ドイツでは傷病猫を射殺するのは警察官の職務~日本では動物虐待になるのではないでしょうか



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(Zusammenfassung)
Polizeiliches Grundlagenwissen für Studium und Praxis PolG NRW
Schwer verletzte Tiere
Verletzte oder kranke Tiere dürfen erschossen werden, wenn die Befürchtung besteht, dass sie sonst unter Qualen verenden würden und ein Berechtigter oder Tierarzt nicht kurzfristig zu erreichen ist.


 前回記事、猫の頭に釘をうち、火あぶりにした死体を人目に晒す~ドイツの猟奇的動物虐待事件、の続きです。前回記事では、ドイツにおける猫の虐待事件を紹介しました。今回は、警察官が職務として猫を射殺したケースを取り上げます。ドイツの警察法では、「警察官は傷病猫などは、苦痛から開放するために射殺すること」と定められています。正当な職務行為としておこなう、傷病で弱った猫や、交通事故で重傷を負った猫を拳銃で射殺するのは、もちろん犯罪ではありません。しかしそれが「重傷」であったかどうかは疑わしいことも多く、また日本人の感覚とすれば、動物虐待と思えます。


 まずドイツでは、警察官が「傷病猫や交通事故などで重傷を負った猫は射殺することが職務である」と定められている根拠を示します。ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州警察法の運用指針から引用します。
 Polizeiliches Grundlagenwissen für Studium und Praxis PolG NRW 「研究と実践のための警察の基礎知識 ノルトライン=ヴェストファーレン警察法」(ノルトライン=ヴェストファーレン州警察法運用指針)。


§ 50 ff PolG NRW (Zwangsbefugnisse)
23 Schusswaffengebrauch gegen Sachen
Die mit Abstand häufigsten Fälle des Schusswaffeneinsatzes gegen Sachen betreffen die Fallgruppen:
・gefährliche Tiere und/oder
・schwer verletzte Tiere.

Schwer verletzte Tiere
Verletzte oder kranke Tiere dürfen erschossen werden, wenn die Befürchtung besteht, dass sie sonst unter Qualen verenden würden und ein Berechtigter oder Tierarzt nicht kurzfristig zu erreichen ist.

Beispiel
Eine Katze ist überfahren worden.
Das Tier lebt noch, obwohl die Eingeweide aus dem Bauch hängen.
Ein Polizeibeamter erschießt die Katze.
Rechtslage?

Rechtsgrundlage für die durchzusetzen Maßnahme ist § 8 PolG NRW.
Denkbar ist aber auch, durch den Schusswaffengebrauch eine Sicherstellung durchzusetzen.
Rechtsgrundlage für die durchzusetzen Maßnahme ist dann § 43 PolG NRW.
Die Polizei ist gesetzlich zur Gefahrenabwehr verpflichtet.
Eine schwerverletzte Katze oder andere schwerverletzte Kleintiere (z. B. Geflügel, Hasen, kleine Hunde etc) könnten sicher auch erschlagen werden.

ノルトライン=ヴェストファーレン州警察法 50条以降 (強制力)
23 財物(物)に対する銃器の使用 
ドイツにおいては、これまでで最も多い財物(物)に対する銃器の使用の例は、次の分類に属します。
・危険な動物及び、または、
・負傷した動物

負傷した動物
負傷したり病気の動物を警察官が射殺することは、そうしなければ苦しんで死ぬ恐れがある場合、そして飼い主の求めがあった場合、もしくはすぐに獣医の治療ができない場合は可能です。


ある猫がクルマに轢かれました。
内臓が腹部からぶら下がっている状態ですが、猫はまだ生きています。
警察官が猫を射殺します。
それは合法ですか?

その措置を実施するための法的根拠は、ノルトライン=ヴェストフェーレン州警察法8条です。
このケースでは、銃器の使用の実行は保障されていると考えられます。
さらに、その措置を実施するための法的根拠は、ノルトライン=ヴェストフェーレン州警察法43条があります。
警察の安全対策は、法律で義務付けられています。
負傷した猫や他の負傷した小動物(例えば家禽、ウサギ、小型犬など)も、殺される可能性が確実にあります。



 このように、ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州では、傷病猫などを警察官が射殺することを職務として定めています。一例としてノルトライン=ヴェストファーレン州警察法を挙げましたが、ドイツ全州で同様の規定があります。
 実際に、傷病猫を警察官が射殺することはしばしば行われています。「警察署に善意の市民がゴミ袋に入れられて捨てられていた猫を警察署に届けたところ、警察官はその猫を射殺した」、「交通事故で重傷(?)を負った飼い猫を、警察官は飼い主の同意を得ずに射殺した」などです。以下にいくつかの例を挙げます。


Katze getötet: Tierschützer beschweren sich über Wuppertaler Polizisten「『猫殺し』動物愛護活動家は、ヴッパータール警察署に文句たらたら」。

Ein Wuppertaler hat eine vermisste Katze in einem Plastikbeutel gefunden und an die Polizei übergeben: Das Tier wurde von den Polizisten erschossen.
Jämmerlich geschrien habe die Katze im Plastikbeutel, sagt Stefan Heke.
Der 41 Jahre alte Wuppertaler hatte das Tier Heiligabend gegen 22 Uhr an der Bushaltestelle Klingelholl in Barmen entdeckt und sofort die Polizei verständigt, wie er berichtet: „Die kam um 22.30 Uhr und hat mir das Tier abgenommen.“
Verängstigt, aber äußerlich unversehrt habe die Katze gewirkt.
Die von der Polizei als zwingend notwendig erachtete 'Erlösung' der 'schwer verletzten und total abgemagerten' Katze und deren anschließende Entsorgung ist für uns völlig unverständlich und war nicht notwendig“.

