fc2ブログ

ドイツの犬税に関する情報はほぼ全てが大嘘~ライターの疾患が疑われるレベル






Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
In Japan kursieren Fehlinformationen über die deutsche Hundesteuer.


 日本では、ドイツの犬税に関する情報がネット上にあふれています。しかし完全に正確なものは私は調べた限1つもありません。「ドイツでは犬税を払っている人は4分の1(25%)」(真実は未納者は15%)、「闘犬種の犬税額は一般犬種の3倍である(同額の自治体から9倍程度まで差がある)」、「犬の福祉に用いられる目的税である(財源が特定されない普通税である)」、「ペットショップの販売用の犬にも課税される(事業者の販売用犬は課税されない)」、「犬税は各州法で定められる(犬税は市町村税で根拠法は各自治体条例)」、「犬税を払わなくても処罰されない(行政罰10,000ユーロ=160万円以下の過料が科される)」等です。まさに聞いた者が悶絶死しかねない内容です。


 サマリーで述べた通り、ドイツの犬税に関する情報が日本ではネット上であふれています。しかし私が確認した限り、正確なものは皆無でした。余りにもひどい、荒唐無稽な、聞いた者が悶絶死しかねない酷い内容のものをいくつか例示します。


ペット先進国ドイツの犬税。仕組みやメリットは? 2019年2月12日

犬税は頭数が増えるほど税金が高くなる。(*)
闘犬指定種は税金が3倍かかります。(*1)
檻に入れて飼育する場合はさらに檻の中の頭数によって課税されます。(*2)
犬税として徴収された税金の一部は犬や愛犬家に関わる費用、さらに、犬によって汚された街の清掃費用として使われています。(*3)
犬税の納税者には犬が迷子になってもすぐに保護できるよう「犬の名札」が支給され、何かあってもすぐに飼い主が判明します。(*4)



ユニークな税「犬税」|ホームメイト|パブリネット

犬税によって徴収された税金は、犬のフン害によって汚された街の清掃費用として使われるなど、主に犬や愛犬家にかかわる費用のために使われています。(*3)


犬にも税金!?動物愛護先進国ならではの「犬税」はどんな取り組み? 2021年9月10日

闘犬指定種の場合は税金が一般的な犬より3倍も高い。(*1)
実際に犬を飼っている人の4分の1くらいの人しか犬税を納税していない。(*5)
「犬税を支払う」という法律を守らない人を取り締まる法律がない。(*6)
6時間以上室内に閉じ込めてはいけない、外の気温が21度以上になる場合は、車内に犬を置き去りにしてはいけない、などといったことが法律で定められている。
(*7)


ドイツでの愛犬に対する税金について

ドイツには『犬の税金』と呼ばれる税金があります。
この税金は愛犬一頭あたりにつき年間1万円以上を支払うこととなり、用途としては犬の糞で汚れてしまった街の清掃費用などに当てられます。
(*8)


ペット先進国「ドイツ」の動物愛護精神と日本との比較 2022年1月3日

捨てられた糞は、犬税を使用して州が定期的に回収している。(*3)
ドイツのティアハイムの譲渡率は9割を超える。(*9)
ドイツでは生体販売を行うショップが非常に少ない。(*10)
というのも、ドイツの犬税はペットショップにも課せられる。(*11)
ドイツで犬を迎える人のほとんどはブリーダーかティアハイムを利用。
(*12)


(*)
  ドイツの犬税は市町村税で、各市町村に税額の自由裁量権があります。したがってすべての自治体で、犬の飼育頭数が増えれば累進的に税額が高くなるわけではありません。犬の頭数が増えても1頭当たりの税額が同じ自治体もあります。

Was ist die Hundesteuer und was kostet die Hundesteuer?


(*1)
 ドイツの犬税は市長村税で、各市町村に税額の自由裁量権があります。したがって一般犬と闘犬種の犬税額の差は自治体によって大きく異なります。闘犬種と一般犬種の犬税額が同じ自治体もあれば、闘犬種の犬税額が一般犬種の約9倍という自治体があります。一般犬種の25倍という高額の犬税を課す自治体もありましたが、司法判断で適法ではないと判決されました。

Was ist die Hundesteuer und was kostet die Hundesteuer?


(*2)
 犬税において、犬を檻に入れて飼育したことによる税額を加算する自治体は確認できませんでした。

Hundesteuer


(*3)
 犬税は使途が限られた目的税ではなく普通税です。従つて犬税は一般財源に組み込まれ、特別に犬の福祉のために支出されるわけではありません。

Hundesteuer


(*4)
 犬税登録をして犬税を納付すれば、納税した年にその年の金属のメダル状の「納税済票」が交付されます。しかしこれにはその犬の納税番号が刻印されているだけで、犬の名前や飼主等の情報は記載されていません。


(画像)

 ドイツの犬税の納付済み票

犬税登録票


(*5)
 「犬を飼っている人の4分の1くらいの人しか犬税を納税していない。」ですが、犬税の未納者は、犬の飼育者全体の約15%程度と推計されています。そもそも納税義務がある者の25%しか税金を徴収できない税制度は破綻していると言ってよく、数百年も存続しません。廃止するか制度改革を行っているはずです。

Fahnder verfolgen illegale Fifis


(*6)
 「犬税を支払う」という法律を守らない人を取り締まる法律がない」ですが、犬税の未納は行政犯罪として処罰され、過料10,000ユーロ(約160万円 1ユーロ=160円)以下が科されます。

Hund nicht angemeldet? Ein Hunde-Profi klärt auf! (Ratgeber) 2022年9月5日


(*7)
 「6時間以上室内に閉じ込めてはいけない、外の気温が21度以上になる場合は、車内に犬を置き去りにしてはいけない」という、法律の明文規定はドイツにはありません。


(*8)
 「(ドイツの犬税は)一頭あたりにつき年間1万円以上を支払う」ですが、1頭当たりの犬税額が数千円、もしくは犬税がない自治体もあります。

Was ist die Hundesteuer und was kostet die Hundesteuer?


(*9)
 「ドイツのティアハイムの譲渡率は9割を超える」ですが、該当する資料はドイツ語原文ではありません。ティアハイムの犬の譲渡率は概ね75%と推計されています。

「ドイツのティアハイムの譲渡率は90%以上」は大嘘。70%台で日本の犬の公的譲渡率と変わらない


(*10)
 「ドイツでは生体販売を行うショップが非常に少ない」ですが、ドイツの生体販売ペットショップの数は2020年は4,370店舗ありました。この数は人口比で日本の1.3倍です。ドイツにある世界最大のペットショップでは犬猫も売っています。

ドイツには4,370の生体販売ペットショップがある。その数は人口比で日本の1.3倍(2020年)


(*11)
 「ドイツの犬税はペットショップにも課せられる」ですが、ドイツの犬税はペットショップやブリーダー等の営為事業者の販売目的の犬には課税されません。これは全ての連邦州で適用されます。

Befreiung von der Hundesteuer: Für wen gibt es Vergünstigungen? 2023年3月2日


(*12)
 「ドイツで犬を迎える人のほとんどはブリーダーかティアハイムを利用」ですが、ドイツのブリーダーの年間の子犬生産数は6万頭台、ティアハイムの犬譲渡数は約6万頭です。対してドイツが輸入する犬の数は年間50万頭です。したがってドイツではブリーダーの販売数もティアハイムの譲渡数も、犬の取得に占めるシェアは10%か10パーセント未満です。ドイツでの犬の取得で最も多いのは外国産の犬をネットで買うことです。

「動物愛護先進国ではほとんどが保護施設から犬を入手する」という人は自分がバカと言うことを自覚すべき


 これらの記事の荒唐無稽で真逆のドイツの犬税に関する記述ですが、書き手の病的作話症か、妄想性の何らかの疾患が疑われるハチャメチャなレベルです。まじめに彼らがしかるべき機関を受診することをお勧めします。
 犬税に関しては、簡単なドイツ語ワードで即情報が得られます。その様な基本的なことをせずに、自分の思い込みだけで維持を書いてしまうのか、その神経は私は理解できません。次回以降の記事では、上記に示したドイツの犬税に関するデマのドイツ語の文献による反証示し、解説したいと思います。


(動画)

 LUXUSGUT HUND? Ärger um teure Hundesteuer - Ein Relikt aus dem Mittelalter 「犬はぜいたく品? 高額な犬税に対する犬の飼主に怒り それは中世から続く遺物です」 2023年5月8日

Die Hundesteuer ist eigentlich ein Relikt aus dem Mittelalter.
Die Hundesteuer, die Gemeinden von Hundebesitzern erheben, steigen von Jahr zu Jahr und spült ordentliche Summen in die Kassen der Kommunen.
Und sie ist umstritten, weil jede Gemeinde die Höhe selbst festsetzen kann.

犬税は実は中世の名残です。
自治体が犬の飼い主に課す犬税は年々増税しており、かなりの額が自治体の金庫に入ります。
そして、各自治体が金額自体を設定できるため、物議を醸しています。


概要:犬の飼主は怒っています。毎年払っている犬税は犬のために使われるわけではないからです。そしてペットで課税されるのは犬だけです。
 犬税額は年々増税しています。「昨年は犬1頭80ユーロだったのが今年は100ユーロです」。犬税の課税は自治体によってバラバラです。金額に大きな違いがあります。犬の数によって累進的に税額が高くなる自治体もあれば、ない自治体もあります。闘犬種の加算もある自治体があり、ない自治体もあります。犬税自体がない自治体もあります。
 自治体にとっては犬税は、税金を取りやすい「天国」なのです。犬の数が増えたために過去10年間でドイツ全土での犬税収入は44%も増え、4億1,400万ユーロになりました。犬税は特定の目的を持たない普通税です。自治体の一般会計に入れられます。
 猫にも課税すべきです。猫は犬のように柵で囲われて1歩も外に自由に出られないのと違い、自由に外を徘徊します。そして猫は野鳥を捕食するなど野生動物非被害を及ぼします。その他にも救助犬などでの犬税の課税が免除されているのは不公平です。

スポンサーサイト



「動物愛護先進国ではほとんどが保護施設から犬を入手する」という人は自分がバカと言うことを自覚すべき







Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Ich werde eine japanische Falschmeldung Seite überprüfen, auf der es heißt: „Die meisten Hunde in Deutschland werden aus Tierheim bezogen.“(lol)


記事、
ドイツの国内生産の子犬は激減し年間6万頭台。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される
ドイツのティアハイムの年間の犬譲渡数は6万頭。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される
デマサイト「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイムから」の検証
続・デマサイト「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイムから」の検証
の続きです。
 ドイツの犬輸入は年間50万頭で、ドイツの犬入手方法で最も多いのはこれらの犬をネットで買うことです。しかし「ドイツでは動物愛護先進国で犬の入手はティアハイムからがほとんど」というデマ情報が蔓延しています。ドイツのティアハイムの犬譲渡シェアは1割に満たないのです。



 連載記事で述べた通り、「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイム(保護施設)から」というデマ情報が蔓延しています。その上で、情報発信者は「犬の入手がほとんどがティアハイム(保護施設)からというドイツは、素晴らしい動物愛護先進国だ」と絶賛しています。「ドイツ 犬を迎える ティアハイム ほとんど」の検索結果にある通りです。

 しかし真実は、ティアハイムの犬の譲渡は、ドイツの新規の犬の需要に占める割合は1割に未満です。ドイツのティアハイムの年間の犬の譲渡数は、約6万頭です。対して東欧などで生産された安価な子犬の輸入は、年間50万頭です。ドイツの国内ブリーダーの生産子犬は6万頭台です。その他にペットショップの販売、個人的な繁殖、知人からもらった、野良犬を拾った等も一定数あるからです。
 つまり「ドイツでは犬に入手ではほとんどティアハイム(保護施設)から迎える」は、真逆の大嘘です。更にその情報の拡散者は「犬の入手のほとんどが保護犬(=真っ赤な嘘)」のドイツを、それを根拠に動物死後先進国とほめちぎっています。

