FC2ブログ

ドイツ、イギリスでは行政が野良猫の捕獲を行っているというデタラメ~三菱UFJリサーチ&コンサルティング






Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(summary)
Dogs Act 1906 (UK)
Seizure of stray dogs.


 記事、
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(アメリカ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(イギリス編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(ドイツ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
続・「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(ドイツ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
イギリスでは飼い主から行政が不要犬猫の引取をしているというデタラメ~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
の続きです。 
 広島県が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託して作成した、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(著者 三菱UFJリサーチ&コンサルティング研究員 武井泉氏 以下、「本報告書」と記述する)、ですが、これはドイツ、イギリス、アメリカ合衆国の動物愛護管理に関する調査報告書です。この報告書はすべてにわたり、嘘誤り偏向がびっしりと記述され、正確な記述はほぼないという、目を覆いたくなるほどひどい内容です。すでにドイツ、イギリス、アメリカに関しては記事にしました(「続き」をご覧ください。過去記事をすべてリンクしてあります)。今回記事からは、本報告書の「まとめ」(50ページ)における誤りを指摘していきます。


 動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、「本報告書」と記述する)の、「まとめ」(50ページ~)の、誤り、もしくは誤解を招く問題となる記述には、次のようなものがあります。順を追って指摘します。


調査項目


・犬猫の飼育状況 
飼えなくなった犬猫の処遇は次の通り。動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみである。(1、)
① 行政による引取(ドイツにはない)(2、)

・野良犬・野良猫の実態と対応状況
(ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国では)野良犬・野良猫は行政による捕獲の他、民間レスキュー団体によっても捕獲される。(3、)
ドイツ連邦狩猟法では、野良犬野良猫は合法に殺傷や捕獲を行うことができる。(4、)

・行政と民間の役割分担
(ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国では)ブリーダーの認証、登録等は行政が実施している。(5、)

・保護施設(シェルター)の運営状況
ドイツのティアハイムは基本的に殺処分は行わない。(6、)

・登録制度・マイクロチップ装着の状況
ドイツでは犬税を導入している自治体が多く、犬についてはこれが実質的な「登録」となっている。(7、)




3、野良犬・野良猫の実態と対応状況
(ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国では)野良犬・野良猫は行政による捕獲の他、民間レスキュー団体によっても捕獲される。
(3、)

 この記述では、ドイツ、イギリスでは野良猫の捕獲を行政が行っているという意味になります。しかし結論から言えば真っ赤な嘘です。イギリスではstray dog=野良犬(迷い犬もしくは飼い主がいないと思われる犬)の捕獲を行政(厳密には警察)が行っていますが、野良猫の捕獲に関する法的根拠はありません
 ドイツにおいても、州の犬法(Hundegesetz 犬の扱いについて包括的に定めた法律)、もしくは規則において、行政による徘徊犬(野良犬=無主物含む)の捕獲を定めています。また州の警察法では、「犬などの危険な動物の確保もしくは殺害は警察官の職権」と解釈できる条文があります(例えばノルトラインーヴェストファーレン州警察法運営指針など Zwang - Teil 2 - Schusswaffengebrauch)。よほど狂犬病陽性猫がその地域で見つかったなど猫が危険を及ぼさない限り、野良猫への適用は無いと思われます。野良猫の捕獲を行政の通常の職務と定めた法律は、ドイツにもありません(なおインターネット上で私は条例を調べましたが、確認できていません。
 アメリカ合衆国では根拠法は自治体条例ですが、通常業務として日本と異なり、野良猫徘徊猫の捕獲~殺処分を行政が行っています。独立した行政組織で概ね、animal control service という名称です。一部日本では、「アメリカは保健所で犬猫を収容している」とありますが、アメリカ合衆国では保健所(health center)では、不要犬猫や野良犬猫の扱いはしていません。

 イギリスについては、野良犬=stray dog(飼い主がいる迷い犬、徘徊犬も含む)の捕獲の根拠となる法律は、Dogs Act 1906 「犬に関する法律 1906」です。この法律については、私は前回記事、イギリスでは飼い主から行政が不要犬猫の引取をしているというデタラメ~三菱UFJリサーチ&コンサルティング、で解説しています。
 ドイツの野良犬(飼い主があるが迷い犬、徘徊している犬も含む)を行政が捕獲し、殺処分する根拠となる法律は、例えば、次のような州規則があります。Hundeverordnung Hessen 「ヘッセン州 犬規則」。該当する条文を引用します。本規則においては、野良犬もしくは迷い犬、徘徊している飼犬であっても徘徊している状態であれば当局が捕獲収容し、殺処分を行う権限が定められています。


§ 11 Sicherstellung und Tötung von Hunden
(1) Die zuständige Behörde kann die Sicherstellung sowie die Verwahrung nach §§ 40 und 41 des Hessischen Gesetzes über die öffentliche Sicherheit und Ordnung anordnen, wenn die nach dieser Verordnung bestehenden Verbote oder Gebote nicht eingehalten werden oder den Anordnungen oder Auflagen der zuständigen Behörde nicht nachgekommen wird.
(2) Die zuständige Behörde kann die Tötung eines gefährlichen Hundes anordnen, wenn Tatsachen die Annahme rechtfertigen, daß von dem Hund eine Gefahr für Leben oder Gesundheit von Menschen oder Tieren ausgeht. Die Tötung ist anzuordnen, wenn der Hund einen Menschen getötet oder ernstlich verletzt hat.

