「韓国は猫を生きたまま茹でてスープを作る」についての考察


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韓国
Korea
Südkorea
韓国の犬猫食習慣について、批判する日本のメディアがあります。その中には、「犬猫の食用屠殺は、世界に例を見ない残酷な方法が用いられる」として、ことさらその残虐性を強調しているものがあります。「猫を生きたまま茹でてスープを作る」は、その一つです。しかし「猫を生きたまま茹でる」ことは到底真実とは思えません。
韓国の犬猫食を批判する、マスメディアの記事があります。その中では「猫を生きたまま茹でてスープを作る」というものがあります。“犬喰い”韓国…ネコも生きたまま煮込み精力スープに! あり得ない“残虐食文化”めぐる世界の動き(1)産経WEST。2016年8月12日。より引用します。
韓国人はネコも食べるというのです。
「犬は苦しめて殺した方が肉が美味くなる」という彼らの残虐文化についてご紹介しましたが、彼らのネコの調理法もまた、想像を絶するものらしいのです。
「ネコの場合は、生きたまま巨大な圧力鍋のようなものに入れて煮込み、スープにするんです。リウマチに効く漢方薬として珍重されています。『ネコエキス』として瓶詰めされ、普通に市場で売られています。ネコの多くは野良猫らしいですが…」。
迷信だけでネコを生きたまま煮込んでスープにしているわけですね…。
男は猫を殺すため、生きたまま約2分間熱湯でゆで、毛皮と内臓を取り除いてから一旦、冷凍し「健康食品センター」に1匹あたり1万5000ウォン(約14ドル=約1400円)で売りさばいた。
産経WESTの記事では、「これでもか」というほど、「猫を生きたまま茹でる」残虐性を強調しています。しかし猫を生きたまま茹でた場合、その猫の肉は、到底食用にはならないでしょう。
その理由は、第一に、猫が生きている状態であれば、大腸や直腸に糞便が残っています。糞便が体内に残った状態でまるごと茹でれば、当然糞便の臭気や成分が可食部に移ります。衛生上良くありませんし、まず食べられる代物にはならないでしょう。
第二に、生きたまま、体毛が生えた状態であれば、猫、特に野良猫はノミやダニなどの外部寄生虫が寄生しています。それらと一緒に煮込むことになります。茹で上がった状態で皮をはぐのでしょうか。しかし茹でてしまえば、皮のタンパク質が硬化し、可食部の筋肉組織と結合します。つまり皮をはぐのが難しくなります。もちろん、体毛が生えた状態のまま、ノミダニがついたまま煮込んだものなど到底食べられたものではありません。
第三に、食肉は血抜きをしなければまずくて食べられないのです。食肉処理においては、食肉を美味しくするために、最も効率の良い血抜きの方法が採られます。頭部をハンマーで一撃する、家畜屠殺銃で東部を打ち抜くなどして、仮死(脳死)状態にします。心臓が動いている状態のまま、頚動脈を切断し、速やかに放血させます。それが最も、効率の良い放血方法です。生きたまま茹でれば、血が可食部内で固まってしまい、血抜きが全く出来ません。
以上より、この本「産経 WEST」の記事の内容は、全くと言って信頼できるものではありません。捏造といっても差し支えないでしょう。
それと猫ではありませんが、このような記述もあります。「病気の犬はペットオークションで犬肉業者に売られている」。しかし病畜は食用には出来ません。この記述からも、本記事が信頼に足るものではないと判断できると思います。
しかしなぜ明らかに捏造した事実を報道をするのでしょうか。私は背後に反韓感情を煽ることを意図した政治的背景があるのではと勘ぐっています(産経の記事ですし)。
しばしば動物愛護は、政治に悪用されていると感じます。私はかつて韓国メディアが、「中国の毛皮生産においては、動物が生きたまま毛皮を剥いでいる。極めて野蛮で残酷だ」という報道をしていたことを記事にしています。その上で私は「韓国の反中感情が背景にあるのではないか」と述べました。特に動物愛護の分野においては、極めてアグレッシヴに反応する大衆が存在します。その国に対する反感を煽るツールとしては、大変効果的です。しかし産経新聞は、これほどのひどい捏造記事を書いて、韓国との外交問題に発展するリスクを考えないのでしょうか。メディアの情報を理由する側も、健全な批判精神を持ち、矛盾する情報に対しては鵜呑みにしないことが大切だと思います。
(動画)
犬は生きているままゆでるとおいしいニダ Korean boil dogs alive。2010年11月4日。これが「韓国では犬や猫を生きたまま茹でるのは真実」と主張している人が示している「証拠」ビデオ。これは、既に屠殺して血抜きをした犬を、攪拌機に入れて体毛を除去している作業の様子です。生きたまま茹でているわけではありません。
無知と偏見に基づく差別は恐ろしいものがあります。それが真実として定着し、マスメディアも同調しているというのが、日本の海外動物愛護に関する情報です。
(参考資料)
ヘルプアニマルズ 韓国 犬肉。こちらのHPでは、韓国のジョーク映画の、ビーグル犬を金網に生きたまま載せて焼く(ジョーク。実際に行われているわけではない)の1シーンを、「残酷で不要な動物実験」と紹介したり。ちゃんと写真に英文で説明があります。彼らは英文も読めないのか。その他、ドイツ動物保護法の歪曲解説など、信頼性という点では、全く参考になりません。しかし「愛誤」は、このような資料を「証拠」とします。資料の評価能力というか、それ以前に彼らは決定的に知能がみたないです。
「生きたままケージに入れたり、上から鎖で吊るして焼きころす。こうすると犬がもがいて体をねじるので、万遍なく焼け、屠殺する人は見ているだけでよい」。これも本文で示した理由により、ありえない屠殺方法です。「小型の犬は麻袋に入れ結んだ後、金串であちこちを刺す」。この屠殺方法も、放血が十分にできませんのでありえないでしょう。「・生きたまま茹でる。・生きたまま蒸す。・サンガクテ~残虐な屠殺方法の一つで、上から吊り下げて首を絞めた状態になると、犬がもがきます。もがいた体がセンサーに触れると炎が出て、息のある状態で絞殺されながら焼かれるというものです」。これらも、本文で示したとおり、食用屠殺としてはありえないでしょう。このような荒唐無稽な情報を多くの「愛誤」信じるのは、一種の集団ヒステリー化で、思考停止でしょうね。
(参考資料)
【エンタメよもやま話】“犬喰い”韓国…ネコも生きたまま煮込み精力スープに! あり得ない“残虐食文化 ... 。確かに、記事タイトルが「ありえない」と断りを入れていますね。記者は「記載内容がうそだ」と、責任を問われたら、「ちゃんとタイトルに『「ありえない』と書いていますよ」と弁明するつもりでしょうか。
マスメディアの嘘の責任逃れも巧妙化しています。最近はNHKも大嘘はゲストに喋らせています。「ドイツにはペットショップがない」と麻生獣医科大学の元学長の太田光明氏に発言させたり。
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