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「オーストリアでは動物の陳列販売は禁止」という、ワンちゃんホンポのデマ記事







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(Zusammenfassung)
Mit dem neuen Tierschutzgesetz wird der Verkauf von Hunden und Katzen in Tierhandlungen ab dem 31.12.2019 verboten, in Österreich.


 頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトがあります。最近も「愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング」という記事がありますが、書かれていることはほど全てが嘘です。記述について順次取上げていきます。今回はオーストリアに関する記述「動物の陳列販売は禁止されている」が真逆の大嘘であることを述べます。また「一番人気の犬種は雑種、アニマルシェルターでのお迎えが一般的」も大嘘です。


 頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトですが、最近の記事で海外に関する情報の記述のほぼ全てがデマという記事があります。その記事と、誤りの箇所を示します。なお私がわからない言語の国のことは調べていません。ですから指摘がなくともその記述が正しいと言うことではありません。


愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング 2021年10月29日

アメリカは、生体販売の禁止などが進められている動物保護先進国としても知られる国です。
犬を飼いたいと思った人がまず訪れる場所は、ペットショップではなくアニマルシェルター(保護施設)。
犬の飼育頭数においては世界的に見ても多くうち7割〜8割が大型犬だといいます。

『ニュージーランド』♪
SPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animals)をはじめとする多くの保護団体が存在し、殺処分は一切行われない。

『オーストリア』
いずれも動物の陳列販売は禁止。
そして一番人気の犬種は雑種、アニマルシェルターでのお迎えが一般的。

『イギリス』!
ペットショップでの生体販売は禁止。

殺処分ゼロを実現した『オランダ』!
ペットショップなどでの陳列販売はされていない。

『デンマーク』!
屋外飼育や鎖に繋いでの飼育の禁止。
ペットショップなどでの生体販売の禁止。
動物が動物らしく生きるための権利を守る!

『カナダ』!
一部の地域ではペットショップでの生体販売は禁止。



 今回はオーストラリアに着いて述べます。わんちゃんホンポの問題の記事では、以下の記述があります。
1、いずれも動物の陳列販売は禁止。
2、一番人気の犬種は雑種、アニマルシェルターでのお迎えが一般的。

 まず「1、いずれも動物の陳列販売は禁止」が大嘘であることを述べます。この記述では「オー−ストリアでは全ての動物種を陳列販売することが禁じられている」という意味になりますが、オーストリアではそのような法令の規定はありません。犬猫に限り、2018年にペットショップでの販売が禁止され、2019年末までの移行期間を経た後似、完全に禁止されました。しかし他の動物、例えばウサギやモルモットなどの犬猫以外の哺乳類や鳥類などの一般的なペットはペットショップでの販売は禁止されていません。
 オーストリアは2020以降からペットショップでの販売が禁止禁止されましたが、それまでに犬猫のペットショップの販売に関しては迷走しました。オーストリアでは2005年に動物保護法(Bundesrecht konsolidiert: Gesamte Rechtsvorschrift für Tierschutzgesetz, Fassung vom 20.12.2021)の改正により、犬猫のみペットショップでの販売を禁じました。しかし2008年に撤廃しました。さらに2018年に再度法改正を行い、ペットショップでの犬猫の販売を禁じ、2019年末までの経過措置後は販売することができません。しかし犬猫以外の一般的なペット動物の陳列販売を禁じたことは一度もありません。その点について説明した、オーストリア政府文書から引用します。


Allgemeines Verkaufsverbot von Hunde- und Katzenwelpen in Tierhandlungen 「ペットショップでの子犬と子猫の販売の全般的な禁止」 2018年9月22日

Ursprünglich wurde mit der Einführung des Tierschutzgesetzes im Jahr 2005 das absolute Verkaufsverbot für Hunde und Katzen im Zoofachhandel eingeführt.
Dieses generelle Verbot trug dazu bei, dass der Handel mit Hunden vielfach in unkontrollierte Bahnen entglitten ist.
Mit der Novelle zum Tierschutzgesetz wurde im Jänner 2008 das Verbot des Verkaufes von Hunden und Katzen in Zoofachhandlungen daher wieder aufgehoben.
Mit dem neuen Tierschutzgesetz wird der Verkauf von Hunden und Katzen in Tierhandlungen ab dem 31.12.2019 verboten.
Die Zoofachhändler, die am 30. September 2018 eine aufrechte Bewilligung hatten, dürfen bis Ende 2019 Hunde und Katzen zum Verkauf weiter anbieten.

(オーストリアでは)かつては2005年の動物保護法改正の施行に伴い、ペットショップでの犬や猫の販売が完全に禁止されていました。
この全般的な禁止は、犬の取引がしばしば規制が及ばない流通経路で行われるという事実を招きました。
そのために2008年1月の動物保護法の改正により、ペットショップでの犬と猫の販売禁止が再び解除されました。
さらなる新たな改正動物保護法により、ペットショップでの犬と猫の販売は2019年12月31日の後から禁止されます。
2018年9月30日に販売の許可を得たペットショップは、2019年末まで犬と猫の販売を継続することができます。



 次は、「(オーストリアでは)一番人気の犬種は雑種、アニマルシェルターでのお迎えが一般的」も大嘘であることを証明する資料を示します。オーストリアでの人気犬種ランキングでは、雑種はトップ10にも入っていません。またオーストリアではアニマルシェルターから犬を迎える割合は14.4%で、ブリーダーから購入する割合より遥かに低いのです。


Die 10 beliebtesten Hunderassen der durchblicker KundInnen 「(オーストリアで)最も人気のある犬種トップ10」 2020年7月2日

Die Französische Bulldogge nimmt die Spitzenposition.
Chihuahua (Platz 2)
Labrador Retriever (Platz 3)
Golden Retriever (Platz 4)
American Staffordshire Terrier (Platz 5)
Labrador (Platz 6),
Malteser (Platz 7)
Australian Shepherd (Platz 8)
Border Collie (Platz 9)
Havaneser (Platz 10)

フレンチブルドッグが人気犬種のトップの座を占めています。
チワワ(2位)
ラブラドールレトリバー(3位)
ゴールデンレトリバー(4位)
アメリカンスタッフォードシャーテリア(5位)
ラブラドール(6位)
マルチーズ(7位)
オーストラリアンシェパード(8位)
ボーダーコリー(9位)
ハバニーズ(10位)



Studie zur Hunde- und Katzenhaltung in Österreich 「オーストリアにおける犬と猫の飼育研究」 22021年12月7日

Ein Drittel der Hundehalter seinen geliebten Hund vom Züchter (34,3%) gekauft.
Nur einer von zehn Tierliebenden hat den „Wauwau“ (14,4%) bzw. die „Mietze“ (12,2%) aus dem Tierheim gerettet.

犬の飼主の3分の1は、愛犬をブリーダーから購入しました(34.3%)。
動物愛好家の10人に1人だけが、動物保護施設から「犬」(14.4%)または「猫」(12.2%)を救出(入手)しました。



 いずれにしても問題の「わんちゃんホンポ」の記事のライターは、出典を一切確認していないと思われます。全くの憶測と思いつきで記事を書いているとしか思えません。情報を公開するのであれば、最低限の責任感とモラルをお持ちいただきたいと思います。


(動画)

 "Tier und Natur" - DIE Tierhandlung in Wien 「動物と自然ーウィーンのペットショップ」 2010年 若干古いですが、オーストリア、ウィーンにあるペットショップのプロモーションビデオです。当時は子犬子猫も販売していました。


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No title

何でしつこく他国を美化して、自国貶めて、この手の活動しようとするのでしょうね?
海外コンプレックスある層から金をゲットしたいのでしょうか?
「ドイツは殺処分ゼロという大嘘」から手を変え品を変え嘘を訂正しないまま同じことを繰り返す・・・

その結果、そのウソでさわいでたときに、ヤクザみたいなやつらが愛護団体を語って、しなくていい殺処分を山奥でやって金もうけしてたという記憶すら愛護気取ってる人たちは無いくらい頭が悪いのでしょうか???

現状から犬をできるだけ守るというのは賛同しますが、
それをゼロにする!とウソに乗っかって行動する意義はないでしょう。最終的にゼロをめざすにしても、嘘にのるのは害でしかないわけで・・・

Re: No title

U3U 様、コメントありがとうございます。

> 何でしつこく他国を美化して、自国貶めて、この手の活動しようとするのでしょうね?
> 海外コンプレックスある層から金をゲットしたいのでしょうか?

日本人は福沢諭吉以来、欧米コンプレックスるがあるのは確かです。
だから「欧米先進国は〜」とやればかなりの数のなびく人が出てきます。

> 「ドイツは殺処分ゼロという大嘘」から手を変え品を変え嘘を訂正しないまま同じことを繰り返す・・・

ドイツは犬猫の狩猟駆除のほか、行政が行う公的殺処分も公的な動物収容所もあります。
日本にはない、咬傷犬や禁止犬種の強制殺処分や野良猫の捕獲殺処分も行っています。
ドイツは行政自ら殺処分数を公表していないだけで、厳格に殺処分を行っている国です。
なぜ「殺処分ゼロ」という荒唐無稽なデマが広がったのか理解できません。


> 現状から犬をできるだけ守るというのは賛同しますが、
> それをゼロにする!とウソに乗っかって行動する意義はないでしょう。

適正飼育が進んだ結果、殺処分が減り、ゼロに近づくことは良いことで否定しません。
殺処分が減る、ゼロに近づくのはその結果であって、それ自体が目的ではありません。
ましてや海外のデマを元に、適正飼育が進まない状態で殺処分ゼロだけを進めようとしても弊害が生じます。

なおオーストリアではかつて2005年にペットショップでの犬猫販売を禁止しました。
これはおそらく世界で最初です。
しかし愛誤マスコミは、犬猫の販売の規制もないイギリス(当時)とドイツを「生体販売ペットショップがない」とデマ報道をし、オーストリアは全く取上げられませんでした。
つまり情報の正確さ、真実などは愛誤活動からはどうでも良いのです。
いかに衆愚を騙せるかだけです。
そして愛誤活動家、ジャーナリスト自身が全く無知です。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
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よろしくお願いします。

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