11条 犬の収容(押収)と殺害
(1) 州の管轄当局は、 本規則で規定されている禁止事項に違反または命令が遵守されていない場合(註 リードをつけて人が占有していない状態、私有地外で徘徊している犬など)、または所管官庁の指示または要件が遵守されていない場合は、ヘッセン州公共の安全および秩序法の40条および41条に従い、犬の収容と保管を命じることができる。
(2) 事実上、犬が人間または他の動物の生命または健康に危険を及ぼすであろうと予想できる場合は、所管官庁は危険な犬の殺害を命じることができる。
犬が人を殺した、または重傷を負わせた場合は殺害を命じなければならない。



4、ドイツ連邦狩猟法では、野良犬野良猫合法に殺傷や捕獲を行うことができる。(4、)

 この記述では、「ドイツ連邦狩猟法では野良犬野良猫に限り殺傷や捕獲を行うことができる」という意味になります。( 助詞「は」と「が」の分析)。しかしそれは全くのデタラメです。
 ドイツ連邦狩猟法(Bundesjagdgesetz)において、犬猫の狩猟を定めているのは23条ですが、単に「犬 猫(hunden katzen)」とあり、「野良犬猫(無主物)」との記述はありませんDer Jagdschutz umfaßt nach näherer Bestimmung durch die Länder den Schutz des Wildes insbesondere vor Wilderern, Futternot, Wildseuchen, vor wildernden Hunden und Katzen sowie die Sorge für die Einhaltung der zum Schutz des Wildes und der Jagd erlassenen Vorschriften.)。連邦狩猟法のみならず、各州においても「狩猟駆除をしてよいのは野良犬猫(無主物)に限る」と規定している州狩猟法及び規則は一つもありません
 人の管理から離れた、単に非占有というだけで犬猫は、一定の条件下(民家からの距離など。各州により規定が異なる)では通年狩猟駆除してよいとされています。したがって、明らかに飼い犬猫と見分けがつく犬猫(大きな目立つ首輪をしているなど)を、ハンターが飼犬猫と認識していても、狩猟による殺害は全く合法です。例えば首輪をしてその首輪に飼い主明示をしていた犬を射殺したハンターが、その事実を飼い主に知らせず犬を埋めて処理しましたが無罪でした。また近所の飼い猫を飼い猫を認識しつつ射殺したハンターは、全く刑事訴追を受けませんでした。

 昨年バイエルン州で、緑の党(政党)が州政府に、「ハンターが飼い主明示がある猫を狩猟駆除した場合は、飼い主に通知すべきだ」と申し入れました。しかしバイエルン州政府はその必要はないと、拒否しました。
 その事実は、ドイツ連邦狩猟法さらにはバイエルン州狩猟法においても、明らかに飼い犬猫であっても、狩猟による殺害が合法であることを前提としています。なお、バイエルン州狩猟法では、「猫は(飼い猫であっても)、ライブトラップ(箱わな)で捕獲したのちに殺害しても合法」と明記されています。
 Jäger dürfen Hauskatzen abschießen 「ハンターは飼い猫を射殺しても良いのです」 2018年5月30日 から引用します。


Die Grünen fordern, dass Katzenbesitzer zumindest über den Tod ihrer Hauskatze informiert werden müssen – doch das Umweltministerium lehnt ab In Bayern dürfen im Rahmen des sogenannten Jagdschutzes Hauskatzen von Jägern getötet werden.
„Maßgebend dafür ist ein Abstand von mehr als 300 Metern zum nächsten bewohnten Gebäude“, erklärt Markus Ganserer (Grüne).
Er hakte bei der Staatsregierung nach, warum das der Fall ist, ob es eine Meldepflicht für getötete Katzen gibt und ob Katzenbesitzer Anspruch darauf haben, zu erfahren, wenn ihr Haustier getötet wurde.
Eine Meldepflicht, wie sie die Grünen bereits in einem Gesetzentwurf von 2008 gefordert haben, besteht laut Ministerium nicht.
Auch die Katzenbesitzer müssen nicht benachrichtigt werden.

緑の党(Die Grünen fordern 註 環境重視派の政党)は、ハンターは少なくとも飼い猫の殺害について猫の飼い主に知らせる必要があると要求しています - しかしバイエルン州環境省はそれを拒否しました。
バイエルン州ではでいわゆる狩猟鳥獣保護の一環として、飼い猫が殺される可能性があります。
マルクス・ガンゼラー氏(緑の党党員)は、「飼い猫の射殺が合法かどうかを決めるのは、最寄りの居住用建物からの距離が300メートル以上の距離があるかということです」と、説明しています。
マルクス・ガンゼラー氏は、ハンターが飼い猫を射殺しても飼い主に通知する必要がないのはなぜそうなのか、殺害された猫の報告義務があるかどうか、そして猫の飼い主に、自分のペットの猫が殺されたかどうかを知る権利があるかどうかを州政府に問い合わせました。
バイエルン州環境省によると、緑の党がかつて2008年に法案を提出して要求したような、ハンターの飼い猫の射殺を報告する義務はありません。
また、猫の飼い主に通知する必要もありません。


(動画)

 Die SCHRECKLICHE JAGD auf KATZEN | SAT.1 Frühstücksfernsehen | TV 「恐ろしい猫の狩猟 TVのドキュメンタリー番組」 2017/10/31 に公開
 この番組では、ドイツでは広く、ハンターが遊びで飼い猫を射殺していることが報じられています。このような国で猫を放し飼いにする飼い主もどうかと思います。




(参考資料)

平成29年度第2回広島県動物愛護管理推進協議会 (資料)

 この資料においては、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(まとめ)を引用しています。この「まとめ」ですが、少ない字数でぎっしりと誤り、嘘などの問題記述が詰め込まれており、目もあてられないほどです。今回指摘した事柄以外は、おって記事にします。


続きを読む

スポンサーサイト

イギリスでは飼い主から行政が不要犬猫の引取をしているというデタラメ~三菱UFJリサーチ&コンサルティング






Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(summary)
Dogs Act 1906 (UK)
Seizure of stray dogs.


