電柱につながれた捨て犬(?)を警察官は射殺した~イギリス






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(summary)
Abandoned dog shot dead by police after being tied to telegraph pole
uk


 海外先進国では、警察官が市中で犬(時には猫も)射殺することは珍しいことではありません。人口8,000万人台のドイツでは、2015年の連邦警察統計では、犬などの動物に対しての警察官の発砲は11,901件ありました。イギリスも同様に、しばしば警察官が市中で犬を射殺する事件がきます。今年の1月のことですが、イギリスでは、電柱につながれて捨てられたと思われる犬を警察官が射殺しました。


 サマリーで示した事件報じる、ニュースソースから引用します。なお、この事件では、犬は電柱につながれていて、人を襲っているなどの危険な状態ではありませんでした。
 Abandoned dog shot dead by police after being tied to telegraph pole 「電信柱につながれて捨てられた犬は、警察官により射殺されました」 2018年1月22日


Animal lovers have hit out at police for shooting an abandoned dog that was tied to a telegraph pole after officers were too scared to approach it.
The dog, believed to be a Caucasian shepherd, was shot by a marksman after the decision was taken by police and the RSPCA to kill the animal.
The police worked with the RSPCA and veterinary professionals in order to calm the dog down, but to no avail.
The dog reportedly became increasingly aggressive as time went on and attempts to find the dog’s owner were unsuccessful.
Assistant chief constable Jason Harwin of Cleveland Police said: “We are always saddened by the death of an animal, but the difficult decision to destroy the dog was taken in partnership with animal welfare experts.
Veterinary professionals told us that, even if the dog could have been successfully sedated, they couldn’t have rehomed the dog due to its aggressive behaviour and that this was the kindest course of action.
If the dog couldn’t be rehomed then the likely outcome would have been that it would have been euthanised by a vet.
Sadly the only safe decision was to destroy the dog.
Witnesses said that the dog looked to be only 18 months old.

近づくのが怖かったために、電信柱につながれて捨てられた犬を警察官が射殺したために、動物愛護家と警察は衝突しています。
コーカサス・シェパード(註 犬の品種名)と思われる犬は、警察とRSPCA(註 イギリスで最も権威ある動物保護団体)がその犬を殺す決定をした後に、警察官により射殺されました。
警察は、犬を落ち着かせるためにRSPCAや獣医師といった専門家と協力しましたが、無駄でした。
時間の経過とともに、犬はますます攻撃的になり、犬の飼い主を見つけようとする試みは失敗に終わったとのことです。
クリーブランド警察署のジェイソン・ハーウィン巡査次長は、「犬の死に悲しんでいますが、犬を殺害するという難しい決定は、動物福祉の専門家と協力して行いました」と話しました。
専門家である獣医師は、犬をうまく鎮静させることができたとしても、攻撃的な行動のために犬を飼育することができないので、射殺が最善でした、と我々に述べました。
もし犬が再び新しい飼い主に譲渡できなければ、おそらく獣医によって安楽死されるでしょう。
悲しいことですが、安全のためには犬を殺害することは唯一の決定でした。
目撃者によると、犬はまだ18ヶ月程度にしか見えませんでした。



(動画)

 Pet Shop Boys - 'Twenty-something' (Official Video) 2016/05/10 に公開
 本記事とは関係ありませんが。世界的にヒット曲を送り出している、イギリス出身の人気二人組音楽ユニット、pet shop boys のオフィシャルビデオ。このユニットの、pet shop boys 命名の由来は、「共通の友人がペットショップで働いていたこと」です(ペット・ショップ・ボーイズ)。
 「イギリスでは法律でペットショップが禁止されているから一つもない」という、驚くべき嘘情報が日本で流布されています。しかしこのエピソードからすれば、イギリスには普通にペットショップが存在していると分かります。このような見え透いた嘘を流布する人にも、信じる人にも呆れます。実際に、イギリスには、人口比で日本の1.6倍もペットショップ(生体販売ペットショップ)の数が多いのです(*1)。




 対して、つながれたまま放置された犬の拾得者と、飼い主が所有権をめぐり、高裁まで争われたケースが、最近日本でありました(放置された犬を保護して飼育 3カ月後に返還要求、裁判に発展 太田匡彦 朝日新聞Sippo 2018/05/16)。つながれて放置された犬の扱いでは、イギリスと日本では随分異なるようです。
 なお、この記事の記述については短い文章ながら、読者を意図的に誤認させる、記述が不正確、法律解釈的に問題がある記述が散見されると私は思います。事実関係については、読者様からいくつかの他の情報ソースをいただき理解しました。機会があれば取り上げます。


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ビニール袋に病気の子犬を詰め込んで殺害した犬ブリーダー~イギリス






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(summary)
Dog's commercial breeder (puppy farm).
United Kingdom


 記事、
「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘
イギリスの巨大パピーファームとインターネットによる犬販売問題~「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘
続・イギリスの巨大パピーファームとインターネットによる犬販売問題~「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘
の続きです。
 「ヨーロッパでは、日本のように(犬の)繁殖を商売にしている人なんていません」という、事実と全く反する、まさに狂気というべき大嘘を公言している方がいます。東京農業大学教授の太田光明氏です。真実は、日本で「動物愛護先進国」とされているイギリス、ドイツなどにおいても、極めて大規模営利生産の犬ブリーダーが劣悪飼育をおこなって、大量の犬の営利販売を行っています。今回記事では、イギリスのパピーファーム(大規模営利劣悪犬ブリーダー)による、営利追求による劣悪な飼育の具体例を取り上げます。しばしばイギリスでは、あまりの営利追求による、犬の大量繁殖と、それに伴う劣悪な条件の飼育により、逮捕者が出ます。



