東京とソウル市は東大教授が「野良猫がいない」とするイギリス、ドイツより人口当たり野良猫数が少ない(中間総括)

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(summary)
Stray cat population in Tokyo and Seoul
記事、
・野良猫が異常に多いイギリス~第二の都市バーミンガムでは人口と同じ100万匹の野良猫がいる
・野良猫900万匹と異常に多いイギリスはドイツなどと異なり、猫の狩猟は事実上禁止されている
・野良猫900万匹と異常に多いイギリスは行政が野良猫の捕獲収容を行わない特異な国
・野良猫の数が900万匹と異常に多いイギリスでは行政がずさんなTNRを推奨し行われている
・小野塚知二東大教授の研究の「イギリスでは野良猫が消滅した」の出典とは?~イギリスの野良猫数は900万匹とされている
・小野塚知二東大教授の「イギリスには野良猫がいない」の根拠は便所の落書き以下の京田辺市のホームページなのか~イギリスには900万匹の野良猫がいる
・小野塚知二東大教授の「イギリスには野良猫がいない」の典拠は全て噓の便所の落書き以下の京田辺市のホームページなのか
・東京都とほぼ同じ人口のバイエルン州には野良猫が東京都の5倍いる~「ドイツでは野良猫が消滅した」という東大教授の無知
・「ドイツには野良猫が~300万匹いる」とのドイツの資料は多数ある~「ドイツでは野良猫が消滅した」という東大教授の狂気
・野良猫の増加に悩むニーダーザクセン州は猫の狩猟を緩和する法改正を行った~「ドイツでは野良猫が消滅した」という東大教授の無学
・小野塚知二東大教授らの「ドイツには野良猫がいない」の典拠は自作自演?ドイツには~300万匹の野良猫がいる
・北極圏のグリーンランドにも野良猫は存在しトキソプラズマ感染で野生動物に害を及ぼしている~環境省の「イギリスやドイツでは高緯度だから野良猫はいない」という発狂資料
・北極圏のグリーンランドにも野良猫は存在し家畜がトキソプラズマ感染している~環境省の「イギリスやドイツでは高緯度だから野良猫はいない」という発狂資料
・スイスは30万匹の野良猫がいて増加が問題になっている~「スイスには野良猫がいない」という東大教授のバカッぷり(笑)
・スイスには30万匹の野良猫がおり毎年10万匹が狩猟で殺される~「スイスには野良猫がいない」という東大教授の無知
・オーストリアには25万匹の野良猫(人口比で日本の1.8倍)がいて毎年4万匹が狩猟駆除される~「オーストリアには野良猫がいない」という東大教授の無知
・野良猫が1400万匹もいるフランス~「フランスには野良猫がいない」という東大教授の頭は大丈夫か?
・野良猫の増加に悩むフランス最北部のリール市が採用した方策~給餌禁止や市民の通報の推奨、警察も野良猫捕獲
・スペインとイタリアの野良猫数は東大教授が「野良猫がいない」としているイギリスよりはるかに少ない
の続きです。
小野塚知二東大教授が科研から補助金を受けている、「世界は野良猫がいる社会といない社会とに二分できる」との研究があります。小野塚知二教授は野良猫がいない国として、「イギリス、北フランス、ドイツ、オーストリア、スイスには野良猫がいない」を挙げています。野良猫がいる国は「日本や韓国のアジア諸国等」を挙げています。しかし東京都とソウル市は小野塚教授が「野良猫がいない国」としているイギリスやドイツよりも人口当たり野良猫数がはるかに少ないのです。
サマリーで示した、小野塚知二東京大学教授の「イギリス、北フランス、ドイツ、オーストリア、スイスには野良猫がいない。野良猫がいるのは⽇本や韓国などアジア諸国、イタリアやスペイン、ポルトガルなどの南欧、アメリカの⾮⼤都市など」としている資料から引用します。その上で小野塚知二狂授らは「世界は野良猫がいる社会といない社会とに二分できる」とし、「その社会的背景」という研究で科研から補助金を受けて研究を進めています。
以下に小野塚知二教授による文書から引用します。小野塚知二教授らが科研から補助金を受けて進めている研究は、この文書に沿った内容と思われます。
・『野良猫のいる社会といない社会 その⽐較と移⾏過程:⼩野塚知⼆先⽣』 2019年1月21日
イギリス、北フランス(*)、ドイツ、オーストリア(*1)、スイスには野良猫がいない。
⼀⽅で現在も野良猫がいるのは⽇本や韓国などアジア諸国、イタリアやスペイン、ポルトガルなどの南欧、アメリカの⾮⼤都市(*2)などになります。
イギリスや北フランス、ドイツなどでは野良猫の消滅過程が必ずあるはずです。
(*2)
・How to Clear 500000 Feral Cats From New York's Streets 「ニューヨークの路上から50万匹の野良猫を排除する方法」 2023年6月9日
~
アメリカ最大のニューヨーク市は人口800万人ですが、野良猫数は50万匹いるとされています。人口1300万人の東京都は21万匹(放飼い飼猫含む)です。第2位のロサンゼルスや第3位にシカゴでも野良猫の増加は社会問題になっています。小野塚狂授は「アメリカの非大都市には野良猫がいる=大都市にはいない」としていますが(笑)。マンハッタンの東アジア系の住民の住民が多い街区は野良猫だらけです。
(画像)
『野良猫のいる社会といない社会 その⽐較と移⾏過程:⼩野塚知⼆先⽣』 から。

小野塚知二教授が野良猫がいない国としているイギリスには900万匹の野良猫と150万匹のノネコがおり、ドイツには~300万匹の野良猫がいます。スイスは~30万匹の野良猫がいるとされ、オ-ストリアには25万位匹の野良猫がいるとされています。さらにフランスでは推計で1,100万から1,400万匹も野良猫がいるとされ極めて多く、おそらく先進国では野良猫の密度が最も高い国ではないかと私は思います。
対して小野塚知二教授が「野良猫がいる国」として「日本や韓国などのアジア諸国」と挙げています。その点については連載記事で詳述しました。しかし日本と韓国では国全体の野良猫数の推計はないものの、東京とソウル市の人口当たり野良猫数は、小野塚知二狂授が野良猫がいないとしているイギリス、ドイツ等よりはるかに少ないのです。以下に引用します。
・東京都における猫の飼育実態調査の概要 (平成 18 年度) 東京都福祉保健局
(2)東京都内の猫の個体数
屋外猫のうち飼育されている頭数は約 6 万頭と推計され、残りの約 15 万頭が飼い主のいない猫となる。
屋外猫のうち、屋外飼い猫の頭数= 屋外猫の生息頭数×現地調査による屋外生息猫の首輪装着率/屋外飼い
註)首輪をしていることから屋外猫であっても6万匹は「飼猫」と本資料ではしていますが、首輪のない猫15万匹も含めてここでは「野良猫」に分類することとしました。
・期待高まる、韓国の動物福祉の未来<海外情報レポート・韓国編②>
2008年から行政によるTNR事業が進められた結果、ソウル市では2013年約25万頭だった野良猫の個体数が2017年には13万9千頭まで減少したと報告されています。
人口1万人当たりの野良猫数ですが、東京都は149匹です。ソウル市は144匹です。その数値と、小野塚知二狂授が「野良猫がいない国」としている各国の1万人当たりの野良猫数を一覧にしたものを以下に示します。
小野塚知二教授が野良猫がいないとしている国
・イギリス 総数 900万匹 人口1万人当たり野良猫数 1,342匹
・ドイツ 総数 300万匹 人口1万人当たり野良猫数 361匹
・スイス 総数 30万匹 人口1万人当たり野良猫数 346匹
・オーストリア 総数 25万匹 人口1万人当たり野良猫数 280匹
・フランス 総数 1,100万匹(*3) 人口1万人当たり野良猫数 1,620匹
(*3)
・Mise en place de la stérilisation obligatoire pour les chats domestiques et errants フランス下院議会資料 2017年5月25日 「フランス下院議会における質疑」 フランスの野良猫数の推計では1,400万匹という数値もありますが、より信頼性が高い資料としてこちらを用いました。
小野塚知二教授が野良猫がいるとしている国の都市、東京都とソウル市の1万人当たり野良猫数
・東京都 総数 21万匹 人口1万人当たり野良猫数 149匹
・ソウル市 総数 13.9万匹 人口1万人当たり野良猫数 144匹
(再掲)
小野塚知二教授が野良猫がいるとしている国
・スペイン 総数 200万匹 人口1万人当たり野良猫数 422匹
・イタリア 総数 240万匹 人口1万人当たり野良猫数 398匹
中間総括としてまとめると、以上の様に、小野塚知二教授の「野良猫がいる社会といない社会はきれいに二分できる」との主張は裏付けられません。上記の国では全てにおいて、かなりの野良猫が生息しています。また教授が「野良猫のいない国」としているイギリスとフランスは、「野良猫のいる国」としているスペイン、イタリアよりも人口当たり野良猫数が3倍以上も多いのです。
さらに小野塚知二狂授が「日本や韓国などのアジア諸国には野良猫がいる」としていますが、日本の東京都と韓国のソウル市の1万人当たり野良猫数は、小野塚知二狂授が主張している「野良猫がいないイギリスやドイツ」の方が、2.4倍~9.3倍も多いのです。したがって小野塚知二教授の主張は完全に妄言です。
本連載では、小野塚知二狂授の「野良猫がいる社会といない社会はきれいに二分できる。イギリス、北フランス、ドイツ、オーストリア、スイスには野良猫がいない。⼀⽅で現在も野良猫がいるのは⽇本や韓国などアジア諸国、イタリアやスペイン、ポルトガルなどの南欧、アメリカの⾮⼤都市など」との主張が、これらの国や都市の野良猫の推定数の資料をもとに、根拠のない妄論であることを証明しました。
次回以降の記事では、側面からこの小野塚知二狂授の主張がデタラメであることを述べます。それはヨーロッパの国においては、小野塚知二狂授が「野良猫がいない」としている国では、野良猫(イエネコ Felis silvestris catus)と在来野生動物のヨーロッパヤマネコ(Felis silvestris)が現在も交雑して絶滅の危機に瀕していることです。
小野塚知二狂授が「野良猫がいない」としているイギリスやスイスでは、現在も野良猫とヨーロッパヤマネコとの交雑が深刻です。そのために、ヨーロッパヤマネコを野良猫の交雑から守る対策がなされています。例えばイギリス、スコットランドではヨーロッパヤマネコの生息地で野良猫(イエネコ)のTNRを行っています。それはまさにこれらの国で野良猫が存在している証拠です。
またネコ科動物しか終宿主にならない寄生虫にトキソプラズマがあります。放牧され、青草しか食べない完全草食の羊は、ネコ科動物の糞便と共に排泄されたトキソプラズマのオーシストを経口摂取する以外にはトキソプラズマ感染の経路はありません。ヨーロッパにおける羊のトキソプラズマ感染率は、小野塚知二狂授が「野良猫がいない国」としているイギリス、ドイツ、スイス、オーストリア、(北)フランスと、「野良猫がいる国」としているスペイン、イタリアとはほぼ変わりません。またいずれの国も感染率は非常に高いのです。
なおヨーロッパでは、野生のネコ科動物は極めて個体数が少なく、これらの動物が排泄するトキソプラズマのオーシストは無視できます。このことは、小野塚知二教授が「野良猫がいるいないでヨーロッパの国を二分できる」が完全に否定されます。その国が「野良猫がいない(狂授は「生殖能力を持った放飼い猫は野良猫、TNR猫は半野良猫=広義の野良猫、とする」としています)」のであれば、その国の羊のトキソプラズマ感染はほぼゼロになるはずです。