 記事、
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(アメリカ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(イギリス編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(ドイツ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
続・「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(ドイツ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
の続きです。 
 広島県が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託して作成した、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(著者 三菱UFJリサーチ&コンサルティング研究員 武井泉氏 以下、「本報告書」と記述する)、ですが、これはドイツ、イギリス、アメリカ合衆国の動物愛護管理に関する調査報告書です。この報告書はすべてにわたり、嘘誤り偏向がびっしりと記述され、正確な記述はほぼないという、目を覆いたくなるほどひどい内容です。すでにドイツ、イギリス、アメリカに関しては記事にしました(「続き」をご覧ください。過去記事をすべてリンクしてあります)。今回記事からは、本報告書の「まとめ」(50ページ)における誤りを指摘していきます。


 動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、「本報告書」と記述する)の、「まとめ」(50ページ~)の、誤り、もしくは誤解を招く問題となる記述には、次のようなものがあります。順を追って指摘します。


調査項目


・犬猫の飼育状況 
飼えなくなった犬猫の処遇は次の通り。動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみである。(1、)
① 行政による引取(ドイツにはない)(2、)

・野良犬・野良猫の実態と対応状況
(ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国では)野良犬・野良猫は行政による捕獲の他、民間レスキュー団体によっても捕獲される。(3、)
ドイツ連邦狩猟法では、野良犬野良猫は合法に殺傷や捕獲を行うことができる。(4、)

・行政と民間の役割分担
(ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国では)ブリーダーの認証、登録等は行政が実施している。(5、)

・保護施設(シェルター)の運営状況
ドイツのティアハイムは基本的に殺処分は行わない。(6、)

・登録制度・マイクロチップ装着の状況
ドイツでは犬税を導入している自治体が多く、犬についてはこれが実質的な「登録」となっている。(7、)




2、犬猫の飼育状況 (ドイツ、イギリス、アメリカ)
飼えなくなった犬猫の処遇は次の通り。
① 行政による引取(ドイツにはない)
(2、)

 この記述では、「飼えなくなった犬猫の引取(飼い主からの引取)は、イギリスは行っている」という意味になります。結論から言えば誤りです。イギリス(UK)では、所有者不明の徘徊犬もしくは野良犬の収容を行政(正確には警察か、警察から権限移譲された行政組織)が行っていますが、飼い主が申し出た不要犬猫の引取は行っていません。さらに追記すれば、所有者不明の徘徊猫、もしくは野良猫の収容も、イギリスでは行政は行っていません。イギリスの行政(警察)が収容しているのは、所有者不明の徘徊犬もしくは野良犬だけです。
 その根拠となる法律、Dogs Act 1906 「犬に関する法律 1906」の該当する条文を引用します。なおこの法律は犬の管理について包括的に定めた法律です。公営アニマルシェルターの収容では、stray dog (迷い犬、もしくは野良犬=所有者がない犬)についての規定しかありません。飼い主が不要になった犬の引取の飼い主からの引取に関する条項はありません。猫については、同様の法律はありません。


Seizure of stray dogs.
(1) Where a police officer has reason to believe that any dog found in a road or place of public resort is a stray dog, he may seize the dog and may detain it until the owner has claimed it and paid all expenses incurred by reason of its detention.
(2) Where any dog so seized wears a collar having inscribed thereon or attached thereto the address of any person, or the owner of the dog is known, the chief officer of police, or any person authorised by him in that behalf, shall serve on the person whose address is given on the collar, or on the owner, a notice in writing stating that the dog has been so seized, and will be liable to be sold or destroyed if not claimed within seven clear days after the service of the notice.

迷い犬(もしくは野良犬)の収容
(1)警察官が路上または公共の人の多い場所で見つかった犬が迷い犬(もしくは野良犬)であると信じる理由がある場合は、警察官は犬を捕獲し、飼い主が犬の返還を求めたならば、その収容のために発生したすべての費用を飼い主が支払うまでその犬を拘禁することができます。
(2)そのように収用された犬が、誰かの住所または犬の飼い主が分かる刻印(註 イレズミ、もしくは現在ではマイクロチップが義務化している)またはそれが明示された首輪を着けている場合は、警察署長またはその代理として警察署長に承認された者は、首輪に明示された住所の飼い主に、その犬が収容されていることを示す書面による通知を送達しなければならなず、通知の送達後7日以内に飼い主の返還請求がない場合は、犬は販売または殺害される可能性があります。 


 イギリス(UK)においては、行政が飼い主の要求に応じて不要犬猫を引き取る制度はありません。迷い犬もしくは野良犬は行政(正確には警察。警察も行政組織の一つではありますが)が収容し、1週間後には民間の保護団体に払い下げられるか、殺処分されます。つまり、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの記述、「犬猫の飼育状況 (ドイツ、イギリス、アメリカ) 飼えなくなった犬猫の処遇は次の通り。① 行政による引取(ドイツにはない)」は全くのデタラメです。
 なおこの点については記事、「イギリスでは野良犬野良猫の管理は自治体の役割である」という狂った大手シンクタンクの報告書、においても取り上げています。重複をお詫びします。イギリスでの迷い犬、もしくは野良犬の行政(警察)による収容は、遺失物の保管という趣旨です。したがって行政サービスとしての、飼い主から不要になった犬猫の引取はイギリスでは行っていません。

 アメリカ合衆国ですが、概ねアメリカ合衆国の自治体では、飼い主から不要犬猫の引取や安楽死を行っています。本報告書の作成者である武井泉氏は、神戸市の通販会社のサイトでのライターもしていますが、「メリーランド州では殺処分ゼロ」と驚くべき大嘘を書いていました(現在は訂正しています)。メリーランド州では、人口比で日本の十数倍もの犬猫を殺処分しています。
 メリーランド州のボルティモア市ですが、無料で不要犬猫の安楽死処分を行っています(End of Life Services)。武井氏の公害垂れ流しには呆れたものです。ボルティモア市ですが私の記憶では、「TNRを推進する方針で、猫の引取を行っていない」という日本のサイトがあったと記憶しています。やはり動物愛護関係の海外情報では、日本の情報はあてになりません。


(画像)

 コロラド州アダムス・カウンティーのアニマルサービス(アニマルシェルター)の手数料一覧。General Animal Shelter Fees (effective April 16, 2015)から。
 「人道的安楽死」が50ドル、火葬料が35ドル。その他に野良猫を取り込んで世話をすれば、一匹当たり40ドルの手数料が必要という規定もあります。しかしどうやって把握するのでしょう。

アニマルサービス コロラド州


(参考資料)

平成29年度第2回広島県動物愛護管理推進協議会 (資料)

 この資料においては、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(まとめ)を引用しています。この「まとめ」ですが、少ない字数でぎっしりと誤り、嘘などの問題記述が詰め込まれており、目もあてられないほどです。今回指摘した事柄以外は、おって記事にします。


続きを読む

サイクリストを襲った大型犬は警察官に射殺された~ドイツ、メクレンブルク・フォア・ポンメルン州






Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Hund attackiert Frau und Polizisten – Tier erschossen
Mecklenburg-Vorpommern


 最近も、ドイツ、メクレンブルク・フォアポンメルン州で放し飼いの飼い犬が人を襲い、警察官に射殺されました。ドイツでの犬の咬傷事故は大変多く、多くの場合は、駆け付けた警察官が犬を射殺します。そのような事件は頻繁に報道されています。同様の事件はドイツでは、毎月のように(ローカルニュースまで含めたら毎週のようにあるかもしれません)インターネット上で見つけることができます。


 サマリーで示した事件のニュースソースはこちらです。Hund attackiert Frau und Polizisten – Tier erschossen 「犬は女性と女性警察官を襲いましたー犬は射殺されました」 2019年5月11日


In Mecklenburg-Vorpommern ist eine Radfahrerin gestürzt, nachdem ein Hund sie angegriffen hat.
Auch ein Polizist bekam es mit dem Tier zu tun – und griff zur Waffe.
Ein ausgebrochener Hund hat in Klein Rogahn in Mecklenburg-Vorpommern eine Radfahrerin und einen Polizisten attackiert und verletzt.
Um den Angriff abzuwehren habe der Polizist den Kaukasischen Schäferhund schließlich mit seiner Dienstwaffe erschossen, teilte die Polizei mit.
Demnach hatte das Tier am Samstag zunächst die Radfahrerin angesprungen, die 67-Jährige stürzte und verletzte sich – unter anderem am Kopf.
Einer der hinzugerufenen Polizisten wurde wenig später ebenfalls angegriffen, der Hund biss ihn in Bauch und Bein.
Der Beamte tötete das Tier mit mehreren Schüssen.
Die beiden Angegriffenen wurden im Krankenhaus behandelt.
Der Hund war gemeinsam mit einem zweiten Tier zuvor vom Grundstück einer Firma ausgebrochen.
Gegen den Eigentümer des Kaukasischen Schäferhundes wurde Anzeige erstattet.

メクレンブルク・フォアポンメルン州では、女性サイクリストが犬に襲われて押し倒されました。
警察官が、その犬に対応せざるを得ませんでした - そして警察官は銃を取りました。
興奮した犬がメクレンブルク・フォアポンメルン州のクライン・ローガンで、サイクリストと女性警察官を攻撃し、負傷させました。
犬の攻撃を防ぐために、警察官は最終的に、コーカシアン・シェパード・ドッグ(註 犬の品種名)を拳銃で射殺したと、警察署は公表しました。
犬は、土曜日に最初に67歳の女性サイクリストに飛びかかり、その女性サイクリストは自転車から落ちて頭部などを含めて負傷をしました。
そのしばらく後に警察官の一人が攻撃され、犬は警察官の足と腹部を咬みました。
警察官は、拳銃数発でその犬を射殺しました。
2名が入院しました。
コーカシアン・シェパード・ドッグの飼い主に対しては、告訴状が提出されました。



 この咬傷犬の飼い主は、犬の遁走させた、もしくは放し飼いをしたということです。ドイツ、メクレンブルク・フォアポンメルン州の、犬のリード義務について調べてみました。
 Leinenpflicht in Deutschland 「ドイツにおける、犬のリード義務」 2016年2月11日


・Mecklenburg- Vorpommern
Einen Leinenzwang gibt es bei Versammlungen, Umzügen, Volksfesten, sonstigen öffentlichen Veranstaltungen sowie an Orte mit großen Menschenansammlungen und in öffentliche Verkehrsmittel, Verkaufsstätten oder Tiergärten.
Wer gegen diese Vorgaben verstößt, muss mit einem Bußgeld bis zu 5000 € rechnen.
auch droht die Einziehung des Hundes durch die Ordnungsbehörden.
In den Wäldern Mecklenburg- Vorpommerns gilt eine generelle Anleinpflicht.
bei Verstößen droht ein Bußgeld bis zu 7500 € sowie die Einziehung des Hundes.
Auch hier dürfen Hunde, die Wild aufsuchen oder verfolgen und die sich außerhalb der Einwirkung ihres Halters befinden,
von Jägern getötet werden.

・メクレンブルク-フォアポンメルン州
人が集まるところでは犬のリード義務があり、パレード、フェスティバル、その他の公的行事、大勢の人が集まる公共交通機関や商店や動物園などです。
これらの要件に違反する人は5,000ユーロまでの罰金が科せられ、規制当局が犬を押収する危険性もあります。
メクレンブルク-フォアポンメルンの森林では、犬の全般的なリード義務があります。
違反した場合には、7,500ユーロ(90万円以上)の罰金と犬が押収される危険があります。
さらに、狩猟鳥獣を追いかけたり、飼い主の管理下にない犬は、ハンターによって殺害されます。



 メクレンブルク・フォアポンメルン州は、これでもドイツ連邦共和国の州の中では、犬のリード義務に関しては厳しい処罰規定がある州ではありません。例えば、ノルトラインーヴェストファーレン州など複数の州では、犬にリードをしない、放し飼いにした場合は最高で2万5000ユーロ(日本円で300万円以上)の罰金が科せられます。警察官やハンターに犬が射殺されることもありますし、犬が押収されることもあります。
 しかし日本では、真逆の嘘情報が流布されています。つまり「ドイツでは犬にリードをしなくてよい」、はなはだしきは「犬にリードをすることが禁じられている」などです。確かにこれほど厳しい犬のリード義務の法律があるにも関わらず、ドイツの犬の飼い主は守らない人が覆うのですが。嘘情報を日本に拡散させる在独日本人は実に有害です。しかしね、なぜドイツの法令の事ならばドイツ大使館に問い合わせしないのでしょうか。怪しげなツイッターに聞くこと自体、いかに愛誤の知能が低いかという表れです。


(画像)

 画像は、ツイッター、のスクリーンショット。次から次へと、知ったかぶりのドイツ通(痛)、脳内妄想ドイツ在住者が限なく出てくるのも、日本の動物愛誤の特殊性(後進性)でしょう。精神病院の閉鎖病棟の患者さんたちの会話といったレベル。


Maimai‏ @MaimaiMaiful Sep 13
(ドイツは)人権よりペット権が尊重される国ですよ(註 本気でお思いならば、即精神科を受診された方が良いでしょう。もしくはその根拠となる法令と該当する条文を原語で挙げてください。さらにその法令に基づく判例、制度の具体例を挙げてください)。
動物虐待の弁護材料にドイツを持ち出すのはお門違いです。
騙されないで下さい。

じゅにぺこ‏ @happy_junie Sep 13
外出時、ドイツではペットを首輪などで繋いでいないと警察が銃で殺処分してしまうと他者(動物虐待愛好家)に聞きました(註 首輪をして飼い主明示をしていても、人の占有下にない犬は徘徊している状態では、警察官に射殺されます。また首輪をしていてもリードから放れて人の管理下にない犬猫は、狩猟法に則れば射殺しても合法です。現に目立つ首輪をした犬を民間人ハンターが射殺して、無罪になった判例もあります(*1))。
また、別サイトでも野良の動物は法律により銃殺処分だとありましたが本当なのでしょうか(註 先に述べましたとおり、飼い主がいると判別できる犬猫であっても、人が占有していなければ、ドイツでは狩猟駆除が推奨されています。ドイツでの犬猫の狩猟駆除数は、高位推計で50万頭近くです。人口比で日本の公的殺処分の10倍よりはるかに多いです。ただし行うのは多くは民間人ハンター。それとは別に、行政が咬傷犬や禁止犬種を押収して強制的に殺処分する州法がドイツ全州にあり、行政が行う犬の殺処分も相当あります。その場合は、麻酔薬を用いた安楽死が採用されます(*2))。

Maimai‏ @MaimaiMaiful Sep 13
こっちの犬って躾が行き届いているんです(註 ドイツの犬の咬傷事故は人口比で日本の10倍です(*3)。躾が行き届いているとは、人を咬まないことが最も重要だと思いますが?)。
森を散歩してると、繋がれていない犬が幸せそうに歩いたり、飼い主と遊んだりしています(註 リードをしていなかった為に、飼い主から3mの距離で射殺された犬がいましたが、ハンターの行為は合法とされ刑事訴追されませんでした(*4))。
誰にも迷惑かけていませんし、阻む権利は誰にもありません(註 あまりにもひどい嘘情報で呆れます。情報を不特定多数に対して発信するのであれば、責任を持つべきです。例えばノルトライン=ヴェストファーレン洲では、森林で犬にリードをしなければ、最高で罰金2万5,000ユーロ(300万円以上)です。その他の州でも、ドイツには全州で、州法で犬のリード義務を定めています。行政が犬のリードを強制しています。リードをしていなければ行政が犬を押収して、殺処分する権限があるヘッセン州もあります(*5)。民間人ハンターが犬猫を射殺しても合法ですしその数は高位推計で50万頭近くです。ドイツの警察官が犬などを射殺する数は年間1万頭以上です。都市部より、自然保護区の森の方が、犬のノーリードに対しては厳しい措置が取られます。あなたは現実のドイツには住めません。脳内の妄想ドイツの住民です。有害な嘘情報を公にせずに、精神科に診てもらうことをお勧めします)。


maimai.jpg


(*1)
Gerichtsurteil Hund wurde zu Recht erschossen 「判決 犬は合法的に射殺されました」。2015年10月28日。
ドイツで、首輪をした犬を射殺して、飼い主に無断で犬の死体を廃棄して無罪になったケース。

(*2)
Lesefassung des Hundegesetzes von Berlin 「ベルリン州 犬に関する法律」

「禁止犬種、危険な犬は行政が押収して強制的に殺処分する権限がある。殺処分の費用と死体処理費用は飼い主が負担しなければならない」とされています。

§ 30 Anordnungsbefugnisse
(9) Die zuständige Behörde kann die Tötung eines Hundes anordnen, wenn Tatsachen die Annahme rechtfertigen, dass
auch in Zukunft von dem Hund eine konkrete Gefahr für Leben oder Gesundheit von Menschen oder Tieren ausgeht.
Die Kosten der Tötung und der Tierkörperbeseitigung hat die Halterin oder der Halter des Hundes zu tragen,bei herrenlosen Hunden die letzte Halterin oder der letzte Halter.

30条 行政の強制力
(9)権限のある当局は、その事実が正しいと仮定される場合は、犬の殺害を命ずることができる。
将来的にその犬が人または動物の生命や健康へまさに危険をもたらす可能性がある場合。
犬の殺処分と死体処理のコストは、飼い主か管理者、徘徊犬(野良犬、捨てられた犬)は、最後の飼い主または管理者が負担しなければならない。


(*3)
Keine Frage der Rasse Verhalten von "Kampfhunden" oft anerzogen 「犬の品種特性は疑いの余地がありません 闘犬としての行動はしばしば教え込まれています」。2016年5月23日。
ドイツにおける、犬の咬傷事故件数は年間約35,000件で、人口比で日本の10倍。

(*4)
Hund 3 Meter neben seinem Halter erschossen 「ハンターは、飼い主から3mしか離れていない犬を射殺した」。2015年2月。
飼い主から3mしか離れていない犬を射殺したハンターは、その犬にリードをしていなかったために刑事訴追を受けなかった例。

(*5)
Leinenpflicht in Deutschland 「ドイツの犬のリード義務」。2016年。

警察署内で猫を切り裂いて殺した女~ドイツ、ハンブルク






Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Drama in Hamburg: Frau schlitzt Katze auf Polizeiwache den Hals


 ドイツ、ハンブルク警察署で最近発生した事件です。一人の女性が猫をキャリーケースに入れて持ち込み、複数の警察官が見ている前でその猫を切り裂きました。猫は警察官により、獣医診療所に運ばれて緊急手術を受けましたが、死亡しました。女性の動機は、「刑事事件を起こしたかったから」です。女性は、精神疾患を患っていました。


 サマリーで示した、「精神疾患がある女性が警察署に猫を持ち込み、切り裂いて殺害した」事件を報じるニュースソースから引用します。Drama in Hamburg: Frau schlitzt Katze auf Polizeiwache den Hals 「ハンブルクでのドラマ:一人の女性が警察署で猫の首を切った」 2019年3月21日


Auf dem Polizeikommissariat 11 im Hamburger Stadtteil St. Georg schnitt eine vermutlich psychisch erkrankte Frau einer Katze vor den Augen der Beamten den Hals auf.
Demnach erschien am 17. März eine Frau im Polizeikommissariat, um eine Strafanzeige zu erstatten.
Mit dabei: eine Katze in einem Transportkäfig.
Als der Beamte kurz telefonierte, holte die Frau die Katze aus der Box und hielt das verängstigte Tier in die Luft.
Mit einer Rasierklinge schlitzte sie ihr den Hals auf.
Ein Polizeibeamter fuhr die Katze umgehend in eine Tierklinik.
Dort wurde sie notoperiert.
leider ist die Katze mittlerweile gestorben.
Gegen die Frau wird wegen Verstoß gegen das Tierschutzgesetz vermittelt.

ハンブルクのザント・ゲオルク地区にある、第11警察署において、一人の精神疾患があると思われる女性が、警察官の前で猫の首を切りました。
2019年3月17日に、女性は刑事事件を起こすために警察署に現れました。
キャリーケージに入れた猫を伴って。
警察官が電話をかけているときに、女性はケージから猫を取り出して連れて行き、おびえた猫を掲げました。
そしてその女性は、剃刀の刃で猫ののどを切りました。
一人の警察官が、すぐに猫を動物病院に運びました。
そこで猫は、緊急手術手術を受ました。
残念ながら、その間に猫は死にました。
女性のその行為は、動物保護法に反する違法行為です。



 私は上記の事件以外でも、今までに多くのドイツで発生した動物虐待事件を取り上げています。例えば猫では、「猫の死体の頭部を切断したのちに縫い合わせて墓地に放置した」、「猫の焼死体を政治団体の建物前に放置して嫌がらせ」、「飼い猫の耳を切断」など数多くあります。犬に関しては、「路上で生きたまま子犬が燃やされた」、「足と口をガムテープでぐるぐる巻きにされて池に投げ込まれて溺死した犬」、「おそらく生きたまま皮を剥がされた、性器などが抉り出されたメス犬の死体が放置されていた」など数多くあります。
 検索すれば定期的に、ドイツでの猟奇的度物虐待事件が見つかります。しかしそのような事件が日本で再配信されることはまずありません。対して中国や韓国で警察官に犬が射殺されたなどの事件は、多くの日本のメディアが再配信します。そしてそのニュースには、「中国や韓国は動物愛護後進国」という読者のコメントが溢れます。しかしドイツでは警察官による犬の射殺は大変多く、ローカルニュースまで含めれば、毎週のように報道されていることもあります。また猫も、警察官から射殺されることがしばしば報道されます。

 私は海外ニュースの再配信の際のスクリーニングも、一種の言論統制だと感じています。その国の動物愛護に関するネガティヴなニュースだけを選んで日本で再配信すれば、その国は「動物虐待国家だ」という世論に誘導することになります。対してポジティヴなニュースだけをある国に関して行えば、その国は「素晴らしい動物愛護に先進的な国」と世論を誘導することになります。
 ましてや、ドイツやイギリス、アメリカ合衆国などの欧米諸国の動物愛護に関する報道は、事実をねつ造までして、ポジティヴな面を強調しています。日本のマスコミの報道の在り方は、大変危険だと言わざるを得ません。


(画像)

 ハンブルク州警察の、FaceBookのタイムラインから。ドイツの警察は、大概、FaceBookのアカウントを持っています。投稿の内容は、マスメディアの記事とほぼ同じです。
 Polizei Hamburg から

ハンブルク警察 猫

続・「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(ドイツ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング






Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
Euthanasie durch Tierärzte von Hunden und Katzen in Deutschland
In einem Grundsatzurteil (VI ZR 281/79) entschied der Bundesgerichtshof zumindest für den Fall eines Privatbesitzers, dass neben ethischen Abwägungen auch die finanziellen Interessen des Besitzers bei der Entscheidung über eine Euthanasie zu berücksichtigen sind.


