することもできないと主張しました。



(動画)

 Dogs UK Military Training Documentary 「イギリスの軍用犬の訓練ドキュメンタリー」 2021年1月3-日
 これほどの高度な訓練を経て、ハンドラーとの絆も強い軍用犬を安易に殺処分する、イギリス人の感性が理解できないです。日本では警察犬などの使役犬は、引退後も大事にされています。どちらが犬に対して野蛮な国なのか。私は牧原秀樹議員の感性も理解できません。

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フランスの犬の殺処分率は80%、日本は17%~フランスは殺処分数もさることながら殺処分率も著しく高い
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猟犬の虐殺が横行しているスペイン~「日本は欧州より殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の無知蒙昧
日本の犬猫殺処分数はヨーロッパ諸国と比べて多いとは言えない~「日本は欧州と比べて殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の大嘘
の続きです。
 超党派の国会議員の任意団体、「殺処分ゼロ議員連」(犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 があります。この団体に所属する国会議員のデマによる国会答弁や、前・元議員による海外の動物愛護に関するデマ情報の拡散は目に余るものがあります。また昨年は、動物取扱業者に対する数値基準を法制化する環境省の方針に応じて「要望書」を作成しましたが、「出典とした法令にはそのような規定はない」、「そのような法令、行政指導等が存在しない」、「誤訳」などの満載で、見るに堪えない内容です。まさに動物愛護に関する嘘プロパガンダ拡散団体で、日本の動物福祉の後退に大いに貢献しました。殺処分ゼロ議員連の創立当時から重要なメンバーである牧原秀樹衆議院議員も驚くべきデマ情報を拡散しています。今回は牧原秀樹議員の「欧州は動物に対して厳格」という発言が大嘘であることを述べます。



 牧原秀樹議員は、新年あいさつ - サンフロント 21懇話会 2015年1月25日(静岡新聞社が開催した懇談会と思われる)で、「日本は欧州諸国と比べて犬猫殺処分数が多く、欧州各国から野蛮な国と非難されている」という趣旨の発言を行っています。以下に引用します。


牧原:動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません。(19ページ)


 牧原秀樹議員の、「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら『なんて野蛮な国だ』と思うに違いありません」との発言ですが、「日本はヨーロッパ諸国に比べて著しく犬猫の殺処分数が多い」という意味になります。
 主語が「欧州」などと大きくなるのは大概嘘つきか、無知のどちらかですが、牧原秀樹議員のこの発言も例外ではありません。牧原秀樹議員がこの発言を行ったのは2015年(平成27年)ですが、同時期ではフランスの年間の犬猫殺処分数は50万頭、スペインでは30万頭であることを連載記事では書きました。平成27年度の日本の犬猫殺処分数は約8万3,000頭です。
 スペインの推計値では、「年間の犬の殺処分数は20万頭」、「年間の犬の殺処分数は10万頭、猫は20万匹」です。この殺処分数は犬は人口比で日本の17倍~34倍、また犬猫の合計の殺処分数では人口比で10倍になります。
 フランスでの年間50万頭の犬猫殺処分数は、同時期(2015年)の日本の殺処分8万3,000頭の人口比で約10倍です。フランス、スペインとも著しく犬猫の殺処分数は日本より多いのです。またそれ以外の西ヨーロッパの国でも、民間保護団体が行う犬猫の殺処分数が過少に公開されていて、さらに私的に行う犬の殺処分が合法で数値は非公開というイギリスもあります。殺処分の実数は、イギリスは日本よりはるかに多いと判断せざるを得ません。

 さらに牧は秀樹議員の「動物に関しては特に欧州が厳格」との発言は流れから、「欧州では犬猫の殺処分に関する要件が厳しく行うことが難しい」という意味になります。しかしそれは大嘘です。西ヨーロッパの多く国、例えばイギリス(2020年まで)、フランス、スイスでは、犬猫等の殺処分に理由は必要とされていません。単に「苦痛を長引かせない殺害方法であれば、理由の如何に問わず合法」なのです。

 今回記事ではイギリスの廃レースドッグの私的な殺処分について取り上げます。イギリスでは現在もドッグレースが行われています。推計では、イギリスでは毎年1万頭程度の廃レースドッグが私的に殺処分されています。もちろんこれは公表された公式の数字はありません。しかも多くは銃殺です。イギリスでは犬の銃殺は犬の所有者管理者が私的に行うことが合法であり、さらに射殺は苦しみを長引かせない殺害方法であるために合法と解釈されています。
 少し古い事件ですが、イギリスではかつて副業で廃レースドッグの殺害と処分を1頭当たり1ポンド(日本円で約1500円。1ポンド=150円)で請負い、15年間で約1万頭を殺害し、自己所有地に埋めて処分していた建築業の男がいました。警察が捜査したところ、この男の行為は動物福祉法に抵触する動物の残虐行為の犯罪が成立しないとされ、この男は不起訴になりました。イギリスの環境庁がこの男を告発しましたが、無許可で廃棄物(殺害した犬の死体)の処理を行ったとして、2,000ポンド(日本円で約30万円)の罰金のみが科されました。以下に、この事件を報じるニュースソースから時系列で引用します。


Inquiry calls after killing of 10,000 greyhounds 「https://www.theguardian.com/uk/2006/jul/17/animalwelfare.world" target="_blank" title="Inquiry calls after killing of 10,000 greyhounds">Inquiry calls after killing of 10,000 greyhounds 「1万頭のグレイハウンド(註 レースドッグに用いられる犬)を殺害した後の捜査の呼び出し」 2006年7月17日

A Sunday newspaper claimed David Smith had spent the past 15 years filling land at his home in the village of Seaham with dogs' carcasses.
He is reported to have charged £10 a time to kill the dogs with a bolt gun and then buried them on a plot at the back of his home.
There were probably other people around the country doing the same thing.
Under current law no licence is needed to put down animals with a bolt gun.

日曜日の新聞は、デイビッド・スミス氏が過去15年間に、シーハムにある村の自宅の土地に犬の死体を埋めていたと報じました。
彼はボルトガンで犬を殺し、家の裏の土地に犬を埋めるための費用を1回あたり10ポンド(註 日本円で約1500円。1ポンド=150円)請求したと報道されています。
スミス氏と同じことをしている人は、全国にいたのではないでしょうか。
(イギリスの)現在の法律では、ボルトガンで動物を殺すのには許可は必要ありません。



THE MAN WHO'S SHOT 10,000 GREYHOUNDS 「1万頭のグレイハウンドを射殺した男」 2006年7月17日

Smith buried them using a mechanical digger in his one-acre plot.
Racing insiders say Smith of Seaham, Co Durham, has killed at least 10,000 dog at the unofficial abattoir during the past 15 years.
Yet, amazingly, what Smith is doing is not against the law.
Since 1997 anyone can own a bolt gun to kill animals without a licence.

スミス氏は、1エーカーの区画に掘削用重機を使って、犬の死体を埋めました。
ドッグレース関係者によれば、ダラム州シーハムのスミス氏は、過去15年間に非公式の殺処分場で少なくとも1万頭の犬を殺しました。
しかし、驚くべきことに、スミス氏がしていることは法律に違反していません。
1997年以来、(イギリスでは)誰でも許可なしに動物(犬など)を殺すためのボルトガンを所有することができます。



Man fined over greyhound deaths 2007年3月16日

David Smith, 57, of Northdene Terrace, Seaham, admitted disposing of the greyhounds without a permit.
Smith had put down about two dogs a week for the past two years, at a cost of £10 each.
He was fined at Durham Crown Court following a private prosecution by the Environment Agency, after police said he had committed no offence.
He was questioned by police, but it was confirmed the bolt gun used to kill the retired greyhounds was held legitimately.
Following a six-month investigation, the Environment Agency prosecuted him under legislation used to restrict the dumping of waste.
He admitted a single charge under the Pollution Prevention and Control (England and Wales) Regulations that, on 12 July 2006 he disposed of waste - the bodies of deceased dogs - on land without a permit.

シーハムのノースディーン・テラスに住むデイビッド・スミス氏(57歳)は、許可なしにグレイハウンドを殺処分したことを認めました。
スミス氏は過去2年間週に約2頭の犬を、1頭あたり10ポンド(註 日本円で1500円)の費用で殺処分していました。
警察がスミス氏は犯罪を犯していないと公表した後に、スミス氏は環境庁による告発をうけ、ダーラムクラウン裁判所で罰金を科されました。
スミス氏は警察から尋問を受けましたが、引退したグレイハウンドを殺すために使用されたボルトガンは合法的に保持されていたことが確認されました。
6ヶ月の調査の後に環境庁は、廃棄物の投棄を制限するための法律により、スミス氏を告発しました。
スミス氏は、汚染防止および管理(イングランドおよびウェールズ)規則に違反する、2006年7月12日に廃棄物(犬の死体)を許可なく土地に埋めて処分したという、唯一の告発の事実を認めました。



 繰り返しますが、イギリス(2015年当時。2020年に法改正があった。2015年当時の根拠法は「続き」をご覧ください)をはじめ、西ヨーロッパの国では犬猫等の殺処分に理由を不問としている国が多いのです。イギリス以外ではフランス、スイス(現行法)があります。これらの国では、「単に苦痛を長引かせない殺害方法であれば理由の如何を問わず犬猫等の殺害が合法」なのです。
 日本の動物愛護管理法44条では「みだり(正当な理由がない)」な愛護動物の殺傷を禁じています。また動物愛護管理法では、世界でも例を見ない犬猫に限った終生飼養が努力義務ながら義務付けられています。したがって牧原秀樹議員の「動物に対しては欧州が厳格(日本に比べて殺処分の要件が厳しいと理解できる)」は正反対の大嘘です。英語検索では、動物の殺処分に関する法令はすぐ見つかります。牧原秀樹議員はお気の毒に中学を卒業されていない無知無学蒙昧な方なのでしょうか。または嘘を嘘と承知しつつ、国民を騙そうとしているのでしょうか。いずれにしても牧原秀樹議員は国会議員にふさわしいとは言えません。


(動画)

 Greyhound Killed By Bolt Gun 「グレイハウンド(レースドッグ)はボルトガンで殺された」 2020年10月28日
 イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどの多くに国では現在もドッグレースが行われています。イギリスでの廃レースドッグを拳銃で殺害する様子の隠し撮り映像。ごく最近(2020年10月)のものです。イギリスでは、犬の殺処分でのボルトガン(拳銃)の使用を禁止するよう求める署名活動などが古くからおこなわれていますが、いまだに禁止には至っていないようです。

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 記事、
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フランスの犬猫殺処分数は年間50万頭~牧原秀樹衆議院議員の無知蒙昧
フランスの犬の殺処分率は80%、日本は17%~フランスは殺処分数もさることながら殺処分率も著しく高い
スペインの犬猫殺処分数は年間30万頭~殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
猟犬の虐殺が横行しているスペイン~「日本は欧州より殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の無知蒙昧
の続きです。
 超党派の国会議員の任意団体、「殺処分ゼロ議員連」(犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 があります。この団体に所属する国会議員のデマによる国会答弁や、前・元議員による海外の動物愛護に関するデマ情報の拡散は目に余るものがあります。また昨年は、動物取扱業者に対する数値基準を法制化する環境省の方針に応じて「要望書」を作成しましたが、「出典とした法令にはそのような規定はない」、「そのような法令、行政指導等が存在しない」、「誤訳」などの満載で、見るに堪えない内容です。まさに動物愛護に関する嘘プロパガンダ拡散団体で、日本の動物福祉の後退に大いに貢献しました。殺処分ゼロ議員連の創立当時から重要なメンバーである牧原秀樹衆議院議員も驚くべきデマ情報を拡散しています。今回はすでに述べたフランス、スペイン以外のヨーロッパの国の殺処分について述べます。



 牧原秀樹議員は、新年あいさつ - サンフロント 21懇話会 2015年1月25日(静岡新聞社が開催した懇談会と思われる)で、「日本は欧州諸国と比べて犬猫殺処分数が多く、欧州各国から野蛮な国と非難されている」という趣旨の発言を行っています。以下に引用します。


牧原:動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません。(19ページ)


 牧原秀樹議員の、「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら『なんて野蛮な国だ』と思うに違いありません」との発言ですが、「日本はヨーロッパ諸国に比べて著しく犬猫の殺処分数が多い」という意味になります。
 主語が「欧州」などと大きくなるのは大概嘘つきか、無知のどちらかですが、牧原秀樹議員のこの発言も例外ではありません。牧原秀樹議員がこの発言を行ったのは2015年(平成27年)ですが、同時期ではフランスの年間の犬猫殺処分数は50万頭、スペインでは30万頭であることを連載記事では書きました。平成27年度の日本の犬猫殺処分数は約8万3,000頭です。
 スペインの推計値では、「年間の犬の殺処分数は20万頭」、「年間の犬の殺処分数は10万頭、猫は20万匹」です。この殺処分数は犬は人口比で日本の17倍~34倍、また犬猫の合計の殺処分数では人口比で10倍になります。
 フランスでの年間50万頭の犬猫殺処分数は、同時期(2015年)の日本の殺処分8万3,000頭の人口比で約10倍です。フランス、スペインとも著しく犬猫の殺処分数は日本より多いのです。

 今回記事では、上記の牧原秀樹議員の発言があった同時期の、イギリスの犬の殺処分数について述べます。まず最初に上げる出典は、イギリスの公的な犬収容所(自治体が運営する犬収容所)に捕獲収容された野良犬、迷い犬の殺処分数についてです。


As number of stray or abandoned dogs in UK reaches 110,000 charity reveals that 21 are put down every day 「イギリスの野良犬や捨て犬の数が11万匹に達し、毎日21頭の犬が安楽死されていると動物保護団体は明らかにしています」 2014年9月7日

Annual survey by the Dog's Trust reveals heartbreaking statistics in 2013.
More than 7,000 unwanted dogs were destroyed by councils across country.
Charity says people in survey greatly underestimated number of UK strays .
At any one time there are more than 110,000 stray or abandoned dogs in the UK, with 21 dogs a day being put down by local authorities, research has shown.

ドッグ・トラスト(Dog's Trust)の年次調査では、2013年の悲惨な統計が明らかになりました。
7,000頭以上の不要な犬が、イギリス全土の自治体によって(公的)殺処分されました。
慈善団体は、調査に参加した人達が、イギリスの悲惨さを過小評価している(殺処分の実数はさらに多い)と話しています。
イギリスには11万頭以上の迷惑犬(浮遊犬)や捨てられた犬がいますし、1日に21頭の犬が地元当局に殺処分されています。



 なおこの数は、犬保護団体のドッグトラスト(Dog's Trust)がイギリス全土の自治体の公的犬収容所に調査票を送って、その回答に基づいて集計した数です。したがって民間のアニマルシェルターの殺処分数はこの数値には含まれません。公的な犬収容所での犬の殺処分は攻撃性が高く危険なものや、傷病で譲渡できない例外に限られます。その数は約7,000頭です。同時期の牧原秀樹議員の「動物に関しては特に欧州が厳格で、日本の殺処分数を聞いたら「なんて野蛮な国だ」と思うに違いありません」との発言があった2015年の日本の犬の殺処分数は1万6,000頭です。人口比では日本はイギリスの1.2倍の犬を殺処分していたことになります。しかし「日本が野蛮」というほど多いとは思えません。

 殺処分されなかった犬は1週間後に民間の動物保護団体に委譲されます。民間の保護団体では殺処分を行っていますが、公表される殺処分数は信頼性が低いです。なぜならば民間の保護団体は寄付金集めのために殺処分数を少なく公表するからです。イギリスで最も権威ある動物保護団体のRSPCAのアニマルシェルターでは、内部告発者により、健康な犬猫の約半数を主に銃殺していたことがマスコミに暴露されています。それ以前の公式の公表の殺処分率は10%程度でした。
 さらにイギリスでは、ドッグレースが盛んですが、廃ドッグレースやレースドッグとして能力が低い犬が年間約1万頭が、トレーナーやオーナーにより私的に殺処分されています。イギリスの公的な犬収容所での殺処分数は日本の公的な犬殺処分数と大きな差はありません。しかし民間のアニマルシェルターの殺処分数やレースドッグの私的な殺処分数を加えれば公表されていないだけで、実数は犬の殺処分数は日本よりはるかに多いことになります。以下に、イギリスの権威あるRSPCAが約半数の健康な犬猫を主に拳銃で殺処分していたこと伝えるニュースから引用します。


Revealed: RSPCA destroys HALF of the animals that it rescues - yet thousands are completely healthy 「RSPCAは、救済という名目で、半数の健康上問題のない数千もの動物を殺す」 2016年2月1日

Shock figures reveal 3,400 animals put down for 'non-medical reasons'
Whistleblower claims she shot healthy dogs 'because there was no room'
The RSPCA destroys nearly half the animals it ‘rescues’ each year, with thousands being put down for non-medical reasons,
The charity insists the vast majority of the animals were put down to end their suffering, but it admits that last year alone 3,400 animals were destroyed for ‘non-medical’ reasons, such as the lack of space in kennels and catteries.

衝撃的な数字(殺処分数・率)は、健康上問題がないのに3,400ものペットを殺処分したことを明らかにしました。
内部告発者は、「収容する余地がなかったので、健康な犬を銃殺した」と証言しています。
RSPCAは、保護した健康上問題のないペットの約半数を殺しています。
RSPCAは、動物の大半は、苦しみを終わらせるために3,400頭もの殺処分したと主張しますが、犬舎と猫舎のスペースの不足など「非医学的」な理由だけで殺処分したことを昨年認めています。



(画像)

 画像は、RSPCAがペットの殺処分に用いた家畜屠殺用拳銃です。興味のある方はこちら。Captive bolt pistol

Humane bolt guns, like the one pictured, are often used to kill pets.
In 2009, the RSPCA, which is one of Britain’s biggest charities and receives £120 million a year in donations, stopped accepting stray animals and unwanted pets.

画像のような「人道的(?)ボルト銃」が、しばしばペットの殺害で用いられました。
2009年には、英国最大の慈善団体の一つであるRSPCAは、野良犬猫や不要なペットの受け入れを停止していたにもかかわらず、年間1.2億ポンドの寄付を受け取っていました。


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 次に述べるのは、イギリスにおけるレースドッグの私的殺害についてです。イギリスではドッグレースが盛んですが、イギリスの法律では犬のオーナーもしくは管理者であれば、銃を射用いて殺害することが合法です。牧原秀樹議員の発言があった2015年当時の法律では、イギリス(UK)では、犬猫等の殺害においては理由すら必要ありませんでした(*1)。「長く苦しめない殺害方法」であれば理由の如何を問わず、合法ということです。ヘッドショットでの銃殺は、速やかに死に至らしめるために合法と解釈されています。
 牧原秀樹議員の発言、「動物に関しては(日本に比べて)特に欧州が厳格」ですが、「動物の殺処分に関しては正当な理由や殺害方法についての法律による規定が厳格」という意味ならば、完全に誤りです。以下に、レースドッグの殺処分についての資料から引用します。日本では動物愛護管理法44条1項により、愛護動物のみだりな(正当な理由がない)殺傷を禁じているからです。

(*1)
Animal Welfare Act 2006 「動物福祉法 2006」 (改正前 キャッシュコピー) 4条4項 Nothing in this section applies to the destruction of an animal in an appropriate and humane manner. 「本節のいかなる内容においても、適切かつ人道的な方法で動物を殺害する場合には適用されない」。


GREYHOUND RACING- THE FACTS 「グレイハウンドレース-その真実」

Around 25,000 greyhound pups are registered every year in the British Isles.
Over 10,000 greyhounds ‘vanish’ each year.
We know that most of these are killed due to not making the grade required for racing.
Greyhounds are often killed by captive bolt.

イギリスでは毎年約25,000頭のグレイハウンドの子犬が登録されています。
毎年10,000頭以上のグレイハウンドが「消えます」。
レースに必要な能力に満たなかったために、これらのレースドッグのほとんどが殺されていることを私たちは知っています。
グレイハウンドはしばしばキャピティヴ・ボルト・ガン(家畜のと殺で用いられる拳銃)によって殺されます。



 イギリスでは、自治体が公的犬収容所で行う公的殺処分は日本よりやや少ないです。人口比では、日本はイギリスの1.2倍程度です。しかしこの数には民間のアニマルシェルターや、レースドッグの私的な殺処分数は含まれていません。日本では、まず民間施設が自ら殺処分を行うことは考えられません。イギリスは公的殺処分数こそ少ないものの、それ以外の私的殺処分を合わせれば、殺処分の実数は日本よりはるかに多くなります。レースドッグの私的な殺処分だけでも年間1万頭と推計されていますから。
 次回記事では、グレイハウンドの殺害を請け負い、15年間の間に少なくとも10,000頭を拳銃で殺処分していた男が不起訴になったニュースを取り上げます。イギリスでは私的な犬の殺処分に対しては合法で寛容ということが、この事件でお分かりいただけると思います。

日本では飼主が犬の安楽死を獣医師に依頼することはほぼない根拠~「殺処分数」の国際比較は無意味






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(summary)
About 80 percent of the cause of death in the UK of dogs are euthanized by a veterinarian (lethal disposal).


 記事、
イギリスの犬の死因の8割は安楽死~「殺処分数」の国際比較は無意味
続・イギリスの犬の死因の8割は安楽死~「殺処分数」の国際比較は無意味
の続きです。
 「日本は犬猫の殺処分数が多い動物愛護後進国だ」と主張する方が大変多いです。しかしそのような方に限って「殺処分」の定義を明確にしていません。殺処分の定義が不明確なまま感覚的に、さらに原典も調べずに「日本は犬猫の殺処分数が多い」と非難する人が多いのです。しかしアニマルシェルター(公営私営含めて)での犬猫の殺処分数に限っても、ヨーロッパでは人口比で日本の数十倍の国がいくつかあり、北米ではアメリカは約18倍、カナダの犬の殺処分数は約380倍です。アニマルシェルターでの殺処分数がありながら、公開を行っていない国(ドイツなど)があります。また民間人ハンターや警察官による合法的な駆除、統計に表れない飼い主が獣医師に依頼する安楽死を殺処分数に含めれば、殺処分数の正確な数の国際比較はほぼ不可能です。例えばイギリスの犬の死因の8割が飼い主が獣医師に依頼する安楽死で、殺処分の実数は大変多いです。対して日本では飼主が犬の安楽死を獣医師に依頼することはまずないと思われます。その根拠について述べます。



 前回前々回記事では、公表された「公的なアニマルシェルター(日本ではいわゆる「動物愛護センター」などという名称の公的な犬猫の動物収容所)内での犬猫殺処分数」だけで国別の殺処分数を比較することは無意味である理由を述べました。国により犬猫の殺処分の法律制度が大きく異なるからです。例えば、公的なアニマルシェルターでの公的殺処分がありながら非公開で公的な統計がないドイツがあります。野良犬猫は公的なアニマルシェルターに収容しても、飼主からの引き受けを行わず、民間シェルターで引き受ける国(ドイツ、イギリス)では、民間での殺処分は相当数行っていますが、その数値は「寄付金集め」のために低く公表されることが多く、信頼性が低いのです。また非公開の施設も多いです。
 アニマルシェルターという施設内の殺処分のみならず、警察官が市中の犬などを「制度として」駆除するドイツは、年間犬などの動物を1万3,000頭以上を射殺しています。これも殺処分に含めるべきです。さらに犬猫の狩猟を法律で合法として、多くの犬猫が狩猟駆除されているドイツやオーストリアがあります。また飼主が獣医師に依頼して犬猫の安楽死を依頼するのも殺処分に含めるのが妥当と思います。そのうえで前回前々回記事では「イギリスでは飼主が獣医師に依頼する犬の安楽死が大変多く約80%の犬の死因が安楽死である。その数値に基づけば、イギリスでは民間獣医師による犬の殺処分数は人口比で日本の犬の公的殺処分数の約280倍になる」と述べました。

 上記の私の分析に対して「日本でも資料がないだけで、飼い主が獣医師に犬を安楽死させる数は大変多いのだ」と反論する人がいるでしょう。今回記事では、「日本では飼主が獣医師に安楽死を依頼する数は極めて少ない」根拠について述べます。その根拠とは「犬の平均寿命」です。日本では、犬の平均寿命は14.44歳です。対してイギリスの犬の平均寿命は10歳なのです。
 イギリスよりも日本の方が小型犬比率が高いと思われ(これは信頼できる資料はありませんが)、平均寿命が長い小型犬比率が高い日本の方が犬の平均寿命の総平均がイギリスよりも長くなることは多少関係があるかもしれません。しかし4歳以上の差は、明らかにイギリスでは飼犬が自然死する前に人為的に安楽死させている割合が高いとしか考えられません。なお発展途上国のように、飼育環境が劣悪で早期で疾病により死ぬ犬がイギリスの方が日本より多いとも考えられません。以下に、イギリスと日本の平均寿命に関する資料から引用します。


Is The Average Lifespan Of Pedigree Dog Breeds In The Uk Falling?

Mortality data on 5663 deceased dogs registered with the UK Kennel Club were collected from an owner-based survey.
The overall median age at death across all breeds was 124 months [10.33 years] .
Of all deaths reported, 79.58% involved euthanasia.
The overwhelming majority of reported deaths in dogs (79.58%) in this study involved euthanasia.
These findings concur with results reported from primary-care veterinary practice in the UK which reported that 86.4% of deaths involved euthanasia.

全英ケネルクラブに登録されている5663頭の死亡犬の死亡率データは、飼い主ベースの調査から収集されました。
すべての品種の全体的な死亡年齢の中央値は124か月[10.33歳]でした。
報告されたすべての死亡のうち、79.58%が安楽死に関与していました。
この研究で報告された犬の死亡の圧倒的多数(79.58%)は安楽死に関係していました。
これらの調査結果は、死亡の86.4%が安楽死に関係していると報告した英国のプライマリケア獣医診療から報告された結果と一致しています。



Is The Average Lifespan Of Pedigree Dog Breeds In The Uk Falling?

The Kennel Club started the largest survey of its kind in 2014 culminating in the release of dog’s lifespan information in the back end of 2016.
What the survey found was that the average lifespan of a dog has come down from 11 years to ten years in just a decade.

全英ケネルクラブ(The Kennel Club)は、2014年に飼犬の平均寿命等の最も広範囲な調査を開始し、2016年終わりに犬の平均寿命情報を発表しました。
調査の結果、犬の平均寿命はわずか10年で11年から10年に短縮されました。


 先の論文の、Is The Average Lifespan Of Pedigree Dog Breeds In The Uk Falling? の基となる調査です。論文にあるとおり犬の疾患はあるものの、直接の死因は安楽死が79.58%ということです。


 「イギリスの犬の平均寿命が10歳、日本の犬の平均寿命は14.44歳」。この事実はイギリスが先進国であり、獣医療も充実していることから、発展途上国のように感染症やけがなどでの無治療で犬が早く死んでいるとは考えられません。
 先に引用した論文の記述である通り、「犬の安楽死率が79.58%」と高いことから、犬が10歳程度になり、疾患の発症(それが十分治療可能であったとしても)や動きが緩慢になった、ボケてきたなどの些細な理由でも、イギリスでは多くの飼主が獣医師に安楽死を依頼したことを意味します。
 対して日本の犬の平均寿命は14.44歳です(*1)。これは犬の自然死の寿命にほぼ一致します。つまり日本の犬の飼主は犬が病気になったとしてもできるだけ治療を行い、延命に努力したということを意味します。日本の犬の平均寿命の長さから考慮すれば、日本では飼主が獣医師に安楽死を依頼することは極めてまれと考えざるを得ません。

 「飼主が民間の獣医師に安楽死(人為的な致死処分=殺処分)を依頼する」ことは、もちろん殺処分数の統計には反映されません。これも厳然とした殺処分です。なぜならば日本では保健所が不要犬猫の引き取りを飼い主から行っており、それは民間の獣医師が犬猫等の安楽死処置をするのとまったく意味が同じだからです。
 イギリスでは飼犬の数と平均寿命により、推定で年間80万頭の犬が民間獣医師により安楽死処置(=殺処分)されていると推測されます。その数は日本の公的な犬の殺処分数の約280倍です。しかしイギリスの民間獣医師による安楽死(=殺処分)は統計には全く反映されません。したがって、統計で現れた殺処分数だけを外国と比較することは全く無意味です。

(*1)
一般社団法人ペットフード協会「令和2年(2019年)全国犬猫飼育実態調査」


(画像)

 End of Life Care から。「ペットの出張安楽死」を行っているイングランド、ヨークシャーの獣医クリニック会社の広告。同様の広告はイギリスでは多数あります。これは日本でかつて行われていて行政の、「不要犬猫回収車」と変わりません。日本では行政サービスとして行政が犬猫の殺処分を行っており、多くの外国ではそれを私費で行っているにすぎません。していることは同じですが、一方では1頭残らず殺処分統計に反映されるのに対し、もう一方は全く現れません。

移動安楽死 イギリス

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続・イギリスの犬の死因の8割は安楽死~「殺処分数」の国際比較は無意味






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(summary)
About 80 percent of the cause of death in the UK of dogs are euthanized by a veterinarian (lethal disposal).


 記事、イギリスの犬の死因の8割は安楽死~「殺処分数」の国際比較は無意味、の続きです。
 「日本は犬猫の殺処分数が多い動物愛護後進国だ」と主張する方が大変多いです。しかしそのような方に限って「殺処分」の定義を明確にしていません。殺処分の定義が不明確なまま感覚的に、さらに原典も調べずに「日本は犬猫の殺処分数が多い」と非難する人が多いのです。しかしアニマルシェルター(公営私営含めて)での犬猫の殺処分数に限っても、ヨーロッパでは人口比で日本の数十倍の国がいくつかあり、北米ではアメリカは約18倍(*1)、カナダの犬の殺処分数は約380倍(*2)です。アニマルシェルターでの殺処分数がありながら、公開を行っていない国(ドイツなど)があります。また民間人ハンターや警察官による合法的な駆除、統計に表れない飼い主が獣医師に依頼する安楽死を殺処分数に含めれば、殺処分数の正確な数の国際比較はほぼ不可能です。今回記事では前回記事に続き、イギリスの犬の死因の8割が飼い主が獣医師に依頼する安楽死という事実と取り上げます。


(*1)
Pet Euthanasia Has Declined Sharply In The U.S. 2018年資料
アメリカ合衆国のシェルター内における犬猫の殺処分数は150万頭。人口比で日本の18倍になる。

(*2)
Some MUST READ Statistics On Canada's Pet Overpopulation Problem 「カナダのペット過密問題に関する統計を読まなければならないだろう」 2016年2月11日
カナダ全土での犬の殺処分数は60万頭で、そのうちの50万頭をケベック州が占める。人口比ではカナダでは犬の殺処分数は日本の383倍。ケベック州に限れば、犬の殺処分数は人口比で日本の1331倍


 前回記事では、イギリスでは飼犬の死因の約8割が「飼い主が依頼する獣医師による安楽死」であることを述べました。この数値は信頼性の高い学術誌に掲載された論文によるものです。以下に、その論文から引用します。


The Veterinary Journal Volume 198, Issue 3, December 2013, Pages 638-643 The Veterinary Journal Longevity and mortality of owned dogs in England 「獣医ジャーナル(獣医学の学術誌) イングランド(註 イギリス構成国のうち、イングランドでの調査である)で飼われている犬の寿命と死亡率 」 2013年

・上記の論文抜粋
Longevity and mortality of owned dogs in England 「イングランドで飼育されている犬の寿命と死亡率」 2013年 260行目から

The euthanasia value for the current study (86.4%) exceeds the results of a UK owner survey reporting 52% euthanasia (Michell, 1999) and a US online surveillance study of veterinary surgeons reporting 71% euthanasia (Gobar, 1998) and a US referral study showing 68.5% and 70.2% euthanasia for purebreds and crossbreds respectively (Patronek et al., 1997).

現在(2013年)のイングランドでの犬の安楽死に関する研究の値(86.4%)は、1999年(Michell)による研究のイギリスUK)での調査結果52%、および1998年(Gobar)のアメリカ合衆国でのオンラインでの調査研究の71%、1997年(Patronek et al)のアメリカ合衆国での犬の安楽死調査での純血種68.5%と雑種70.2%の結果を上回っています。



Canine Medicine and Genetics Longevity and mortality in Kennel Club registered dog breeds in the UK in 2014 「犬の医学と遺伝学(学術誌) 2014年の全英でケネルクラブに登録された犬種の寿命と死亡率」 2018年

Mortality data on 5663 deceased dogs registered with the UK Kennel Club were collected from an owner-based survey.
The overall median age at death across all breeds was 124 months [10.33 years] .
Of all deaths reported, 79.58% involved euthanasia.
The overwhelming majority of reported deaths in dogs (79.58%) in this study involved euthanasia.
These findings concur with results reported from primary-care veterinary practice in the UK which reported that 86.4% of deaths involved euthanasia.

UK Kennel Clubに登録されている5663頭の死亡犬の死亡率データは、飼い主ベースの調査から収集されました。
すべての品種の全体的な死亡年齢の中央値は124か月[10.33歳]でした。
報告されたすべての死亡のうち、79.58%が安楽死に関与していました。
この研究で報告された犬の死亡の圧倒的多数(79.58%)は安楽死に関係していました。
これらの調査結果は、死亡の86.4%が安楽死に関係していると報告した英国のプライマリケア獣医診療から報告された結果と一致しています。



 最初に引用した論文では、「イングランドでの飼犬の死因の86.4%が獣医師による安楽死」であり、後に引用した論文では79.5%です。イギリス全土の犬の飼育数は1,010万頭とされ、またイギリスの犬の平均寿命は約10歳です。これらの数値からイギリスでは年間に死ぬ犬の数は1,000万頭程度と推測されます。そのうちの約80%が獣医師による安楽死で死ぬとすれば、その数は80万頭です。
 日本の犬の公的殺処分数は、この数は、2020年度の日本の犬の公的殺処分数の人口比で約280倍になります。日本では、飼い主が獣医師に安楽死を依頼する数は極めて少ないと思われます。日本での犬の死因の安楽死割合の調査はありません。しかし犬の平均寿命から考察すれば、日本では飼犬の人為的な安楽死はほぼないと思われます。イギリスでは犬の平均寿命は約10歳ですが、日本の犬の平均寿命は自然死寿命を超える14.44歳です。このことから犬の平均寿命が短いイギリスでは天命を全うする前に「老化で手がかかる」という理由で10歳を超えたあたりから、飼い主は犬を安楽死させることが多いと考えられます。
 日本では小型犬の割合がイギリスより多いと推測され、その点も犬の平均寿命の長さに影響していることは否めません。しかし4歳以上の差は、やはりイギリスは人為的な致死処分、「飼い主が獣医師に安楽死を依頼する」割合が日本よりはるかに高いと判断せざるを得ないのです。次回記事では、犬の平均寿命と、安楽死の関係について考察します。


(画像)

 How Much to Euthanise a Dog UK? 「イギリスで犬を安楽死させるにはどのくらい費用が掛かりますか?」から。

How much to euthanise a dog UK: On average, having a large dog euthanised at a veterinary clinic (typically including communal cremation) will cost approximately £80 to £200.
We have a specially trained vet on call 24/7, every day of the year, to ensure our home dog euthanasia service is available to you whenever needed.

イギリスで犬を安楽死させる金額:平均して獣医診療所(通常は集団火葬の費用を含みます)で大型犬を安楽死させるには、約80ポンドから200ポンドの費用がかかります。
特別に研修を受けた獣医師が当社では24時間年中無休で待機しており、必要なときにいつでもご自宅で犬の安楽死サービスを利用できるようにしています。


 獣医師の犬の出張安楽死サービスの見積もりと獣医師の派遣サービスサイト。要するに日本によくある、アンテナ工事などの複数の工事業者を組織化したポータルサイトで、見積もりと工事業者の派遣を行うのと同じシステムです。犬などの安楽死を行う獣医師では、同様のサイトは日本ではありえません。それだけイギリスでは犬などのペットの安楽死の依頼が一般的ということです。

イギリス 出張安楽死
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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