 太田光明東京農業大学教授(元麻布獣医大学学長)の、問題の発言ですが、再度引用します。「ペットブームは嘘」減少たどる犬の飼育頭数、ペット産業が抱える“悪循環”のウラ側 2016年8月28日


ヨーロッパでは、日本のように繁殖を商売にしている人なんていません。
ボランティアのようなお年寄りが1~2頭飼っていて、繁殖しています。
子犬が生まれたら、えさ代くらいの経費をもらって人に譲渡するんです。
そこで稼ごうなどと考えてもいないでしょう。
生き物を扱うモラルが浸透しているんです。
それに比べて日本はモラルのカケラもないですね。



 サマリーで述べた通り、イギリスでは、パピーファーム(大規模営利の劣悪犬繁殖業者)の経営者が逮捕されます。あまりにも利益本位のために、犬の飼育環境が極めて劣悪で、明らかに虐待となっているケースです。しかしイギリスの免許を受けた犬ブリーダーの自治体による検査は、事前通告があり、さらにはネグレクト飼育を隠蔽するために、パピーファームの経営者は、状態が悪い犬を殺害することも行います。イギリスでしばしばパピーファームの経営者が逮捕されるとは言え、それは氷山の一角に過ぎないと思われます。無免許の犬ブリーダーも相当数あり、高位推計では、イギリス国内だけでも無免許ブリーダーの犬販売数は年間40万頭とされているからです。 
 次のニュースソースは、昨年逮捕された、パピーファームの経営者の実例です。極めて劣悪な飼育環境で、犬にパルボ感染がひろがしました。その経営者は、パル簿に感染した犬をビニール袋に入れて放置し、殺害などをしmした。Puppy farm from hell left dogs stuffed inside plastic bags as sick animals kept in horrific conditions 「恐ろしいことに、地獄のパピーファームの経営者は、病気の子犬をビニール袋の中に詰め込んで閉じ込めました」 2017年2月16日 から引用します。


Sean Kerr raised the terrified animals on a “commercial basis” in overcrowded conditions at his premises.
Inspectors found 37 dogs suffering from skin conditions and hypothermia after being left in pitch darkness.
The Shi Tzu, Pug, Bichon Frise, Cockapoo and Chihuahua puppies were found to be underweight.
Some of them were suffering from the potentially deadly parvovirus and other ailments.
One female pup was left with a broken hip for a month.
All the animals were found living on floors coated with faeces and bedding soaked with urine.
The dogs were sold online
and an investigation launched after buyers contacted the RSPCA when their dogs died from parvovirus.
Kerr was convicted by magistrates in Birmingham.
The court was shown footage of the moment police and animal welfare officers raided Pastures Farm in December 2015.
RSPCA inspector Rick Maskell found the dead puppy stuffed inside a plastic bag in the footwell of a Peugeot van.
Kerr was “motivated by a desire to keep the virus quiet”.

パピーファーム(劣悪飼育の営利大量生産犬ブリーダー)の経営者である、ショーン・カー氏は、悲惨な状態で犬を「商業ベース」で施設内で過密飼育していました。
RSPCAのインスペクターは、皮膚病に罹患し、そして暗闇の中で放置された後に低体温症になった37頭の犬を見つけました。
シーズー、パグ、ビション・フリーゼ、コッカースパニエルとチワワの子犬は、体重不足であることがわかりました。
そのうちの何頭かの子犬は、潜在的にパルボウィルスと、その他の病気に苦しんでいました。
1頭のメスの子犬は、1ヶ月間腰が怪我をしたまま放置されていました。
すべての犬たちは、糞で覆われた床と、尿にまみれたベッドで生活していました。
犬がインターネットで販売され、そしてその犬がパルボウイルスで死亡した時に、買主がRSPCAに報告し、その後に調査が開始されました。
経営者のカー氏は、バーミンガムの刑事裁判の裁判官から有罪判決を受けました。
裁判所は、2015年12月の、警察と動物保護官がカー氏のパピーファームの家宅捜索をおこなった時の映像を提示しました。
RSPCAインスペクターのリック・マスケル氏は、死んだ子犬がプジョーのバンの足元にあるビニール袋の中に詰め込まれているのを発見しました。
カー氏は、パルボウィルスの感染拡大を抑制しようとしたのです。



 獣医師学会の重鎮中の重鎮とも言える、太田光明教授(元麻布大学学長)です。しかし、太田光明氏が公言している、「ヨーロッパでは、日本のように(犬の)繁殖を商売にしている人なんていません」は、イギリスの犬繁殖事情とは随分と異なるようで(大笑い)。
 さらにこのような、弱小メディアの記事も噴飯ものです。保護犬猫と里親を結ぶWebサービス「OMUSUBI」を立ち上げた理由。私がこちらで何度か取り上げた、私が確認した限り、海外に関する記事は全てが嘘、誤り、偏向がある、極めて問題があるサイト、ペトこと の運営会社、シロップの代表者の発言を引用します。


大久保 
ドイツやイギリスで生活していた時に知ったのですが、ペットショップがまったくと言っていいほど無く、ブリーダーか保護施設から保護犬猫を飼うことが一般的です(註 イギリスは人口比で日本の1.6倍、ドイツは1.2倍から1.3倍の生体販売ペットショップがあります。犬も猫も販売しています。イギリスやドイツでは、特段日本と比較して、保護犬を入手する割合は高くありません)。
ドイツやスイス、イギリスをはじめとした西洋諸国の飼育文化は日本と比べてとても進んでいて、日本でもその文化を持ち込みたいと考えました。



 大久保さん、それならば日本も即、イギリスやドイツのように、「インターネットによる犬などの非対面通信販売を再合法化しなければなりませんね。それと保護施設やブリーダー、トレーナーが私的に殺処分することを行えるようにすること。特にイギリスは犬猫の私的銃殺が合法ですから。日本は銃規制が厳しいですから、ハンマーで撲殺するということですか(笑い)。
 このように、超大物から末端愛誤まで、次から次へと荒唐無稽な「愛誤大嘘プロパガンダ」を拡散している、日本の動物愛護は異常と思います。まさにそれこそが「日本は動物愛護後進国」と言うべき根拠です。全く荒唐無稽な嘘情報を、意地のように拡散し続ける彼らの精神状態はどうなっているのでしょう?