 記事、
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(アメリカ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(イギリス編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
「動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみ」というデタラメ(ドイツ編)~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
の続きです。 
 広島県が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託して作成した、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(著者 三菱UFJリサーチ&コンサルティング研究員 武井泉氏 以下、「本報告書」と記述する)、ですが、これはドイツ、イギリス、アメリカ合衆国の動物愛護管理に関する調査報告書です。この報告書はすべてにわたり、嘘誤り偏向がびっしりと記述され、正確な記述はほぼないという、目を覆いたくなるほどひどい内容です。すでにドイツ、イギリス、アメリカに関しては記事にしました(「続き」をご覧ください。過去記事をすべてリンクしてあります)。今回記事からは、本報告書の「まとめ」(50ページ)における誤りを指摘していきます。


 動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、「本報告書」と記述する)の、「まとめ」(50ページ~)の、誤り、もしくは誤解を招く問題となる記述には、次のようなものがあります。順を追って指摘します。


調査項目


・犬猫の飼育状況 
飼えなくなった犬猫の処遇は次の通り。動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみである。(1、)
① 行政による引取(ドイツにはない)(2、)

・野良犬・野良猫の実態と対応状況
(ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国では)野良犬・野良猫は行政による捕獲の他、民間レスキュー団体によっても捕獲される。(3、)
ドイツ連邦狩猟法では、野良犬野良猫は合法に殺傷や捕獲を行うことができる。(4、)

・行政と民間の役割分担
(ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国では)ブリーダーの認証、登録等は行政が実施している。(5、)

・保護施設(シェルター)の運営状況
ドイツのティアハイムは基本的に殺処分は行わない。(6、)

・登録制度・マイクロチップ装着の状況
ドイツでは犬税を導入している自治体が多く、犬についてはこれが実質的な「登録」となっている。(7、)




1、ドイツ、イギリス、アメリカでは、動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみである(1、)

 「ドイツ、イギリス、アメリカでは、動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみである」との記述は曖昧です。「等特別な場合」の範疇はどうなのでしょうか。「そのペットに飽きた」、「飼育費が惜しくなった」、「子供が大きくなったので家が狭くなった」のも特別な場合でしょうか。またそれが法令により強制力がある規定があるのか、判例に基づくのか、獣医師団体の自主規制なのか、それも不明です。公的機関から受託した報告書では、使いもにならない欠陥文書です。
 しかし文面からは法令、判例等により強制力があり、かつ「特別な場合とは病気、危険犬種もしくはその動物が危険である場合」と解釈できます。となれば、その記述は、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国何れにおいても真っ赤な嘘です。

 今回記事では、前回に続いてドイツを取り上げます。ドイツでは、1982年にドイツ連邦最高裁判所で、「獣医師が飼い主の経済的利益のために動物を安楽死するのは『正当な理由』である。飼い主が望めば、高額な治療費の支払いを回避するために安楽死を行わなければならない」との判決が確定しています(事件番号 VI ZR 281/79 Bundesgerichtshof)。
 このドイツ連邦最高裁判所判決についての、解説を引用します。Geld oder Leben 「金銭か命か」 2011年3月5日


Wollen Tierbesitzer ihr Tier lieber einschläfern lassen, statt die Kosten einer Behandlung zu tragen, steht der Tierarzt vor einer schweren Entscheidung.
Darf er diesem Verlangen nachkommen?
Die juristischen Hürden, die die Tötung eines Wirbeltiers eingrenzen, liegen im Vergleich zu anderen Ländern in Deutschland sehr hoch.
Spielen natürlich auch wirtschaftliche Interessen des Tierbesitzers eine Rolle.
Der Ermessensspielraum, den das Tierschutzgesetz dem Tierarzt bei der Entscheidung zur Euthanasie lässt, ist relativ groß.
Was ist ein vernünftiger Grund?
Wer in Deutschland ein Tier (schmerzlos und stressfrei) tötet, bleibt also nur straffrei, sofern er dafür einen „vernünftigen Grund“ hat.
Was als vernünftiger Grund gelten kann, ist allerdings im TSchG nicht eindeutig definiert.
Doch was ist, wenn die Schmerzen oder Leiden des Tieres durchaus behebbar wären, die Behandlung dem Tierhalter aber zu teuer ist?
Dder ethischen Abwägung, ob man das Tier auf Wunsch des Besitzers einschläfert, spielen auch dessen finanzielle Interessen eine Rolle.
Dass der Tierarzt diese sogar berücksichtigen sollte, hat der Bundesgerichtshof bereits in einem Grundsatzurteil von 1982 (VI ZR 281/79) festgestellt.
Dass der Tierarzt die finanziellen Interessen des Tierhalters berücksichtigen muss bedeutet, dass er entscheiden muss, welche Kosten im konkreten Fall als verhältnismäßig anzusehen sind.

ペットの飼い主が治療費を負担するのではなく、ペットを安楽死させることを望む場合は、獣医師は難しい決断に直面します。
獣医師は、飼い主のこの要求に応じることができますか?
脊椎動物の殺害を制限する法的なハードルは、ドイツの他の国々と比較すれば大変高いです。
当然のことながら、ペットの飼い主の経済的利益も重要です。
ドイツ連邦動物保護法においては、獣医師が動物の安楽死させる決定を下すという裁量は比較的大きいのです。
ドイツでは、動物の殺害(動物の痛みやストレスがない場合)は、「合理的な理由」がある限りは、誰もが処罰されることがありません。
しかし合理的な理由と見なされるものは、ドイツ連邦動物保護法では、明確に定義されていません。
動物の痛みや苦痛を治療することができたとしても、その治療費がペットの飼い主にとってあまりにも高価だとしたらどうでしょうか。
飼い主の要求に応じて動物を安楽死させるかどうかの倫理的な配慮も、飼い主の金銭的な利益が重要な役割を果たします。
獣医師もこのこと(註 飼い主の金銭的利益)を配慮しなければならないとドイツ連邦最高裁判所は、すでに1982年の画期的な判決(VI ZR 281/79)で述べています。
獣医師がペットの飼い主の経済的利益に配慮しなければならないという事実は、獣医師自身が具体的なケースで、どの程度の治療費が安楽死に値すると考えられるかを、決定しなければならないことを意味します。


 
 上記より、本ドイツ連邦最高裁判所判決の要旨は以下の通りになります。
1、ドイツ連邦動物保護法では、脊椎動物の殺害においては正当な理由が必要とされるが、解釈の幅は大きい。
2、「1、」においては、獣医師による犬猫などの安楽死においても同様である。
3、獣医師は、飼い主の経済的利益にも配慮しなければならなない。

 実際問題、ドイツの獣医診療所では、ドイツ連邦動物保護法の「脊椎動物の殺害は正当な理由がなければならない」は非常に広く解釈され、犬猫などの安楽死が一般的に行われています。飼い主の経済的利益のみならず、前回記事で書いた通り、「ドイツでの犬の安楽死の原因で最も多いのは高齢」なのです。高齢になれば、何らかの身体機能が低下します。それを不可逆的な疾病と拡大解釈もできますし、「食欲がなくなった」、「粗相をするようになった」も、正当な安楽死の理由となりえます。
 「ドイツの犬の死因の大多数は獣医師による安楽死である」という、大学の学術調査もあります。Heimtierstudie „Wirtschaftsfaktor Heimtierhaltung“ Zur wirtschaftlichen Bedeutung der Heimtierhaltung in Deutschland Prof. Dr. Renate Ohr, UniversitätGöttingenNovember 2014「ペット研究 ペットの所有における『経済的要因』 ドイツのペットの所有の経済的重要性」レナーテOHR教授、ゲッティンゲン大学 2014年9月 なお、「ドイツの犬の死因はほとんどが獣医師による安楽死である」との記述は、本論文以外にも多数あります。


Der größte Teil der Hunde und Katzen wird irgendwann vom Tierarzt eingeschläfert.
Oft werden die Tiere dann auch vom Tierarzt „entsorgt“.
Für die Tierkörperbeseitigung in Tier-körperbeseitigungsanlagen kann man 10 – 30 €uro pro Tier (je nach Größe/Gewicht) rech-nen.
Geschieht dies über den Tierarzt, so ist dies in unseren Umsatzzahlen der Tierärzte mit enthalten.(Page 18)

(ドイツでは)犬や猫のほとんどは、最終的には獣医師によって安楽死させられます。
多くの場合、獣医師に安楽死させられた動物は後に獣医師により、「処分」されます。
安楽死動物のレンダリング施設における、動物の処分(レンダリング)費用の計算ですがーその動物1個体あたり、(サイズ/重量に応じて)、10から30ユーロかかります。
ペットの安楽死が獣医師を介して行われている場合は、レンダリング費用は、獣医師の安楽死の請求額に含められています。(18ページ)

 

 つまり、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティングにおける記述、「ドイツでは、動物病院での安楽死は、病気、危険犬種等特別な場合のみである」との記述は誤りです。獣医師による安楽死が、「特別な場合」のみであれば、「ドイツの犬や猫の死因はほとんどが安楽死」にはならないからです。
 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの本報告書は、嘘デタラメの羅列で、実に有害な文書ですが、本報告書以前から、ドイツにおける犬猫などの安楽死に対する嘘情報が流布されています。前回記事で引用した、経歴詐称の自称ドイツ連邦獣医師、京子アルシャー氏の記事などです(すでにインターネット上から削除されたサイトですが、ドイツ 殺処分ゼロの理由です。丸ごとコピーしている個人ブログがありますので、こちらもリンクしておきます。ドイツ 殺処分ゼロの理由)。本記事の記述、「犬や猫を一人の獣医師が不治の病と診断のうえ安楽死を決定したとすると、安楽死させられた犬や猫の死体は大学の病理検査に送られ、そこで安楽死を決定した獣医師と同じ病理結果を得られなければ正統な理由なく動物を殺したということで起訴の対象となる。また例え不治の病だとしても酷い痛みを伴わず投薬など治療を継続することで生活に支障がないとされる動物は安楽死の対象にはならない」は、ドイツ連邦最高裁判所の判決(事件番号 VI ZR 281/79)からすればありえません。妄想での作文はいい加減にしてほしい。

 京子アルシャー氏の影響と思われますが、環境省が動物愛誤団体に委託して作成した報告書にも、誤った記述があります(平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年度 ドイツにおける動物保護の 取組みに係る調査業務 報告書 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス)。この資料の23ページには、「猫が事故にあった手術費が 1,500 €(18 万円)かかる場合であっても安楽殺してはならないという裁判結果があった。治療が可能である限り、治療が前提となる」とあります。しかし1982年のドイツ連邦最高裁判所の確定判決に基づけば、この裁判結果はあり得ません。出典が明示されていませんが、環境省は係属裁判所と事件番号がわかる出典を明示すべきです。
 環境省が委託した本報告書も、作成者が原典を調べずに、日本で流布されている誤った情報をもとに、妄想で作文した代物です。環境省が委託した本報告書は、他にも全編において嘘誤りがびっしりとてんこ盛りにされ、正しい記述がほぼないという、目を覆いたくなるような惨状です。経歴詐称の京子アルシャー獣医師をはじめ、日本に海外の動物愛護管理に関する嘘デタラメ情報を流布させた者の罪は深いと言えます。日本は動物愛護後進国どころか、県や環境省まで驚くべき嘘資料を作成している(外部委託していたとしても)のですから、まさに暗黒国家です。


(動画)

 Euthanasie bei Hund, Katze und Kleintier 「犬、猫、小動物の安楽死」 2012/12/31 に公開
 ペットの安楽死の実際について、対談形式で獣医師が解説するビデオ。ドイツには、ペットの安楽死に関するビデオがかなり公開されています。それだけ一般的だということでしょう。




(参考資料)

平成29年度第2回広島県動物愛護管理推進協議会 (資料)

 この資料においては、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(まとめ)を引用しています。この「まとめ」ですが、少ない字数でぎっしりと誤り、嘘などの問題記述が詰め込まれており、目もあてられないほどです。今回指摘した事柄以外は、おって記事にします。


続きを読む

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,227ブログ中6位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
TOEICボキャドリル

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR