TNRマネジメントにより発疹チフスが流行したアメリカの事例~野良猫は公衆衛生上の脅威である



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(Summary)
Typhus became epidemic in some counties in California between 2012 and 2015.
The county mobilized police officers and captured the stray cat,and those cats were euthanized.
The organization that was conducting TNR management was criminal prosecuted.
In addition, Disneyland in Los Angeles euthanized all the cats in the park in 2015.


 記事、   
野良猫に咬まれて感染症で死亡した女性~野良猫は公衆衛生上の脅威である
アメリカ連邦政府機関(CDC)はTNRに反対した~野良猫は公衆衛生上の脅威である
の続きです。これらの記事では、日本における主にダニが媒介する感染症の、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染した猫から人が感染し、死亡した例を取り上げました。またCDC(アメリカ連邦政府疾病予防管理センター)が、感染症のリスクが高まるなどという理由で、TNRマネジメントに反対していることを書きました。今回は、TNRマネジメントにより、発疹チフスという重大な感染症が流行した、アメリカ、カリフォルニア州の自治体の事例を取り上げます。



 2012年~2015年頃に、アメリカのカリフォルニア州の複数の自治体では、発疹チフスが流行しました。発疹チフスはノミが媒介します。カリフォルニア州での発疹チフス流行の原因は、野良猫やTNR猫がノミを広く拡散したこととされています。
 発疹チフスが発生した各自治体は、警察官まで動員して野良猫やTNR猫を捕獲し、殺処分することにより発疹チフスを収束させました。TNRマネジメントを行っていた団体は刑事訴追されました。各自治体は、野良猫への給餌を例外なく(私有地内であっても、TNRであっても)刑事罰で禁じる条例を制定しました。
 以上についての、私の記事です。ソースは、各記事にリンクしてあります。
アメリカでのTNRは、人への発疹チフス感染をもたらした
「TNRは公的殺処分を減らす」と言う大嘘
TNRのあまりにも悲惨な結末~オレンジカウンティーの発疹チフス流行
TNRにより発疹チフスを拡大させた団体は刑事訴追に直面している~アメリカ、カリフォルニア州オレンジカウンティー


 なお、発疹チフス流行地に位置するカリフォルニア州のディズニーランドは、2015年に園内に生息する猫をすべて捕獲し、安楽死処分しました。ディズニーランドは、2008年にカリフォルニア州行政裁判所から園内のTNR活動と給餌の停止を命じられましたが、判決後も閉園後の夜中にこっそりと続けられていました。
 近辺の発疹チフス流行により来園者の安全を確保するためと、周辺自治体での野良猫への例外のない給餌禁止条例の制定と、TNR活動の禁止の影響があったと思われます。なお、日本のメディアの一部は、カリフォルニア州のディズニーランド園内のTNR活動と給餌を「素晴らしいアメリカのTNRの成功例」と報じているものがあります。しかしそれは、全く事実に反する大嘘です。また現在でも、「カリフォルニア州のディズニーランドでTNR活動が行われている」との報道や、動画公開がありますが、それも大嘘です。2015年にカリフォルニア州ディズニーランド内の猫をすべて安楽死した後は、カリフォルニア州ディズニーランド内ではTNRマネジメントも野良猫への給餌も行われていません。
  以上についての、私の記事です。ソースは、各記事にリンクしてあります。
「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
続・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
続々・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド


 今回の連載で取り上げている、主にダニから感染する致死的な感染症、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)以下、SFTSと記述します」が猫から人に感染し、死亡した日本の症例ですが、感染者数が増えたならば、まさにカリフォルニア州の発疹チフス流行と類似のケースとなります。SFTAは主にダニが宿主で、多くはダニに噛まれることにより感染します。感染した哺乳類から人が感染するケースもあります。一方発疹チフスは、ノミが宿主で、発疹チフスに感染したノミに人が刺されることにより、感染します。ダニもノミも、屋外を徘徊する猫に好んで寄生するという共通点があります。
 発疹チフスもSFTSも、TNRマネジメント(地域猫活動)により猫に給餌を行えば、猫の生息密度が高まり、ダニ、ノミの猫間の移動が容易となり、猫の感染が促進されます。TNRマネジメントにより給餌などを行えば、人と猫が密着することとなり、猫についたダニ、ノミ、もしくは猫から直接人が感染するリスクが高まります。また、TNRマネジメント(地域猫活動)により人馴れした猫は容易に人の生活圏に入り込み、ノミ、ダニを拡散させて、TNRマネジメント(地域猫活動)をしていない人にも感染症のリスクを高めます。

 SFTSは、日本で2013年に初めて感染が確認されて以降、既に266名が感染し、57名がなくなっています。また致死率は30%と高い感染症です。重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSウイルス)は、日本全国の調査では、5-15%のマダニが保有しており、愛媛県ではウイルス保有率は6 - 31%です。けして珍しいウイルスではありません。かなりマダニの保有率が高いですし、むしろありきたりなウイルスといっても差し支えないのです。今後、さらにダニのウイルス保有率が上がることも考えられます。
 つまり現在の日本は、SFTAの人感染は、いつ流行しても不思議ではない状態にあると言っても良いのです。そのような状況で、行政が所有者不明猫の引き取り(動物愛護管理法35条3項の行政の義務規定)を拒否し、野良猫の温存、むしろ野良猫の増殖に寄与する地域猫活動を推進するのは、公衆衛生の面では極めて危険です。

 次回記事では、「行政が所有者不明猫の引き取り(動物愛護管理法35条3項の行政の義務規定)を拒否し」、「野良猫温存、むしろ野良猫の増殖に寄与する地域猫制度を推進する」ことにより、それが原因となって、SFTSなどの感染症が流行した場合の、行政の法的な責任について考察します。結論から言えば、私は仮にそのような状況でSFTAなどの感染症が野良猫、地域猫が原因で流行し、重症患者や死亡者がでたとしたら、私は行政の作為義務違反を問うことができると考えます。
 アメリカ、カリフォルニア州のオレンジ郡では、TNR猫が発疹チフスの流行の原因となったとして、TNR活動団体が刑事訴追されました。そのTNR活動団体は、行政の、TNR活動の停止を求める勧告を無視してTNR活動を強行していたのです。また発疹チフスが発生したカリフォルニア州の自治体は、積極的に野良猫、TNR猫を捕獲していました。ですから私は、自治体の法的責任は問われなかったのだろうと分析しています。


(画像)
 
 2012年に、オレンジカウンティーのサンタアナ街区の中学生らが発疹チフスに感染しました。原因となる野良猫のゼロ化~根絶する、との方針を受けて、野良猫捕獲作業をする警察官ら。捕獲された野良猫は全て安楽死させられ、猫に寄生していたノミはチフス検査が行われました。Santa Ana on alert for typhus「サンタアナは、チフスに対して警告をしている」。2012年5月30日。

City officials zeroed in on two schools in Smith's densely packed neighborhood and set a dozen traps to catch feral cats that might carry disease-bearing fleas.

市当局は、スミスの人口密集地内の2つの学校に、チフスに感染したノミをもたらす可能性がある野良猫をゼロにするために、野良猫を捕獲する1ダースの罠を設置します。


サンタアナ 猫捕獲


(動画)

 ディズニーランドに住み着いたニャンコたち / 推定200匹が “勤務中”。2014年11月24日公開。いまだにカリフォルニア州のディズニーランド園内では猫のTNR活動が行われており、「TNRの素晴らしい成功例。カリフォルニア州のディズニーランドは猫の楽園」との嘘情報が拡散されています。
 しかし、真実は次のとおりです。カリフォルニア州のディズニーランドの猫TNR活動は、2008年にカリフォルニア州行政裁判所により停止命令が出されていました。それにもかかわらず違法に続けられていたのです。さらに周辺自治体で、TNR猫が原因とされる発疹チフスが流行し、例外のない野良猫への給餌を刑事罰で禁じる条例が制定されました。ディズニーランドは、来場者の安全のためなどにより、2015年に園内の猫をすべて殺処分しました。

 ネズミの国だけに?アメリカのディズニーランドに住みついた野良猫たちとそのサイドストーリー。2014年11月23日。

追記:2015年10月02日
現在、アナハイムは 猫が原因とみられる皮膚疾患が確認されたため、TNR(野良猫を捕獲して去勢・避妊ご元の場所に戻す)と餌やりが禁止されたそうだ。
違反すると罰金及び禁固刑となり、 ディズニーランドの猫は全頭根絶されることとなったようだ。






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アメリカ連邦政府機関(CDC)はTNRに反対した~野良猫は公衆衛生上の脅威である



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(Summary)
CDC (Centers for Disease Control and Prevention)says.
The CDC paper disagrees with the notion that TNVR programs cause feral cat colonies to slowly decrease in size as cats die of natural causes.
Further,TNVR Group-feeding of cats by colony caretakers puts cats at greater risk for contracting diseases whose transmission is augmented by increased animal density.


本ブログ記事は、7563ブログ中9位を獲得しました。

 前回記事、野良猫に咬まれて感染症で死亡した女性~野良猫は公衆衛生上の脅威である、の続きです。前回記事では、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が野良猫から感染して女性が死亡した事件を取り上げました。しかし野良猫から致死性の感染症をうつされるリスクは、他にも多くあります。野良猫をTNRにより温存させ、人が野良猫に対して捕獲、不妊去勢したり、給餌を行うなどで野良猫と濃厚に接触することは感染症のリスクを高めます。また、野良猫を人の生活圏に呼び寄せることにより、無関係な人に対しても感染症のリスクを高めます。アメリカ連邦政府機関であるCDC(アメリカ連連邦疾病管理予防センター)は、早くからTNRマネジメントに反対しています。


 私はかつて、アメリカ連邦政府機関である、魚類野生動物サービス庁(U.S. Fish and Wildlife Service )が2009年に自らのHPで、完全にかつ明確に、猫のTNRマネジメントを否定したことを取り上げています(アメリカ連邦政府は、明確かつ完全にTNRを否定しました)。残念ながら、その記述はHPから削除されましたが、本庁がTNRマネジメントを否定する理由は、「1、野良猫の減少効果がない」、「2、生態系へ悪影響を及ぼす」、「3、人への感染症のリスク」、です。
 魚類野生動物サービス庁(U.S. Fish and Wildlife Service )以外にも、一貫してTNRマネジメントに反対している、アメリカ連邦政府機関があります。それはCDC(アメリカ疾病管理予防センター。Centers for Disease Control and Prevention)です。この機関は、アメリカ合衆国、保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所です。CDCがTNRマネジメントに反対する理由は、魚類野生動物サービス庁(U.S. Fish and Wildlife Service )と同じですが、特に「TNRマネジメントが感染症の脅威となる」、という理由で、早くから一貫して警告しています。

 CDCが、感染症の危険を高めるという理由で、猫のTNRマネジメントに反対しているという、アメリカのマスメディア、USA todayの記事から引用します。なおこの記事では、感染症として狂犬病を強調していますが、CDCは今まで多くの、猫と人との人畜共通感染症にしばしば言及しています。
 Feral cat colonies could pose rabies risk, CDC says 「(TNRマネジメントによる)野良猫の群れは、狂犬病リスクを引き起こすとCDCは述べています」。2013年8月17日。


Cats are the main domestic animal linked to human exposure to rabies.
Efforts to care for abandoned cats could mean more humans will be exposed to rabies, researchers at the federal Centers for Disease Control and Prevention say.
For 30 years, the main domestic animal linked to human exposure to rabies in the United States has been the cat.
Approximately 300 rabid cats are reported each year in the United States, says Jesse Blanton, a CDC epidemiologist.
The Florida Department of Public Health has declared that feral cats raise public health concerns.
The American Association of Wildlife Veterinarians supports bans on feral cat colonies because of the risks they pose to wildlife and human health.
The CDC paper disagrees with the notion that TNVR programs cause feral cat colonies to slowly decrease in size as cats die of natural causes.
It cites studies showing that many continue to increase over time, either because not all animals are neutered or because of the arrival of new cats drawn to the food.


猫は狂犬病の人間に対する、暴露に関係する主な家畜です。
捨てられた猫を世話する努力は、より多くの人が狂犬病の危険性にさらされることを意味する可能性があると、CDC(アメリカ連邦疾病管理予防センター)の研究者は言います。
30年来、アメリカの狂犬病の、ヒトへの暴露に関係する主な家畜は猫でした。
CDCの疫学研究者である、ジョゼ・ブラントンによると、毎年約300匹の狂犬病猫が米国で報告されています。
フロリダ州公衆衛生局は、野良猫が公衆衛生上の問題を起こしていると宣言しています。
野生動物と人との健康に与えるリスクにより、野生動物獣医学会は、野良猫の一群管理(TNR活動)に対する禁止を支持しています。
CDCの論文では、TNVR(註 TNR+ワクチン接種。日本ではTNRマネジメントでワクチン接種を行うことはないがアメリカではほぼ条例で義務付けられている)プログラムでの、猫が自然死していけば、野良猫の群れの猫の数は徐々に減少していくという考え方には反対しています。
TNRV(TNR)活動においては、すべての猫が去勢されているわけではないですし、新しい猫が餌に引き寄せられたために、多くのTNRV(TNR)管理の猫の一群は、時間の経過と共に猫の数が増加し続けていることを示す研究を引用しています。



 上記の記事では、CDCがTNR(+Vaccine)マネジメントに反対する理由として、主に狂犬病リスクと、TNR(+V)では野良猫は減らないことを挙げています。しかしCDCは、TNR(+V)マネジメントは、狂犬病以外にも、多くの感染症のリスクを高めるとして、TNR(+V)マネジメントに反対しています。
 Rabies Prevention and Management of Cats in the Context of Trap, Neuter, Vaccinate, Release Programs 「トラップ、ニューター、(+ワクチネート)、リリースプログラムの状況における狂犬病の予防と管理」。2016年9月23日。学術誌、Zoonoses Public Health 「人畜共通感染症と公衆衛生」に掲載された論文。


Public Health and TNVR Programs
Many other potential zoonotic and cat-specific diseases are harbored in feral cat populations in addition to rabies.
Among these are bartonellosis, toxoplasmosis, plague, endo- and ectoparasites, feline immunodeficiency virus (FIV), feline leukemia virus (FeLV), and rickettsial diseases .
Many of these diseases are prevalent at higher levels in feral cats compared to the owned pet population because outdoor access poses the greatest risk of infection .
Group-feeding of cats by colony caretakers puts cats at greater risk for contracting diseases whose transmission is augmented by increased animal density.
Group feeding also increases risk for contracting rabies and other wildlife diseases by enabling greater contact along the interface between cat colonies and wildlife reservoirs.
Feeding sites that attract raccoons, skunks, and foxes are particularly dangerous because these species are rabies reservoirs in the U.S (CDC, 2008a).

公衆衛生とTNVR(TNR+ワクチン)プログラム
狂犬病に加えて、野良猫の一群(TNR管理されている野良猫集団)には、他にも多くの人獣共通感染症や猫の特有の疾患が存在します。
これらの中には、バルトネラ症、トキソプラズマ症、ペスト、内外寄生虫、猫免疫不全ウイルス(FIV)、猫白血病ウイルス(FeLV)、およびリケッチア病が含まれます。
これらの疾患の多くは、野良猫では飼い猫と比較してより高い比率で流行しています、なぜならば、屋外に出られるということは、感染のリスクが最も高いからです。
TNVR(TNR+V)の猫の一群を世話する猫のグループでの給餌は、猫の密度の増加によって感染が増強され、感染症に罹患するリスクをより高くします。
グループでの猫の給餌はまた、TNR猫の一群と野生動物との境界に沿って、より大きな野良猫と野生動物の病原巣との接触を可能にすることによって、狂犬病および他の野生生物疾患に罹患するリスクを増加させます。
アライグマ、スカンク、キツネを引きつける野良猫の餌場は、これらの種が米国の狂犬病の病原巣であるために特に危険です(CDC、2008年)。



 前回記事で取り上げた、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」はダニが宿主ですが、広く哺乳類も感染し、哺乳類間の感染も確認されています。アメリカCDC(アメリカ連邦疾病予防管理センター)などが指摘するように、この感染症も他の人畜共通感染症と同じく、TNRマネジメント、つまり日本では「地域猫」と呼ばれる制度ですが、により、より感染の危険性が高まります。
 「TNRマネジメントでは、猫の密度の増加によって感染が増強される」。「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。以下、SFTSと記述する」では、感染したダニが複数の猫を行き来し、より感染猫を増やすことを意味します。さらに感染猫を吸血した感染ダニを野良猫が人の生活圏にばら撒きます。また、人が給餌などで猫の世話をすれば、人が感染するリスクが高まります。

 TNRマネジメント(地域猫活動)での猫の給餌はまた野生動物を引き付けることにより、野良猫と野生動物の相互間の感染を容易にします。日本においても、外来種のアライグマ、チョウセンイタチ、ハクビシンなどは、野良猫の餌やり場に出没していることが確認されています。これらの外来野生動物は、より広範囲な行動半径をもち、感染症を拡大させます。
 野良猫の温存、さらには地域猫活動(TNRマネジメント)を推進することは、SFTSに限らず、人社会の人畜感染症のリスクを高めます。SFTSの、猫から人に感染した死亡例により、多くの方が、野良猫の管理のあり方について、再考することを私は期待します。


(動画)

 Rabid cat aggressively chases, bites person in Chesapeake. 「狂犬病に感染した猫は攻撃的に追いかけて、チェサピークの人を咬む」。2016年8月25日。
 現在もアメリカ合衆国においては狂犬病の人感染があります。日本では今のところ狂犬病清浄国ですが、いつ再発しても不思議ではありません。もしそうなれば、日本で最も危険なのは野良猫や地域猫、放し飼い猫でしょう。また猫がもたらす感染症は、狂犬病だけではありません。SFTSなどの致死的な感染症は数多くありますし、死亡例もあります。ましてや日本はアメリカと異なり、地域猫活動(TNRマネジメント)においては狂犬病をはじめとするワクチン接種を義務付けている自治体は皆無です。




「ドイツは日本と比べて犬の同行に極めて寛容」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授



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(Zusammenfassung)
Darf man mit Hund ins Restaurant ?
Darf man in Deutschland mit Hund ins Restaurant gehen?
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen,aber da dies ja meistens verboten ist.
Da ist Deutschland wirklich sehr spiessig.....
Hunde sind nicht erlaubt in Supermarkt, in Restaurant und in Textilshops.


 記事、「アメリカでは一部の州でペットショップでの生体販売を禁じている」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授、の続きです。帝京科学大学准教授で、加隈 良枝 (かくま よしえ)という方がいらっしゃいます。この方は新興のネットメディアに記事を寄稿されたりしていますが、誤りが多いので指摘します。大学准教授という立場にありながら、基本的な事柄(例えば英語文献で簡単に入手できるデータ)も確認しない。それで職業研究者としてやっていけることこそ、最大の日本の動物愛護の後進性でしょう。さらにこの方は、省庁の外部委員すら務めておられます。


 まず、帝京科学大学准教授の、加隈 良枝 (かくま よしえ)氏の略歴は、次のとおりです。この方も博士課程は東京大学ですね。


動物福祉・動物愛護に関する研究を行っています。
特に犬や猫の福祉(ストレスの行動学的・生理学的評価、適切な飼育環境、適正な譲渡システム、野良猫や地域猫の管理等)や、動物福祉の普及や動物愛護活動の在り方等を主な研究テーマとしています。
・専門分野 動物福祉学、人と動物の関係学
・主な研究課題 動物福祉・動物愛護の理論と実践 社会におけるペットとの共生に関する研究 
・担当科目 動物福祉論など
・学位 2002年 7月 博士(農学)(東京大学)
・その他の活動 中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会委員(2010年~2013年) 獣医事審議会専門委員(2013年~2015年)



 加隈良枝帝京科学大学准教授がメディアでのインタビューに応じた記事ですが、あまりにも誤りが多いので指摘します。この方の主張されることは同意できるところが多いので残念です。前回記事で指摘した、「ペット大国"とも呼ばれるアメリカでも、子犬の生体展示販売を行うペットショップがないわけではなく(一部には禁止されている州もある)」との引用部分は、完全に誤りです。アメリカ合衆国では現在、ペットショップの子犬などの生体販売を禁じている州(州法・州規則など)は一つもありません。自治体条例にとどまっています。
 その他にも曖昧ではありますが、誤りである、正確とは言えない、著しく誤認を招く部分がいくつかあります。該当する記事、海外との比較から考える、日本の動物福祉(前編) 欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)から一部を引用します。


1、ドイツでは、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関は、すべて犬と一緒に乗ることができる。レストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など。
2、首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり、ジョギングする人や森林浴する人に混じって、犬の散歩をする人の姿が見られるという。



 1、「(ドイツでは)レストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など」ですが、結論から言えば、誤りと言って差し障りありません。日本では「ドイツでは犬をほぼ全てのレストランで同行できる。ドイツではほとんどの場所に犬を同行できる、大変犬に寛容な国である」と著しく誤認させます。
 なお蛇足ですが、バスでは犬は乗車させないというのがドイツでは一般常識のようです。ベルリン州で、「犬のリードにつまずいてバスのステップから転落して乗客が骨折した」事件に関するドイツのインターネットフォーラムでは、「バスに犬を乗車させてはならない」というコメントがありました。私が法律を調べたところ、「公共交通機関(バスも含む)に犬を乗車させて良い」とありました。これは本当の話です。電車での乗車でもラッシュアワーや混雑路線を避けるなどは常識で、日本で喧伝されているほど電車内では犬はみません。

 ドイツでの、犬をレストランに同行出来るかどうかという点ですが、私は過去記事(「ドイツではほぼ全てのレストランで犬を同行することができる」は大嘘)で、ドイツに帰化を希望する外国人向けの、ドイツの常識などを学ぶサイトを引用しています。そのサイトは、ドイツの実情を正確に伝えていると思います。
 なお私の経験ですが、例えばベルリン市街では、犬が許可されているレストランは半数程度ではないかと思います。日本よりは多いです。しかしテラス席のみ可の店も多いですし、外資系の店はお断りが多いです。一般常識として、調理場と客席が完全に分かれている店でなければ犬は遠慮するというのが暗黙の了解だと思います。だからファーストフード店(マクドナルドはフランチャイジーの方針により異なる)などの方が、「犬お断り」が多いような気がします。
 そのサイトから再び引用します。Darf man mit Hund ins Restaurant ? 「(ドイツでは)犬はレストランで許可されていますか?」。


Darf man in Deutschland mit Hund ins Restaurant gehen?
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen,aber da dies ja meistens verboten ist.
Da ist Deutschland wirklich sehr spiessig.....
Hunde sind nicht erlaubt in Supermarkt, in Restaurant und in Textilshops.