(動画)

 Irish Puppy Farm 「イギリス、アイルランドのパピーファーム」 2015/10/16 に公開
 このパピーファームは、かなり大規模です。イギリスのパピーファーム(劣悪飼育の大規模営利犬ブリーダー)の公開動画は極めて多いです。その紹介だけでブログサイトができるのではないかと。それぐらい多いです。何分、イギリスは人口が日本の半分であるにもかかわらず、犬の飼育数が日本より多いのです。さらに犬の平均年齢は、イギリスは日本の14歳よりはるかに短い11年です(*1)。まさに使い捨て。それがイギリスの犬の大量生産の背景です。




(動画)

 Dogs4Us Animal Abuse Exposed on TV #Wheres Mum 「Dogs4us(イギリスの子犬安売りに特化した、巨大生体販売ペットショップチェーン)の、テレビで公開された動物虐待」 2017/03/02 に公開
 イギリスでは、いわゆるパピーファーム(=パピーミル。大量営利生産の、劣悪飼育の犬ブリーダーのたとえ)が生産した子犬が、巨大な子犬安売りペットショップチェーンで売られていることが多くのTV番組で暴露されています。例えば、偽ワクチン証明書や偽血統書がつけられて、わずか5週齡で販売された子犬が病気で、販売後すぐに死ぬなどです。

BBC, Sky News, Channel 5, Victoria Derbyshire.
Footage from various TV programmes that have exposed the dirty dealings of puppy farm pet shop.

BBC、スカイニュース、チャンネル5、ビクトリアダービーシャーなどのTV局で。
パピーファームとペットショップの、汚い商業取引を暴露しているいろいろなテレビ番組の映像。




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続・イギリスの巨大パピーファームとインターネットによる犬販売問題~「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘






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Dog's commercial breeder (puppy farm).
United Kingdom


 記事、
「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘
イギリスの巨大パピーファームとインターネットによる犬販売問題~「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘
の続きです。
 「ヨーロッパでは、日本のように(犬の)繁殖を商売にしている人なんていません」という、事実と全く反する、まさに狂気というべき大嘘を公言している方がいます。東京農業大学教授の太田光明氏です。真実は、日本で「動物愛護先進国」とされているイギリス、ドイツなどにおいても、極めて大規模営利生産の犬ブリーダーが劣悪飼育をおこなって、大量の犬の営利販売を行っています。今回記事では引き続き、イギリスのパピーファーム(大規模劣悪犬ブリーダー)による子犬の大量生産と、それらの犬のインターネット販売について取り上げます。



 問題の、太田光明氏の発言ですが、再度引用します。「ペットブームは嘘」減少たどる犬の飼育頭数、ペット産業が抱える“悪循環”のウラ側 2016年8月28日


ヨーロッパでは、日本のように繁殖を商売にしている人なんていません。
ボランティアのようなお年寄りが1~2頭飼っていて、繁殖しています。
子犬が生まれたら、えさ代くらいの経費をもらって人に譲渡するんです。
そこで稼ごうなどと考えてもいないでしょう。
生き物を扱うモラルが浸透しているんです。
それに比べて日本はモラルのカケラもないですね。



 前回記事では、太田光明教授の上記の発言と、イギリスで報道されていることが随分異なることを書きました。例えば、「イギリスでは極めて営利を追求した大規模な劣悪飼育の犬ブリーダーが存在する」ことを挙げました。対して日本の犬ブリーダーの平均的な規模は国際的には大きくありません。今回は、イギリス、ウェールズ州の、パピーファーム(営利を追求した大規模な劣悪飼育の犬ブリーダー)の実態を報じるマスメディアの記事から引用します。なお本記事は、上記の太田光明教授の発言があったのと同時期のものです。
 Dogs are suffering in Welsh 'puppy farms' despite new regulations, say campaigners 「イギリス、ウェールズ州の新しい規制にもかかわらず、「パピーファーム(劣悪飼育の営利大規模犬ブリーダー」で犬が苦しんでいる、と活動家は言います」 2016年12月13日


The suffering of dogs in so-called puppy farms across Wales continues to be widespread despite new regulations introduced in 2015 by the Welsh Government, campaigners claim.
With public scrutiny strictly forbidden on many dog-breeding farms, the industry continues to lack transparency and accountability.
Lack of adequate monitoring and enforcement of even the basics of the Animal Welfare Act means dogs are often kept in squalid conditions, producing sick puppies from sick parents.
Puppies are being transported hundreds of miles around the UK by a sophisticated dealer network with pet shop licences.
Inspections 'not working'
Local councils issue licences and are supposed to inspect commercial premises every year.
But breeders are forewarned of the inspections and can easily shift dogs to other premises in advance or worse just kill them to hide any evidence of neglect.
Most puppy farmed pups are sold over the border in England, often ending up in pet shops.
Other pups are advertised on the internet.
Sadly, these pups don’t often live long because of infection and disease.

We saw over 200 dogs in old rundown farm buildings.
This farm is legal.

イギリスのウェールズ州のいわゆるパピーファーム(大規模な劣悪飼育の子犬営利ブリーダー。パピーミルと同意)で犬が苦しむことは、2015年にウェールズ州政府によって導入された新しい規制にもかかわらず、広く行われていると動物保護活動家は主張しています。
多くの犬の繁殖農場では、厳格な公的検査が禁じられているため、犬繁殖業界は透明性と説明責任が欠如しています。
適切な監視体制と、動物福祉法(the Animal Welfare Act means)の基本条項の順守がされていないことは、犬はしばしば飢えた状態に置かれ、病気の親犬からは病気の子犬が生まれます。
子犬はペットショップの免許を持つ、よくできた小売業者のネットワークによって、イギリス国内を何百マイルも移動しています。
犬のブリーダーに対する検査は「機能していません」。
地方自治体は犬のブリーダーの免許を発行し、毎年営利生産のブリーダー施設を検査することになっています。
しかし、ブリーダーは、検査があらかじめ予告されているために、犬を他の施設に簡単に移動することができます。
さらに悪いことに、ネグレクト飼育の証拠を隠すために、犬を単に殺します(*1)。
ほとんどの繁殖した子犬はイングランドの州境を越えて売られ、しばしばペットショップで販売されます。
他の子犬はインターネット上で広告されて売られます。
悲しいことに、これらの子犬はしばしば感染症や病気のために長く生きることはありません。

私たちは、古い農家の建物で200頭以上の犬を見ました。
この農場の犬の繁殖は合法です。



 イギリスは、太田光明氏の発言、「ヨーロッパでは、日本のように繁殖を商売にしている人なんていません。ボランティアのようなお年寄りが1~2頭飼っていて、そこで稼ごうなどと考えてもいないでしょう」、とは随分事情が異なるようです(大笑い)。


(動画)

 Panorama (Documentary) - Britain's Puppy Dealers Exposed 「パノラマ(ドキュメンタリー イギリス国有放送BBCの、ドキュメンタリー番組)イギリスでの子犬商業流通を暴く」 2016/05/20 に公開
 この番組の中では、巨大パピーファームから子犬を仕入れて、ニセの血統書をつけて客に販売していた巨大店舗の子犬販売ペットショップに触れています。イギリスの、子犬販売の大手ペットショップチェーンの元従業員が実名で証言しています。

Panorama investigates the ruthless world of the dog trade.
Using secret filming, reporter Sam Poling tracks the supply chain of the country's favourite pet, and uncovers some shocking truths about where and how these animals are being bred.

パノラマは、犬の商業取引の残酷な世界を調べています。
レポーターの、サム・ポーリング氏は、隠しカメラを使って、イギリスで人気のペットのサプライチェーンを追跡し、これらの犬たちがどこでどのように繁殖されているかについての衝撃的な真実を明らかにしています。
 




(動画)

 Help Dogs Trust put a STOP to Puppy Smuggling 「犬販売の信頼のために、子犬の密輸をやめさせる手助けをしてください」 2017/10/23 に公開 Dogs Trust (愛犬 犬保護団体)の啓発ビデオ
 イギリスは、正規の免許を受けた巨大な犬ブリーダー(繁殖犬が300頭以上など)が、劣悪飼育で大量営利生産を行い、非対面のインターネット販売やペットショップに卸してします。その他にも、東ヨーロッパの大量劣悪飼育の営利生産を行っている犬ブリーダーから、かなりの数がイギリスに密輸されています。ほとんどの場合は、そのような子犬はインターネットで非対面販売されますが、多くの場合「イギリス産」と偽られ、ニセのワクチン証明や血統書がつけられています。複数の信頼できる調査では、イギリスでの犬入手は、3分の1が非対面のインターネット販売によるものです。
 
This is Charly, he is just one of the thousands of puppies smuggled into Great Britain illegally.
Every day, people in Great Britain are duped into buying underage, unvaccinated and unwell puppies online.
Underhand breeders take them from their mum at just weeks old, because a smaller, cuter puppy can fetch more money.

チャーリーという名の犬は、イギリスに不法に密輸された数千頭の子犬のうちの一つです。
毎日のように、イギリスの人々は、幼すぎる子犬、ワクチン接種されていない子犬、オンラインで違法な子犬を騙されて買っています。
無免許の犬ブリーダーは、わずか数週間で母親から子犬を離します、なぜならば、小さくてかわいい子犬は、よりお金を儲けることができるからです。





(画像)

 (*1)について。署名サイト、.@DefraGovUK: "BAN THE BOLT" ABOLISH THE USE OF THE CAPTIVE BOLT GUN TO DESTROY GREYHOUNDS IN THE UK. 「ボルト銃による犬の殺処分の禁止を求める イギリスでのグレイハウンドを殺処分するために家畜用屠殺銃の使用を廃絶することを求める」より。ボルト銃で射殺されたグレイハウンドの死体。イギリスでは、ブリーダーも、自己所有の犬を射殺することが合法です。
 こちらの署名サイトでは、レースドッグの銃による殺処分の禁止を求めていますが、レースドッグに限らず、保護団体やトレーナー、ブリーダーなどの犬の所有者、管理者は、イギリスでは私的に銃を用いて犬を殺処分することが合法です

Under existing UK legislation, any person can use a bolt gun to destroy a greyhound, if they are the legal owner.
These dogs should at the very least be entitled to a humane death.

現在のイギリスの法律の下では、すべての人は法的な犬の所有者であれば、グレイハウンドなどの飼い犬を殺害するために、ボルト銃を使用することができます(註 一部の自治体では条例で禁じている)。
これらの犬たちは、最低限でも人道的に殺害される権利があるべきです。 


グレイハウンド死体

イギリスの巨大パピーファームとインターネットによる犬販売問題~「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘






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Dog's commercial breeder (puppy farm).
United Kingdom


 前回記事、「ヨーロッパでは犬の繁殖を商売にしている人はいない」と言う、太田光明教授の大嘘、の続きです。「ヨーロッパでは、日本のように(犬の)繁殖を商売にしている人なんていません」という、事実と全く反する、まさに狂気というべき大嘘を公言している方がいます。東京農業大学教授の太田光明氏です。真実は、日本で「動物愛護先進国」とされているイギリス、ドイツにおいても、極めて大規模営利生産の犬ブリーダーが劣悪飼育をおこなって、大量の犬の営利販売を行っています。さらに、動物保護の法整備が遅れたポーランドなどの東欧諸国では、まさに犬が「工場生産」されている状態です。今回記事では、イギリスのパピーファーム(大規模劣悪犬ブリーダー)による子犬の大量生産と、それらの犬のインターネット販売について取り上げます。


 問題の、太田光明氏の発言ですが、再度引用します。「ペットブームは嘘」減少たどる犬の飼育頭数、ペット産業が抱える“悪循環”のウラ側 2016年8月28日


ヨーロッパでは、日本のように繁殖を商売にしている人なんていません。
ボランティアのようなお年寄りが1~2頭飼っていて、繁殖しています。
子犬が生まれたら、えさ代くらいの経費をもらって人に譲渡するんです。
そこで稼ごうなどと考えてもいないでしょう。
生き物を扱うモラルが浸透しているんです。
それに比べて日本はモラルのカケラもないですね。



 まず、犬ブリーダーの生産規模などの国際比較のために、日本の犬ブリーダーの規模などに関する資料から引用します(若干古いですが、これしかありませんでしたので。しかし日本の犬の飼育頭数~むしろ減っている、と純血種割合にはさほどの大きな変化がありませんので、当時より著しく犬ブリーダーの規模が拡大したとは考えにくいです)。ペット動物流通販売実態調査報告書 環境省 平成13年度


犬の生産を行っている取扱業者に対して、飼育数を尋ねたところ、50 頭以上が 21.5%と最も多く、次いで、10~20 頭未満(20.4%)、5~10 頭未満(14.9%)となった。
なお、平均飼育数は 36.3 頭である。
犬の生産を行っている取扱業者に対して、2001年の年間生産数を尋ねたところ、100 頭以上(21.2%)が最も多く、これに次いで多いのが 50~100 頭未満(17.6%)である。
以下、10~20 頭未満(15.4%)、20~30 頭未満(12.2%)等となっている。
なお、平均年間生産数は 70.6 頭である。



 次に、イギリス国内における、犬ブリーダーの生産規模に関する資料から引用します。PUPPY FARMING 「パピーファーミング(劣悪飼育の大規模営利生産の犬ブリーダー。「パピーミル」と同義)」 2017年7月資料


Puppy Farming is the medium to large scalecommercial breeding of dogs, with the aim to makethe maximum profit for minimum cost.
These farms are legal in the UK and are licenced by Local Councils.
Puppies raised within puppy farming facilities are highly morelikely than other puppies to suffer from a wide range of inheritedor acquired health defects due to their ancestry.
The puppies are sold through pet shops, internet and newspaperads.
Puppy farms in the UK have been found to have as many as200 breeding dogs.

The demand for large numbers of puppies being sold forcommercial purposes with a minimal cost results in lowerstandards of care.
Studies alsoshow that over a third of puppies bought after viewing themonline or from a newspaper were a spur of the moment decision.

パピーファームとは、最小のコストで最大の利益を得ることを目的とした、犬の中規模から大規模の商業的繁殖を目的としたものです。
これらの犬の繁殖場はイギリスでは合法であり、地方自治体によって免許が与えられます。
パピーファーム内で飼育された子犬はほかの子犬よりも、遺伝に起因する健康上の障害を広範囲に受けて苦しんでいる可能性があります。
子犬はペットショップ、インターネット、新聞広告を通じて販売されています。
イギリスのパピーファームには、およそ200頭もの繁殖犬がいることが判明しています。

消費者の要求(註 より安い犬を求める)は、パピーファームが最小のコストで、商業目的で販売する多くの子犬のケアの水準を押し下げる結果を導いています。
複数の研究では、イギリスの消費者の3分の1以上がパピーファームから、オンラインを見た後に、または新聞広告で衝動買いを誘発されて犬を購入していました。



 イギリスは、太田光明氏の発言、「ヨーロッパでは、日本のように繁殖を商売にしている人なんていません。ボランティアのようなお年寄りが1~2頭飼っていて、そこで稼ごうなどと考えてもいないでしょう」、とは随分事情が異なるようです(笑い)。「最小のコストで最大の利益を得ることを目的」とし、「200頭もの繁殖犬」で繁殖を行う業者から犬を入手する割合が、イギリスでは3分の1なのですから。それと、環境省の調査における日本の「犬繁殖業者の規模の平均は36.3頭」です。それと比較しても、イギリスのパピーファームと言われる犬ブリーダーの規模はおよそ繁殖犬を200頭有しており、はるかに大量生産が進んでいると思われます。概ね事業者の規模拡大は、より営利を求めた結果と言えます。
 「イギリスのパピーファームの規模は、概ね繁殖犬(台メス)だけでも200頭(それより多い300頭以上の規模の業者も複数あります)」という資料は複数あります、次回以降の記事では、イギリスにおけるパピーファームの利益追求による犬の飼育環境の劣悪さと、動物福祉上の問題点を取り上げます。いずれにしてお、太田光明氏の発言は、真実の真逆(まぎゃく)も真逆、正反対です。それを堂々とメディアで公言するとは無知蒙昧なのか、病的嘘つきなのか。なお、イギリス以外のヨーロッパ諸国でも、同様の問題が起きています。


(動画)

 Puppy Farms UK 「イギリスのパピーファーム(劣悪飼育の営利大規模犬ブリーダー)」 2017/06/14 に公開
 ビデオを見る限り、相当規模は大きいようですし、太田光明教授の、「ヨーロッパでは、日本のように繁殖を商売にしている人なんていません。ボランティアのようなお年寄りが1~2頭飼っていて、繁殖しています。子犬が生まれたら、えさ代くらいの経費をもらって人に譲渡するんです。そこで稼ごうなどと考えてもいないでしょう」とは、随分事情が異なるようで(笑い)。




(動画)

 Sick dogs rescued from puppy farm in Aveley by RSPCA 「病気の犬がRSPCA(イギリスの動物保護団体)により、オーベリー(ロンドン近郊)のパピーファーム(劣悪飼育の営利大規模犬ブリーダー)から救出された」 2016/10/05 に公開




(動画)

 RSPCA exposes puppy farms 「RSPCAは、パピーファームを暴く」 2016/02/19 に公開
 
***WARNING - YOU MAY FIND THIS VIDEO UPSETTING, IT INCLUDES FOOTAGE OF DEAD DOGS***

***閲覧注意 - あなたはこのビデオで死んだ犬が写っているのを見て動揺するかもしれません***




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保護犬を入手する割合はイギリスは日本より低い?~株式会社シロップの大嘘を暴く






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(summary)
The number of rescued dogs transferred in the UK may be less than in Japan.


 記事、
日本よりペットショップがはるかに多いイギリス(人口比で1.6倍)~株式会社シロップの狂気「イギリスには全くと言っていいほどペットショップがない」
株式会社シロップの狂気「イギリス、ドイツでは犬はノーリードで良い」
「ドイツでは殺処分は法律で認められていない」という、株式会社シロップの狂気発言
の続きです。
 これらの記事では、動物愛護に関する、特に海外情報においては私が確認した限り、全ての記事において嘘、誤り、偏向がある問題サイト、ペトことと、その運営会社、株式会社シロップに関する記事について書きました。今回は、その記事、保護犬猫と里親を結ぶWebサービス「OMUSUBI」を立ち上げた理由、における代表者の発言、「保護犬猫を引き取る、ドイツやスイス、イギリスをはじめとした西洋諸国の飼育文化は日本と比べてとても進んでいて」が、真っ赤な嘘であることを書きます。



 まず問題発言です。「ペトこと」の運営会社、株式会社シロップに関する記事、保護犬猫と里親を結ぶWebサービス「OMUSUBI」を立ち上げた理由、から該当する箇所を引用します。


大久保 
ドイツやイギリスで生活していた時に知ったのですが、ペットショップがまったくと言っていいほど無く、ブリーダーか保護施設から保護犬猫を飼うことが一般的です。
ドイツやスイス、イギリスをはじめとした西洋諸国の飼育文化は日本と比べてとても進んでいて、日本でもその文化を持ち込みたいと考えました。



 つまり大久保代表は、「ドイツ、スイス、イギリスは保護犬猫を入手することが一般的であるが、日本ではそうではない。日本では、これらの国に比べて保護犬猫を飼う文化が浸透していない」と述べています。私は繰り返し、「嘘つきは形容動詞、形容詞を多用し、具体的数字を挙げない。そして出典を示さない」と述べています。このプレスリリースでも、例外ではありません。
 ところで「一般的」とは率で言えばどの程度なのでしょうか。私の感触としては少なくとも過半数以上という気がします。人によっては、8割から9割以上と考えているかもしれません。では、実際はどうなのでしょうか。

 まずスイスですが、私はスイスの保護施設(ティアハイム)から犬を入手した割合は、最大でも4%であることを記事にしています。この数値は、スイスの犬の年間登録数の公的統計(5万頭)と、スイスのティアハイムの犬の販売数(2,000頭)から割り出しています。必ずしもスイスでは、犬の登録を飼い主が行っているとは言えず、それを考慮すれば、スイスにおける保護犬の入手割合はさらに低いと考えられます。概ね3%~程度が保護犬を入手する割合ではないでしょうか。以下の記事では、信頼できる出典をリンクしてます。
懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」~「スイスでは犬はティアハイムかブリーダーからしか買えない」という狂った報道

 次にドイツですが、いわゆる保護施設である「ティアハイム」から犬を入手した割合は、最大でも9%程度と考えられます。私はその点についても記事にしています。根拠となる資料は、全ドイツケネルクラブの推計値、「ドイツ全土における子犬販売数50万頭」と、全ドイツティアハム連盟による「全ティアハイムの年間犬引受数7万4,000頭」、及びハノーバー獣医科大学の学術調査による「ティアハイムの犬の殺処分率と施設内死亡率の合計30%」により導きました。
 犬の入手ですが、自家繁殖や知人からもらった、野良犬を拾ったなども相当数あるはずですが、それらの数字は統計にはありません。ですから、「犬の入手の全体数」には反映されていません。ですから、ドイツの「ティアハムから犬を入手した割合」は、9%よりさらに低いと思われます。以下の記事においても、出典をリンクしています。
ドイツの犬の入手先割合は、ティアハイムは1割未満である~「ペトこと」の嘘を暴く
続・ドイツの犬の入手先割合は、ティアハイムは1割未満である~「ペトこと」の嘘を暴く
続々・ドイツの犬の入手先割合は、ティアハイムは1割未満である~「ペトこと」の嘘を暴く