ヴッパータールで、ビニール袋に入れられた飼い主不明の猫が発見され、警察署に届けられました。
しかし猫は、警察官によって射殺されました。
ビニール袋の中で、哀れな猫が鳴いていました、とステファン・ヘケさん(猫を届けた人)は言います。
41歳の、ヴッパータールの住民(ステファン・ヘケさん)は、クリスマスイブの22時に、バルメンのクリンゲルホールのバス停で猫を発見し、すぐに警察署に届け出ました。
彼(ステファン・ヘケさん)の報告によれば、22時30分に警察に来たのですが、警察官は彼が届けた猫を射殺しました。
おびえていましたが、猫は外見上無傷で動いていました。
警察は(猫の射殺は)職務であり、必要に応じて行ったとしています。
ひどく負傷し、完全に衰弱した猫の飼い主への返還は、その後に起きることを(放っておいても衰弱死するだろうから)思えば私たちは全く理解できないし、必要でもありませんでした。



(画像)

 Katze getötet: Tierschützer beschweren sich über Wuppertaler Polizisten「『猫殺し』動物愛護活動家は、ヴッパータール警察署に文句たらたら」。2012年1月5日から。
 警察官に射殺された、ゴミ袋に入れられて捨てられていた傷病猫。この事件では、猫を射殺した女性警察官に対して動物愛護活動家らが、警察署に対して女性警察官の処分を求めましたが、警察、検察とも、「女性警察官の行為は全く正当な職務である」と結論づけました。

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OBERBAYERN Polizist tötet Katze mit Gnadenschuss - und wird angezeigt 「オーバーバイエルン 警察官は止めの銃撃で猫を殺した - そしてそれは適切とされています」。2015年9月18日、より引用します。

Ein Polizist tötete im oberbayerischen An zing eine verletzte Katze mit einem Gnadenschuss.
Die Besitzer sind empört und zeigten den Beamten an.
Jedes Jahr feuern Polizisten in Deutschland laut Innenministerium rund 10.000 Schüsse auf verletzte, kranke oder aggressive Tiere ab .
Der verletzte Kater flüchtete in einen Vorgarten, nachdem ihn eine Frau mit ihrem Auto angefahren hatte.
Als wenig später die Polizei eintraf, entschied sich ein Beamter für den Gnadenschuss.
Mit seiner Dienstwaffe erschoss er die Katze und brachte sie dann tot in eine Tierarztpraxis.
Als später die Familie davon erfährt, ist sie empört.
Jetzt hat sie Anzeige gegen den Polizisten erstattet.
Der stellvertretene Leiter.
"Nach unseren Erkenntnissen hat der Beamte richtig gehandelt".
Polizei schießt im Jahr rund 10.000 Mal auf Tiere.
Das macht etwa 99 Prozent aller Fälle aus, in denen Beamte zu ihrer Dienstwaffe greifen.
Dass Tierbesitzer dagegen klagen, kommt selten vor.
Nach Angaben des Deutschen Tierschutzbundes ist ein Gnadenschuss nur dann erlaubt, wenn keine Überlebenschance gesehen wird.
Allerdings besitzen Polizisten in der Regel nicht die erforderliche Sachkunde.

警察官のとどめの銃撃で、負傷した猫はバイエルン(バイエルン州)で死にました。
飼い主は憤慨していると、関係者に表明しています。
内務省によれば、毎年ドイツでは、警察官が約1万(*本記事は2015年。2014年の警察官による動物の射殺数は約1万でした)の負傷したり、病気や攻撃的な動物を射殺しています。
女性が運転するクルマに接触したオス猫は、負傷してその後自分の家の庭に逃げ帰りました。
すぐに警察官が駆けつけた後、警察官はとどめでそのオス猫を職務として射殺することを選びました。
警察官は拳銃でオス猫を射殺しました。
後で家族からその様子を聞いた、オス猫の飼い主の女性は激怒しました。
オス猫の飼い主の女性は、すぐさまオス猫を射殺した警察官を告訴しました。
警察署の副署長は表明しました。
「我々の調査により、警察官の行動は正しかったことを発表します」。
動物に対する、約1万(*本記事は2015年。2014年の警察官による動物の射殺数は約1万でした)もの警察官による銃撃。
それは警察官による拳銃使用においては、すべての例の約99パーセントを占めます。
一方、警察官にペットを射殺された飼い主が苦情を申し立てることはほとんどありません。
全ドイツの動物保護協会によれば、動物に生きる可能性がない場合のみ止めの銃撃が許可されています。
しかし、警察官は規則に必要な専門知識を持っていません。



Gnadenschuss für Findus: Polizist wird angezeigt 「フィンダスへの止めの銃撃 それは警察官の適切な行為です」。2016年7月16日。

Eigentlich geht es hier um einen traurigen, aber alltäglichen Vorfall.
Kater Findus will die Park straße überqueren – und schafft es nicht.
Der verletzte Kater hat sich noch in einen Vorgarten gerettet.
Äußere sichtbare Verletzungen?
Fehlanzeige.
Das Tier hat Schmerzen, miaut laut und ist bei Bewusstsein.
Gut zehn Minuten später sind die Polizeibeamten da.
Einer der Polizisten, wir nennen ihn hier lediglich K., entscheidet sich zum Gnadenschuss gezielt in die Brust.
Die Streife bringt den toten Kater danach in die Tierarztpraxis Heesen.