 今回記事では、その矛盾点について述べたいと思います。結論から言えば、真に動物愛護に先進的な国では保護犬の発生はほぼない~ゼロになります。なぜならば保護犬とは、元は「捨て犬・飼育放棄」、「野良犬の自然繁殖」、「動物虐待者等から救出した犬」だからです。いずれも適正飼育が完全に行われれば、発生しないのが保護犬です。
 新規の犬の需要のほとんど(は80~90%と解釈される)を、保護犬(=不適正飼育の結果生じた犬)で供給できるほど保護犬が多いということは、不適正飼育が常態化した国と言うことです。仮に「犬の需要を常に満たすだけ保護犬が発生する」国家があったとすれば、その国がまさに荒廃した動物虐待国家である証明になります。むしろ発展途上国で、純血種の商業生産や流通がほぼない、発展途上国が該当します。「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイム(保護施設)からだ。ドイツは動物愛護先進国で素晴らしい」という、赤恥のデマを偉そうに拡散している人は、自分の言っていることの矛盾を鑑みて、ご自身のバカッぷりを自覚していただきたいです。

 「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイム(保護施設)という動物愛護先進国」というデマですが、思い当たるルーツがあります。朝日新聞社の動物愛誤専門の記者、太田匡彦氏の2009年の記事です。


(画像)

 問題の太田匡彦氏による記事、AREA '09.9.7号『犬を殺さないドイツの常識』。このように真実に反することを堂々とマスメディアに書ききってしまう神経は、私にとっては理解不能です。2009年に雑誌、AERA(2009年9月7日号)「犬を殺さないドイツの常識」では、太田匡彦氏は、ドイツのティアハイムを次のように紹介しています。

1、保護施設ティアハイムがあり、(保護された動物の面倒を)最後までみる。ここでは一匹も殺さない。
2、ドイツではこうした保護施設(ティアハイム)から犬を迎える家庭が殆どである。


アエラ (567x800)


 上記アエラの記事の記述のうち「1」に関しては完全なデマと言うことは、何度も私は指摘しました。ティアハイム・ベルリンは経営トップが大手新聞社に「当施設は殺処分を行っている」と明言しています。またホームページで自ら「当施設は傷病と問題行動がある動物を殺処分しています」と明記しています。
 今回の連載記事では、「ドイツではこうした保護施設(ティアハイム)から犬を迎える家庭が殆ど」が真逆の大嘘であることを、反証を示して嘘であることを述べました。「犬の需要のほとんどを保護犬(不適正飼育により発生する)の供給で賄える国」は、先に述べた理由により、動物愛護先進国ではありません。このような矛盾した、すぐばれるデマを平気で記事にする太田匡彦氏は知能が足りないのか、作話症という一種の疾患なのでしょうか。またそれを信じてしまう人が多数いて、デマが繰り返し拡散される日本の動物愛護(誤)家の知能は底辺でしょう。

 なお2014年の全ドイツケネルクラブの調査でも、「ドイツでの犬猫の入手に占める保護動物の割合は約10%である」としています。当時はまだ外国産の子犬の輸入の数が少なく、年間10万頭とされています。また当時はドイツでは犬の飼育数は750万頭程度でした。2022年は1,060万頭にまで激増しました。これは安価な外国産の子犬を買う人が増えたことが主な原因です。
 ですから2014年の「保護犬猫のシェア約10%」ですが、現在はさらに保護犬のシェアは10%より低くなっていると思われます。なお東京都の調査によれば、保護犬の入手割合は9%台で、2014年のドイツとほぼ変わりません。現在はドイツの保護犬のシェアは日本より低い可能性があります。


(画像)

 Anzahl der Haustiere in deutschen Haushalten nach Tierarten in den Jahren 2000 bis 2022 「2000年から 2022年にかけてのドイツの家庭が飼育している種類別のペットの数」 2023年8月23日(有料サイトのため一部マスキングされています)

 2022年のドイツにおける犬の飼育数は1,060万頭でした。2014年は750万頭程度です。

ドイツ ペット飼育数 2022 統計


DEUTSCHER TIERSCHUTZ 「ドイツの動物福祉」 2018年

Von den ca. 500.000 Welpen, die in Deutschland jährlich ein Zuhause finden, kommen laut VDH (Statistik hier) 1/5 (100.000) aus dem Ausland– Nur ein kleiner Teil der Hunde und Katzen, die neu in Familien aufgenommen werden, kommen aus dem Tierschutz (ca. 10%).

毎年ドイツで家を見つける(註 飼い主に販売される、もしくは譲渡される)約50万匹の子犬のうち、VDH(全ドイツケネルクラブの統計)によると、外国から来たものが5分の1(10万)であり - 新たに家族に迎えられる犬や猫のごく一部は、動物保護団体からのものです(約10%)。



(動画)

 ZDF Frontal 21 - Welpenhandel in der Pandemie. 「コロナ流行下での子犬取引」 2021年2月20日

In der Corona-Pandemie boomt der illegale Handel mit Welpen.
Es ist ein Millionengeschäft auf Kosten der Tiere.
Wenn die Hunde verkauft werden, sind sie häufig viel zu jung, unterernährt und nicht geimpft.

コロナ流行下で、子犬の違法取引が急増しています。
それは動物(犬)たちを犠牲にする、100万ユーロ(数億円)規模のビジネスです。
販売される犬は幼すぎて栄養失調、そして多くに場合ではワクチン接種を受けていません。


概要:コロナ流行下ではドイツでは、外国産の子犬の違法取引が活況を呈しています。ほとんど子犬は匿名で、インターネットで販売されます。ヨーロッパでは子犬の違法販売は武器、麻薬と並んでもっとも儲かる違法取引です。e-bay(ドイツの大手通販サイト)などで子犬は売りさばかれます。
 動物保護活動家はe-bay の広告でマルチーズが売られているのを発見し、子犬のルーマニア人の販売人に合うことができました。子犬の価格は950ユーロです。子犬は母親から離されるのが早すぎ、ワクチンによる免疫ができていません。そして長距離移動するので、大概は長生きできません。
 ドイツの警察とポーランドの警察、そしてドイツの動物保護活動家がポーランドのパピーミルの捜査を合同で行いました。狭い地下室ですし詰めで劣悪な環境で繁殖された犬は行動障害があり、共食いもあります。動物保護活動家はビデオを見て「100頭中7頭の犬が餓死寸前だ」と述べました。検問で犬の密輸が摘発されることもありますが、それはまれなことです。

続・デマサイト「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイムから」の検証







Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Ich werde eine japanische Falschmeldung Seite überprüfen, auf der es heißt: „Die meisten Hunde in Deutschland werden aus Tierheim bezogen.“(lol)


記事、
ドイツの国内生産の子犬は激減し年間6万頭台。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される
ドイツのティアハイムの年間の犬譲渡数は6万頭。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される
デマサイト「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイムから」の検証
の続きです。
 ドイツの犬輸入は年間50万頭で、ドイツの犬入手方法で最も多いのはこれらの犬をネットで買うことです。しかし「ドイツでは犬の入手はティアハイム(もしくはブリーダーの直販を含めて)からがほとんど」というデマ情報が蔓延しています。ドイツのティアハイムの犬譲渡シェアは1割に満たないです。しかし「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイムから」という驚くべきデマが蔓延しています。前回記事に続き、具体例を取り上げます。



 数値で表すことができる事柄で「ほとんど」、「一般的」等の形容動詞形容詞でしか記述していない資料は、書き手がその事柄に無知か、嘘つきのどちらかです。日本では「ドイツでは犬の入手はティアハイムからがほとんど」というデマサイトが多数公開されています。「ほとんど」とは、「80%~90%」と解釈されます。
 しかし「ほとんど」とあるだけで、具体的なドイツのティアハイムの年間の犬の譲渡数や、ドイツの犬取得に占めるシェアが何パーセントになるかを示した資料は皆無です。そもそもドイツ語の典拠を示しているものも皆無です。ティアハイムの統括団体であるドイツ動物保護連盟e.V が公表した全ティアハイムの年間動物引受数やマスメディア等の記事によれば、ティアハイムの犬の譲渡数は直近(22年)で年間約6万頭です。ドイツにおける犬の入手シェアの1割に満たない数字です。ドイツの犬に入手で最も多いのは安価な外国産の犬を主にネットで購入することで、年間50万頭が輸入されています。
 今回は前回記事に続きデマサイトを例示し、検証することとしました。「ドイツの犬の入手はティアハイムからがほとんど」という荒唐無稽な真逆のデマ以外にも、それらのサイトの記述は根拠のない大嘘がてんこ盛りです。書き手の、何らかの知能の異常か精神疾患が疑われるレベルです。


【ペット先進国の暮らし#2】 殺処分ゼロの国ドイツと日本の違いを考える 2021年10月29日

ペット先進国と呼ばれるドイツでは殺処分数がゼロなのです。(*)
その大きな理由の1つが「ティアハイム」の存在です。(*1)
ワンちゃんやネコちゃんを迎える時、ドイツではブリーダーさんやティアハイムから迎えることがほとんどです。
ドイツにもペットショップはありますが、生体販売をしておらず、ペット用品を購入する場所として利用されています。(*2)
そして、なんと言ってもティアハイムの譲渡率は非常に高いのです!(*3)
なんと、ティアハイムは90%を超えるそうです!(*3)



ペット先進国「ドイツ」の動物愛護精神と日本との比較 2022年4月22日

ドイツではほとんどの自治体で犬税が導入されています。
闘犬指定犬種は3倍の犬税がかかる。(*4)
ドイツのティアハイムの譲渡率は9割を超える。(*3)
ドイツでは生体販売を行うショップが非常に少ないです。(*2)
ドイツの犬税はペットショップにも課せられるので、飼育頭数が多いほど負担になるから。(*5)
そのため、ドイツで犬を迎える人のほとんどはブリーダーかティアハイムを利用します。
犬の飼育に関する主なドイツの条例としては、以下のようなものがあります。(*6)
外気が21℃を超える場合、車内に犬を放置してはならない
1日最低2回、計3時間以上屋外やドッグランへ連れて行かなければならない。


(*)
 ドイツでは日本にはない禁止犬種の無許可飼育の犬や咬傷犬、不適正飼育者のペットなどを行政が強制的に殺処分する。また日本ではない野良猫の捕獲と殺処分も行政は行う。ヘッセン州では、禁止犬種法による犬の殺処分だけで、日本の公的殺処分の人口比で1.1倍の犬を殺処分していたことが情報公開請求であきらかになった。

海外(ドイツ) 殺処分


(*1)
 「ドイツは殺処分ゼロ~その理由はティアハイムの存在」~ドイツのティアハイムの犬の殺処分率は26.2%で日本の犬の公的殺処分率の2倍をはるかに超えます。ドイツは殺処分ゼロではありませんし、ティアハイムが殺処分ゼロに貢献しているわけではありません。

Tierärztliche Hochschule Hannover Bedeutung der Pflege- und Haltungsbedingungen für Gesundheit und Wohlbefinden von Hunden als Fund- und Abgabetierein Tierheimen des Landes Nordrhein-Westfalen 「ハノーファー獣医科大学 ドイツ、ノルトラインーヴェストファーレン州のティアハイムにおける犬の健康と福祉に関する広範囲な調査」 2014年 

RUPPERT stellte , dass 26,20% aller aufgenommenen Tiere in Tierheimen euthanasiert wurden.
In 32% dieser Fälle er-folgte die Euthanasie auf Grund unheilbarer Krankheiten, in 68% lag „ein anderer vernünftiger Grund“ wie Bissigkeit, hohes Alter, Ängstlichkeit, langer Aufenthalt oder Platzmangel vor .

ルパートは、記録されたすべての動物(犬)のうち、26.20%がティアハイム内で安楽死させられたことを発見しました。
これらの例の32%では、難病が原因で安楽死に処せられました。
別の安楽死の原因の68%は、非人道的な「別の合理的な原因」であり、犬が高齢であること、行動上の問題に不安があること(攻撃性か)、長期の収容期間や収容スペースの不足などが続きます。



(*2)
 ドイツには生体販売を行っているペットショップが2020年時点で4,370店舗あります。この数は人口比で日本の1.3倍です。世界最大のペットショップはドイツにあり、犬猫の販売もしています。

ドイツには4,370の生体販売ペットショップがある。その数は人口比で日本の1.3倍(2020年)


(*3)
 ティアハイムの犬の譲渡率は75%です。この数値は複数の資料にあります。対して「ティアハイムの保護動物の譲渡率は90%」という資料はドイツ語ではありません。個別のティアハイムで達成した例はありますがまれです。日本で喧伝されている「ティアハイム・ベルリンは譲渡率90%以上」ですが、同施設は年次報告書を公表しておらず、譲渡率は公表していません。同施設の「譲渡率は90%以上」は、ドイツ語では見つかりません。

「ドイツのティアハイムの譲渡率は90%以上」は大嘘。70%台で日本の犬の公的譲渡率と変わらない


(*4)
 ドイツでは「闘犬してい犬種の犬税は3倍の犬税がかかる」ですが、そのような自治体は見つかりませんでした。特定の犬種に対して高額な犬税を課すことは、ドイツでは自治体の自由裁量権とされています。概ね10倍程度ですが、一般犬の税額の25倍を容認した判決があります。

Kampfhundesteuer: Wie hoch darf sie maximal sein? 2023年8月16日


(*5)
 ドイツでは、犬ブリーダーやペットショップ等の犬小売業者には商業用途で所有する犬には犬税はかかりません。

Befreiung von der Hundesteuer: Für wen gibt es Vergünstigungen? 2023年3月2日


(*6)
 「外気が21℃を超える場合、車内に犬を放置してはならない」、「1日最低2回、計3時間以上(犬を)屋外やドッグランへ連れて行かなければならない」という法令の規定は、ドイツには存在しません。犬の飼養の全般規程を定めた法令は、Tierschutz-Hundeverordnung 「動物保護犬規則(省令)」ですが、同規則にはこのような規定は一切ありません。なおこの規則(省令)を「ドイツ犬保護条例」と誤訳した偽ドイツ獣医師の京子アルシャー氏のデマ情報が蔓延しており、本記事でもライターはこの情報をもとにさらに捏造を加えたものと思われます。


 これらの記事では「ドイツの犬の入手はティアハイムからがほとんど」という荒唐無稽な大嘘デマのみならず他の記述でも読んだ者が悶絶死しかねない、嘘デマの羅列です。ライターは、病的な作話症か、妄想性疾患の疑いがあるのではないかと私は心配になります。しかるべき機関を受診したほうが良いのでは?
 なおドイツの犬税に関しても、とんでもない嘘デマが日本で蔓延しています。折々ドイツの犬税に関しても、まとめて記事にしたいと思います。


(動画)

 Schockierende Wahrheit: Der dunkle Welpenhandel zwischen Polen & Deutschland! 「衝撃の真実:ポーランドとドイツの間の子犬の闇取引!」 2023年8月28日

Illegaler Welpenhandel aufgedeckt!
In diesem Video gehen wir dem erschreckenden Handel mit Welpen zwischen Polen und Deutschland auf den Grund.

子犬の違法取引を暴露する!
このビデオでは、ポーランドとドイツの間の衝撃的な子犬取引の真相に迫ります。


概要:このビデオはドイツの動物保護活動家らが自らおとりになって、ポーランド産の子犬のドイツへの違法な持込について取材した様子を収録しています。違法なドイツ、ポーランド間の子犬の取引を多くに人に知ってもらい啓もうすることにより子犬の違法取引を終わらせることを目的としています。
 毎日1,000頭を超える子犬が悪質な外国のブリーダーの過酷ですし詰め状態の施設で生まれ、それらは国境を越えてドイツに持ち込まれます。ドイツ、ベルリンには、違法な外国産の子犬取引業者がいます。
 Quoka(ドイツの大手のペットオンライン販売サイト)で、動物保護活動家らは、ポメラニアンの子犬が売られていることを発見。現在ポメラニアンは流行犬種で需要は高いです。しかしこの犬種はほとんどが外国で生産されており、最悪の状況です。犬を小さくするために虐待的な繁殖(給餌を制限するなど)が行われています。
 動物保護活動家らはおとりになって、ネット販売での子犬配達現場を押さえることにしました。子犬密売人が自動車のトランクを開けて子犬を見せた時に、その酷い状況に動物保護活動らはショックを受けました。犬の健康状態は非常に悪く、ワクチン接種証明書は偽造されていました。
 さらに動物保護活動家らは、ポーランド国内の子犬の露天市場に潜入しました。バスケットや小さなバッグに押し込んだ子犬を子犬小売業者が見せてくれました。これらの犬のペットパスポートやワクチン接種証明は偽造されたものです。外国から持ち込まれた安価な子犬の健康状態は本当に悪く、結局は獣医師の診療費でむしろ高コストになります。




(画像)

 ペット先進国「ドイツ」の動物愛護精神と日本との比較 に問い合わせをしました。

わんこラボ

デマサイト「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイムから」の検証







Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Ich werde eine japanische Falschmeldung Seite überprüfen, auf der es heißt: „Die meisten Hunde in Deutschland werden aus Tierheim bezogen.“(lol)


記事、
ドイツの国内生産の子犬は激減し年間6万頭台。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される
ドイツのティアハイムの年間の犬譲渡数は6万頭。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される
の続きです。
 連載記事では「ドイツの国内ブリーダーの子犬生産数は年6万頭台」と「ティアハイムの年間の犬譲渡数が約6万頭」と言うことを述べました。ドイツの犬輸入は年間50万頭で、ドイツの犬入手方法で最も多いのはこれらの犬をネットで買うことです。しかし「ドイツでは犬の入手はティアハイム(もしくはブリーダーの直販を含めて)からがほとんど」というデマ情報が蔓延しています。ドイツのティアハイムの犬譲渡シェアは1割に満たないです。



 数値で表すことができる事柄で「ほとんど」、「一般的」等の形容動詞形容詞でしか記述していない資料は、書き手がその事柄に無知か、嘘つきのどちらかです。日本では「ドイツでは犬の入手はティアハイムからがほとんど」というデマサイトが多数公開されています。「ほとんど」とは、「80%~90%」と解釈されます。
 しかし「ほとんど」とあるだけで、具体的なドイツのティアハイムの年間の犬の譲渡数や、ドイツの犬取得に占めるシェアが何パーセントになるかを示した資料は皆無です。そもそもドイツ語の典拠を示しているものも皆無です。ティアハイムの統括団体であるドイツ動物保護連盟e.V が公表した全ティアハイムの年間動物引受数やマスメディア等の記事によれば、ティアハイムの犬の譲渡数は直近(22年)で年間約6万頭です。ドイツにおける犬の入手シェアの1割に満たない数字です。ドイツの犬に入手で最も多いのは安価な外国産の犬を主にネットで購入することで、年間50万頭が輸入されています。
 今回はデマサイトを例示し、検証することとしました。「ドイツの犬の入手はティアハイムからがほとんど」という荒唐無稽な真逆のデマ以外にも、それらのサイトの記述は根拠のない大嘘がてんこ盛りです。書き手の、何らかの知能の異常か精神疾患が疑われるレベルです。


 まず「ドイツ 犬を迎える ティアハイム ほとんど」の検索結果です。多くの「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイムからである」というサイトがヒットしますが、具体的なティアハイムの年間犬譲渡数やドイツの犬入手に占めるシェアの数値を示しているものは皆無です。


犬の殺処分ゼロを目指して① NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン 大西純子 2016年6月27日

――ドイツ語で「動物の家」(ティアハイム)。
運営費はすべて寄付金で賄われているとか。(*)
ドイツは欧米でも動物福祉先進国で、基本的に行政による殺処分は行われない。(*1)
大西:ドイツでは逆に犬の飼育に関してとても厳しい法律があるのです。
たとえば、お留守番を6時間以上させてはいけないとか。(*2)
――ドイツをはじめとするヨーロッパには、生体販売をするショップがないとも言われていますね。
大西:ドイツ国内にも一軒だけ、生体販売をしているショップがあります。(*3)
――ドイツでは、ペットを飼おうと思ったら、やはりティアハイムから迎えるんですか?
大西:ティアハイムからという方がいちばん多い
ですね。


 
 まさに作話症と妄想性疾患が疑われる狂人同志の会話という感じです。取材先もPHP総研の編集者も、知能と精神が正常に満たないと思われます。即、しかるべき機関を受診されたほうがよいのではないかと心配します。

(*)
 ドイツのティアハイムは極めて運営資金に占める補助金率が高い組織。運営費の半分を公費に頼る施設もざら。州によっては設備投資とその維持費に最大で75%も助成する。また主要下動物の飼育費の30%を自治体が支払う。日本で「公費を一切受けていない」と喧伝されているティアハイム・ベルリン(は比較的自立運営に成功した例外的な施設だが)も、年間日本円で億単位の公費の交付を受けている。
記事検索 : ティアハイム 補助金

(*1)
 ドイツでは日本にはない禁止犬種の無許可飼育の犬や咬傷犬、不適正飼育者のペットなどを行政が強制的に殺処分する。また日本ではない野良猫の捕獲と殺処分も行政は行う。ヘッセン州では、禁止犬種法による犬の殺処分だけで、日本の公的殺処分の人口比で1.1倍の犬を殺処分していたことが情報公開請求であきらかになった。
海外(ドイツ) 殺処分

(*2)
 「(ドイツでは犬に)お留守番を6時間以上させてはいけない」。このような法律はない(大笑)。完全な捏造。犬の飼育に関する全般規制の法令はこちら。
Tierschutz-Hundeverordnung

(*3)
 ドイツには2020年時点で法人、個人事業主併せて生体販売ペットショップが4,370店舗あり、その数は日本の人口比で1.3倍。
ドイツには4,370の生体販売ペットショップがある。その数は人口比で日本の1.3倍(2020年)


 上記の記事に関して、PHP総研に問い合わせのメールを送りました。以下がそのスクリーンショットです。


(画像)

 PHP総研に23年9月16日に送信した、私の問い合わせメール。どのような回答が来るか楽しみですね。しかし過去の、同様の問い合わせの場合はほぼ100%ガン無視されました。

PHP問い合わせ


 このように、「ドイツでは犬の入手はほとんどがティアハイム」という、ぶっ飛んだだデマ記事がネット上にあふれています。内容はその他の記述でもほぼ嘘デマの羅列で、読んだ者が悶絶死しかねない代物ばかりです。書き手の知能精神状態が正常に満たないことが疑われます。余りにも面白いので、あと2、3のサイトにも問い合わせしてみたいと思います。


(動画)

 Illegaler Welpenhandel boomt weiter | RON TV 「犬の違法取引が急増中(テレビドキュメント)」 2023年5月20日

Hunde sind was Tolles.
Und richtig süß sind sie als Welpen.
Doch weil das ein Riesengeschäft ist, gibt es auch einen großen illegalen Markt.
Schätzungsweise 40.000 kleine Hunde werden so jeden Monat nach Deutschland gebracht.

犬は素晴らしい。
そして子犬の頃は本当に可愛いです。
しかし犬たちは巨大なビジネスの対象であるために、大規模な違法な市場も存在します。
ドイツには毎月推定で40,000頭の小犬が(外国から)持ち込まれます(つまり年間48万頭。約50万頭)


 「毎月4万頭の子犬が(外国から)ドイツに持ち込まれる」。と言うことは年間48万頭≒約50万頭です。その他にも違法ではない、正規の手続きを経てドイツに輸入された犬も一定数あります。対して近年のドイツの全ティアハイムの犬の引受数は、7万頭~8万頭で推移しています。これはティアハイムの統括団体のドイツ動物保護連盟や、マスメディア等の複数の資料があります。
 と言うことは引き受けた犬全てを譲渡したとしても、輸入犬の数にはるかに及びません。ましてやティアハイムが引き受けた犬のうち、譲渡されるのは75%と推計されています。つまり6万頭です。それが「ドイツでは犬の入手で最も多いのはティアハイムから譲渡されること」とは、PHP総研の編集者もNPOピースワンコの大西純子氏も、小学生未満の知能と言うことになります。どうして動物愛誤にかかわる人は、知能が正常に満たない方が多いのですかね?

ドイツのティアハイムの年間の犬譲渡数は6万頭。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される







Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
In Deutschland kommen jährlich rund 80.000 Hunde in ein Tierheim.
Von diesen Tieren bekommen ungefähr nur drei Viertel innerhalb die Chance auf eine Adoption.


 記事、ドイツの国内生産の子犬は激減し年間6万頭台。輸入犬は50万頭でほぼネットで販売される の続きです。
 前回記事ではドイツ国内ブリーダーが生産した子犬数が激減し、2022年の生産数は6万頭にまで減ったことを取り上げました。ドイツの犬ブリーダーに対する規制が厳しく、安い外国産の子犬との競合でブリーダーが廃業しているからです。ドイツでは年間50万頭の子犬が主に東欧から輸入されており、ほとんどがネット販売されます。前回記事でも述べたことですが、ドイツではティアハイムが年間に譲渡する犬の数も約6万頭で少ないのです。「ドイツでは犬の入手ではティアハイムか、ブリーダーからがほとんど」は大嘘です。



 サマリーで述べた通りドイツでの犬の入手で最も多いのは、東欧などで大量劣悪生産された安価な犬をネットで購入することです。外国産の犬のドイツでの販売はブローカーが行っています。つまりブリーダーの直販ではありません。2020年の推計では、ドイツの犬輸入数は約50万頭と推計されています。
 一方、2022年の統計では、ドイツのティアハイムが譲渡した犬の数は約6万頭とされています。いずれも犬の入手に占めるティアハイムの割合は1割程度かそれ未満です。「輸入犬50万頭+国内ブリーダー+ティアハイム」以外にもペットショップでの販売、自家繁殖や知人から譲り受けた、個人的に野良犬を保護したという犬の入手方法も一定数あるはずです。それを考慮すれば、ドイツでの犬の入手の国内ブリーダーとティアハイムのシェアはさらに下がります。したがって日本で喧伝されている「ドイツでの犬の入手はほぼブリーダーから直接購入するかティアハイムから譲渡を受ける」は荒唐無稽な大嘘です。
 日本では、ネットの消費者向けの犬等の販売では完全に禁止されています。ですからドイツでも同様と思い込んでいる人が多く、「ドイツではペットショップでの犬販売がない=犬の入手は保護施設かブリーダーの直販しかない」という大嘘に騙されています。ドイツではペット販売に関する独立した法令すらない国で、犬等のネット販売の禁止どころか規制すらありません


 以下に、「ドイツのティアハイムの犬の譲渡数は年間6万頭」という資料から引用します。


TIERSCHUTZHUND 5 Gründe, warum manche Hunde besonders schwer vermittelbar sind 「保護犬 一部の犬が引取られるのが難しい5つの理由」 2022年8月29日

In Deutschland kommen jährlich rund 80.000 Hunde in ein Tierheim.
Von diesen Tieren bekommen ungefähr nur drei Viertel innerhalb die Chance auf eine Adoption.
5 Gründe, warum manche Hunde schwer vermittelbar sind
Alte Hunde
Hunde mit Handicap
Traumatisierte und verhaltensauffällige Hunde
Listenhunde
schwarze Hunde

ドイツでは、毎年約8万頭の犬がティアハイムに入所します。
これらの動物(犬)のうち新しい飼主引き取られる機会を得られるのは、約4分の3(6万頭)だけです。
一部の犬が家族として迎い入れられるのが難しい5つの理由
老犬
障害のある犬
心理的なショックを負った犬や問題行動がある犬
禁止犬種法(原則飼育等を特定の犬種で禁止する法律)が適用される犬
黒い犬



 次に、ティアハイムの統括団体である、ドイツ動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbund e.V.)が過去に公表した、ティアハイムが収容した動物の統計資料から引用します。元のサイトは削除されましたが、私がスクリーンショットで残しておいたものです。


(画像)

 ドイツ動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbund e.V.)による、ドイツの全ティアハイムが収容した動物の種別と数。実際に調査を行ったのは別の研究機関です。犬は2009年は74,900頭でした。2022年の資料によれば約8万頭です。

ティアハイム連盟 統計


 なお「ティアハイムの犬の譲渡率は4分の3(=75%)」ですが、それを裏付ける調査結果があります。2014年に行われたハノーファー大学のティアハイムの犬の安楽死(殺処分)に関する調査ですが、安楽死(殺処分率)が26%と、「ティアハイムが譲渡できなかった犬の割合25%」と完全に一致するからです。以下に、その資料から引用します。


Tierärztliche Hochschule Hannover Bedeutung der Pflege- und Haltungsbedingungen für Gesundheit und Wohlbefinden von Hunden als Fund- und Abgabetierein Tierheimen des Landes Nordrhein-Westfalen 「ハノーファー獣医科大学 ドイツ、ノルトラインーヴェストファーレン州のティアハイムにおける犬の健康と福祉に関する広範囲な調査」 2014年 から引用します。

RUPPERT stellte , dass 26,20% aller aufgenommenen Tiere in Tierheimen euthanasiert wurden.
In 32% dieser Fälle er-folgte die Euthanasie auf Grund unheilbarer Krankheiten, in 68% lag „ein anderer vernünftiger Grund“ wie Bissigkeit, hohes Alter, Ängstlichkeit, langer Aufenthalt oder Platzmangel vor .

ルパートは、記録されたすべての動物(犬)のうち、26.20%がティアハイム内で安楽死させられたことを発見しました。
これらの例の32%では、難病が原因で安楽死に処せられました。
別の安楽死の原因の68%は、非人道的な「別の合理的な原因」であり、犬が高齢であること、行動上の問題に不安があること(攻撃性か)、長期の収容期間や収容スペースの不足などが続きます。



 次に、ドイツでは東欧等の外国から輸入される子犬は年間約50万頭であるとの、ソースから引用します。


Tiermedizin Zoonosen – Gefährliche Tierliebe 「獣医学 人畜共通感染症 動物への危険な愛」 2020年3月3日

Jährlich werden allein rund 500.000 Hunde aus Osteuropa und dem Mittelmeerraum importiert, da wir den Bedarf an Haustieren durch eigene Zucht allein nicht decken können.
Was vielen Hundefreunden nicht bewusst ist: Mit ihnen kommen leider auch potenziell gefährliche Erreger zu uns.

(ドイツでは)自国生産での繁殖だけではペット(犬)の需要に応えられないため、毎年約50万頭の犬が東欧や地中海地域(註 ギリシャなど)から輸入されています。
多くの愛犬家が気付いていないこと:残念ながら、犬たちは潜在的に危険な病原体も私たちにもたらします。



(動画)

 Das Geschäft mit unseren Haustieren | Marktcheck deckt auf SWR 「ペットのビジネス | SWR(ドイツのマスコミ)はペットマーケットのチェックをします」 2020年11月25日

 ドイツでの犬の入手方法は東欧などで大量劣悪生産された安価な子犬を買うことがほとんどです。その数は年間50万頭とされ、主にネットで販売されています。この動画では、マスコミの記者が密輸犬をドイツでネット販売しているセルビア人のブローカーの摘発に同行して取材をしています。 
 またドイツ人が東欧などの外国産の犬を買うのは外国人ブローカーがドイツに持ち込むもののみならず、ドイツ人が東欧にまで出向いてそこで購入するケースも多いです。動画の終りのほうでは、ポーランドの子犬の大規模露天市の様子が収録されています。客はほぼドイツ人です。子犬の露店販売に群がるドイツ人が写っています。

Gerade bei Hundewelpen treibt Corona die Preise in die Höhe.
Pro Tier sind häufig mehr als tausend Euro Gewinnmarge drin.
Immer häufiger stoßen die Bundespolizisten bei ihren Kontrollen auf geschmuggelte Tiere.
Trotzdem: Das illegale Geschäft mit den Hundewelpen wird Schmugglern viel zu einfach gemacht.
Es ist ein lukratives Geschäft, auch für Verbrecher, Hunde unter schlimmen Bedingungen zu züchten, zu vermehren, in Ländern, in denen der Tierschutz nicht ganz so hoch gehalten wird wie in Deutschland.
Und diese Tiere dann übers Internet, was das Ganze noch sehr viel einfacher macht, Hunde können anonym über das Internet in ganz Europa verkauft werden.
Die Tiere sind meistens zu jung, die Tiere sind meistens krank, überhaupt nicht sozialisiert.
Wichtige Impfungen fehlen gegen Tollwut zum Beispiel.
Die Slowakei ist europäischer Spitzenreiter beim Welpenhandel: nirgendwo wird so viel Geld mit der Vermehrung von Hunden gemacht.
Es ist ein unglaubliches Geschäft und groß.
Hunde aus unbekannter Quelle werden mit falschen Papieren versorgt und nach Deutschland verkauft.

コロナの影響で、特に子犬の価格が高騰しています。
多くの場合では、子犬1頭あたり1,000ユーロ以上の利益が得られます。
ドイツ連邦の警察官が、検問中に密輸された動物に遭遇するケースが増えています。
それにもかかわらず、子犬の違法ビジネスは密輸業者にとってあまりにも簡単なものになっているのです。
ドイツの様に動物保護が進んでいない国(東欧など)で、劣悪な環境で犬を飼育・繁殖させることは、たとえ犯罪者になったとしても儲かるビジネスなのです。
ヨーロッパの全土でインターネットで犬を匿名で販売できるようになったために、違法な犬の密輸ビジネスの全てが非常に簡単になり、通常インターネットで販売される犬は幼齢、病気で、まったく社会化されていません。
たとえば、重要な狂犬病ワクチンの接種が行われていないなどです。
スロバキアは子犬取引におけるヨーロッパのリーダー国であり、犬の繁殖でこれほど多額のお金が儲かっている国は他にありません。
それは信じられないほど大きなビジネスです。
出所が不明の犬に虚偽の書類がつけられ、ドイツに売られます。





 ドイツでは、ペットショップで犬猫の展示販売を禁止する法令はありません。世界最大の生体販売ペットショップ、Zoo Zalac等の一部の店舗では販売していますが少数です。その理由の大きな要因は、ネット販売の方が価格が安いからです。繰り返しますが、ドイツでの犬の入手はネット販売からがほとんどです。国内ブリーダーやティアハイム(保護施設)からの譲渡はそれぞれ1割かそれ未満で少数です。
 ドイツにおける輸入子犬の数は年間50万頭です。「ティアハイム+ブリーダー直販」以外の犬の入手はその他にペットショップから購入、自家繁殖、知人からもらった、野良犬を自分で保護したなどが一定数あります。ですから「ティアハイムが譲渡した犬6万頭」は、ドイツにおける犬の入手シェアでは、1割を下回ります。なおこの比率は日本の保護犬入手比率とほぼ変わりません。

  ドイツにおける犬の入手シェアでは、ティアハイムもブリーダーの直販も1割かそれ未満なのです。しかし日本では、「ドイツでは犬の入手はティアハイムで譲渡を受けるか、犬ブリーダーからがほとんど」という荒唐無稽なデマが蔓延しています。繰り返しますが、ティアハイムの犬の年間譲渡数は約6万頭です。ティアハイムでは子犬が少ないというのが大きな理由でしょう。東欧を中心とする外国からの犬の輸入が増え、ティアハイムは保護犬の譲渡では競合で負けており、譲渡数が逓減傾向です。
 
ティアハイムの犬の引き受け数は年間約8万頭です。それがすべて譲渡されたとしても、ドイツ国内のブリーダーの生産子犬と合わせても「ドイツでは犬の入手はティアハイムから譲渡を受けるのとブリーダーから直接購入するのがほとんど」にはなりません。「ほとんど」とは、「80%~90%」と解釈できるからです。


 「ドイツでは保護施設(ティアハイム)から犬を入手するのが一般的、ほとんど、文化が根付いている」としているデマサイトをいくつか例示しておきます。
 その事柄についてちゃんと調べて知っている人は、具体的な数値を出します。それ以前に典拠を示すでしょう。「年間のティアハイムの譲渡数は〇万頭で、全犬の入手に占める割合は〇%である」です。つまり数値で表すことが切る事柄で「一般的、ほとんど、文化だ」という形容動詞形容詞で記述する人は、それについて無知か、嘘つきのどちらかです。

ドイツにはペットショップがないって本当? 日本と大きく違うペットの迎え方 2016年9月16日

ドイツはティアハイムと呼ばれる保護犬猫収容施設から引き取る文化が浸透。

【ペット先進国の暮らし#2】 殺処分ゼロの国ドイツと日本の違いを考える 2021年10月29日

ドイツではブリーダーさんやティアハイムから迎えることがほとんどです。

ペット先進国「ドイツ」の動物愛護精神と日本との比較 2022年4月22日

ドイツで犬を迎える人のほとんどはブリーダーかティアハイムを利用します。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR