「ドイツは日本と比べて犬の同行に極めて寛容」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授



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(Zusammenfassung)
Darf man mit Hund ins Restaurant ?
Darf man in Deutschland mit Hund ins Restaurant gehen?
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen,aber da dies ja meistens verboten ist.
Da ist Deutschland wirklich sehr spiessig.....
Hunde sind nicht erlaubt in Supermarkt, in Restaurant und in Textilshops.


 記事、「アメリカでは一部の州でペットショップでの生体販売を禁じている」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授、の続きです。帝京科学大学准教授で、加隈 良枝 (かくま よしえ)という方がいらっしゃいます。この方は新興のネットメディアに記事を寄稿されたりしていますが、誤りが多いので指摘します。大学准教授という立場にありながら、基本的な事柄(例えば英語文献で簡単に入手できるデータ)も確認しない。それで職業研究者としてやっていけることこそ、最大の日本の動物愛護の後進性でしょう。さらにこの方は、省庁の外部委員すら務めておられます。


 まず、帝京科学大学准教授の、加隈 良枝 (かくま よしえ)氏の略歴は、次のとおりです。この方も博士課程は東京大学ですね。


動物福祉・動物愛護に関する研究を行っています。
特に犬や猫の福祉(ストレスの行動学的・生理学的評価、適切な飼育環境、適正な譲渡システム、野良猫や地域猫の管理等)や、動物福祉の普及や動物愛護活動の在り方等を主な研究テーマとしています。
・専門分野 動物福祉学、人と動物の関係学
・主な研究課題 動物福祉・動物愛護の理論と実践 社会におけるペットとの共生に関する研究 
・担当科目 動物福祉論など
・学位 2002年 7月 博士(農学)(東京大学)
・その他の活動 中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会委員(2010年~2013年) 獣医事審議会専門委員(2013年~2015年)



 加隈良枝帝京科学大学准教授がメディアでのインタビューに応じた記事ですが、あまりにも誤りが多いので指摘します。この方の主張されることは同意できるところが多いので残念です。前回記事で指摘した、「ペット大国"とも呼ばれるアメリカでも、子犬の生体展示販売を行うペットショップがないわけではなく(一部には禁止されている州もある)」との引用部分は、完全に誤りです。アメリカ合衆国では現在、ペットショップの子犬などの生体販売を禁じている州(州法・州規則など)は一つもありません。自治体条例にとどまっています。
 その他にも曖昧ではありますが、誤りである、正確とは言えない、著しく誤認を招く部分がいくつかあります。該当する記事、海外との比較から考える、日本の動物福祉(前編) 欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)から一部を引用します。


1、ドイツでは、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関は、すべて犬と一緒に乗ることができる。レストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など。
2、首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり、ジョギングする人や森林浴する人に混じって、犬の散歩をする人の姿が見られるという。



 1、「(ドイツでは)レストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など」ですが、結論から言えば、誤りと言って差し障りありません。日本では「ドイツでは犬をほぼ全てのレストランで同行できる。ドイツではほとんどの場所に犬を同行できる、大変犬に寛容な国である」と著しく誤認させます。
 なお蛇足ですが、バスでは犬は乗車させないというのがドイツでは一般常識のようです。ベルリン州で、「犬のリードにつまずいてバスのステップから転落して乗客が骨折した」事件に関するドイツのインターネットフォーラムでは、「バスに犬を乗車させてはならない」というコメントがありました。私が法律を調べたところ、「公共交通機関(バスも含む)に犬を乗車させて良い」とありました。これは本当の話です。電車での乗車でもラッシュアワーや混雑路線を避けるなどは常識で、日本で喧伝されているほど電車内では犬はみません。

 ドイツでの、犬をレストランに同行出来るかどうかという点ですが、私は過去記事(「ドイツではほぼ全てのレストランで犬を同行することができる」は大嘘)で、ドイツに帰化を希望する外国人向けの、ドイツの常識などを学ぶサイトを引用しています。そのサイトは、ドイツの実情を正確に伝えていると思います。
 なお私の経験ですが、例えばベルリン市街では、犬が許可されているレストランは半数程度ではないかと思います。日本よりは多いです。しかしテラス席のみ可の店も多いですし、外資系の店はお断りが多いです。一般常識として、調理場と客席が完全に分かれている店でなければ犬は遠慮するというのが暗黙の了解だと思います。だからファーストフード店(マクドナルドはフランチャイジーの方針により異なる)などの方が、「犬お断り」が多いような気がします。
 そのサイトから再び引用します。Darf man mit Hund ins Restaurant ? 「(ドイツでは)犬はレストランで許可されていますか?」。


Darf man in Deutschland mit Hund ins Restaurant gehen?
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen,aber da dies ja meistens verboten ist.
Da ist Deutschland wirklich sehr spiessig.....
Hunde sind nicht erlaubt in Supermarkt, in Restaurant und in Textilshops.

私たちはレストランに犬と一緒にドイツでは行くことができますか?
例えば多くの犬の飼い主がレストランに行くと、実際はほとんどのレストランで犬が禁止されています。
ドイツという国は、(犬をレストランで禁止するので)本当に息苦しいです・・・
犬はレストランで、ファブリックの店で(繊維製品。服など)、スーパーマーケットでは(実際問題)許可されていません。



 ドイツでは、日本では報じられていませんが、繊維製品(服など)を売る店ではほぼ全てで犬お断りです。その他にも、日本では犬の同行が当然許可されている場所でも、ドイツは大変厳しく、刑事罰(罰金)でもって禁じているケースが多いです。例えば、児童公園では、ドイツ全土でおそらくすべてで犬は全面禁止です。つまりどんなに小型犬であろうと、口輪をしていようと犬は入れてはなりません。そのほか、シーズン中の水泳ができるビーチや湖畔は特別なプライベートビーチを除いてほぼ全てが犬は禁止されています(これは西ヨーロッパ全域に言えることですが)。そのほか墓などの宗教施設も犬の同行は常識としてしてはならないとされています。
 日本でビーチや湖畔、児童公園で全面的に犬を禁止しているところは例外だと思います。犬の同行を禁じる墓地に至っては、ほぼ皆無ではないかと思います。つまりある面では、ドイツは日本より犬の制限が厳しいとさえ言えるのです。
 一例として、ニーダーザクセン州の州都、ハノーバー(ハノーファー)市のHPから引用します。LIEBE HUNDEHALTERIN, LIEBER HUNDEHALTER, 「親愛なる犬の飼い主の方々へ」。2015年4月更新。


Darüber hinaus gilt ein absolutes Hundeverbot in den sensiblen Bereichen:
auf Spielplätzen und Friedhöfen, im Tiergarten, Stadt parkl Berggarten und im Großen Garten.

また、次の敏感(センシティヴ)領域では、犬は絶対的な禁止が適用されます。
児童公園や墓地、動物園で、市の公園である、ベルクガルテン(Berggarten)とグローセン・ガルテン(Großen Garten)内で(つまり犬全面禁止の公園ということです)。



(画像)

 ドイツ、ベルリン州内の児童公園の入口に掲示されている看板。Hundeverbot 「犬禁止」と大きく明示されています。ドイツでは、幼い子供が遊ぶ公園は、おそらく全てで犬全面禁止です。それは子供の安全対策と、砂場などが排泄物で汚されることを防止するための衛生対策です。多くの児童公園では、公園全体がフェンスで囲われて、入口には扉があり、犬の侵入を防止しています。
 日本で、「犬全面禁止」の児童公園は例外だと思います。私は今まで見たことがありません。ましてや違反者に罰金を科すケースは日本では皆無だと思います。

ベルリン 犬禁止


2、「首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり、ジョギングする人や森林浴する人に混じって、犬の散歩をする人の姿が見られるという」ですが、この森は、Grunewald 「グリューネヴァルト、グリューネの森」のことを指していると思われます。このグリューネヴァルトとはベルリンの景観地区の名称で、その中に複数の公園が点在しています。
 この記述は「グリューネヴァルト全域で犬はノーリード(これは和製英語で通じません)が許可されている」としか解釈できません。しかしそれは「大嘘」です。結論から先に申し上げれば、ベルリン州のグリューネヴァルト内の公園では、犬のリードフリー(犬にリードをしなくて良い)エリアは、全体のわずか4%の面積に過ぎません(大笑い)。広大な都市型公園の一部を「ドッグラン」にしているケースは、日本でも珍しくありません。さらに近年では、グリューネヴァルトでは、「犬全面禁止エリア」が拡大しています。「犬全面禁止エリア」に犬を同行させれば罰金が科されます。日本の広い都市型緑地公園で、犬全面禁止エリアを設け、さらに違反者に罰金を科すというケースは私は聞いたことがありません。グリューネヴァルトの「全面で犬はノーリード(は和製英語で通じません)で良い」という噴飯大嘘情報は、他の媒体でも拡散されています。少し長くなりましたので、この件については次回の記事で書きます。


(画像)

 記事、海外との比較から考える、日本の動物福祉(前編) 欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)から。
 リードをしていません。ドイツでは、全州で州法、州規則などで公共の場での犬のリード使用を義務付け、日本と異なり、専業の監視員が頻繁に摘発しています。例えばベルリン州では初犯は50ユーロの罰金ですが、累犯や悪質度、犬種などにより刑事訴追され、最高で5,000ユーロ(60万円超)の罰金が科されます。また、犬のリードを放した、遁走させたなどであれば、犬が警察官に射殺されることも珍しくありません。イギリスでも犬のリードが法律で定められています。「ドイツなどのヨーロッパでは犬にリードをしなくて良い」と著しく誤認させる、悪質な記事です。

大学准教授
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馬を咬んだ犬は殺処分命令を行政から受けた~アメリカ人は馬にえこひいき



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(Summary)
The county wants to euthanize the dog after it attacked a horse.
The dog is a 2-year-old pit bull that’s currently housed in the Josephine County Animal Shelter and is set to be euthanized for attacking a horse.
The horse’s owner came out of the home and shot at the dog.
After shooting him in the head, he shot the dog again in the neck.
The dog was seriously injured, but the horse was mild.


 アメリカ、オレゴン州で、ピットブル種の犬が馬に咬みついてけがを負わせました。犬は、すぐさま馬の飼い主により銃で撃たれて重傷を負いました。その犬に対して自治体は、強制殺処分の命令を決定しました。犬の飼い主は犬の命を救おうとしていますが・・・。人に対する重傷の咬傷事故ですら、加害犬が強制殺処分を逃れたケースもアメリカにはあります。馬はごく軽傷でした。アメリカ人は馬を*1、えこひいきする傾向があるように感じます。

*1、えこひいき 依怙贔屓~自分の気に入ったものだけの肩をもつこと。


 サマリーで示したとおり、アメリカ、オレゴン州でピットブル種の犬が馬に咬みついて軽傷を負わせる事件が発生しました。犬は飼い主の所有地から逃げだして、隣地の馬を攻撃したのです。自治体による公聴会では、その犬の殺処分の賛成意見が2対1で可決されました。そのニュースから引用します。
 Grants Pass dog scheduled to be euthanized after attack on horse 「グランツ・パスの犬は馬を攻撃したために安楽死される予定です」。2017年3月22日。


Grants Pass, Ore.
A woman taking care of a Grants Pass pit bull is hoping to save its life.
She says the county wants to euthanize the dog after it attacked a horse.
She is trying to save Kron.
He’s a 2-year-old pit bull that’s currently housed in the Josephine County Animal Shelter and is set to be euthanized for attacking a horse.
At a public hearing Tuesday, Josephine County Commissioners voted 2 to 1 for Kron to be euthanized.
The reasoning is the county could be liable if Kron attacked a child.
After the results of the hearing, Harp isn’t giving up.
She plans to file a petition.

オレゴン州グランツ・パス郡で。
グランツ・パス郡のピットブル犬の飼い主の女性(ハープ氏)は、その犬の命を救おうとしています。
ハープ氏は、自治体(郡)は犬が馬を攻撃したために犬を安楽死させたいのだ、と言っています。
ハープ氏は、そのクロンという名の犬を救おうとしています。
クロンという名の犬は現在、ジョセフィン郡のアニマルシェルターに収容されている、馬を攻撃したことにより安楽死される予定の2歳のピットブルです。
火曜日の公聴会では、ジョセフィン郡の委員会の投票では、クロンを安楽死させる賛成票は2対1でした。
クロンが今後子供を襲った場合、郡は責任を負うからです。
公聴会の結果にもかかわらず、ハープ氏は諦めていません。
ハープ氏は請願書を出すつもりです。



 事件の概要はこちら。Oregon family fights to save life of family dog • Pet Rescue Report 「オレゴン州の家族は、家族同様の飼い犬の命を助けるために戦う」。2017年3月27日、より引用します。


Kron escaped from the yard and decided to go exploring as dogs often do.
He ended up on a neighbor’s property and was startled by a horse there.
Kron bit the horse on its muzzle.
The horse’s owner came out of the home and shot at Kron.
After shooting him in the head, he shot the dog again in the neck.
Fortunately, Kron’s owner arrived on scene and rushed him to the vet.
Miraculously he survived after a lengthy surgery.
The horse sustained minor injuries, no stitches were needed, but received treatment with antibiotics.
On March 16th, 2017, the County Commissioners ordered Kron to be picked up by Animal Control,
and the family was told he would be euthanized as a dangerous animal.
Commissioner Hare concur that euthanizing the dog is the only solution.
Since Kron has no history of prior attacks and the horse sustained very mild injuries.

クロン(犬の名前)は自分の庭から脱出し、犬がしばしばするように探検に行くことに決めました。
クロンは隣人の所有地にたどり着き、そこで馬に驚きました。
クロンは馬にかみつきました。
馬の飼い主は家から出てきて、クロンを銃で撃ちました。
馬の飼い主はクロンの頭を撃った後に、再び首を撃ちました。
幸いにも、クロンの飼い主が現場に駆けつけて、クロンを獣医に運びました。
奇跡的にもクロンは、長時間の手術の後に生き残りました。
馬は軽傷を負いましたが縫合は必要なく、抗生物質による治療を受けました。
2017年3月16日に郡委員会はクロンをアニマルシェルターに収容することを命じ、クロンの飼い主の家族は、クロンが危険な動物として安楽死されると言われました。
郡のハーレ委員長は、犬を安楽死させることが唯一の解決策であると同意しています。
クロンは今まで攻撃歴はなく、馬の傷は軽度です。



(動画)

  上記の記事、Grants Pass dog scheduled to be euthanized after attack on horse 「グランツ・パスの犬は馬を攻撃したために安楽死される予定です」。2017年3月22日、より。




(動画)

  Spencer Wilson: Pit bull attacks Horse, Family Fights to save Dog's Life 「スペンサー・ウィルソン:馬を攻撃したピット・ブル。犬の飼い主の一家は犬の命を救うために戦っています」。2017年5月20日公開。
 アメリカ、オレゴン州で、馬を襲ってけがをさせたピットブル犬クロンは、強制殺処分の行政命令が郡により出されました。犬の女性の飼い主、ハープ氏は犬の殺処分命令を不服として裁判を提起し、犬の殺処分を回避しようとしています。Now the dogs fate is in the hands of the courts.「現在犬の運命は、裁判所の手に委ねられています」。ピットブル犬のクロンと怪我を負わされた馬のハンマー(名前)のそれぞれの写真、ピットブル犬クロンの飼い主のハープ氏、馬の飼い主、クロンの殺処分に同意している郡委員長の意見がそれぞれ収録されています。



 

「アメリカでは一部の州でペットショップでの生体販売を禁じている」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授



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(Summary)
Currently there are no state laws of Retail Pet Sale Bans in the United States.
It is only the municipality (county) ordinance.


 帝京科学大学准教授で、加隈 良枝 (かくま よしえ)という方がいらっしゃいます。この方は新興のネットメディアに記事を寄稿されたりしていますが、誤りが多いので指摘します。大学准教授という立場にありながら、基本的な事柄(例えば英語文献で簡単に入手できるデータ)も確認しない。それで職業研究者としてやっていけることこそ、最大の日本の動物愛護の後進性でしょう。さらにこの方は、省庁の外部委員すら務めておられます。

 まず、帝京科学大学准教授の、加隈 良枝 (かくま よしえ)氏の略歴は、次のとおりです。、この方も博士課程は東京大学ですね。


動物福祉・動物愛護に関する研究を行っています。
特に犬や猫の福祉(ストレスの行動学的・生理学的評価、適切な飼育環境、適正な譲渡システム、野良猫や地域猫の管理等)や、動物福祉の普及や動物愛護活動の在り方等を主な研究テーマとしています。
・専門分野 動物福祉学、人と動物の関係学
・主な研究課題 動物福祉・動物愛護の理論と実践 社会におけるペットとの共生に関する研究 
・担当科目 動物福祉論など
・学位 2002年 7月 博士(農学)(東京大学)
・その他の活動 中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会委員(2010年~2013年) 獣医事審議会専門委員(2013年~2015年)



 加隈良枝帝京科学大学准教授がメディアでのインタビューに応じた記事ですが、あまりにも誤りが多いので指摘します。この方の主張されることは同意できるところが多いので残念です。指摘した引用部分は完全に誤りですが、その他にも曖昧ではありますが、正確とは言えない、著しく誤認を招く部分がいくつかあります。欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか。2017年2月1日。から引用します。


ペット大国"とも呼ばれるアメリカでも、子犬の生体展示販売を行うペットショップがないわけではなく(一部には禁止されている州もある)。

 現在アメリカでは、州で子犬のペットショップの生体展示販売を禁じている州は一州もありません(2017年6月現在)。州法、州規則(State Law、State regulations)では現在皆無です。例外的に自治体の条例(Ordinance、Municipal ordinance)があるのみです。ぜひ「一部には禁止されている州もある」ですが、具体的な州名を上げていただきたいものです。自治体条例にとどまるのと、州法で禁じるのとでは大きな差があります。
 資料、Jurisdictions with Retail Pet Sale Bans 「小売業者のペット販売を禁止している区域」。(2017年年6月現在)によれば、アメリカでペットショップ(小売)での犬の展示販売(一部猫なども含む条例がある)を禁じる条例がある自治体は次のとおりです。数は多いように見えますが、アメリカの自治体数は数万レベルですので、小売業者のペットショップが犬などを販売することを禁じる条例がある自治体はまだまだ例外と言えます。

・Albuquerque, NM
・South Lake Tahoe, CA
・Flagler Beach, FL
・West Hollywood, CA
・Hermosa Beach, CA
・Turlock, CA
・El Paso, TX
・Austin, TX
・Lake Worth, FL
・Fountain, CO
・Coral Gables, FL
・Opa-Locka, FL
・North Bay Village, FL
・Glendale, CA
・Irvine, CA
・Dana Point, CA
・Chula Vista, CA
・Hallandale Beach, FL
・Laguna Beach, CA
・Point Pleasant, NJ
・Aliso Viejo, CA
・Huntington Beach, CA
・Waukegan, IL
・Brick, NJ
・Manasquan, NJ
・Los Angeles, CA
・Point Pleasant Beach, NJ
・Burbank, CA
・Rancho Mirage, CA
・Bernalillo County, NM
・Hoboken, NJ
・San Diego, CA
・Oceanport, NJ
・Margate, FL
・Pinecrest, FL
・North Brunswick, NJ
・Palmetto Bay, FL
・Ventura County, CA
・Coconut Creek, FL
・Wellington, FL
・Surfside, FL
・Aventura, FL
・Chicago, IL
・Wilton Manors, FL
・Greenacres, FL
・North Lauderdale, FL
・Cook County, IL
・Bay Harbor Islands, FL
・Pompano Beach, FL
・North Miami Beach, FL
・Miami Beach, FL
・Bal Harbour, FL
・Sunny Isles Beach, FL
・East Providence, RI
・Dania Beach, FL
・Palm Beach Gardens, FL
・Juno Beach, FL
・Cutler Bay, FL
・North Palm Beach, FL
・Randolph, NJ
・Hypoluxo, FL
・Jupiter, FL - Enacted October 2014
・Homestead, FL
・Chino Hills, CA
・Tamarac, FL
・Palm Beach, FL
・Oceanside, CA
・Montgomery County, MD
・Long Beach, CA
・Garden Grove, CA
・Lauderhill, FL
・Encinitas, CA
・Fernandina Beach, FL
・Jacksonville Beach, FL
・Beverly Hills, CA
・Eastpointe, MI
・Camden County, NJ
・Vista, CA
・Memphis, MI
・Salt Lake County, UT
・Voorhees, NJ
・Brooklawn, NJ
・Audubon, NJ
・Palm Springs, CA
・Waterford, NJ
・Deerfield Beach, FL
・West Melbourne, FL
・Cherry Hill, NJ
・Casselberry, FL
・Merchantville, NJ
・Runnemede, NJ
・Pittsburgh, PA
・Somerdale, NJ
・Laurel Springs, NJ
・Oaklyn, NJ
・Westville, NJ
・Fraser, MI
・Haddon Heights, NJ
・Gloucester Township, NJ
・Glassboro, NJ
・Magnolia, NJ
・Neptune Beach, FL
・Las Vegas, NV
・San Marcos, CA
・Sarasota County, FL
・Bellmawr, NJ
・South Miami, FL
・Cathedral City, CA
・Warrenville, IL
・Truckee, CA
・Berlin Township, NJ
・Mamaroneck Village, NY
・Boston, MA
・Delray Beach, FL
・Clementon, NJ
・Pine Hill, NJ
・Haddon Township, NJ
・Winslow, NJ
・Jackson, NJ
・Mount Pleasant, NY
・Collingswood, NJ
・Audubon Park, NJ
・Indio, CA
・La Quinta, CA
・Mount Ephraim, NJ
・Barrington, NJ
・Philadelphia, PA
・Berlin Borough, NJ
・East Brunswick, NJ
・Gloucester City, NJ
・Carlsbad, CA
・Chesilhurst, NJ
・Greenwich, NJ
・Pennsauken, NJ
・Mesquite, NV
・Clayton, NJ
・Hollywood, FL
・Colton, CA
・Beverly, NJ
・Mantua, NJ
・Gibbsboro, NJ
・Little Ferry, NJ
・Wyckoff, NJ
・Washington Township (Gloucester County), NJ
・Lindenwold, NJ
・Hackensack, NJ
・Bordentown, NJ
・Hi-Nella, NJ
・Mount Holly, NJ
・Pitman, NJ
・Camden City, NJ
・Maywood, NJ
・Solana Beach, CA
・East Rutherford, NJ
・Petersburg, FL
・Union City, NJ
・Glen Rock, NJ
・Woodcliff Lake, NJ
・Saddle Brook, NJ
・Washington Township (Burlington County), NJ
・Key West, FL
・Miramar, FL
・Rye Brook, NY
・Upper Saddle River, NJ
・Portland, ME
・Eatontown, NJ
・Swedesboro, NJ
・Ridgefield, NJ
・Fanwood, NJ
・Fairview, NJ
・Wallington, NJ
・Yorktown, NY
・New Milford, NJ
・Palm Beach County, FL
・Hamilton, NJ
・Ridgewood, NJ
・Edgewater, NJ
・Woodbury Heights, NJ
・Marlboro, NJ
・Fair Lawn, NJ
・Port Chester, NY
・Ocean, NJ
・Safety Harbor, FL
・North Arlington, NJ
・Watchung, NJ
・Frenchtown, NJ
・North Las Vegas, NV
・Palisades Park, NJ
・Union Beach, NJ
・Cliffside Park, NJ
・Stratford, NJ
・Francisco, CA
・Burlington, NJ
・Bradley Beach, NJ
・Haddonfield, NJ
・Bound Brook, NJ
・Livingston, NJ
・Holmes Beach, FL
・Roseville, MN
・Canton, GA
・Franklin, NJ
・Manalapan, NJ
・Scotch Plains, NJ
・Lodi, NJ
・Secaucus, NJ
・East Newark, NJ
・Rio Rancho, NM
・Stoneham, MA
・Roselle Park, NJ
・Harrison (Gloucester County), NJ
・Sacramento, CA
・Holly Springs, GA
・Waleska, GA
・Brielle, NJ



(動画)

 Saddest Puppy Mills: Pet Store Sells Dogs From Puppy Mill | The Dodo 「サディストの子犬工場 ペットショップはパピーミルで仕入れた子犬を売る」。2017年1月13日公開。




(動画)

 Petland Is A Huge Pet Store Chain 「ペットランドは巨大な生体販売ペットストアのチェーンです」。2016年1月7日公開。アメリカ、オハイオ州に本部を置く、巨大生体販売ペットショップチェーン、ペットランドを批判するビデオ。
 They're accused of buying thousands of dogs from puppy mills. 「ペットランドは何千もの犬を、パピーミルから仕入れたと批判されています」。




 「アメリカでは犬のペットショップ(小売業)での犬の生体展示販売を禁じている州があるかどうか」は、ごく簡単な英文検索でわかります。それすら、加隈良枝帝京科学大学准教授は怠ったということでしょう。まさに専門分野の「動物福祉論」に属することがらであり、基本的な情報です。氏は、動物福祉に関する専門の職業研究者であり、省庁の外部委員も勤めている方です。しかしこのような方が、基本的な知識すらないのです。それはすなわち、日本の動物愛護(動物福祉とは申しません)の後進性の証拠だと思います。
 動物福祉に関する研究は、学術的には横断的な分野です。例えば動物に対する政策であれば法学分野や政治学分野が関係します。ある種の動物の食用習慣(それを規制する根拠があるかどうか、倫理的にどうかなど)は文化人類学などが関係するでしょう。そのほか、動物学や農学(獣医学や畜産学)ももちろん関係します。それらについて、幅広い知識を習得することは大変困難です。その割には、動物福祉という学術分野はメジャーではありません。そのニッチ(間隙)に怪しげな人物が入り込み、誤った知識を拡散しているのが、日本の動物愛護の現状です(誤解を招くといけませんね。加隈良枝帝京科学大学准教授のことを指しているのではありません。かなり経歴に疑問がある方ですら、「海外動物愛護の専門家」としてマスメディアに露出しています。そのような方が環境省の外部委員を務めて、海外の誤訳資料を提出しているケースすらあります)。
 
 加隈良枝氏は私個人の感想ですが、比較的良い主張をされていると思います。苦言を申し上げますが、ですからなおさらのこと、メディアでの情報提供には細心の注意を払っていただきたいと思います。
 次回以降の記事では、次のことがらについてソースを提示して指摘したいと思います。完全に誤りとは言えませんが、読者に誤解を与える内容です。


・ドイツではレストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など。

 ドイツでは、日本で喧伝されてるほど犬同行が許可されているレストランは多くありません。特に外資系は犬お断りが多いです。レストラン以外の小売・サービス業では、ファブリック(繊維製品。服など)の店は、ほぼ全てで犬禁止です。また児童公園では、ドイツでは、おそらく全てで犬全面禁止です。墓地などの宗教施設やシーズン中のビーチ、湖畔など、ドイツでは禁止です。ドイツは、日本より犬を制限している場所がむしろ多いとも言えます。


・首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森がある。

 グリューネヴァルト(Grunewald。一帯に複数の公園があり、グリューネヴァルトは総称です)のことを指していると思われます。グリューネヴァルト以外でも、全域で犬のノーリード(これは和製英語で通じませんが)が許可されている公園はベルリンにはないと思います。
 グリューネヴァルトは、日本では「全域でノーリードの広大な公園」と紹介されています。しかし犬にリードをしなくてよい面積は、グリューネヴァルト域内の公園の全面積の4%に過ぎません。日本でも、広い公立の公園では、いわゆる「ドッグラン」を併設しているところが多いです。日本と決定的に異なるところは、グリューネヴァルトでは、「犬全面禁止」エリアがかなりの割合を占めるということです。「犬禁止エリア」に犬を侵入させた場合は罰金刑に処せられます。日本の公園ではまずないと思います。


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馬の屠殺を連邦法で禁じ、44州で犬猫の食用屠殺が合法なアメリカ合衆国~「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想



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(Summary)
Restriction of human consumption of horse meat in the U.S. has generally involved legislation at local, state, and federal levels.
American laws reflect American values. Americans generally find consuming horse meat revolting and unethical.
The laws reflect this attitude.
This really isn't all that surprising.


 記事、
「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想
憲法で牛の屠殺を禁じ、犬を大量殺処分しているインド~「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想
「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想~インドでは牛の屠殺は憲法で例外なく禁じられているが犬は食用である
44州で犬猫の食用屠殺が合法なアメリカ合衆国~「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想
の続きです。アメリカ合衆国では、連邦議会で馬の屠殺を禁じる法案が可決されました。さらに州法でさらに厳しい馬の屠殺と、馬肉の流通を罰している州があります。馬の屠殺と食肉の流通を、「懲役2年以上」という重罪に定めているカリフォルニア州などがあります。対してアメリカ合衆国では現在44州で犬猫の屠殺が全く合法です。つまり日本の愛誤家が主張している、「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想です。


 アメリカ合衆国では現在44州で、犬猫の食用屠殺が全く合法であることは、前回記事で書きました。ソースは、前回記事のリンクをご参照下さい。
44州で犬猫の食用屠殺が合法なアメリカ合衆国~「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想

 今回記事では、アメリカ合衆国では、馬の屠殺を禁じる連邦法が可決成立したことを書きます。さらに馬の屠殺が合法的な国への馬の輸出を禁じとの法案が現在連邦下院議会で審議されています。仮にその法案が成立すれば、アメリカ国内の馬は国内での屠殺を禁じ、さらに輸出先で屠殺を行うこともできなくなります。それ以前にも、アメリカ合衆国では、1970年代に野生馬、野良馬の殺害を禁じ、ペットフード目的の馬の殺害を禁じています(*1、)。アメリカは、大変馬の保護に厚い国です。
 2007年の、馬の屠殺を禁じることと、馬の屠殺が合法的な国への馬の輸出を禁じる、アメリカ連邦法の2つの草案が提出された件について、カナダの獣医学雑誌、The Canadian Veterinary journal、に論文が掲載されています(*2、)。The United States’ prohibition of horsemeat for human consumption: Is this a good law? 「アメリカ合衆国連邦の馬を人間の食用目的とすることの禁止:これは良い法律ですか?」。2007年9月、より引用します。


On January 27, 2007, simultaneous bills were
introduced in the Senate and the House to prohibit the slaughter of horses for human consumption and to ban the transport of live horses from the United States to countries where they could be slaughtered for human consumption.
A commercial market for horsemeat as food has never emerged in the USA.
The proban group supports a position that American horses are not bred for human consumption and to use horseflesh for this purpose is cruel, unnecessary, disrespectful, and immoral.
Killing animals for food has been long identified as a moral question that affects food choice .
Both the Senate Bill and the House Bill , introduced in the 1st session of the 110th Congress, contain the clauses “horses and other equines play a vital role in the collective experience of the United States and deserve protection and compassion” and “unlike cows, pigs, and many other animals, horses and other equines are not raised for the purpose of being slaughtered for human consumption.”
Horsemeat consumption, seen as part of pagan sacrifices and celebration, understandably resulted in severe sanction under archaic Irish Canon Law .
In California, since 1998, a 2nd offence of offering horsemeat as human food is punishable by a mandatory minimum sentence of imprisonment in the state prison for not less than 2 y.
Interestingly, the California Penal Code stipulates that conviction for intentionally and maliciously committing an act of mutilation, maiming, torturing, or wounding a living animal may be punished by incarceration in a county jail for not more than 1 y — a misdemeanour, as is bestiality .

In California, eating horsemeat is restricted under the Criminal Code.
The ethical argument posed by the antislaughter proponents is based on the belief that horses are different from other farm animals.

2007年1月27日に、人間の食用などのための馬の屠殺を禁止し、生きた馬の米国から人間の食用などの屠殺ができる国への輸送を禁止するための法案がアメリカ連邦上院と下院に同時に提出されました(馬の屠殺禁止法案は可決成立しました)。
食品としての馬肉の商業市場は、アメリカではけして、いままで出現したことはありません。
馬屠殺に反対するグループは、アメリカの馬は人間の食肉などのために繁殖をしているのではないという立場を支持し、人の食用という目的のために馬肉を使用することは、残酷、不必要、非礼、不道徳であるとしています。
食用目的で動物を殺すことは、長い間、食糧の選択に影響を及ぼす道徳的な問題として認識されてきました。
第110回通常連邦議会の第1回目で提出された上院法案と下院法案は共に、「すべての馬は、アメリカ合衆国における全社会の歴史において重要な役割を果たしたために、保護することと思いやることに値します。すべての馬は牛、豚、および他の多くの動物とは異なり、人の食料として屠殺されることはありません」との条項を含みます。
馬肉を食べる事は、旧アイルランド(イギリス)のキャノン法においては、異教の生け贄と呪術の一環として見なされ、当然のことながら厳重な処罰を受けました。
カリフォルニア州では1998年以来、人間の食糧として馬肉を提供することは第二種犯罪であり、2年以上の州の刑務所に拘禁されます(*3)。
興味深いことにカリフォルニア州刑法では、故意にかつ悪意を持って、生きている動物に障害を与えること、苦しめること、または傷つける行為は、1年以下の郡刑務所での収監によって罰せられることを規定していますーそれと同様に、獣姦罪は軽微な犯罪です。

カリフォルニアでは、馬肉は刑法の下で禁止されています。
馬屠殺反対派の倫理的議論は、馬は他の家畜とは異なるとの考えに基づいています。



 以上より、次の事柄がわかります。
・アメリカでは合衆国連邦で馬の屠殺を禁じているが、犬猫は44州で食用屠殺が合法である。
・アメリカ連邦両院議会に提出された法案では、「馬は他の飼育動物種とは異なり、保護すべきであり屠殺は禁じる」としました。
・カリフォルニア州では、馬の屠殺と馬肉の提供は懲役2年以上の犯罪であり重罪である。
・対してカリフォルニア州では、他の動物(犬猫など)の殺傷は懲役1年以下であり、馬の屠殺の方がはるかに重罪である。
・アメリカは、馬はほかの飼育動物(犬猫なども含む)に対して、極めて優遇して保護している。


 「馬は他の動物と異なるから食用にしてはならない」は、犬猫食を攻撃する犬猫愛護の、「犬猫は他の動物と異なる」は、馬と犬猫が入れ替わっただけで、全く同じ理屈なので笑止千万です。つまり、日本の動物愛護(誤)家が声高に主張している、「犬猫は人の伴侶動物であり、他の動物種とは異なる。したがってほかの飼育動物種に対して優越して保護し、殺傷をより厳しく禁じ、食用としてはならないとするのは当然であり、普遍的な価値観である。特に先進国と言われる欧米においては、それが当然の倫理観である」は全くの誤りです。
 この連載の最初の記事、「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想、では、犬猫食に反対する、Toshiaki Morioka氏のTL、なぜ犬食は問題なのか、を引用しました。こちらではこのように主張されています。「犬猫が人との共生主体である(犬猫は他の飼育動物とは異なる存在)」「したがって他の家畜に対して優越して保護されるべき(つまり食用としてはならない)」。

 苦言を申し上げますが、Toshiaki Morioka氏は、何一つとしてその主張の根拠、出典を提示していません。単なる個人の誤った「思い込み」を述べているだけです。SNSとはいえ、公に情報を発信するのであれば、もう少し事実関係を調べるべきではないかと思います。無責任ですし、結果として自分の無知蒙昧を晒しているにすぎません。
 今回は、アメリカ合衆国においては、馬は特別な存在だということを書きました。アメリカ合衆国では馬は他の飼育動物(犬猫などのペットも含む)に優越して保護されており、食用屠殺は大変厳しく禁じられています。


(動画)

 Japan horse peta short med 「日本の馬 PETA」。2009年6月6日。アメリカに本部を置く、世界最大規模の動物愛護団体が制作したビデオ。アメリカから「繁殖馬」という名目で日本に輸出されている馬が屠殺されているとしています。2017年現在、アメリカ連邦下院議会において、アメリカからの馬の輸出を禁じる法案が審議されています(*2)。
 アメリカでは、日本の馬肉食習慣に対しても、かなり批判的です。日本の馬肉食は、今後は鯨、イルカ食と同様に、日本バッシングの道具にされる可能性はあります。

Undercover investigators have recorded exclusive footage in a Japanese horse slaughterhouse in which 4,500 horses are killed and cut up each year—to be processed into food for dogs and humans—many of them racehorses.
Ten years ago Charismatic won the 125th Kentucky Derby and the Preakness Stakes.
Charismatic was sold soon after like a commodity and exported to Japan for breeding purposes.
In 2008, more than 100,000 American-bred horses were exported to Canada, Mexico, and Japan and slaughtered for meat—many of these were thoroughbreds.

PETAの覆面捜査員は、犬と人間の食料のために、毎年4500頭の馬ー多くの競走馬が殺されて切り取られて精肉にされている日本の馬の屠殺場(熊本)の独占的な映像を記録しています。
10年前にカリスマティックス(馬の名前)は、第125回ケンタッキーダービーとプレアクネスステークスを勝利しました。
カリスマティックスはすぐに、まるで商品のように売られ、繁殖目的で日本に輸出されました。
2008年には、カナダ、メキシコ、日本に10万頭以上のアメリカ産馬が輸出され、肉用に屠殺されました(註 2017年現在、アメリカ連邦下院議会において、アメリカからの馬の輸出を禁じる法案が審議されています。*3)。
これらの多くはサラブレッドです。





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44州で犬猫の食用屠殺が合法なアメリカ合衆国~「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想



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(Summary)
For dog meat is still perfectly legal in most of the United States.
In fact, just six states—Virginia, California, Hawaii, New York, Georgia, and Michigan—have outlawed dog and cat meat.
people in the States do kill dogs and cats and eat them.
However, in Hawaii and other places, the production of dog meat is actually done.




 記事、
「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想
憲法で牛の屠殺を禁じ、犬を大量殺処分しているインド~「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想
「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想~インドでは牛の屠殺は憲法で例外なく禁じられているが犬は食用である
の続きです。アメリカ合衆国では、44州で犬と猫の食用屠殺が合法です。州法で現在、犬と猫の食用屠殺を禁じているのはわずか6州です。しかも禁じている州でも、実際に犬肉の商業生産が行われています。



 アメリカ合衆国では現在、44州で犬と猫の食用屠殺を禁じていません(つまり犬猫肉が合法)。犬と猫の食用屠殺を禁じているのはわずかに、ニューヨーク州、カリフォルニア州、バージニア州、ジョージア州、ミシガン州、ハワイ州の6州のみです(Dog & Cat Meat Trade Prohibition Act H.R. 1406)。これらの州では一応、犬猫の食用屠殺は州法で禁じているものの、いわゆる「ザル法」です。例えばハワイ州では事実上、犬肉の工業生産が行われています。この点については私は記事にしています(事実上犬肉が合法的に生産されているハワイ州)。
 ハワイ州の規定では「食用目的として飼育された犬猫であって、人道的な屠殺方法であれば」食用を禁じていないのです。ハワイ州以外でも、犬猫の食用屠殺を禁じているニューヨーク州やカリフォルニア州でも、レストランが犬肉を提供したという報道は、メディアが報道しています。

 現在アメリカが44州で犬猫の食用屠殺が合法であり、実際に食用とされ、販売もされているという資料が多数あります。Selling Dog and Cat Meat Is Still Legal in Most of U.S.—but a Federal Ban Could Soon Be in Place (*1、)「アメリカ合衆国連邦がすぐにでも禁じることができるのにー犬と猫の肉を売ることはアメリカのほとんどではいまだに合法です」。2017年3月17日、から引用します。


For dog meat is still perfectly legal in most of the United States.
In fact, just six states—Virginia, California, Hawaii, New York, Georgia, and Michigan—have outlawed dog and cat meat.
people in the States do kill dogs and cats and eat them.
The evidence is usually hidden, but the practice does go on, as multiple LCA investigations have revealed.
In a particularly disturbing case in Wisconsin in the ‘90s, a class B animal dealer—was also a dog butcher.
The dealer’s name was Ervin Stebane, and he would reportedly steal dogs from people’s yards, grab them from the streets or obtain them from well-meaning families who naively posted “free to good home” ads.
Stebane would tie a dog tightly to a post, shoot it in the head, slit its throat and then, once the blood had drained, sell it to customers seeking fresh dog meat.
He charged $25 to $75 a dog, depending on size.
But Stebane was never charged for selling dog meat.
He couldn’t be, because there was no law against it.

犬肉は、アメリカのほとんどの州では、未だに完全に合法です。
実際にバージニア州、カリフォルニア州、ハワイ州、ニューヨーク州、ジョージア州、ミシガン州の6つの州だけが、犬と猫の肉を禁止しています。
アメリカの人々は犬や猫を殺して食べます。
犬猫肉食の証拠は普通は隠されていますが、LCA(アメリカの動物愛護団体)の複数の調査が明らかにしましたので、その習慣は続いています。
ウィスコンシン州の、90年代に起きた特に世間を騒がせたケースでは、動物販売業者が犬肉屋でもあったということでした。
その動物販売業者の名前は、アーヴィン・ステバンといい、彼は人の庭から犬を盗んだり、路上で犬を捕まえたり、「無料で犬の良い飼い主(譲渡先)を見つけます」という広告を単純に掲示して、善意の家族から犬をだまし取ったりしていただろうと伝えられています。
ステバンは犬の首をしっかりと柱に縛りつけ、頭を銃で撃ち、喉を切り裂いて血抜きをした後に、新鮮な犬の肉を求めていた顧客に販売しました。
彼は犬の大きさ応じて、25ドルから75ドルを顧客に請求しました。
しかしステバンは、犬の肉を売ったことで決して刑事訴追されませんでした。
ステバンには、犬の肉を売ったことに違反する法律がなかったので、刑事訴追ができませんでした。



 その他にも、アメリカ合衆国では、「レストランで犬肉が売られている」、「犬の繁殖業者が食用に犬を出荷していた」というニュースがいくつも見つかります。その一つを例示します。


Chinatown Meat Market Denies Selling Dog Meat (After Admitting It) 「チャイナタウンの食肉市場は犬肉の販売を拒否しました(犬肉の販売を認めた後に)。2011年11月3日。

A CBS affiliate in Minneapolis investigating the owner of an illegal puppy farm reports that at least 170 dogs were sold to a Chinatown meat market, which in turn sold them as food.

ミネアポリスのCBS(アメリカ4大メディアの一つ)の関係者は、違法な子犬の繁殖業者の所有者を調べて、少なくとも170頭の犬がチャイナタウンの食肉市場に、食料として売却されたことを報道しています。



 以上のように、アメリカ合衆国では50州のうち44州が、犬猫の食用屠殺が全く合法です。例外的に犬猫の食用屠殺を禁じている6州でも、ハワイ州では事実上犬肉の工業生産が行われています。
 そのほか、信頼性の低いローカルメディアの記事は割愛しましたが、犬猫肉を禁じている6州のうちの、ニューヨーク州やカリフォルニア州のロサンゼルス市のレストランでも犬肉を提供しているという記事が見つかりました。実際にアメリカでは多くの州で犬猫肉は全く合法で、実際に食べられています。

 連載の最初の記事(「犬猫は特別な存在だから家畜に優越して保護されるのは普遍的価値観」は幻想)で引用した、Facebookの投稿者(なぜ犬食は問題なのか)は、無知蒙昧です。
 このFacebookの管理人である、Toshiaki Morioka氏の主張、「犬猫が人との共生主体である」「したがって他の家畜に対して優越して保護されるべき」は、その裏付けとなる学説などの証拠がありません。仮に「犬猫が人との共生主体であり、家畜に対して優越して保護されるべき」が、普遍的な価値観であるのならば、圧倒的に多数の国で、犬猫を家畜に優越して保護する法律や制度があるはずです。すなわち「犬猫に限り食用にしてはならない」や、「犬猫に限り殺処分してはならない」です。しかしそうではありません。最も世界に対して影響力のある先進国アメリカの、ほとんどの州で犬猫肉が合法で実際に食されているのです。たいして家畜である馬は、アメリカ合衆国連邦法で屠殺が禁じられています。州によっては、馬の屠殺と馬肉の流通は重罪です。次回はアメリカ合衆国における、「馬の屠殺禁止」について書きます。


(動画)

 6 Surprising Cat Eating Countries 「6つの猫を食べる意外な国」。2015年8月15日公開。6位スイス、5位オーストラリア、1位アメリカ(笑)。こちらでは「ハワイ州に犬猫食習慣がある」としていますが、ハワイ州では、アメリカ合衆国で例外的に犬猫食を禁じている6州の一つです。




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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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