これは悲しいことですが、実際に毎日起きている事件です。
オス猫のフィンダスは、公園の道路を横切りたいと思っていたのですが、事故にあい、できませんでした。
負傷したオス猫は、公園で救助を待っていました。
そのオス猫には外傷は?ありませんでした。
オス猫には痛みがあり、意識があって大きな声で鳴いていました。
10分後に警察官が到着しました。
警察官の一人は、彼を私たちはKと呼びますが、その猫に対して止めを銃で撃つことを決めました。
パトロール隊は、死んだオス猫を、ヘッセン州の獣医の診療所に持ち込みました。



 その他、飼い猫がドイツで射殺される事件は、合法違法問わず、毎月のように報道されています。以下は、最近の民間人(?)による猫の射殺事件などの具体例を挙げたものです。あまりの多さに驚きます。これはほんの一部です。
 「ドイツは日本と異なり動物愛護先進国で動物愛護先進が高い。だから動物虐待事件は皆無である。悔しかったら一つでも実例を挙げてみろ。恥をかくのはあなただ」というコメントには驚きました。ドイツは人口が8,000万人を超える大国です。例えば、死刑という極刑で処罰する日本でも、殺人事件は年間数百件はあります。まさに、上記のコメントをされた方は「カルトに精神を犯された人危ない人」としか判断できません。


Katze im Wald erschossen?
「猫(飼い猫)は森で射殺されたのでしょうか?」。2017年9月2日。

Tierquäler schießt mit Luftgewehr auf Kater - L'essentiel
「動物虐待者は、オス猫を空気銃で射殺する-レッセンシェル」。2017年8月1日。

Katze Amy wird in Hagen-Haspe am helllichten Tag erschossen
「猫のエイミーは、明るい日中にハーゲン・ハスペで射殺されました」。2017年7月7日。

ERSCHOSSENE KATZE am 22.06.17 in 59199 BÖNEN aufgefunden !
「ベーネンで射殺された猫が見つかりました」。2017年6月22日。

Kater im Kreuztal erschossen
「コレツタルでのオス猫(飼い猫)の射殺」。2017年6月22日。

Peta.de Home » Pressemitteilungen » Haustiere
ペタ・ドイツの、動物虐待事件に関する、犯人情報提供の懸賞金リスト。
あまり警察が熱心に動物虐待事件を捜査しないようなので、民間人が犯人を特定して告訴告発しています。
ゴミ箱の前に虐殺された子犬の死体が放置されていたなど、あまりの頻度の高さに驚かされます。

Haustiere als Jägeropfer
「ハンターの犠牲になるペット」(残酷画像あり 閲覧注意)。
反狩猟団体のHP。
ハンターの犠牲になった、飼い犬猫などの事例。
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猫の頭に釘をうち、火あぶりにした死体を人目に晒す~ドイツの猟奇的動物虐待事件



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(Zusammenfassung)
Deutsch Tier Grausamkeit Fall (Katzen)


 記事、犬を生きたまま皮をはぎ、性器と耳を切断~ドイツの猟奇的動物虐待事件、の猫編です。ドイツでは、猫の虐待事件も多いです。しかし人の占有下にない猫は通年、ドイツ連邦狩猟法で駆除が推奨されています。猫の虐待(といっても、非占有の犬猫は、狩猟駆除においては苦痛軽減に配慮しない殺害でも処罰されない)事件は多いです。「トラバサミで飼い猫が殺害された(現在EUでは一応禁止されています)」、「住居の至近距離で飼い猫が射殺された」などという事件は頻繁に報道されます。猟奇的な虐殺事件もしばしば発生しています。


 記事、犬を生きたまま皮をはぎ、性器と耳を切断~ドイツの猟奇的動物虐待事件、を書くきっかけは、私のFaceBookのTLに寄せられた次のコメントです。「あなたはドイツの変なことを書いている。ドイツは動物愛護先進国で日本のような動物虐待事件はない。悔しかったら、実例を一つでも上げてみろ。恥をかくのはあなただ」。
 このコメントをされた方は自信満々のようですが、本気で「ドイツは動物愛護先進国で動物虐待事件などひとつもないと思っていられるようです。しかし人口8,000万人超の大国で、動物虐待事件が皆無ということはあり得るのでしょうか。私は、狂信的なカルトの信者に対するのと同じ異常性、恐怖すら感じました。「ドイツで犬猫を売っているペットショップの具体例を悔しかったら挙げてみろ」と自信満々でコメントいただいた時も然り。もはや、情報操作で洗脳された狂気です。「ドイツは動物愛護の理想郷で、ペットを金で売買することがなく、犬猫は殺されることがゼロで、虐待事件もゼロ」は、カルトの教義です。

 まず前提ですが、ドイツでは連邦狩猟法(Jagdgesetz)23条により、犬猫は一年を通じて狩猟駆除が推奨されています。そのために、人に占有されていない犬猫は野生化しているとみなされ、飼い犬猫でも狩猟法の適用となり、狩猟法で禁じる殺害方法以外(つまり火であぶる、水没、熱湯をかける)などの殺害を行っても罰することはできません。
 特に猫は犬と異なり、放し飼いされることも多く、また野良猫も多いので、狩猟駆除される数が多いのです。概ね推計で年間35万匹~50万匹の猫が狩猟駆除されています。禁止されているトラバサミなどでの飼い猫の殺害や、猫の大量銃殺は頻繁に報道されています。狩猟駆除においては、かなり残虐な殺害もありますが、罰することはできません。


(画像)

 ドイツ、最大部数のBild紙から。トラバサミは2008年にEUで禁止されましたが、ドイツでは製造、販売、所持を罰する法律はなく、実際に使われています。野良猫飼猫の区別なく犠牲になりますが、検挙されることはまずないようです。
 本記事は2003年のものでドイツではトラバサミは禁じられていませんでした。このような行為は狩猟が許可された区域内では当時は全く合法でした。現在でも禁じられているにもかかわらず、頻繁に「飼い猫がトラバサミで殺害された」という事件は報道されています。しかし犯人が検挙されることはまず無いようです。

猫 ドラバサミ


 ペタドイツの記事にはこのようにあります。Katzen im Visier der Jäger 「ハンターにとっての猫」(残酷画像あり 閲覧注意)。2014年記事。


Jedes Jahr werden in Deutschland schätzungsweise 350.000 Katzen von Jägern erschossen.
Eine Katze gilt als „wildernd“, wenn sie sich 200 bis 500 Meter (je nach Bundesland) vom nächstgelegenen Haus entfernt.
So werden die geliebten Familienmitglieder ohne jeglichen ersichtlichen Beweis für „Wilderei“ getötet oder schwer verletzt– eine Meldepflicht besteht in den meisten Bundesländern nicht.
Geliebtes Familienmitglied – getötet und in der Mülltonne entsorgt.

毎年、推計で35万匹(註 50万という推計値もあります)の猫が、ドイツのハンターによって射殺されます。
猫は、最寄りの民家から200〜500メートル(州によって異なります)から離れていれば、「野生化した」とみなされます。
したがって、愛する家族同様の猫は、「在来生物を食害していた」との明白な証拠がなくても、殺害、または重傷を負うことになります-猫の狩猟駆除の通知義務は、ドイツの大半の州には存在しません。
愛する家族同様の猫は-殺されてゴミ箱に廃棄処分されました。



 ということで、ドイツでは、飼い猫野良猫にかかわらず、人の占有下になければ、ドイツ連邦狩猟法(Jagdgesetz)、の適用を受け、同法に則っていれば、殺害は合法、というより推奨されています。ですから、数百匹銃殺してももちろん合法です。また、ライブトラップで捕獲したあとに、熱湯をかける、火あぶりにするなどして殺害しても、罰することはできません(ライブトラップで捕獲後は、速やかに殺害することは努力義務としてはあります)。
 猫の頭に釘をうち、火あぶりにして殺害した死体をひと目に晒した事件などが実際にあります。Grausame Botschaft an das IKUWO 「IKUWO(註 ボランティア団体)への残酷なメッセージ」(残酷画像あり 閲覧注意)。これはボランティア団体の施設前に虐殺した猫の死体を放置した事件ですが、政治的な背景もあるようです。以下に引用します。2010年1月17日。


Entsetzen lag in der Luft, als mehrere Personen am Abend des 30.
Unmittelbar vor der Eingangstür des Kulturzentrums wurde ein Plastiksack mit einer toten Katze abgelegt.
Dem Tier – steif vor Kälte oder Totenstarre – wurde ein Nagel in den Kopf geschlagen und mit ihm ein Aufkleber.
Unter dem Label für eine “schlagkräftige antifaschistische Bewegung“.

30日の夜に、恐怖が数人の人に満ちていました。
IKUWO(註 ボランティア団体)の文化センターの入り口の正面に、死んだ猫が入ったビニール袋が置かれていました。
猫は冷たくなっているのか、死後硬直で硬くなっているのかー頭には釘が打たれ、猫の死体にはステッカーが貼られていました。
ラベルには、「強力な反ファシスト運動」と書かれていました。



 このような事件もあります。猫をドラム式洗濯機に入れて虐待した事件です。この様子はビデオ撮影されて、ネット上に公開されました。しかし犯人は検挙されていません。Grausame Tierquälerei: Katze von Teenies in waschmaschine gesperrt 「残酷な動物の虐待行為 洗濯機に閉じ込められたティーンエイジャーの飼い主の猫」(残酷画像あり 閲覧注意)。2015年6月4日、から引用します。


Gewalt gegen Tiere ist ja leider nichts Neues.
Jetzt haben Tierquäler ihre Tat auch noch gefilmt und ins Netz gestellt.
Dabei wird eine Katze in eine Waschmaschine gesteckt.
Das Tier hat natürlich Todesangst, als die Trommel anfängt, sich zu drehen und das Innere voll Wasser läuft.
Nun wurde ein Video veröffentlicht, das eine verängstigte Katze in der Waschmaschine zeigt.

動物に対する暴力は、残念ながら今に始まったことではありません。
現在では、動物の虐待行為を虐待者が撮影し、ネットで公開することも行われています。
猫を洗濯機に入れます。
猫はもちろん、ドラムが回転し始めると内部は水で満ちて死にます。
洗濯機の中で怯える猫が撮されたビデオがネットで公開されました。



 次は、飼い猫の耳が、何者かによって切断されたというニュースです。日本でも、TNRを偽装するために野良猫の耳を不妊去勢もしていないのに切りまくっている人がいました。ですからドイツの本事件は、日本人が非難できないように思います。飼い猫を放し飼いする方も悪いような気がします。
 Welche Bestie hat „Urmel“ die Ohren abgeschnitten? 「一体どこの獣のような人間がウルメル(註 猫の名前)の耳を切ったのですか?」。2017年8月13日。


Schreie im Garten führten auf seine Spur.
Dort wurde Urmel gefunden, grausam zugerichtet!
Es muss furchtbar weh getan haben: Ein Tierquäler hat „Urmel“ die Ohren abgeschnitten!

猫、ウルメル(註 飼い猫の名前)の叫び声が、庭から聞こえてきました。
ウルメル(註 飼い猫の名前)が発見されましたが、残酷なことが行われていました!
それは重傷に違いありません。
動物虐待者が、「ウルメル」の耳を切ったのです!



(画像)

 記事、Welche Bestie hat „Urmel“ die Ohren abgeschnitten? 「一体どこの獣のような人間がウルメル(註 猫の名前)の耳を切ったのですか?」。2017年8月13日、より。 

猫 耳 切断


 その他ドイツでは、警察官が職務として猫を射殺することも行われています。正当な職務行為は虐待とは言えないかもしれませんが、日本人の感覚として「動物虐待」としか思えないようなケースも多々あります。
 それは、「交通事故に遭って重傷を負った猫を警察官が射殺する(いくつもの例があります。飼い猫と思われるものでも、飼い主の同意を得ていない場合がほとんどです)」、「弱った傷病猫を善意の市民が警察署に届けたところ、警察官がその猫を射殺した」などです。次回記事では、警察官による、猫の殺害例をいくつかあげます。

ケニアの野良犬猫駆除と犬猫食~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本



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 記事、
アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺されていますが?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
ロシアのアニマルシェルターにおける大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
スペインのアニマルシェルターの営利目的の大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
ケニアに劣る日本の動物保護?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
の続きです。「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係、とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。今回はケニアの野良犬猫駆除と犬猫食を取り上げます。



 問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。
 

(画像)

 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。

世界のアニマルシェルター


日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。



 本書の第8章では、「日本 動物保護後進国の汚名返上の芽生えが次々と」とあり、日本を「動物保護後進国」と断じています。本書で取り上げている国はケニアがあります。当然、日本はケニアに動物保護の点で遅れた後進国ということでしょう。さらに、「日本は命を尊ぶ国であるにもかかわらず、殺処分されている動物数が世界の中でも多い」とあります。
 確かに、ケニアは狂犬病対策として、行政が犬猫を殺処分する制度はありますが、多くのアフリカの発展途上国では、行政が行う公的殺処分そのものがない国もあるでしょう。ドイツでは日本では「公的殺処分がない」と日本で誤った知識が定着していますが、ドイツでは全州で州が行う犬の公的殺処分が厳然と存在し、例えばヘッセン州は人口比で東京都の6倍以上です。州は公的統計を公表しています。本書、世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった、で挙げられている、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、ケニア、スペインには、行政が行う公的殺処分も保護施設が行う私的殺処分の両方があります。香港は公的殺処分は確認していませんが、保護施設による私的殺処分が相当数あります。したがって本書の、「殺処分ゼロの国がある」との記述は荒唐無稽の大嘘です。

 ケニアは、狂犬病対策として、犬猫などの殺処分を行政が行っています。しかし殺処分数の統計資料は無いようです。「殺処分数の統計がない」、殺処分ゼロ!まさに公的殺処分数の公的統計がある日本は、ケニアより動物保護という面では後進国なのでしょう(笑い)。
 それはさて置き、ケニアの狂犬病対策としての野良犬猫の駆除に関するニュースがありますので引用します。Kenya conduct mass killing of dogs over rabies (Photos) 「ケニアは狂犬病対策で犬を最良殺害(写真あり)」。2017年7月24日。


Yesterday, January 23, 2017, Kenya Veterinary officers killed 82 dogs, 2 cats and a honey badger after rabies had been detected among some animals in Yatta, Machakos.
According to the authorities, the animals were killed following the threat of rabies which is a deadly viral disease that could affect the local community.
Some of the residents of Yatta had complained before the mass killing but couldn’t stop the veterinary officers from doing their job.

昨日の2017年1月23日に、ケニアのヤタ・マカコスで狂犬病が発見された後に、獣医師は82匹の犬、2匹の猫、そしてハチミツアナグマを殺害しました。
当局によると、地域社会に影響を与える可能性がある致命的なウイルス性疾患である狂犬病の脅威により、動物は殺害されました。
ヤタの住民の一部は、動物の大量殺害の前にそれをやめるように訴えていましたが、行政獣医師の職務遂行を止めることができませんでした。



 上記のニュースにあるように、ケニアは行政当局が犬猫を狂犬病予防のために殺害することは日常行われていると思われます。アフリカ諸国は、南アジアについで狂犬病による死者が多い地域であり、当然の処置でしょう。ケニアの狂犬病に罹患した(と思われるものも含む)犬猫の、行政による殺害に関する法律の解説を引用します。
 WORLD ANIMAL PROTECTION Kenya 「ワールドアニマルプロテクション ケニア」から。


The protection of companion animals under this Act is subject to the operation of the Rabies Act 1967, which permits authorised personnel within a rabies control area to “shoot or otherwise destroy” any stray cat or dog found in a public place, or which is suspected of being infected with rabies.
Humane killing methods are not necessitated in the legislation, and the use of poison is allowed in the case of an outbreak or suspected outbreak of rabies.

「ケニア狂犬病法1967」、この法律に基づくコンパニオンアニマル(註 伴侶動物、ペット)の保護は、法律「ケニア狂犬病法1967」の適用下にあり、狂犬病管理区域内の許可された人員により公共の場所で見つけられた、または狂犬病に感染している疑いのある野良猫または野良犬を「射殺したり、他の方法で殺害する」ことを許可しています。
人道的な殺害の方法は法律では必要とはされておらず、狂犬病の発生や疑いがある場合には、毒の使用が許可されています。



 それと必ずしも犬猫食が合法的な国が、犬猫の動物保護に劣っているとは言えませんが、アフリカでは犬猫肉食が一般的な国が多数を占め、犬猫肉の商業流通が行われています。ケニアもその国の一つです。確かに、ケニアでは、狂犬病対策のために犬猫が相当数殺処分されているのは間違いないですが、「公的殺処分」の統計はありません。また一概に、犬猫食がある習慣がる国が、犬猫保護に劣っているとは言えません(スイスでは犬猫食習慣があります)。しかし、本庄萌氏の、「日本は動物保護後進国との汚名」、「日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」とし、対して「ケニアの動物保護が素晴らしい」という主張には違和感があります。私はケニアが発展途上国だと差別する気は毛頭ありませんが。
 以下の画像は、fight dogmeat という、犬肉に反対するアメリカの団体が作成したものです。


(画像)

 この画像は、fight dogmeat という、犬肉に反対するアメリカの団体が作成したものです。アフリカで犬肉が合法的な国。なお、リンクに犬食のビデオが多数収録されています。

犬肉アフリカ 


(動画)

 Mombasa Cat Meat Vendor 「モンバサ(ケニアの都市)での猫肉販売」。2012年7月24日公開。




(動画)

 Dog Meat In Kenya 「ケニアの犬肉」。2009年5月11日公開。犬肉を販売して提供していた男が逮捕されましたが、その容疑はクルマにはねられて死んだ犬の肉を提供したとうことです。

A middle aged man was arrested in Naivasha today after he was found skinning three dogs.
He said he collects the carcasses of dogs hit by speeding vehicles on the busy Naivasha, Mai Mahiu road.

3頭の犬を皮むきした後に、中年男が今日ナバシャで逮捕されました。
彼は忙しかったので、ナヴァシャのマイ・マヒウの道路で、高速で走るクルマに衝突して死んだ犬の死体を集めて、提供したと言いました。




ケニアに劣る日本の動物保護?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本



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Animal rights activists slam SPCA charity for euthanising 5,000 animals a year


 
 記事、
アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺されていますが?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
ロシアのアニマルシェルターにおける大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
スペインのアニマルシェルターの営利目的の大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
の続きです。「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係、とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。今回はケニアのアニマルシェルターを取り上げます。



 問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。
 

(画像)

 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。

世界のアニマルシェルター


日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。


ドイツの動物保護施設は1000も!
世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった

 上記の記事は、世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった、の著者、本庄萌氏との「盲導犬クイールの一生」の石黒健吾氏との対談形式で本書を紹介しています。この中で本庄萌氏は、驚くほどの無知蒙昧(か、本人が嘘と自覚しているのか)をさらけ出しています。一部を挙げます。以下の例示は一部に過ぎず、他にも驚くような噴飯発言が多数あります。

・「アメリカではペットショップでの生体販売を禁じている州がある」。
→ペットショップでの生体販売を禁じている州は、アメリカでは1州もありません。
例外的に、条例ではあります。
しかも多くの条例では、犬猫ウサギなど種を限っており、仕入れの再販売を禁じているだけです。
つまり犬猫でもペットショップでの自家繁殖や、保護施設の犬猫は販売可という条例がほとんどです(*1)

・「ドイツでは保護施設は1000ある」。
→約550施設です(*2)。

・「ドイツには、生体販売をするペットショップが一軒しかありません」。
→生体販売の販売許可を受けている(Tierschutzgesetz「連邦動物保護法」11条の、生体販売の販売を許可された)ペットショップは、ドイツでは2008年の商業統計で4100あります(*3)。


 上記のような事実、例えばアメリカ合衆国でのペットショップでの生体販売の規制や、ドイツのペットショップの数などは、「動物福祉学」、「動物法」の研究者であれば、最低でも正確な知識を持ち得て当然の事柄と思います。しかも本書の出版社と同じダイヤモンド社が、本庄萌氏の、無知蒙昧ぶりをことさら強調するし、さらけ出すような紹介記事を書いているとは、ジョークのつもりなのでしょうか(笑)。
 それはさて置き、今回は、本庄萌氏が、「動物保護後進国の汚名(着せられている)」日本と対比させている(つまり本庄萌氏はケニアが動物保護にケニアは日本より先進的ということのようです)、「ケニア」の事情について書きます。


 本書の第8章では、「日本 動物保護後進国の汚名返上の芽生えが次々と」とあり、日本を「動物保護後進国」と断じています。本書で取り上げている国はケニアがあります。当然、日本はケニアに動物保護の点で遅れた後進国ということでしょう。本書はケニアについては野生動物に関する記述がほとんどですが、では、犬猫の保護及びアニマルシェルターどうなのでしょうか。
 ケニアには、唯一アニマルシェルターがあります。KSPCA (Kenya – KENYA SOCIETY FOR THE PROTECTION AND CARE OF ANIMLS)です。そのHPから引用します。


The KSPCA is the only charitable animal welfare organisation in Kenya that deals for the most part with domestic animals.
Starting sometime after 1910 when some ladies took pity on the oxen bringing goods into Nairobi from the surrounding districts.
Initially the society seemed more concerned with rabies control, the inspectors’ main task being to shoot stray dogs.
We now have 23 members of staff.
In a developing country funds are not so readily available for animals as there are so many human problems.
In the last twenty years we have seen an encouraging change in attitudes to animals, though there is still a long way to go.

KSPCAはケニアでは唯一の動物愛護団体で、扱う唐物は家畜が大半を占めています。
始まりは、何人かの女性が、ナイロビ周辺地域から物資を運ぶ牛を哀れに思った1910年後半ごろからです。
当初は、社会は狂犬病の管理により大きな関心を持っていたようで、KSPCAのインスペクターの主な任務は野良犬を射殺することです。
現在、KSPCAには、23名のスタッフがいます。
開発途上国では、人間の問題が非常に大きいために、動物の問題には資金が回ってきません。
過去20年間、私たちは社会の、動物への態度の変化を見てきましたが、まだまだ道のりは途上です。



 KSPCAの、HPの短い記述ですが、要約すれば次のようになります。
・絶対的な資金と人員不足である。ケニアの人口、4,725万人に対して23名のスタッフ。
・家畜重視~つまり犬猫はなおざりと考えて良い。
・野良犬を射殺することが、アニマルシェルターのスタッフの主な任務。


 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった、で著者は、「日本は命を尊ぶ国であるにもかかわらず、殺処分されている動物数が世界の中でも多いという現実があります」としています。さらに、「日本は国際的にも殺処分が多い。日本のアニマルシェルター(行政の収容機関)は殺す施設であるが、外国のアニマルシェルターは異なり、動物の命を救う機関である」としています。
 しかし、上記のケニアのKSPCAのHPの記述を読む限り、ケニアのアニマルシェルターが日本と比較して「動物の(犬猫)命を救う機関」でありう、それに比べて「日本のアニマルシェルター(行政の収容期間)は殺す施設」であるという記述は疑問です。ケニアは本施設のみで、犬100あまり、猫80あまり(本記事公開時)に収容していますが、これらが全て新しい飼い主に譲渡されたとしても、「ケニア全土でのアニマルシェルターが生かす犬猫」の数は極めて少ないと言わざるを得ません。

 ケニアの野良犬猫は、アニマルシェルターに収容される以前に、狂犬病対策として射殺、毒殺などで殺害される数が膨大であると推測されます。法律でも、「狂犬病の疑いのある犬猫の殺害方法においては人道上の配慮は必要ない」としています。しかしその数は統計制度が整備されていませんから、表面上は殺処分数は出てきません。本庄萌氏の、ケニアのごく一面で持って、「動物保護に進んでいる」と評価するのは飛躍です。
 ケニアは、狂犬病対策として、犬猫は積極的に殺害されていますが、そのほかに犬猫は重要な食料でもあるのです。次回以降の記事では、ケニアの狂犬病対策としての犬猫殺処分と、犬猫食について取り上げます。


(動画)

 Mombasa Cat Meat Vendor 「モンバサ(ケニアの都市)での猫肉販売」。2012年7月24日公開。




(動画)

 Dog Meat In Kenya 「ケニアの犬肉」。2009年5月11日公開。犬肉を販売して提供していた男が逮捕されましたが、その容疑はクルマにはねられて死んだ犬の肉を提供したとうことです。

A middle aged man was arrested in Naivasha today after he was found skinning three dogs.
He said he collects the carcasses of dogs hit by speeding vehicles on the busy Naivasha, Mai Mahiu road.

3頭の犬を皮むきした後に、中年男が今日ナバシャで逮捕されました。
彼は忙しかったので、ナヴァシャのマイ・マヒウの道路で、高速で走るクルマに衝突して死んだ犬の死体を集めて、提供したと言いました。





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無実の犬を強制殺処分~ドイツでは咬傷犬などは強制的に殺処分され、さらに費用まで請求される



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(Zusammenfassung)
Rottweiler bedeutet schuldig. Die Wahrheit ist unwichtig
War der unschuldige Hund gewaltsam getötet? ~ Der falsche Unfall eines Hundes.


 未だに、「ドイツは殺処分ゼロである」としている個人ブログや、さらにはプロのメディアでもあります。行政組織が行う、犬の公的殺処分がドイツ全州に存在します。ドイツの州が行う犬の公的殺処分は、獣医局(Veterinäramt。名称は州により異なります))の診療所で行政獣医師が麻酔薬を用いて行います。犬の公的殺処分でドイツが日本と異なるところは、日本が行政サービスで飼い主の希望に応じて犬を引き取るのに対して、ドイツでは禁止犬種、咬傷事故を起こした犬、危険と判断される犬などを飼い主から押収して、強制的に殺処分する行政罰であることです。さらにドイツでは、飼い主に殺処分の費用まで請求します。飼い主が犬を遁走させた、捨てたなどして犬が殺処分された場合なども、飼い主が追跡できれば同様です。


 例えば、このような個人ブログがあります。【閲覧注意】税理士が猫をガスバーナーで焼く日本で動物保護を叫ぶ(2017年8月31日公開)です。このブログでは、次のように記述しています。以下に引用します。



ドイツ
犬の年間殺処分数は・・・ゼロです!(*1、)
ドイツでは動物をペットショップで購入することはできません(*2、)。
それに引き換え日本は・・・


*1、ドイツでは、全州で、州の行政機関が行う犬の公的殺処分制度があり、相当数があります。対して猫の公的殺処分はありません(広義の公的殺処分=警察官による射殺処分や通関事務所での殺処分はあります)。
*2、ドイツには4,100の生体販売ペットショップがあり、人口比で日本より多いです。「生体販売ペットショップはドイツでは競争力のある産業分野」とされています。ドイツは生体販売ペットショップの数、一店舗あたりの規模、取り扱い動物種の多さなどから、ペットショップでは先進的です。


 何度もこちらのブログでは、「ドイツには厳然と犬の公的殺処分がある」ことを述べてきました。また繰り返しになりますが、再度、ドイツにおける犬の公的殺処分の根拠となる法律を例示します。なお、引用する法律はベルリン州の、Hundegesetz 「犬法」ですが、全州に同様の法律が有ります。
 ドイツの犬の公的殺処分は、日本の行政サービスとは異なり、禁止する犬種、咬傷事故を起こした犬、危険と行政が判断した犬などを飼い主から押収して、強制的に殺処分する「行政罰」です。さらにドイツにおいては、殺処分の費用まで飼い主に請求します。飼い主が犬を捨てた、遁走させてしまった場合に殺処分されても、飼い主が判明すれば、殺処分費用が請求されます。ドイツの殺処分制度は、日本より厳しいと言わざるを得ません。以下に、Lesefassung des Hundegesetzes von Berlin 「ベルリン州 犬に関する法律」から引用します。


§ 30 Anordnungsbefugnisse
(9) Die zuständige Behörde kann die Tötung eines Hundes anordnen, wenn Tatsachen die Annahme rechtfertigen, dass
auch in Zukunft von dem Hund eine konkrete Gefahr für Leben oder Gesundheit von Menschen oder Tieren ausgeht.
Die Kosten der Tötung und der Tierkörperbeseitigung hat die Halterin oder der Halter des Hundes zu tragen,bei herrenlosen Hunden die letzte Halterin oder der letzte Halter.

30条 行政の強制力
(9)権限のある当局は、その事実が正しいと仮定される場合は、犬の殺害を命ずることができる。
将来的にその犬が人または動物の生命や健康へまさに危険をもたらす可能性がある場合。
犬の殺処分と死体処理のコストは、飼い主か管理者、徘徊犬(野良犬、捨てられた犬)は、最後の飼い主または管理者が負担しなければならない。



 次に、ドイツにおける犬の公的殺処分数がどの程度あるかという資料を提示します。例えばヘッセン州ですが、ヘッセン州は人口比で、東京都の犬猫殺処分数の7倍近くの犬を殺処分していました。
 Gedanken / Hinweise zu den Urteilen in Hessen 「考察 ヘッセン州の判断に関する情報について」。


"Gefährlicher Hund" galt, der Halter die Kosten für die Unterbringung des beschlagnahmten Hundes nicht zahlen konnte - und letztlich der Euthanasie zustimmte?
Dieser Rasseliste gegen den Gleichheitsgrundsatz verstoßen werden.
In Hessen werden viele Hunde ungerechtfertigt eingeschläfert - so lautet der Vorwurf der Bundestierärztekammer.
Als Beweis dient eine Statistik des Innenministeriums in Wiesbaden, wonach in der Zeit von August 2000 bis September 2003 insgesamt 456 Hunde auf amtliche Anordnung getötet wurden.

「(法律で飼育が禁じられているいわゆる闘犬カテゴリーの)危険な犬」ですが、飼い主は行政に押収された犬の飼育コストを支払うことができませんでしたーそして、最終的に飼い主は(行政が行う)安楽死に合意したのでしょうか?
リストアップされた禁止犬種の飼育が違法となるのは、法の平等の原則に反します。
ヘッセン州では、多くの犬が不当に安楽死させられますーそのようにドイツ連邦獣医師会が主張しています。
証拠は、ヴィースバーデンにあるヘッセン州内務省の統計にあり、これによると2000年8月から22003年年9月までの期間に、合計456頭の犬が公的な制度に基づき殺処分されました。



(画像)

 ドイツの犬雑誌、Dog Aktuell Hunde Magazin 「犬の現在 犬マガジン」、の記事から。Rottweiler bedeutet schuldig. Die Wahrheit ist unwichtig 「ロットワイラーという品種(註 危険な品種とされ、ドイツでは飼育を禁じる州があります)であるだけで有罪を意味します。 真実は重要ではないのです」。2017年3月号。
 本記事では、5歳の女の子が犬に咬まれて怪我を負いました。目撃者はいませんでした。近隣のロットワイラー種の飼い犬の犯行と、警察と行政獣医師が断定しました。犬は州獣医局に押収されて、強制的に殺処分されました。しかし、そのロットワイラー種の犬が咬んだことには疑念があるという、内容の記事です。細かい話ですが、犬の殺処分費用まで無実の犬の飼い主が負担するということでしょうね。また、咬傷事故を起こした場合の飼い主の刑事責任も問われます。お気の毒ですが、ドイツとはそのような国です。日本だったら、多分暴動が起きます。

Ordnete Amtstierarzt Tötung eines unschuldigen Hundes an?
Ein Amtstierarzt soll die Tötung eines unschuldigen Hundes angeregt haben.
Der Rottweiler, der angeblich ein 5-jähriges Mädchen gebissenen haben soll, wurde inzwischen eingeschläfert.
Damit nicht genug fanden keine Untersuchung, keine Begutachtung und keine offizielle Befragung statt.

行政獣医師が無実の犬を殺したのでしょうか?
行政獣医師が無実の犬の殺害をしたのかもしれません。
5歳の少女を咬んだと言われているロットワイラー種の犬は、今では既に安楽死されました。
この件については、調査も、検証も、公式に十分に行われていませんでした。


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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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