私たちはレストランに犬と一緒にドイツでは行くことができますか?
例えば多くの犬の飼い主がレストランに行くと、実際はほとんどのレストランで犬が禁止されています。
ドイツという国は、(犬をレストランで禁止するので)本当に息苦しいです・・・
犬はレストランで、ファブリックの店で(繊維製品。服など)、スーパーマーケットでは(実際問題)許可されていません。



 ドイツでは、日本では報じられていませんが、繊維製品(服など)を売る店ではほぼ全てで犬お断りです。その他にも、日本では犬の同行が当然許可されている場所でも、ドイツは大変厳しく、刑事罰(罰金)でもって禁じているケースが多いです。例えば、児童公園では、ドイツ全土でおそらくすべてで犬は全面禁止です。つまりどんなに小型犬であろうと、口輪をしていようと犬は入れてはなりません。そのほか、シーズン中の水泳ができるビーチや湖畔は特別なプライベートビーチを除いてほぼ全てが犬は禁止されています(これは西ヨーロッパ全域に言えることですが)。そのほか墓などの宗教施設も犬の同行は常識としてしてはならないとされています。
 日本でビーチや湖畔、児童公園で全面的に犬を禁止しているところは例外だと思います。犬の同行を禁じる墓地に至っては、ほぼ皆無ではないかと思います。つまりある面では、ドイツは日本より犬の制限が厳しいとさえ言えるのです。
 一例として、ニーダーザクセン州の州都、ハノーバー(ハノーファー)市のHPから引用します。LIEBE HUNDEHALTERIN, LIEBER HUNDEHALTER, 「親愛なる犬の飼い主の方々へ」。2015年4月更新。


Darüber hinaus gilt ein absolutes Hundeverbot in den sensiblen Bereichen:
auf Spielplätzen und Friedhöfen, im Tiergarten, Stadt parkl Berggarten und im Großen Garten.

また、次の敏感(センシティヴ)領域では、犬は絶対的な禁止が適用されます。
児童公園や墓地、動物園で、市の公園である、ベルクガルテン(Berggarten)とグローセン・ガルテン(Großen Garten)内で(つまり犬全面禁止の公園ということです)。



(画像)

 ドイツ、ベルリン州内の児童公園の入口に掲示されている看板。Hundeverbot 「犬禁止」と大きく明示されています。ドイツでは、幼い子供が遊ぶ公園は、おそらく全てで犬全面禁止です。それは子供の安全対策と、砂場などが排泄物で汚されることを防止するための衛生対策です。多くの児童公園では、公園全体がフェンスで囲われて、入口には扉があり、犬の侵入を防止しています。
 日本で、「犬全面禁止」の児童公園は例外だと思います。私は今まで見たことがありません。ましてや違反者に罰金を科すケースは日本では皆無だと思います。

ベルリン 犬禁止


2、「首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり、ジョギングする人や森林浴する人に混じって、犬の散歩をする人の姿が見られるという」ですが、この森は、Grunewald 「グリューネヴァルト、グリューネの森」のことを指していると思われます。このグリューネヴァルトとはベルリンの景観地区の名称で、その中に複数の公園が点在しています。
 この記述は「グリューネヴァルト全域で犬はノーリード(これは和製英語で通じません)が許可されている」としか解釈できません。しかしそれは「大嘘」です。結論から先に申し上げれば、ベルリン州のグリューネヴァルト内の公園では、犬のリードフリー(犬にリードをしなくて良い)エリアは、全体のわずか4%の面積に過ぎません(大笑い)。広大な都市型公園の一部を「ドッグラン」にしているケースは、日本でも珍しくありません。さらに近年では、グリューネヴァルトでは、「犬全面禁止エリア」が拡大しています。「犬全面禁止エリア」に犬を同行させれば罰金が科されます。日本の広い都市型緑地公園で、犬全面禁止エリアを設け、さらに違反者に罰金を科すというケースは私は聞いたことがありません。グリューネヴァルトの「全面で犬はノーリード(は和製英語で通じません)で良い」という噴飯大嘘情報は、他の媒体でも拡散されています。少し長くなりましたので、この件については次回の記事で書きます。


(画像)

 記事、海外との比較から考える、日本の動物福祉(前編) 欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)から。
 リードをしていません。ドイツでは、全州で州法、州規則などで公共の場での犬のリード使用を義務付け、日本と異なり、専業の監視員が頻繁に摘発しています。例えばベルリン州では初犯は50ユーロの罰金ですが、累犯や悪質度、犬種などにより刑事訴追され、最高で5,000ユーロ(60万円超)の罰金が科されます。また、犬のリードを放した、遁走させたなどであれば、犬が警察官に射殺されることも珍しくありません。イギリスでも犬のリードが法律で定められています。「ドイツなどのヨーロッパでは犬にリードをしなくて良い」と著しく誤認させる、悪質な記事です。

大学准教授

馬を咬んだ犬は殺処分命令を行政から受けた~アメリカ人は馬にえこひいき



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(Summary)
The county wants to euthanize the dog after it attacked a horse.
The dog is a 2-year-old pit bull that’s currently housed in the Josephine County Animal Shelter and is set to be euthanized for attacking a horse.
The horse’s owner came out of the home and shot at the dog.
After shooting him in the head, he shot the dog again in the neck.
The dog was seriously injured, but the horse was mild.


 アメリカ、オレゴン州で、ピットブル種の犬が馬に咬みついてけがを負わせました。犬は、すぐさま馬の飼い主により銃で撃たれて重傷を負いました。その犬に対して自治体は、強制殺処分の命令を決定しました。犬の飼い主は犬の命を救おうとしていますが・・・。人に対する重傷の咬傷事故ですら、加害犬が強制殺処分を逃れたケースもアメリカにはあります。馬はごく軽傷でした。アメリカ人は馬を*1、えこひいきする傾向があるように感じます。

*1、えこひいき 依怙贔屓~自分の気に入ったものだけの肩をもつこと。


 サマリーで示したとおり、アメリカ、オレゴン州でピットブル種の犬が馬に咬みついて軽傷を負わせる事件が発生しました。犬は飼い主の所有地から逃げだして、隣地の馬を攻撃したのです。自治体による公聴会では、その犬の殺処分の賛成意見が2対1で可決されました。そのニュースから引用します。
 Grants Pass dog scheduled to be euthanized after attack on horse 「グランツ・パスの犬は馬を攻撃したために安楽死される予定です」。2017年3月22日。


Grants Pass, Ore.
A woman taking care of a Grants Pass pit bull is hoping to save its life.
She says the county wants to euthanize the dog after it attacked a horse.
She is trying to save Kron.
He’s a 2-year-old pit bull that’s currently housed in the Josephine County Animal Shelter and is set to be euthanized for attacking a horse.
At a public hearing Tuesday, Josephine County Commissioners voted 2 to 1 for Kron to be euthanized.
The reasoning is the county could be liable if Kron attacked a child.
After the results of the hearing, Harp isn’t giving up.
She plans to file a petition.

オレゴン州グランツ・パス郡で。
グランツ・パス郡のピットブル犬の飼い主の女性(ハープ氏)は、その犬の命を救おうとしています。
ハープ氏は、自治体(郡)は犬が馬を攻撃したために犬を安楽死させたいのだ、と言っています。
ハープ氏は、そのクロンという名の犬を救おうとしています。
クロンという名の犬は現在、ジョセフィン郡のアニマルシェルターに収容されている、馬を攻撃したことにより安楽死される予定の2歳のピットブルです。
火曜日の公聴会では、ジョセフィン郡の委員会の投票では、クロンを安楽死させる賛成票は2対1でした。
クロンが今後子供を襲った場合、郡は責任を負うからです。
公聴会の結果にもかかわらず、ハープ氏は諦めていません。
ハープ氏は請願書を出すつもりです。



 事件の概要はこちら。Oregon family fights to save life of family dog • Pet Rescue Report 「オレゴン州の家族は、家族同様の飼い犬の命を助けるために戦う」。2017年3月27日、より引用します。


Kron escaped from the yard and decided to go exploring as dogs often do.
He ended up on a neighbor’s property and was startled by a horse there.
Kron bit the horse on its muzzle.
The horse’s owner came out of the home and shot at Kron.
After shooting him in the head, he shot the dog again in the neck.
Fortunately, Kron’s owner arrived on scene and rushed him to the vet.
Miraculously he survived after a lengthy surgery.
The horse sustained minor injuries, no stitches were needed, but received treatment with antibiotics.
On March 16th, 2017, the County Commissioners ordered Kron to be picked up by Animal Control,
and the family was told he would be euthanized as a dangerous animal.
Commissioner Hare concur that euthanizing the dog is the only solution.
Since Kron has no history of prior attacks and the horse sustained very mild injuries.

クロン(犬の名前)は自分の庭から脱出し、犬がしばしばするように探検に行くことに決めました。
クロンは隣人の所有地にたどり着き、そこで馬に驚きました。
クロンは馬にかみつきました。
馬の飼い主は家から出てきて、クロンを銃で撃ちました。
馬の飼い主はクロンの頭を撃った後に、再び首を撃ちました。
幸いにも、クロンの飼い主が現場に駆けつけて、クロンを獣医に運びました。
奇跡的にもクロンは、長時間の手術の後に生き残りました。
馬は軽傷を負いましたが縫合は必要なく、抗生物質による治療を受けました。
2017年3月16日に郡委員会はクロンをアニマルシェルターに収容することを命じ、クロンの飼い主の家族は、クロンが危険な動物として安楽死されると言われました。
郡のハーレ委員長は、犬を安楽死させることが唯一の解決策であると同意しています。
クロンは今まで攻撃歴はなく、馬の傷は軽度です。



(動画)

  上記の記事、Grants Pass dog scheduled to be euthanized after attack on horse 「グランツ・パスの犬は馬を攻撃したために安楽死される予定です」。2017年3月22日、より。




(動画)

  Spencer Wilson: Pit bull attacks Horse, Family Fights to save Dog's Life 「スペンサー・ウィルソン:馬を攻撃したピット・ブル。犬の飼い主の一家は犬の命を救うために戦っています」。2017年5月20日公開。
 アメリカ、オレゴン州で、馬を襲ってけがをさせたピットブル犬クロンは、強制殺処分の行政命令が郡により出されました。犬の女性の飼い主、ハープ氏は犬の殺処分命令を不服として裁判を提起し、犬の殺処分を回避しようとしています。Now the dogs fate is in the hands of the courts.「現在犬の運命は、裁判所の手に委ねられています」。ピットブル犬のクロンと怪我を負わされた馬のハンマー(名前)のそれぞれの写真、ピットブル犬クロンの飼い主のハープ氏、馬の飼い主、クロンの殺処分に同意している郡委員長の意見がそれぞれ収録されています。



 

「アメリカでは一部の州でペットショップでの生体販売を禁じている」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授



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メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Summary)
Currently there are no state laws of Retail Pet Sale Bans in the United States.
It is only the municipality (county) ordinance.


 帝京科学大学准教授で、加隈 良枝 (かくま よしえ)という方がいらっしゃいます。この方は新興のネットメディアに記事を寄稿されたりしていますが、誤りが多いので指摘します。大学准教授という立場にありながら、基本的な事柄(例えば英語文献で簡単に入手できるデータ)も確認しない。それで職業研究者としてやっていけることこそ、最大の日本の動物愛護の後進性でしょう。さらにこの方は、省庁の外部委員すら務めておられます。

 まず、帝京科学大学准教授の、加隈 良枝 (かくま よしえ)氏の略歴は、次のとおりです。この方も博士課程は東京大学ですね。


動物福祉・動物愛護に関する研究を行っています。
特に犬や猫の福祉(ストレスの行動学的・生理学的評価、適切な飼育環境、適正な譲渡システム、野良猫や地域猫の管理等)や、動物福祉の普及や動物愛護活動の在り方等を主な研究テーマとしています。
・専門分野 動物福祉学、人と動物の関係学
・主な研究課題 動物福祉・動物愛護の理論と実践 社会におけるペットとの共生に関する研究 
・担当科目 動物福祉論など
・学位 2002年 7月 博士(農学)(東京大学)
・その他の活動 中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会委員(2010年~2013年) 獣医事審議会専門委員(2013年~2015年)



 加隈良枝帝京科学大学准教授がメディアでのインタビューに応じた記事ですが、あまりにも誤りが多いので指摘します。この方の主張されることは同意できるところが多いので残念です。指摘した引用部分は完全に誤りですが、その他にも曖昧ではありますが、正確とは言えない、著しく誤認を招く部分がいくつかあります。欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか。2017年2月1日。から引用します。


ペット大国"とも呼ばれるアメリカでも、子犬の生体展示販売を行うペットショップがないわけではなく(一部には禁止されている州もある)。

 現在アメリカでは、州で子犬のペットショップの生体展示販売を禁じている州は一州もありません(2017年6月現在)。州法、州規則(State Law、State regulations)では現在皆無です。例外的に自治体の条例(Ordinance、Municipal ordinance)があるのみです。ぜひ「一部には禁止されている州もある」ですが、具体的な州名を上げていただきたいものです。自治体条例にとどまるのと、州法で禁じるのとでは大きな差があります。
 資料、Jurisdictions with Retail Pet Sale Bans 「小売業者のペット販売を禁止している区域」。(2017年年6月現在)によれば、アメリカでペットショップ(小売)での犬の展示販売(一部猫なども含む条例がある)を禁じる条例がある自治体は次のとおりです。数は多いように見えますが、アメリカの自治体数は数万レベルですので、小売業者のペットショップが犬などを販売することを禁じる条例がある自治体はまだまだ例外と言えます。

・Albuquerque, NM
・South Lake Tahoe, CA
・Flagler Beach, FL
・West Hollywood, CA
・Hermosa Beach, CA
・Turlock, CA
・El Paso, TX
・Austin, TX
・Lake Worth, FL
・Fountain, CO
・Coral Gables, FL
・Opa-Locka, FL
・North Bay Village, FL
・Glendale, CA
・Irvine, CA
・Dana Point, CA
・Chula Vista, CA
・Hallandale Beach, FL
・Laguna Beach, CA
・Point Pleasant, NJ
・Aliso Viejo, CA
・Huntington Beach, CA
・Waukegan, IL
・Brick, NJ
・Manasquan, NJ
・Los Angeles, CA
・Point Pleasant Beach, NJ
・Burbank, CA
・Rancho Mirage, CA
・Bernalillo County, NM
・Hoboken, NJ
・San Diego, CA
・Oceanport, NJ
・Margate, FL
・Pinecrest, FL
・North Brunswick, NJ
・Palmetto Bay, FL
・Ventura County, CA
・Coconut Creek, FL
・Wellington, FL
・Surfside, FL
・Aventura, FL
・Chicago, IL
・Wilton Manors, FL
・Greenacres, FL
・North Lauderdale, FL
・Cook County, IL
・Bay Harbor Islands, FL
・Pompano Beach, FL
・North Miami Beach, FL
・Miami Beach, FL
・Bal Harbour, FL
・Sunny Isles Beach, FL
・East Providence, RI
・Dania Beach, FL
・Palm Beach Gardens, FL
・Juno Beach, FL
・Cutler Bay, FL
・North Palm Beach, FL
・Randolph, NJ
・Hypoluxo, FL
・Jupiter, FL - Enacted October 2014
・Homestead, FL
・Chino Hills, CA
・Tamarac, FL
・Palm Beach, FL
・Oceanside, CA
・Montgomery County, MD
・Long Beach, CA
・Garden Grove, CA
・Lauderhill, FL
・Encinitas, CA
・Fernandina Beach, FL
・Jacksonville Beach, FL
・Beverly Hills, CA
・Eastpointe, MI
・Camden County, NJ
・Vista, CA
・Memphis, MI
・Salt Lake County, UT
・Voorhees, NJ
・Brooklawn, NJ
・Audubon, NJ
・Palm Springs, CA
・Waterford, NJ
・Deerfield Beach, FL
・West Melbourne, FL
・Cherry Hill, NJ
・Casselberry, FL
・Merchantville, NJ
・Runnemede, NJ
・Pittsburgh, PA
・Somerdale, NJ
・Laurel Springs, NJ
・Oaklyn, NJ
・Westville, NJ
・Fraser, MI
・Haddon Heights, NJ
・Gloucester Township, NJ
・Glassboro, NJ
・Magnolia, NJ
・Neptune Beach, FL
・Las Vegas, NV
・San Marcos, CA
・Sarasota County, FL
・Bellmawr, NJ
・South Miami, FL
・Cathedral City, CA
・Warrenville, IL
・Truckee, CA
・Berlin Township, NJ
・Mamaroneck Village, NY
・Boston, MA
・Delray Beach, FL
・Clementon, NJ
・Pine Hill, NJ
・Haddon Township, NJ
・Winslow, NJ
・Jackson, NJ
・Mount Pleasant, NY
・Collingswood, NJ
・Audubon Park, NJ
・Indio, CA
・La Quinta, CA
・Mount Ephraim, NJ
・Barrington, NJ
・Philadelphia, PA
・Berlin Borough, NJ
・East Brunswick, NJ
・Gloucester City, NJ
・Carlsbad, CA
・Chesilhurst, NJ
・Greenwich, NJ
・Pennsauken, NJ
・Mesquite, NV
・Clayton, NJ
・Hollywood, FL
・Colton, CA
・Beverly, NJ
・Mantua, NJ
・Gibbsboro, NJ
・Little Ferry, NJ
・Wyckoff, NJ
・Washington Township (Gloucester County), NJ
・Lindenwold, NJ
・Hackensack, NJ
・Bordentown, NJ
・Hi-Nella, NJ
・Mount Holly, NJ
・Pitman, NJ
・Camden City, NJ
・Maywood, NJ
・Solana Beach, CA
・East Rutherford, NJ
・Petersburg, FL
・Union City, NJ
・Glen Rock, NJ
・Woodcliff Lake, NJ
・Saddle Brook, NJ
・Washington Township (Burlington County), NJ
・Key West, FL
・Miramar, FL
・Rye Brook, NY
・Upper Saddle River, NJ
・Portland, ME
・Eatontown, NJ
・Swedesboro, NJ
・Ridgefield, NJ
・Fanwood, NJ
・Fairview, NJ
・Wallington, NJ
・Yorktown, NY
・New Milford, NJ
・Palm Beach County, FL
・Hamilton, NJ
・Ridgewood, NJ
・Edgewater, NJ
・Woodbury Heights, NJ
・Marlboro, NJ
・Fair Lawn, NJ
・Port Chester, NY
・Ocean, NJ
・Safety Harbor, FL
・North Arlington, NJ
・Watchung, NJ
・Frenchtown, NJ
・North Las Vegas, NV
・Palisades Park, NJ
・Union Beach, NJ
・Cliffside Park, NJ
・Stratford, NJ
・Francisco, CA
・Burlington, NJ
・Bradley Beach, NJ
・Haddonfield, NJ
・Bound Brook, NJ
・Livingston, NJ
・Holmes Beach, FL
・Roseville, MN
・Canton, GA
・Franklin, NJ
・Manalapan, NJ
・Scotch Plains, NJ
・Lodi, NJ
・Secaucus, NJ
・East Newark, NJ
・Rio Rancho, NM
・Stoneham, MA
・Roselle Park, NJ
・Harrison (Gloucester County), NJ
・Sacramento, CA
・Holly Springs, GA
・Waleska, GA
・Brielle, NJ



(動画)

 Saddest Puppy Mills: Pet Store Sells Dogs From Puppy Mill | The Dodo 「サディストの子犬工場 ペットショップはパピーミルで仕入れた子犬を売る」。2017年1月13日公開。




(動画)

 Petland Is A Huge Pet Store Chain 「ペットランドは巨大な生体販売ペットストアのチェーンです」。2016年1月7日公開。アメリカ、オハイオ州に本部を置く、巨大生体販売ペットショップチェーン、ペットランドを批判するビデオ。
 They're accused of buying thousands of dogs from puppy mills. 「ペットランドは何千もの犬を、パピーミルから仕入れたと批判されています」。




 「アメリカでは犬のペットショップ(小売業)での犬の生体展示販売を禁じている州があるかどうか」は、ごく簡単な英文検索でわかります。それすら、加隈良枝帝京科学大学准教授は怠ったということでしょう。まさに専門分野の「動物福祉論」に属することがらであり、基本的な情報です。氏は、動物福祉に関する専門の職業研究者であり、省庁の外部委員も勤めている方です。しかしこのような方が、基本的な知識すらないのです。それはすなわち、日本の動物愛護(動物福祉とは申しません)の後進性の証拠だと思います。
 動物福祉に関する研究は、学術的には横断的な分野です。例えば動物に対する政策であれば法学分野や政治学分野が関係します。ある種の動物の食用習慣(それを規制する根拠があるかどうか、倫理的にどうかなど)は文化人類学などが関係するでしょう。そのほか、動物学や農学(獣医学や畜産学)ももちろん関係します。それらについて、幅広い知識を習得することは大変困難です。その割には、動物福祉という学術分野はメジャーではありません。そのニッチ(間隙)に怪しげな人物が入り込み、誤った知識を拡散しているのが、日本の動物愛護の現状です(誤解を招くといけませんね。加隈良枝帝京科学大学准教授のことを指しているのではありません。かなり経歴に疑問がある方ですら、「海外動物愛護の専門家」としてマスメディアに露出しています。そのような方が環境省の外部委員を務めて、海外の誤訳資料を提出しているケースすらあります)。
 
 加隈良枝氏は私個人の感想ですが、比較的良い主張をされていると思います。苦言を申し上げますが、ですからなおさらのこと、メディアでの情報提供には細心の注意を払っていただきたいと思います。
 次回以降の記事では、次のことがらについてソースを提示して指摘したいと思います。完全に誤りとは言えませんが、読者に誤解を与える内容です。


・ドイツではレストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など。

 ドイツでは、日本で喧伝されてるほど犬同行が許可されているレストランは多くありません。特に外資系は犬お断りが多いです。レストラン以外の小売・サービス業では、ファブリック(繊維製品。服など)の店は、ほぼ全てで犬禁止です。また児童公園では、ドイツでは、おそらく全てで犬全面禁止です。墓地などの宗教施設やシーズン中のビーチ、湖畔など、ドイツでは禁止です。ドイツは、日本より犬を制限している場所がむしろ多いとも言えます。


・首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森がある。

 グリューネヴァルト(Grunewald。一帯に複数の公園があり、グリューネヴァルトは総称です)のことを指していると思われます。グリューネヴァルト以外でも、全域で犬のノーリード(これは和製英語で通じませんが)が許可されている公園はベルリンにはないと思います。
 グリューネヴァルトは、日本では「全域でノーリードの広大な公園」と紹介されています。しかし犬にリードをしなくてよい面積は、グリューネヴァルト域内の公園の全面積の4%に過ぎません。日本でも、広い公立の公園では、いわゆる「ドッグラン」を併設しているところが多いです。日本と決定的に異なるところは、グリューネヴァルトでは、「犬全面禁止」エリアがかなりの割合を占めるということです。「犬禁止エリア」に犬を侵入させた場合は罰金刑に処せられます。日本の公園ではまずないと思います。


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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数4332
・1日の最高純アクセス数1324
・カテゴリー(猫)別最高順位7724ブログ中17位
・カテゴリー(ペット)別最高順位41358ブログ中37位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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