アメリカでは、犬の8週齡未満販売禁止の州が規制がない州よりはるかに犬咬傷死亡事故が多い~犬猫8週齡未満販売禁止の考察







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(summary)
8-Year U.S. Dog Bite Fatality State Map - 2005 to 2012 During this 8-year period, 251 Americans suffered death due to dog bite injury.


 記事、
TOKYOZEROキャンペーンの「犬猫の8週齡未満販売禁止は殺処分を減らす」は欺瞞~犬猫8週齡未満販売禁止の考察
太田匡彦氏の「欧米先進国では『(犬猫)8週齢販売規制』は常識」は嘘~犬猫8週齡販売禁止の考察
の続きです。
 「日本の殺処分の多さ(註 実は、日本は国際比較ではむしろ極めて少ない国である)は、ペットショップの展示販売、特に幼齢犬猫の販売が原因だ」と主張している団体とジャーナリストがいます。TOKYOZEROキャンペーンと、朝日新聞記者の太田匡彦氏は、その最右翼です。「幼齢で親から離すと犬猫は噛みぐせなどの問題行動を起こし、それが飼育放棄の原因となり、殺処分につながる」としています。しかし8週齡未満の販売規制が犬の問題行動である噛みぐせ、つまり咬傷事故を防止することを裏付ける統計はありません。逆にアメリカ合衆国の犬の死亡咬傷事故数は、犬の8週齡未満販売禁止の州より、規制がない州の方がはるかに少ないのです。



 朝日新聞記者である太田匡彦氏の、TOKYOZEROキャンペーンのイベントでの発言を引用します。宮本亜門さん・とよた真帆さんが語る「保護犬・保護猫と暮らす幸せ」。2017年10月27日。


イベントは元衆議院議員で料理研究家の藤野真紀子さんが代表を務める「TOKYO ZERO キャンペーン」が主催したのもので、対談の司会は宮本さん、とよたさんを取材したこともある朝日新聞の太田匡彦記者が務めました。
太田:日本の犬のほうがアメリカで飼われている犬より4〜5倍くらい問題行動を起こしやすいっていうデータもあったりします。
今日の冒頭で「TOKYO ZEROキャンペーン」の取り組みとして「8週齢」っていう話がありましたけど、やっぱり初期の適切な社会化を経ていないがために無駄吠えとか噛み癖(註 攻撃性そのものである)とか、他の犬や人への恐怖心が芽生えてしまうというのがあって。



 引用のとおり、太田匡彦氏は、・犬の8週齡未満販売を禁止しているアメリカ(註 実はアメリカ合衆国50州のうち、半数未満の23州に過ぎないのですが)は、日本より、噛みぐせ(つまり攻撃性、咬傷事故そのものです)が4倍も多いデータがある」と述べています。私は該当する文献を英語で検索しましたが、ありませんでした(*1)。
 さらに記事、宮本亜門さん・とよた真帆さんが語る「保護犬・保護猫と暮らす幸せ」、を報じたメディアに問い合せました。しかし、一切返事はありません。以下が、その問い合わせメールです。


御社の記事についてお問い合わせします。
1、「太田:日本の犬のほうがアメリカで飼われている犬より4〜5倍くらい問題行動を起こしやすいっていうデータもあったりします」。
の記述について。
①「犬の問題行動」とはどのようなことを指しているのでしょうか。
②「データがあったりします」~の出典をお示しください。
学術調査、論文があるのですか。
原文の一次ソースをご提示ください。



 まず、太田氏が犬の問題行動として挙げている「噛みぐせ」、これはイコール咬傷事故そのものです。しかし犬の咬傷事故数は、アメリカの方が人口比で日本の400倍も多いのです。太田氏の、「日本は犬の問題行動(噛みぐせ)が4〜5倍くらい多い」は全く矛盾します。出典を示さないのは、口からでまかせの嘘である可能性が高いです。
 アメリカの犬の咬傷事故数が人口比で、日本より約400倍も多いデータはこちらです。All Dog Bite Statistics 「アメリカ 犬の咬傷事故統計」。対して日本の犬の咬傷事故数は、概ね4,000件台で推移しています(3.動物による事故  (1)犬による咬傷事故件数(全国計:昭和49年度~平成26年度)(環境省調べ)。人口比では、アメリカの犬の咬傷事故数は、日本の約400倍です。


The number of victims
The most recent USA survey of dog bites conducted by CDC researchers concluded that in 2001, 2002 and 2003 there were 4.5 million American dog bite victims per year (1.5% of the entire population).
Dog bites send nearly 316,200 victims to hospital emergency departments per year (898 per day).
Approximately 750,000 dog bite victims require medical care each year.
In 2015, more than 28,000 reconstructive surgery procedures were performed because of dog bites.
5,900 letter carriers were bitten in 2012.

犬の咬傷事故の被害者の数
CDCの研究者らが実施した最近の犬の咬傷に関する米国の調査では、2001年、2002年および2003年に、年間450万人のアメリカ人の犬の咬傷事故被害者(全人口の1.5%)がいると結論付けました。
犬の咬傷事故においては、年間316,200人の被害者を救急病院に搬送します(1日あたり898人)。
毎年、約75万人の犬の咬傷被害者が医療期間による治療を必要としています。
2015年には、犬の咬傷のために28,000以上の形成外科手術が行われました。
2012年に5,900人の郵便配達員が犬に噛まれました。



 さらに興味深いデータがあります。先の述べた通り、アメリカ合衆国においては、犬の8週齡未満販売を禁止している州は現在23州です(半分未満)。犬の8週齡未満販売禁止をしている州と、規制がない州の犬の死亡咬傷事故数を比較すると、はるかに犬の8週齡未満販売を禁じている州の方が多いのです。
 8-Year U.S. Dog Bite Fatality State Map - 2005 to 2012 During this 8-year period, 251 Americans suffered death due to dog bite injury. 「アメリカ合衆国の8年間の犬の咬傷死亡数の州地図 - 2005年から2012年 この8年間に、251人のアメリカ人が犬の咬傷により死亡した」。2013年3月9日統計資料(Dogs Bite.orgより)。


(画像)

 8-Year U.S. Dog Bite Fatality State Map - 2005 to 2012 During this 8-year period, 251 Americans suffered death due to dog bite injury. 「アメリカ合衆国の8年間の犬の咬傷死亡数の州地図 - 2005年から2012年 この8年間に、251人のアメリカ人が犬の咬傷により死亡した」。2013年3月9日統計資料。

dogbite.jpg


 上記の画像のとおり、犬の咬傷死亡事故数が多い州のうち、上位5位の州は以下のとおりです。私が前回記事で引用した、Table of State Laws Concerning Minimum Age for Sale of Puppies 「アメリカ合衆国における子犬販売の最低年齢に関する州法の一覧」、のとおり、以下の州は、全て犬の8週齡未満販売を禁じています。
1、テキサス州 (32名)
2、カリフォルニア州 (28名)
3、ジョージア州 (16名)
4、フロリダ州 (14名)
5、ミシガン州 (12名)

 対して、同じ期間で、犬の死亡咬傷事故数がゼロの州がいくつかあります。次のとおりです。これらの州は、いずれも犬の、8週齡未満の販売を禁じていません。
・ワシントン州 (0名)
・ノース・ダコタ州 (0名)
・サウス・ダコタ州 (0名)
・アイダホ州 (0名)
・ワイオミング州 (0名)
・ニューハンプシャー州 (0名)
・ヴァーモント州 (0名)

 アメリカ合衆国における、州別の犬による死亡咬傷事故発生は、8週齡未満販売禁止とは、全く相関性がないことが伺われます。むしろ数値の上では、逆相関にすら見えます。つまり、「犬の8週齡未満販売禁止は、犬の問題行動、特に噛みぐせ=咬傷事故の防止には全く効果がない」と思われます。
 さらには、犬の8週齡販売禁止は、犬の殺処分数にも、影響を及ぼさないと考えられます。また、50州のうち23州で犬の8週齡未満販売禁止、17州で猫の販売禁止をしているアメリカ合衆国は、犬猫の8週齡未満販売禁止をしていない日本より、約11倍(ASPCAの2017年公表推計値。低位推計)も犬猫の殺処分数が多いのです。さらに、犬猫とも8週齡未満販売禁止をしているフランスでは年間の殺処分数が50万頭と推定されており、その数は人口比で日本より約20倍も多いのです。この点については、次回以降の記事で取り上げます(続く)。


(動画)


 Dog Bite Prevention and Awareness Tips 「犬の咬傷の予防と意識へのヒント」。USPS TV 2017年4月4日公開
 アメリカは大変犬による咬傷事故が多く、社会問題となっています。CDC(アメリカ連邦政府疾病予防管理センター)も、犬の咬傷事故に対しての警告を促しています。とても「日本の犬はアメリカより4~5倍も噛みぐせなどの問題行動が多い」とは思えません。

The CDC reports that “dogs bite 4.5 million people” annually.
Each year, more than 6,000 letter carriers will be victims of dog attacks.

CDC(アメリカ連邦政府疾病予防管理センター)は、「犬は450万人を毎年咬む」と報告しています。
毎年、6,000人を超える郵便配達員が犬の攻撃の被害者になります。





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「猫は人を襲わない」は大嘘~狂犬病感染猫の人への攻撃が相次ぐアメリカ



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(Summary)
Attack of rabies cat people in America 2017
Patient education: Rabies (Beyond the Basics)


 記事、
「猫は人を襲わない」は大嘘~高齢女性を襲った「殺人未遂犯」は野良猫だった
「猫は人を襲わない」は大嘘~ドイツ編
の続きです。
 アメリカ合衆国においては、政府機関であるCDC(アメリカ疾病予防管理センター Centers for Disease Control and Prevention)が、かねてより猫による狂犬病感染の危険性を注意喚起しています。しかしアメリカでは、狂犬病で陽性反応を示した猫に人が襲われる事件がしばしば発生します。昨年も、狂犬病陽性の猫による人への攻撃のニュースは、多数報じられました。



 昨年2017年に報道された、アメリカ合衆国における、狂犬病の陽性反応が出た猫により、人が襲われた事件を例示します。こちらで挙げた以外でも、いくつもの事件があります。
 なお、アメリカにおいては、ほとんどの州、自治体において、「狂犬病ワクチン接種の記録が確認できない犬猫が人を咬んだ場合、その犬猫は捕獲し、安楽死させた上で狂犬病検査を行う」ことが定められています。日本で高齢女性が野良猫に襲われた事件、「殺人未遂犯は野良猫」 高齢女性重傷で熊本県警(2017年12月27日)、を受けて、「この猫が殺処分されませんように」という声が上がりました。アメリカでは殺処分(狂犬病剖検)はまぬがれません。


Rabid cat attacks two in Chautauqua County 「狂犬病感染猫は、シャトークア郡(ニューヨーク州)で2人の人を襲った」。2017年10月9日。

A rabid stray/feral cat attacked two Stockton residents last Thursday, the first instance of a rabid animal in Chautauqua County in 2017.
The Environmental Health Unit of the Chautauqua County Department of Health and Human Services said that the incident should serve as a warning about what a serious health concern animal rabies is.

狂犬病の野良猫は先週木曜日、ストックトンの住民2人を襲い、それはシャトークア郡(ニューヨーク州)における2017年の、狂犬病の動物の最初の例です。
シャトークア郡の保健福祉局の環境保健部は、 この事件は、動物の犬病が深刻な健康問題であるということの警告として役立つはずだと述べています。


Rabid cat attacks in Pickens County 「ピケンズ郡(アラバマ州)での狂犬病感染猫による攻撃」。2017年8月1日。

State health officials have announced that someone was attacked by a rabid cat in Pickens County last week.
The unidentified victim is being treated "after being potentially exposed to rabies by a stray cat that tested positive for the disease," according to a DHEC news release.

州保健当局は先週、ピケンズ郡(アラバマ州)で狂犬病の猫が人(匿名)を攻撃したと発表しました。
DHECの報道によると匿名の被害者は、「狂犬病に曝露された可能性があり、攻撃した野良猫が狂犬病の陽性であったために後に」(狂犬病暴露後)治療を受けているとのことです。


Rabid Cat Attack Terrorizes Community in Lycoming County 「狂犬病の猫の攻撃は、ライカミング郡(ペンシルベニア州)の地域を恐怖に陥らせます」。2017年7月13日。

That cat? It was rabid.
When one woman was walking her dog down this road in Muncy, that cat, which was foaming at the mouth, pounced.
Hoping to assist, a second woman walking outside attempted to stop the cat,
she was bitten.

その猫は?狂犬病に感染していました。
1人の女性がムンシーで道を歩いているときに、口から泡を吹いた猫が飛びかかってきました。
猫に襲われた女性が、外を歩いていた他の女性に助けを求めたところ、その女性が猫に咬まれました。


Rabies alert declared in Jacksonville's beaches 「ジャクソンヴィルのビーチで発令された狂犬病警報」。2017年6月12日。

Woman attacked by cat being treated for rabies.
ATLANTIC BEACH, Fla. - The Florida Department of Health in Duval County County has issued a rabies alert for Jacksonville's beaches area.

女性が猫から攻撃を受けて、狂犬病の治療を受けています。
フロリダ州アトランティックビーチ - デュバル郡のフロリダ州保健局は、ジャクソンビルのビーチエリアで狂犬病の警報を発令しました。


Rabid cat attacks 3 in Gwinnett; county issues warning 「狂犬病に感染した猫はグウィネット郡(ジョージア州)で3度人を襲いました。郡はこの問題を警告をしています」。2017年5月22日。

Gwinnett County officials are warning residents to be careful around animals “behaving in unusual ways” after a rabid cat attacked people and pets in Norcross last week.
Three people and ”several” pets were attacked by the cat on the 500 block of Sunset Drive.
The cat has been caught and tested positive for rabies.

グウィネット郡(ジョージア州)の関係者は先週、狂犬病の猫が人々を攻撃した後に、動物たちが「異常な行動をしてる場合」は、慎重になるようにノークロスのペットを飼っている住民に警告しています。
サンセット・ドライブの500街区で、3人の人と複数のペットが猫に襲われました。
猫は捕獲されて、狂犬病陽性と診断されました。


(動画)

 Stray Kitten May Have Exposed More Than A Dozen To Rabies 「野良猫は、狂犬病により12人以上に被害をもたらした可能性があります」。2017/12/01 に公開。CBSニュース。この事件は、上記の事件とはまた別の事件です。

The state health department says more than a dozen people in three New Jersey counties may have been exposed to a kitten that tested positive for rabies.

州保健省は、ニュージャージー州の3つの郡で、12人以上の人々が狂犬病陽性の猫に曝露された可能性があると述べています。








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「大学猫」は是か非か~ペンシルベニア州の自治体TNR禁止条例



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(Summary)
Lebanon County feeding bans draw ire of feral cat lovers
In response to complaints about a “feeder” on Walker Street, the council voted earlier this month to advertise an ordinance banning the feeding of stray animals like cats, squirrels and skunks.
Not everybody loves TNR.


 記事、
「大学猫」は是か非か~福井大学でのトラブル
「大学猫」は是か非か~アメリカ、ロサンゼルス郡では教育施設構内での餌やりは全面禁止
「大学猫」は是か非か~アメリカ、フロリダ州立大学は餌やり禁止で猫戦争が頻発、の続きです。
 福井大学構内で野良猫への餌やりをしていたチャールズ・ジャヌッツイ准教授は、大学から給餌を禁じられました。ジャヌッツイ准教授の出身地はアメリカ合衆国、ペンシルベニア州ですが、極めて厳しい「懲役1年までの刑事罰と罰金の併科」で野良猫の給餌を禁じる自治体があります。この自治体は、厳格な管理のもとでのTNRを許可していますが、「例外なく野良猫への給餌を禁じる自治体」がペンシルベニア州ではいくつかあります。出身国で禁じられている迷惑行為を、外国の勤務地でするとは呆れた人物です。



 記事、「大学猫」は是か非か~福井大学でのトラブル、で引用した、福井大学でのチャールズ・ジャヌッツイ福井大学准教授の、大学構内での餌やりを報じるニュースソースを再び引用します。福井大学がキャンパス内の猫の世話を禁止、猫たちの未来は。2015年5月30日。


チャールズ・ジャヌッツイ氏は25年間、彼が勤める大学敷地内に暮らす野良猫の繁殖抑制に取り組んできた。
しかし現在、大学側との対立を余儀なくされている。
キャンパス内にいる野良猫への餌やりやその他の世話の一切が禁じられたため、ジャヌッツイ氏はインターネット署名を開始した。
ジャヌッツイ氏は、福井大学文京キャンパスで長年准教授を務めてきた。
ペンシルバニア出身のジャヌッツイ氏、「野良猫の世話は子供の時からしていました。福井に来てからもすぐ世話を始めました。周辺には見捨てられた野良猫だらけでしたから」。
それはTNRと呼ばれる、野良猫を捕獲(Trap)して去勢(Neuter)を施した後、元の場所に戻す(Release)活動を実践している。
「大学側は現在、キャンパス内での猫の餌付けを一切禁じ、私にも活動をすべて止めるように言い渡しました」。



 ジャヌッツイ准教授に同情し、「だから日本は動物愛護後進国だ」、「福井大学は餌やりを認めるべきだ」といった意見がインターネット上で散見されます。しかし25年間もTNRを行ってきて、野良猫が減らないとは、TNRが効果がないということの証明にほかならないでしょう。また、25年間も餌やりを黙認してきた福井大学の温情や忍耐にも感心します。
 ジャヌッツイ准教授は、故郷のペンシルベニア州で野良猫の給餌をしていたとありますが、この記述も「アメリカでは野良猫への給餌は寛容。日本は動物愛護に遅れている」と誤認させる記述で好ましくないと思います。では、ジャニッツイ准教授の出身地、ペンシルベニア州では、野良猫への給餌はどうなのでしょうか。

 ペンシルベニア洲には、2,562の自治体があります(ペンシルベニア州)。そのうちで、TNRを制度化して、認可されたTNRマネジメントに限り、給餌が許可される自治体は6自治体です(ごく最近条例が施行されたタウンシップがありますが、それを加えても7自治体です。List of governments supporting trap-neuter-return)。
 多くの自治体では、野良猫などへの給餌を条例で禁じています。今年の10月に、「最高刑を懲役1年と罰金の併科」で野良猫への給餌を禁じる条例が施行されたミルホール自治区があります。なお、ミルホール自治区は、条件を満たして認可を受けたTNRに限り、野良猫への給餌を認めています。この件に関しては、私は記事にしています。野良猫の餌やりの最高刑は懲役1年と罰金の併科~アメリカ、ミルホール市
 一方、ペンシルベニア州では、例外なく、つまりTNRを行ったとしても野良猫への給餌を禁じる自治体がいくつかあります。今年の9月に、条例が施行された自治体の例を挙げます。Lebanon County feeding bans draw ire of feral cat lovers 「レバノン郡の給餌禁止条例は野良猫偏愛者の怒りを招く」。2017年7月28日。


They’re a major carrier of rabies, according to the Centers for Disease Control and Prevention – and they can simply be annoying.
This suggests that all these efforts without an effective education of people to control the reproduction of house cats (as a prevention for abandonment) are a waste of money, time and energy.
Critics say the supposed scientific proof of TNR’s success is really wishful thinking by animal lovers who wish to avoid what wildlife writer Richard Conniff called the “deeply dispiriting business” of euthanizing cats.
One Cornwall resident living near a “feeder” of stray cats said that as many as 15 cats will tear through her trash bags, dig through her flower beds to use them as a litter box, and keep her awake at night with cat fights.
In response to complaints about a “feeder” on Walker Street, the council voted earlier this month to advertise an ordinance banning the feeding of stray animals like cats, squirrels and skunks.
Not everybody loves TNR.
Supporters and opponents of TNR agreed that it must comprehensively neuter most cats in a target area in order to be effective, and therefore requires substantial time and manpower.
Conniff said that he would instead like to see municipalities remove feral cats from public areas, and either make them available for adoptions or euthanize them.
The Myerstown Borough Council passed an ordinance in September 2016 banning feeding completely.
A move one TNR advocate calls “panic policy making” and “criminalizing kindness.”

野良猫は、アメリカ連邦疾病対策予防センター(the Centers for Disease Control and Prevention CDC)によれば、狂犬病の主要な媒体であり、単に迷惑だとしています。
TNRのすべての努力は、飼い猫の繁殖を抑制するための(捨て猫防止のための)、人々に対する効果的な教育がなければ、お金、時間、エネルギーが無駄になることを示しています。
野生動物に関する作家であり、評論家である、リチャード・コニフ氏は、TNRの成功の科学的な証明は、「ひどく失望させるビジネス」と呼ばれる猫の安楽死を避けたいと望んでいる、動物愛好家による希望に過ぎないと言います。
あるコーンウォールの居住者は、野良猫の「餌やりさん」の近くに住んでいると、15匹もの猫がゴミ袋を破り、自分の家の花壇を掘りおこしてゴミ箱に使い、夜になると猫のケンカで目を覚ますと語りました。
ウォーカー・ストリートの「餌やりさん」に関する苦情を受けて、自治体議会は今月、猫、リス、スカンクなどの野生動物への給餌を禁止する条例を公布するための採決を行いました。
誰もがTNRを好ましいとはしていません。
TNRの支持者と反対者の双方が、TNRが効果的であるためには、ターゲットとする地域のほとんどの猫すべてで不妊去勢しなければならず、したがって相当な時間と人員が必要であることに同意しました。
コニフ氏はTNRの代わりに、地方自治体が野良猫を公共の場所から排除し、飼い猫として譲渡したり、安楽死させたりすることを望むと述べました。
マイヤーズ・タウン・ボローの自治体は、2016年9月に完全に給餌を禁止(註 いかなる場合でも。もちろんTNRを行ったとしても)する条例を可決しました。
一人のTNR擁護派は、それを「恐怖の政策策定」、そして「優しさに対する犯罪だ」と呼びかけました。



 迷惑餌やり(nuisance feeder)のチャールズ・ジャヌッツイ准教授ですが、生まれ故郷のペンシルベニア洲では、刑事処罰を受ける可能性がある行為を、外国の勤務先だから強硬にしようというのでしょうか。日本は、野良猫の餌やりに対しては寛容です。福井大学も相当忍耐を重ねてきたと推測します。
 その上で、日本のペット産業の的はずれな批判をして、自らの迷惑行為を正当化しようという魂胆は相当厚かましいです。アメリカの方がはるかに犬猫の殺処分が多いですし、野良猫への給餌に対する処罰は厳しいです。福井大学の餌やり禁止措置は、当然だと私は思います。


(動画)

 同志社大学キャンパス猫。2016/02/29 に公開。2014年5月 同志社大学京田辺キャンパスにて。同大学敷地内には、沢山の猫が生息しています。
 Do-Cat(同志社猫サークル) (@Do_Cat_C) | Twitter。京田辺キャンパスが活動中心地。大学は、構内の衛生状態などを考えないのでしょうか。これは猫の交尾行動です。大学猫って、不妊去勢しているんじゃないのですか?




(追記)

 福井大学構内での、野良猫餌やり禁止についてご存知の方からコメントをいただきました。以下に引用します。「大学猫」は是か非か~福井大学でのトラブル

該当大学の関係者です.
結論を先に申しますと,「大学猫」とやらの活動は現在行われておりません.
この大学猫活動は,ニュース・ソースにある教員が,キャンパス内の取り壊し予定の空き校舎を利用して行っていました.
ある日突然,学長(理事だったっけ?)から餌やり禁止のメール配信があって,構成員全員がようやくある程度の事情を知ったのです.
その後は一部の人間による抗議活動があり,署名が学長や理事の元に届けられたのかもしれません.
2017-11-17(00:46) : ネコ大好き 様

2千数百人の人署名が集まったというのも,このニュースソースを見て初めて知ったくちです.
この2千人の内訳はわかりませんが,インターネットで集めたということらしいので,東京や大阪など無関係の人たちが混じっていることは確かでしょう.
もし,本当に大学猫活動に理解を求め,大学当局の決定を覆したいなら,何で署名簿を持って正門に立ち,また各構成員を順番に回って署名を集めなかったのか.
どうみてもデメリットの方が大きく,大学猫は認められません.
「エサやり禁止」のお達しが来て,その後何事もなく,気が付いたら空き校舎近くから猫がいなくなっていた,と言うのが一構成員の偽らざる感想でございます.
2017-11-17(23:37) : ネコ大好き 様

 やはりといいますか。私がかねてより主張していることですが、「野良猫被害を解消するには、最も効果が高いのは徹底的に餌やりを禁じることである。それだけで9割以上が問題解決となる。捕獲して殺処分する必要すらない」の実例を、「ネコ大好き」様が紹介してくださいました。ジャヌッツイ准教授が25年間もTNR活動をしても野良猫はいなくならなかったのに、2015年に餌やりを禁止して以降、最長でも2年で野良猫が消滅したのです。
 アメリカでは2014年頃に、TNR活動を原因とする発疹チフスがカリフォルニア州の自治体で流行し、多くの人が感染しました。その事件以降に、アメリカの自治体で「例外のない野良猫への給餌禁止条例」の成立が増えています。日本でも、明らかに効果がなく、デメリットだけの地域猫活動が否定され、給餌禁止へと方針転換するには、重大な地域猫活動を原因とする感染症が流行するまで待たなければならないという気がします。

「大学猫」は是か非か~アメリカ、フロリダ州立大学は餌やり禁止で猫戦争が頻発



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Domestic/Inländisch

 記事、
「大学猫」は是か非か~福井大学でのトラブル
「大学猫」は是か非か~アメリカ、ロサンゼルス郡では教育施設構内での餌やりは全面禁止の続きです。
 記事、「大学猫」は是か非か~福井大学でのトラブル、で取り上げたことですが、福井大学では野良猫に餌やりをしている准教授とそれを禁止するとした大学との間でトラブルがありました。アメリカにも同様のケースがあります。フロリダ州立大学では構内の野良猫の餌やりを禁じています。さらに「有害生物管理」の専業職員を配置し、大学構内の野良猫を捕獲し、行政に引き取らせています(そのほとんどが安楽死となります)。「構内の野良猫への給餌禁止」、「捕獲(事実上の殺処分)」は、フロリダ州立大学以外の大学でも行っています。



 サマリーで示した、フロリダ州立大学での、野良猫に給餌している大学職員と、大学との間の紛糾について報じる記事から引用します。若干古い記事ですが。UF faces struggle over what to do about feral cats 「フロリダ州立大学は、野良猫をどうすべきかで苦労しています」。2012年10月15日。


Worden and other employees of UF’s business college have long fed feral cats on campus, some that made homes in the crawl space below Bryan Hall.
Last week, UF’s pest management coordinator ordered the grates blocking the crawl spaces to be secured to keep animals from getting in.
After an office worker Monday heard the cries of a cat that had been unintentionally trapped under the building, Worden brought a crowbar from home and pried open a couple of the grates.
The situation is the latest conflict between campus cat lovers and the university workers tasked with controlling the animals as pests.
UF policy bans the feeding of feral cats on campus in part to prevent the insects that can be attracted by the food.
The university’s pest management department captures feral cats and brings them to Alachua County Animal Services, where they’re euthanized unless adopted.
About 100 cats roam free on campus, a designated wildlife sanctuary, often killing birds and other native animals.
The cats also spread fleas and disease.
Worden and other cat lovers object to UF’s policy because it leads to cats being euthanized.
The University of Central Florida and other universities have done similar programs on their campuses.

ウォーデン氏とフロリダ州立大学のビジネスカレッジの他の職員たちは長い間、大学構内で野良猫の給餌をしていました。
そのうちの何人かは、ブライアンホールの床下にあるスペースに、野良猫ハウスを作りました。
先週のことですが、フロリダ州立大学の有害生物管理のコーディネーターは、床下のスペースに動物の侵入を防止するための格子を設置する工事を発注しました。
大学職員が月曜日に、建物の床下で意図せず閉じ込められた猫の叫び声を聞いた後に、ウォーデン氏は家からかなてこを持ってきて、格子の何箇所をこじ開けました。
この状況は、構内の猫愛好家とその動物(=猫)を有害生物として管理することを任された大学の従業員との間の、最近の対立です。
University of Florida(UF=フロリダ州立大学)の方針は、大学構内の野良猫への給餌の一部を禁止していますが、餌に惹きつけられる害虫を防ぐというものです。
大学の有害生物管理部門は、野良猫を捕獲し、貰い手がなければ安楽死させる、アラチュア郡のアニマルサービス(不要動物を収容する行政施設)に運びます。
約100匹の猫が野生動物保護区に指定された大学構内で自由に徘徊し、鳥や他の在来動物を頻繁に殺しています。
さらに猫は、ノミと病気も拡散させました。
ウォーデン氏や他の猫愛好家は、猫を安楽死させるために、フロリダ州立大学の方針に反対しています。
(フロリダ州立大学以外の)セントラルフロリダ大学や他の大学でも、大学構内での同様のプログラム(野良猫の給餌禁止と捕獲~行政施設への持ち込み、つまり殺処分)を行っています。



 私個人としては、福井大学の構内の野良猫の餌やりを禁じたことは英断だと思います。「アメリカやドイツ(ドイツでは2015年に連邦法で野生動物の給餌を禁止しました。ドイツでは法律上は、非占有猫は野生動物です)では、大学での野良猫の餌やりは日本と異なり寛容である」という情報や、それと著しく誤認させるメディアの報道があります。しかし、それは例外をことさら強調したものであったり、その事実が疑われるケースもあります。
 ところで、フロリダ州立大学での野良猫への給餌は、私はかなり以前に記事にしています(フロリダ州立大学を見習って、日本も動物愛護先進国になろう。2012年)。この記事でリンクした、フロリダ州立大学の構内での野良猫給餌禁止方針ですが、次のようにあります。


Florida Statutes Chapter 386 Section .041 prohibits specific actions that contribute to conditions “injurious to public health”.
The feeding of non-domestic (feral) cats contributes to adverse health and safety issues including fleas,rabies, property damage and native wildlife depletion that all impact our beautiful campus.
Therefore, individuals or groups will not be allowed to feed feral cats.
EH&S Pest Management technicians are authorized to remove any animal food and containers found on campus grounds.

フロリダ州法では、公衆衛生に有害な条件を満たす、特定の行為を禁止しています。
在来種ではない野良猫への給餌は、私たちの美しい大学構内で、健康への悪影響やノミ、狂犬病、物的損害と野生生物の絶滅のおそれなど、他にも全ての安全性に問題を及ぼします。
野良猫は、ほかの人の安全や健康を危険に晒していると自覚がない人から餌をもらうことに依存します。
したがって、個人やグループが野良猫に対して給餌を行うことは許されません。
害獣駆除技術者は、大学内で見つかったすべての動物の餌や餌容器の廃棄を行います。



(参考資料)

Feral Cat Colonies in Florida: Legal and Policy Considerations  A Report to U.S. Fish & Wildlife ServiceDecember 2002University of Florida Conservation ClinicPamela Jo Hatley, J.D. Candidate, 2003Thomas Ankersen, Director
 「フロリダ州野良猫の一群管理:法的および政策に関する考慮事項」。

TNRによる野良猫の管理は、・野生生物に対する捕食などの悪影響、・感染症のリスク、・TNRにより野良猫を減少させることは不可能、であることから、TNRを否定しています。


(動画)

 長崎大学猫 2016/06/14 に公開。「大学猫シンポジウム」の中心大学の一つであり、地域猫(つまり不妊去勢を行い、繁殖制限をする)を行っているとしています。しかしなぜ繁殖制限をしているのに、幼齢猫がいるのですかね(大笑い)。




 大学で産まれた子猫がクソ可愛い 2012/06/26 に公開。こちらも大学内で不妊去勢をして増やさないことを前提とした地域猫活動をしているという、慶應義塾大学のビデオ。

「大学猫」は是か非か~アメリカ、ロサンゼルス郡では教育施設構内での餌やりは全面禁止



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(Summary)
An Army of Cat Lovers Is Feeding L.A.'s Feral Felines. Should They Be?
The Los Angeles Unified School District includes feral cats on its "Pest Management" guide and bans the feeding of cats on campus due to the risk they pose to children.


 記事、「大学猫」は是か非か~福井大学でのトラブル、の続きです。日本では近年、大学構内での地域猫的活動が増えつつあるようです。大学から公認を得て、組織化して行っているケースもいくつかあります。対して大学構内での給餌などの、地域猫的活動を禁止した福井大学があります。アメリカ合衆国では、教育施設の構内での野良猫への給餌を一律で禁じている自治体があります。構内での餌やりなどを禁じ、野良猫を捕獲して行政組織に引き取らせている(多くが殺処分される)フロリダ州立大学などもあります。近年では、アメリカではTNR活動であっても、給餌を禁じる条例がむしろ増えつつあり、それに伴い、大学などの教育施設においても野良猫の給餌を禁じるケースが増えているように思います


 まず、自治体内の教育施設内での野良猫への給餌を一律に禁じている、アメリカ、ロサンゼルス郡のケースです。An Army of Cat Lovers Is Feeding L.A.'s Feral Felines. Should They Be? 「猫偏愛者の軍隊は、ロサンゼルスの野良猫へ餌やりをしています。それはするべきことでしょうか?」。2015年3月31日、から引用します。


Feeders might be doing as much harm as good.
There are a lot of feral cats in L.A.; though it's impossible to truly get a handle on the population, estimates of Los Angeles County's feral cat population range from 1 million to 3 million across the county — which could be as many as one cat for every four humans.
The Los Angeles Unified School District includes feral cats on its "Pest Management" guide and bans the feeding of cats on campus due to the risk they pose to children.
The L.A. County Department of Public Health advises residents to avoid any interaction with feral cats.
Because they might be carrying fleas infected with typhus, which can spread to humans through the fleas' feces or bite.
L.A. County documented 379 cases of flea-borne typhus between 2001 and 2014, according to the state Department of Public Health.
Feral cats may also carry toxoplasmosis, a parasitic disease that's spread through a cat's feces.
Symptoms often begin like a flu but in extreme cases can develop into seizures, brain infections and schizophrenia.
Pregnant women and those with compromised immune systems are especially at risk.

野良猫への餌やりは、良いことをしていると思っていながら、実は多くの損害を与えているかもしれません。
ロサンゼルス郡には多くの野良猫が存在し、その正確な数を把握することは不可能ですが、ロサンゼルス郡の野良猫の数の推定値は、郡全体で100万〜300万の範囲です- それは人4人につき1匹の猫の割合になる可能性があります。
ロサンゼルスでは、すべての学区は一律に野良猫は「有害動物管理」指針に記載されているとおり、子供たちに与えるリスクにより、学校構内においては猫への給餌を禁止しています。
ロサンゼルス郡公衆衛生局は、野良猫との相互作用を避けるように住民に助言しています。
なぜならば、野良猫はチフスに感染したノミを持っているかもしれませんし、チフスがノミの糞やかみ傷から人に伝染する可能性があるからです。
ロサンゼルス郡の公衆衛生省によると、2001年から2014年までの間に、379のノミ媒介性発疹チフスの症例を報告ました。
野良猫はまた、猫の糞便を通じて広がる寄生虫性疾患である、トキソプラズマ症を感染させる可能性があります。
トキソプラズマ症の症状はしばしばインフルエンザのように始まりますが、極端な場合には発作、脳の感染症および統合失調症に発展する可能性があります。
妊娠している女性や、免疫システムが損なわれている人は特に危険にさらされます。



 カリフォルニア州ロサンゼルス郡のケースは、行政指導により教育施設構内での野良猫への給餌を禁じています。しかし私有地内であっても、TNR活動の一環であっても、いかなるケースにおいても、野良猫(飼い猫登録が無登録)への給餌を禁じる条例がアメリカの自治体ではいくつもあります。そのような自治体では、自動的に大学内での餌やりが禁止されることになります。
 例えば、ニュージャージー州の、ウエスト・オレンジ・タウンなどがそうです。New Jersey Town Bans Feeding Stray Cats 「ニュージャージーの町は、野良猫への給餌を禁じた」。2014年9月14日、から引用します。


The New Jersey town of West Orange just announced a complete ban on feeding stray cats.
Residents and visitors have been prohibited from feeding strays or wildlife anywhere in the town.
Now the law outright bans even the feeding of animals of any kind, anywhere in the town, including on their own private property.
The ordinance has sparked a debate as feeding strays is part of the implementation of the TNR Program.
The new law would make this illegal.

ニュージャージーのウェスト・オレンジ・タウンでは、野良猫への給餌を完全に禁止すると発表しました。
住人や訪問者は、町のいかなる場所においても、野良犬猫や野生生物に給餌することが禁止されます。
現在法律は、自己所有の私有地内を含め、町のいかなる場所においても、あらゆる種類の動物の給餌を禁止しています。
条例は、TNRプログラムが実施されている猫の一部にとっては、栄養失調をもたらすとの議論を巻き起こしています(註 つまりTNR活動であっても給餌は禁じられる)。
新しい法律では、TNRに伴う給餌は違法となります。



 既に書いたとおり、ロサンゼルス郡は、郡内で一律に、学校内での野良猫への給餌を禁止しています。理由は、野良猫がもたらす感染症のリスクです。野良猫は自由に徘徊し、給餌を行っている学校の構内にとどまらず、周辺の住民にも感染症のリスクを及ぼす可能性があります。ロサンゼルス郡においては、2014年頃に、野良猫が拡散させたノミにより発疹チフスが流行しました。行政の中止指導に従わずにTNRマネジメント活動を続けた動物保護団体のTNR猫により、人への発疹チフス感染がありました。TNRを行っていた団体は、刑事訴追を受けました。これは私も記事にしています(TNRマネジメントにより発疹チフスが流行したアメリカの事例~野良猫は公衆衛生上の脅威であるTNRにより発疹チフスを拡大させた団体は刑事訴追に直面している~アメリカ、カリフォルニア州オレンジカウンティー)。
 日本では、発疹チフスの発症は近年確認されていませんが、新しい感染症が出現しています。例えばマダニが媒介するSFTSですが、感染したマダ二のみならず、猫と犬からの感染も確認されています。猫から感染した患者さんは死亡しました。猫は、感染マダニを拡散させます。また、猫から直接無関係な人へ感染する可能性があります。

 アメリカの大学では、構内での野良猫の餌やりを全面的に禁止しているところがいくつもあります。その一つがフロリダ州立大学です。フロリダ州立大学では、「有害生物管理専業職員」を大学内に配置しています。野良猫の餌は見つけ次第廃棄します。そして野良猫を捕獲し、郡のアニマルサービスにそれらの野良猫を持ち込む(多くは殺処分される)という、かなり強硬な手段を講じています。
 次回は、このフロリダ州立大学について書きます。フロリダ州立大学では、強硬な野良猫の給餌禁止をしていますが、それでも強引に大学構内で餌やりをする職員などが絶えないようです。その対立は、福井大学の比ではないかもしれません(続く)。


(動画)

 ディズニーランドに住み着いたニャンコたち / 推定200匹が “勤務中”。2014年11月24日公開。いまだにカリフォルニア州のディズニーランド園内では猫のTNR活動が行われており、「TNRの素晴らしい成功例。カリフォルニア州のディズニーランドは猫の楽園」との嘘情報が拡散されています。本当に嘘情報の拡散の有害はなはだしい。
 しかし、真実は次のとおりです。カリフォルニア州のディズニーランドの猫TNR活動は、2008年にカリフォルニア州行政裁判所により停止命令が出されていました。それにもかかわらず違法に続けられていたのです。さらに周辺自治体で、TNR猫が原因とされる発疹チフスが流行し、例外のない野良猫への給餌を刑事罰で禁じる条例が制定されました。ディズニーランドは、来場者の安全のためなどにより、2015年に園内の猫をすべて殺処分しました。


 ネズミの国だけに?アメリカのディズニーランドに住みついた野良猫たちとそのサイドストーリーより。

追記:2015年10月02日
現在、アナハイムは 猫が原因とみられる皮膚疾患が確認されたため、TNR(野良猫を捕獲して去勢・避妊ご元の場所に戻す)と餌やりが禁止されたそうだ。
違反すると罰金及び禁固刑となり、 ディズニーランドの猫は全頭根絶されることとなったようだ。




(参考資料)

Feral Cats of Disneyland, Anaheim, Prevented from Being Fed 「アナハイムのディズニーランドの野良猫 連邦政府による防止」。

As of Jan. 1, 2015, per Anaheim City Code: COD2015-01329, it is illegal to feed feral cats – not just at Disneyland, but all over the Southern California city.
And the feral-feeders who spend time caring for these cats to the best of their abilities think so too – especially because many have been threatened with fines and jail time if they don’t stop caring for these helpless creatures.

2015年1月1日現在、アナハイム市条例コード:COD2015-01329に基づき、ディズニーランドのみならず、カリフォルニア南部の全てで野良猫へ給餌することは違法です。
そして、これらの猫のために、最大限の努力をして時間を費やしている、野良猫の給餌者(TNR活動家)は、これらの無力な生きもの(野良猫)の世話を止めなければ、多くの人が罰金と刑務所での懲役に脅かされることになります。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,227ブログ中6位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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