 対して、日本の犬の入手先です。まず日本全体の推計値ですが、環境省が平成23年に調査を行っています(○犬猫の入手経路)。それによれば、「保健所や動物愛護センターなどで譲り受けた」が4.7%、「民間の動物愛護団体などから譲り受けた」が1.6%で、両者の合計は5.9%になります。平成23年の調査ですので、現在はその数値はそれよりも高くなっているのではないでしょうか。


(画像)

 ○犬猫の入手経路(環境省調査 平成23年度) 

保護犬譲渡 日本


 さらに、東京都も独自に平成23年度に調査を行っています(東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成23年度))。それによると、「譲渡団体からの譲り受け」が7.4%、「行政機関からの譲り受け」が1.7%です。両者の合計は、9.1%です。

 つまり、ティアハイム(保護犬)の入手割合は、スイスは日本の「保健所や動物愛護センターなどで譲り受けた」4.7%+「民間の動物愛護団体などから譲り受けた」1.6%=合計5.9%より低く、東京都と比較すれば3分の1程度という低さです。また、ドイツは、東京都と同程度と思われます。
 さて今回記事での補題ですが、イギリスにおける犬の入手に対する保護犬の割合についてです。結論から言えば、イギリスでの保護犬の入手割合は、日本よりはるかに低い可能性があります。これは、①分母(イギリスで入手された犬の合計)と、②分子(イギリスで保護団体が譲渡した犬の数」で求められます。では、①と②について見ていきましょう。


①イギリスで入手された犬の合計

 残念ながら、イギリスで入手された犬の割合に関する統計は見つかりませんでした。しかし、イギリスで販売された子犬の数の推計値を複数の機関が出しています。まずかなり信頼性が高いと思われる、サウスウェールズ大学の、ジェニファー・メーファー博士(Dr Jennifer Maher)の調査報告書があります。Sourcing of pet dogs from illegal importation and puppy farms 2016-2017: scoping research 「イギリスにおけるペット犬の違法輸入とパピーファーム(大規模な劣悪営利生産の犬ブリーダー)からの調達 2016年から2017年にかけての調査」から引用します。

Legal and Illegal Puppy TradeEstimates vary greatly on the scale of the UK trade, for example, the RSPCA (2016a) suggest it is between 700,000 and 1.9 million animals per year.
Yeates and Bowles (2017) more recently suggest between 500,000 and 1.5 million dogs come onto the UK market each year.

合法的および不正な子犬の商業取引
イギリスの犬の商業取引の規模は、推定値によって大きく異なります。
例えば、RSPCA(2016年)は、イギリスでの犬の販売数は、年間70万~190万頭であると推定しています。
イェイツ(Yeates)とボウルズ(Bowle)による最近の2017年の推計では、毎年50万〜150万頭の犬がイギリス市場に参入すると推定しています。



 このような資料もあります。イギリス最大手のメディアのテレグラフ紙の記事ですが、「イギリスで年間に商業販売される犬の数は約70万頭」としています。Why dog lovers should never buy puppies from pet shops: new legislation explained 「なぜ愛犬家はペットショップから子犬を買うべきではないのですか:新しい法律が説明されました」 2018年2月9日記事から引用します。


The truth behind pet shop pooches
The trade in puppies in England is probably something like 700,000 dogs coming on to the market every year.
And some of those dogs are being sold by what we call third party sellers and you get very poor conditions, being sold in lay-bys, the dogs have poor welfare and they're very badly adjusted.

ペットショップにおける犬の真実
イギリスの子犬の商業取引では、おそらく毎年70万頭の犬が市場に供給されていると思われます。
そして、それらの犬の何割かは、第三者の販売者(つまり生産者ではない。ペットショップなどの小売業者)と呼ぶ者によって売られており、犬たちは非常に惨めな状況に陥り、在庫されて売られています。
犬の福祉状態は悪く、ひどい扱いを受けています。



② イギリスにおける、保護団体の犬譲渡数

 残念ながら、保護団体の一般譲渡数の統計は見つかりませんでした。しかし、イギリス全体での年間の、保護団体が受け入れた犬の推計値はあります。若干古い資料ですが、2006年には、イギリス全土で保護団体が引き受けた犬の数は、129,743頭です(なお、イギリスは犬の公営シェルターもありますが、公営シェルターは一般譲渡はしません。また一般引き受けもしません。収容するのは迷い犬野良犬のみです。1週間後に飼い主が現れなければ、殺処分を行わなかったものは民間シェルターに移譲します)。
 Brits Love Their Pets - Or Not 「イギリス人はペットを愛していますか-いいえ、そうではありません」 2012年4月14日、から引用します。


more than 260,000 dogs and cats were sent to UK rescue shelters in 2009.
From the responses received it was estimated that 131,070 cats and 129,743 dogs entered the care of UK welfare organizations during 2009.

2009年には26万頭以上の犬と猫がイギリスのアニマルシェルターに送られました。
受け取ったアンケートの回答から、2009年に131,070匹の猫と129,743頭の犬がイギリスの福祉団体の世話を受けるようになりました。



 保護団体が引き受けた犬をすべて譲渡するわけではなく、殺処分も一定割合であり、また施設内死亡もあります。大変権威ある、RSPCAのアニマルシェルターが約半数の犬猫を殺処分していた事実もあります(*1)。また、「イギリスの保護団体の殺処分数は約3割」との推計もあります。これらの数字からイギリスの保護団体が1年間に犬を一般譲渡した数を推計すれば、約6万5,000頭~9万頭程度となります。


 以上より、①、②からイギリスにおける犬の入手に占める保護犬の割合は、3.3%~15%程度になります。しかし、①は、「イギリスで商業販売された犬の数」のみです。イギリスでも、「犬を知人からもらった」、「自家繁殖」、「野良犬を拾った」なども当然あります。そのような犬の入手を除外した数字ですので、実際の「イギリスでの犬の入手に占める保護犬の割合」は、3.3%よりも低い可能性すらあるのです。その数値は、日本の「保健所+民間保護団体」から犬を入手した割合(5.9%)よりはるかに低いのです。
 まさに、株式会社シロップの代表者の発言、「ドイツやイギリスで生活していた時に知ったのですが、保護施設から保護犬猫を飼うことが一般的です。ドイツやスイス、イギリスをはじめとした西洋諸国の飼育文化は日本と比べてとても進んでいて、日本でもその文化を持ち込みたいと考えました」はまさに事実無根の、妄想といっても差し支えないと思います。

 では、イギリスでの犬の入手先の割合は、どのルートが高いのでしょうか。2014年の全イギリスケネルクラブの調査では、犬を「53%が飼育環境を見ていない」で購入しているとしています。うち16%がペットショップから購入していますが、残りは、インターネットなどによる非対面通信販売と分析しています
 https://www.thekennelclub.org.uk/our-resources/kennel-club-campaigns/puppy-farming/ 「パピー・ファーミング(劣悪な大量生産の犬ブリーダーを意味する。puppy mill と同義)」 (2014年全イギリスケネルクラブ調査)、から引用します。


Sales figures of puppies sold by pet shops and dealers.
The current dog population of around 9 million, 16% were sold via pet shops, equating to approximately 1.5 million dogs (2014 local authority survey and Kennel Club 'Puppy Awareness Week' (PAW) survey 2014).
These dogs are most likely to have been bred by 'puppy farmers'.
In total 41% of people who bought a puppy in the last year did not see the puppy with its mother and 53% did not see its breeding environment, meaning those puppies are highly likely to have been bred by puppy farmers and sold by third parties (2014 Kennel Club PAW survey).

ペットショップや小売店で販売されている子犬の販売数。
イギリスには現在、約900万頭の犬が飼育されていますが、そのうちの16%がペットショップで販売されていたものであり、約150万頭です(2014年の地方自治体による調査とケネルクラブの「パピー啓発週間」(PAW)調査2014年)。
これらのペットショップで販売された犬は、「パピー・ファーマー(パピー・ミル=子犬工場)」によって繁殖されている可能性が大変高いのです。
昨年に子犬を購入した人のうちの41%は、母犬と一緒にいる状態の子犬を見ておらず、53%が飼育環境を見ていなかったため、これらの子犬はパピー・ファーマー(パピー・ミル)によって繁殖され、第三者によって販売されている可能性が高いです (2014年ケネルクラブPAW調査)。



(動画)

 The Dark Side of Britain's Insta Puppy Trade 「イギリス(アイルランドを除く)における、インスタグラムでの子犬販売のダークサイド」 2016/12/19 に公開
 このドキュメンタリー番組は、改めて取り上げます。イギリスにおける、子犬のインターネット販売の問題の現実を報じています。ヨーロッパでは、ほぼ無制限に犬猫などのペットの生体を、インターネットなどによる非対面の販売が合法です。日本は完全禁止、アメリカ合衆国ではある程度の制限があります。イギリスでは、2018年2月にインターネットでの犬販売を規制する法案が通過しましたが、禁止しているわけではありません(なお、同法案では、猫の販売も8週齡以降となりました。この点については改めて記事にします(Why dog lovers should never buy puppies from pet shops: new legislation explained)。
 ドイツなどでは、犬猫の非対面の通信販売がほぼ野放し状態です。スイスでは、既に犬の約半数がインターナットなどによる非対面の通信販売と推定されています。それが実店舗の「ペットショップ」での犬販売が少ない大きな理由です。犬猫は観賞魚や鳥類と異なり、通信販売しやすい動物だからです。株式会社シロップの代表者は、このことについて一切触れていません。イギリスやドイツに在住経験があれば、犬の大量生産や、犬猫のインターネット販売の問題に対する報道やTVドキュメンタリー番組が頻繁に報じられているのと目にしないはずがないです。不思議な方です。

YouTuber and Journalist Grace Victory investigates the dark side of the designer dog industry – from the smuggling of sick and underage puppies from puppy farms in Europe, to the crippling health problems endured by some of the internet’s most loved breeds.
The misconceptions, and will find out how much we really know about where our dogs come from.

ユーチューバーとジャーナリストのグレース・ヴィクトリー氏が、デザイナードッグ(流行犬)業界のダークサイドを調査しました  -  ヨーロッパのパピーファームから行われる幼い子犬の密輸により、インターネットで最も人気のある犬の品種のいくつかは、耐え難い健康問題に直面しています。
誤解と、どのくらいの数の私たちの犬が、本当はどこから来たのかを知ることになるでしょう。





(画像)

 イギリスでの、インターネットによる子犬販売サイトの一例(gumtree.com dogs for sale)。全イギリスケネルクラブの調査では、イギリスでの犬の入手シェアの3分の1が非対面のインターネット販売によるものとされています。ペットショップ+インターネット販売による犬の入手シェアは、日本のペットショップから犬を入手する割合とほぼ変わりません(イギリスにおける犬のペットショップ+インターネット販売の比率は日本よりに多い~「ヨーロッパの中にはイギリスやドイツのように犬猫の生体販売(ペットショップ)を禁止している国もあります」との滝川クリステル氏の大嘘) 

 イギリス 犬 インターネット販売

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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
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・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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